JPS6319712Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ガス調理器その他のガス器具に使用
するガスコツク装置に関する。

従来ガス口ａ，ｂを有するガスコツク本体ｃ内
に、操作軸ｄにより回動操作される閉子ｅと、該
閉子ｅの軸方向の透孔ｆを貫通する押圧杆ｇで開
閉操作される電磁安全弁ｈとを互に同軸上に設け
て、１方のガス口から取入れられて他方のガス口
に至るガスを該閉子ｅと該電磁安全弁ｈで制御す
る式のものは例えば、特開昭56−105222号公報に
知られている。

かゝるものに於いて、ガス口から流出するガス
流量を複数段に切換え得るようにする場合その通
路構成は、色々考えられるが一般にはその構造が
複雑となる。

本考案はかゝる現状に鑑み、前記構成を備える
ガスコツク装置に於いてきわめて単純化された通
路構成を備えるガスコツク装置を得ることをその
目的とするもので、ガス口１，２を有するガスコ
ツク本体３内に、操作軸４により回動操作される
閉子５と、該閉子５の軸方向の透孔６を貫通する
押圧杆７で開閉操作される電磁安全弁８とを互に
同軸上に設けて、１方のガス口から取入れられて
他方のガス口に至るガスを該閉子５と該電磁安全
弁８で制御する式のものに於いて、該ガスコツク
本体３の閉子５の側部に位置させて複数のガス通
口９を設けると共に閉子５の側面に、ガス口１と
協動するガス孔１０と、該ガス孔１０と前記透孔
６を介して連通し、且つ該複数のガス通口９とそ
れぞれ協動する各ガス孔１１を設け、更に該ガス
コツク本体３の閉子５の側部並びに閉子５の先端
部とに亘つて各ガス通口９を他方のガス口２に連
通するガス通路１２を設け、該閉子５に設けた前
記透孔６の先端部内周面と押圧杆７との間にシー
ル部材１３を介在させて成る。

図示するものは、閉子５のガス孔１０と協動す
るガス口１をガス流入口とし他方のガス口２をガ
ス流出口としたもので、閉子５にはガス孔１１と
して、第１ガス孔１１ａと第２ガス孔１１ｂとの
２個を有するものに構成し、ガス通口９は第１ガ
ス孔１１ａと協動する第１通口９ａと第２ガス孔
１１ｂと協動する第２通口９ｂ並びに第３通口９
ｃとの３個を有するものに構成する。

尚第２，第３ガス通口９ｂ，９ｃには外部から
調節操作出来る調節子１４を臨ませ、これによつ
て該第２，第３ガス通口９ｂ，９ｃから流入する
ガス量を微調節する。尚シール部材１３としては
ゴム又は金属繊維束からなるリング状のものを用
いる。

図面で１５はガスコツク本体３に設けたパイロ
ツトガス通口、１６はこれと協動する閉子５に設
けたガス孔を示し、該ガス孔１６と、ガス流入口
１とは、前記透孔６とこれに挿通した押圧杆７の
狭巾部７ａとで構成される口火ガス弁２７を介し
て連通させる。

操作軸４と押圧杆７とは、閉子５の上端部にば
ね１７に抗して下動自在に且つ回止め係合させた
回動筒１８を、その回動によればカム機構１９に
より下動されるごとく設け、該回動筒１８内に該
操作軸４の下端部にばね２１に抗して下動自在に
回止め係合させた連結子２０を挿入して、該連結
子２０をその外周の突起２２において該回動筒１
８に形成する上下方向の段付ガイド溝２３に係合
させ、該操作軸４の止位置からの回動操作によれ
ば、該突起２２が該ガイド溝２３の下向きの段部
２３ａに係合して、該回動筒１８が回動し、更に
回動筒１８が前記カム機構１９により下動し、こ
れに押されて押圧杆７が下動されるようにした。

尚カム機構１９はガスコツク本体３に設けた蓋
体３ａの下面に突設した突片２４と、該突片２４
に当接する回動筒１８の上面の傾斜カム面２５と
で構成して成り、これら操作軸４と押圧杆７並び
に閉子５の連動は、本願出願人が先に出願した実
願昭56−185778号公報に開示されているものと特
に変らない。２６は圧電装置である。

次に本装置の操作を説明する。

操作軸４の第２図に示す止位置からほゞ140度
反時計方向に回動操作するとき、先ず連結子２０
がこれに伴われて回動し、突起２２が第９図ａに
示すガイド溝２３の下向きの段部２３ａに係合し
た状態となり回動筒１８に該連結子２０を介して
の回動が与えられる。

回動筒１８の回動によれば、その上面の傾斜カ
ム面２５とこれに当接する突起２４とからなるカ
ム機構１９により、該回動筒１８の回動に伴うば
ね２１に抗した下動が与えられ、段部２３ａに係
合する突起２２を介して連結子２０にもばね２１
に抗した下動が与えられ、第９図ｂ示の状態とな
る。

この際、回動筒１８の回動により第８図Ｂに示
すごとくガス口１と閉子５に設けたガス孔１０並
びに第１ガス孔１１ａと第１通孔９ａ及び第２ガ
ス孔１１ｂと第２通口９ｂとが連通し、且つ連結
子２０の下動による押圧杆７を介しての第１図に
示す安全弁８の押圧開弁と、口火ガス弁２７の開
弁とが与えられ、更に圧電装置２６の作動が与え
られ、口火バーナを介しての主バーナへの点火が
与えられ、主バーナに燃焼が与えられる。次いで
操作軸４の操作を解くと、突起２２の段部２３ａ
との係合を解かれて第９図ｃ示の如くガイド溝２
３に沿つた上動を許容され、連結子２０が押圧杆
７と共にばね２１の弾発力で上動され、安全弁８
の押圧が解かれ、又口火ガス弁２７が閉弁され、
閉子５はこの状態から時計方向にほゞ20度回動し
て第８図Ｃに示すごとく閉子５に設けた第１ガス
孔１１ａが第１通口９ａと、第２ガス孔１１ｂが
第２通口９ｂと連通した状態を持続し、ガス口に
最大流量のガス量が供給される。

この状態から更に時計方向に50度操作軸４を第
２図のＣ位置からＤ位置に回動操作するときは、
第８図Ｄに示すごとく第１ガス孔１１ａと第１通
口９ａとの連通のみが断たれた第２ガス孔１１ｂ
と第２ガス通口９ｂ，９ｃとの連通によりガス口
２には中ガス流量が供給される状態となる。

そして更に30度時計方向に操作軸４を第２図の
Ｄ位置からＥ位置に回動操作するときは第２ガス
孔１１ｂと第３通口９ｃのみが連通する弱状態と
なる。

このように本考案によるときは、ガスコツク本
体３の閉子５の側部に位置させて複数のガス通口
９を設けると共に閉子５の側面に、ガス口１と協
動するガス孔１０と、該ガス孔１０と前記透孔６
を介して連通し、且つ該複数のガス通口９とそれ
ぞれ協動する各ガス孔１１を設け、該閉子５に設
けた前記透孔６の先端部内周面と押圧杆７との間
にシール部材１３を介在させるのみで、ガス供給
能力を複数段に切換え得るものが容易に得られ、
そのガス通路の構成がきわめて簡単になるの効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の１例を示す截断側面図、
第２図はその操作軸の操作位置を示す説明図、第
３図は閉子の截断側面図、第４図はその−線
截断面図、第５図は仝−線截断面図、第６図
は−線截断面図、第７図は仝−線截断面
図、第８図は閉子の作動状態図、第９図はカム機
構の展開図、第１０図は、従来例の截断面図であ
る。 １，２……ガス口、３……ガスコツク本体、４
……操作軸、５……閉子、６……透孔、７……押
圧杆、８……電磁安全弁、９……ガス通口、１
０，１１……ガス孔、１２……ガス通路、１３…
…シール部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガス口１，２を有するガスコツク本体３内に、
   操作軸４により回動操作される閉子５と、該閉子
   ５の軸方向の透孔６を貫通する押圧杆７で開閉操
   作される電磁安全弁８とを互に同軸上に設けて、
   １方のガス口から取入れられて他方のガス口に至
   るガスを該閉子５と該電磁安全弁８で制御する式
   のものに於いて、該ガスコツク本体３の閉子５の
   側部に位置させて複数のガス通口９を設けると共
   に閉子５の側面に、ガス口１と協動するガス孔１
   ０と、該ガス孔１０と前記透孔６を介して連通
   し、且つ該複数のガス通口９とそれぞれ協動する
   各ガス孔１１を設け、更に該ガスコツク本体３の
   閉子５の側部並びに閉子５の先端部とに亘つて各
   ガス通口９を他方のガス口２に連通するガス通路
   １２を設け、該閉子５に設けた前記透孔６の先端
   部内周面と押圧杆７との間にシール部材１３を介
   在させて成るガスコツク装置。