JPS6325669Y2

JPS6325669Y2 -

Info

Publication number: JPS6325669Y2
Application number: JP1981095993U
Authority: JP
Priority date: 1981-06-30
Filing date: 1981-06-30
Publication date: 1988-07-13
Also published as: JPS582877U

Description

【考案の詳細な説明】この考案はパネル等に取り付けられ、プリント
配線板が接続される同軸接栓座に関する。同軸接
栓座とプリント配線板とを有する電子機器におい
ては、同軸接栓座の金属製シエルとプリント配線
板とを電機的に接続する必要性が極めて高い。従来、このような接続を行うには例えば第１図
に示すような方法が取られている。すなわち、同
軸接栓座１のシエル２に金具３を組み付け、この
金具３にリード線４の一端を半田付けし、このリ
ード線４の他端をプリント配線板５の所定位置に
半田付けするものである。なお、同図において、
６は同軸接栓座１の中心導体、７はこの中心導体
６とシエル２とを絶縁する絶縁体、８はこの同軸
接栓座１がその鍔部１ａ及びナツト９により締付
け固定されるパネルである。しかしながら、この接続方法においては、金具
３とリード線４が必要であるため、材料費が高く
なり、また、この金具３とリード線４を組み込む
ための作業が煩雑である。また、第２図に示すように、同軸接栓座１のシ
エル２に組み付けたコの字形の金具１０を直接プ
リント配線板５に半田付けする方法も行われてい
る。しかしながら、この接続方法においては、金具
９の形状が複雑で、しかも大形となるため、材料
費が高くなり、また、金具１０を同軸接栓座１の
シエル２に組み付ける作業が必要である。さらに、上記いずれの方法においても、リード
線４あるいは金具１０によつて半田付けされる場
所が、同軸接栓座１の中心導体６に対してシエル
２より離れた位置となるため、同軸接栓座１の中
心導体６、絶縁体７及びシエル２によつて決定さ
れる特性インピーダンスより高いインピーダンス
となり、接続点での電圧定在波比が悪化する。また、従来よりある同軸接栓座とシエルとプリ
ント配線板とを直接半田付けする方法も考えられ
るが、従来の同軸接栓座は第３図、第４図に示す
いずれかの形状をしており、これらのシエルに半
田付けをしようとすると、シエルの半田付け部
（図にＡで示す部分）の周辺への熱伝導が大きく
半田付けしにくい欠点がある。この欠点を解消するために、熱量を多く加える
と、シエル内部の主として合成樹脂を材料とする
絶縁体を熱で損傷することがあり、また、プリン
ト配線板をなす銅箔と積層板の密着性を損うこと
にもなる。なお、第４図において、１１は同軸接
栓座、１２はシエル、１３は中心導体、１４は絶
縁体、１５はプリント配線板、１６はパネルを示
している。この考案は上記実情に鑑みてなされたもので、
その目的は、プリント配線板との接続が容易で、
しかも電気的特性が良好となる安価な同軸接栓座
を提供することにある。以下、図面を参照してこの考案の一実施例を説
明する。第５図において、２１はパネル２２を貫
通して取付けられた同軸接栓座である。この同軸
接栓座２１はその鍔部２１ａとナツト２３により
締付け固定されている。２４はこの同軸接栓座２
１における略円筒状のシエルで、このシエル２４
は金属製で、その軸方向のプリント配線板２５と
対向する側の端部の周縁部が切欠き形成されてお
り、突出部２４ａ，２４ａが形成されている。２
６はこの同軸接栓座２１の中心導体、２７はこの
中心導体２６とシエル２４とを絶縁する絶縁体で
ある。すなわち、この同軸接栓座２１においては、シ
エル２４の突出部２４ａ，２４ａをプリント配線
板２５の凹部２５ａ，２５ａに組み合せ、この組
合せ部において半田付け（図においてＢで示す）
し、電気的接続を行うものである。従つて、この同軸接栓座２１においては、シエ
ル２４をプリント配線板２５に直接に接続するた
め、従来のような金具やリード線が不要であり材
料費を低減でき、かつ組み込みの作業が少なくな
る。また、シエル２４の突出部２４ａ，２４ａに
のみ半田付けするため、シエル２４の周辺部の熱
伝導が少なく、加える熱量が少なくてすむ。ま
た、突出部２４ａ，２４ａを長くすると加熱部分
の内面に絶縁体２７が位置しなくなり、絶縁体２
７の熱損傷も起りにくくなる。またプリント配線
板２５の銅箔パターン２８と積層板２９との密着
性を損うことも少なくなる。さらに、半田付け接
続の位置がシエル２４そのものであるため、接続
点での電圧定在波比も良好となり特性が向上す
る。以上のようにこの考案によれば、金属製シエル
の軸方向のプリント配線板と対向する側の端部を
突出形成し、この突出部において半田付けしてプ
リント配線板との電気的接続を行うようにしたの
で、接続が容易かつ電気的特性が良好で、安価な
同軸接栓座を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図はそれぞれ従来の同軸接栓座
に対しプリント配線板を接続する方法を示す平面
図、第５図はこの考案の一実施例を示す平面図で
ある。２１……同軸接栓座、２２……パネル、２４…
…シエル、２４ａ……突出部、２５……プリント
配線板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

プリント配線板と電気的に接続される同軸接栓
座において、シエルの軸方向の前記プリント配線
板に対向する側の端部の一部を中心導体より長く
突出形成し、この突出部において前記プリント配
線板との電気的接続を行うことを特徴とする同軸
接栓座。