JPS63283712A - 吸込管の回転式ストレ−ナ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） この発明は、河川、用水路又は湖等の護岸沿いに設置す
る取水用吸込管のストレーナにおいて、これを円筒形回
転式に構成し流水力及びポンプ吸込力により内設した羽
根板により回転させるとともに補助原動機を具備し、ス
トレーナ外周に設けたスクレーバにより流水に浮遊する
塵芥を除去する吸込管の回転式ストレーナ装置並びにそ
の工法に関するものである。

（従来の技術） 従来河川等から表流水の取水に際して吸込管に直接取付
けて使用されるものとしては、竹籠、サクションストレ
ーナ、フートバルブ及び金網等が一般に用いられている
。これらはある程度塵芥が吸着すると流入通路を閉塞し
抵抗損失となり、取水量の低下またはポンプ羽根車に対
しキャビテーションを起こす原因となる。従って常時人
力による管理と塵埃の除去作業を必要とする問題がある
次に配管途中に設ける塵芥除去方法としては、パケット
ストレーナ、流体サイクロン除塵機、自動回転濾過除塵
機等がある。これらは吸込配管に設けた場合負圧ライン
のため、塵芥の除去にはポンプを停止したり、人力で除
去したり又は特別の圧力水源を使用して飛散させたりし
なければならず、塵芥の多い所では実用上使用困難であ
った。

結果として確実な良策がないため沈砂池や沈澱池を設け
、高額な自動除塵掻上装置を設置したものもある。

又融雪の取水では水路の流入方尚に円筒金網を１／３〜
１／２水没させて流水を通過させ外周方向に濾過水を自
然流下させる方法は公知の通りである。

さらに用水路の流れ方向の直角に水車と同様にドラムを
回転し、内側の濾過水を自然流下させる方法も考案され
ているが、河床に突起して河積を犯すものは用水路、河
川等では治水上、法規上設置が困難である。

（発明が解決しようとする問題点） 表流水の取水はその水量の前部を濾過することとなり、
上述のように砂礫は避けられても塵芥の除去が大きな問
題で、簡単にして確実な省力化された方法がなく苦労し
ている実情である。

そこでこの発明は、まず沈砂池等の大きな施設を設ける
ことなく河水路の護岸に小規模な取水路を設け、ポンプ
の吸込配管に直結接続して使用する回転式ストレーナ装
置を設置するものである。

ポンプには羽根車の力によって吸込能力をもっており、
自然水頭に比較し大きなエネルギーである。小規模なス
トレーナであっても、網目、有効開口面積が小さくても
速度水頭を早めることが容易である０次の問題点は河川
、用水路または貯水池の場合に水位を一定に保つことが
難しいので水位の変動に対しても揚水機能を保つ必要が
ある。

浅くなったときでも吸込口に渦流又は大気に連通ずるこ
とのない条件を作ることである。

塵芥は一般に水中を浮遊しており、比重や水抵抗等によ
って千差万別である。この発明は下層の塵芥もストレー
ナに吸着させて上層で処理するもので、ストレーナの開
口面積とポンプの吐出量によってストレーナの通過流速
が定まり、外圧とストレーナの内圧に圧力差を生じ、外
圧は水深が深い程高くなり塵芥の吸着が容易となり下層
の塵芥処理が可能となるようになっている。この回転式
ストレーナの中には吸込配管を挿入し、回転機能を有す
るため円筒形ストレーナの支持は塵芥の少ない内側で支
承して支障を防止し、常に水没して使用するため耐久性
を有する構造としている。

設置方法としては、河川、用水路の流れ方向と直角に上
流より護岸に切込み、上流側導水路と取水井を連接し下
流側に中仕切壁を構設して下流排水路とし本流に合流さ
せる。回転式ストレーナの本体は取水井に設け、内股の
羽根板による回転運動によって上流方向から下流方向に
回転させ、中仕切壁上端に取付けたスクレーバにより付
着する塵埃を掻き落し、下流排水路から本流へ流下させ
る。回転動力は流水力とポンプ羽根車の吸込力を利用し
、ストレーナ内周に羽根板を設は下部吸込スカートを工
夫し下槽外周片方に開口してストレーナを自転させるも
のである。

なお流入水頭及びポンプ吐出量の変動に対応するため、
補助動力として小出力の駆動用減速機付電動機を装備し
、万一の水没に備えて水中仕様とする。そしてこれらの
機器は枠組に収納し堤体に支障のないようユニット形態
化しておく。

（問題点を可決するための手段） 〔実施例〕 以下本発明の一実施例を図面にもとづき説明すると、河
川、用水路等の流れ方向（矢印）と直角方向に上流側導
水路（１）及び取水井（２）を構設し、さらに中仕切壁
（３）を設けて下流側排水路（４）を構設し、上記取水
井（２）には横形円筒形のＶ形スロットワイヤスクリー
ン（ｖ）から成り、左右２条のリング板（５）の間に多
数の羽根板（６）を内周に取付けた回転式ストレーナ（
７）を枠組（８）の中へ構設し、この内部へ護岸（Ｒ）
側に配設したポンプ吸込管（１０）の先端部（９）を逆
止弁（１１）を介して挿入し、該先端部（９）の側壁を
開口して吸込スカート（１２）を散設する。また吸込管
（１０）の外周において回転式ストレーナ（７）の一端
をローラ軸受（１３）とし、回転式ストレーナ（７）の
他端には水中軸受（１４）を設けて駆動スブロケッＩ−
（１５）を取付け、上部の枠組（８）に設置した減速機
付補助電動機（１６）へ駆動チェーン（１７）を連結す
る。さらに上記の中仕切壁（３）の上部には回転式スト
レーナ（７）の回転頂部外周に当接する幅広のスクレー
バ（１８）を装設して成る吸込管の回転式ストレーナ装
置である。なお図面において（１９）は回転式ストレー
ナ（７）の左右ガードリングである。又本実施例は横形
回転式ストレーナであるが、第５図、第６図に示すよう
に竪型回転式ストレーナも同様に可能である。

（作用） 以上のように構成した本発明の回転式ストレーナは両端
をローラ軸受（１３）と水中軸受（１４）とによりそれ
ぞれ支承され、流水の速度水頭及びポンプ羽根車の吸込
み力とにより内周に連設する羽根板（６）に流入して回
転力を発生して自転するが、又流水量とポンプ吐出量の
変動に対しては減速機付補助電動機（１６）を適時に運
転してストレーナを回転させることもできるようになっ
ている。

これにより目的の半ばをなす流水中に浮遊する塵芥の除
去については、河川の流れ方向と直角方向に上流導水路
を設けることにより、浮遊する塵芥は第一段階で大半が
下流へ分離される。導水路の流水に混入した塵芥は上流
導水路へ流れ込み、横型回転式ストレーナ（７）の回転
頂点を平常水位をもって喫水せしめ、ポンプの吸込力に
よりストレーナの表面に吸着する塵芥は下層から上層に
移行する。そして表面付近で喫水気密と真空破壊を繰返
しているため表面に吸着した塵芥は剥離しやすい状態に
なっている。ここで中仕切壁（３）に取付けた幅広のス
クレーバ（１８）により剥離して掻き取り、掻き取られ
た塵芥は下流側排水路（４）へ落下して流下し本流へ戻
されることになる。なお用水の用途によっては回転式ス
トレーナを構成するＶ形スロットワイヤスクリーン（Ｖ
）のスリット幅とスロットの大きさを変更して製作すれ
ば微細な塵芥まで除去することが可能である（発明の効
果） このように本発明の吸込管の回転式ストレーナ装置によ
ると、第１にポンプの吸込管に直結し水没して使用する
回転式ストレーナにより、流水の上層は勿論下層の塵芥
もすべてストレーナ表面に吸着してスクレーバで°掻取
り流下させるため、塵芥の二次処理を不要とし管理労力
を省力化し、目的とする清浄な取水を安全確実に遂行可
能とする効果を奏するものである。また本取水工法は河
積に支障なく設置が可能で小規模のため、あらゆる河川
の取水に通して建設費も低廉であり、さらに吸込管端を
下層として河川の水位変動にも空気の巻込みを生ずるこ
となく低水位でも揚水を可能とする利点を有し、なお流
水やポンプ吐出量の変動に対しても対応できる小型の補
助動力を具備するなど幾多の効果をも発揮する優れた装
置並びにその工法である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は一部欠截の平
面図、第２図は一部欠截の第１図Ａ−Ａ線断面図、第３
図は第２図のＢ−Ｂ線断面図、第４図はストレーナのＶ
形スロットワイヤスクリーン切欠の拡大斜視図、第５図
は竪型回転式ストレーナ装置の実施例を示す縦断面図、
第６図は竪型回転式ストレーナ装置の横断面図である。 （１）・・上流側導水路　（２）・・取水井（３）・・
中仕切壁　（４）・・下流側排水路（５）・・リング板
　（６）・・羽根板　（７）・・回転式ストレーナ　（
８）・・枠組　（９）・・吸込管先端部　（１０）・・
吸込管　（１１）・・逆止弁　（１２）・・吸込スカー
ト（１３）・・ローラ軸受　（１４）・・水中軸受　（
１５）・・駆動スブロケッ）　　（１６）　・・減速機
付補助電動機　（１７）・・駆動チェーン　（１８）　
　・・スクレーバ　（１９）・・ガードリング　（Ｒ）
　・・護岸　（Ｖ）　・・Ｖ形スロットワイヤスクリー
ン 特　許出願人　株式会社　出　産 （外−名）　。 代理人弁理士　三　　原　　　隆′：［（外−名） 第５図 第６図 手続補正書（自発） 昭和６２−年　６月２９日 １、事件の表示 昭和６２年特　　　許願第１１９７４５号事件との関係
　　特許出願人 ４、代　理　人　郵便番号７３０ ５、　補正命令の日付　自発 ６、　補正により増加する発明の数Ｏ ８、補正の内容 （１）明細書第４頁第７行目「前部」とあるを「全部」
と訂正する。 （２）明細書第４頁第１２行目「河水路」とあるを「河
川、用水路」と訂正する。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）河川、用水路又は湖等の護岸沿いの流れ方向に上
   流側導水路を構設して取水井とし、さらに中仕切壁を設
   けて下流側排水路を構設し、該取水井には内周に羽根板
   を取設した横型又は竪型の回転式ストレーナを枠組して
   具設し、この内部へ護岸側に配設した吸込管の先端を挿
   入し、この吸込管の外周において回転式ストレーナの一
   端をローラ軸受し、また他端には水中軸受を設けて上部
   に設置した補助原動機により駆動自在とし、なお上記中
   仕切壁の上部あるいは側部には回転式ストレーナの外周
   に当接する幅広のスクレーバを装設して成り、ストレー
   ナの回転に伴い流水に浮遊する塵芥を逐次除去すること
   を特徴とする吸込管の回転式ストレーナ装置。
2. （２）特許請求の範囲第１項記載の吸込管の回転式スト
   レーナ装置において、河川、用水路又は湖等の護岸沿い
   の流れ方向に上流側導水路を構設して取水井とし、さら
   に中仕切壁を設けて下流側排水路を構設し、この取水井
   内に吸込管を内部に挿入して該装置を構築することを特
   徴とする工法。