JPS63250636A - カラ−画像形成材料およびカラ−画像形成法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 産業上の利用分野 本発明はカラーハードコピーを得るためのカラー画像形
成材料及びかかるカラー画像形成材料を利用してカラー
画像を形成する方法に関する。

従来の技術 従来光を利用してハードコピーを得る方法が種々提案さ
れ、実用化されている。そしてカラーコピーを得る方法
として銀塩写真は高感度であるが材料が高価である欠点
があり、またカラー電子写真やインクジェットプリンタ
による方法は、装置が複雑高価であったり保守性が悪い
という欠点がある。

これに対し、比較的に簡便な方法として光照射によりカ
ラー画像を記録する材料が、特開昭５８−７８１４８に
開示されている。この材料は、基体上の光照射によって
接着性が変化する感光層上に複数種の透明着色粒子の混
合物の層を設けたものであり、このような記録材料に画
像露光を行なうと、照射された光を透過した粒子とその
下層との接着性が変化し、光を透過しない粒子と下層と
の接着性は変らないから、接着性の差によって着色粒子
を選別除去することによりカラー画像が得られるもので
ある。しかしながら、この方法は現像に際して溶剤によ
る洗浄処理などが必要で操作性に問題があるほか、感光
１層特に接着剤層には可視域用の感光色素を配合する必
要があり、着色粒子とは補色関係となるため得られたカ
ラー画像の色調が黒ずんで冴えないという欠点がある。

また特開昭５８−８８７３９には、感光性組成物と色原
物質とを内相として封入したマイクロカプセルを塗布し
た画像形成シートと、色原物質と反応して画像を形成す
る現像材料を塗布した現像薬シートとからなる画像形成
系が開示されている。

この技術における画像形成シートは、たとえば紫外線に
よる画像露光をしたときマイクロカプセル内の感光性組
成物が硬化し、この硬化潜像が形成されたシートを現像
薬シートに重ね合わせて加圧することにより、未感光の
マイクロカプセルを破壊して封入されていた色原物質を
現像材料と反応させ、その結果ポジ型の画像を得るもの
である。

しかしながらこの方法では、画像の色調は色原物質を選
択することにより任意に調整できるものの色分解ができ
ず、一度の露光−現像操作だけではフルカラー画像を得
ることができなかった。

発明が解決しようとする問題点 上述のように、従来は美しいカラー画像コピーを得よう
とすると操作が簡単でなくしかも高いコストがかかると
いう問題があり、単純な画像露光により良質のカラーハ
ードコピーを得る経済的な方法が望まれていた。

そこで本発明は、感光性マイクロカプセルを利用して可
視光画像から良質のカラーハードコピーを形成する材料
を提供することを目的としたものである。

〔発明の構成〕

問題点を解決するための手段 本発明の目的を達成できるカラー画像形成材料は、無色
ロイコ染料と感光性色素とを含む光硬化性組成物を内包
した複数種のマイクロカプセルであって夫々が相互に異
った光波長により硬化する特性を有するものを含んでな
る感光層を支持体上に設けて得た第１シートと、前記無
色ロイコ染料と結合して発色する現像剤を含んでなる発
色層を支持体上に設けて得た第２シートと、の組合せよ
りなるものであり、とくに第１シート上に設けた感光層
が、シアン発色性無色ロイコ染料を含む赤色感光性の光
硬化性組成物と、マゼンタ発色性無色ロイコ染料を含む
緑色感光性の光硬化性組成物と、イエロー発色性無色ロ
イコ染料を含む青色感光性の光硬化性組成物とを、夫々
単独に内包した３種のマイクロカプセルを少くとも均一
に含んでなり、また第２シート上に設けた発色層が、現
像剤として電子受容性物質を含み実質的に無色または白
色を呈するように構成されることにより、色調の優れた
カラー画像を再現できる組合せ材料が得られる。

このようなカラー画像形成材料を用いてカラー画像を得
るには、前記の第１シートに対して画像露光を施すこと
により光波長に応じた光硬化潜像を形成する工程と、前
記第２シートと前記潜像形成ずみ第１シートとを前記発
色層と前記感光層とが接触するように積層した状態で対
向加圧することにより未硬化の前記マイクロカプセル内
包物を前記発色層に移行、発色させる工程とを実施すれ
ばよい。

本発明における第１シートは、好ましくは無色または特
定の波長の光を選択的に吸収することのない支持体上に
感光層を設けたものであるが、かかる感光層は、たとえ
ば光による重合などによって硬化しうる材料と無色ロイ
コ染料とを含む光硬化性組成物を内包したマイクロカプ
セルを、好ましくは無色のバインダー中に分散した塗料
を支持体上に塗布し乾燥して得られる。

マイクロカプセル中に内包される光硬化性材ｔ４には、
重合性のモノマーとしてたとえばＮ、Ｎ−ジメチルアク
リルアミドなどのアクリルアミド類、たとえばアクリル
酸バリウム、アクリル酸カルシウムなどのアクリル酸金
属塩類、たとえばトリメチロールプロパントリアクリレ
ートなどの多価アルコールのエチレン性不飽和酸エステ
ル類などが用いうるが、これに限らず重合性オリゴマー
や重合性プレポリマーなどを用いてもよい。またこれら
の重合性の材料には光重合開始剤が配合されるが、かか
る光重合開始剤としては色素レドックス反応によりフリ
ーラジカルを発生するものが用いられる。すなわち、配
合された色素がその吸収スペクトルに応じた光エネルギ
ーを吸収して一旦３重項状態となり、これと触媒とが酸
化還元反応を行なってフリーラジカルを生成するもので
ある。

本発ｌ１１（こおける光重合開始剤には、触媒としてた
とえばバラトルエイスルホン酸ナトリウムなどを用いる
ことができ、また感光性色素としては、たとえばブロモ
フェノールブルー、ブリリアントグリーン、メチレンブ
ルーのような赤感光性色素、たとえばローズベンガル、
ローダミンＢのような緑感光性色素、たとえばエリスロ
シン、フルオレセイン、チオフラビン、ウラニンイエロ
ーのような青感光性色素などを前記触媒と組合わせて用
いることができる。

本発明において、前記のような重合性材料と光重合開始
剤系とを配合してなる光硬化性組成物には、更に無色ロ
イコ染料が配合される。かかる無色ロイコ染料としては
、たとえば３−メチル−スピロ−ジナフトピラン、３−
ベンジル−スピロ−ジナフトピランのようなシアン発色
性染料、たとえばローダミンＢ−アニリノラクタム、ロ
ーダミン−（Ｐ−ニトロアニリノ）ラクタムのようなマ
ゼンタ発色性染料、たとえばＮ−（４−（Ｎ−メチル−
Ｎ−ベンジルアミノ）ベンジリデン〕〜アニリンのよう
なイエロー発色性染料などを用いることができる。そし
てこのような無色染料は、それぞれ赤感光性色素に対し
てシアン発色性染料、緑感光性色素に対してマゼンタ発
色性染料、青感光性色素に対してイエロー発色性染料の
ように組み合わせて用いられる。

上述のように重合性材料と触媒と感光性色素と無色ロイ
コ染料とを含み、また場合によっては溶媒または分散媒
などを含む光硬化性組成物は、たトエハ水中乾燥法、シ
ンプルコアセルベーション法、コンプレックスコアセル
ベーション法、界面重合法などの公知の方法を用いてマ
イクロカプセルに内包することができる。こうして得ら
れるマイクロカプセルは、それぞれ感光する波長特性に
応じて複数種用意されるが、フルカラー画１象を得るた
めには少くとも３種類のマイクロカプセルを用意する必
要があり、これらの複数種類のマイクロカプセルを均一
に混合して感光層形成用塗料を製造することが望ましい
。

感光層形成用塗料は、マイクロカプセルに損傷を与える
ことのない分散媒および結合剤を用い、公知の手段によ
って製造することができる。そして紙またはプラスチッ
クフィルムなどのような支持体シートへ公知の手段に従
って前記の塗料を塗布、乾燥し感光層を形成し、感光層
を有する第１シート、すなわち感光シートが得られる。

本発明における第２シートは、好ましくは無色または特
定の波長の光を選択的に吸収することのないたとえば白
色などの支持体上に発色層を設けたものであるが、かか
る発色層は感光層内のマイクロカプセルに内包された無
色ロイコ染料と結合して発色する現像剤を含んでなるも
のである。このような現像剤としては電子受容性化合物
が用いられ、たとえば酸性白土、活性白土などの粘土鉱
物、たとえばフェノール・ホルムアルデヒド樹脂などの
フェノール誘導体、その他公知の材料を使用することが
できる。このような現像剤は適宜の分散媒および結合剤
と配合して発色層形成用塗料とし、紙またはプラスチッ
クフィルムなどの支持体シート上に公知の手段に従って
塗布、乾燥することにより、発色層を有する第２シート
、すなわち記録シートが得られる。

上述のような感光層を有する第１シートと発色層を有す
る第２シートの組合せよりなる本発明のカラー画像形成
材料を用いてカラー画像を形成する方法を、以下に図に
よって説明する。

図において、１は支持体１１上に感光層１２を設けた感
光シートであり、感光層１２中のＣは赤感光性色素とシ
アン発色性染料とを含む光硬化性組成物を内包したマイ
クロカプセル、Ｍは緑感光性色素とマゼンタ発色性染料
とを含む光硬化性組成物を内包したマイクロカプセル、
Ｙは青感光性色素とイエロー発色性染料とを含む光硬化
性組成物を内包したマイクロカプセルである。また、２
は支持体２１上に現像剤としてのクレーを含む発色層２
２を設けた記録シートである。

３はフルカラーの原稿スライドであって、それぞれＲは
赤、Ｇは緑、Ｂは青、Ｃはシアン、Ｍはマゼンタ、Ｙは
イエロー、Ｗは白または透明、Ｄは黒の着色部分を示す
。

先ず、（ａ）に示すように、感光シート１の感光層１２
に対して白色光源４から原稿スライド３を介して露光を
施すと、感光層１２中のマイクロカプセルは、それぞれ
に個有の吸収スペクトルに対応する色光を吸収して硬化
し、（ｂ）に示したような硬化潜像部分（それぞれのマ
イクロカプセルの黒塗り部分で示す）を有する露光ずみ
シート１′が得られる。次に、この露光ずみシート１′
の上に（Ｃ）に示した記録シート２をその発色層２２が
露光ずみ感光層１２′と接触するように積層して、（ｃ
ｌ）に示すように対向加圧すると、未硬化のマイクロカ
プセルは破壊されてその内包物が発色層２２に移行して
現像ずみ感光層１２“となると共に、電子受容体である
クレーと反応して発色し、原稿に対応したポジカラー画
像層２２′を形成した記録シート２′が得られる。一方
、現像ずみ感光シート１″は引き剥して廃棄する。

以上、本発明のカラー画像形成材料およびこれを用いた
カラー画像形成法について説明したが、本発明は上述の
ような原稿に忠実なカラー画像を再現することに利用で
きるのみならず、感光性色素と無色ロイコ染料の組合せ
を適宜に変更することにより、露光した光とは異なる色
調のカラー画像を得ることも可能であり、たとえば紫外
線や赤外線の映像を可視カラー画像に変換するなどに利
用することもできる。

〔発明の効果〕

本発明のカラー画像形成材料は、特定波長の光を吸収し
てフリーラジカルを生成する色素レドックス反応を利用
することにより、たヌ′１回の露光と現像操作を行なう
のみでフルカラー画像を得ることができるものである。

しかも材料としては僅かに２種類を組合わせるのみでよ
く、現像操作もロール加圧などによる簡単なドライプロ
セスであって極めて容易である。そしてスライドからの
プリントのみならず、ＣＡＤ、ＣＡＭなどを実施する際
のカラーＣＲＴ画面の記録など、広く手軽に利用できる
利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のカラー画像形成材料を利用してカラー
画像を得る方法の説明図である。 １・・・感光シート、１２・・・感光層、２・・・記録
シート、２２・・・発色層、３・・・原稿スライド、４
・・・白色光源。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）無色ロイコ染料と感光性色素とを含む光硬化性組
   成物を内包した複数種のマイクロカプセルであって夫々
   が相互に異った光波長により硬化する特性を有するもの
   を含んでなる感光層を支持体上に設けて得た第１シート
   と、前記無色ロイコ染料と結合して発色する現像剤を含
   んでなる発色層を支持体上に設けて得た第２シートと、
   の組合せよりなるカラー画像形成材料。
2. （２）感光層が、シアン発色性無色ロイコ染料を含む赤
   色感光性の光硬化性組成物と、マゼンタ発色性無色ロイ
   コ染料を含む緑色感光性の光硬化性組成物と、イエロー
   発色性無色ロイコ染料を含む青色感光性の光硬化性組成
   物とを、夫々単独に内包した３種のマイクロカプセルを
   少くとも均一に含んでなる、特許請求の範囲第１項記載
   のカラー画像形成材料。
3. （３）発色層が、現像剤として電子受容性物質を含み実
   質的に無色または白色を呈するように構成されている、
   特許請求の範囲第１項または第２項記載のカラー画像形
   成材料。
4. （４）無色ロイコ染料と感光性色素とを含む光硬化性組
   成物を内包した複数種のマイクロカプセルであって夫々
   が互に異った光波長により硬化する特性を有するものを
   含んでなる感光層を支持体上に設けて得た第１シートに
   対して画像露光を施すことにより光波長に応じた光硬化
   潜像を形成する工程と、前記無色ロイコ染料と結合して
   発色する現像剤を含んでなる発色層を支持体上に設けて
   得た第２シートと前記潜像形成ずみ第１シートとを前記
   発色層と前記感光層とが接触するように積層した状態で
   対向加圧することにより未硬化の前記マイクロカプセル
   の内包物を前記発色層に移行、発色させる工程と、を含
   むカラー画像形成法。