JPS63312917A - ばね性と延性の優れた高強度鋼板の製造方法 - Google Patents

ばね性と延性の優れた高強度鋼板の製造方法

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JPS63312917A JP14793287A JP14793287A JPS63312917A JP S63312917 A JPS63312917 A JP S63312917A JP 14793287 A JP14793287 A JP 14793287A JP 14793287 A JP14793287 A JP 14793287A JP S63312917 A JPS63312917 A JP S63312917A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ばね性および延性の優れた高強度鋼板の製造
に係り、とくに引張強さが120kgf/am”以上、
ばね限界値Kbが100kgf/曽■8以上、伸びが1
0%以上の高度のばね性および延性を有する高強度鋼板
の製造方法に関するものである。
〔従来技術および問題点〕
近年、自動車等の鋼構造物の軽量化のために。
高強度でしかも延性の優れた高強度鋼板が種々開発され
ている。これらの鋼の代表例として9日本特許第107
3451号(特公昭56−11741号公報)等で提案
されているフェライト・マルテンサイト2相鋼(Dua
l phasell :通称DP鋼)がある、この鋼板
は、降伏伸びがなく°、また降伏比が低いことなどの特
徴を有し、引張強さが50〜100kgf/■eIg程
度の強度レベルにおいて固溶強化型や析出強化型の鋼よ
りも優れた延性を示す鋼板としてよく知られている。
また9本発明者らはさらに引張強さが100〜150k
gf/am”程度で20〜40%もの伸びを示す鋼とし
てベイナイト・残留オーステナイト2相鋼を日本特許第
1208007号(特公昭58−42246号公報)で
提案している。この鋼も降伏伸びは示さず、また降伏比
は低い。
しかしながらこれらの鋼は高強度でしかも高延性ではあ
っても、降伏比が低いことから、概してばね性が劣って
いる。
一方、高強度鋼板のばね性を高くする方法として、冷間
加工と時効処理とを組合せた歪時効処理が有効であるの
は良く知られていることである。
しかし、歪時効処理によってばね性を付与しようとする
と、延性が著しく低下することもよく知られている。し
たがって、高延性とばね性とを兼ね備えることは従来に
おいてきわめて困難なこととされていた。
〔発明の目的〕
本発明は、引張強さ120kgf/+sm”以上の高強
度レベルにおいて、高延性(伸びが10%以上)とばね
性(ばね限界値K b100kgf/am”以上)を兼
備する鋼板を得ることを目的としたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
前記の目的を達成すべく1本発明者らは、鋼成分、熱処
理条件、歪時効処理条件などについて広範囲な試験と研
究を重ねてきたが1本発明者らが先に開発した日本特許
第1208007号(特公昭58−42246号公報)
−で提案したベイナイト・残留オーステナイト2相鋼に
対して、適切な冷間加工条件と時効処理とを組み合わせ
た歪時効処理を行なうならば、延性を大きく劣化させる
ことなく強度とばね性を著しく向上させることができる
ことを見出した0本発明はかかる知見に基づいてなされ
たものであり、その要旨とするところは。
重量%で、c:o、4o〜0.85%、  S i:1
.40〜2.50%、  Mn:0.30〜1.OO’
%、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を、A
c、点以上の温度に加熱して完全にオーステナイト化し
たのち、TTT線図のノーズ(鼻)を通過する速度より
も大きい冷却速度で380〜480℃の範囲の温度まで
冷却し、この温度域で過冷オーステナイトの65〜85
%がヘイナイト変態するまで等温保持し、そして空冷或
いはそれ以上の冷却速度で室温まで冷却することによす
、65〜85%のベイナイト相と残部が残留オーステナ
イト相からなるベイナイト・残留オ−ステナイト2相鋼
とし、この2相鋼を圧下率10〜25%にて冷間圧延し
、さらに180〜420℃にてIO分以上10時間以下
の時効処理を行なうことからなる。ばね性と延性の優れ
た高強度鋼板の製造方法に存する。すなわち本発明は、
特許第1208007号(特公昭58−42246号公
報)の製造法に従ってベイナイト・残留オーステナイト
2相鋼を製造し、この2相綱に圧下率10〜25%の冷
間圧延を施したうえ、さらに180〜420℃にてlO
分以上10時間以下の時効処理を行うことを特徴とする
ものである。
〔発明の詳述〕
以下に本発明の内容を詳しく説明する。
まず9本発明の鋼の化学成分の範囲限定理由について述
べる。
Cは残留オーステナイトを安定化するのに必須の元素で
あり、かつ、鋼の強度を向上させるのに重要な元素であ
る。C量が0.40%未満では、残留オーステナイトの
安定化が困難であり、しかも本発明で意図するような大
きな強度は得られない。
しかし、Cが0.85%を超えても残留オーステナイト
の安定化や強度の向上に対してなお一層の効果が発揮さ
れるわけではなく、逆に延性を低下させる。従ってcl
は0.40〜0.85%の範囲とする。
Siはフェライト形成元素であり、しかも炭化物を形成
しにくい元素として知られている。Siはベイナイト変
態に際し、母相のオーステナイトよりもC濃度の低いベ
イナイトを生成させる作用があり、それによって未変態
オーステナイトにCが濃縮され、残留オーステナイトを
安定化させることができる。このメカニズムにより1本
発明においてSiはオーステナイト安定化元素として作
用するとも言える。このようなSiの効果は、 1.4
0%未満では小さく、また2、50%を超えると残留オ
ーステナイトの安定化効果が減少するばかりでなく1表
面性状等の健全な鋼板を得ることが困難となるので1.
40〜2.5%とする。
Mnはオーステナイトの焼入性を向上させる元素であり
、フェライト・ノーズ(鼻)およびパーライト・ノーズ
(鼻)を長時間側に移行さ−せ、オーステナイト化温度
からベイナイト変態温度への冷却途中でのフェライトや
パーライトの析出を抑制する。このようなMnの効果は
0.30%未満では小さい、また1、00%を超える添
加はベイナイト変態を遅延せしめ効率的な熱処理作業を
阻害するばかりでなく、鋼板の副原料コストをいたずら
に上昇させるので、 0.30〜1.00%とする。
本発明においては、かかる化学成分範囲の鋼板をAcs
点以上の温度に加熱して完全にオーステナイト化したの
ち、TTT線図のノーズ(鼻)を通過する速度よりも大
きい冷却速度で380℃〜480℃の範囲の温度まで冷
却したのち、過冷オーステナイトの65〜85%がベイ
ナイト変態するまで等温保持し1次いで空冷かあるいは
それ以上の冷却速度で室温まで冷却して、65〜85%
のベイナイト相と残部が残留オーステナイト相であるベ
イナイト・残留オーステナイト2相鋼とする。ここでr
TTT線図のノーズを通過する速度より大きな冷却速度
」とは、オーステナイト化温度から380〜480℃の
ベイナイト変態温度域への冷却途中で、フェライトやパ
ーライトのいわゆる上部変態生成相が析出しない冷却速
度を意味している。フェライトやパーライトの析出は強
度を低下させるばかりでなく、残留オーステナイトの安
定化を阻害するので抑制しなければならない、フェライ
トやパーライトの析出を抑制するためには本発明の鋼成
分範囲では少なくとも10℃/s以上の冷却速度が必要
である。
ベイナイト変態量を65〜85%と規制するのは次の理
由による。すなわち、ベイナイト変態量が65%未満で
は、過冷オーステナイトへのCの濃化が不十分であり過
冷オーステナイトが十分に安定化されず0等温保持後、
引続いて行なわれる冷却過程において過冷オーステナイ
トの一部がマルテンサイト変態を起こし、延性が著しく
低下する結果となる。他方ベイナイト変態量が85%を
超すと。
残留オーステナイトによる延性向上効果は得られなくな
る。これらの理由によりベイナイト変態量を65〜85
%と規制する。
さらにベイナイト変態処理温度を380〜480℃と規
制するのは次の理由による。すなわち、380℃未満の
温度では、Cの拡散に律速されるベイナイト変態速度が
著しく小さいので、ベイナイト変態量を65%以上とす
るために著しく長い等温保持時間が必要となり5w4板
の熱処理コストをいたずらに増加させるばかりでなく、
未変態オーステナイトへのCの濃化も十分に進行しない
、他方480℃を超す等温処理ではパーライト変態が生
じるのでベイナイト・残留オーステナイト2相組織は得
られない、これらの理由により、ベイナイト変態処理温
度を380〜480℃の範囲に規制する。この等温処理
温度に保持する時間は、過冷オーステナイトの65〜8
5%がベイナイト変態するのに必要な時間に相当し1本
発明鋼の場合、鋼成分と等温処理温度によってその時間
は変化するが30〜600秒の間にある。
また1等温処理後の室温まで冷却する際の冷却速度は1
 ”C/s = 1000℃/Sの範囲にあればよい、
この冷却速度が1℃73未満であると、冷却途中にベイ
ナイト変態がさらに進行し、ベイナイト変態量を65〜
85%の範囲に納めることが困難となる。またこの冷却
速度が1000℃/Sを超えてもベイナイト変態を停止
させる効果に向上はなく、冷却の不均一さに基づく鋼板
の変形や残留応力の発生を伴なう不都合が生じる恐れが
ある。
このようにして、65〜85%のベイナイトと残留オー
ステナイトからなるベイナイト・残留オーステナイト2
相鋼を得るが1本発明においては、この2相鋼を圧下率
lO〜25%の範囲で冷間圧延を行ない、さらに180
〜420℃の温度範囲に10m1n以上保定する歪時効
処理を行なうことによって、引張強度120kgf/a
m”以上の高強度レベルにおいて、延性とばね性を同時
に発現させ、伸びが10%以上。
ばね限界値Kbが100kgf/a+s”以上の特性を
確保する点に基本的な特徴がある。すなわち、この歪時
効処理により、ベイナイト・残留オーステナイト2相鋼
の強度とばね限界値Kbを著しく向上させることができ
、他方、延性はこの歪時効を行なわない場合よりも低下
することになるが、冷間圧延の圧下率と時効処理条件を
適正に調整することにより、意図する強度およびばね性
の向上を発現しながら延性の低下を出来るだけ少なくす
るように配慮した点に本発明の骨子がある。
先ず、該2相鋼の冷間圧延を行なうと、引張強さは増加
するかばね限界値が著しく低下し、伸びも下がるように
なる。それぞれの特性値の変化は圧下率が大きいほど大
きい傾向にある0次に、これに時効処理を行なうと、伸
びはあまり変化しないが引張強さが増加し、ばね限界値
は著しく増加することがわかったが3そのバランスが難
しい。
本発明においては、該2相鋼を先ず冷間圧延しそのさい
の圧延率を10〜25%に規制する。冷間圧延率が10
%未満では延性の低下は小さいものの。
強度およびばね限界値の向上が小さいので、目的とする
120kgf/+ms”以上の引張強さと100kgf
/a+m”以上のばね限界値を得ることができない、他
方冷間圧延率が25%を超えると延性が著しく低下し、
目的とする10%以上の伸びを得ることができない。
この理由から該2相鋼の冷間圧延を10〜25%の圧下
率で実施する。
次に、適正な時効処理を行うのであるが1時効処理温度
が180”C未満であると、前記の冷間圧延の条件では
、ばね限界値の増加は小さく、目的の100kgf/a
m”以上のばね限界値を得ることができない。また時効
処理温度が420℃を超えると、引張強さ、伸びおよび
ばね限界値が著しく減少してしまう、このため1時効処
理温度は180〜420℃の範囲としなければならない
。他方2時効処理時間については、前記の処理温度範囲
において、処理時間が10分未満では十分な時効効果が
得られず、目的の100kgf/am”以上のばね限界
値を得ることができない、また時効処理温度が10時間
を超えてもより一層の時効効果の向上は得られず、過時
効現象を生じてばね限界値が逆に低下したり、或いはい
たずらに時効処理コストが増加するのみとなるので1時
効処理時間は10分〜10時間の範囲とするのがよい。
以上のようにして9本発明法によると、引張強さが12
0kgf/+wa+”以上で、伸びが10%以上、ばね
限界値Kbが100kgf/am’以上の延性とばね性
を兼備した高強度鋼板を得ることができる。
以下に、実施例により本発明法の特徴と効果を具体的に
示す。
〔実施例1〕 重量%で、c:o、ss%、St:2.05%+Mn:
0.75%、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼
の板厚1.2−の冷延鋼板を、ソルトバスを用いて、8
50℃で10分のオーステナイト処理後ただちに440
℃に2.5分間等温保持する等温変態処理に供すること
によって、ベイナイト相70%と残留オーステナイト相
30%の2相組織鋼とした。
次いで5〜50%の範囲の種々の圧下率で冷間圧延を施
したのち、300℃に1時間保定し室温まで空冷する時
効処理を施した。
得られた綱板について1等温変態処理まま、および各圧
下率で冷間圧延した場合の、引張強さ。
伸びおよびばね限界値(K b)を調べ、第1図の結果
を得た。第1図の結果から次のことが明らがである。
先ず等温変態処理ままでは引張強さ115kgf/am
”。
伸び35%と高強度でしかも高延性の優れた引張性質を
示すものの、ばね限界値は70kgf/ms”にしか過
ぎず、ばね性は低い。
また、これに冷間圧延を施すことなく (冷間圧延率:
0%) 300’CX 1時間の時効処理を施しても、
引張強さ、伸びおよびばね限界値はほとんど変化しない
しかし1等温変態処理の材料に、冷間圧延率10〜25
%の範囲で冷間圧延したうえ、300℃X1時間の時効
処理を施したものは、引張強さが145〜170kgf
/m+m”、伸びが11〜19%、 ソL 7 ハネ限
界(fiが103〜148kgf/s+m”と1本発明
の目的である引張強さ120kgf/m+*”以上、伸
び10%以上、ばね限界値100kgf/ms”以上を
いずれも満足することが明らがである。
他方1時効処理前の冷間圧延率が10%未満の場合には
、伸びは大きいもののばね限界値はloOkgf/aa
m”に達しない、また時効処理前の冷間圧延率が25%
を超える場合には、引張強さとばね限界値はそれぞれ目
標値を大きく上回るものの、伸びは10%に達しない。
〔実施例2〕 重量%でCj 0.63%、Si:1.65%、Mn:
0.85%、残部Feおよび不可避的不純物からなる綱
の板厚0.6mmの冷延鋼板を、ソルトバスを用いて。
850℃で10分のオーステナイト化処理後ただちに4
20″Cで3分間等温保持する等温変態処理により。
ベイナイト相75%と残留オーステナイト相25%の2
相組織鋼とした。
続いて板厚0.5mmまで冷間圧延した。圧下率は17
%(0,6wm→0.5m5)である、ついで100〜
500℃の範囲の種々の温度に1時間保定したのち室温
まで空冷する時効処理を施した。
得られた鋼板について9等温変態処理まま、冷間圧延ま
ま、および2時効処理後の各時効処理温度についての、
引張強さ、伸びおよびばね限界値(K b)を調べ、第
2図の結果を得た。
第2図の結果から次のことが明らかである。
まず等温変態処理まま品2相鋼では、引張強さ123k
gf/++w”、伸び32%と高強度でしかも高延性の
優れた引張性質を示すものの、ばね限界値は75kgf
ll”にしか過ぎない、また、これに17%の冷間圧延
を施した状態では、引張強さが140kgf/m+m”
まで上昇する一方、伸びは22%まで低下し、ばね限界
値は45kgf/ms+”まで低下してしまう。
ところが、この冷間圧延材を時効処理温度180℃〜4
20℃の範囲で処理したものは、引張強さが145〜1
50kgf/+1ml”、伸びが12〜19%、ばね限
界値が120−130kgf/as”と1本発明の目的
である引張強さ120kgf/s+g”以上、伸び10
%以上、ばね限界値100kgf/am”以上をいずれ
も満足するようになる。
これに対して1時・効処理温度が180℃未満では。
ばね限界値は100kgf/ms”に達することができ
ない。
そして2時効処理部度が420℃を趙えると、引張強さ
とばね限界値が逆に低下してしまい、伸びも低下して、
そのいずれも本発明の目的とする特性を同時に満足でき
なくなる。
〔実施例3〕 第1表に示す化学組成を有する板厚0.6mmの冷延鋼
板を、連続等温変態処理ラインによりベイナイト単相鋼
あるいはベイナイト相と残留オーステナイト相からなる
2相組礒綱としたのち、冷間圧延率17%で冷間圧延を
施し、さらに300℃×1時間の時効処理を施した。各
鋼の引張強さ、伸び。
ばね限界値を測定し、その結果を第2表に示した。
第2表の結果から次のことが明らかである。
!1ilA−C−1は本発明鋼であるが、いずれも引張
強さ120kgf/+*m”以上、伸び10%以上、ば
ね限界値100kgf/as”以上を満足している。
綱C−2およびC−3は化学組成は本発明の範囲内にあ
るものの1等温変態処理したのちの組織が本発明で規定
する範囲外のものであり、いずれも伸びが10%に満た
ない。
鋼りおよびEは化学組成が本発明の範囲外にあり1等温
変態処理したのちの組織がベイナイト単相組繊のもので
ある。いずれも伸びが本発明によるものより低く、5%
にも満たない。
【図面の簡単な説明】
第1図は引張強さ、伸びおよびばね限界値に及ぼす時効
処理前の冷間圧延率の影響を示す図。 第2図は引張強さ、伸びおよびばね限界値に及ぼす時効
処理温度の影響を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 重量%で、C:0.40〜0.85%、Si:1.40
    〜2.50%、M:0.30〜1.00%、残部がFe
    および不可避的不純物からなる鋼を、Ac_3点以上の
    温度に加熱して完全にオーステナイト化したのち、TT
    T線図のノーズ(鼻)を通過する速度よりも大きい冷却
    速度で380〜480℃の範囲の温度まで冷却し、この
    温度域で過冷オーステナイトの65〜85%がベイナイ
    ト変態するまで等温保持し、そして空冷或いはそれ以上
    の冷却速度で室温まで冷却することにより、65〜85
    %のベイナイト相と残部が残留オーステナイト相からな
    るベイナイト・残留オーステナイト2相鋼とし、この2
    相鋼を圧下率10〜25%にて冷間圧延し、さらに18
    0〜420℃にて10分以上10時間以下の時効処理を
    行なうことからなる、ばね性と延性の優れた高強度鋼板
    の製造方法。
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