JPS6322783Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主として、原動機付き自転車（バイ
ク）や自動二輪車（オートバイ）あるいは農耕用
作業車などに搭乗する際にかぶるヘルメツトを対
象として、このヘルメツトに装着することによ
り、ラジオからの交通情報などを走行中でも受信
できるようにするスピーカーユニツトに関する。

本考案の第一の目的は、新品のヘルメツトはも
とより既存のヘルメツトをも対象として使用でき
るようにすること、および、その際に、ヘルメツ
トに対する装着を容易に行えるようにすることで
ある。又、本考案の第二の目的は、オートバイ等
の走行中の使用に際し、安全走行にとつて極めて
大切な交通音声（響音など）の聴き取りを妨げる
ことがないようにすることである。

本考案によるヘルメツト装着用のスピーカーユ
ニツトは、 (a) ２つのスピーカーがあり、その各々から延設
されたコードが、一方のみのスピーカーへの導
通状態と双方のスピーカーへの導通状態とを切
換えるスイツチに接続されているとともに、 (b) このスイツチにはヘルメツトへの取付具が設
けられており、 (c) 前記両スピーカーの裏面には夫々、剥離紙付
き粘着層が設けられているとともに、 (d) 前記スイツチと各スピーカーとを接続する前
記の各コードの長さが、各スピーカーをヘルメ
ツト内の両耳対応部に貼着し、かつ、スイツチ
をヘルメツト外部に取付けるに足る長さに定め
られている、 という点に特徴を有するものである。

このように構成されたスピーカーユニツトは、
新品又は既存のヘルメツトに対して、次のように
装着する。

各スピーカーの粘着層から剥離紙をはがし、そ
の粘着層をヘルメツト内の右耳および左耳に対応
する部分に貼着する。

スピーカーの装着に当たつて、剥離紙をはがし
粘着層を押しつけて貼着することは極めて容易で
あり、しかも、安定よく貼着できる。

つまり、ヘルメツトの頻繁な着脱に拘わらず、
貼着部が不測にはがれ落ちるといつた心配がな
い。又、オートバイ等の走行中に受ける激しい振
動にも拘わらず、貼着部のはがれ落ちの心配がな
い。つまり、安心してオートバイ等を運転するこ
とができる。

又、オートバイ等の走行中にあつては、スイツ
チ操作により一方のみのスピーカーを働かせ、他
方のスピーカーは鳴らないようにしておく。これ
によつて、安全走行のために聴き取らなければな
らない交通音声の聴き取りに支障は生じない。

しかも、交通情報などの方も受信することがで
き、大変便利である。

オートバイ等の走行を中断したときなどには、
スイツチ操作により双方のスピーカーを働かせ、
両耳で聴くことができて便利である。

以上のように、本考案によれば、そのスピーカ
ーユニツトを、新品のヘルメツトに対しても既存
のヘルメツトに対しても、極めて容易に、かつ安
定よく装着することができるとともに、オートバ
イ等の走行中にあつては、片耳での交通音声の聴
き取りを確保しながらもラジオ等からの交通情報
等も受信できて非常に便利であり、しかも、安全
性も確保できるという効果がある。

以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。

第１図に示すスピーカーユニツトは、２つのス
ピーカー１，２、２本のコード３，４、スイツチ
５、および入力用コード６をもち、入力用コード
６の端部にジヤツク７が取付けられている。

各スピーカー１，２の裏面にテープ８，９を介
して、剥離紙１０，１１付きの粘着層１２，１３
が設けられている。

又、スイツチ５の裏面にも、テープ１４を介し
て剥離紙１６付きの粘着層１７が設けられてい
る。

スイツチ５は、スライドスイツチであり、一方
のスピーカー１のみへの導通状態と、双方のスピ
ーカー１，２への導通状態とを切換える構造とな
つている。

コード３の長さは約20cm、コード４の長さは約
50cmである。この長さ関係だと、第２図のよう
に、スイツチ５をヘルメツト外部での最適操作位
置つまり耳の横側位置に装着できる。

このスピーカーユニツトには、中継コード１
８、ステレオ用の抵抗入りジヤツク１９付きコー
ド２０および複数のコード止めつけ片２１が付属
している。

コード止めつけ片２１は、軟質樹脂シートでつ
くられており、中間にコード嵌入用の凹所２２を
有する状態に成形されている。このコード止めつ
け片２１は、凹所２２にコード３やコード４を嵌
入し、２つに折曲げて、第３図のように、ヘルメ
ツト２３の外装下端の縁材２４とクツシヨン２５
との間の隙間に差込むものである。これによつ
て、コード３，４をヘルメツト２３の縁に沿つた
体裁のよい所定の姿勢に保持させるのである。２
６はスピーカー１，２に付設されたスポンジ製の
耳あてクツシヨンである。

スピーカー１，２およびスイツチ５は、テープ
８，９，１４を備えているから、必要に応じての
取外しがワンタツチに行え、又、再度の取付けも
ワンタツチでできる。

第４図は、スイツチ５についての別の形態を示
す。これは、第１図でのスイツチ５、コード６、
ジヤツク７がひとまとまりになつたものに相当す
る。さらに言い換えると、第１図のスイツチ５と
コード６をなくし、スピーカー１，２からのコー
ド３，４を直接ジヤツク７につないだうえ、この
ジヤツク７にスイツチ５を設けたものに相当す
る。このスイツチ５〔ジヤツク７〕には、ヘルメ
ツトの外装下端の縁材２４に対し弾性的に嵌着す
る板ばね状の取付片２６が設けられている。

本考案は、次のような形態の実施例を含む。

(イ) スピーカー１，２およびスイツチ５がテープ
８，９，１４を備えていず、剥離紙付き粘着層
１２，１３，１７を直付けしてあるもの。

(ロ) 入力用コード６が直接にラジオに接続されて
いるもの。

(ハ) コード３，４の長さがほぼ等しく定められて
いるもの。

【図面の簡単な説明】

第１図はスピーカーユニツトとその付属品を示
す斜視図、第２図はヘルメツトへの装着状態を示
す斜視図、第３図は一部分を示す切断端面図であ
る。第４図は別実施例の一部分を示す断面図であ
る。 １，２……スピーカー、３，４……コード、５
……スイツチ、６……入力用コード、１２，１３
……剥離紙付き粘着層。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ２つのスピーカー１，２の各々から延設され
   たコード３，４が、一方のみのスピーカー１へ
   の導通状態と双方のスピーカー１，２への導通
   状態とを切換えるスイツチ５に接続されている
   とともに、このスイツチ５にはヘルメツトへの
   取付具が設けられており、 前記両スピーカー１，２の裏面には夫々、剥
   離紙付き粘着層１２，１３が設けられていると
   ともに、前記スイツチ５と各スピーカー１，２
   とを接続する前記の各コード３，４の長さが、
   各スピーカー１，２をヘルメツト内の両耳対応
   部に貼着し、かつ、スイツチ５をヘルメツト外
   部に取付けるに足る長さに定められているヘル
   メツト装着用のスピーカーユニツト。 前記両コード３，４の長さについて、一方が
   他方の２倍以上であるように定められている実
   用新案登録請求の範囲第項に記載のヘルメツ
   ト装着用のスピーカーユニツト。