JPS6333812Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、ビール等の炭酸飲料を収納する大形
壜に装着する壜用把手に関する。

「従来の技術」 この種壜は大形化しつつあり、持ち運びの便の
ため把手を取付けるようになつてきている。この
壜用把手は、壜の口頚部や胴部に一体的に取付け
るものが主流であり、最近着脱可能なものも出現
している。

「考案が解決しようとする問題点」 上記いずれの把手の場合でも、壜体側に取付け
支持部を形成しており、従つて壜体の加工が面倒
となるばかりでなく、既製の壜には取付けできな
い不便がある。

本考案は、特に把手なしの既製の壜に付設する
のに適した構造の壜用把手を得るにある。

「問題点を解決するための手段」 本考案の壜用把手は、内面には壜体口頚部の外
向きフランジ４に係合する係合溝１３を、外面に
は螺条１２を形成し、かつ切り欠き溝１４により
切断状態とした環状基部１０の外面一部から外下
方に突出垂下する握持ち部１１を設けた把手体７
と、内面に前記螺条１２に螺合する螺溝１５を形
成して前記環状基部１０外面に螺合装着される環
状の補助部材８とで構成している。

「作用」 上記構成の把手は、まず環状基部１０を押し拡
げながら係合溝１３を壜体口頚部３のフランジ４
に係合させて把手体７を口頚部３に取付け、この
後補助部材８を環状基部１０外面に螺着して把手
体７を口頚部３から離脱しないように固定する。

「実施例」 以下添付図面を参照して本考案実施例を説明す
るに、第１図で１は既製の規格品壜体、即ち飽和
ポリエステル樹脂製のコールドパリソンを二軸延
伸させて形成した合成樹脂製の壜体で、肩部２上
方の口頚部３の中間部外面にはフランジ４が外向
きに形成してあり、またこの図では見えないが、
下方の底部は球面状に下方に膨出形成され、従つ
て壜体１を安定に起立させるため、胴部５下端に
カツプ状の脚台が嵌合装着されている。

６が本考案による把手で、合成樹脂材からな
り、把手体７と補助部材８とから構成されてい
る。

把手体７は、下部外面に鍔９を設けた環状の基
部１０を有し、この基部１０の鍔９部分の外面一
部から、外方に突出してのち下方に垂下する握持
ち部１１を一体に形成し、環状基部１０の外面に
は螺条１２を、また内面には壜体１側のフランジ
４に係合する係合溝１３を形成し、そして握持ち
部１１の反対側の一部を切り欠き溝１４で切断状
態とし、押し拡げ可能としたものである。

また補助部材８は、内面に前記螺条１２に螺合
する螺溝１５を形成した環状体である。尚、この
補助部材８頂部から内向きに、前記環状基部１０
頂面に係止する曲がり片１６を設けているが、こ
れは必ずしも必要としない。

「考案の効果」 上記の如く、本考案把手は、壜体１側にはその
取付けのための加工を全く必要としないので、既
製の壜に取付け可能であり、従つて把手なしの大
形壜に取付けた場合、その持ち運びが楽となり至
極便利である。またその取付けは、把手体７を取
付けようとする壜の口頚部３に押込んで係合さ
せ、その後補助部材８を螺合すればよく、扱いの
上で何ら面倒がない。また構造的には補助部材８
を必要とし２部品となるが、これらはいずれも単
純な形状であり、合成樹脂材の成形製作により簡
単かつ安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案壜用把手の一実施例の分解斜視
図である。 １……壜体、３……口頚部、６……把手、７…
…把手体、８……補助部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内面には壜体口頚部の外向きフランジ４に係合
   する係合溝１３を、外面には螺条１２を形成し、
   かつ切り欠き溝１４により切断状態とした環状基
   部１０の外面一部から外下方に突出垂下する握持
   ち部１１を設けた把手体７と、内面に前記螺条１
   ２に螺合する螺溝１５を形成して前記環状基部１
   ０外面に螺合装着される環状の補助部材８とから
   なる壜用把手。