JPS6326954B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、親局と１又は複数の子局を接続して
親局より順次子局を呼出し、子局より親局へ表示
コードの送出を行なうポーリング式の列車集中制
御装置に関する。

従来、此種の列車集中制御装置においては、第
１図に示すように、親局から子局指定コードを送
信して特定の子局を呼出し、該当子局より自己が
持つている全ての表示情報を表示コードとして親
局へ伝送し、親局はこの子局よりの表示コードの
受信を完了すると、次の子局を呼出して同様の表
示コードの受信を行ない、最終子局からの表示コ
ード受信を終了すると第１子局に戻つて同様の動
作を繰返していた。

しかしながら、この従来の列車集中制御装置で
は、各子局の情報数が多くなる程にサイクルタイ
ムが長くなり、状態変化を起した情報などの必要
情報の伝達が遅れてしまう欠点がある。この欠点
を補うため、伝送速度を高める対策がとられてい
るが、伝送速度を上げることにも限界がある。

本発明は、サイクルタイムを短縮し、必要情報
を速やかに伝送できるようにした列車集中制御装
置を提供することを目的とする。

この目的を達成するため、本発明は、上記した
ポーリング式の列車集中制御装置において、子局
から表示コードを送出する場合に、自局指定間隙
（１サイクル）以内に変化の発生した情報を含む
表示コードのみを、親局に伝送することを特徴と
する。

以下実施例たる添付図面を参照し、本発明の内
容を具体的に説明する。第２図Ａは本発明に係る
列車集中制御装置の親局−子局間のコードの送受
信関係を示す図、第２図Ｂはコード内容を示す図
である。

まず、親局から子局に対して子局指定コードを
送出する。子局指定コードの内容は、呼出すべき
子局の子局番号と全表示コード要求の情報を含む
コードとする。全表示コード要求は、本発明の主
旨が、常時は全表示コードを送信せず、状態変化
を起した情報などの必要な表示コードのみを送信
することにあるため、親局が全表示コードを必要
とする場合の一手段として設けたものである。

子局指定コードにより指定された子局は、アン
サコードと表示コードを送出することを基本と
し、送出する表示コードがない場合、すなわち一
サイクル内に状態変化を起した情報がない場合
は、アンサコードのみを送出する。アンサコード
は、少なくとも、子局番号と送信する表示コード
数とで構成する。表示コード数はこのアンサコー
ドに続いて送信される表示コードの数を表わし、
送信する表示コードがない場合は“０”で表現す
る。

表示コードは、少なくとも、表示コード番号と
複数の表示情報ビツトとで構成する。送出する表
示コードは、親局からの子局指定コードにより全
表示コード要求された時は、自局の持つ全ての表
示コードを送出するが、全表示コード要求が無い
時は、自局が指定されてから次に指定されるまで
の１サイクル内に変化のあつた情報を含む表示コ
ードのみを送出する。

親局は子局が送出したアンサコードと表示コー
ドの受信が完了すると、表示アンサコードを送出
する。表示アンサコードは子局からの表示コード
が正常に親局に受信されたかどうかを子局に知ら
せる目的で送出されるコードで、子局番号、表示
コード受信OK／NG情報などにより構成する。

通常、子局は１サイクル内に状態変化のあつた
情報を含む表示コードのみを送出するから、この
表示コードが親局で確実に受信されれば、次のサ
イクルでは新たに情報変化が発生しない限り、表
示コード送出を行なう必要がない。したがつて、
表示コードが親局で正常に受信されたかどうかを
子局が知る事が必要条件となり、表示コードが正
常に受信されなかつた場合、子局は次サイクルで
再度同一の表示コードを送出する必要がある。

表示アンサコードを受信した子局は、表示コー
ド受信OK／NG情報により表示コードの再送が
必要かどうかを判断し、当サイクルの送信動作を
完了する。親局は第１子局とのコード送受信が終
了すると、第２子局、第３子局、…と順次子局を
指定する。そして最終子局との送受信を終了する
と、第１子局に戻つて同様の動作を繰返し行な
う。

次に、第３図および第４図のブロツク図を参照
して、本発明に係る列車集中制御装置を更に具体
的に説明する。第３図は親局のブロツク図であ
り、鎖線で囲んだ部分イが本発明で追加された表
示アンサコード作成回路である。他は従来の列車
集中制御装置の一般的なブロツク図となつてい
る。表示アンサコード作成回路イは、表示コード
数記憶回路１、表示コード数計数回路２、比較回
路３およびコード作成回路４を備えて構成されて
いる。子局からのアンサコードが受信回路５を通
つて表示アンサコード作成回路イ内に取り込まれ
ると、アンサコード内の表示コード数は表示コー
ド数記憶回路１に記憶される。一方、受信回路５
の出力は照査回路６にも与えられ、受信されたア
ンサコードが現在呼出中の子局のアンサコードで
あるかどうかを照査する。そして照査合格となつ
たときは表示コードの数を表示コード数計数回路
２で計数し、この計数値と表示コード数記憶回路
１に記憶されている受信表示コード数とを、比較
回路３で比較して全表示コードの受信を確認し、
コード作成回路４で表示アンサコードを作成す
る。コード作成回路４で作成された表示アンサコ
ードは、制御情報作成回路７で作成される制御コ
ードの送信及び子局指定コードの送信を行うサイ
クル制御回路８および送信回路９を経て、該当子
局へ送出される。なお、１０は表示記憶回路であ
り、この表示記憶回路１０の出力によつて表示灯
等が点灯する。

第４図は各子局のブロツク図であり、一点鎖線
で囲まれた部分ロはアンサコード作成回路、同じ
く部分ハは表示コード記憶回路である。上記アン
サコード作成回路ロ、表示コード記憶回路ハを除
く他の部分の構成は、従来の一般的な構成となつ
ている。

アンサコード作成回路ロは、コード作成回路１
１および変化フラグ数計数回路１２などを備え、
また表示コード記憶回路ハは表示情報入力回路１
３、表示情報記憶回路１４、表示アンサ受信回路
１５および比較回路１６等を備えて構成されてい
る。

表示情報入力回路１３に入力された表示情報
は、この入力回路１３により表示コード単位にま
とめられ、一定周期で記憶回路１４に入力されか
つ記憶される。記憶にあたり、既に記憶されてい
る内容と新規に記憶する内容とを比較回路１６で
比較し、両者に不一致があれば新規に記憶する内
容と共に変化フラグを記憶回路１４に記憶する。
また、変化フラグを記憶する度毎に、その数をア
ンサコード作成回路ロに設けた変化フラグ数計数
回路１２で計数しておく。

受信回路１７で受信された親局からの子局指定
コードが、自局の指定コードであると、アンサコ
ード作成回路ロでは、自局番号と予め変化フラグ
数計数回路１２で計数しておいた変化フラグ数と
を情報とする表示コード数の構成で、アンサコー
ドを送出し、続いて記憶回路１４内の変化フラグ
記憶のある表示コードを送出する。これらのアン
サコードおよび表示コードは、送信制御回路１７
および送信回路１８を通つて親局へ送信される。

アンサコードおよび表示コードの送信が完了す
ると、親局からの表示アンサコードの受信を待
つ。親局から送出された表示アンサコードは、受
信回路１７を経て表示アンサ受信回路１５で受信
され、その内容が解読される。そして、表示アン
サコードの内容が、親局において表示コードが正
常に受信されたことを示すものであるとき、表示
アンサ受信回路１５からのフラグ消去信号によつ
て記憶回路１４の全変化フラグ記憶を消去し、送
信動作を終了する。表示アンサコードの内容が正
常に受信されなかつたことを示すものであるとき
は、記憶回路１４の変化フラグ記憶の消去を行な
うことなく送信動作を終了する。正常に受信され
なかつた場合は、次サイクルにおいて再送する。
各子局においては、子局指定コードの受信から表
示アンサコードを受信して送信を終了する間は、
表示情報の新規記憶を停止し、送信動作終了後に
改めて表示情報の新規記憶を再開する。なお、２
０は制御記憶回路、２１は照査回路である。

以上述べたように、本発明は、ポーリング式の
列車集中制御装置において、子局から表示コード
を送出する場合に、自局指定間隙以内に変化の発
生した情報を含む表示コードのみを親局に伝送す
ることを特徴とするから、表示コード送出のサイ
クルタイムを著るしく短縮し、必要情報を速やか
に伝送できる列車集中制御装置を提供することと
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の列車集中制御装置の動作を説明
する図、第２図Ａは本発明に係る列車集中制御装
置の動作を説明する図、第２図Ｂは同じくコード
内容を示す図、第３図は同じく親局のブロツク
図、第４図は同じく子局のブロツク図である。 イ……表示アンサコード作成回路、ロ……アン
サコード作成回路、ハ……表示コード記憶回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 親局と一つ以上の子局とを接続し、親局より
   子局指定コードを送出し、該当子局より表示コー
   ドを送出する列車集中制御装置において、親局に
   表示アンサコード作成回路を設け、子局にアンサ
   コード作成回路および表示コード記憶回路を設け
   て、親局よりの子局指定コードに応答して該当子
   局よりアンサコードと１サイクル内に変化した表
   示情報を含む表示コードのみを送出することを基
   本とし、親局からは正常受信ができたか否かを子
   局に伝える表示アンサコードを送信し、子局にお
   いて表示アンサコードを受信して親局に表示コー
   ドが正常に伝達されたかどうかを確認し、正常伝
   達された場合は次サイクルにおいて次サイクルま
   での間に変化した情報を含む表示コードのみを送
   出し、正常伝達がされなかつた場合は次サイクル
   において次サイクルまでに変化した情報を含む表
   示コードと共に当サイクルにおいて伝達できなか
   つた表示コードを再送することを特徴とする列車
   集中制御装置。