JPS6329558Y2 - - Google Patents

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JPS6329558Y2
JPS6329558Y2 JP16806180U JP16806180U JPS6329558Y2 JP S6329558 Y2 JPS6329558 Y2 JP S6329558Y2 JP 16806180 U JP16806180 U JP 16806180U JP 16806180 U JP16806180 U JP 16806180U JP S6329558 Y2 JPS6329558 Y2 JP S6329558Y2
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JP
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film
composite sheet
thickness
polyolefin
container
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JP16806180U
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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、金属製容器の外観を備えながら、
真空成形などの熱可塑性樹脂の成形法が適用で
き、密封および開封の容易な食品貯蔵用容器を提
供するものである。
種々の熱可塑性合成樹脂のフイルムを貼り合わ
せて複合シートとし、複合シートで食品貯蔵用容
器を作ることは、既に知られている。この出願人
は、金属の外観を備えながら、真空成形などの成
形方法により、成形容易な食品貯蔵用容器をさき
に提案した。その容器は、実開昭55−41333号公
報に記載されている。この公報に記載する複合シ
ートは、ポリオレフインフイルムの介在により、
ポリ塩化ビニリデンフイルムをポリカーボネート
フイルムに貼り合わせるとともに、その間に金属
の蒸着膜を含ませ、ポリ塩化ビニリデンフイルム
の表面にさらにポリオレフインフイルムを貼り合
わせてなるものである。その複合シートは、ポリ
カーボネートを主体としており、実施例による
と、複合シート全体の厚み300又は280ミクロン
中、それぞれポリカーボネートが170又は200ミク
ロンを占めている。
ところが、このようにポリカーボネートを主体
とした複合シートは、耐熱性が大きく現われて、
真空成形などの成形が容易でない上に、防湿性も
充分でないことがわかつた。従つて、成形を容易
にするためには、ポリカーボネートの厚みを複合
シート全体の厚みの5分の1以下とする必要のあ
ることがわかつた。その代りに加熱時の変形を防
ぐためには表面のポリオレフイン層の厚みを大き
くし、その厚みを複合シート全体の3分の1以上
とする必要のあることがわかつた。またアルミニ
ウムの蒸着膜は、ポリカーボネートフイルム上に
付着させて、複合シート中に含ませるのが、好都
合であることがわかつた。また、ガス透過性を少
なくするために、ポリ塩化ビニリデンフイルムを
用いているが、その代りにエチレンとビニルアル
コールとの共重合体フイルムを用いると、防湿
性、酸素遮断性及び保香性の点ですぐれたものに
なることがわかつた。
ポリ塩化ビニリデンフイルムとエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体フイルムとは、大雑把に云
えば、何れもバリヤー性を有するフイルムとして
知られている。従つて、単にバリヤーを付与すれ
ば足りるというような分野、例えば透明パウチの
分野では、ナイロンとポリプロピレンとの間にポ
リ塩化ビニリデンを挟んでも、エチレン−ビニル
アルコール共重合体を挟んでも、同じようなバリ
ヤー性が得られると、一般に理解されている。こ
のことは、例えば食品工業別冊「食品の包装と材
料」179〜182頁及び218頁、特に表3−16に記載
されている。
しかし、ポリ塩化ビニリデンフイルムとエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体フイルムとは、す
べての性質において似ているわけではない。両フ
イルムは、ガスの種類によつて透過度を異にし、
また耐薬品性も異にしている。例えば、エチレン
−ビニルアルコール共重合体フイルムは、ポリ塩
化ビニリデンフイルムに比べて、水分透過性が遥
かに大きく、熱水中で溶解するが、酸素透過度が
極端に少ないという特性を持つている。このた
め、エチレン−ビニルアルコール共重合体は、水
中で加熱することを要する容器の材料としては、
一見、不適切のように見える。ところが、これを
ポリオレフイン及びポリカーボネートの中間に貼
り合わせて用いると、耐熱水性は充分となり、ポ
リ塩化ビニリデンよりも、防湿性、酸素遮断性及
び保香性の点ですぐれていることが確認されたの
である。
この考案は、このような確認に基づいてなされ
たものである。
この考案は、アルミニウムの蒸着膜を付着させ
たポリカーボネートフイルムのアルミニウム膜面
上に、ポリオレフインフイルムを介在させて、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体フイルムを貼
り合わせ、この共重合体フイルムの上にポリオレ
フイン層を形成して複合シートとし、表面のポリ
オレフイン層の厚みを複合シート全体の厚みの3
分の1以上とし、ポリカーボネートフイルムの厚
みを複合シート全体の厚みの5分の1以下とし、
表面のポリオレフイン層を内側に向けて、複合シ
ートを容器状に成形してなる食品貯蔵用容器に関
するものである。
この考案の容器を図面について説明すると、つ
ぎのとおりである。第1図は、この考案の容器の
使用状態を示す斜視図である。第2図は、第1図
の容器の−線断面図である。第3図は、第2
図のの部分の拡大断面図である。
第1図において、Aは蓋用フイルムであり、B
は容器であり、Cは蓋用フイルムAに突設された
撮みである。蓋用フイルムAと容器Bとは、第3
図に示すような構造をもつている。
第3図の容器Bにおいて、1はポリオレフイン
層であり、2はエチレンとビニルアルコールとの
共重合体フイルムであり、3はポリプロピレンフ
イルムであり、4はポリエチレンフイルムであ
り、5はアルミニウムの蒸着膜であり、6はポリ
カーボネートフイルムである。
これらのフイルムの厚みは、ポリオレフイン層
1が200ないし500ミクロンであつて、エチレン−
ビニルアルコール共重合体フイルム2が10ないし
60ミクロンであり、ポリプロピレンフイルム3が
30ないし400ミクロンであり、ポリエチレンフイ
ルム4が10ないし50ミクロンである。アルミニウ
ムの蒸着膜5は極めて薄く、1ミクロン以下であ
り、ポリカーボネートフイルム6は30ないし80ミ
クロンである。また、これらの貼り合わせによつ
て得られる複合シート全体の厚みは、300ないし
900ミクロンである。
ポリオレフイン層1は、ポリエチレンであつて
もまたポリプロピレンであつてもよいが、ポリプ
ロピレンであることが望ましい。ポリオレフイン
層1がポリプロピレンであるときには、上述の複
合シートは、エチレンとビニルアルコールとの共
重合体フイルム2の両側にポリプロピレンフイル
ム1と3とを貼り合わせて貼り合わせ体とし、そ
のうちのフイルム3の面上にポリエチレン又はポ
リプロピレンフイルム4を置き、さらにその上に
アルミニウム5を蒸着したポリカーボネートフイ
ルム6の蒸着面を貼り合わせたものだ、と考える
ことができる。
これらのフイルムを貼り合わせるには、例え
ば、次のようにする。黄色透明に薄く着色したポ
リカーボネートを押出してフイルムとし、この一
面にアルミニウムを蒸着させて、蒸着フイルムを
作る。別に、エチレン−ビニルアルコール共重合
体を押出してフイルムにするとともに、その両が
わにポリプロピレンを押出してフイルムを作り、
共重合体を中に挟んでポリプロピレンのサンドイ
ツチ構造体を作る。次いで、別に低密度ポリエチ
レンフイルムを押出し、その一面に上記蒸着フイ
ルムを貼り合わせ、他の面に上記サンドイツチ構
造体を貼り合わせる。こうして複合シートが得ら
れる。
上述の複合シートの特徴は、湿気、酸素及び香
料等の透過を防ぐために、エチレンとビニルアル
コールとの共重合体フイルムを含んでいるという
点である。この共重合体フイルムは、厚みが10な
いし60ミクロンの薄いものであり、ポリオレフイ
ンフイルムの間に挟まれている。複合シートのも
う一つの特徴は、その中でポリオレフインの占め
る割合の大きいことである。ポリオレフインは、
表面に出ているポリオレフイン層1のほかに、内
部にも含まれている。それらを合わせると、ポリ
オレフインの占める割合が大きい。中でも表面に
出ているポリオレフイン層1の厚みは、複合シー
ト全体の厚みの3分の1以上を占めている。従つ
てまた、複合シートのもう一つの特徴は、ポリカ
ーボネートフイルムの厚みの小さいことであつ
て、ポリカーボネートフイルムの厚みは、複合シ
ート全体の厚みの通常5分の1以下である。ま
た、複合シート内では、アルミニウムの蒸着膜が
極めて薄く、1ミクロン以下であつて、ポリカー
ボネートフイルム上に蒸着され、その蒸着膜の表
面にポリエチレンフイルムが接着している。
容器Bを構成する上述の複合シートは、アルミ
ニウムの蒸着膜を含んでいるので、金属光沢を有
する。しかも、その複合シートは表面にポリカー
ボネートのフイルムを露出しているから、薄いも
のであつても堅い感じを与え、恰かも金属板のよ
うな感触を与える。ところが、これを加熱すれ
ば、ポリカーボネートフイルムが薄くて表面に露
出しているので容易に軟化し、所望の形に容易に
成形することができる。従つて、加熱下において
真空成形又はプレス成形によつて、所望の容器に
容易に成形することができる。成形の際には、ポ
リオレフイン層1が容器の内側に来るように成形
する。
こうして、この考案に係る食品貯蔵用容器が作
られる。
この考案の容器は、内がわにポリオレフイン層
が露出しているので、食品に直接接触しても食品
を汚すおそれがなく、従つて食品の貯蔵用容器と
して好適である。しかも、複合シート内では、表
面にあるポリオレフイン層と内部に位置するポリ
オレフインフイルムとを合わせると、ポリオレフ
インが複合シートの大部分を占め、従つてポリカ
ーボネートフイルムが薄く、一面寄りに存在して
いるだけであるから、ポリオレフインの影響がと
くに強く現われ、従つてポリオレフインの成形体
と殆んど同様に容易に成形加工することができ
る。また、内面がポリオレフインであるから、こ
の面にポリオレフインの面を重ねて加熱すれば、
容易に融着することができ、従つてヒートシール
して容易に食品を密封することができる。また、
こうして密封した容器は、ガス及び液体の透過性
が小さいために、中に収容した食品を腐敗変質さ
せないで、永く貯蔵することができる。この点を
さらに詳しく説明すれば、複合シートは、ポリオ
レフインのほかに、ポリカーボネート及びエチレ
ンとビニルアルコールとの共重合体のフイルムを
含んでいるから、酸素及び湿気等の透過性が少な
くなり、さらにアルミニウムの蒸着膜を含んでい
るから、ガス及び湿気の透過が一層少なくなつて
いる。従つて、食品を腐敗変質させることが一層
少なくなる。また、この容器は、ポリカーボネー
トに蒸着されたアルミニウム膜を含み、ポリカー
ボネートが外側に位置しているので、外がわが硬
く、外観が金属光沢を持ち、美麗であつて食品貯
蔵用に相応しい。さらに、この容器はポリカーボ
ネート及びポリプロピレンを用いているから、耐
熱性及び耐寒性にとくにすぐれ、従つて100℃以
上の加圧高温殺菌にも耐え得る。従つて、レトル
ト食品用容器として用いるのに適し、またこの中
に食品を入れたまま電子レンジに入れ、又は沸騰
水中に浸漬して加熱しても、容器が変形を起さな
い。このように、この考案の容器は実用上大きな
利点を持つている。
なお、この考案の容器Bに対する蓋Aとして
は、アルミニウム箔7の片面に、ポリオレフイン
フイルム8を貼り合わせたものを用いるのがよ
い。ポリオレフインフイルムとしては、容器Bの
ポリオレフイン層1と同種のものを用いるのが適
している。ポリオレフインの中ではポリプロピレ
ンがとくに適している。アルミニウム箔7をポリ
オレフインフイルムと貼り合わせるには、ドライ
ラミネーシヨン法又は押出ラミネーシヨン法によ
ることが望ましい。また、蓋Aとしては、容器B
を構成する複合シートで、厚みの薄いものを用い
ることもできる。何れにしても、このような蓋A
は、容器B内に食品を入れたのち、蓋Aのポリオ
レフインフイルムの面を容器Bのポリオレフイン
層に接触させてヒートシールすれば、食品を容易
に密封することができる。開封には撮みCを引き
起して、蓋Aを剥がせばよい。従つて、密封およ
び開封が容易である。
以上述べたごとく本考案によれば、ポリオレフ
イン層、ポリプロピレンフイルム、ポリエチレン
フイルム、アルミニウムの蒸着膜およびポリカー
ボネートフイルムを有する複合シートにおいて、
上記ポリオレフイン層とポリプロピレンフイルム
との間にエチレンとビニルアルコールとの共重合
体を挟み込んであるから、ガス透過性を少なく
し、防湿性、酸素遮断性及び保香性の点ですぐれ
ている。また表面のポリオレフイン層の厚さを複
合シート全体の厚みの3分の1以上とし、ポリカ
ーボネートフイルムの厚みを複合シート全体の厚
みの5分の1以下としてあるから、真空成形など
の成形が容易で、防湿性の点でも優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、使用状態にあるこの考案容器の斜視
図である。第2図は、第1図の容器の−線断
面図である。第3図は、第2図中のの部分の拡
大断面図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アルミニウムの蒸着膜を付着させたポリカーボ
    ネートフイルムのアルミニウム膜面上に、ポリオ
    レフインフイルムを介在させて、エチレン−ビニ
    ルアルコール共重合体フイルムを貼り合わせ、こ
    の共重合体フイルムの上にポリオレフイン層を形
    成して複合シートとし、表面のポリオレフイン層
    の厚みを複合シート全体の厚みの3分の1以上と
    し、ポリカーボネートフイルムの厚みを複合シー
    ト全体の厚みの5分の1以下とし、表面のポリオ
    レフイン層を内側に向けて、複合シートを容器状
    に成形してなる食品貯蔵用容器。
JP16806180U 1980-11-21 1980-11-21 Expired JPS6329558Y2 (ja)

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JPS5790826U JPS5790826U (ja) 1982-06-04
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58212944A (ja) * 1982-06-07 1983-12-10 出光石油化学株式会社 積層体
JPH058127Y2 (ja) * 1984-12-28 1993-03-01

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JPS5790826U (ja) 1982-06-04

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