JPS63285103A - 酸素供給方法及び酸素供給剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は水槽、養殖池、いけす等において飼育される魚
介類等に、酸素を供給する方法及びそれに使用する酸素
供給剤に関するものである。

［従来の技術］ 例えば、ベットショップ等から熱帯魚や金魚を買った場
合、小さなビニール袋に水を入れ、そのなかに熱帯魚等
を入れて家へ持ち帰るのが一般的である。

又、鱒や鰻等の養殖においては、酸素不足を防止し、単
位容積当たりの生産量を増加させるために、水を曝気さ
せている。

［発明が解決しようとする問題点コ しかし、前述のビニール袋は薄くて簡易なもので、多量
の水を入れるには強度的に無理があり、コツプ１〜２杯
程度の水に限られる。

従って、この中に入れられた熱帯魚等は、すぐに溶存酸
素を消費してしまい、酸素不足の状態となり、弱るか或
いは死に至る。多数の熱帯魚等を入れることは溶存酸素
を早く消費させることになり、更に好ましくない、同様
にコイ等のおおきく育った魚の場合にも適さない。

熱帯魚等は非常に敏感なため、持ち運び時に弱ると、新
しく変った水槽の飼育環境になじめず或いは怒染症にか
かり易い。

高価な熱帯魚の場合は金銭的な損失も大きく、又せっか
く手に入れた熱帯魚等がすぐに死んでしまうのは残念で
あり、動物愛護の精神にも反する。

又、魚類等の養殖の場合においては、水の曝気により取
り入れることのできる空気中の酸素には限界があり、効
率が低く、局部的になり易い。そのため、養殖密度も一
定以下に抑えなければならず、生産性を高めるうえで障
害となっている。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は斯かる従来の問題点を解決し、水中の魚介類に
容易に酸素を供給し得るようにすることを目的としてな
したもので、過酸化水素を添加することを特徴とする酸
素供給方法、及び過酸化水素水からなる酸素供給剤にが
がるものである。

ここで使用する過酸化水素は水溶液中で、放置するか又
は紫外線により徐々に分解し、酸素分発生する。過酸化
水素水は酸化剤等によりすみやかに分解するが、希薄な
状態で徐々に分解する限りにおいては酸素が気泡となっ
て泡立つこともなく、水中に溶ける。

過酸化水素は水溶液として用いるのが都合がよく、通常
取り引きする濃度では運搬には便利であるが、激しく分
解するため取り扱いに注意を要する。　５　ｆＶ／Ｖ１
％以下好ましくは３　ｆＶ／ＶＩＸ程度の水溶液として
用いるのがよい、高濃産の過酸化水素水を使用する場合
は、添加時の分解をできる限り少なくする。

過酸化水素の添加量は、通常の水道水、魚介養殖用水中
の溶存酸素量が７．５ｐｐｍ以上であることから、水中
の溶存酸素量が７．５ρρｍを著しく上回らない程度に
添加すればよい、過酸化水素の濃度が高くなっても、分
解が適当なはやさに保たれれば溶存酸素量は至適範囲に
保持される。

従って、３　（Ｗ／Ｗ１％の過酸化水素水を２０乃至４
００倍に希釈するようにすればよい。

過酸化水素水の添加方法は、過酸化水素水をそのまま添
加してもよく、又過酸化水素水を保水性媒体に吸収させ
たものを投入するようにしてもよい。

ここで使用する保水性媒体としては、天然又は合成の繊
維、布、不織布、吸水紙、スポンジ、海綿、吸水性高分
子ポリマー等があり、ある程度の吸水性があって過酸化
水素を分解しないものであれば使用することができる。

これらの保水性媒体を使用する場合は、しみ込ませる過
酸化水素水の濃度は高くてもよく、保水性媒体の保水力
が高い場合すなわち水との置換効率が低い場合はど、高
濃度でよい。

過酸化水素水をしみ込ませた保水性媒体は。

ビニール袋、ポリエチレン袋、アルミバック等に分包す
ることにより、使用に便利となり、携帯用としても用い
ることができる。

［作用コ 水槽、池、川、湖あるいは海の水に過酸化水素水を添加
すると、過酸化水素水は希釈され、徐々に自然分解して
酸素を放出するが、局部的には非常にわずかであるため
、すぐに酸素の状態で水に溶ける。

従って、水中の溶存酸素が魚類等により消費されでも、
前述のように過酸化水素の分解により酸素が補給され、
至適な溶存酸素レベルに長時間維持され、魚類等は酸素
不足におちいることなく安全である。

［実施例］ 以下、本発明を実施例により説明するが、本発明を限定
するものではない。

実施例１ 水槽の水あるいは脱塩素した水をビニール袋に２００〜
３００ｃｃとり、３　（Ｖ／Ｖ１％過酸化水素水をピペ
ットなどにより約１ｍｌ加え、軽くかきまぜたのち金魚
を数尾いれる。

これにより、金魚は通常の３〜５倍の時間、酸素不足に
なることなく、”安全に自宅の水槽まで運ぶことができ
る。

実施例２ 水槽の水あるいは脱塩素した水をビニール袋に２００〜
３００ｃｃとる。　３　（Ｖ／ｌ／ＩＸ過酸化水素水を
２ｍ１しみこませた不織布を、アルミパックから取り出
し、前記ビニール袋内にいれ、更に熱帯魚を数尾いれる
。

実施例３ 吸水性高分子ポリマーに５　＋Ｖ／Ｖ１％過酸化水素水
を吸収させ、これを不繊布により適量包み、更に防水性
ラミネート紙を用いて１個又は複数個密封“包装する。

実施例４ 釣りに使用する携帯用の水槽に、川、池、沼、湖あるい
は海の水を取り、この中に前記実施例３の保水性媒体を
防水性ラミネート紙から収り出して入れ、釣り上げた魚
を入れる。

これにより、釣り上げたたくさんの魚を生きたまま自宅
に持ち帰ることができる。

［発明の効果］ 以上述べたように、本発明の酸素供給方法によれば、ビ
ニール袋、水槽、養殖池、いけす内の水に過酸化水素を
加えることにより、過酸化水素の自然分解等により酸素
が徐々に生じて水に溶けるため、確実且つ容易に酸素を
供給することができるので、特別の機器を用いることな
く魚介類を生きたまま安全に運ぶことができ、又酸素不
足のおそれなく高密度養殖が可能になる。

又、本発明の酸素供給剤によれば、過酸化水素水を保水
性媒体に吸収させたので、保水性媒体からしみでてくる
過酸化水素水が、徐々に分解して酸素が生成し前述の効
果が得られると共に携帯用等取り扱いが便利である。

特　　　許　　　出　　　願　　　人 高　　　橋　　　良　　　夫

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）過酸化水素を添加することを特徴とする酸素供給方
   法。 ２）過酸化水素水を添加する特許請求の範囲第１項記載
   の酸素供給方法。 ３）過酸化水素水からなることを特徴とする酸素供給剤
   。 ４）過酸化水素水を保水性媒体に吸収せしめてなる特許
   請求の範囲第３項記載の酸素供給剤。