JPS63202881A - 電磁誘導加熱調理器用焼き物器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電磁誘導加熱調理器上で使用する焼き物器具
に関する。

従来の技術 従来、電磁誘導加熱調理器は、非磁性の絶縁材料より成
る載置板の下側に、誘導加熱用コイルが配置され、載置
板上に置かれた磁性体製の鍋を誘導加熱用コイルから発
生する磁場により、鍋底に渦電流を発生させ、ジュール
熱により加熱調理を行なう器具であり、磁性体製の鍋や
鉄板を用いての煮物や、焼き物を行なっていた。しかし
鍋や鉄板では、魚等の直火焼き風の焼き物を行なえない
。

したがって、直火焼きを行なう際には、直火燃き専用の
器具が必要となる。この直火′暁き専用の器具としては
、列えは実公昭６０−８３９２号公報に示されているよ
うな溝造になっていた。

すなわち、電磁誘導加熱調理器上に着脱自在に載置され
る耐熱性の非金属容器内に磁性体板からなる発熱板を配
置し、この発熱板の上部に魚等の被調理物を載置するだ
めの焼き網を設けていた。

そして、電磁誘導加熱調理器を作動させて、発熱板を赤
熱させ、この熱によって被調理物を加熱調理するように
していた。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このような従来の構成では、被調理物を
発熱板の赤熱による直火焼きで調理しているため、被調
理物の表面と内部との加熱温度に大きく差ができる。そ
のため、被調理物の内部がまだ十分に加熱されていない
のに被調理物の表面が焦げる等の焼きむらが生じる。ま
た、被調理糊の内部を十分に加熱するために調理時間を
長くすると、調理中に、被調理物の水分が失なわれ、被
調理物の味を落とすという問題点があった。

本発明は、このような問題点を解決するもので、被調理
物の焼きむらを起こすことなく、調理時間を短縮するこ
とができる電磁誘導加熱調理器用焼き物器具を提供する
ことを目的とする。

問題点を解決するだめの手段 上記従来の問題点を解決するために本発明は、磁性体か
らなる発熱板と、この発熱板の上部に配置された焼き網
と、発熱板の下部に配置された断熱材とを備え、発熱板
の表面に遠赤外線放射部材を設けたものである。

作　　　用 上記構成により、被調理物を加熱する際に発熱板を加熱
することにより、発熱板から遠赤外線が放射され、被調
理物を遠赤外線で加熱調理することができる。

食品の素である水、＃粉、蛋白質は、波長が２〜２５μ
ｍの範囲の遠赤外線に対して非常に犬きなエネルギーの
吸収を示す。このことは波長２〜２５μｍの遠赤外線は
、食品に効率良く吸収され、熱エネルギーに変換される
ことを示している。

さらに、遠赤外線には、食品内部への浸透性があり、食
品表面でのみ吸収されるのではなく、食品内部にまで浸
透し、内部で熱に変換される。このため、食品内部も外
表面と同時に加熱され、調理時間を従来のものよりも短
縮することができるとともに、食品内部の水分を充分保
持した状態で調理することができる。

実施例 以下に本発明の一実施例を第１図〜第３図にもとづいて
説明する。

第１図および第２図において、１は電磁誘導加熱調理器
で、この電磁誘導加熱調理器１の上には本発明による焼
き物器具２を着脱自在に載置している。この焼き物器具
２は、厚さ０．８ｍｍの鉄板からなる発熱板３をフレー
ムとして筐体状に形成しており、この発熱板３の表面の
中央部３ａを凹形状に形成して調理時の汁等が電磁調理
器にこぼれ落ちないようにしている。この発熱板３の中
央部３ａの表面には、マンガン、アルミニウム、カルシ
ウム、チタン、シリコン、クロム、ジルコニウム。

二／ケル等の金属の酸化物からなる遠赤外線放射材料を
ガラス成分として含むをｔ・１うろう層４を設けており
、このほうろう層４上に被調理物を載置するだめの焼き
網６を配置している。そして、前記発熱板３に発生した
熱が電磁誘導加熱調理器１に影響をおよぼさないように
、断熱材６を支持金具７で発熱板３の中央部３ａの下部
に配設している。そして、焼き物器具２の両側面に取っ
手８を設けている。また、前記電磁誘導加熱調理器１の
内部には、発熱板３を電磁誘導により加熱する加熱コイ
ル１ａを配設している。

以上のように構成された焼き物器具２の動作を説明する
。

まず、電磁誘導加熱調理器１を動作させると加熱コイル
１ａから磁力線が発生し、この磁力線を発熱板３が受け
、発熱板３が渦電流によるジュール熱によって発熱する
。この発熱板３によってほうるう層４の遠赤外線放射材
料が加熱されて遠赤外線が放射される。この放射された
遠赤外線は被調理物に効率良く吸収されるとともに、被
調理物内部に浸透して、被調理物の表面と内部を同時に
加熱調理する。このため、被調理物を焼きむらなく加熱
調理することができるとともに、従来のものよりも調理
時間を短縮でき、被調理物内部の水分を失わすことなく
、良好に加熱調理することができる。また、本実施例に
おける遠赤外線放射材料を含むほうろう層４とステンレ
ス鎧板の加熱時に放射する熱線において黒体放射を１０
０としたときの遠赤外線の放射比率（以下、遠赤外線放
射率として示す）を第３図に示した。ステンレス鋼板の
遠赤外線放射率は平均１５チと低いのに対して、はうろ
う層４においては平均８０チと高い値を示し、効率よく
遠赤外線が放射されていることがわかる。そして、発熱
板３の表面にほうろう層４を設けているので表面が滑ら
かであり、付着した汚れを落しやすい。さらに、本実施
例において、発熱板３の中央部３ａを凹形状に形成して
、中央部３ａと加熱コイル１ａとの距離を短くしている
ため、被調理物を載置する部分である中央部３ａを発熱
板３の他の部分よりも高い温度で発熱させ、この部分の
ほうろう層４中の遠赤外線放射材料からの遠赤外線放射
量を池の部分よりも増加させることができる。その結果
、発熱板３の周縁部分の温度を低くしても十分に加熱調
理することができ、発熱板３の周縁部分を低い温度にす
ることができるので調理中に前記周縁部に誤って触れて
も、火傷をすることがないのである。

また、加熱コイル１ａは偏平円筒状であり、発熱板３０
発熱部分が加熱コイル１ａの形状にしたがうだめ、発熱
板３の発熱部分と他の部分との間に熱膨張による歪みが
生じて発熱板３が変形しようとする。この変形を防ぐだ
め発熱板３を構成している鉄板の厚さを０．６調以上に
しなければならない。しかし、鉄板を１問以上厚くする
と、加熱コイル１ａから発生した磁力線が鉄板に十分に
浸透できなくなる。したがって、本実施例における発熱
板３の鉄板の厚さを０．８調にしたことにより、発熱板
３を効率よく加熱できるとともに、熱膨張による変形を
防止することができる。

以上説明した本実施クリの焼き換器具２を用いてジャガ
イモを厚さ１０闘に切断したものについて加熱調理した
ところ、全体に火が通った状態になるのに約７分かかっ
た。比較例として、発熱板３に遠赤外線放射部材４を設
けていないものについて、上述したものと同じ条件でジ
ャガイモを加熱調理すると約１ｏ分かかり、本実施例の
効果を確認できた。

考案の効果 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、発熱
板に設けた遠赤外線放射部材から多量の遠赤外線が放射
されるため、従来のものに比べて短時間で、しかも被調
理物内の水分を失うことなく、被調理物を加熱調理する
ことができる優れた電磁誘導加熱調理器用焼き換器具を
得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における電磁誘導加熱調理器
用焼き換器具を示す縦断面図、第２図は同電磁誘導加熱
調理用焼き換器具を示す斜視図、第３１図は同実施例に
おけるほうろう層中の遠赤外線放射材料とステンレス鋼
板の遠赤外線放射率を示したグラフである。 １・・・・・・電磁誘導加熱調理器、２・・・・・・本
考案における焼き換器具、３・・・・・・発熱板、４・
・・・・・はうろう層、５・・・・・・焼き網、６・・
・・・・断熱材。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名ｔ−
歌磁艷加熱調理毒 ？−木８衆Ｉ堵１７１い勾ａ巽 ３−一亮独 ４−−１コクりう層 第　ｌ　図　　　　　　　　　　６−茂り６−断熱材 １２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁性体からなる発熱板と、この発熱板の上部に配置され
   た焼き網と、前記発熱板の下部に配置された断熱材とを
   備え、前記発熱板の表面に遠赤外線放射部材を設けてな
   る電磁誘導加熱調理器用焼き物器具。