JPS63218045A - 吊り具付樹脂製容器及びその成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）発明の目的 ［産業上の利用分野１ この発明は、輸液容器、ベット容器のように、下端で開
口した状態の容器本体の天面に吊り具を有し、吊り下げ
て使用する、樹脂製容器及びその成形方法に関するもの
である。

［従来の技術］ このような樹脂製容器の成形には、従来、パイプ方式が
一般に用いられていた。

これは、予めパイプ状に成形された樹脂材料を金型内に
入れ、その両端を金型で押挟んで閉塞した状態でブロー
針を突刺し、前記パイプと垂直な方向に２軸延伸して容
器本体を形成し、冷却固化後、余分の樹脂部分を切除す
るのであるが、このとき第３図及び第４図に示すように
、前記金型で即決まれる部分を利用して、吊り具取付部
１０２を容器本体１０１の底の外面に一体に形成してい
た。

また、近年プリフォームによるボトル成形方式が提案さ
れている。この方式は、パイプの代りに、予め射出成形
等により一端が開口し他端が底をなす筒型容器形状に成
形された樹脂材料であるプリフォームを用い、これを金
型内に入れて、一端の開口部を拘束した状態でここから
空気を送り、軸に垂直な方向へ２軸延伸して容器本体を
得るものである。

［発明が解決しようとする問題点］ しかし、このプリフォーム方式においては、プリフォー
ムを成形するときにプリフォームの底外面に一体に形成
されるゲートランナー部を切除する工程を要するととも
に、樹脂屑が発生し、更に重要な問題として、吊り具取
付機構を別途に考慮しなればならないという問題がある
。

この発明は上記の如き事情に鑑みてなされたものであっ
て、吊り具取付が非常に容易にできる吊り奥付樹脂製容
器及びその成形方法を提供することを目的としている。

（ロ）発明の構成 ［問題を解決するための手段１ この目的に対応して、この発明の吊り奥付樹脂製容器は
、容器本体の底部に吊り具を取付けた吊り奥付樹脂製容
器であって、前記容器本体の底部にはゲートランナー部
が形成されており、前記吊り具はヒンジ部を介して連結
している吊り部と取付部とを有し、前記取付部には取付
孔が貫通形成されており、前記吊り具は前記取付孔に前
記ゲートランナー部を届通された状態で前記容器本体に
取付けられていることを特徴としている。

また、この発明の吊り奥付樹脂製容器の成形方法は、軸
方向の一端が開口部をなし他端が底部をなしかつ前記底
部の外面に突出したゲートランナー部を残留させたプリ
フォームを形成するプリフォーム形成工程と、しかる後
に前記ゲートランナー部を残留させたプリフォームを前
記軸に垂直な方向に２軸延伸して容器本体を形成する容
器本体成形工程と、しかる後に前記容器本体に吊り具を
前記ゲートランナー部によって楯通された状態で取付け
る吊り具取付工程と、を含むことを特徴としている。

以下、これらの発明の詳細を、一実施例を示す図面につ
いて説明する。

第１図及び第２図（ｅ）において、１は開口部（図示眩
ず）を下向きにした状態の吊り奥付樹脂製容器である。

吊り奥付樹脂製容器１は樹脂製の容器本体２と吊り具３
とからなる。

容器本体２は角を丸めた角柱状の容器ｒ１４４の下端に
開口部を有する。この開口部は、吊り奥付樹脂製容器１
が例えば輸液容器である場合には、第３図及び第４図に
示した容器１０１のように、絞ったノズル部１０３の先
端に栓体をヒートシールするための７ランジ部１０４を
有する形状とすることができ、またベット容器である場
合には下端を絞らずにストレートな形状とすることがで
きる。

容器本体２の底部５は、水平環状をなして一周する外周
部６と、外周部６の内側に接続する錐面部７と、水平で
角を丸めた長方形状の外面をなず中央部１０と、を備え
、錐面部７と中央部１０とは容器本体２の内方に突出し
、外面側に凹部２０を形成している。

中央部１０の中心には、容器本体２を形成する過程で容
器本体２と一体に形成されたゲートランナー部（樹脂注
入部）８が残留して、容器本体２の軸９方向外方に突出
しており、第２図（ｅ）に示すように、その頭部１１は
リベット状に変形されその基部１２の径ｒ１より大きな
径ｒ２を有する。

吊り具３は樹脂製であっ・て、平板把手状をなす吊り部
１３と、平板状の取付部１４とを薄肉部からなるヒンジ
部１５を介して一体に連結して成形され、ヒンジ部１５
の聞き角１８０°の第１図の状態、開き角９０’の吊り
部１３を起こした状態、及び開き角０°の折りたたんだ
状態、等とすることができる。

取付部１４には取付孔１６が表裏を目通して形成されて
おり、取付部１４は、取付孔１６にゲートランナー部８
の基部１１を通通された状態で、かつ裏面１７を底部５
の中央部１０に接した状態で、ゲートランナー部８の頭
部１１によって係止されている。取付部１４の輪郭は、
底部５の中央部１０の輪郭のほぼ半周に相当する、２つ
の頂角を含む部分、で一致しており、これにより吊り具
３は軸９の回りの回転を斜面部７によって制止され得る
。

次にこのような吊り奥付樹脂製容器１の成形方法を第２
図について述べる。

まずプリフォーム形成工程を行い、第２図（ａ）に示す
ようなプリフォーム２１を射出成形により形成する。

プリフォーム２１は円管状の胴部２２を有し、その軸９
方向の一端に開口２３を有するとともに、他端に底部２
４を有する。開口２３から外側には水平環状の７ランジ
部２５が接続し、また底部２４の外面にはゲートランナ
ー部２８が軸９方向外方に突出して底部２４と一体に形
成されている。

このゲートランナー部は、プリフォーム２１を射出成形
する際の樹脂注入部を残留させたものであって、略円錐
台形状をなし、いわゆるダイレクトゲートと称されるも
のである。

次に、プリフォーム２１に容器本体成形工程を施す。す
なわち、ゲートランナー部２８に対応する形状の凹部２
５と、容器胴４に対応する内面形状と、を有する金型２
６に、プリフォーム２１を入れ、ゲートランナー部２８
を凹部２５に係合させかつ軸９を金型２６の軸に一致さ
せた状態に７ランジ部１０４を拘束しつつ、開口２３が
ら空気を吹込み（第２図（ｂ））　、軸９に垂直な方向
２６に２軸延伸して、容器本体２７を得る（第２図（Ｃ
））。容器本体２７は、容器胴４と底部５とを備える。

次に容器本体２７に吊り具３を取付ける吊り具取付工程
を行う。まず吊り具３を底部５の凹部２５に装置する。

すなわち、吊り具３の取付部１４の取付孔１６に、ゲー
トランナー部２８を通通した状態でかつ取付部１４の輪
郭と中央部１０の輪郭とが、２頂角で重なり合う状態で
、吊り具３を中央部１０の外面に装置する（第２図（ｄ
））。次に、下面に頭部１１に対応する四部３０を有す
る加熱体３１で、ゲートランナー部２８の頭部２８ａを
軸９方向内方に押して変形させ、リベット状の頭部１１
を有するゲートランナー部８とすると、ゲートランナー
部８によって吊り具３が底部５に取付けられた容器本体
２が完成する（第２図（ｅ））。

以上説明した実施例ではゲートランナー部２８は円錐台
状の形状をなし、リベット状に変形されてゲートランナ
ー部８となって吊り具３を係止しているが、ゲートラン
ナー部２８の形状としては一般に行なわれているゲート
ランナー部の他の形状とすることができ、取付孔１６の
形状もこれに応じて他の形状とすることができ、また、
吊り具のゲートランナー部への係止方法も、ホットメル
ト、嵌め込み等の他の方法をとることができる。

しかし、重要なことは、容器Ｉｌｌ　４と底部５とを形
成する過程で底部５と一体に形成されたゲートランナー
部が、吊り具の取付孔に通油された状態で、頭部を加工
され或いはそのままの状態で吊り具を係止していること
である。

［作用・効果］ このように構成された吊り奥付樹脂製容器１においては
吊り部１３を起こすことにより吊り奥付樹脂製容器１を
安定的に吊下げることができ、その成形方法においては
パリや樹脂屑が全く発生せずかつ従来切除していたゲー
トランナー部を吊り具の取付に利用するので、新たな樹
脂屑が発生することがなく、かつ別途に吊り具の取付機
構を考慮する必要がなく、その取付も極めて容易である
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係わる吊り奥付樹脂製容
器の要部を示す斜視説明図、第２図はこの発明の一実施
例に係わる吊り奥付樹脂製容器の成形方法を示しており
、（ａ）はプリフォームの縦断面図、（１））は容器本
体成形工程を示す縦断面部分図、（Ｃ）は容器本体成形
工程直後の容器本体を示す縦断面部分図、（ｄ）は吊り
具取付工程中の容器本体を示す縦断面部分図、（ｅ）は
吊り具取付工程後の容器本体を示す縦断面部分図で第１
図におけるＥ−Ｅ部所面図、第３図は従来の吊り奥付樹
脂製容器の容器本体を示す正面図、及び第４図は第３図
に示す容器本体の側面図である。 １・・・吊り奥付樹脂製容器　　２・・・容器本体３・
・・吊り具　　４・・・容器胴　　５・・・底部６・・
・外周部　　７・・・錐面部　　８・・・ゲートランナ
ー部　　９・・・軸　　１０・・・中央部　　１１・・
・頭部１２・・・基部　　１３・・・吊り部　　１４・
・・取付部１５・・・ヒンジ部　　１６・・・取付孔　
　１７・・・裏面２０・・・凹部　　２１・・・プリフ
ォーム　　２２・・・胴部　　２３・・・開口　　２４
・・・底部　　２５・・・凹部２６・・・方向　　２７
・・・容器本体　　２８・・・ゲートランナー部　　３
０・・・凹部　　１０１・・・容器本体１０２・・・吊
り具取付部　　１０３・・・ノズル部１０４・・・７ラ
ンジ部 第１図 第２図 （０）　　　　　　　　　　　　　　　　（ｂ）（ｄ） （Ｃ） （ｅ） ＋０（２０）　　　　９　　　　　１２第３図 ＋０２ 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）容器本体の底部に吊り具を取付けた吊り具付樹脂
   製容器であって、前記容器本体の底部にはゲートランナ
   ー部が形成されており、前記吊り具はヒンジ部を介して
   連結している吊り部と取付部とを有し、前記取付部には
   取付孔が貫通形成されており、前記吊り具は前記取付孔
   に前記ゲートランナー部を挿通された状態で前記容器本
   体に取付けられていることを特徴とする吊り具付樹脂製
   容器
2. （２）軸方向の一端が開口部をなし他端が底部をなしか
   つ前記底部の外面に突出したゲートランナー部を残留さ
   せたプリフォームを形成するプリフォーム形成工程と、
   しかる後に前記ゲートランナー部を残留させたプリフォ
   ームを前記軸に垂直な方向に２軸延伸して容器本体を形
   成する容器本体成形工程と、しかる後に前記容器本体に
   吊り具を前記ゲートランナー部によって挿通された状態
   で取付ける吊り具取付工程と、を含むことを特徴とする
   吊り具付樹脂製容器の成形方法