JPS632420Y2 - - Google Patents
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- JPS632420Y2 JPS632420Y2 JP4397283U JP4397283U JPS632420Y2 JP S632420 Y2 JPS632420 Y2 JP S632420Y2 JP 4397283 U JP4397283 U JP 4397283U JP 4397283 U JP4397283 U JP 4397283U JP S632420 Y2 JPS632420 Y2 JP S632420Y2
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Landscapes
- Outer Garments And Coats (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、空気の封入可能な布製の筒状体を用
いた保温性衣料に関する。
いた保温性衣料に関する。
従来から、保温性衣料としては、中綿を入れて
キルテイング加工した製品が多く使用される。特
に、中綿として羊毛や水鳥の胸毛(ダウン)を用
いた製品はクロー値1〜4という保温性能を得る
ことができ、最も保温性に優れるとされるが、こ
れらはいずれも嵩張つて携帯に不便であり、また
保温性の調節が不可能であつた。
キルテイング加工した製品が多く使用される。特
に、中綿として羊毛や水鳥の胸毛(ダウン)を用
いた製品はクロー値1〜4という保温性能を得る
ことができ、最も保温性に優れるとされるが、こ
れらはいずれも嵩張つて携帯に不便であり、また
保温性の調節が不可能であつた。
そこで、これらの改良品として、身頃及び袖全
体を2枚の非通気性生地でもつて縫製し、全体に
空気室を設けた上衣が開発された(実公昭55−
41766号公報)。しかし、この上衣は表裏共に非通
気性生地からなるため、汗の吸収や通気性を求め
ることはできず、着心地が悪く、また上衣の形状
も空気の封入の程度によつて、直接大きく変化す
るため、その形状に限りがあり、しかも、空気室
内の空気の移動によつて、安定した保温性を得難
いなどの欠点もあり、実用性に乏しいものであつ
た。
体を2枚の非通気性生地でもつて縫製し、全体に
空気室を設けた上衣が開発された(実公昭55−
41766号公報)。しかし、この上衣は表裏共に非通
気性生地からなるため、汗の吸収や通気性を求め
ることはできず、着心地が悪く、また上衣の形状
も空気の封入の程度によつて、直接大きく変化す
るため、その形状に限りがあり、しかも、空気室
内の空気の移動によつて、安定した保温性を得難
いなどの欠点もあり、実用性に乏しいものであつ
た。
本考案は、これらの欠点を解消し、実用性ある
着心地のよい保温性衣料を提供する。
着心地のよい保温性衣料を提供する。
本考案の保温性衣料は、天然又は合成ゴムで目
止め加工した布帛即ち非通気性生地で形成された
空気封入可能な筒状体を、衣料の内側に取付けた
ものであつて、筒状体がその中に空気を吹き込ん
だ時に表地側は平板で、裏に膨らみが突出するよ
うに取付けられたものであり、この筒状体に筒状
体の膨張時の体積に対して0.001〜0.05g/cm3とな
るような極く少量の綿が実質的に均一に封入され
ていることを特徴とするものである。
止め加工した布帛即ち非通気性生地で形成された
空気封入可能な筒状体を、衣料の内側に取付けた
ものであつて、筒状体がその中に空気を吹き込ん
だ時に表地側は平板で、裏に膨らみが突出するよ
うに取付けられたものであり、この筒状体に筒状
体の膨張時の体積に対して0.001〜0.05g/cm3とな
るような極く少量の綿が実質的に均一に封入され
ていることを特徴とするものである。
筒状体1は、例えばナイロン、ポリエステルな
どからなる布帛に、天然ゴム又はウレタンゴム、
アクリルゴムなどの合成ゴムをコーテイング又は
ラミネート加工するなどして、目止め加工した布
帛を、第1図A,Bの如く重ね合わせ、その重な
り合つた端部2を接着して形成される。
どからなる布帛に、天然ゴム又はウレタンゴム、
アクリルゴムなどの合成ゴムをコーテイング又は
ラミネート加工するなどして、目止め加工した布
帛を、第1図A,Bの如く重ね合わせ、その重な
り合つた端部2を接着して形成される。
ここに接着とは、接着剤や接着性目止めテープ
を使用したものであつてもよいが、高周波ウエル
ダーなどを使用して、直接目止め加工した布帛を
融着することによるのが好ましい。
を使用したものであつてもよいが、高周波ウエル
ダーなどを使用して、直接目止め加工した布帛を
融着することによるのが好ましい。
使用される布帛の主なものとしては、タフタ、
オツクスフオードなどの平織物、各種綾織物、及
びトリコツト、丸編物などの編物が含まれるが、
ハーフトリコツトをウレタンゴムで目止め加工し
た布帛を使用するのが最も効果的である。
オツクスフオードなどの平織物、各種綾織物、及
びトリコツト、丸編物などの編物が含まれるが、
ハーフトリコツトをウレタンゴムで目止め加工し
た布帛を使用するのが最も効果的である。
本考案では、かかる筒状体1が第2図の如く、
空気を吹き込んだ時に表地側は平板で裏に膨らみ
が突出するように衣料に取付けられるが、その結
果筒状体1への空気の吹き込み量に応じた保温性
の調節が非常に効果的にできる。
空気を吹き込んだ時に表地側は平板で裏に膨らみ
が突出するように衣料に取付けられるが、その結
果筒状体1への空気の吹き込み量に応じた保温性
の調節が非常に効果的にできる。
低温時、筒状体1を衣料本体に縫着した縫目又
は筒状体1の存在しない間隙に沿つた体温の放熱
は大きくなるが、本考案の衣料では筒状体1が裏
側に膨らむため、空気を最大限に吹き込むと、筒
状体1の凸部と凸部が接近し、好ましくは密着し
て、体温の放出が効果的に防止される。
は筒状体1の存在しない間隙に沿つた体温の放熱
は大きくなるが、本考案の衣料では筒状体1が裏
側に膨らむため、空気を最大限に吹き込むと、筒
状体1の凸部と凸部が接近し、好ましくは密着し
て、体温の放出が効果的に防止される。
筒状体1の衣料への取付け方法は特に限定され
ないが、上衣では第3図の如く脇を通じて蛇腹状
に身頃全体に連通した状態に取付けるのが好まし
い。
ないが、上衣では第3図の如く脇を通じて蛇腹状
に身頃全体に連通した状態に取付けるのが好まし
い。
筒状体1の径は、5〜100mmであるのが好まし
く、特に10〜50mmであるのがよい。
く、特に10〜50mmであるのがよい。
なお、筒状体1は空気吹込み口4を1以上有し
ており、該空気吹込み口4を通じて筒状体1内部
の空気量が調整されるが、空気吹込み口4は前身
頃の、保温性衣料を着用した状態で着用者が口で
空気を吹き込める位置に設けられるのが好まし
い。通常、口から2〜10cm程度の位置に吹込み口
4があるのがよいが、そのためには接続部6がジ
ヤンパーその他のジヤケツト類の裾から20〜40
cm、前身頃の中心線から4〜15cm脇にそれた位置
にあり、それに例えば軟質樹脂製の接続部品5を
介して空気吹込み口4が接続されているのがよ
い。接続部6の位置が悪く、接続部品5が長すぎ
たり、短かすぎたりすると扱い難くなる。空気吹
込み口4及び接続部分5は第4図の如く不使用時
にはフアスナーなどを取付けた袋状の収納部7な
どに収納できるようにすることで、活動の障害と
ならずに保持できる。
ており、該空気吹込み口4を通じて筒状体1内部
の空気量が調整されるが、空気吹込み口4は前身
頃の、保温性衣料を着用した状態で着用者が口で
空気を吹き込める位置に設けられるのが好まし
い。通常、口から2〜10cm程度の位置に吹込み口
4があるのがよいが、そのためには接続部6がジ
ヤンパーその他のジヤケツト類の裾から20〜40
cm、前身頃の中心線から4〜15cm脇にそれた位置
にあり、それに例えば軟質樹脂製の接続部品5を
介して空気吹込み口4が接続されているのがよ
い。接続部6の位置が悪く、接続部品5が長すぎ
たり、短かすぎたりすると扱い難くなる。空気吹
込み口4及び接続部分5は第4図の如く不使用時
にはフアスナーなどを取付けた袋状の収納部7な
どに収納できるようにすることで、活動の障害と
ならずに保持できる。
本考案では、このような筒状体1を衣料の少な
くとも一部に取付ければよいため、種々の大きさ
の筒状体1を所望の目的に応じて使い分けること
ができ、またその取付けによつて、衣料本体の素
材や形状が限られるものではなく、任意の衣料の
任意の箇所に、自由に筒状体1を取付け、その箇
所の保温性を高めることができる。
くとも一部に取付ければよいため、種々の大きさ
の筒状体1を所望の目的に応じて使い分けること
ができ、またその取付けによつて、衣料本体の素
材や形状が限られるものではなく、任意の衣料の
任意の箇所に、自由に筒状体1を取付け、その箇
所の保温性を高めることができる。
更に、筒状体1は衣料の衿元、袖口、袖、肩な
どに取付けられてもよいが、肩部8は大きな重量
物を担う場合や屈曲又は摩擦などの強い力が加わ
ることがあるので、筒状体1を取付けるよりも、
むしろ詰綿をする方が好ましい。また、筒状体1
は衣料の表地や裏地に取付けられるだけでなく、
別布に取付け、それを表地等に縫着してもよい。
ここに衣料とは、上衣に限られるものではなく、
内衣や下衣であつてもよい。衣料用素材として
も、吸湿性や通気性ある素材を使用してもよく、
また筒状体1を他の詰物材料と併用することもで
きる。
どに取付けられてもよいが、肩部8は大きな重量
物を担う場合や屈曲又は摩擦などの強い力が加わ
ることがあるので、筒状体1を取付けるよりも、
むしろ詰綿をする方が好ましい。また、筒状体1
は衣料の表地や裏地に取付けられるだけでなく、
別布に取付け、それを表地等に縫着してもよい。
ここに衣料とは、上衣に限られるものではなく、
内衣や下衣であつてもよい。衣料用素材として
も、吸湿性や通気性ある素材を使用してもよく、
また筒状体1を他の詰物材料と併用することもで
きる。
なお、本考案における筒状体1の衣料本体への
取付けは、筒状体1の接着された端部2の接着又
は縫着、又は各種糸、紐、テープなどを用いた留
め付け法によることができる。
取付けは、筒状体1の接着された端部2の接着又
は縫着、又は各種糸、紐、テープなどを用いた留
め付け法によることができる。
このような本考案の保温性衣料は、不使用時又
は特別な保温性を必要としない時には筒状体1の
空気を抜き、薄い状態で保存又は着用でき、高い
保温性が必要となれば筒状体1に空気を吹き込め
ばよいため、非常に携帯しやすく、多目的に着用
できる。また、その保温性も容易に、中綿に羊毛
やダウンを使用したキルテイング材料に匹適する
値に達成できる。なお、本考案の保温性衣料で
は、筒状体1への空気の吸き込みの有無にかかわ
らず、外観を非常に良好に保つことができ、また
衣料本体の素材及び意匠の選択によつて、着心地
の良い製品となしうる。
は特別な保温性を必要としない時には筒状体1の
空気を抜き、薄い状態で保存又は着用でき、高い
保温性が必要となれば筒状体1に空気を吹き込め
ばよいため、非常に携帯しやすく、多目的に着用
できる。また、その保温性も容易に、中綿に羊毛
やダウンを使用したキルテイング材料に匹適する
値に達成できる。なお、本考案の保温性衣料で
は、筒状体1への空気の吸き込みの有無にかかわ
らず、外観を非常に良好に保つことができ、また
衣料本体の素材及び意匠の選択によつて、着心地
の良い製品となしうる。
なお、本考案では、筒状体1に綿3が封入され
るが、この綿3は、筒状体1の膨張時の体積に対
して0.001〜0.05g/cm3という極く少量使用される
ものである。この綿3の量は、保温性のあまり必
要でない状態(即ち、筒状体1から空気を抜いた
状態)では、実質的に衣料の厚みや保温性に影響
を与えることがなく、しかも、一旦保温性を必要
とする場合には、筒状体1内の空気の移動を効果
的に妨げ、保温効果を著しく高め、安定に保つと
いう効果を発揮するものである。
るが、この綿3は、筒状体1の膨張時の体積に対
して0.001〜0.05g/cm3という極く少量使用される
ものである。この綿3の量は、保温性のあまり必
要でない状態(即ち、筒状体1から空気を抜いた
状態)では、実質的に衣料の厚みや保温性に影響
を与えることがなく、しかも、一旦保温性を必要
とする場合には、筒状体1内の空気の移動を効果
的に妨げ、保温効果を著しく高め、安定に保つと
いう効果を発揮するものである。
従つて、本考案の衣料は、筒状体1に空気を封
入しない状態と完全に空気を封入した状態では、
保温性に著しい差異のあるものであり、いずれの
状態においても、非常に着心地よく安定して着用
できるものとなる。
入しない状態と完全に空気を封入した状態では、
保温性に著しい差異のあるものであり、いずれの
状態においても、非常に着心地よく安定して着用
できるものとなる。
筒状体1に封入される綿8の種類は特に限られ
ないが、融点の異なる二種以上のポリマーを組合
わせてなるものであつて、その少なくとも一部が
溶融して、綿が部分的に軽く接合されているもの
が好ましい。例えば、融点の異なる二種のポリマ
ーからなる複合繊維綿3を筒状体1に入れ、その
後加熱によつて低融点ポリマーを溶融して、綿3
を部分的に接合する。部分的に接合された綿3
は、筒状体1への空気の流入及び流出によつて
も、封入された位置を安定に保ち、少量の綿3で
も綿封入の効果を著しく発揮しうるのである。
ないが、融点の異なる二種以上のポリマーを組合
わせてなるものであつて、その少なくとも一部が
溶融して、綿が部分的に軽く接合されているもの
が好ましい。例えば、融点の異なる二種のポリマ
ーからなる複合繊維綿3を筒状体1に入れ、その
後加熱によつて低融点ポリマーを溶融して、綿3
を部分的に接合する。部分的に接合された綿3
は、筒状体1への空気の流入及び流出によつて
も、封入された位置を安定に保ち、少量の綿3で
も綿封入の効果を著しく発揮しうるのである。
第1図は本考案に使用する筒状体を例示する断
面図、第2図は本考案の一例における断面図、第
3図は本考案の他の一例の説明図、第4図は本考
案の一例における空気吹込み口の取付け状態を示
す説明図である。 1……筒状体、2……端部、3……綿、4……
空気吹込み口、5……接続部品、6……接続部、
7……収納部、8……肩部。
面図、第2図は本考案の一例における断面図、第
3図は本考案の他の一例の説明図、第4図は本考
案の一例における空気吹込み口の取付け状態を示
す説明図である。 1……筒状体、2……端部、3……綿、4……
空気吹込み口、5……接続部品、6……接続部、
7……収納部、8……肩部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 天然又は合成ゴムで目止め加工した布帛で形
成された空気封入可能な筒状体を、衣料の内側
に取付けたものであつて、筒状体がその中に空
気を吹き込んだ時に、表地側は平板状で、裏に
のみ膨らみが突出するように取りつけられてい
ること、及び、筒状体に綿が、筒状体の膨張時
の体積に対して0.001〜0.05g/cm3となる密度で
実質的に均一に封入されていることを特徴とす
る保温性衣料。 (2) 筒状体が、脇を通じて蛇腹状に衣料の身頃全
体に連通した状態で取付けられている実用新案
登録請求の範囲第1項記載の保温性衣料。 (3) 上記綿が、融点の異なる二種以上のポリマー
からなるものであり、その低融点ポリマーの溶
融によつて、上記綿が部分的に接合されている
実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項に記
載の保温性衣料。 (4) 筒状体の径が5〜100mmである実用新案登録
請求の範囲第1項〜第3項いずれか1項に記載
の保温性衣料。 (5) 筒状体への空気吹込み口が、前身頃の、保温
性衣料を着用した状態で着用者が口で空気を吹
き込める位置に設けられている実用新案登録請
求の範囲第1項〜第4項いずれか1項に記載の
保温性衣料。 (6) 肩部に詰綿されている実用新案登録請求の範
囲第1項〜第5項いずれか1項に記載の保温性
衣料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4397283U JPS59149916U (ja) | 1983-03-25 | 1983-03-25 | 保温性衣料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4397283U JPS59149916U (ja) | 1983-03-25 | 1983-03-25 | 保温性衣料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59149916U JPS59149916U (ja) | 1984-10-06 |
JPS632420Y2 true JPS632420Y2 (ja) | 1988-01-21 |
Family
ID=30174504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4397283U Granted JPS59149916U (ja) | 1983-03-25 | 1983-03-25 | 保温性衣料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59149916U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH047129Y2 (ja) * | 1987-02-20 | 1992-02-26 | ||
US20230112876A1 (en) * | 2021-10-07 | 2023-04-13 | Bnr Co., Ltd. | Airbag structure |
-
1983
- 1983-03-25 JP JP4397283U patent/JPS59149916U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59149916U (ja) | 1984-10-06 |
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