JPS63225357A - カルボスチリル誘導体 - Google Patents

カルボスチリル誘導体

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JPS63225357A
JPS63225357A JP5818787A JP5818787A JPS63225357A JP S63225357 A JPS63225357 A JP S63225357A JP 5818787 A JP5818787 A JP 5818787A JP 5818787 A JP5818787 A JP 5818787A JP S63225357 A JPS63225357 A JP S63225357A
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JP
Japan
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acid
reaction
compound
formula
general formula
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Pending
Application number
JP5818787A
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English (en)
Inventor
Michiaki Tominaga
道明 富永
Noriyoshi Kamigaki
上垣 徳芳
Junichi Namikawa
南川 純一
Yoshiaki Manabe
真鍋 義曄
Takafumi Fujioka
藤岡 孝文
Hidenori Ogawa
英則 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 良東上0五亙匁1 本発明は、新規なカルボスチリル誘導体に関する。
及五五皿示 本発明のカルボスチリル誘導体は、文献未記載の新規化
合物であり、下記一般式(1)で表わされる。
〔式中Rは基−NR’ R2(R’  :水素原子又は
低級アルカノイル基、R2、フェニル環上に低級アルコ
キシ基を1〜2個有していてもよいベンゾイルアミノ低
級アルキル基)又は カッイル基、フェニル環上に置換基として低級アルコキ
シ基、ハロゲン原子及び低級アルキレンジオキシ基から
選ばれた基を1〜3個有していてもよいベンゾイル基又
はフェニル環上に置換基として低級アルコキシ基及びハ
ロゲン原子から選ばれた基を1〜3個有していてもよい
フェニル低級アルキル基、R4:オキソ基)を示す。カ
ルボスチリル骨格の3位及び4位の炭素間結合は一重結
合又は二重結合を示す。〕本発明の上記一般式(1)で
表わされるカルボスチリル誘導体又はその塩は、心筋の
収縮を増強する作用(陽性変力作用)、冠面流量増加作
用、降圧作用、ノルエピネフィリンによる血管収、縮抑
制作用及び消炎作用を有し、例えばうつ血性心不全、僧
帽弁膜症、心房性細動、粗動、発作性心房性頻脈等の各
種心臓疾患の治療のための強心剤、降圧剤及び消炎剤と
して有用である。特に上記一般式(1)で表わされるカ
ルボスチリル誘導体及びその塩は、優れた陽性変力作用
、冠血流遣増加作用及び降圧作用を有する反面、心拍数
の増加作用は殆んど有していない点において特徴を有し
ている。また、上記一般式(1)で表わされるカルボス
チリル誘導体及びその塩は、低毒性でおり、中枢性の副
作用、例えば嘔吐、運動機能の低下、振せん等の副作用
も少ないという特徴をも有している。
上記一般式(1)において、定義される各基の具体例は
、それぞれ以下の通りでおる。
低級アルカノイル基としては、ホルミル、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、
tert−ブチルカルボニル、ヘキサノイル基等の炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイル基を例示でき
る。
低級アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキ
シ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ基等の炭素数1〜
6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基を例示できる。
ハロゲン原子としては、弗素原子、塩素原子、臭素原子
、沃素原子等を例示できる。
低級アルキレンジオキシ基としては、メチレンジオキシ
、エチレンジオキシ、トリメチレンジオキシ、テトラメ
チレンジオキシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状
アルキレンジオキシ基を例示できる。
フェニル環上に低級アルコキシ基を1〜2個有していて
もよいベンゾイルアミノ低級アルキル基としては、ベン
ゾイルアミノメチル、2−ベンゾイルアミノエチル、1
−ベンゾイルアミノエチル、3−ベンゾイルアミノプロ
ピル、4−ベンゾイルアミノブチル、1,1−ジメチル
−2−ベンゾイルアミノエチル、5−ベンゾイルアミノ
ペンチル、6−ベンゾイルアミノヘキシル、2−メチル
−3−ベンゾイルアミノプロピル、2−(4−メトキシ
ベンゾイルアミノ)エチル、2−(3−エトキシベンゾ
イルアミノ)エチル、2−(2−プロポキシベンゾイル
アミノ)エチル、2− (4−n−ブトキシベンゾイル
アミノ)エチル、2−(3−ペンチルオキシベンゾイル
アミノ)エチル、2−(2−へキシルオキシベンゾイル
アミノ)エチル、(4−メトキシベンゾイルアミノ)メ
チル、1−(3−エトキシベンゾイルアミノ)エチル、
3−(2−プロポキシベンゾイルアミノ)プロピル、4
−(4−n−ブトキシベンゾイルアミノ)ブチル、2−
(3,4−ジメトキシベンゾイルアミノ)エチル、2−
 (2,3−ジメトキシベンゾイルアミノ)エチル、5
−(3−メトキシベンゾイルアミノ)ペンチル、5− 
(2,6−シメトキシベンゾイルアミノ)ペンチル基等
のアルキル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
キル基であり且つフェニル環上に炭素数1〜6の直鎖又
は分枝鎖状アルコキシ基を1〜2個有していてもよいベ
ンゾイルアミノアルキル基を例示できる。
フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基、ハロゲ
ン原子及び低級アルキレンジオキシ基から選ばれた基を
1〜3個有していてもよいベンゾイル基としては、ベン
ゾイル、2−クロロベンゾイル、3−クロロベンゾイル
、4−クロロベンゾイル、2−フルオロベンゾイル、3
−フルオロベンゾイル、4−フルオロベンゾイル、2−
ブロモベンゾイル、3−ブロモベンゾイル、4−ブロモ
ベンゾイル、2−ヨードベンゾイル、3−ヨードベンゾ
イル、4−ヨードベンゾイル、3,5−ジクロロベンゾ
イル、2,6−ジクロロベンゾイル、3.4−ジクロロ
ベンゾイル、3,4−ジフルオロベンゾイル、3,5−
ジブロモベンゾイル、3゜4.5−トリクロロベンゾイ
ル、2,4.6−トリブロモベンゾイル、2−メトキシ
ベンゾイル、3−メトキシベンゾイル、4−メトキシベ
ンゾイル、2−エトキシベンゾイル、3−エトキシベン
ゾイル、4−エトキシベンゾイル、4−イソプロポキシ
ベンゾイル、4−へキシルオキシベンゾイル、3,4−
ジメトキシベンゾイル、3.4−ジェトキシベンゾイル
、2,5−ジメトキシベンゾイル、3,4.5−トリメ
トキシベンゾイル、2゜4.6−トリメトキシベンゾイ
ル、2−メトキシ−4−クロロベンゾイル、2−メトキ
シ−3−クロロベンゾイル、4−メトキシ−3−ブロモ
ベンゾイル、3,4−メチレンジオキシベンゾイル、2
.3−メチレンジオキシベンゾイル、3,4−エチレン
ジオキシベンゾイル、3.4−トリメチレンジオキシベ
ンゾイル、2.3−テトラメチレンジオキシベンゾイル
基等のフェニル環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖
又は分枝鎖状アルコキシ基、ハロゲン原子及び炭素数1
〜4の直鎖又は分枝鎖状アルキレンジオキシ基がら選ば
れた基を1〜3個有していてもよいベンゾイル基を例示
できる。
フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基及びハロ
ゲン原子から選ばれた基を1〜3個有していてもよいフ
ェニル低級アルキル基としては、ベンジル、2−フェニ
ルエチル、1−フェニルエチル、3−フェニルプロピル
、4−フェニルブチル、1,1−ジメチル−2−フェニ
ルエチル、5−フェニルペンチル、6−フェニルヘキシ
ル、2−メチル−3−フェニルプロピル、4−メトキシ
ベンジル、3−エトキシベンジル、2−プロポキシベン
ジル、4−n−ブトキシベンジル、3−ペンチルオキシ
ベンジル、2−へキシルオキシベンジル、2−(4−メ
トキシフェニル)エチル、1−(3−エトキシフェニル
)エチル、3−(2−プロポキシフェニル)プロピル、
4−(4−n−ブトキシフェニル)ブチル、3,4−ジ
メトキシベンジル、3,4.5−トリメトキシベンジル
、5−(2,3−ジメトキシフェニル)ペンチル、6−
(3−メトキシフェニル)ヘキシル、2−クロロベンジ
ル、2− (3−クロロフェニル)エチル、1−(4−
クロロフェニル)エチル、2−フルオロベンジル、3−
 (3−フルオロフェニル)プロピル、4−(4−フル
オロフェニル)ブチル、3−ブロモベンジル、5− (
2−ブロモフェニル)ヘキシル、6− (4−ブロモフ
ェニル)ヘキシル、4−ヨードベンジル、1,1−ジメ
チル−2−(2−ヨードフェニル)エチル、3,5−ジ
クロロベンジル、2,6−ジクロロベンジル、3,4−
ジクロロベンジル、2− (3,4−ジフルオロフェニ
ル)エチル、3−(3,5−ジブロモフェニル)プロピ
ル、3,4.5−トリクロロベンジル、2,4,6−ト
リブロモベンジル、2−メトキシ−3−クロロベンジル
、4−メトキシ−3−ブロモベンジル、2−メトキシ−
4−クロロベンジル基等のアルキル部分が炭素数1〜6
の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であり且つフェニル環上
に炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基及びハ
ロゲン原子から選ばれた基を1〜3個有していてもよい
フェニルアルキル基を例示できる。
基R2はピペリジン環の1−4位に置換しているものと
する。
上記一般式(1)で表わされる本発明の化合物は、種々
の方法により製造され得るが、その好ましい一例を挙げ
れば、例えば下記に示す方法に従い製造される。
反応式−1 (1a) 〔式中Rは前記に同じ。Aは基R3CH=CH−(R3
:低級アルコキシ基又はハロゲン原子)、基R’OへC
HCH2(R’及びR5:低R50/ 級アルキル基)又は基CH=C−を示す。)一般式(2
)の化合物と一般式(3)の化合物との反応は、通常の
アミド結合生成反応に従い行なわれる。アミド結合生成
反応としては、公知のアミド結合生成反応の条件を容易
に適用することができる。例えば(イ)混合酸無水物法
、即ちカルボン酸(3)にアルキルハロカルボン酸を反
応させて混合酸無水物とし、これにアミン(2)を反応
させる方法、(ロ)活性エステル法、即ちカルボン酸(
3)をp−ニトロフェニルエステル、N−ヒドロキシコ
ハク酸イミドエステル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ールエステル等の活性エステルとし、これにアミン(2
)を反応させる方法、(ハ)カルボジイミド法、即ちカ
ルボン酸(3)にアミン(2)をジシクロヘキシルカル
ボジイミド 剤の存在下に縮合させる方法、(二)その他の方法とし
てカルボン酸(3)を無水酢酸等の脱水剤によりカルボ
ン酸無水物とし、これにアミン(2)を反応させる方法
、カルボン酸(3)と低級アルコールとのエステルにア
ミン(2)を高圧高温下に反応させる方法、カルボン酸
(3)の酸ハロゲン化物即ちカルボン酸ハライドにアミ
ン(2)を反応させる方法等を挙げることができる。
混合酸無水物法において用いられる混合酸無水物は、通
常のショツテン−バウマン反応により得られ、これを通
常単離することなくアミン(2)と反応させることによ
り一般式(4)の化合物が製造される。ショツテン−バ
ウマン反応は塩基性化合物の存在下に行なわれる。用い
られる塩基性化合物としては、ショツテン−バウマン反
応に慣用の化合物が用いられ、例えばトリエチルアミン
、トリメチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、N
−メチルモルホリン、1.5−ジアザごシクロ(4,3
,O)ノネン−5 (DBN)、1.8−ジアザビシク
ロ(5,4,O)ウンデセン−7(DBU)、1.4−
ジアザビシクロ(2,2。
2)オクタン(OABGO>等の有機塩基、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナト
リウム等の無機塩基等が挙げられる。
該反応は、通常−20〜100℃、好ましくは0〜50
℃において行なわれ、反応時間は5分〜10時間、好ま
しくは5分〜2時間である。得られた混合酸無水物とア
ミン(2)との反応は、通常−20〜150℃、好まし
くは10〜100’Cにおいて行なわれ、反応時間は5
分〜10時間、好ましくは5分〜5時間である。混合酸
無水物法は、一般に溶媒中で行なわれる。用いられる溶
媒は、混合酸無水物法に慣用の溶媒がいずれも使用可能
であり、具体的には塩化メチレン、クロロホルム、ジク
ロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステ
ル類、N、 N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の非プロト
ン性極性溶媒等が挙げられる。混合酸無水物法において
使用されるアルキルハロカルボン酸としては、例えばク
ロロ蟻酸メチル、ブロモl酸メチル、クロロ蟻酸エチル
、プ凸モ蟻酸エチル、クロロ蟻酸イソブチル等が挙げら
れる。該法におけるカルボン酸(3)とアルキルハロカ
ルボン (2)の使用割合は、通常等モルずつ使用されるが、ア
ミン(2)に対してアルキlレハロカルボン酸及びカル
ボン酸(3)をそれぞれ1〜1.5倍モル使用するのが
よい。
またカルボン酸ハライドにアミン(2)を反応させる方
法を採用する場合、該反応は塩基性化合物の存在下又は
非存在下、適当な溶媒中で行なわれる。用いられる塩基
性化合物としては、公知のものを広く使用でき、例えば
上記ショツテン−バウマン反応に用いられる塩基性化合
物の他に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化
ナトリウム、水素化カリウム等を挙げることができる。
また溶媒としては、例えば上記ショツテン−バウマン反
応に用いられる溶媒の他に、メタノール、エタノール、
プロパツール、ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノ
ール、エチルセロソルブ、メチルセロソルブ等のアルコ
ール類、とリジン、アセトン等を挙げることができる。
アミン(2)とカルボン酸ハライドとの使用割合として
は、特に限定がなく広い範囲内で適宜選択すればよいが
、通常前者に対して後者を0.1〜10倍モル量程度、
好ましくは0.4〜5倍モル量程度用いるのがよい。該
反応は、通常−20〜180℃程度、好ましくは0〜1
50℃にて行なわれ、一般に5分〜30時間程度で反応
は完結する。
一般式(4)の化合物の環化反応は、酸の存在下、無溶
媒下又は適当な溶媒中にて行なわれる。
酸としては、特に限定されず通常の無機酸や有機酸を広
く使用でき、具体的には塩酸、臭化水素酸、硫酸、ポリ
リン酸等の無機酸、塩化アルミニウム、三弗化硼素、四
塩化チタン等のルイス酸、蟻酸、酢酸、エタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸等を例示し得る
。これらの酸のうちで塩酸、臭化水素酸、硫酸、ポリリ
ン酸等が好適である。斯かる酸の使用量としては、通常
一般式(4)の化合物に対して少なくとも等重量、好ま
しくは10〜50倍重量程度とするのがよい。また溶媒
としては、通常の不活性溶媒を広く使用でき、例えば水
.、メタノール、エタノール、プロパツール等の低級ア
ルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエー
テル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、塩
化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化
炭化水素類、アセトン、ジメチルスルホキシド、ジメチ
ルホルムアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等を例
示できる。これらのうちで前記低級アルコール類、エー
テル類、アセトン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホ
ルムアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の水溶性
溶媒が好ましい。該反応は、通常O〜100℃程度、好
ましくは室温〜70℃にて行なわれ、一般に5分〜6時
間程度で反応は終了する。
反応式−2 〔式中R4並びにカルボスチリル骨格の3位及び4位の
炭素間結合は前記に同じ。R3aは低級アルカノイル基
又はフェニル環上に置換基として低級アルコキシ基、ハ
ロゲン原子及び低級アルキレンジオキシ基から選ばれた
基を1〜3個有していてもよいベンゾイル基を承す。X
lは水酸基を示す。〕 一般式(1b)の化合物と一般式(5)の化合物との反
応は、上記反応式−1における一般式(2)の化合物と
一般式(3)の化合物との反応と同様の反応条件下にて
行ない得る。
反応式−3 〔式中R4並びにカルボスチリル骨格の3位及び4位の
炭素間結合は前記に同じ。R3bはフェニル環上に置換
基として低級アルコキシ基及びハロゲン原子から選ばれ
た基を1〜3個有していてもよいフェニル低級アルキル
基を示す。×2はハロゲン原子を示す。〕 一般式(1b)の化合物と一般式(6)の化合物との反
応は、上記反応式−1における一般式(2)の化合物と
カルボン酸ハライドとの反応と同様の反応条件下にて行
ない得る。
反応式−4 (1e) (1f) (式中XI 、X2tびにカルボスチリル骨格の3位及
び4位の炭素間結合は前記に同じ。Bは低級アルキレン
基を示す。R5はフェニル環上に低級アルコキシ基を1
〜2個有していてもよいベンゾイル基を示す。R+/は
低級アルカノイル基を示す。〕 一般式(7)の化合物と一般式(8)の化合物との反応
は、上記反応式−1における一般式(2)の化合物とカ
ルボン酸ハライドとの反応と同様の反応条件下にて行な
い得る。
一般式(9)の化合物と一般式(10a>の化合物との
反応及び一般式(1e)の化合物と一般式(10b)の
化合物との反応は、それぞれ上記反応式−1における一
般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物との反応と
同様の反応条件下にて行ない得る。
反応式−5 C式中Rは前記に同じ。) 一般式(1h)の化合物の還元には、通常の接触還元の
条件が広く適用される。用いられる触媒としては、例え
ばパラジウム、パラジウム炭素、プラチナ、ラネーニッ
ケル等の金属を例示でき、斯かる金属を通常の触媒量で
用いるのがよい。また用いられる溶媒としては、例えば
メタノール、エタノール、イソプロパツール、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ヘキサン、シクロヘキサン、
酢酸エチル等を挙げることができる。該還元反応は、常
圧下及び加圧下のいずれでも行ない得るが、通常常圧〜
20にσ/cm 2程度、好ましくは常圧〜10k(]
/cm 2程度にて行なうのがよい。また反応温度とし
ては、通常O〜150℃程度、好ましくは室温〜100
℃程度とするのがよい。
また一般式(1g)の化合物の脱水素反応は、適当な溶
媒中酸化剤を使用して行なわれる。用いられる酸化剤と
しては、例えば2,3−ジクロロ−5,6−ジシアツベ
ンゾキノン、クロラニル(2,3,5,6−チトラクロ
ロペンゾキノン)等のベンゾキノン類、N−ブロモコハ
ク酸イミド、N−クロロコハク酸イミド、臭素等のハロ
ゲン化水素剤、二酸化セレン、パラジウム炭素、パラジ
ウム黒、酸化パラジウム、ラネーニッケル等の水素化触
媒等を挙げることができる。ハロゲン化剤の使用量とし
ては、特に限定されず広い範囲内から適宜選択すればよ
いが、通常一般式(1g)の化合物に対して等モル−5
倍モル量程度、好ましくは等モル−2倍モル程度とする
のがよい。また水素化触媒を用いる場合には、通常の触
媒mとするのがよい。溶媒としては、例えばジオキサン
、テトラヒドロフラン、メ・トキシエタノール、ジメト
キシエタン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、クメン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、
ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類、ブタノール、アミルアルコール、ヘキ
サノール等のアルコール類、酢酸等の極性プロトン溶媒
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘ
キサメチルリン酸トリアミド等の極性非プロトン溶媒類
等が挙げられる。該反応は、通常室温〜300℃程度、
好ましくは室温〜200℃程度にて行なわれ、一般に1
〜40時間程時間位応は完結する。
反応式−6 (19>             (1)〔式中R,
X2Iびにカルホスチリル骨格の3位及び4位の炭素間
結合は前記に同じ。Re及びR7は低級アルキル基を示
す。またこのR6及びR7は互いに結合して低級アルキ
レンジオキシ基を示してもよい。R8は低級アルキル基
を示す。Re/ は水素原子又は低級アルキル基を示す
。R9は低級アルカノイル基を示す。〕一般式(11)
の化合物と一般式(12)の化合物との反応は、適当な
溶媒中で行なわれる。使用される溶媒としては、例えば
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、
メタノール、エタノール、イソプロパツール等の低級ア
ルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレ
ングリコールジメチルエーテル、ジエチルエーテル等の
エーテル類、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリ
アミド等の極性溶媒等が挙げられる。上記反応は、より
有利には塩基性化合物を脱酸剤として用いて行なっても
よい。塩基性化合物としては、例えば炭酸カリウム、炭
酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム
、ナトリウムアミド、水素化ナトリウム、トリエチルア
ミン、トリプロピルアミン、ピリジン、キノリン、DB
N、DB[J、0ABGO等の有機塩基等を例示できる
。一般式(11)の化合物と一般式(12)の化合物と
の使用割合としては、特に限定されるものではないが、
通常前者に対して後者を等モル−10倍モル量程度、好
ましくは等モル〜7倍モル量程度とするのがよい。該反
応の反応温度は、通常50〜200 ’C程度、好まし
くは50〜170℃程度とするのがよく、一般に1.5
〜10時間程度で該反応は終了する。
一般式(13)の化合物の加水分解反応は、例えば水、
メタノール、エタノール、イソプロパツール等のアルコ
ール項中、塩酸、硫酸等の鉱酸又は酢酸等の低級アルカ
ン酸の存在下に、反応温度室温〜溶媒の沸点温度にて、
30分〜3時間程度反応させることにより行なわれる。
一般式(14)の化合物とマロン1(15)との反応は
、適当な溶媒中塩基性化合物の存在下に行なわれる。使
用される溶媒としては、前記一般式(11)の化合物と
一般式(12)の化合物との反応において用いられる溶
媒をいずれも使用でき、それに加えてピリジン等の極性
溶媒も使用できる。塩基性化合物としては、例えば炭酸
カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム、ナトリウムアミド、水素化ナトリウム、
トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ピペリジン等
の第三級アミン、ジメチルアミノピリジン、ピリジン、
キノリン等を例示できる。一般式(14)の化合物とマ
ロン!(15)との使用割合としては、特に限定される
ものではないが、通常前者に対して後者を少なくとも等
モル量程度、好ましくは2〜7倍モル量程度とするのが
よい。
該反応は、通常O〜200℃程度、好ましくは70〜1
50℃程度にて好適に進行し、一般に1〜10時間程度
で該反応は終了する。
一般式(16)の化合物のエステル化反応は、例えばメ
タノール、エタノール、イソプロパツール等のアルコー
ル項中、塩酸、硫酸等の酸又はチオニルクロライド、オ
キシ塩化リン、五塩化リン、三塩化リン等のハロゲン化
剤の存在下、通常O〜150℃、好ましくは50〜10
0℃にて、1〜10時間程度で行なわれる。上記酸の使
用量としては、一般式(16〉の化合物に対して通常等
モル〜1.2倍モル程度、またハロゲン化剤の使用量と
しては、一般式(16)の化合物に対して通常少なくと
も等モル程度、好ましくは1〜5倍モル程度とするのが
よい。
一般式(16)の化合物又は一般式(17)の化合物を
還元して一般式(18)の化合物を得る反応は、例えば
■適当な溶媒中接触還元触媒を用いて還元するか又は■
適当な不活性溶媒中、金属もしくは金属塩と酸又は金属
もしくは金属塩とアルカリ金属水酸化物、硫化物、アン
モニウム塩等との混合物等を還元剤として用いて還元す
ることにより行なわれる。
■の接触還元を用いる場合、使用される溶媒としては、
例えば水、酢酸、メタノール、エタノール、イソプロパ
ツール等のアルコール類、ヘキサン、シクロヘキサン等
の炭化水素類、ジエチレングリコールジメチルエーテル
、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル
等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル
類、N。
N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒等
が挙げられる。使用される接触還元触媒としては、例え
ばパラジウム、パラジウム黒、パラジウム炭素、白金、
酸化白金、亜クロム酸銅、ラネーニッケル等が挙げられ
る。斯かる触媒の使用」としては、一般式(16)の化
合物又は一般式(17)の化合物に対して通常0,02
〜1倍重量程度とするのがよい。該反応は、通常−20
℃〜室温付近、好ましくはO℃〜室温付近、水素圧1〜
10気圧で行なわれ、反応は0.5〜10時間程時間路
了する。尚、上記反応を50〜150℃付近で行なうと
、一般式(18)の化合物を経て一般式(1)の化合物
を直接に得ることができる。
上記■の方法を採用する場合、鉄、亜鉛、錫もしくは塩
化第一錫と塩酸、硫酸等の鉱酸、又は鉄、硫酸第一鉄、
亜鉛もしくは錫と水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水
酸化物、硫化アンモニウム等の硫化物、アンモニア水、
塩化アンモニウム等のアンモニウム塩との混合物が還元
剤として用いられる。使用される不活性溶媒としては、
例えば水、酢酸、メタノール、エタノール、ジオキサン
等が挙げられる。上記還元反応の条件としては、用いら
れる還元剤によって適宜選択すればよく、例えば塩化第
一錫と塩酸とを還元剤として用いる場合、有利にはO℃
〜室温付近、0.5〜10時間程度反応を行なうのがよ
い。還元剤の使用量としては、一般式(16)又は(1
7)の化合物に対して少なくとも等モル量、通常は等モ
ル−5倍モル量とするのがよい。
一般式(18)の化合物のアシル化は、適当なアシル化
剤を用いることにより行なわれる。ここでアシル化剤と
しては、例えば酢酸等の低級アルカン酸、無水酢酸等の
低級アルカン酸無水物、アセチルクロライド等の低級ア
ルカン酸ハロゲン化物等を挙げることができる。アシル
化剤として低級アルカン酸無水物又は低級アルカン酸ハ
ロゲン化物を使用する場合、アシル化反応は塩基性化合
物の存在下にて行なわれる。使用される塩基性化合物と
しては、例えば金属ナトリウム、金属カリウム等のアル
カリ金属及びこれらアルカリ金属の水酸化物、炭酸塩、
重炭酸塩或はピリジン、ピペリジン等の芳香族アミン化
合物等が挙げられる。
該反応は無溶媒下又は溶媒中のいずれでも進行するが、
通常は適当な溶媒を用いて行なわれる。溶媒としては、
例えばアセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジ
エチルエーテル、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン
、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、水等が挙
げられる。アシル化剤は、一般式(18)の化合物に対
して等モル−大過剰量の範囲で用いられるが、一般には
5〜10倍モル量用いるのがよい。また該反応は0〜1
50℃で進行するが、一般には0〜80℃で行なうのが
よい。また、アシル化剤として低級アルカン酸を使用す
る場合、反応系内に脱水剤として硫酸、塩酸等の鉱酸や
p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、エタン
スルホン酸等のスルホン酸類を添加し、好ましくは50
〜120℃に反応温度を維持することによりアシル化反
応は有利に進行する。
一般式(18)の化合物又は一般式(19)の化合物を
環化して一般式(1)の化合物を得る反応は、適当な溶
媒中、塩基性化合物又は酸、好ましくは酸の存在下又は
非存在下に行なわれる。用いられる塩基性化合物として
は、従来公知のものを広く使用でき、トリエチルアミン
、トリメチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、N
−メチルモルホリン、DBN、DBU、DABGO等の
有機塩基、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、水素化カリウム、水素化ナト
リウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無
機塩基等を例示できる。また酸としては、塩酸、硫酸、
臭化水素酸、硝酸、ポリリン酸等の無機酸、p−トルエ
ンスルホン酸、エタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸等
の有機酸等を例示できる。使用される溶媒としては、反
応に悪影響を与えないものであればいずれも使用でき、
例えばメタノール、エタノール、プロパツール、ブタノ
ール、3−メトキシ−1−ブタノール、エチルセロソル
ブ、メチルセロソルブ等のアルコール類、塩化メチレン
、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水
素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメト
キシエタン、ジフェニルエーテル等のエーテル類、酢酸
メチル、酢酸エチル等のエステル類、N、N−ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリ
ン酸トリアミド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、
アセトン等やこれらの混合溶媒等が挙げられる。該反応
は、通常−20〜150℃程度、好ましくはO〜150
℃程度にて行なわれ、一般に5分〜30時間で終了する
反応式−7 NCH2白’  NH2R5 〔式中R5並びにカルボスチリル骨格の3位及び4位の
炭素間結合は前記に同じ。B′は低級アルキレン基を示
す。但し−B’ CH2−は炭素数6を越えないものと
する。〕 一般式(7)の化合物と一般式(20)の化合物との反
応は、無溶媒又は適当な溶媒中、脱水剤の存在下又は不
存在下に行なわれる。ここで使用される溶媒としては、
例えばメタノール、エタノール、イソプロパツール等の
アルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル
ピロリドン等の非プロトン性極性溶媒又はこれらの混合
溶媒等が挙げられる。脱水剤としては、例えばモレキュ
ラーシーブ等の通常の溶媒の脱水に用いられる乾燥剤、
塩酸、硫酸、三弗化硼素等の鉱酸、p−トルエンスルホ
ン酸等の有機酸等を挙げることができる。一般式(7)
の化合物と一般式(20)の化合物との使用割合として
は、特に限定されるものではないが、通常前者に対して
後者を少なくとも等モル量、好ましくは等モル−大過剰
量とするのがよい。また脱水剤の使用量としては、乾燥
剤の場合には通常大過剰量、酸を用いる場合には触媒量
用いるのがよい。該反応は、通常至温〜250℃、好ま
しくは50〜200℃程度にて行なわれ、一般に1〜4
8時間程度で反応は終了する。斯くして生成する一般式
(21)の化合物は、単離されることなく、次の還元反
応に供される。
一般式(21)の化合物の還元反応には、種々の方法が
適用でき、例えば水素化還元剤を用いる還元法が好適に
利用できる。用いられる水素化還元剤としては、例えば
水素化アルミニウムリチウム、水素化硼素ナトリウム、
ジボラン等が挙げられ、その使用量としては、通常原料
化合物に対して少な(とも等モル置程度、好ま・しくは
等モル〜10倍モル量程度とするのがよい。この還元反
応は、通常適当な溶媒、例えば水、メタノール、エタノ
ール、イソプロパツール等の低級アルコール類、テトラ
ヒドロフラン、エチルエーテル、ジグライム等のエーテ
ル類又はこれらの混合溶媒等を用い、通常的−60〜5
0℃、好ましくは一り0℃〜室温にて、約10分間〜5
時開路度で行なわれる。尚、還元剤として水素化アルミ
ニウムリチウムやジボランを用いた場合には、エチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジグライム等の無水の溶
媒を用いるのがよい。
〔式中R3、R4並びにカルボスチリル骨格の3位及び
4位の炭素間結合は前記に同じ。但しR4はピペラジン
環の1位又は4位に置換しているものとする。〕 一般式(1j)の化合物の酸化反応は、適当な溶媒中、
酸化剤の存在下に行なわれる。使用される溶媒としては
、反応に影響を与えないものであればいずれも使用可能
であり、例えば水、蟻酸、酢酸、トリフルオロ酢酸等の
有機酸、メタノール、エタノール、イソプロパツール等
のアルコール類、クロロホルム、ジクロロメタン、ジク
ロロエタン等のハロゲン化炭化水素類等を例示できる。
酸化剤としては、通常スルフィド基をスルホキシド基に
酸化する酸化剤がいずれも使用可能であり、例えば過蟻
酸、過酢酸、トリフルオロ過酢酸、過安息香酸、m−ク
ロロ過安息香酸、0−力ルボキシ過安息香酸等の過酸、
過酸化水素、クロム酸、クロム酸ナトリウム、クロム酸
カリウム等のクロム酸塩、過マンガン酸、過マンガン酸
ナトリウム、過マンガン酸カリウム等の過マンガン酸塩
、メタ過沃素酸ナトリウム等の沃素酸塩、二酸化セレン
等のセレン化合物等を例示できる。酸化剤の使用量とし
ては、通常一般式(1j)の化合物に対して少なくとも
等モル、好ましくは等モル−1,5倍モル量とするのが
よい。該反応は、通常−70〜40℃程度、好ましくは
一り0℃〜室温付近にて、5分〜3時間程度で終了する
一般式(1)で表わされる本発明の化合物のうら、R1
が水素原子を示す化合物は、対応するR盲が低級アルカ
ノイル基を示す化合物を加水分解するか、又は対応する
R1がフェニル低級アルキル基を示す化合物を脱フェニ
ル低級アルキル化することによっても製造される。
上記加水分解は、適当な溶媒中酸又は塩基性化合物の存
在下にて行なわれる。溶媒としては、例えば水、メタノ
ール、エタノール、イソプロパツール等の低級アルコー
ル類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類
、これらの混合溶媒等を挙げることができる。酸として
は、例えば塩酸、硫酸、臭化水素酸等の鉱酸等を、また
塩基性化合物としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化カルシウム等の金属水酸化物等をそ
れぞれ挙げることができる。該反応は、通常室温〜15
0℃程度、好ましくは80〜120℃程度にて好適に進
行し、一般に1〜15時間程度開路応は完結する。
また、上記脱フェニル低級アルキル化反応は、適当な溶
媒、例えば水、メタノール、エタノール、イソプロパツ
ール等の低級アルコール類、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、酢酸等の溶媒又はこれらの混合
溶媒中で、パラジウム炭素、パラジウム黒等の接触還元
触媒の存在下に、0〜100℃付近にて、水素圧1〜1
0気圧で0.5〜3時間程開路理するが、又は臭化水素
酸水溶液中で加熱処理することにより行なわれる。
更に一般式(1)で表わされる化合物のうち、カルボス
チリル骨格の3位及び4位の炭素間結合が二重結合であ
る化合物は、下記反応式−9に示すようにラクタムーラ
クチム型の互変異性をとり得る。
反応式−9 (IQ>           (1m>〔式中Rは前
記に同じ。〕 本発明の一般式(1)で表わされるカルボスチリル誘導
体のうち、塩基性基を有する化合物は、医薬的に許容さ
れる酸を作用させることにより容易に酸付加塩とするこ
とができる。KMとしては、例えば塩酸、硫酸、リン酸
、臭化水素酸等の無機酸、シュウ酸、マレイン酸、フマ
ール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸等の有
機酸を挙げることができる。
また、本発明の一般式(1)で表わされるカルボスチリ
ル誘導体のうち、酸性基を有する化合物は、医薬的に許
容される塩基性化合物を作用させることにより容易に塩
を形成させることができる。
該塩基性化合物としては、例えば水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭
酸水素カリウム等を挙げることができる。
斯くして得られる各々の工程での目的化合物は、通常の
分離手段により容易に単離精製することができる。該分
離手段としては、例えば溶媒抽出法、希釈法、再結晶法
、カラムクロマトグラフィー、プレバラテイブ薄層クロ
マトグラフィー等を例示できる。
尚、本発明は、光学異性体及び立体異性体も当然に包含
するものである。
本発明化合物は、通常一般的な医薬製剤の形態で用いら
れる。製剤は通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、
付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤等の希釈剤あるい
は賦形剤を用いて調整される。この医薬製剤としては各
種の形態が治療目的に応じて選択でき、その代表的なも
のとして錠剤、乳剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒
剤、カプセル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)等が
挙げられる。錠剤の形態に成形するに際しては、担体と
して例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿
素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロ
ース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、プロペノー
ル、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶
液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセ
ルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の
結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテ
ン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシ
ウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類
、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリ
ド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、カ
カオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤、第4級アンモ
ニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、
グリセリン、デンプン等の保湿剤、デンプン、乳糖、カ
オリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、
精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレン
グリコール等の滑沢剤等を使用できる。さらに錠剤は必
要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラ
チン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるい
は二重錠、多層錠とすることができる。乳剤の形態に成
形するに際しては、担体として例えばブドウ糖、乳糖、
デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等
の賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、
エタノール等の結合剤、ラミナラン、カンテン等の崩壊
剤等を使用できる。坐剤の形態に成形するに際しては、
担体として例えばポリエチレングリコール、カカオ脂、
高級アルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチ
ン、半合成グリセライド等を使用できる。カプセル剤は
常法に従い通常本発明化合物を上記で例示した各種の担
体と混合して硬質ゼラチンカプセル、軟質カプセル等に
充填して調整される。注射剤として調整される場合、液
剤、乳剤及び懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張である
のが好ましく、これらの形態に成形するに際しては、希
釈剤として例えば水、エチルアルコール、マクロゴール
、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルア
ルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を使用
できる。なお、この場合等仮性の溶液を調整するに充分
な量の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤中
に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤
、無痛化剤等を添加してもよい。更に必要に応じて着色
剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や伯の医薬品を医
薬製剤中に含有せしめてもよい。
本発明医薬製剤中に含有されるべき本発明化合物の量と
しては、特に限定されず広範囲に適宜選択されるが、通
常医薬製剤中に1〜70重量%、好ましくは1〜30重
量%とするのがよい。
上記医薬製剤の投与方法は特に制限がなく、各種製剤形
態、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の程度等に応
じて決定される。例えば錠剤、乳剤、液剤、懸濁剤、乳
剤、顆粒剤及びカプセル剤は経口投与される。注射剤は
単独で又はブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合し
て静脈内投与され、更に必要に応じて単独で筋肉内、皮
肉、皮下もしくは腹腔的投与される。坐剤は直腸内投与
される。
上記医薬製剤の投与量は、用法、患者の年齢、性別その
他の条件、疾患の程度等により適宜選択されるが、通常
有効成分である本発明化合物の量が1日当り体重1kg
当り約0.01〜10ma程度とするのがよい。また、
投与単位形態中に有効成分を0.1〜2001B含有せ
しめるのがよい。
叉−思一1 以下に参考例、実施例、薬理試験結果及び製剤例を挙げ
る。
参考例1 1−アセチル−2−オキソ−4−フェニルピペラジン3
.1g及び濃硫酸25購の混合物に、水冷、撹拌上濃硝
酸1田を滴下する。水冷、撹拌下、製鎖!1mQを滴下
する。滴下終了後、室温にて1時間撹拌する。反応混合
物を氷水に注ぎ、クロロホルムで抽出する。飽和食塩水
にて2回洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去
して得られた残渣をジエチルエーテルにて結晶化後、メ
タノールにて再結晶して、4−(4−アセチル−2−オ
キソ−1−ピペラジニル)ニトロベンゼン2.8gを得
る。
黄色粒状晶、融点140−141.5℃参考例2 4−(4−アセチル−2−オキソ−1−ピペラジニル)
ニトロベンゼン1.4gのメタノール2001TIf2
溶液に5%パラジウム炭素200mgを加え、常温、常
圧にて接触還元を行なう。還元終了後、触媒を枦去、炉
液を減圧濃縮する。得られた残渣をジエチルエーテルに
て結晶化後、エタノールより再結晶して、4−(4−ア
セチル−2−オキソ−1−ピペラジニル)アニリン1.
0gを得る。
無色針状晶、融点172−174℃ 参考例3 4−(4−アセチル−2−オキソ−1−ピペラジニル)
アニリン5.Oq、ジメチルアニリン3.3g及びクロ
ロホルム150−の混合物に、β−n−ブトキシアクリ
ル酸クロリド4.10のクロロホルム20mQ溶液を5
0℃にて徐々に滴下する。更に同温度にて40分間加熱
し、冷却後、2回水洗を行ない、硫酸ナトリウムにて乾
燥する。
クロロホルムを減圧留去後、残渣をジエチルエーテルに
て結晶化後、エタノールより再結晶して、4−(4−ア
セチル−2−オキソ−1−ピペラジニル)−β−n−ブ
トキシアクリロアニリド4.0を得る。
無色鱗片状晶、融点231−233℃ 参考例4 5−クロロ−2−二トロベンズアルデヒド ジメチルア
セタール624.7に]、2−オキソピペラジン332
g、DBIJ458cx及びヘキサメチルリン酸トリア
ミド4185m(2を150℃にて4時間加熱撹拌する
。反応終了後、反応液を冷却し、飽和食塩水を加え、ジ
クロロメタンにて抽出する。
ジクロロメタン層を飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネ
シウムにて乾燥する。溶媒を留去し、得られた残渣をメ
タノールにて再結晶して、5−(3−オキソ−1−ピペ
ラジニル)−2−ニトロベンズアルデヒド ジメチルア
セタール444gを得る。
黄色結晶 NMR(DMSO−ds ):δppm2.50 (3
t−1,s)、2.54 (3H,s)、3.34 (
2H,t>、3.61  (2H,t>、3.94 (
2H,s)、5.95 (1H,s)、6.90−7.
05 (2H,m)、 7.95 (1H,d)、8.25 (IH,brs)
参考例5 5−(3−オキソ−1−ピペラジニル)−2−二トロベ
ンズアルデヒド ジメチルアセタール444g、酢酸4
62511+12及び水925m1を約100℃にて1
時間加熱反応させる。反応終了後、反応混合物を冷却し
、水5.7Qを加え、析出晶をt戸数する。イソプロピ
ルアルコールサンの順に洗浄後、乾燥して、5−(3−
オキソ−1−ピペラジニル)−2−二トロベンズアルデ
ヒド281gを得る。
黄色結晶 NMR (DMSO−ds ):δppm3、33 (
2H,t)、3.68 (2H,t)、4、C>2 (
2H,s)、7.00 (1H,d)、7、10 <I
H,dd)、8.08 (1H,d)8、30 (IH
,brs>、 10、34 (1H,s> 参考例6 5−(3−オキソ−1−ピペラジニル)−2−二トロベ
ンズアルデヒド280g、マロン酸238、6(J、ピ
リジン1555mG及びピペリジン31戒を100℃に
て約5時間加熱撹拌する。
反応終了後、反応液を冷却、水3Qを加えて析出晶を枦
取、n−ヘキサンにて洗浄後、乾燥して2−ニトロ−5
−(3−オキソ−1−ピペラジニル)桂皮酸179gを
得る。
黄色結晶 NMR (DMSO−ds ):δppm3、34 (
2H,t>、3.66 (2H,t>、4、02 (2
H,s>、6.49 (1H,d>、6.96−7.0
0 (2H,m)、 7.99−8.06 (2)−1,m>、8.24 (
IH,brs) 実施例1 4−(4−アセチル−2−オキソ−1−ピペラジニル)
−β−n−ブトキシアクリロアニリド6qを60〜70
℃にて、五酸化リン30C1及びリンM30mf2より
製造したポリリン酸中に徐々に添加する。添加終了後、
同温度にて1時間撹拌する。
反応混合物を多量の水に注ぎ込み、水酸化ナトリウムで
中和後、析出晶を枦取、メタノール−クロロホルムにて
再結晶して、6−(4−アセチル−2−オキソ−1−ピ
ペラジニル)カルボスチリル2.2gを得る。
無色燐片状晶、融点270−272℃ 適当な出発原料を用い、実施例1と同様にして下記第1
表に示す化合物を得る。
実施例9 6−(4−アセチル−2−オキソ−1−ピペラジニル)
カルボスチリル0.2a、濃塩酸2m12及び水211
I12の混合物を撹拌下に1時間加熱還流する。
溶媒を留去後、残渣にエタノール−水を加えて結晶化後
、水−エタノールより再結晶して6−(2−オキソ−1
−ピペラジニル)カルボスチリル・@酸塩0.1qを得
る。
淡黄色粒状晶、融点300℃以上 適当な出発原料を用い、実施例9と同様にして6−(2
−オキソ−1−ピペラジニル)−3,4−ジヒドロカル
ボスチリル・塩酸塩を得る。
気色針状晶(水−エタノールより再結晶)独点283−
286℃(分解) 馳施例10 6−(2−オキソ−1−ピペラジニル)カルボスチリル
・塩酸塩1.1gを水30m12に溶解し、10%パラ
ジウム炭素400maを加え、70〜80℃にて常圧下
水素化還元する。触媒を枦去、炉液を減圧留去する。得
られた残渣にエタノールを加えて結晶化後、水−エタノ
ールより再結晶して6−(2−オキソ−1−ピペラジニ
ル)−3゜4−ジヒドロカルボスチリル・塩酸塩1.4
gを得る。
無色針状晶、融点283−286℃(分解)適当な出発
原料を用い、実施例10と同様にして下記第2表に示す
化合物及び後記実施例18〜19の化合物を得る。
NMR中 (DMSO−d6  >δppm: 2.40 (21−1,t>、2.75 (2H,t)
、3.30 (2H,t>、3.55 (2H,t)、
3.77 (3H,s>、3.82 (3H,s>、3
.98 (2H,s)、 6.70−7.30 (6H,m)、 9.90 (1t−1,brs) NMR■ (D M S O−d s  )δppm:2.52 
(21−1,t)、2.95 (2H,t)、3.08
−3.20 (2H,m)、 3.830 (3H,s>、 3.827 (3H,s)、 3.30−4.15  (6H,m>、6.94−7.
15 (4H,m)、 7.90−8.02 (2H,m)、 10.44  (IH,s> 実施例16 6−(2−オキソ−1−ピペラジニル)−3゜4−ジヒ
ドロカルボスチリル・塩酸塩500ma、炭酸カリウム
640m0.ベンジルクロリド340mg及びジメチル
ホルムアミド81+1i2の混合物を70〜80℃に2
時間加熱撹拌する。反応混合物を多量の半部和食塩水中
に注ぎ込み、クロロホルムで抽出する。3回水洗後、硫
酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去する。得られた残渣
にジエチルエーテルをカロえ、結晶化させ、結晶をtP
取する。クロロホルム−メタノールに溶解し、塩酸/エ
タノールにて塩酸塩とし、溶媒を留去する。得られた残
渣にエタノールを加え、結晶化後、エタノール−水より
再結晶して、6−(2−オキソ−4−ベンジル−1−ピ
ペラジニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・塩酸
塩280maを得る。
無色針状晶、融点259−262℃(分解)適当な出発
原料を用い、実施例16と同様にして前記実施例6〜8
の化合物を得る。
実施例17 6−(2−オキソ−1−ピペラジニル)−3゜4−ジヒ
ドロカルボスチリル・塩酸塩500mg及びトリエチル
アミン64−のジメチルホルムアミド10m1溶液に、
水冷撹拌下ベンゾイルクロリド0、251+1f2のジ
メチルホルムアミド2m12溶液を徐々に滴下する。更
に室温にて1時間撹拌後、反応混合物を多量の半部和食
塩水中に注ぎ込み、クロロホルムで抽出する。水洗後、
硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を留去する。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液
;クロロホルム:メタノール−100:1)にて精製後
、エタノールより再結晶して6−(2−オキソ−4−ベ
ンゾイル−1−ピペラジニル)−3,4−ジヒドロカル
ボスチリル・塩酸塩250maを得る。
無色粒状晶、融点197−198.5℃適当な出発原料
を用い、実施例17と同様にして前記実施例1.3〜5
.14及び15の化合物を得る。
実施例18 6−アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル75Qに
、N−ホルミルメチル−3,4−ジメトキシベンズアミ
ド155gのジクロロメタン:メタノール=8:1の混
合溶液750m12を加える。
この溶液に室温下、水素化硼素ナトリウム26.3gを
徐々に加え、同温度にて約15分間撹拌する。この溶液
中に5 (w/w)%硫酸水溶液1.5Qを加え、ジク
ロロメタンにて不純物を抽出する。水層を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液にて中和後、ジクロロメタン−メタノ
ールにて抽出する。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
留去し、得られた残渣をエタノールにて結晶化させて6
−(2−((3,4−ジメトキシベンゾイル)アミン)
エチルアミノ)−3,4−ジヒドロカルボスチリル45
.6gを得る。
白色粉末状、融点186.5−187.5℃上記で得ら
れた化合物を濃塩酸/クロロホルム−メタノールで処理
して、6− (2−((3,4−ジメトキシベンゾイル
)アミノコエチルアミン)−3,4−ジヒドロカルボス
チリル・塩酸塩を得る。
白色結晶(メタノール−水にて再結晶)融点221℃(
分解) 実施例19 無水酢酸80−に、水冷上蟻酸40m12を滴下する。
滴下終了後、40℃にて15分間撹拌する。
再度氷冷し、この溶液に6− (2−((3,4−ジメ
トキシベンゾイル)アミン)エチルアミノ)−3,4−
ジヒドロカルボスチリルs、00qを少量ずつ投入する
。同温度にて約1時間撹拌後、溶媒を濃縮乾固する。得
られた残渣にアセトン16011112を加え、再び約
半!濃縮する。析出晶を計数し、エタノール−水にて再
結晶して6−((2−((3,4−ジメトキシベンゾイ
ル)アミノ)エチル)−N−ホルミルアミノ)−3,4
−ジヒドロカルボスチリル7 白色結晶(エタノール−水より再結晶)融点225〜2
25.8℃ 実施例20 2−ニトロ−5−(3−オキソ−1−ピペラジニル)桂
皮11187qにジメチルホルムアミド2 0 5 0
mQ及び10%パラジウム炭素8.79を加え、30℃
、常圧にて接触還元を行なう。接触還元終了後、更にジ
メチルホルムアミド1430戒を加え、窒素気流下60
℃にて1−間撹拌する。
触媒を濾去後、ジメチルホルムアミド約2/3を濃縮し
、冷却して析出する結晶を枦取する。エタノール−水よ
り再結晶して6−(3−オキソ−1−ピペラジニル)−
3.4−ジヒドロカルボスチリル53.6gを得る。
白色結晶、融点270℃(分解) 適当な出発原料を用い、実施例20と同様にして前記実
施例1〜12、14、15、18及び19の化合物を得
る。
実施例21 6−(4− (3.4−ジメトキシベンゾイル)−1−
ピペラジニル)−3.4−ジヒドロカルボスチリル2q
をジクロロメタン100鵬に溶解し、水冷撹拌下、m−
クロロ過安息香酸1,3gのジクロロメタン50m(2
溶液を30分要して滴下する。
滴下終了後、溶媒を留去する。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製して、6−(4−
 (3.4−ジメトキシベンゾイル)−・1−オキソ−
1−ピペラジニル)−3.4−ジヒドロカルボスチリル
1.5gを得る。
NMR (DMSO−ds ):δppm2、52 (
2H,t)、2.95 (2H,t>、3、08−3.
20 (2H.m>、 3、830 (3H,s)、 3、827 (3H,s)、 3、30−4.15 (6H.m>、 7、90−8.02 (2H,m)、 10、44 (IH,S> 血液潅流摘出乳頭前標本 体重8〜13kgの雌雄雑種成人にベンドパルビタール
・ナトリウム塩を30m!II/k(IIの割合で静脈
内投与し麻酔にかける。ヘパリンのナトリウム塩を10
00U/kaの割合で静脈内投与後脱血致死させ、心臓
を摘出する。標本は主に乳頭筋及び心室中隔からなり、
前中隔動脈に挿入したカニユーレより、供血穴から導か
れた血液で100mmHgの定圧で潅流される。供血穴
は体重18〜27kgで予めベンドパルビタール・ナト
リウム塩30mMkgを静脈内投与して麻酔し、ヘパリ
ン・ナトリウム塩1000U/kaを静脈内投与してあ
く。双極電極を用い、閾値の1.5倍の電圧(0.5〜
3V) 、5msecの刺激幅、毎分120回の刺激頻
度の矩形波で乳頭筋を刺激する。乳頭筋の静止張力は1
.5gで乳頭筋の発生張力は力変位交換器を介して測定
する。前中隔動脈の血流量は電磁流湿計を用いて測定す
る。発生張力及び血流量はインク書き記録計により記録
した。この方法の詳細は、遠藤と橋本により既に報告さ
れている (Am.J.Physiol.2 1 8. 1 4 
59 − 1 4 63。
1970)。
供試化合物は、10〜30μQの容量で4秒間で動脈内
投与した。供試化合物の変力作用は、薬物投与前の発生
張力に対する%変化として表わした。冠血流量に対する
作用は、投与前からの絶対値の変化(ml7分)として
表わした。結果を下記第3表に示す。尚、咳表における
数値は、比較化合物としてアムリノンを用い、アムリノ
ンに対する供試化合物の比で表わしたものである。
供試化合物 1.6− (4−(3,4−メチレンジオキシベンゾイ
ル)−2−オキソ−1−ごペラジニル〕カルボスチリル 2.6− (4−(4−メトキシベンジル)−2−オキ
ソ−1−ピペラジニル〕カルボスチリル3.6−(3−
オキソ−1−ピペラジニル)−3゜4−ジヒドロカルボ
スチリル 製剤例1 6−(4−(3,4−ジメトキシ   51+10ベン
ゾイル)−2−オキソ−1− ピベラジニル〕カルボスチリル デンプン             132mGマグネ
シウムステアレート     181TIQl   糖
                 45111(1計
                200mg常法によ
り1錠中、上記組成物の錠剤を製造した。
製剤例2 6− (4−(3,4−ジメトキシ  500m0ベン
ジル)−2−オキソ−1− ピペラジニル〕カルボスチリル ポリエチレングリコール     0,3g(分子量:
4000) 塩化ナトリウム         0.9CIポリオキ
シエチレンソルビタン  0.4Qモノオレエート メタ重亜硫酸ナトリウム     0.ICIメチル−
パラベン        0.18CIプロピル−パラ
ベン       0.02(7上記パラベン類、メタ
重亜硫酸、ナトリウム及び塩化ナトリウムを撹拌しなが
ら80℃で上記の蒸留水に溶解する。得られた溶液を4
0℃まで冷却し、本発明化合物、ポリエチレングリコー
ル及びポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを
順次溶解させ、次にその溶液に注射用蒸留水を加えて最
終の容量に調製し、適当なフィルターペーパーを用いて
滅菌濾過することにより滅菌して1−ずつアンプルに分
注し、注射剤を調製する。
(以 上) 手続補正書(師) 1 事件の表示 昭和62年特許願第58187号 2 発明の名称 カルボスチリル誘導体 3 補正をする者 事件との関係  特許出願人 大塚製薬株式会社 4代理人 大阪市東区平野町2の10 沢の鶴ビル自  発 6 補正の対象 明細書中「発明の詳細な説明」の項 7 補正の内容 別紙添付の通り 補正の内容 1 明細書第53頁第1〜6行rNMR・・・・・・・
・・I H,brs) Jとあるを下記の通り訂正する
rNMR(CDC23):δppm 3、 50−3. 75 (4H,m)、3.46 (
6H,s)、 4.08 (2H,S’)、 6.08 (IH,s)、 6、 26 (LH,br)、 6.73 (IH,dd、I−3,9Hz)、7.18
 (IH,d、J=3Hz)、8、 05 (14(、
d、  J−9Hz) J2 明細書第53頁下から第
2行「黄色結晶」とあるを下記の通り訂正する。
[黄色粉末状 融点202−204℃(分解) (ジメチルホルムアミドより再結晶)」3 明細書第5
4頁下から第4行「黄色結晶」とあるを下記の通り訂正
する。
「黄色粉末状 融点277−279℃(分解) (ジメチルホルムアミドより再結晶)」(以 上)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中Rは基−NR^1R^2(R^1:水素原子又は
    低級アルカノイル基、R^2:フェニル環上に低級アル
    コキシ基を1〜2個有していてもよいベンゾイルアミノ
    低級アルキル基)又は基▲数式、化学式、表等がありま
    す▼(R^3:水素原子、低級アルカノイル基、フェニ
    ル環上に置換基として低級アルコキシ基、ハロゲン原子
    及び低級アルキレンジオキシ基から選ばれた基を1〜3
    個有していてもよいベンゾイル基又はフェニル環上に置
    換基として低級アルコキシ基及びハロゲン原子から選ば
    れた基を1〜3個有していてもよいフェニル低級アルキ
    ル基、R^4:オキソ基)を示す。カルボスチリル骨格
    の3位及び4位の炭素間結合は一重結合又は二重結合を
    示す。〕 で表わされるカルボスチリル誘導体又はその塩。
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