JPS63306093A - 平版印刷用原板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、導電性基板上に光導電層を少なくとも設けて
成る平版印刷版作成用の版材に関し、詳しくは光導電層
と導電性支持体との間に改良された中間層を有し、特に
平版印刷版を得ｚ省適した電子写真感光材料系の平版印
刷用原版に関する。

〈従来の技術〉 従来の電子写真用感光材料（酸化亜鉛感光板）は酸化亜
鉛と結着剤樹脂とからなる光導電性層を導電性支持体上
に直接あるいはある程度の電気抵抗を有する中間層を介
して設けられた電子写真用感光材料が多く使用されてい
る。

これらの電子写真感光材料の導電性支持体としては、紙
、アルミニウム板、アルミニウム、パラジウム等の金属
を蒸着したポリマーフィルムまたは紙、スズをドープし
た酸化インジウム、アンチモンをドープした酸化スズ等
の半導体を蒸着したポリマーフィルムまたは紙およびよ
う化第−銅を含むポリマーフィルムなどが使用されてい
る。そしてこれら支持体と光導電層との間にはしばしば
中間層が設けられている。この中間層は電気的な障壁特
性を有することができ、光導電性層と導電性層との間の
有害な電気的相互作用を防止し、暗減衰、疲労、光感度
、帯電特性等の穐々の電子写真特性改善の目的で用いら
れている。この様な目的に適する中間層の材料に関して
は技術文献において種々開示されている。例えば米国特
許第２９０１３４８号、　３５７３９０６号、　３６４
０７０８号、　３９３２１７９号および英国特許第１０
５９１３７号及び１２２５５２５号の各明細書には中間
層として用いられた種々のポリマー及びそれらの特定の
混合物が記載されている、これらの中間層のあるものは
接着剤とし、て作用し、一部は電気的な障壁とし、て作
用シ７、また一部のものは液体保持Ｎ々どとして作用す
る。又、米国特許第３４２８４５１号明細書にはニトロ
セルロース層及び薄いゼラチン下塗り層からなる２層系
が有効な電気的障壁を与え、接着力を与えることが開示
されている。

多層電子写真感光材料の特性は明らかに各層の性質及び
その層の他の層との相互作用に依存する。特に、その導
電性層と光導電性層との間の中間層は有用な電子写真特
性を与えるのに適する電気、接着、凝着及びコーティン
グ特性を有していなければならない。このような中間層
の正確な組成は多くの場合電子写真特性を決定すること
が知られている。しかし、所定の中間層が何故所望の役
割を果すのかという理由は現在のところ解明されておら
ず、有用な中間層の組成を選択することは大変困難であ
る。

更に、中間層に課される、電気的、化学的及び物理的基
準、例えば柔軟性、接着性、コーテイング性、耐環境性
等からみて、十分バランスされた特性を示す単一層を組
成だけで満足させることは特に困難である。この理由が
ち、多層中間層を開発するために、前述した米国特許第
３４２８４５１号明細書に記載されているような、いく
つかの研究がなされている。すなわち光導電一方、光導
電性材料は半導体レーザの出力波長（７６０〜８８０％
ｍｌ）に感度を有するものとしてフタロシアニン顔料が
あシ、酸化亜鉛と７タロシアニン顔料を結着剤樹脂中に
分散させたもの（特開昭５９−１１６７６０号）がある
。しかしながら、フタロシアニン顔料はＰ型の光導電性
であり、酸化亜鉛は一般にＮｕであるために前述のよう
な中間層では実用的に満足しうる電子写真感光体を得る
ことは困難であった。

このよう々状況下、光導電層を構成するバインダー樹脂
として特定のものを選択することにより電子写真特性を
向上し、ようという試も種々提案されているが、これら
の感光体を電子写真方式で製版が可能々平版印刷用原版
として考えた場合、ある程度の電子写真特性の向上が計
られても平版印刷用原版として要求される他の特性、特
に不感脂化処理特性の向上が満足いくものではなく、電
子写真特性と不感脂化処理特性が共に良好な、電子写真
方式により製版が可能な平版印刷用原版の提供が強く望
まれていた。

〈発明の目的〉 本発明は以上のよう彦事情に鑑み成されたもので、その
目的とするところは半導体レーザの出力波長（７６０〜
５ＳＯ−）に感度がある電子写真特性と不感脂化処理特
性の良好な平版印刷用原版を提供することである。

本発明の他の目的はいかなる環境（低温から高温及び低
湿から高湿）においても電子写真特性の安定々平版印刷
用原版を提供することである。

本発明の他の目的は高い光感度を有する電子写真感光体
系の平版印刷用原版を提供することである。

本発明の他の目的は正負いずれの極性の帯電によっても
光感度を有する両極性電子写真感光体系の平版印刷用原
版を提供することである。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は、導電性基版上に中間層と光導電性層を設けて
成る平版印刷版作製用の版材であり、前記中間層はポリ
ペプチド結合を有する樹脂から成る樹脂層と水酸基を有
する樹脂から成る樹脂層の２層とから成って、前記中間
層上の前記光導電層はフタロシアニン系顔料及び酸化亜
鉛層したものである平版印刷用原版である。

第１図は本発明による平版印刷用原版の断面を拡大して
示したものである。図中、■は導電性支持体、■はポリ
ペプチド結合を有する樹脂から成る樹脂層、■は水酸基
を有する樹脂から成る樹脂層、■はフタロシアニン系顔
料及び酸化亜鉛を主成分とする光導電性層を表わすもの
である。

また、第２図は第１図に示す平版印刷用原版に製版処理
を施シ５、インキ受容性トナーにより現像された平版印
刷版の説明図、第３図は印刷中の平版印刷版の説明図で
あり、■はインキ受容性トナー、■は親水性部、■は平
版印刷版をそれぞれ示し、でいる。

本発明の導電性支持体■としては、前述した導電性処理
剤の塗工又は含浸させた紙、アルミニウム板、アルミニ
ウム、パラジウム等の金属を蒸着し、たポリマーフィル
ムまたは紙、スズをドープした酸化インジウム、アンチ
モンをドープした酸化スズ等の半導体を蒸着したポリマ
ーフィルムまたは紙およびよう化第−銅を含むポリマー
フィルムなどが使用できる。

本発明において中間層の一方の層である樹脂層■の構成
用物質として用いることのできるポリペプチド結合を有
する樹脂はゼラチン、カゼイン、グルー等で、重クロム
酸塩と混合して感光性樹脂として用いられるものと同程
度に精製されたものが望ましい。

これらの樹脂は水溶液またはアルコールとの混合溶液と
して調製して樹脂層■形成用塗布液とする。この塗布液
は周知の塗布方法を用いて導電性支持体の上に塗布され
、周知の乾燥方法により乾燥される。塗布方法として、
ディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコ
ート法、エクストルージョン法、ローラーコート法、回
転塗布法、ブレードコート法、ロードバーコード法など
がある。乾燥方法としては、塗布直後に約３０℃以下に
冷却して樹脂をセットさせながら、低湿度の空気を適宜
に吹きつけながら塗布層から水分を蒸発させる方法が一
般的である。又アルコール等を添加して乾燥速度を速め
ることもできる。

この樹ｌ！Ｗ層■の乾燥後の淳さは０．０５岡から５１
Ｒ１好ましくはＱ、ｌ、ｃｍから２−の範囲である。

本発明における中間層のもう一方の層である水酸基を有
する樹脂層■形成用物質として用いることのできる水酸
基を有する樹脂はポリビニルアルコール、澱粉、ポリビ
ニルアルコール、カルボキシメチルセルロース等である
。

これらの樹脂も、水溶液またはアルコールとの混合溶液
として調製して樹脂層■形成用塗布液とする。この塗布
液は前述の塗布方法を用いて樹脂層■の上に塗布され、
周知の乾燥方法により乾燥される。

この樹脂層■の乾燥後の厚さは０．１座から５．０Ｉｌ
Ｉｎ、好ましくは０．５ＮＬから３声の範囲である。

本発明における光導電性層■に用いることのできるフタ
ロシアニン顔料は無金楓フタロシアニン顔料および各糧
金属フタロシアニン顔料があり、各種結晶形のものが用
いられる。

金属フタロシアニン顔料としては、銅フタロシアニン、
錫フタロシアニン、アルミニウムフタロシアニン、ニッ
ケルフタロシアニン、コバルトフタロシアニン、亜鉛フ
タロシアニン、バきるが、ｌ型銅フタロシアニンのよう
に近赤外領域で感度を有するものが好まし、い。

酸化亜鉛は光導電体素子としての公知のものが使用でき
る。酸化亜鉛とフタロシアニン顔料との混合比は重量比
で５／１から１５／１、好ましくハロ／１〜１０７１　
　の割合の範囲である。

結着剤樹脂としてはメラミン樹脂、エポキシ樹脂、ケイ
素樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、キシレン樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、繊維素誘導体など絶縁性を有する結着剤樹
脂である。

〈発明の効果〉 本発明は以上のような構成であり、以前は電子写真特性
が悪く、捨られていた光導電性組成物でも光導電層の構
成物質として使用可能となり、光導電層の組成分の許容
範囲が拡大しただけでなく、平版印刷版としての印刷適
性を向上させることも可能になり、画像品質が向上し、
耐刷力や印刷し易さが加味された平版印刷原版である。

〔発明の実施例〕

以下、本発明を実施例を用いてさらに詳細に説明する。

実施例１ カゼイン（富士薬品工業社製Ｒ−１５）　５０重量部を
エチルアルコール６７１景部、水２０重量部の混合溶剤
に溶かし、この溶液をアルミニウム基体上に約５１ｊ！
ｒＬになるように塗布した。

次に、ポリビニルアルコール（日本合成化学社製Ａ型Ａ
Ｏ６）　４重量部を水９６重量部中に溶かし、この溶液
を前述のカゼイン層の上に約５廁になるように塗布し、
２層中間層ペースを得た。

さらに、２型銅フタロシアニン（東洋インキ製造社製Ｌ
ｉｏｎｏｌ　Ｂｌｕｅ　ＥＲ）　　５重量部、アクリル
ポリオール（式日薬品工業社製タケラックＵＡ−７０２
固形分５０重量％）９重量部、エポキシ樹脂（シェル化
学社製エピコー）　＋　１００７固形分７０重量％）５
重量部、メチルエチルケトン２０重量部、セロソルブア
セテート２０重量部から成る組成物を磁製ボールミルに
て４８時間練肉後、酸化亜鉛（堺化学工業社製５ＡＺＥ
Ｘす２０００　、商品名）４０重量部を添加し、さらに
２時間練肉し、光導電性組成物を得た。

この光導電性組成物を、前記の中間層上に乾燥膜厚が１
５−に彦るように、バーコータで塗布し、１２０℃で３
０分間乾燥して電子写真感光性の平版印刷用原版を得た
。この印刷版に対して＋５．ＯＫＶ％：１０ナギヤツプ
１０１１．３　ｍ／ｍの帯電スピードでコロナ放電を与
え、放電停止後５秒後に７８０鴨■にピークを有する２
、０席の照度で露光した。この時の露光直前の電位が５
０％減少するのに要した光のエネルギーを感度とした。

又、露光せずにコロナ放電直後の電位が５０％まで低下
する時間を暗減衰時間とした。このようにして測定した
サンプルは最大表面電位４８０Ｖ、暗減衰時間２０秒、
感度２．６ｔｔＪ／ｃｄ、残留電位４０Ｖであり、帯電
性、感度とともに実用に充分な値を示した。

この印刷版を用いて下記のような製版方式、印刷方式に
より印刷物を作した。

この印刷版をキャノン社製半導体レーザプリンターＬＢ
Ｐ−１０のドラムに接地するよう取りつけた。次にフロ
ッピーディスクリーダより電気信号を入力してレーザプ
リンターを作動させ、帯電後半導体レーザによる画像露
光を印刷版上にした。

次に、露光された印刷版をドラムから取りはずし、リコ
ー社製班トナーで正現像し、加熱定着後製版完了とした
。

次にり、−ビ社製エッチ液≠３０００で、この印刷版を
浸し、充分にエツチングした後、リョービ社製オフセッ
ト印刷機２８００ＣＤの版胴にセットし、東洋インキ製
造社製オフセットプロゼスインキＧセットスミと、り冒
−ピ社製湿し水を用いて印刷圧Ｑ、　３７１１で上質紙
にて印刷を行なった。印刷濃度１．２以上になるように
１０，０００枚まで良好な印刷物が得られた。

比較例１ 実施例１に用いたカゼイン層だけの中間層の上に、実施
例１の光導電性組成物を同様の方法で塗布し、乾燥して
平版印刷用原版を得た。この印刷用原版の電子写真特性
も実施例１と同様に測定すると表１の結果を得た。この
原版は帯電性が低く暗減衰も非常に速かった。同様にし
て製版印刷すると、トナー付着量少ない低品質な製版物
しか得られず、印刷すると、はとんど白い印刷物しか得
られなかった。

比較例２ 実施例１のカゼイン層のない、アルミニウム基体上にポ
リビニルアルコール層の中間層上に実施例１の光導電性
組成物を塗布し１、乾燥して平版印刷用原版を得た。電
子写真特性は表１に示した。この原版は光感度が悪く、
残留電位の大きいものであった。製版印刷すると地汚れ
の多い印刷物しか得られなかった。

比較例３ 実施例１のカゼイン層とポリビニルアルコール層を逆に
した平版印刷用原版を実施例１と同様の方法で作成した
。

電子写真特性は表１に示した。この原版は光感度、残留
電位が比較例２のものよりさらに助長された。製版印刷
すると、全んど黒い印刷物し、か得られなかった。

表１

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の平版印刷用原版の断面図、第２図は第
１図に示す原版に製版処理を施され、インキ受容性トナ
ーにより現像された平版印刷版を示す説明図、第３図は
印刷中の平版印刷版の説明図である。 （１）・・・導電性支持体 （２）・・・光導電性層 （３）・・・　樹口旨層 （４）・・・樹脂層 （５）・・・インキ受容性トナー （６）・・・親水性部分 （７）・・・平版印刷版 （８）・・・平版印刷用原版

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）導電性基板上に少なくとも中間層と光導電層を設
   けて成る平版印刷版作製用の版材であり、該中間層はポ
   リペプチド結合を有する樹脂から成る樹脂層と水酸基を
   有する樹脂から成る樹脂層の２層とから成り、該中間層
   上の該光導電層はフタロシアニン系顔料及び酸化亜鉛を
   主成分として結着剤樹脂中に分散した組成物から成り、
   これらの層がこの順序で該導電性基板上に少なくとも積
   層したものであることを特徴とする平版印刷用原版。
2. （２）光導電層の酸化亜鉛の含有比率が６０〜８５重量
   パーセントであることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の平版印刷用原版。
3. （３）光導電層のフタロシアニン顔料の含有比率が３〜
   １０重量パーセントであることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の平版印刷用原版。