JPS63277063A - ダイエツトバル−ン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ｃ産業上の利用分野〕 本発明は、ダイエツトバルーン、更に詳しくは、食道を
通じて胃内に挿入し、胃内部で膨らませて、そのまま留
置することによって人体の空腹感を補い、食欲を抑制し
て減量をするためのダイエツト用バルーンに関する。

［従来の技術］ 周知のようにこの種のダイエツト用バルーンは、その−
例を第３図に示すように、バルーン本体２１がビニール
製の耐酸性材薄膜で中心に空洞２２のあるドーナッツ状
の円筒形状に形成されていて、約１００ｃｃの容量を有
しているものである。これを胃内に挿入するときは予め
折り畳んだバルーン本体２１をバルーンカテーテル（図
示されず）の先端に入れ、同バルーンカテーテルを介し
て、胃内に挿入する。そして、図示されない送気口より
送気して膨張させると、同バルーン本体２１はカテーテ
ルから外れて胃内に留置される。

この状態で留置されたダイエツトバルーン本体２１は空
腹感を軽減させ、食欲を抑制するので、一定期間、例え
ば４ケ月間留置すると減量効果が得られるようになって
いる。

このようにして上記減量を達成した後は、同ダイエツト
バルーン本体２１を回収するのであるが、この回収作業
は内視鏡を用いて処置具、例えばシース先端に針と保持
具を併設した把持鉗子が回収具として使用され、これに
より同バルーン本体２１を突き破り空気を抜き、しぼん
だ状態にして体外につかみ出すようにしていた。

［発明が解決しようとする問題点］ ところで、従来のダイエツトバルーンは、上述したよう
に、減量効果が確認された後、前記把持鉗子により、し
ぼんだ状態にしたバルーン本体２１を把持し、これを胃
内部から体外に引き出して回収するようにしていたが、
上記しぼんだダイエツトバルーンを把持鉗子によってし
っかりと把持することが極めて難しく厄介であり、回収
中に外れてしまい除去し難いという欠点を有していた。

本発明の目的は、上記欠点に鑑み、減量効果を達成して
不要となった上記バルーンを極めて容易に体外に除去す
ることができるようにしたダイエツトバルーンを提供す
るにある。

［問題点を解決するための手段および作用］本発明は、
上記目的を達成するために、ダイエツトバルーン本体の
形成膜を、内側の酸溶解性膜と外側の耐酸性薄膜との二
重の積層構造で構成したことを特徴とするものであって
、このダイエツトバルーン本体が人体の胃内に挿入され
、膨張留置され、減量効果を達成して不要となったとき
は、袋状の同ダイエツトバルーン本体に高温加熱可能な
ヒートプローブ（例えばオリンパス社製ＨＰＵ）で、複
数個の孔をあけ、内部に胃液等が浸入し得るようにし、
上記内層の酸溶解性膜を−１：紀胃液により完全に溶解
し、上記薄膜からなる外層のみが残るようにして、同外
層を消化器系の螺動運動作用により体外に自然***する
ようにしたものである。

［実　施　例］ 以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。

第１図は、本発明の第１実施例を示すダイエツトバルー
ン本体の断面図である。このダイエツトバルーン本体１
は、全体形状は上記第３図の従来のダイエツトバルーン
本体２１とほぼ同様な形状であって、中心に空洞２があ
るドーナッツ状の円筒体形状に形成されているものであ
る。このバルーン本体上の形成膜は酸溶解性の内層３と
同内層３上にコーティングされた耐酸性の薄膜からなる
外層４との２層構造となっていて、この２層構造の外皮
と内皮に包含された袋状体５に空気が注入されることに
よりて図の円筒体形状となるものである。

上記内層３は、酸溶解性の材質、例えばキチン醸成生物
からなり、胃液に対して容易に溶解するもので、その厚
さは０．３關程度で上記ダイエツトバルーン本体１の外
形を維持できるものである。

上記外層４は耐酸性の材質、例えばシリコンからなり、
０．１ｍｍ以下の薄膜で内層３の外表面にコーティング
されていて、ダイエツトバルーン本体１が胃液により溶
解されることを防止するものである。

このように構成されたダイエツトバルーン本体１は、従
来のものと同様に胃内に留置され、減量効果を達成して
不要となった場合は体外に回収されることになるが、こ
の回収は次のようにして行なわれる。先ず胃内部にある
ダイエツトバルーン本体１に高温加熱できるヒートプロ
ーブで、外層４、内層３を突き破り、複数個の孔をあけ
る。すると、これらの孔から袋状体５内に胃液が浸入し
て内層３を溶解する。一方、袋状体５の内部に充満して
いた空気も上記孔から放出され、しぼんだ薄膜の外層４
の固形物のみが残るが、これは極めて小さいものである
から何等の支障もなく、消化器系の螺動運動作用により
体外に自然***される。

このように、ダイエツトバルーン本体１の回収には、従
来のように処置具によって把持して引き出すような厄介
や作業はなく、上述したようにヒートプローブ等で突き
破るだけで、あとは自然***されるので、特別の回収手
段は不要となるという大きな効果をあげることができる
。

第２図は、本発明の第２実施例を示すダイエツトバルー
ン本体の斜視図である。このダイエツトバルーン本体１
１は、その形成膜は上記第１図におけるダイエツトバル
ーン本体１と同様な内層。

外層からなる二重の積層構造からなっているが、“その
形状が円筒形状でなく、球形状のもので中心部には空洞
１２が設けられている。

このように構成されたダイエツトバルーン本体１１も上
記第１図のダイエツトバルーン本体１と同様な作用、効
果を発揮するものであるが、更に本実施例では球形の特
徴から表面積を小さくして、大きな体積が得られるので
満腹感を早めるという効果が得られる。

なお、ダイエツトバルーン本体の形状は、上記円筒形状
、球形状に限るものでなく、任意の形状にできることは
勿論である。また、上記耐酸性の膜は収縮性のあるシリ
コンゴムでもよい。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、バルーンの形成膜
を、酸溶解性の内層と耐酸性の外層とからなる積層構造
としたので、胃内に留置され減量効果を達成して不要と
なったダイエツトバルーンに対し、ヒートプローブ等で
複数個の孔をあけるだけで、胃液により内層が溶解され
、あとに残った耐酸性の外層は消化器系の螺動運動の作
用により自然***されるので、従来のような厄介な把持
具によって体外に回収するような特別の手段を必要とせ
ず、従って、従来の欠点を除去したダイエツトバルーン
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１実施例を示すダイエツトバルー
ン本体の断面図、 第２図は、本発明の第２実施例を示すダイエツトバルー
ン本体の斜視図、 第３図は、従来のダイエツトバルーン本体の一例を示す
斜視図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. バルーンの形成膜を酸溶解性膜からなる内層と耐酸性膜
   からなる外層との二重積層構造で構成したことを特徴と
   するダイエットバルーン。