JPS6327421A - メークアップ化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特定粒子径の微粒子粉体とアルミニウム粉末
またはステンレス鋼粉末とを併用配合した化粧料に関す
るものであり、更に詳しくは微粒子粉体に由来する紫外
線カツト効果及びアルミニウム粉末もしくはステンレス
鋼粉末による赤外線カット効果に基づく冷感効果に優れ
、しかも両投体成分の相乗作用により一層紅斑抑制効果
の増強された特に夏用メークアップ化粧料として好適な
新規な化粧料を提供せんとするものである。

従来、夏用の化粧料特にメークアップ化粧料には、夏の
強烈な紫外線から皮膚を守り、且つ日焼けを防ぐために
種々の紫外線カツト剤例えばパラアミノ安息香酸系、ケ
イ皮酸系等の中波長（ＵＶ−Ｂ）紫外線吸収剤や微粒子
酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄等の紫外線
散乱剤などが用いられてきた。また、近年は長波長（Ｕ
Ｖ−Ａ）紫外線にもＵＶ−Ｈの紅斑惹起やメラニン生成
作用を増強させる動きが見出され、これを防ぐため前述
のＵＶ−Ｂ紫外線吸収剤とベンゾフェノン系やジベンゾ
イルメタン系等のＵＶ−Ａ紫外線吸収剤とを併用する技
術なども開発されている。

そして、これまで上述の紫外線カツト剤中にあって微粒
子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄等の紫外
線散乱能を有する微粒子粉体は、対応し得る紫外線波長
領域が幅広いこと、及び微粒子粉体自体が白色乃至着色
顔料の一種であり化粧料用の粉体成分として好適である
ことなどの理由により、夏用化粧料特にメークアップ化
粧料に重用される代表的な粉体成分であった。

然しなから、微粒子粉体例えば微粒子酸化チタンなどは
確かに通常の酸化チタン　（平均粒子径０．１〜０．７
μ）に比べて特異的に紫外線をカットし、且つ白く残ら
ず、いわゆる厚化粧にならず、また伸びも軽いという優
れた特性を示すが、反面、酸化チタンの持つ弱い赤外線
カット効果が微粒子化により一層低下し、主として赤外
線により生じる皮膚のほてり感、ヒリヒリ感等の熱感に
対しては非常に弱い抑制効果しか示さなくなる。

従って、夏用化粧料として要求される紫外線カツト効果
と冷感効果とを満足させるため、一般的には通常の酸化
チタンと微粒子酸化チタンなどの微粒子粉体とを併用配
合しているが、前述の如く通常の酸化チタンは元々赤外
線カット効果が弱いため、充分な冷感を得るのにはこれ
を多量に配合する必要があり、結果として化粧料そのも
のの伸びが重くなり、また透明感がなく、仕上りが厚化
粧となるなどの問題があった。

そこで、本発明者らは前期の問題点に鑑み、特に夏用と
して好適な紫外線カツト効果と赤外線カット効果を併せ
もち、且つ厚化粧にならず伸びの軽い化粧料を得んと鋭
意研究を重ねた結果、アルミニウム粉末及びステンレス
鋼粉末に優れた赤外線カット効果があり、これと紫外線
散乱能を有する微粒子粉体とを配合すると上記目的を達
成することができること、更に両者を併用すると元来紫
外線に起因する紅斑惹起に対して一層優れた抑制効果を
有することなどを見出し、斯る知見に基づき本発明の完
成に至った。

すなわち、本発明は、平均粒子径０．０１〜０．０７μ
で且つ最大粒子径０．１μ以下の微粒子粉体とアルミニ
ウム粉末及び／またはステンレス鋼粉末とを併用配合す
ることを特徴とする化粧料に関するものである。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明に適用される微粒子粉体は、平均粒子径が０．０
１〜０．０７μで、且つ最大粒子径が０．１μ以下のも
ので、例゛えば微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微
粒子酸化鉄などが挙げられるが、前記粒子径範囲を満足
し、且つ紫外線散乱能を有するものであればよく、これ
らに限定されるものではない。

粒子径が０．１μより大きくなると、紫外線散乱効果の
低下を沼くばかりでなく、使用時の伸びが重くなり好ま
しくない。また、微粒子酸化チタンなどについては、そ
のタイプとしてルチル型が好ましいがアナターゼ型も使
用可能である。同様に、微粒子粉体は、例えば球状で塗
布時に崩壊して微粒子化する崩壊性球状粉体の形態で、
あるいは金属酸化物や金属水酸化物等により表面処理し
た着色微粒子粉体の形態での使用も可能である。

更に、本発明では疎水性化した微粒子粉体を用いるとよ
り良好な結果を与え得る。すなわち、微粒子酸化チタン
の例にも見られる如く、一般に微粒子粉体は紫外線散乱
効果に優れるが、二次凝集を起し易く、耐水性に乏しい
などの弱点を有するため、これを疎水性化することによ
り弱点の克服が図られる。

疎水性化の方法自体は、これまでに知られた各種の方法
例えば微粒子粉体の表面を高級脂肪酸又はそれらの水溶
性塩、金属石けん、高級脂肪酸エステル、ならびにシリ
コンオイルなどの疎水性化剤により処理することにより
得られる。また、市販の疎水性化微粒子粉体例えば微粒
子酸化チタンで言えば微粒子酸化チタン１００−Ｓ（帝
国化工株式会社製）などを用いることもできる。

ここで上記微粒子粉体の配合量としては、化粧料全体に
対して２〜３０重量％好ましくは５〜２０重量％の範囲
が選択される。２重量％より少ない配合量では紫外線カ
ツト効果が充分ではなく、逆に３０重量％を越える量を
配合しても紫外線カツト効果上での増強作用は見られず
、必要性が余りない。

次に、本発明で微粒子粉体と共に用いられるアルミニウ
ム粉末及びステンレス鋼粉末について説明する。

本発明で適用されるアルミニウム粉末及びステンレス鋼
粉末は、何れもその平均粒子径が５〜３０μで、最大粒
子径が５０μ以下のものが有利に選択される。粒子径が
５μより小さくなると赤外線カット効果が低下し、また
伸びも重くなり、反対に５０μを越えるとアルミニウム
粉末及びステンレス鋼粉末の金属光沢すなわち輝度が高
いため、肌へ塗布した時にギラギラした仕上り状態とな
り、外観上望ましくない。また、アルミニウム粉末及び
ステンレス鋼粉末の形状は、偏平状、粒状、球状の何れ
でも差支えない。

但し、アルミニウム粉末の場合には一般に反応性が高く
空気中、水中等の酸素存在下で酸化され黒ずんだ変色を
起こすこと、及び皮膚に対する安全性面での懸念がある
ことなどから、アルミニウム粉末表面を閉塞剤例えば脂
肪酸類、油脂類、ロウ類、炭化水素類、エステル類、シ
リコーン類などで処理したものを用いるとより好ましい
結果を与える。

また、同じ理由からアルミニウム粉末表面を場合により
顔料や色素を含む樹脂例えばポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、エポキシなど
により被覆したもの、もしくは酸化鉄やオキシ酸化鉄等
の金属酸化物や金属水酸化物などにより被覆されたもの
を用いることも可能である。

これら閉塞剤により処理されたアルミニウム粉末は市販
のものから入手することも可能である。

この様な市販原料としては、例えば脂肪酸処理したアル
ペーストＰＩ１００（東洋アルミニウム株式会社製）な
どが挙げられる。

一方、ステンレス鋼粉末については、その結晶構造から
マルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト系に
大別されるが、その何れのタイプでも構わない。

但し、不銹性の関係からクロム含量１２％以上のもの、
例えば５ＵＳ４．５ＵＳ２４．５ＵＳ３８（以上フェラ
イト系）、５ＵＳＩ、５ＵＳ２．５ＵＳ３、ＳＵＳ　１
７（以上マルテンサイト系）、５ＵＳ２７．５ＵＳ２８
．５ＵＳ２９．５ＵＳ３３．５ＵＳ３９（以上オーステ
ナイト系）などの不銹鋼が有利に用いられる。従って、
仮に不＃鯛であっても５ＵＳ５１等のマルテンサイト系
を中心として不銹性に不安が残るような場合には、アル
ミニウム粉末の場合と同様に各種閉塞剤により表面処理
（被覆処理を含む）を行なうと好ましい結果を与え得る
。

ここで、上記したアルミニウム粉末及び／またはステン
レス鋼粉末は化粧料全体に対して総量で０．２〜２０重
量％、好ましくは０．５〜ｌＯＮ量％のＥｌ囲で配合さ
れる。０．２重量％より少ない配合量では、アルミニウ
ム粉末またはステンレス鋼粉末のもつ赤外線カット効果
が充分に発揮されず、従って冷感効果も期待できず、反
対に２０重量％を越えると、アルミニウム粉末やステン
レス鋼粉末の金属光沢に由来するギラギラ感が強く現れ
て、特にメークアップ化粧料としての化粧効果が低下す
る。

本発明の化粧料では、上記した微粒子粉体とアルミニウ
ム粉末及び／またはステンレス鋼粉末とを除く成分につ
いて、通常化粧料において使用される原料は全て使用す
ることができ、更に製法上の制約も何らない。また、化
粧料の形態としては、ファンデーション、アイカラー、
はぼ紅、粉おしろい、ダスティングパウダー等のメーク
アップ化粧料を中心として、その他乳液、クリーム等幅
広い適用が可能である。

本発明では、微粒子粉体とアルミニウム粉末及び／また
はステンレス鋼粉末とを併用することにより、紫外線カ
ツト効果と赤外線カット効果を併せもつ夏用の化粧料と
して好適なものが得られる。

更に、両者の併用により微粒子粉体のみを単独で用いた
場合よりも、−層紅斑抑制効果に優れたものが得られる
。そこで、本発明の化粧料の優秀性を示すため、後記実
施例１及び２に示した本発明のフェイスパウダー及びパ
ウダーファンチージョン（微粒子粉体とアルミニウム粉
末及び／またはステンレス鋼粉末との併用）と後記比較
例！及び２に示した比較量のフェイスパウダー及びパウ
ダーファンデーション（微粒子粉体のみ）とを用いて、
赤外線カット効果の機械的測定比較及び官能評価比較を
行なった。評価方法は、下記の方法に従った。

○機械的測定 資料を各々Ｉｇとり、４ｇのひまし油とフーバーマーラ
で１００回処理し、これをガラス板上に０．５ミルのド
クターブレードで塗布して標品とした。この標品に対し
赤外線ランプ（４００Ｗ）下で５分間赤外線を照射し、
透過してくる赤外線量を光外部積算照度計（スガ試験機
株式会社製）でカウントして評価した。その結果を表−
１に示す。

表−１赤外線透過度 ○　官能評価 晴天下（照度計測定値：紫外部１６００カウント／時、
赤外部２１００カウント／時）で、女性パネラ−１０名
を用い、それぞれ半顔づつに実施例２及び比較例２のパ
ウダーファンデーションを塗布（盲検法）し、１０分間
、陽に当ってもらい、自分の感じるほてり感、ひりひり
感等の熱感がどちらが少ないかを評価してもらった。

その結果、パネラ−１０名は何れも本発明品（実施例２
）のパウダーファンデーションの方が熱感が少ないと感
じていることが明らかとなった。

更に、本発明の大きな特徴である紅斑抑制増強効果につ
いて評価するため、後記実施例２及び比較例２のパウダ
ーファンデーションを用いて最小紅斑値（Ｍ　Ｅ　Ｄ　
）に及ぼす効果を測定し、ＳＰＦ値を求めた。測定方法
としては、パネラ−として成人男子１０名を用い、豆の
海岸晴天下、すなわち紫外線積算照度計ＰＨ−１１−Ｖ
Ｔ（スガ試験機株式会社製）にて３６カウント（エネル
ギー１カウントｘ　０　、２　ｍＷ　−ｍｉｎ／　ｃｍ
’）の条件下で、それぞれの背部のＭＥＤ（分）を予め
測定しておき、次に背部の左右に試料（実施例２及び比
較例２）のパウダーファンデーションを同量塗布した後
、同一紫外線エネルギー量下で試料塗布時のＭＥＤ（分
）を測定した。ＳＰＦ値丼は、下記の式に従い算出し、
結果は表−２に示した。

表−２，ＳＰＦ値 表−１，官能評価結果ならびに表−２に示された如く、
本発明の化粧料は、アルミニウム粉末及び／またはステ
ンレス鋼粉末の働きにより赤外線カット効果に優れ熱感
を抑制し、更にアルミニウム粉末及び／またはステンレ
ス鋼粉末と微粒子粉体の併用により、微粒子粉体単独の
場合よりも著しく紫外線カプト効果が増強されることが
明らかとなった。

以下に、本発明の実施例及び比較例を示す。尚、配合割
合は重量部である。

実施例１．フェイスパウダー セリサイト　　　　　　　　　　　　　２５炭酸マグネ
シウム　　　　　　　　　　３カオリン　　　　　　　
　　　　　　　５シルクパウダー　　　　　　　　　　
　　２黄酸化鉄　　　　　　　　　　　　　　０．３ベ
ンガラ　　　　　　　　　　　　　　　０．１群　　青
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　０．１スクワラン　　　　　　　　　　　　２香　　
料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　０．１（方　法） （Ａ）をヘンシェルミキサーに仕込み、５分間撹拌混合
する。その後、取り出し粉砕機で粗粉砕する。

次に、これをヘンシェルミキサーに移し、（Ｂ）を加え
て、５分間撹拌混合し、取り出し、均質化した後、容器
に充填した。

比較例１．フェイスパウダー セリサイト　　　　　　　　　　　　　２５炭酸マグネ
シウム　　　　　　　　　　３カオリン　　　　　　　
　　　　　　　５シルクパウダー　　　　　　　　　　
　　２黄酸化鉄　　　　　　　　　　　　　　０，３ベ
ンガラ　　　　　　　　　　　　　　　０．１群　　青
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
０．１（Ｂ）パラベン　　　　　　　　　　　　　　　
０．２スクワラン　　　　　　　　　　　　　２香　　
料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　０．１（方　法） 実施例１と同様にして行なった。

実施例２．パウダーファンデーション セリサイト　　　　　　　　　　　　　３５．７チタン
マイカ　　　　　　　　　　　　２酸化チタン　　　　
　　　　　　　　１２ステアリン酸アルミニウム　　　
　　　２黄酸化鉄　　　　　　　　　　　　　　４ベン
ガラ　　　　　　　　　　　　　　　２群　　青　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１（Ｂ
）シリコーン油　　　　　　　　　　　　　３スクワラ
ン　　　　　　　　　　　　　７パラベン　　　　　　
　　　　　　　　０．２香　　料　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　０．１（方　法） （Ａ）をヘンシェルミキサーに仕込み、５分間撹拌混合
する。その後、取り出し粉砕機で粉砕する。

次に、これをヘンシェルミキサーに移し、（Ｂ）を添加
して７分間撹拌混合し、その後、取り出し粉砕機で粉砕
する。これを中皿に充填し、容器に入れて製品とした。

比較例２．パウダーファンデーション タルク　　　　　　　　　　　　　　２０セリサイト　
　　　　　　　　　　　　３６，７チタンマイカ　　　
　　　　　　　　　　２酸化チタン　　　　　　　　　
　　　１２ステアリン酸アルミニウム　　　　　　２黄
酸化鉄　　　　　　　　　　　　　　４ベンガラ　　　
　　　　　　　　　　　　２群　　青　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　１（Ｂ）シリコ
ーン油　　　　　　　　　　　　　３スクワラン　　　
　　　　　　　　　７パラベン　　　　　　　　　　　
　　　０２香　　料　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　０．１（方　法） 実施例２と同様にして行なった。

実施例３．パウダーアイカラー タルク　　　　　　　　　　　　　　１５セリサイト　
　　　　　　　　　　　　３０．７雲母チタン　　　　
　　　　　　　ｌＯ黄酸化鉄　　　　　　　　　　　　
　　３群　　青　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　２ベンガラ　　　　　　　　　　　　　
　　３ステアリン酸アルミニウム　　　　　　２（Ｂ）
シリコーン油　　　　　　　　　　　　　３スクワラン
　　　　　　　　　　　　９パラベン　　　　　　　　
　　　　　　０．２香　　料　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　０．１（方　法） 実施例２と同様にして行なった。

実施例４３日焼止め乳液 （Ａ）ステアリン酸　　　　　　　　　　　　　２モノ
ステアリン酸グリセリン　　　　　２ベヘニルアルコー
ル　　　　　　　　ｌシリコーン油　　　　　　　　　
　　　５ＳＵＳ１７粉末（平均粒子径７μ）０．５（Ｂ
）パラベン　　　　　　　　　　　　　　　０．１ＰＯ
Ｅラウリルエーテル　　　　　　　２水酸化ナトリウム
　　　　　　　　　　０．５プロピレングリコール　　
　　　　　　５香　　料　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　０．１（方　法） （Ｂ）を８０℃で溶解、混合させ、ディスパーで１０分
間分散させる。その後、予め８０℃で溶解、混合させて
おいた（Ａ）に（Ｂ）を添加し乳化する。

その後、３０℃まで冷却し、取り出して容器に充填して
製品とした。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）平均粒子径０．０１〜０．０７μで且つ最大粒子径
   ０．１μ以下の微粒子粉体とアルミニウム粉末及び／ま
   たはステンレス鋼粉末とを併用配合することを特徴とす
   る化粧料。 ２）微粒子粉体が微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、
   微粒子酸化鉄より選択されるものである特許請求の範囲
   第１）項記載の化粧料。 ３）アルミニウム粉末及びステンレス鋼粉末が平均粒子
   径５〜３０μで且つ最大粒子径５０μ以下である特許請
   求の範囲第１）項記載の化粧料。 ４）微粒子粉体が疎水性化微粒子粉体である特許請求の
   範囲第１）項記載の化粧料。 ５）微粒子粉体の配合量が２〜３０重量％であり、また
   アルミニウム粉末及び／またはステンレス鋼粉末の配合
   量が０．２〜２０重量％である特許請求の範囲第１）項
   記載の化粧料。 ６）メークアップ化粧料である特許請求の範囲第１）項
   記載の化粧料。