JPS633163A - 冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、野菜を新鮮な状態で長期保存する冷蔵庫に関
するものである。

従来の技術 従来例を第５図に従い説明する。図において、１は冷蔵
庫本体で、外箱２、内箱３及びこｎら両箱２，３間に充
填された断熱材４によって構成されている。５は区画壁
でその内部に冷却器６、ζ強制通風用の送風機７を収め
、上方に冷凍室８、下方に冷蔵室９を区画形成している
。１ｏは前記冷却器６で冷却された冷気を前記送風機７
で前記冷凍室８、冷蔵室９へ強制通風させるためのダク
トである。１１はこのダクト１ｏの冷蔵室９の入口に設
けて冷気流入量を調節するダンパーサーモで、１２はこ
のダンパーサーモ１１を収めたコントロールパネルであ
る。又、１３はこのコントロールパネル１２内に断熱材
１４によって形成された冷気吐出通路で、前記ダンパー
サーモ１１に一端を連通させ、他端を前記冷蔵室９内に
開口している。

１５は前記冷蔵室９の下部に設けた野菜室で、仕切板１
６によって前記冷蔵室９と仕切られている。

１７は前記野菜室１５に対向して設けられた扉である。

又、１８はこの扉１了に着脱自在に保持される上面を開
口した野菜容器であり、前記扉１７を引き出すことによ
って同時に庫外へ引き出され野菜の出し入れを行なわせ
るものである。そして１９は前記野菜容器１８の外周に
冷気を対流させる外周対流通路で、２０はこの外周対流
通路に連通して設けた冷気戻り口で、前記仕切板１６の
前面に設けられている。

かかる構成において、冷却器６で冷却された冷気は送風
様子によってダクト１ｏを介して冷蔵室９の入口にまで
強制通風され、ダンパーサーモ１１によって適量に制御
された後冷気吐出通路１３より冷蔵室９内に向けて吐出
される。そして、下方に吐出された冷気の一部は野菜室
１５の外周対流通路１９内に自然流入し、野菜容器１８
を外周より冷却しながら冷気戻り口２０を介して冷蔵室
９内へ戻される。このようにして、野菜容器１８内に収
容された野菜を野菜容器１８の外周より間接的に冷却す
るものであり、通常野菜容器１８は野菜を長期保存させ
る目的で、内部に直接冷気が流入して乾燥を促進させぬ
よう極力密閉性を上げるよう工夫が成されてきた。

発明が解決しようとする問題点 しかしながらこのように野菜容器１８の密閉性を上げる
と、野菜、特に葉菜類から蒸散する水分が野菜容器１８
の内面、特に外周対流通路１９の入口側に位置し低温冷
気の作用を受ける背面や仕切板１６の裏面に結露して、
野菜が付着した水滴に接触したり、流下して野菜容器１
８の底面に溜まった水に浸漬したりして損傷してしまう
という問題点を有していた。又、野菜容器１８の冷却は
ダンパーサーモ１１によって冷蔵室９内に供給された冷
気の一部を利用しているため、野菜容器１８の温度は冷
蔵室９の温度に支配され、−般的な野菜の長期保鮮に適
した温度（概ね４〜５℃）に維持する事ができず、貯蔵
効果が低下してしまうという不都合な点もあった。

本発明は上記した従来の問題点を解消するものであり、
野菜容器内面や仕切板への結露による野菜の損傷を防止
し、且つ、野菜容器の温度を適温に維持して野菜を長期
保存させることを目的としている。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、野菜容器の上面
開口部に透湿膜を備えた蓋体を設け、この蓋体と冷蔵室
との仕切板との間に冷気対流通路を形成する。そして、
この冷気対流通路に連通して冷気を強制的に導く通風ダ
クトと、その冷気量を適量に制御する専用のダンパーサ
ーモを設けるものである。

作　　用 本発明は上記した構成によって、野菜容器の上面開口部
に設けた蓋体の透湿膜の透湿作用により、飽和湿度以上
の水分は容器外に透湿され野菜に適した高湿状態に保た
れる。又、通風ダクトからの強制通風により透湿膜面が
強制的に冷却されて野菜容器の他の面よりも低温となり
、容器内の余剰水蒸気分は透湿膜面に集中して吸収され
容器内面に結露しない。そして、透湿膜を透過した水蒸
気は冷気の強制対流作用で通路内より排出されて仕切板
の裏面にも結露を生じない。−方、通風ダクトより冷気
対流通路に強制通風される冷気量は専用のダンパーサー
モにより適量に制御されて野菜容器を適温（４〜５℃）
に維持する。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図から第４図に従い説明
する。尚、従来と同一構成については同一符号を付し、
その詳細な説明を省略し、異なる部分についてのみ述べ
る。

図において、２１は冷蔵室９の下部に設けた野菜室で、
仕切板２２によって冷蔵室９と仕切られている。２３は
前記野菜室２１に対向して設けられた扉である。２４は
この扉２３に着脱自在に保持される上面を開口した野菜
容器であり、前記扉２３を引き出すことによって同時に
庫外へ引き出され野菜の出し入れを行なわせるものであ
る。２５は前記野菜容器２４の上面開口部に密接して配
設された蓋体であり、多数の貫通孔を有する樹脂製の平
板２６と、この平板２６の片面に溶着された透湿膜２７
と、前記平板２６の外周辺に配設された塩化ビニル等の
パツキン２８によシ構成されている。ここで、前記透湿
膜２了について説明する。

前記透湿膜２了は、シリコン薄膜２９と親水性すイロン
繊維３０を積層したもので、前記シリコン薄膜２９は約
１０μ〜約５０μ程度の膜厚でほとんどアモルファスの
鎖状分子集合体から成り、こｎら鎖状の分子の集合体が
液体を完全に阻止し、１０〜１ｏ３人の分子間隔によっ
て気体透過性を有するものである。即ち水蒸気や空気、
炭酸ガスが膜の内外で濃度差があれば透過される性質の
ものである。また、前記親水性ナイロン繊維３０を使用
するのは結露を防止するためである。

次に、３１は冷却器らで冷却した冷気を送風機７で強制
通風するだめのダクトで、冷蔵室９内奥面に分岐口３２
．３３を開口している。３４は冷蔵室９への冷気量を制
御するためのダンパーサーモ、３５は前記野菜室２１へ
の冷気量を制御するだめのダンパーサーモであり、夫々
前記ダクト３１の分岐口３２．３３に対向して取付けら
れている。

３６は前記ダンパーサーモ３４．３５を収納するコント
ロールパネルであり、内部には断熱材３了で形成した吐
出通路３８と中継通路３９が設けられている。ここで前
記吐出通路３８の一端は前記ダンパーサーモ３４に連通
し、他端は冷蔵室９内に向けて開口している。又、前記
中継通路３９の一端は前記ダンパーサーモ３Ｓに連通し
ている。

次に４０は前記野菜容器２４の上面開口部に設けた蓋体
２５と、前記仕切板２２との間に形成した冷気対流通路
、４１は前記仕切板２２の前面に設けた前記冷気対流通
路４０の冷気戻り口である。

又、４２は前記冷気対流通路４０内に冷気を強制的に通
風させるための通風ダクトであり、上端の入口は前記コ
ントロールパネル３６内に形成した中継通路３９を介し
てダンパーサーモ３５に連通し、下端の出口は前記冷気
対流通路４０に開口している。

かかる構成において、ダンパーサーモ３４により適量に
制御された冷気は吐出通路３８より冷蔵室９内に吐出さ
れ冷蔵室９を冷却する。−方、ダンパーサーモ３５によ
り適量に制御された冷気はコントロールパネル３６内の
中継通路３９を中継して通風ダクト４２を通じて冷気対
流通路４０内に強制的に導かれる。冷気対流通路４０内
へ導かれた冷気は野菜容器２４の上面開口部に設けた蓋
体２５の透湿膜２了の表面を強制冷却し、その後冷気戻
り口４１より冷蔵室９内へと戻される。このため、上面
に設けた透湿膜２７は集中的な強制冷却によって低温に
維持されるが、野菜容器２４の外周には他の対流通路も
なく即ち野菜容器２４の他の内面が過冷却されることが
ないために、野菜より生じた水蒸気の余剰分は透湿膜２
了の面に集中して透湿され他の面への結露なしに野菜の
鮮度が維持される。次に透湿膜２７を透過した氷原気分
は冷気対流通路４０の強制対流作用で通路内にとどまる
ことなく冷気戻り口４１より排出され、仕切板２２の裏
面への結露も発生しない。

又、冷気対流通路４０内に導かれる冷気量は、野菜容器
２４内の温度に応じてダンパーサーモ３５によって制御
されるため、蓋体２５からの冷起量がこれに応じて制御
され野菜容器２４内の温度が、冷蔵室９の温度制御とは
関係なく一定の適温（４〜５°Ｃ）に維持される。そし
てその結果、野菜の長期保鮮に対する効果が一層高まる
。

発明の効果 以上の説明より明らかな様に、本発明によると次のよう
な効果を得ることが出来る。

（１）野菜容器上面に設けた透湿膜面を通風ダクトによ
り導いた冷気で強制的に集中冷却することにより、容器
内面を過冷却させず、他の面への結露を防止しなから透
湿膜面へ余剰水蒸気分を集中して透湿させることが出来
、野菜容器内への水分付着や溜水による野菜の損傷を予
防しながら、透湿膜作用による野菜の長期保鮮か可能と
なる。

（２）透湿膜を透過した水蒸気は冷気対流通路内の強制
対流作用のため、空間内にとどまらずに排出されるため
仕切板裏面への結露を防止できる０ （３）冷気対流通路への冷気量は冷蔵室とは独立した専
用のダンパーサーモによって制御されるため、野菜容器
内の温度は冷蔵室の温度状態とは関係なく一定の適温（
４〜５°Ｃ）に維持され、野菜の長期保鮮に対する効果
が一層高まる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す冷蔵庫の要部断面図、
第２図は同第１図の冷蔵庫の正面図、第３図は同第１図
の冷蔵庫の野菜容器の蓋体の斜視図、第４図は同第３図
の蓋体の要部拡大断面図、第Ｓ図は従来例を示す冷蔵庫
の要部断面図である。 ９・・・・・・冷蔵室、２１・・・・・・野菜室、２２
・・・・・・仕切板、２３・・・・・・扉、２４・・・
・・・野菜容器、２５・・・・・・蓋体、２７・・・・
・・透湿膜、３５・・・・・・ダンパーサーモ、４０・
・・・・冷気対流通路、４２・・・・・・通風ダクト。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名？−
−−、マ遍＼巨 ？！−−−野来！ ９−一一冷載呈 ２５−−一を・本 ？１−−−逍湿Ｊ罠 第３図 ２へ 第４図 ／′□ ３θ２６

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 冷蔵室と、この冷蔵室の下部に設けた野菜室と、この野
   菜室に対向して取り付けられた扉と、この扉に着脱自在
   に保持される上面を開口した野菜容器と、この野菜容器
   の上方に位置し前記冷蔵室との間を仕切る仕切板と、前
   記野菜容器の上面開口部に密接して設けた透湿膜よりな
   る蓋体と、この蓋体と前記仕切板との間に形成した冷気
   対流通路と、この冷気対流通路に連通した強制通風用の
   通風ダクトと、前記冷気対流通路への冷気量を制御する
   専用のダンパーサーモを設けてなる冷蔵庫。