JPS63265777A - 車両用エアスポイラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車両の姿勢を、これに掛かる風圧を利用して空
力的に安定させるエアスポイラに関するものである。

（従来手法〉 従来から高速走行時における自動車の姿勢を安定させる
ための手法としてエアスポイラを車体の前後部等に取り
付けることが行われている。

これらは概ね予想される速度レンジ内で有効に作用し、
車体にダウンフォースを与えるような形状設定がなされ
ている。しかしながら実際には単一の形状ですべての速
度範囲においてこれを満足するような形体設定は難しく
、効果が減殺される速度域が生ずるのは避は難い、この
ため従来から車速やコーナリングフォースに応じてスポ
イラの伸縮あるいは回動制御を油圧装置等により行うも
のが知られているが、これらは制御要素が多岐にわたり
、且つ制御手法もマイクロコンピュータ等を利用して複
雑化することは免れない。

（開発を試みた技術的事項〉 本発明はこのような従来手法に鑑みなされたものであっ
て、スポイラそれ自体が車両の走行状態を受けて変形を
し、常に所望の形状選択ができるようにした新規なエア
スポイラの開発を試みたものである。

（発明の構成） く目的達成の手段〉 即ち本発明たる車両用エアスポイラは、車両の主として
前後部のいずれか一方または双方に取り付けられ、車両
周囲の空気流を整流させることにより車両姿勢↑安定さ
せる装置において、その受圧面は風圧を受けることによ
り車両にダウンフォースを与えるべく変形することを特
徴として成るものであり、もって前記目的を達成しよう
とするものである。

〈実施例〉 以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明する
。符号ｌは本発明たるエアスポイラであって、車両の一
例である自動車２の前方あるいは後方のいずれか一方ま
たは双方に取り付ける。具体的には前方の場合には自動
車２のラジエタグリル下方に主として設けるものであり
、後方の場合には例えばトランクリッドが張り出した形
式のものにあってはトランクリッドｌ＆端縁部、またい
わゆる２ボツクスタイプのものにあってはルーフ後端あ
るいはリアウィンド下端縁に沿った位置等に設ける。以
下このエアスポイラｌについて説明する。エアスポイラ
ｌは本対３の主として上方作用面を受圧面４とするもの
であり、本発明はこの受圧面４が車両の走行に伴って生
ずるこの部分に対する風圧により変位することを特徴と
する。具体的には次のような種々の構成がとり得る。ま
ず第３図（ａ）に示す実施例は受圧面４を実質的に構成
する部材としてスラット５とその上方に張設した表層材
６とを通用するものであり、スラット５を本体３側に支
承した例えば伸縮自在のスプリング等から成る支承対７
によって、常時は受圧面４が本体３の定常平面とほぼ合
致するように構成する。また更に他の実施例は受圧面４
を構成するものとして偏向板８を通用する。この偏向板
８は第３図（ｂ）に示すようにそのほぼ中央部の回動軸
９が本体３例の軸受部１０に支持されて回動偏向するも
のであり、この軸受部１０は常に一定の位置で回動軸９
を支持してもよいが、軸受部１０を長孔状とし、回動軸
９の支承位置をこれに沿って移動できるようにして偏向
角度を種々とり得るようにすることが好ましい。尚この
偏向板８が偏向した状態において本体３との間に空隙部
が生じ、これが却って空気の整流効果を妨げることも予
想されるが、この場合には空隙が生じ易い部分に弾性を
有するか、あるいは伸縮自在のベローズ１１を設けてお
き、不必要な空隙部が生じないようにすることが望まし
い。更に第３図（Ｃ）に示す実施例のように受圧面４を
実質的に構成する部材として屈曲偏向板１２を通用する
ことも可能である。この屈曲偏向板１２はそのほぼ中央
部に屈曲点１３を設け、この部分で屈曲できるように構
成する。勿論、屈曲偏向板１２についても支承体７によ
り定常位置に復帰する傾向を常時与えておく。

尚、以上述べた種々の実施例において受圧面４を構成す
るにあたり、エアスポイラｌの全幅にわたって一体に形
成してもよいが、第４図に示すように中間で二分割する
など、適宜分割構成してもよい。

本発明は以上述べたような具体的な構造を具えたもので
あり、このものを自動車２に取り付けて走行すると一定
の車速までは、受圧面４は特に偏向せずに本体３の定常
平面と合致した形状を保つ。その後、更に自動車２の速
度を上げるとその車速に従って空気抵抗も増加し、エア
スポイラ１の受圧面４に更に強い風圧が加わる。

この風圧により受圧面４はその支承体７の動きに抗して
偏向し、極めて単純化すればダウンフォースを与えるべ
く、受圧面４の立ち上がり勾配を更に大きくとるように
変形する。このようにするときには、車体周囲に掛かる
空気流は整流されながらも受圧面４を下方に押し下げる
ような作用をし、自動車２の車体の浮き上がりを防ぎ、
その走行安定性を増すものである。

（発明の効果） 本発明は以上述べたように、エアスポイラ１における受
圧面４が車両の走行速度が増すにつれ増大する風圧に応
じて変形し、より強いダウンフォースを生じるようにす
るから、高速走行時の車両の姿勢を安定させる効果が極
めて高く、且つその車速に応じ適切な制御ができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の軍両用エアスポイラを取り付けた自動
車を示す斜視図、第２図は同上側面図、第３図は本発明
の種々の実施例を示す骨格的側面図、第４図は更に他の
実施例を示す斜視図である。 １；エアスポイラ ２；自動車 ３；本体 ４；受圧面 ５；スラット ６；表層材 ７；支承体 ８；偏向板 ９；回動軸 １０；軸受部 １１；ヘローズ １２；屈曲偏向板 １３；屈曲点 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車両の主として前後部のいずれか一方または双方に取り
   付けられ、車両周囲の空気流を整流させることにより車
   両姿勢を安定させる装置において、その受圧面は風圧を
   受けることにより車両にダウンフォースを与えるべく変
   形することを特徴とする車両用エアスポイラ。