JPS63246304A - 二酸化塩素ガス発生組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は二酸化塩素ガス発生組成物に関し、さらに詳し
くは化学的、物理的に安定状態で一定期間コントロール
可能な二酸化塩素ガス発生組成物に関する。

〔従来技術と問題点〕

二酸化塩素は１強い酸化剤であると共に優れた漂白刃を
持ち、かつ優れた殺菌効力を有する化学物質である事は
周知の通りである。

たとえば二酸化塩素は、大規模な発生装置を用いてパル
プの漂白剤として大量に使用されている。また脂肪の脱
色や小麦粉の脱色にも使用され、小麦粉の脱色について
は１食品添加物として認められている。また、工業用排
水中等のフェノール分の除去や排煙脱硝などの環境保全
、公害防止の分野にも広く使用されている。また、上水
道の殺菌処理に塩素が使用されているが、塩素処理によ
り発癌性物質であるトリハロメタンが生成する事が問題
となり、塩素の代替としてトリハロメタンを生成しない
殺菌剤として二酸化塩素は、既に欧米では広く使用され
ていることも知られている。

ところが、この二酸化塩素は、これ自身が常温ではガス
状であり、紫外線等で分解する不安定な物質であるため
、使用場所に於いて発生装置を利用し、二酸化塩素を製
造して、これを使用しているのが実情である。

この理由から二酸化塩素の発生が安全かつ容易に行われ
、必要な量の二酸化塩素が確実に得られる発生方法が従
来より切望されている。

たとえば、特開昭６１−４８４０４においては。

亜塩素酸塩の粉体または亜塩素酸塩もしくは安定化二酸
化塩素の水溶液を塩基性固体物質に混合または吸着させ
た組成物に、酸もしくはエステルの蒸気を接触せしめる
二酸化塩素の発生方法が開示されている。

しかしながら、この方法は、酸もしくはエステルの蒸気
の接触の度合により二酸化塩素の発生量が変動し、かつ
、その接触の度合のコントロールが困難であることから
二酸化塩素の発生速度が一定に成らないという問題点が
あった。

従って、化学的、物理的に安定状態で一定期間コントロ
ール可能な組成物の開発が望まれていた。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、一定量の二酸化塩素を継続的かつ安定
的に発生しうる組成物を提供するものである。

〔問題点を解決するための技術的手段〕本発明は、一定
量の二酸化塩素ガスを継続的に発生させるための組成物
であって、その組成物が次の三群から成るものである。

■亜塩素酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土金属塩をは
じめとする亜塩素酸金属塩からなる群■上記物質と反応
して二酸化塩素ガスを発生せしめるトリクロロイソシア
ヌール酸、ジクロロイソシアヌール酸及びそれらのアル
カリ金属塩及びその混合物からなる反応剤の群 ■珪藻土、ケイ酸カルシウム、アルミノ珪酸塩。

パーライト、ゼオライト等の天然物または合成品からな
る希釈剤の群である。

〔実施例〕

亜塩素酸塩の固体は安定であり、分解温度は１８０〜２
００℃である。このため１通常の状態においては二酸化
塩素ガスを発生しえないが１反応剤により分解し、二酸
化塩素ガスを発生する。たとえば。

硫酸との反応は、下記の（１）式によって表わされる。

４ＮａＣＩＯｚ　＋　）＋２４３０４−＊　２０ＩＯ？
＋　Ｎａ２５Ｏａ　＋　ＮａＣｌＯ３＋ＮａＣ１＋Ｈｚ
Ｏ−−−ｎｏ−（１）本発明は、常温で安定な亜塩素酸
塩類を前記反応剤と混合させ、各々の重量比組成を変化
させることにより二酸化塩素ガスの発生速度をコントロ
ールすることが可能となった。

木発ＩＩＩに用いる亜塩素酸塩は、亜塩素酸ナトリウム
、亜塩素酸カリウムなどのアルカリ金属塩、亜塩素酸カ
ルシウムなどのアルカリ土金属塩を用いることができる
。

また、反応剤としては、トリクロロイソシアヌール酸、
ジクロロイソシアヌール酸ソーダ、ジクロロイソシアヌ
ール酸カリウム及びそれらの混合物からなる塩素化シア
ヌール酸を反応剤として使用することができる。

これら反応剤は、空気中の水分により加水分解して次亜
塩素酸を遊離する。この遊離した次亜塩素酸と亜塩素酸
塩類が反応する事により二酸化塩素ガスを発生すると考
えられる。この反応は、有機酸、無機酸と亜塩素酸塩類
との反応以上に量論的に反応が進行する事が確認された
。

従って前述のごとく各成分の重量比組成を変化させるこ
とにより二酸化塩素ガスの発生速度をコントロールする
ことが可能となった。

本発明に用いられるる新剤としては、珪藻上、ケイ酸カ
ルシウム、アルミノ珪醸塩、パーライト、アルミナゼオ
ライト等の天然物または合成品を使用することが好まし
い。

本発明による二酸化塩素ガス発生組成物は、容器に容易
に充填し通気する事等により、用途にあった二酸化塩素
ガスを発生することができるので、簡易な消臭剤、防カ
ビ剤、殺菌剤、鮮度保持剤などの用途に使用することが
できる。

本発明は、前記組成物が重量比で約０．１％乃至約９０
％の前記亜塩素酸金属塩と、重量比で約０．１％乃至約
９０％の前記反応剤と、重量比で約０．１％乃至約９５
％の前記希釈剤からなると好適であり、さらに、二化塩
素ガスの発生量及び発生速度が前記組成物を構成する各
成分の重量比を適宜選定する事によって調整できるもの
であり、必要に応じて前記各成分がすべて粉末状であっ
てもよい。

実施例１乃至３゜ 亜塩素酸ナトリウム（市ｌ仮品Ｎａ引０２　：　８７％
粉末品）と塩素化シアヌール酸（商品名：ハイライト粉
末品）と珪藻±（商品名：ゼオライト粉末）を下記表−
１，のｆｆ！量比組成で混合した。

表−１゜ 実施例−１，実施例−２，実施例−３゜亜塩素酸ナトリ
ウム　　２０％　　　１０％　　　５％（ＮａＣ１０２
：　８？％）粉末品 塩素化シアヌール酸　　１０％　　　５％　　　３％ゼ
オライト　　　　　　７０％　　　９５％　　　３２％
各々の組成物の二酸化塩素ガス発生速度を測定し、その
結果を下記表−２，に示した。

表−２゜ 二酸化塩素ガス発生速度（終ｍｏｌ／ｇ、ｍ１ｎ）実施
例−１，０、７６ 実施例−２．　　　　　　　０．４６ 実施例−３．　　　　　　０　、２３ 実施例−４゜ 実施例−２，による二酸化塩素ガス発生組成物１０ｇを
通気性容器に充填し、一定量（５リツトル）の密閉容器
に室温で放置し、その容器内に各悪臭成分を注入し、一
定時間後に各悪臭成分を北回式検知管でその濃度を測定
した。その結果を表−３，に示す。

表−３゜ 初濃度　　５分後　　　１０分後 硫化メチル　　　　４０ＰＰ１１　　検出限界以下　　
同左硫化水素　　　　　８Ｏｐｐ鳳　　　〃　　　　　
同左フェノール　　　　１００ＰＰ膳　　　〃　　　　
　同左トリメチルアミン　１００ＰＰ■　　４０ｐｐ層
　　検出限界以下実施例−５゜ 実施例−２，による二酸化塩素ガス発生組成物を５ｇ通
気性包装材料に充填し、パン、もち、バナナ、キャベツ
とともに密閉容器内に室温で７日間放置した。比較対象
として二酸化塩素ガス発生組成物の無いものを同様に放
置した。その結果を表−４゜に示す。

表−４，組成物有　　　組成物無 パ　　ン　　カビはえず　　４８目カビ発生も　　ち　
　　　〃　　　　６日目にカビ発生バナナ　　色無変化
　　　４日日黒変 キャベツ　　褐色せず　　　４日目より褐変〔発明の効
果〕 よって本発明によれば、一定量の二酸化塩素を継続的か
つ安定的に発生できる組成物が得られ゛、三群の組成物
の重量比組成を変化させることにより容易に二酸化塩素
ガスの発生速度をコントロールできる等の優れた効果を
具有する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）一定量の二酸化塩素ガスを継続的に発生させるため
   の組成物であって、その組成物が次の三群から成るもの
   である。 （１）亜塩素酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土金属塩
   をはじめとする亜塩素酸金属塩からなる群 （２）上記物質と反応して二酸化塩素ガスを発生せしめ
   るトリクロロイソシアヌール酸、ジクロロイソシアヌー
   ル酸及びそれらのアルカリ金属塩及びその混合物からな
   る反応剤の群 （３）珪藻土、ケイ酸カルシウム、アルミノ珪酸塩、パ
   ーライト、ゼオライト等の天然物または合成品からなる
   希釈剤の群 ２）前記組成物が重量比で約０．１％乃至約９０％の前
   記亜塩素酸金属塩と、重量比で約０．１％乃至約９０％
   の前記反応剤と、重量比で約０．１％乃至約９５％の前
   記希釈剤からなる事を特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の組成物 ３）二酸化塩素ガスの発生量及び発生速度が前記組成物
   を構成する各成分の重量比を適宜選定する事によって調
   整できることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   組成物 ４）前記各成分がすべて粉末状であることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の組成物