JPS6334911B2

JPS6334911B2 -

Info

Publication number: JPS6334911B2
Application number: JP56095633A
Authority: JP
Inventors: Rohan Uchida; Shuichi Atomura
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1981-06-19
Filing date: 1981-06-19
Publication date: 1988-07-12
Also published as: JPS57209969A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、擬似金属調の仕上がりを呈する組成
物の被覆方法に係る。

従来より種々の塗料を用いて多彩色仕上げ、に
じみ模様仕上げ、ハンマートーン仕上げなど色々
の意匠性を保持せしめることが広くなされている
が、金属調の優雅かつ鮮やかな仕上げを得るため
には金属粉顔料を使用することが必須であつた。
然しながら、金属粉顔料を用いると、一般に金属
粉の影響による塗膜の劣化が激しい為に耐久性を
著しく低下し易い傾向があり、塗装時に際しては
その比重差故に仕上がりにむらが発生し易く、且
つ高価であるという欠点があつた。

本発明は、係る欠点を改良したものであり、そ
の特徴とする所は塗料に配合する通常の顔料成分
を極力減じ、しかも高比重で分散性の左程良くな
い金属粉を用いることなく、擬似金属調の仕上が
りを得ることにあり、以下の構成によつてこれを
完成した。即ち、本発明は、実質的に(a)透明ない
し半透明性合成樹脂、(b)着色顔料、(c)セピオライ
ト、パリゴルスカイト、酸性白土から選ばれる少
なくとも１種の無機物質から成り、上記(a)成分
100重量部に対して、(b)成分と(c)成分の合計配合
量が１〜20重量部で、且つ(b)成分と(c)成分との比
率が100重量部対10〜200重量部である組成物を非
常に流動性の良い状態下で吹付塗付する被覆方法
を提示するものである。

本発明に用いる展色剤である透明ないし半透明
性合成樹脂とは着色顔料の効果を保持し被覆の耐
久性を具備するもので、例えば酢酸ビニル、エチ
レン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニ
トリル、イソプレン、メタクリル酸エステル、ア
クリル酸エステル、プロピオン酸ビニル、スチレ
ン、ブタジエン、フエノール、ポリエステル、ビ
ニルピロリドン、ビニルエーテル、ウレタン、ア
ルキド、アミノ、ユリアなどの単重合体もしくは
２以上の共重合体を例示でき、これらの溶液又は
分散液を示すことができる。次に、(b)成分である
着色顔料は無機質、有機質の区別無く使用でき
る。更に(c)成分である無機物質は前述のごとく、
繊維状結晶構造のセピオライト、パリゴルスカイ
ト、モンモリロナイト結晶系の酸性白土より選ば
れる少なくとも１種の無機物質である。次に、上
述(a)〜(c)成分の配合比率は(a)成分の固形分100重
量部に対し(b)成分＋(c)成分が１〜20重量部、望ま
しくは２〜15重量部で、且つ(b)成分対(c)成分の比
率は100重量部対10〜200重量部、望ましくは20〜
100重量部である。

ここに(b)成分の量が過剰になると組成物の隠ぺ
い性が増し本発明のごとき意匠効果はなくなり、
逆に少ないと被覆能率が極めて悪くなる。また、
(c)成分が多すぎると組成物の流動性低下、つやび
けなどの弊害が出、又少なすぎると本発明の特殊
な模様顕出効果がなくなる。このような本発明組
成物を用いて任意の下地を被覆すると同時に、特
殊な意匠効果を顕出せしめるに当たつては、流動
性を良くすることが必要で、上述組成物に添加剤
及び薄め液を配合し吹付塗付するときの粘性は、
フオードカツプNo.４で８〜16秒、望ましくは８〜
12秒程度とする。８秒より短い時は塗着された塗
膜はたれを生じやすく、16秒を越える場合は目的
とする金属調が得られない。また、係る下地、即
ち被塗物はその選択が任意であるが、殊にJIS Ａ
6910に規定される複層模様吹付材の主材（模様
付材）への仕上塗に効果があり、なかでも凹凸模
様ヘツドカツト平坦部への仕上塗が最も効果大き
く、薄い本発明被膜の光干渉等の作用を受けてあ
たかも金属調仕上げの感触を呈する。以上詳述し
たように、本発明は貧顔料濃度及び低（有色塗
料／体質的無機物質）比を積極的に活用してなし
得たものであり、係る実施形態は以下の実施例に
掲げるがごときである。

実施例１下記配合より成る被覆用組成物を調製し、吹付
塗装時の粘性がフオードカツプNo.４で10秒になる
ように添加剤及び約等量の有機溶剤を配合し、石
綿スレート板に吹付けた。

アクリル樹脂（濃度50％） 100重量部塊状セピオライト粉末３重量部オーカー３重量部ベンガラ２重量部添加剤 0.5重量部有機溶剤薄め液 120重量部乾燥した被膜は銅色とほぼ同じ仕上がりになつ
た。

実施例２実施例１の方法に準じ調製して下記被覆用組成
物を得た。

（配合）ポリオール（濃度50％） 100重量部酸性白土粉末１重量部ベントナイト粉末２重量部ハンザエロー 0.5重量部シアニンブルー３重量部酸化チタン 0.2重量部添加剤 0.5重量部有機溶剤薄め液 100重量部イソシアネート８重量部（粘性調製）上記配合物 100重量部有機溶剤薄め液 90重量部フオードカツプNo.４ 11秒この組成物を仕上材としてJIS Ａ 6910に規定
の複層吹付材の凹凸模様ヘツドカツト主材表面に
吹付塗付したところ青緑色のさび色に近い感触が
得られた。

Claims

【特許請求の範囲】

１合成樹脂を展色剤とする被覆用組成物におい
て、実質的に(a)透明ないし半透明性合成樹脂の固
形分100重量部に対し、(b)着色顔料と(c)セピオラ
イト、パリゴルスカイト、及び酸性白土から選ば
れる少なくとも１種の無機物質との合計配合量が
１〜20重量部で、且つ上記(b)成分と(c)成分との比
率が100重量部対10〜200重量部である被覆用組成
物に、添加剤及び薄め液を混配合した後、フオー
ドカツプNo.４で８〜16秒の流動性下で吹付塗付す
ることを特徴とする、仕上がりが擬似金属調を呈
する組成物の被覆方法。