JPS6333422A - 両性ポリイミド前駆体およびその製法 - Google Patents

両性ポリイミド前駆体およびその製法

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JPS6333422A
JPS6333422A JP14571986A JP14571986A JPS6333422A JP S6333422 A JPS6333422 A JP S6333422A JP 14571986 A JP14571986 A JP 14571986A JP 14571986 A JP14571986 A JP 14571986A JP S6333422 A JPS6333422 A JP S6333422A
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JP
Japan
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general formula
carbon atoms
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Pending
Application number
JP14571986A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Kamikita
正和 上北
Hiroshi Awaji
弘 淡路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 M1上勿創月−分団 本発明は両性ポリイミド前駆体、さらに詳しくはラング
ミュア・プロジェット法(以下、LB法という)で製膜
し得るように修飾された両性ポリイミド前駆体およびそ
の製法に関する。
従米皇肢徂二1訓左邂決旦よ立(工A澗訓徳すでに19
30年代、炭素原子数16〜22くらいの脂肪酸が水面
上に単分子膜をつくり、それを基質上に累積し得ること
がラングミュアとプロジェットにより見出されているが
、この累積膜の応用について検討が行われはじめたのは
最近のことである。しかし直鎖飽和脂肪酸のラングミュ
ア・プロジェット膜(以下、LB膜という)は、実際に
応用するには耐熱性や機械的強度が充分でなく、そのま
までは使用し得ないという問題がある。
これらの問題を改善するものとして、例えばω−トリコ
セン酸、ω−ペブタデセン酸あるいはα−オクタデシル
アクリル酸などの不飽和脂肪酸やステアリン酸ビニルや
オクタデシルアクリレートなどの不飽和の脂肪酸エステ
ルなどから形成した膜を重合させた膜が研究されている
が、耐熱性などが充分とはいえない。
一方、耐熱性フィルムとしてポリイミドフィルムがある
が、スピンコードなどの方法にる場合には膜厚がせいぜ
い1000八以上、通常はIFI以上のものしか得られ
ず、100OA未満の膜厚のピンホールのない耐熱性薄
膜を作製するのは非常に困難である。
本発明は、耐熱性や接着力などの機械的特性や耐薬品性
などが改善されたL B膜を得るためになされたもので
あり、耐熱性の超薄膜材料を提供し得る材料を得ること
を目的とするものである。
刑1カー 勺 るための 本発明は、ポリアミド酸アミド単位に疎水性を付与する
ための置換基を導入し得ることが見出されたことによっ
てなされたものでありミー紋穴(1):(式中、R1は
少なくとも2個の炭素原子を含有する4価の基、R2は
少なくとも2個の炭素原子を含有する2価の基、R3、
R4、R5、R6、R7およびR8はいずれも炭素原子
数1〜30の1価の脂肪族の基、1価の環状脂肪族の基
、芳香族の基と脂肪族の基との結合した1価の基、それ
らの基がハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、シアノ基
、メトキシ基、アセトキシ基で置換された基または水素
原子であり、R3、R4、R5、R6、R7およびR8
の少なくとも1個は炭素原子数1〜11の前記の基また
は水素原子ではない)で表される繰返し単位を有する両
性ポリイミド前駆体、および一般式(8):(式中、R
1前記と同じ)で表されるテトラカルボ審 ン酸ジ無水物に、1級あるいは2級アミンR3NHお■ およびR4NH(式中、R3,R4,R7,R8は前記
と同じ)を反応させて得られる一般式(7): (式中、R1、R3、R4、R7、R8は前記と同じ)
で表される化合物を、実質的に無水の極性有機溶媒中、
塩化チオニル等を用い一10℃以上で酸ハライドあるい
はイミノラクトンにし、これと一般式Qω:R5NHR
2NII  R’        QOI(式中、R2
、R5、R6は前記と同じ)で表される化合物を一10
℃以上で反応させて、一般式(1)で表される繰返し単
位を有する両性ポリイミド前駆体を製造する方法、さら
には一般式(8)で表されるテトラカルボン酸二無水物
と、一般式(12)  :%式%(12) (式中、R2は少なくとも2個の炭素原子を含有する2
価の基、R5あるいはR6は炭素原子数12〜30の1
価の脂肪族の基、1価の環状脂肪族の基、芳香族の基と
脂肪族の基との結合した1価の基、またはそれらの基が
ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、メトキ
シ基、アセトキシ基で置換された基であり、R5とR6
とは同じでもよく、異なっていてもよい)で表される化
合物を50℃以下で反応させて、一般式(13)  :
(式中、R1、R2、R5、R6は前記と同じ)で表さ
れる繰返し単位を有するポリアミド酸にし、これをチオ
ニルクロリド等を用いて一般式(14)  :(式中、
R1,R2,R5,R6は前記と同じ)で表される繰返
し単位を有するポリアミド酸クロリド、あるいは一般式
(15)  : (式中、R1,R2は前記と同じ)で表されるイミノラ
クトンとし、これと1級あるいは2級アミン同じ)とを
反応させて一般式(1)で表される繰返し単位を有する
両性ポリイミド前駆体を製造する方法、さらには、一般
式(11)で表されるジイミドと一般式(12)で表さ
れるジアミンとを反応させて一般式(3): (式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6は前記と
同じ、で表される繰返し単位を有する両性ポリイミド前
駆体を製造する方法、さらには、一般式(14)で表さ
れるポリアミド酸クロリドあるいは一般式(15)で表
されるポリイミノラクトンに7ア ミン R7は前記と同じ、ただし、R3, R4, R7のう
ち少なくとも1つは炭素原子数1〜11の基または水素
原子ではない)との任意の割合の混合物とを反応させて
一般式(6): (式中、R1, R2, R3, R4. Rs. R
6, R7は前記と同じ、ただしR3, R4, Rj
 R6, R7のうち少なくとも1つは炭素原子数1〜
11の基または、水素原子ではない。)で表される繰返
し単位を有する両性ポリイミド前駆体を製造する方法、
さらには、一般式(9): (式中、R1, R3, R4, R7, R8は前記
と同じ)と一般式(16)  : (式中、R1, R3, R’+ は前記と同じ)で表
される化合物との任意の割合の混合物を無水の極性溶媒
中、室温で酸ハライドあるいはイミノラクトンにし、こ
れと一般式(12)で表されるジアミンとを反応させて
一般式(7): (式中、R1, RZ. R3, R4, R5, R
6, R7, R8は前記と同じ、ただし、Q<x<l
,Q<y<l,x+y−1)で表される繰返し単位を有
する両性ポリイミド前駆体を製造する方法に関する。
〔実施例〕
本発明の両性ポリイミド前駆体は、一般式(1):で表
される繰り返し単位を有する数平均分子量が2、000
〜300,000、好ましくは10。
000〜150.000のものである。数平均分子量が
2,000〜300,000の範囲をはずれると、膜を
作製したときの強度が低すぎたり、粘度が高すぎて膜の
作製がうまくいかないなどの傾向が生ずる。
一般式(11におけるR1は少なくとも2個の炭素原子
を含有する、好ましくは5〜20個の炭素原子を含有す
る4価の基であり、芳香族の基であってもよく、環状脂
肪族の基であってもよく、芳香族の基と脂肪族の基との
結合した基であってもよく、さらにはこれらの基が炭素
数1〜30の脂肪族の基、環状脂肪族の基あるいは芳香
族の基と脂肪族の基とが結合した基、それらの基がハロ
ゲン原子、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、メトキシ基
、アセトキシ基などの1価の基で、あるいは該1価の基
が、−0 −、  −Coo −、  −NHCO−、
 −Co−。
−S −、  −CSS −、  −NHCS−、  
−CS−などに結合した基で置換され誘導体となった基
であってもよよい。しかし、R1が少なくとも6([1
i1の炭素原子数を有するベンゼノイド不飽和によって
特徴づけられた基である場合には、耐熱性、耐薬品性や
機械的特性などの点から好ましい。
前記のごときR1の具体例としては、例えば、などが挙
げられる。また 本明細書にいうベンゼノイド不飽和とは、炭素環式化合
物の構造に関してキノイド構造と対比して用いられる術
語で、普通の芳香族化合物に含まれる炭素環と同じ形の
構造をいう。
p−キノイド構造   ベンゼノイド不飽和R1の4個
の結合手、すなわち一般式(1)で表される繰返し単位
において 結合する手の位置には特に限定はないが、4個の結合手
の各2個づつがR1を構成する隣接する2個の炭素原子
に存在する場合には、両性ポリイミド前駆体を用いて形
成した膜などをポリイミド化する際に5員環を形成しゃ
すくイミド化しやすいため好ましい。
前記のごときR1の好ましい具体例としては、例も好ま
しい。
一般式(1)におけるR2は、少なくとも2個の炭素原
子を含有する2価の基であり、芳香族の基であってもよ
く、脂肪族の基であってもよく、環状脂肪族の基であっ
てもよく、芳香族の基と脂肪族の基との結合した基であ
ってもよく、さらにはこれらの2価の基が炭素数1〜3
0の脂肪族の基、環状脂肪族の基あるいは芳香族の基と
脂肪族の基とが結合した基、それらの基がハロゲン原子
、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、メトキシ基、アセト
キシ基などの1価の基で、あるいはこれらの1価の基が
、−0−+  −coo −+  −NllC,O−、
−Co−。
−5−、−C3S −、−NHCS−、−CS−などに
結合した基で置換された基であってもよい。しかし、R
2が少なくとも6個の炭素原子数を有するヘンゼノイド
不飽和によって特徴づけられた基である場合には、耐熱
性、耐薬品性や機械的特性などの点から好ましい。
前記のごときR2の具体例としては、 ここでR9は CH3 F3 醤 −C−、−0−、−Co−、−3−、−3O2−+F3 RIGおよびR11はいずれも炭素原子数1〜3oのア
ルキルまたはアリール基 CH3 −(CH2)P  (p −2〜10) 、  −(C
H2)4−C−(CH2)2 。
し83                    にH
3n=2〜15 等である。
前記のごときR2の好ましい具体例としては、例えば (式中、R9は 寸CH2″rr(II+=1〜3〕整
数)。
−3−、−3O2−、−NR’l−。
(R”およびR11はいずれも炭素原子数1〜30のア
ルキルまたは了り−ル基) 等があげられる。
一般式(1)におけるR3、R4、R5、R6、R7、
R8はいずれも炭素原子数1〜30、好ましくは1〜2
2の1価の脂肪族の基、1価の環状脂肪族の基、芳香族
の基と脂肪族の基との結合した1価の基、それらの基が
ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、゛シアノ基、メト
キシ基、アセトキシ基などで置換され、それらの基の誘
導体となった基または水素原子である。なお一般式(1
)においてR3、R4、R5、R6、R7およびR8は
いずれも一般式(8):(式中、R1、R2は前記と同
じ)で表されるポリアミド酸アミド単位に疎水性を付与
し、安定な凝縮膜を得るために導入される基であり、R
3、R4、R5、R6、R7、R8のうちの少なくとも
1個、好ましくは2個が炭素原子数1〜11、好ましく
は1〜15の前記の基あるいは水素原子でないことが、
水面上に安定な凝縮膜が形成され、それがLB法により
基板上に累積されるために必要である。
前記のごときR3、R4、R5、R6、R7、R8の水
素原子以外の具体例としては、例えば CH3(CH2左薯−、(C83)2 C1l (CH
2苅ゴ。
(以上のnはいずれも12〜30、好ましくは16〜2
2)などがあげられる。ただ本発明の目的を達成するた
めには、CH3(CHztで表される直鎖アルキル基を
利用するのが、性能的にもコスト的にも最も望ましい。
前述したようなハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、シ
アノ基、メトキシ基、アセトキシ基などは必須ではない
。しかしフッ素原子により疎水性は水素原子と比べ飛躍
的に改善されるので、フッ素原子を含むものを使用する
のが好ましい。
R3、R4、R5、R6のうちの3個が水素原子の場合
の本発明の両性ポリイミド前駆体の繰返し単位の具体例
としては、一般式(2): (式中、R1、R2、R3、R4、R7、R8は前記と
同じ、ただしR3,R7のうち一方あるいはR4,R8
のうち一方は炭素原子数1〜11の基または水素原子で
はない)で表される繰返し単位や、一般式(4):(式
中、R1、R2、R5、R6は前記と同じ、ただしR5
およびR6は炭素原子数1〜11の基または水素原子で
はない)で表される繰返し単位などがあげられる。本発
明の両性ポリイミド前駆体の繰返し単位が一般式(2)
や一般式(4)で表されるものである場合には、製造が
容易である、コスト的にも安価であるなどの点から好ま
しい。
一般式(1)〜(3)で示される繰返し単位を有する本
発明の両性ポリイミド前駆体の具体例としては、例えば (式中のR3、R4の具体例としては、CI(3(CH
2) 1l−1CH3(CI+2) 13−1C13(
CHz) 15−1CH3(CH2) +7−1C11
3(CH2) 19−1CH3(CH2) 21−1C
F3(CH2) !5−など)、 (式中のR5、R6の具体例としては、CH3(CH2
) u−1CH3(CH2) 13−1CH3(CH2
) 15−1CH3(CHz) 17−1CH3(C1
12) ts−1CH3(CH2) 21−1CF3(
CH2) 1ラーなど)、 (式中のR3、R4の具体例としては、CH3(CH2
)11−1CH3(C112) 13−2C)!3(C
H2) 15−1CH3(CH2) 1r−1CH3(
CH2)ts−1CH3(CH2)21−1CF3(C
H2) 15−など、R5、Rもの具体例としては、C
H3−1CH3(CH2) 2−1CH3(CHz) 
3−1CHa(CHz)s−など)、 (式中のR3、R4の具体例としては、(J13(CH
2) n−1CH3(CH2) 13−1CH3(C)
12) 1s−1CH3(CH2) 17−1CH3(
CH2) ts−1CHa(CHz) 21−1CF3
(C)12) 1s−など)等の繰返し単位を含むもの
があげられる。
式中−は異性を表す。例を次式 で説明すれば および を表す。
本発明は(a)、 (b)が単独である場合、(a)、
 (b)が共存する場合を含んでいる。
一般式(1)で表される繰返し単位をもつ両性ポリイミ
ド前駆体には、種々の共重合体が含まれることを次に述
べる。
一般式(1)において、R1,R2,R3,R4,R5
,R8の少なくとも一つが先に挙げられたR1. R2
,R3,R4゜R5,R6のそれぞれの具体例から選ば
れた少なくとも2種からなることによって種々の共重合
体が提供される。
例えばR1として2種選ばれたとき x、 yは比率を表し、0<x<1.0<y<1x+y
=lである。(以下同じ) などで、以上の例はほんの一例であり、またR3゜R4
,R5,R6についてはこれまでの説明でいくつもなど
である。
前記のごとき本発明の両性ポリイミド前駆体は、一般に
N、N−ジメチルアセトアミド、N、N−ジメチルホル
ムアミド、N、N−ジエチルホルムアミド、ヘキサメチ
ルホスホルアミドなどの有機極性溶剤に易溶、上記有機
極性溶剤とクロロホルムなどの通常の有機溶剤などの混
合溶剤に熔、通常の有機溶剤、たとえばヘンゼン、エー
テル、クロロホルム、アセトン、メタノールなどに難溶
〜不溶で、赤外線吸収スペクトル分析でアミド、および
長鎖アルキル基の特徴的な吸収が存在する。熱分析結果
にも特徴があり、約200℃で重量の急激な減少がはじ
まり、約100℃で完結する。完結したのちには、アミ
ドおよび長鎖アルキル基の吸収が消失し、イミド環の吸
収が表れる。
前記説明においては、本発明の前駆体の繰返し単位はず
べて一般式(1)で表される繰返し単位である場合につ
いて説明したが、繰返し単位のうちの30%以下の範囲
であれば、一般式(17)  :(式中、R1,R2は
前記と同じ、Rは炭素原子数1〜11の1価の脂肪族の
基、1価の環状脂肪族の基、芳香族の基と脂肪族の基が
結合した1価の基、これらの基がハロゲン原子、ニトロ
基、アミノ基、シアノ基、メトキシ基、アセトキシ基な
どで置換された基または水素原子であり、4(1i1の
Rは同じでもよく、異なっていてもよい)で表される繰
返し単位が含まれていてもよい。
次に本発明の前駆体の製法について説明する。
一般式(1)で表される繰返し単位を有する本発明の前
駆体は、まず一般式(8): (式中、R1は前記と同じ)で表されるテトラカルR7
およびR8は前記と同じ)を反応させて得られる一般式
(9): %式% (式中、R1,R3,R’+ R71R8は前記と同じ
)で表される化合物を製造し、実質的に無水の極性有機
溶媒中、−10℃以上、好ましくは0〜40℃程度でチ
オニルクロライド、五塩化リン、ベンゼンスルホニルク
ロライドなどを用いて酸ハライドあるいはイミノラクト
ンにし、さらに一般式QI:R5−NH−R2−NH−
R6(II (式中、R2,R5,R6は前記と同じ)で表される化
合物を反応させるときは一10℃以上、好ましくは0〜
+10℃で反応させるが、反応を完結させるためには2
0℃以上で反応させてもよい。
一般式(9)の酸ハライドあるいはイミノラクトンに一
般式Qlで表される化合物を添加してもまた、その逆に
一紋穴〇〇で表される化合物に一般式(9)の酸ハライ
ドあるいはイミノラクトンを添加してもよい。
本発明の前駆体を合成する場合、上記に説明された一般
的な反応温度以外を使用する必要がある場合がある。
即ち、R5,R6が炭素原子数1〜11の前記の基また
は水素原子ではない場合には、一般式〇〇で表される化
合物を均一系で反応させるために、その50〜60℃の
溶液に一般式(9)の酸ハライドあるいはイミノラクト
ンを添加する方法が採用される。
一般式(8)で表される化合物の具体例としては、たと
えば υ                  υ   、(
以下余白) などがあげられる。
また、1級アミンあるいは2級アミンであるCH3CH
2,CH3(CH2)2 、 CH3(CH2)3 、
 C113(CI+2)5 。
CH3(CH2)? 、 CH3(CH2)9 、 C
H3(CH2) u 。
CH3(CH2) 13 、 CH3(CH2) 15
 、 C113(CH2) 17 。
CH3(CH2) 19 、 CHa(CHz) 21
 、 CH3(C1,) 23 。
CF3(CH2) 15 、  H(CF2) 2(C
H2) 151H(CF2) 4(C112) 13 
、  F(CF2)+1 (CH2)2 。
F(CF2)8 (CH2)40H。
られる。
一般式(8)で表されるテトラカルボン酸二無水物化合
物を製造する際の反応条件などにはとくに限定はなく、
例えば約100″Cで窒素気流下、攪拌を数時間続ける
ことによっても得られるし、ヘキサメチルホスホルアミ
ドのような溶剤中、室温で約4日間攪拌を続けるという
ような一般的な条件が採用され得る。
前記反応を約100℃、窒素気流下で攪拌しながら3時
間加熱することによって行い、冷却後へキサメチルホス
ホルアミドに溶解し、引き続き行わしめる酸ハライド化
あるいはイミノラクトン化を行うのが反応時間の短縮化
、すなわち生産性の向上などの点から好ましい。
前記酸ハライド化あるいはイミノラクトン化を行う際の
極性溶媒の具体例としては、たとえばヘキサメチルホス
ホルアミド、N、N−ジメチルアセトアミド、N、N−
ジメチルホルムアミドなどかあげられ、これらの溶媒を
実質的に無水の状態、すなわち酸ハライド化あるいはイ
ミノラクトン化の際に用いるチオニルクロライド、五塩
化リン、ベンゼンスルホニルクロライドなどが分解せず
、定量的に近い状態で酸ハライド化あるいはイミノラク
トン化反応が行わしめられる。
酸ハライド化の際の温度が、−10℃未満になると、長
鎖アルキル基の影響による凍結固化のため反応が不均一
系となるため好ましくなく、また+20℃をこえると反
応が暴走しやすくなり、望ましくない反応がおこりやす
(なると考えられる。
このようにして製造された酸ハライドあるいはイミノラ
クトンにさらに一紋穴〇[9で表される化合物が反応せ
しめられ、本発明の前駆体が製造される。
この際使用れる酸ハライドあるいはイミノラクトンは、
製造されたのちそのまま用いるのが作業性などの面で好
ましい。
さらに該酸ハライドあるいはイミノラクトンと一般式Q
olで表される化合物とを反応させる際には、それらの
化合物に存在するR3. R4,R5,R6などにより
反応物および生成物のいずれも凍結固化する傾向がある
などするために、N、N−ジメチルアセトアミド、N、
N−ジメチルホルムアミドなどの溶媒を用いるのが一般
的であり、反応温度としては一10℃〜+20℃、好ま
しくは0〜+10℃である。反応温度が一10℃未満に
なると凍結固化により反応が不均一系となり、+20℃
をこえると望ましくない反応がおこりやすくなると考え
られ、いずれも好ましくない。
前記一般式Qlで表される化合物の具体例としては、例
えば (式中のR6、Rsの具体例としては、:)+3−、 
CHaCHz−、CH3(CH2)2−、  CH3(
C)+2)3−。
CH3(CH2)5−、  CI(3(CH2) u 
−、CH3(CH2) 13−。
CH3(C)+2) 15 +、  CH3(CH2)
 lr −、CH3(CH2) 1s−。
CH3(CH2) 21−、  CHs(CHz) 2
3−、  CF3(CH2) 15−。
H(CF2)2(CH2) s5−、  H(CF2)
4(C)12) 】3−。
FCCF2)e(CHz)z−、F(CF2)8(CH
2)4−など)などがあげられる。
前記酸ハライドと一般式Onで表される化合物との反応
比は、得られる本発明の前駆体の分子量などを所望の値
にするために適宜選択すればよいが、通常フィルム用の
ポリアミド酸を作成する際には高分子量のものを得るた
めに化学量論の精製したモノマーと精製した溶剤とを用
いる。
しかしながら本発明の前駆体のように基板に累積する際
には必ずしも高分子量のものでな(でも十分な特性を発
揮できることがわかっており、モル比は化学量論からず
れていてもよい。110.8〜1/1.2程度でも問題
ないことが明らかになった。
一般式(8)で表されるテトラカルボン酸二無水物一方
およびR4,R8のうち一方が炭素原子数1−11の基
または水素原子でない場合には、一般式側で表される化
合物のR5およびR6がいずれも水素原子であってもよ
く、この場合には一般式(2)で表される繰返し単位を
有する本発明の前駆体が得られる。
一紋穴α■で表される化合物のR5およびR6がいずれ
も水素原子の場合には、反応性が良好であり、原料コス
トも安価となり好ましい。また得られる前駆体もカルボ
ン酸のところがアミドとなっているため熱的に安定で、
単離乾燥という操作により反応がすすまないので固体粉
末として分離でき、またこれにより精製も容易であると
いう特徴を有するものとなる。
以上説明したような方法により本発明の前駆体が製造さ
れるが、別の方法によっても製造が可能である。すなわ
ち、一般式(8)で表されるテトラカルボン酸二無水物
と一般式(12)で表されるジアミンとを無水の極性溶
媒中で反応させ、一般式(13)で表される繰返し単位
を有するポリアミド酸とし、これをチオニルクロリド等
を用いて、系中で一旦一般式(14)で表される繰返し
単位を有するポリアミド酸クロリドあるいは、一般式(
15)で表されるポリイミノラクトンにし、これと1級
させることにより一般式(11で表される前駆体が得ら
れる。
この場合に、1級あるいは2級アミン単独ではなくこれ
とアルコールR80Hとの任急の割合の混合物を反応さ
せれば一般式(6)で表される共重合体が得られる。
また、無水の極性溶媒中一般式(9)で表されるピロメ
リット酸ジアミドと一般式(16)で表されるピロメリ
ット酸ジエステル(この物質の製法については昭和60
年7月16日付特願昭60−157.354に記載され
ている。)との任官の混合物にチオニルクロリド等を反
応させ、系中でイミノラクトンあるいは酸クロリドに変
え、これと一般式(12)で表されるジアミンとを反応
させれば、一般式(7)で表される前駆体が得られる。
一般式(1)で表される繰返し単位のR3,R4,R7
およびR8がいずれも水素原子の場合、あるいはR7お
よびR8が水素原子の場合には、前記のごとき方法によ
らずに直接一般式(11)で示されるジイミドと一般式
(12)  : %式%(12) (式中、R5,R6は前記と同じ)で表される化合物と
を反応させることにより、一般式(4)あるいは(3)
で表される繰返し単位を有する本発明の前駆体が得られ
る。
勿論一般式(4)で示されるテトラカルボン酸ジ酸無水
物に一般式(7)で表される化合物を添加してもよいし
、その逆に一般式(7)で表される化合物に一般式(4
)で示されるテトラカルボン酸ジ酸無水物を添加しても
本発明の前駆体が得られる。
一般式(12)でR5およびR6がいずれも水素原子で
あってもよく、この場合には一般式(5)で表される繰
返し単位を有する本発明の前駆体が得られる。
勿論一般式(11)で示されるジイミドに一般式(12
)で表される化合物を添加してもよいし、その逆に一般
式(12)で表される化合物に一般式(11)で示され
るジイミドを添加しても本発明の前駆体が得られる。
前記一般式(12)で表される化合物の具体例としては
、たとえば (前記式中のR7あるいはR8の具体例としては、CH
3(CHz)n−1−(n =12〜30) 、CF3
(CH2) 15−1H(CF2)2(C)12) +
s−1H(CF2)a(CHz) 13−111 (C
F2 )8 (CR2)2−1Jl (CF2 )8 
(CR2)4−など)などがあげられる。
一般式(11)で表されるジイミドと一般式(12)で
表される化合物とを反応させる際の条件は、通常のポリ
アミック酸を製造する際の条件とほぼ同様でよく、たと
えばN、N−ジメチルアセトアミド、N、N−ジメチル
ホルムアミドなどの実質的に無水の有機極性溶媒中、反
応温度50℃以下、好ましくは室温で、一般式(11)
で表されるジイミド1モルに対して一般式(12)で表
される化合物を0゜8〜1.2モル使用して反応せしめ
られる。この場合にも化学量論よりはずれていても本発
明の前駆体は十分な特性を発揮できる。
このようにして得られる一般式(4)で表される繰返し
単位を有する本発明の前駆体は、製造が容易であるだけ
でなく、LB法で製膜でき、加熱によりポリイミドを与
えるという特徴を有するものである。
つぎに本発明の前駆体を用いたLB膜について説明する
本発明の前駆体を用いたLB膜の製法としては、該前駆
体を水面上に展開し、一定の表面圧で圧縮して単分子膜
を形成し、その膜を基板上にうつしとる方法であるLB
法のほか、水平付着法、回転円筒法などの方法(新実験
化学講座第13巻、界面とコロイド、498〜508頁
)などがあげられ、通常行われている方法であれば特に
限定されることなく使用し得る。
、一般にLB膜を形成させる物質を水面上に展開する際
に、水には解けないで気相中に蒸発してしまうベンゼン
、クロロホルムなどの溶媒が使用されるが、本発明の前
駆体の場合には、溶解度をあげるために有機極性溶媒を
併用することが望ましい。このような有機極性溶媒とし
ては、たとえばN、N−ジメチルホルムアミド、NUN
−ジメチルアセトアミド、N、N−ジエチルホルムアミ
ド、N、N−ジエチルアセトアミド、N、N−ジメチル
メトキシアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N−メ
チル−2−とロリドン、ピリジン、ジメチルスルホン、
ヘキサメチルホスホルアミド、テトラメチレンスルホン
、ジメチルテトラメチレンスルホンなどがあげられる。
ベンゼン、クロロホルムなどと有機極性溶媒とを併用す
る場合には、水面上へ展開するとベンゼン、クロロホル
ムなどは気相中に蒸発し、有機極性溶媒は大量の水に溶
解すると考えられる。
本発明の前駆体を水面上に展開する際に使用する溶液の
濃度には特に限定はないが、通常2〜5XIO−3M程
度が用いられる。
本発明の前駆体を用いたLB膜を形成する基板には特に
限定はなく、形成されたLB膜の用途に応じて選択すれ
ばよいが、LB膜を加熱してポリイミドにして用いる場
合には耐熱性が良好であることが必要である。
前記のごとき基板の具体例としては、ガラス、アルミナ
、石英などのような無機の基板のほか金属製やプラスチ
ック製の基板、さらにはSi、GaAs、 ZnSのよ
うな■族、m−v族、II−Vl族などの半導体、Pb
TiOs、BaTiOs、LiMbOa、LiTaO5
などのような強誘電体製の基板あるいは磁性体基板など
があげられる。これらの基板は通常行われるような表面
処理を施して用いてもよいことは勿論である。
本発明の前駆体を用いるとLB法で基板上に欠陥の少な
い、耐熱性の良好な薄膜を形成することができ、さらに
この薄膜を部分的にあるいは完全にイミド化させること
によってさらに耐熱性の優れた薄膜を得ることができる
イミド化の方法については特に限定はないが、300〜
400℃近辺の温度で加熱するのが一般的であり、レー
ザー光などを用いて行ってもよい。
たとえば一般式(2)で表される繰返し単位の場合には
、 なる反応がおこり、また一般式(3)で表される繰返し
単位の場合には、 なる反応が起こってポリイミド化物となる。勿論一般式
(8)で表されるポリアミドアミド単位の場合にもNH
aが生成してポリイミド化物となるが、この場合にはL
B膜用としての材料とはなり得ない。
本発明の前駆体は通常のLB膜より耐熱性、耐薬品性が
改善されているので、本発明の前駆体のLB膜をそのま
まデバイスなどの用途に使用することもできる。
先の述べたように得られるポリイミド薄膜は、耐熱性、
耐薬品性に優れ、機械的特性も良好で、そのうえ1oo
ooÅ以下という非常に薄い膜であり、望むなら10〜
1000人にもし得る。それ故、ICやLSIなどの絶
縁膜のみならず、キャパシター、MIS、MIMなどの
構造を持つ種々の電気電子素子中の絶縁層などとしてエ
レクトロニクス分野に使用することができ、電界効果ト
ランジスタ、光電変換素子、受光素子、発光素子、光検
出素子、熱電子トランジスタなどに使用し得る。 JJ
 (ジョセフソン ジャンクション)への応用も考えら
れる。そのほかウニイブガイド用クラツド材、光学回路
成分などとしても利用可能であり、保護用などを含めた
コーティング材料としても好適に使用し得る。またエネ
ルギー変換や物質分離などの分野にも使用し得る。
つぎに本発明の前駆体およびその製法を実施例に基づき
説明する。
実施例1 ピロメリット酸二無水物2.18 g (0,01モル
)とステアリルアミン5.38g(0,02モル)とを
N、N−ジメチルアセトアミド(50cc)中、乾燥窒
素流通下、室温で1時間以上反応させた。これにチオニ
ルクロリド2.38 g (0,02モル)を室温で滴
下し、滴下後、1時間攪拌を続けた。次に、ジメチルア
セトアミド50ccに溶解させたアミノジフェニルエー
テル2.00 g (0,01モル)を0〜5℃で滴下
し、滴下後約1時間反応させた。反応液を凛留水600
 cc中に注いで反応生成物を析出させた。これを濾別
し、約40℃で減圧乾燥して約8.28 gの淡黄色粉
末を得た。この粉末についてIRスペクトルを測定した
ところ、■6601540.1410cm−”にそれぞ
れアミド1.アミド■、アミド■の、2930と286
0cm’にアルキル基の、および1220cm(にエー
テルの特性吸収が現れた。
この粉末を400℃に1時間保つことによってほぼ重量
は恒量に達し、ポリイミド化反応が終結する。これを室
温にもどして再び昇温しでも重量変化は450℃を過ぎ
るまでなく、ポリイミドフィルムの示す熱分解温度と同
じ584℃で熱分解が始まることが明らかになり、ポリ
イミド化の反応を終結することによりポリイミドフィル
ムと同様の耐熱性のものが得られることがわかる。
実施例2 実施例1の生成物55.1■を蒸留したクロロホルム/
ジメチルアセトアミド=8/2 (容量比)の混合液に
溶解して25献の溶液にしたLB膜用展開液を調製した
得られた展開液を用いて再蒸留水上、20℃で表面圧π
と繰返し単位(Unit)当たりの面積との関係を測定
したところ、75A2/unitぐらいから表面圧は急
激に立ち上がり、良好な凝縮膜を形成した。極限面積は
60A”/unitであり、崩壊圧力も55 dyne
/ Calと高分子膜としては非常に高い値を示した。
また表面圧を25dyne/cmに保って膜を水面上に
保持しても2時間にわたって面積の減少が認められず、
安定な膜であった。
次に水面上の膜の表面圧を20℃で25dyne/1に
保って累積速度10w/winでLB法でガラス基板あ
るいはCaFz板上に60層累積させた。
CaFz板上に形成された膜をFT−ATR−IR分析
すると実施例1で得られた化合物の累積膜であり、面積
一時間曲線からY型膜であることが確認された。なお本
実施例で用いた実施例1の水層にはCd◆イオンなどが
含まれていないので、累積膜のX線回折法による分析で
は強いピークは観測されなかった。また得られた累積膜
は厚さ約1800Aでキャパシタンス測定から良好な絶
縁特性を有するものであった。
さらに該累積膜を400℃で1時間加熱することによっ
て、α、β−不飽和5員環イミドが生成することがFT
−ATR−I R分析による1790cm−”、171
03−1のピークにより確認された。
なお実施例1の生成物を400℃で1時間加熱すると5
8%(M量%、以下同様)の減少がおこり、イミド化す
ることが赤外線吸収スペクトル分析などにより確認され
ている。前記の重量減少はイミド化によりステアリルア
ミンが消失する場合の計算値58.5%ともよく一致し
た。
比較例1 実施例1と同様にしてステアリルアミンのかわりにn−
デシルアミン(n −CIDH21NH2)を用いてポ
リイミド前駆体を合成した。
このポリイミド前駆体はIRスペクトル分析、熱分析、
GPCによる分子量測定の結果、はぼ実施例1のポリイ
ミド前駆体と同じ特徴を有するものであったが、表面圧
面積曲線の測定結果は液体膨張相のみで凝縮相の存在を
示さなかった。従って炭、7410のアルキル基を用い
たものでは安全な凝縮相を得るためには短すぎることが
明らかとなった。
実施例3〜5 実施例1と同様にしてステアリルアミンのかわりに炭素
数12.14.16のラウリルアミン、ミリスチルアミ
ン、セチルアミンを用いてポリイミド前駆体を合成した
(それぞれ実施例3〜5に相当)。
炭素数12.14のアミンを用いた場合には炭素数10
と18との中間的な挙動を示したが、水相を5℃程度に
すると安全な凝縮相が得られた。
炭素数16のアミンを用いたものでは炭素数18の場合
のものと同様安全な凝縮膜を作ることが明らかになった
実施例6 ピロメリット酸二無水物(1,09g、  0.005
%717) ト、、 4.4’−ジアミノジフェニルエ
ーテル(1,00g、5ミリモル)とを、N、N−ジメ
チルアセトアミド(40,d)に溶かし、25−40℃
で1時間以上攪拌する。
この溶液に塩化チオニル<1.19 g、  0.01
モル)を上記の温度で滴下し、1時間以上攪拌する。
これに、ステアリルアミン(2,69g、  0.01
モル)のN、N−ジメチルアセトアミド(30te)溶
液を滴下し、上記の温度で1時間以上攪拌する。
反応終了後、この溶液を500成のエタノールに投入し
、ポリマーを沈殿させ、ポリアミドアミド(4,14g
)を得た。IRスペクトルは実施例1で得られたものと
一致した。実施例1と同様の方法により、これがY膜と
して累積できること、400℃で1時間加熱することに
よりポリイミドになることが確認された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式(1): ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (式中、R^1は少なくとも2個の炭素原子を含有する
    4価の基、R^2は少なくとも2個の炭素原子を含有す
    る2価の基、R^3、R^4、R^5、R^6、R^7
    およびR^8はいずれも炭素原子数1〜30の1価の脂
    肪族の基、1価の環状脂肪族の基あるいは芳香族の基と
    脂肪族の基とが結合した1価の基、それらの基がハロゲ
    ン原子、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、メトキシ基、
    アセトキシ基で置換された基または水素原子であり、R
    ^3、R^4、R^5、R^6、R^7およびR^8の
    少なくとも1個は炭素原子数1〜11の前記の基または
    水素原子ではない)で表される繰返し単位を有する両性
    ポリイミド前駆体。 2、R^3、R^4、R^5、R^6、R^7およびR
    ^8がいずれも炭素原子数1〜22の前記の1価の基ま
    たは水素原子であり、R^3、R^4、R^5、R^6
    、R^7およびR^8の少なくとも1個は炭素原子数1
    〜15の基または水素原子ではない特許請求の範囲第1
    項記載の前駆体。 3、R^1およびR^2のいずれか一方または両方が少
    なくとも6個の炭素原子数を有するベンゼノイド不飽和
    によって特徴づけられた基である特許請求の範囲第1項
    記載の前駆体。 4、 R^1に結合している▲数式、化学式、表等があります
    ▼、▲数式、化学式、表等があります▼、−NR^5−
    CO−および−CO−NR^6−R^2−の4個の基の
    各2個づつが、それぞれ5員環を形成するようにR^1
    を構成する隣接する2個の炭素原子に結合している特許
    請求の範囲第1項記載の前駆体。 5、一般式(1)で表される繰返し単位が一般式(2)
    :▲数式、化学式、表等があります▼(2) (式中、R^1、R^2、R^3、R^4、R^7、R
    ^8は前記と同じ、ただしR^3、R^7のうち一方お
    よびR^4、R^8のうち一方は炭素原子数1〜11の
    基または水素原子ではない)である特許請求の範囲第1
    項記載の前駆体。 6、一般式(1)で表される繰返し単位が一般式(3)
    :▲数式、化学式、表等があります▼(3) (式中、R^1、R^2、R^3、R^4、R^5、R
    ^6は前記と同じ、ただしR^5およびR^6は炭素原
    子数1〜11の基または水素原子ではない)である特許
    請求の範囲第1項記載の前駆体。 7、一般式(1)で表される繰返し単位が一般式(4)
    :▲数式、化学式、表等があります▼(4) (式中、R^1、R^2、R^5、R^6は前記と同じ
    、ただしR^5およびR^6は炭素原子数1〜11の基
    または水素原子ではない)である特許請求の範囲第1項
    記載の前駆体。 8、一般式(1)で表される繰返し単位が一般式(5)
    :▲数式、化学式、表等があります▼(5) (式中、R^1、R^2、R^3、R^4は前記と同じ
    、ただしR^3およびR^4は炭素原子数1〜11の基
    または水素原子ではない)である特許請求の範囲第1項
    記載の前駆体。 9、一般式(6): ▲数式、化学式、表等があります▼(6) (式中、R^1、R^2、R^3、R^4、R^5、R
    ^6、R^7は前記と同じ)で表される繰返し単位を有
    する両性ポリイミド前駆体。 10、一般式(7): ▲数式、化学式、表等があります▼(7) (式中、R^1、R^2、R^3、R^4、R^5、R
    ^6、R^7は前記と同じ、0<x<1、0<y<1、
    x+y=1)で表される繰返し単位を有する両性ポリイ
    ミド前駆体。 11、一般式(8): ▲数式、化学式、表等があります▼(8) (式中、R^1は少なくとも2個の炭素原子を含有する
    4価の基である)で表されるテトラカルボン酸二無水物
    に、1級あるいは2級アミン、▲数式、化学式、表等が
    あります▼およびR^4−NH(式中、R^3、R^4
    、R^7およびR^8はいずれも炭素原子数1〜30の
    1価の脂肪族の基、1価の環状脂肪族の基、芳香族の基
    と脂肪族の基との結合した1価の基、それらの基がハロ
    ゲン原子、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、メトキシ基
    、アセトキシ基で置換された基または水素原子である)
    を反応させて得られる一般式(9): ▲数式、化学式、表等があります▼(9) (式中、R^1、R^3、R^4、R^7、R^8は前
    記と同じ)で表される化合物を、実質的に無水の極性有
    機溶媒中、−10℃以上で酸ハライドあるいはイミノラ
    クトンにし、これと一般式(10): R^5−NH−R^2−NH−R^6(10)(式中、
    R^2は少なくとも2個の炭素原子を含有する2価の基
    、R^5およびR^6はいずれもR^3およびR^4で
    定義された基に同じ)で表される化合物を−10℃以上
    で反応させて一般式(1): ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (式中、R^1、R^2、R^3、R^4、R^5、R
    ^6、R^7、R^8は前記と同じであり、R^3、R
    ^4、R^5、R^6、R^7、R^8の少なくとも1
    つは炭素原子数1〜11の基または水素原子ではない)
    で表される繰返し単位を有する両性ポリイミド前駆体を
    製造する方法。 2、一般式(10)で表される化合物のR^5およびR
    ^6がいずれも水素原子である特許請求の範囲第11項
    記載の方法。 3、一般式(11): ▲数式、化学式、表等があります▼(11) (式中、R^1は少なくとも2個の炭素原子を含有する
    4価の基である、R^3、R^4は前記と同じ)で表さ
    れるジイミドに、一般式(12): R^5−NH−R^2−NH−R^6 (12)(式中
    、R^2は少なくとも2個の炭素原子を含有する2価の
    基、R^5あるいはR^6は炭素原子数12〜30の1
    価の脂肪族の基、1価の環状脂肪族の基、芳香族の基と
    脂肪族の基との結合した1価の基、またはそれらの基が
    ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、メトキ
    シ基、アセトキシ基で置換された基であり、R^5とR
    ^6とは同じでもよく、異なっていてもよい)で表され
    る化合物を50℃以下で反応させて、一般式(3): ▲数式、化学式、表等があります▼(3) (式中、R^1、R^2、R^3、R^4、R^5、R
    ^6は前記と同じ)で表される繰返し単位を有する両性
    ポリイミド前駆体を製造する方法。 14、一般式(8): ▲数式、化学式、表等があります▼(8) (式中、R^1は少なくとも2個の炭素原子を含有する
    4価の基である)で表されるテトラカルボン酸二無水物
    と、一般式(12): R^5−NH−R^2−NH−R^6 (12)(式中
    、R^2は少なくとも2個の炭素原子を含有する2価の
    基、R^5あるいはR^6は炭素原子数12〜30の1
    価の脂肪族の基、1価の環状脂肪族の基、芳香族の基と
    脂肪族の基との結合した1価の基、またはそれらの基が
    ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、メトキ
    シ基、アセトキシ基で置換された基であり、R^5とR
    ^6とは同じでもよく、異なっていてもよい)で表され
    る化合物を50℃以下で反応させて、一般式(13): ▲数式、化学式、表等があります▼(13) (式中、R^1、R^2、R^7、R^8は前記と同じ
    )で表される返し単位を有するポリアミド酸とし、これ
    をチオニルクロリド等を用いて、一旦一般式(14):
    ▲数式、化学式、表等があります▼(14) (式中、R^1、R^2、R^5、R^Sは前記と同じ
    )で表される繰返し単位を有するポリアミド酸クロリド
    あるいは一般式(15): ▲数式、化学式、表等があります▼(15) (式中、R^1、R^2は前記と同じ)で表されるポリ
    イミノラクトンとし、これに1級あるいは2級アミンR
    ^3−NHおよびR^4−NH(式中、R^3、R^4
    、R^7、R^8は前記と同じ、ただし、R^3、R^
    7のうち少なくとも1つは炭素原子数1〜11の基また
    は水素原子ではない。R^4、R^8についても同様で
    ある)を反応させて、一般式(1)で表される繰返し単
    位を有する両性ポリイミド前駆体を製造する方法。 15、一般式(14): ▲数式、化学式、表等があります▼(14) (式中、R^1、R^2、R^5、R^6は前記と同じ
    )で表される繰返し単位を有するポリアミド酸クロリド
    あるいは一般式(15): ▲数式、化学式、表等があります▼(15) (式中、R^1、R^2は前記と同じ)で表される繰返
    し単位を有するポリイミノラクトンに アミン▲数式、化学式、表等があります▼とアルコール
    R^4OH (式中、R^3、R^4、R^7、のうち少なくとも1
    つは炭素原子数1〜11の基または水素原子ではない)
    との任意の割合の混合物を反応させて一般式(6):▲
    数式、化学式、表等があります▼(6) (式中、R^1、R^2、R^3、R^4、R^5、R
    ^6、R^7は前記と同じ)で表される繰返し単位を有
    する両性ポリイミド前駆体を製造する方法。 16、一般式(9): ▲数式、化学式、表等があります▼(9) (式中、R^1、R^3、R^4、R^7、R^8は前
    記と同じ)で表される化合物と、一般式(16): ▲数式、化学式、表等があります▼(16) (式中、R^1、R^3、R^4、は前記と同じ)で表
    される化合物との任意の割合の混合物を無水の極性溶媒
    中、室温で酸ハライドあるいはイミノラクトンにし、こ
    れと一般式(12)で表されるジアミンとを反応させて
    一般式(7): ▲数式、化学式、表等があります▼(7) (式中、R^1、R^2、R^3、R^4、R^5、R
    ^6、R^7、R^8は前記と同じ、0<x<1、0<
    y<1、x+y=1)で表される繰返し単位を有する両
    性ポリイミド前駆体を製造する方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6372375A (ja) * 1986-09-12 1988-04-02 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 両性高分子化合物およびその製造法
JP2016040356A (ja) * 2014-08-13 2016-03-24 ソルピー工業株式会社 ポリイミド組成物、ポリイミド成形体の製造方法、及びポリイミドフィルムの製造方法

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JPS6372375A (ja) * 1986-09-12 1988-04-02 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 両性高分子化合物およびその製造法
JP2016040356A (ja) * 2014-08-13 2016-03-24 ソルピー工業株式会社 ポリイミド組成物、ポリイミド成形体の製造方法、及びポリイミドフィルムの製造方法

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