JPS6338026Y2 - - Google Patents

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JPS6338026Y2
JPS6338026Y2 JP9842482U JP9842482U JPS6338026Y2 JP S6338026 Y2 JPS6338026 Y2 JP S6338026Y2 JP 9842482 U JP9842482 U JP 9842482U JP 9842482 U JP9842482 U JP 9842482U JP S6338026 Y2 JPS6338026 Y2 JP S6338026Y2
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JP
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workpiece
claw
shaft
claws
base
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は筒状のワークを爪を利用して固定
し、それによつてワークの位置決めを行なうワー
ク位置決め装置に関するものである。
従来、筒状のワークのプレス工程あるいは施削
工程などのワーク加工工程において、まずそれぞ
れの加工に先立ち加工機械の所定の場所にワーク
を固定して位置決めする必要がある。多くの場
合、筒状のワークのこのような位置決めに対して
は、筒状のワークの外周面側から機械に備えられ
ている複数個の爪をそのワークの径方向で、その
ワークの直径の中心に向かつて移動させてワーク
の外周面を掴んだり、逆にワークの内周面側から
複数個の爪をそのワークの径方向で外方に向かつ
て移動させてワークの内周面を掴むというチヤツ
ク機構が採用されている。
このチヤツク機構に関しては、従来、手動で複
数個の爪を移動させるものがあつたが、これはワ
ークを固定し位置決めするためだけの時間を必要
とし作業性を悪くする。また、手動であるがゆえ
にワークを押圧する力にばらつきが生じワークを
損傷させることがあつた。特に肉厚の薄いワーク
の場合、押圧力が強すぎて変形することある。
油圧あるいはエアーを利用したチヤツクの場
合、上記のような欠点を生じないが、油圧ユニツ
トを別に備えたり、油圧あるいはエアーのための
特別な配管が必要となり、チヤツクにかかわる装
置全体の構造がやや複雑になり、そのため装置の
低価格化の実現を阻む一因となるともあつた。
この考案は上述のような欠点を解消するために
なされたものであり、その主たる目的は非常に簡
単な構造でしかも確実に筒状のワークを固定しそ
れによつてワークの位置決めを行なうワーク位置
決め装置を提供することである。
この考案は、簡単に言えば、複数個の爪を有す
るチヤツク部材と、ワークの軸線方向に向く後方
方向への移動を止めるための軸線方向位置決め部
材とを備えた装置であつて、上記の複数個の爪に
ワークを介して上記の軸線方向位置決め部材から
の荷重が与えられたとき、それぞれの爪は或る一
定の地点を支点として回動し、それによつてそれ
ぞれの爪がワークの内周面を径方向で外方に向か
つて押圧し、結果として筒状のワークが複数個の
爪によつて固定され位置決めされることを可能に
するものである。
上述の目的およびその他の目的と特徴は、図面
を参照して行なう以下の詳細な説明から一層明ら
かとなろう。
第1図は、この考案の一実施例であるワーク位
置決め装置を示す正面図であり、その構造を明ら
かにするために要部を断面で示す。図示されるワ
ーク位置決め装置は、湯を保温するためのものと
して知られるジヤーポツトの原形である第2図に
示されるような筒状のワーク1を位置決めし、さ
らにその位置決めしたワーク1をそのワーク1の
軸線のまわりに回転させてワーク1の外周面上の
或る1点が常に同じ位置で位置するようにその方
向を整列させるものである。
ここで筒状のワーク1の方向を整列させること
の必要性は以下の理由による。すなわち、方向を
整列された筒状のワーク1は、その整列した状態
を保つたまま次の工程へ送られる。その次の工程
では、たとえば筒状のワーク1の外周面上の一定
の場所にあるジヤーポツト内の液量を見るための
液量表示窓の加工とする。この液量表示窓は、第
2図に示される筒状のワーク1がまだ筒状とされ
る前の状態、すなわち第3図に示されるように1
個の扇形の形状として切断されるときに一定の場
所で液量表示窓用の穴2としてパンチされてい
る。そして同様に扇形形状のワーク1の後方端の
一定の場所に切欠き3が設けられる。そしてこの
後、扇形形状のワーク1はその母線4および5が
互いに接するように丸められ、第2図に示される
ような筒状のワーク1となる。こうして次の工程
では、筒状のワーク1に設けられている液量表示
窓2の仕上げ加工を行なうのであるが、その仕上
げ加工用の治具は筒状のワーク1に対して常に一
定の位置で自動的に運ばれるので、その治具が運
ばれる位置に液量表示用の窓2を位置させる必要
がある。したがつて第1図に示される装置によつ
て筒状のワーク1はその液量表示窓2が常に一定
の場所に位置するように回転され、そして液量表
示窓2が所定の場所に到達したときにはその回転
が止められるようになつている。その機構は以下
の説明から明らかとなる。
第1図に示されるワーク位置決め装置は、筒状
のワーク1の前方端側に位置するチヤツク部材6
と、筒状のワーク1の後方端側に位置する軸線方
向位置決め部材7とを備える。このチヤツク部材
6および軸線方向位置決め部材7はそれぞれ筒状
のワーク1の軸線方向に対して移動可能である。
第1図では筒状のワーク1が既にチヤツク部材6
と軸線方向位置決め部材7との間に装着された状
態を示しているが、この状態に至るのに次の動作
がなされた。すなわち、チヤツク部材6は第1図
に示される位置よりもさらに左方に位置し、また
軸線方向位置決め部材7は第1図に示される位置
よりもさらに右方に位置している。こうしてチヤ
ツク部材6および軸線方向位置決め部材7の双方
が第1図に示される位置よりも互いに後退した位
置では、チヤツク部材6と軸線方向位置決め部材
7の後述される位置決めボルト8との間隔は筒状
のワーク1の軸線方向の長さよりも大きいものと
なつている。そしてこの状態で、筒状のワーク1
がローデイング装置(図示せず)によつてチヤツ
ク部材6と軸線方向位置決め部材7との間に運ば
れ、そして筒状のワーク1がその位置にあると
き、チヤツク部材6は第1図において右方向に前
進し筒状のワーク1の前方端と接触する位置で停
止する。同様に、軸線方向位置決め部材7は第1
図において左方向に前進し筒状のワーク1の後方
端を支える位置で停止する。このようにして筒状
のワーク1がチヤツク部材6と軸線方向位置決め
部材7との間に装着されているのが第1図であ
る。また図から明らかなように、チヤツク部材
6、軸線方向位置決め部材7および筒状のワーク
1のそれぞれの中心軸線は一致している。
それでは以下にまずチヤツク部材6の構成につ
いて説明する。チヤツク部材6は、シヤフト9を
介して駆動源からの駆動によつて回転するベース
10と、そのベース10のベース面上に第4図に
示されるように中心軸線を中心として放射状に配
置された複数個の爪11とを有する。この複数個
の爪11は、この実施例においては第4図に示さ
れるように12分割されたものであり、そのそれぞ
れの形状は第5図に斜視図で示される。
この爪11の形状および爪11のベース10へ
の取付けについて第5図を参照しながら第7図を
用いて説明する。爪11はその底部に滑らかな曲
線を描く突起12を有しており、その突起12の
設けられている位置からさらに中心軸線の方に向
かつた位置で貫通穴13を有している。また爪1
1は第7図でよく示されるように、筒状のワーク
1の前方端と接触するワーク前方端支え部14
と、筒状のワーク1の内周面に近接して位置する
ワーク押圧部15とを有する。ベース1には、図
示されるように、爪11の突起12を受入れる凹
部16が形成され、さらに爪11の貫通穴13に
挿入されるピン17が設けられる。ここで、図示
されるように、爪11の貫通穴13の内周面とピ
ン17の外周面とが或る程度の間隔をもつて位置
するようにピン17の直径が選ばれていなければ
ならない。
こうして爪11は、その突起12がベース10
の凹部16に位置するように、かつ、爪11の貫
通穴13がベース10に設けられているピン17
を受入れるように、ベース10のベース面上に配
置される。そして爪11がベース10から離れな
いようにするために、第6図において斜視図で示
される爪押え18が爪11の中心軸線側に位置す
る一方の端をベース10のベース面上に押え付け
るように配置され、ベース10に取付けられる。
この爪押え18のベース10への取付けは、第7
図から明らかなように、爪押え18の貫通穴19
に挿入された爪押え取付ボルト20によつてなさ
れる。また図示されるように、爪押え取付ボルト
20の頭部21と爪押え18との間にはばね22
が設けられる。このばね22の働きによつて、爪
押え18は常にベース10のベース面に向かつて
押え付けらている。
第1図に戻り、駆動源からの駆動をベース10
に伝達するシヤフト9の一方の端は第1図におい
て破断されて示されているが、駆動源とシヤフト
9とがいかに連結されるかを第1a図に示す。図
において、ベース10を回転させるための駆動源
はロータ23である。このロータ23は或る一定
の角度だけ回転するものである。ロータ23のシ
ヤフトにはそのシヤフトの軸線方向に沿つて比較
的長く延びる歯車24が取付られる。そしてシヤ
フト9にはこの歯車24と噛み合う歯車25が取
付けられる。こうしてロータ23の回転はシヤフ
ト9に伝えられ、このシヤフト9の他方の端に取
付けられているベース10が回転することにな
る。歯車24のその軸線方向に比較的長い形状
は、シヤフト9が歯車25とともにその軸線方向
に微小な距離だけ移動したとしても歯車24と歯
車25との噛み合いが解かれないようにするため
である。
このシヤフト9の軸線方向への微小な距離だけ
の移動は以下の構成によつてなされる。第1図を
用いて説明する。図示されるように、シヤフト9
はシヤフト9の一部をピストンロツドとするシリ
ンダ26を挿通する。そしてシリンダ26の内部
空間を二分するようにシヤフト9にはピストン2
7が取付けられる。こうしてシリンダ26の内部
空間は左空間28と右空間29とに分けられる。
そしてそれぞれの空間28および29には通気口
30および31が設けられ、これらの通気口30
および31は方向切換バルブ32に連結される。
こうして左空間28に通気口30を通つてエアー
が送られるならば、シヤフト9はピストン27と
ともに第1図において右方向に移動し、右空間2
9に通気口31を通つてエアーが供給されるなら
ば、シヤフト9はピストン27とともに第1図に
おいて左方向に移動することになる。このシヤフ
ト9の第1図における左右方向への移動に伴い、
シヤフト9に取付けられているベース10も第1
図において左右方向に移動することになる。
次に第1図において筒状のワーク1の後方端側
に位置する軸線方向位置決め部材7の構成につい
て説明する。軸線方向位置決め部材7は、筒状の
ワーク1の後方端に接触するワーク後方端支え部
33を有し、さらに軸線方向位置決め部材7の中
心軸線に沿つて長く延びるシヤフト34を有す
る。シヤフト34の先端部には、図示されるよう
に位置決めボルト8がねじ止めによつて取付けら
れる。そして第1図に示される筒状のワーク1を
チヤツク部材6と軸線方向位置決め部材7との間
に装着している状態では、位置決めボルト8のチ
ヤツク部材6に面する頭部の面と、チヤツク部材
6を取付けているシヤフト9の先端面との間の距
離は近接したものとなるように調整される。この
距離は位置決めボルト8をシヤフト34の先端部
に対して時計方向に回転することにより、あるい
は反時計方向に回転することによつて調整され
る。
また、第1図とともに、第1図の軸線方向位置
決め部材7を下方から見た図を示す第9図を参照
して、軸線方向位置決め部材7のワーク後方端支
え部33の一部には切欠き35が設けられる。そ
してこの切欠き35に沿つて中心軸線の方向に移
動できるようにストツパ36が軸線方向位置決め
部材7に取付けられる。ストツパ36は第1図に
示されるように、L字状の形状をしており、ばね
押えピン37を介して軸線方向位置決め部材7に
取付けられる。ばね押えピン37は軸線方向位置
決め部材7を貫通して延びており、かつ軸線方向
位置決め部材7のばね押えピン37を受入れてい
る穴に沿つて摺動可能となつている。そしてばね
押えピン37はばね押えピンの一方の端の頭部3
8と軸線方向位置決め部材7との間に位置するば
ね39の働きで、常にチヤツク部材6の位置する
方向へ向かつて力をかけられている。したがつ
て、筒状のワーク1が装着されていない状態で
は、第10図に示されるように、ストツパ36は
ワーク後方端支え部33の切欠き35に沿つてチ
ヤツク部材6の位置する方向、つまり図において
左方向に移動した位置となつている。
ストツパ36を常に左方向に向かつて力をかけ
ているばね39の力の強さは、前述したチヤツク
部材6の爪11をベース10のベース面に押えつ
けているばね22の力よりも弱いものである。し
たがい、第1図に示される筒状のワーク1が装着
された状態となるために、軸線方向位置決め部材
7が第1図に示される位置よりもさらに右方の位
置から左方向に向かつて前進する際、そのときの
ストツパ36の位置は第10図に示される状態と
なつているので、まず最初に筒状のワーク1の後
方端にはストツパ36の前方端部40が接触す
る。そしてその状態で軸線方向位置決め部材7が
さらに左方向に前進すれば、筒状のワーク1の前
方端はチヤツク部材6の爪11のワーク前方端支
え部14によつて止められるので、ストツパ36
をその前方端部40がワーク1の後方端と接触し
ている位置で停止させながら、ばね39の力に抗
して軸線方向位置決め部材7は左方向へ前進す
る。こうして所定の位置まで軸線方向位置決め部
材7が前進した状態が第1図に示される状態であ
る。この状態では、筒状のワーク1の後方端はワ
ーク後方端支え部33の前方端部41とストツパ
36の前方端部40のいずれにも接触している。
以上の構成のワーク位置決め装置が第1図に示
される筒状のワーク1の装着されている状態か
ら、ワーク1をその内周面側から固定して位置決
めし、さらにワーク1の外周面上の或る1点が常
に一定の位置となるようにその方向を整列させる
動作を以下に説明する。
第1図に示される状態で、Aで示されるエアー
源からエアーがシリンダ26の通気口30を通つ
てシリンダ26の左空間28に供給される。それ
によつて、シヤフト9は、ピストン27とともに
第1図において右方向へ移動しシヤフト9の先端
部が軸線方向位置決め部材7の位置決めボルト8
の頭部に接触することによつてその移動が停止さ
れる。
このシヤフト9の移動前の状態と移動後の状態
におけるチヤツク部材6の変化をよく示している
のが第7図および第8図である。第7図はシヤフ
ト9の移動前の状態であり、第8図はシヤフト9
の右方向への移動後の状態である。シヤフト9が
右方向へ移動する前においては、第7図に示すよ
うに、爪11は、ばね22によつて付勢されてい
る爪押え18の働きで、その回動が禁止されてい
る。
ところが、シヤフト9が右方向へ移動したと
き、筒状のワーク1はその後方端が軸線方向位置
決め部材7によつて停止されているので、爪11
のワーク前方端支え部14にはワーク1の母線方
向に沿つて図において左方向へ荷重がかけられ
る。そしてこの荷重が爪11のワーク前方端支え
部14にかけられることによつて、爪11はその
底部にある突起12を支点として第7図において
時計方向に回動する。この回動に伴つて、爪押え
18は、ばね22の力に抗してばね22を圧縮す
るようにベース10のベース面から離れる方向に
移動する。
こうしてシヤフト9の移動後の状態では第8図
に示される状態となる。そして第7図および第8
図を比較すれば明らかであるように、爪11が回
動する前においては筒状のワーク1と近接してい
た爪11のワーク押圧部15は、爪11が回動す
ることによつて筒状のワーク1の内周面と接触し
てその内周面をその径方向に外方へ押圧している
ことがわかる。この爪11はベース10のベース
面上に放射状に配置されているものであり、それ
ぞれの爪11がワーク1の内周面に接触してその
外方へ押圧しているので、ワーク1はチヤツク部
材6に固定されて位置決めされる。
上述のように筒状のワーク1を複数個の爪11
によつて位置決めした状態で、第1a図に示され
るロータ23を駆動させればワーク1はチヤツク
部材6とともに回転することになる。ワーク1の
後方端には前述したように、また第2図に示され
るように切欠き3が設けられている。第9図にお
いて、ワーク1とそのワーク1の切欠き3とを一
点鎖線で表わしているが、ワーク1の回転ととも
に切欠き3はワーク後方端支え部33の前方端部
41上を移動する。そしてこの切欠き3がストツ
パ36の前方端部40の位置にきたとき、ストツ
パ36は第1図に示されるようにばね39によつ
て図において左方向に付勢されているので、スト
ツパ36は左方向へ移動しワーク1の切欠き3と
係合することになる。
ここで、ストツパ36の左方向への移動は第1
図に示されるようにリミツトスイツチ42によつ
て検知される。そしてこのリミツトスイツチ42
は電磁開閉器43を経由してシリンダへのエアー
の方向を制御する方向切換バルブ32のソレノイ
ド1に連結される。このリミツトスイツチ42、
電磁開閉器43および方向切換バルブ32のソレ
ノイド1の接点回路図が第11図に示される。
第1図および第11図を参照してその動作を説
明する。ストツパ36が左方向への移動を開始す
ると、ストツパ36はリミツトスイツチ42と接
触することになる。この接触によつてa接点であ
るリミツトスイツチLSの接点は閉じそれによつ
て電磁開閉器43のコイル1CRが励磁される。
したがいa接点1CRは閉じそれによつて方向切
換バルブ32のソレノイドSOL1は励磁される。
したがつて第1図に示される方向切換バルブ32
の弁位置は切換えられ、エアー源Aからのエアー
はシリンダ26の通気口31を通つて右空間29
へ供給される。したがいシヤフト9はピストン2
7とともに左方向へ移動することになる。このシ
ヤフト9の左方向への移動に伴い、爪11のワー
ク前方端支え部14に与えられていた荷重が緩め
られ、したがつて爪11は、ばね22によつて付
勢されている爪押え18の働きによつて第1図に
示される状態へ復帰する。この爪11の復帰状態
への回動によつて爪11のワーク押圧部15によ
るワーク内周面への押圧は解除される。
こうして、筒状のワーク1が、その切欠き3を
軸線方向位置決め部材7に設けられているストツ
パ36と係合することによつてその回転を止めら
れたとき、チヤツク部材6のみが回転することに
なる。以上のように、ワーク1は、そのワーク1
の後方端に設けられている切欠き3が軸線方向位
置決め部材7に設けられているストツパ36と係
合する位置で、常にその回転を停止させられる。
第3図を用いて前述したように、ワーク1の後方
端にある切欠き3と次の工程で加工されるべき液
量表示窓用の穴2とは常に同一の位置関係にある
ので、ワーク1の切欠き3が常に同じ位置で方向
決めされるのであれば、液量表示窓用の穴2も常
に一定の位置で整列することになる。
上記述べた例では、ワーク1がストツパ36に
よつてその回転を止められたとき、チヤツク部材
6を取付けているシヤフト9がエアーの働きで後
退し、それによつて爪11とワーク1の内周面と
の摩擦を避けている。しかし、この爪11とワー
ク1の内周面との摩擦を応用した別の機構が考え
られる。第12図にそのブロツク図を示す。すな
わち、ロータとチヤツク部材を取付けているシヤ
フトとの間に所定以上の荷重が加わつたときにス
リツプするスリツプ機構を設けることが考えられ
る。この場合、シヤフトが回転することに対して
抵抗力を与えられないときは、ロータの回転に対
する駆動はそのままシヤフトに伝達される。しか
しワークが前述のようにストツパによつてその回
転を止められたとき、シヤフトに取付けられてい
るチヤツク部材の爪はなおワークの内周面を押圧
したままで回転しようとする。このとき爪とワー
クの内周面との間には回転に対する摩擦力が生
じ、この摩擦力によつてスリツプ機構が働き、シ
ヤフトは回転せずに停止した状態となる。そして
ロータのみが回転駆動を続けることになる。
上述された実施例においては、ワークはジヤー
ポツトに用いられる断面形状が円形の筒状の薄肉
品のワークであつたが、そのようなワークにとら
われるものではない。すなわち、肉厚の厚いもの
でもよいし、断面形状が円形ではなく多角形の筒
状のワークであつてもよい。
また実施例において示されたワーク位置決め装
置はチヤツク部材が回転する機構となつていた
が、この考案の目的を考えた場合、そのように回
転するものでなくてもよい。同様に実施例におい
ては軸線方向位置決め部材にストツパ36が設け
られていたが、そのようなストツパを何ら有して
いないワーク位置決め装置であつてもよい。
以上のように、この考案によれば、筒状のワー
クを介して複数個の爪に荷重を与えられることに
よつてその複数個の爪が回動し、それによつて複
数個の爪がそれぞれワークの内周面を押圧してワ
ークを固定するという機構であるので、ワーク位
置決め装置の構造が非常に簡単となり、装置の低
価格化への実現を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例であるワーク位置
決め装置を示す正面図であり、その要部が断面図
で示される。第1a図はロータとシヤフトとの回
転駆動伝達状態を示す図である。第2図はこの考
案の一実施例の説明において用いられた筒状のワ
ークの斜視図である。第3図は第2図の筒状のワ
ークが筒状とされる前の状態を示す平面図であ
る。第4図は複数個の爪が放射状に配置されてい
る状態を示す平面図である。第5図は爪の斜視図
である。第6図は爪押えの斜視図である。第7図
および第8図はチヤツク部材の機構を示す断面図
であり、第7図は爪が回動する前の状態であり、
第8図は爪が回動した後の状態である。第9図お
よび第10図は軸線方向位置決め部材を示す正面
図であり、第9図はストツパがばねの力に抗して
移動しているときの状態であり、第10図はスト
ツパがばねの働きによつて示される位置にある状
態を示す図である。第11図はリミツトスイツ
チ、電磁開閉器および方向切換バルブの動作状況
を示す接点回路図である。第12図はスリツプ機
構を説明するためのブロツク図である。 図において、1はワーク、2は液量表示窓用
穴、3は切欠き、6はチヤツク部材、7は軸線方
向位置決め部材、9はシヤフト、10はベース、
11は爪、12は突起、14はワーク前方端支え
部、15はワーク押圧部、16は凹部、18は爪
押え、26はシリンダ、33はワーク後方端支え
部、36はストツパを示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 筒状のワークの前方端側に位置し、ベースと
    そのベースのベース面に前記ワークの軸線を中
    心として放射状に配置された複数個の爪とを有
    するチヤツク部材と、 前記ワークの後方端に当接して前記ワークの
    軸線方向に向く後方方向への移動を止めるため
    の軸線方向位置決め部材とを備え、 前記チヤツク部材と前記軸線方向位置決め部
    材とは前記ワークの軸線方向に対して相対的に
    移動可能であり、 前記爪の各々は、それぞれ前記ワークの軸線
    を中心とした放射方向と直交しかつ前記ベース
    面と平行方向に延びる回動軸線をもつてそれぞ
    れ回動可能に設けられ、 前記それぞれの爪は前記ワークの前方端と接
    触可能なワーク前方端支え部と、前記ワークの
    内周面に接触可能なワーク押圧部とを有し、 前記チヤツク部材と前記軸線方向位置決め部
    材とが相対的に近付くことによつて、前記爪の
    ワーク前方端支え部には前記ワークを介して前
    記軸線方向位置決め部材からの荷重が与えら
    れ、それによつて前記爪は回動し前記ワーク押
    圧部が前記ワークの内周面をその径方向に外方
    へ押圧して前記ワークを固定する、ワーク位置
    決め装置。 (2) 前記ワーク前方端支え部に与えられている荷
    重が解かれたときには、前記爪を回動前の状態
    に復帰させるばねを備える、実用新案登録請求
    の範囲第1項記載のワーク位置決め装置。 (3) 前記爪の一方端に接触して前記爪の一方端を
    前記ワークの前方方向に押えるものであり、常
    にばねによつて前記ワークの前方方向に付勢さ
    れている爪押えを備える、実用新案登録請求の
    範囲第1項または第2項記載のワーク位置決め
    装置。 (4) 前記チヤツク部材は前記ワークの軸線のまわ
    りに回転可能である、実用新案登録請求の範囲
    第1項ないし第3項のいずれかに記載のワーク
    位置決め装置。
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