JPS63195256A - 浸炭同時プラグ焼入方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は浸炭同時プラグ流入方法に関する。

（従来の技術） 従来、リング状部品の浸炭流入部品は流入歪みにより内
側にテーバが付くという問題があり、その対策としては
、第６図に示すように浸炭流入部品としての歯車１ｃの
フロント側にスペーサ４を取り付けることによりマス効
果を持たせ、テーバを防止することが行われていた。ま
た、内側のテーバをさらに矯正するためには、浸炭流入
焼戻しを施した部品にプラグを挿入して再加熱すること
からなるプラグ流入れが行なわれていた。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、スペーサーを使用する方法では内側のテ
ーバが充分に取れず、組み付は時にシャフトを圧入する
部品の場合には、内径形状′（テーバ）　３は第７図に
示すようにフロント側、即ちシャフト圧入側５につくた
め、シャフトの圧入不良を起こし、その結果組み付は体
の端面振れが大きくなる。このような端面振れは、特に
車両のトランスミッション系の部品の場合には、異音が
大きくなるという問題を生じる。

また、内側のテーバの矯正方法としてプラグ流入れを行
う方法においては、大幅なコスト高となるうえ、外歯が
形成された部品の場合には、再加熱の影響により外歯の
精度が悪化することが判明している。

従って、本発明は低コストな方法により、テーバ量の少
ない浸炭流入部品を得る方法を提供することを目的とす
る。

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、本発明の浸炭同時プラグ
流入方法は、リング状部材の内側にプラグを挿入して浸
炭流入を行なうことを特徴とする。

本発明の方法を適用するリング状部品には、内側のテー
バが問題となるあらゆる部品が含まれる。特に、本発明
の方法は、組み付は時に内側にシャフトを圧入するため
に圧入不良の原因となる内側のテーバを防止する必要が
あり、しかも外側の精度も高いことが必要とされる部品
、例えば内スプラインと外歯を存する歯車等に適用され
る。

プラグの材質は、変態がなく、しかも変形の少ない材料
が望ましく、例えばオーステナイト系の耐熱鋼（鋳鋼）
が望ましい、また、セラミックも繰り返しの浸炭による
体積膨張が少ない点から、さらに好ましい。

プラグは、リング状部品全体に挿入しても、フロント部
のみに挿入してもよい。いずれの方法を取るかは、部品
の組み付は方法等により異なり、組み付けた状態での歯
車等の精度等を確認して決定される。

プラグの寸法、即ちプラグと部品とのクリアランスは、
部品の形状等により異なり、得られる製品のテーパ量、
圧入不良の程度等を調べることにより決定される。

（作用） 本発明の浸炭同時プラグ流入方法は、プラグを内スプラ
インに挿入した状態で浸炭流入を行う０部品とプラグは
、冷却能の差により収縮時間に差が生じるため、即ち、
部品が先に冷却されて収縮するため、一時的に部品とプ
ラグが接触し、これにより内側のテーバが矯正される。

その後、プラグの冷却が進み、また部品のスプリングバ
ックにより、製品とプラグの間に再びクリアランスが生
じる。

（実施例） 以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明する
。

実施例１； 第１図に示すように、内スプライン及び外歯が形成され
ている歯車１ａ全体にプラグ２ａを挿入して浸炭流入を
行う、これにより内側のテーバは、第２図に示すように
、従来方法により形成されるテーバ３に比べて減少する
。得られた製品にシャフトを圧入したところ、圧入不良
を生じることなく、得られた組み付は体の精度も良好で
あった。

実施例２： 第３図に示すように、実施例１と同形状の歯車１ｂのフ
ロント側のみにプラグ２ｂを挿入して浸炭流入を行った
。得られた歯車は、第４図に示すように、フロント側、
即ちシャフト圧入側５が開いており、従来品のテーバ３
とは逆のテーバがつく。

プラグの内径と歯車の内径とのクリアランスを変え、得
られた歯車を組み付けた時のシャフトの圧入不良の防止
効果について評価を行った。

結果を下記の表に示す。表中、○はシャフトの圧入不良
が殆ど生じなかったことを示す、△はいくつかの製品に
ついては圧入不良が認められたことを示す、×は圧入不
良が非常に高い確率で認められ、使用に適さないことを
示す。

また、クリアランス１００μｍ、３００μｍ、３５０μ
ｍ、４００μｍのプラグを使用した例及び従来例の歯車
のテーバ形状及びテーパ量を第５図に示した０図中、テ
ーパ量は（リヤ側の内径−フロント側の内径）の値を示
す、評価は上記と同様に圧入不良のを無により行った。

上記の表及び第５図より明らかなように、本実施例の歯
車の場合にはクリアランスが３００μｍ以下となるよう
な寸法のプラグを使用するのが好ましいこ′　とが明ら
かである。クリアランスが１００μｍであるプラグを使
用した場合は、テーパ量が多いが、これは従来例とは逆
のテーバであるため、シャフトの圧入不良を起こすこと
はない。

（発明の効果） 本発明の浸炭同時プラグ流入方法においては、リング状
部品にプラグを挿入した状態で流入を行うため、内側の
テーバを防止することができ、組み付けた時にシャフト
の圧入不良等の問題が生じることがなく、しかも外歯等
の寸法精度が悪化することもなく、優れた製品を得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の方法を示す断面図、第２図
は第１図の方法により得られた歯車の内径形状を示す図
、第３図は本発明の他の実施例の方法を示す断面図、第
４図は第３図の方法により得られた歯車の内径形状を示
す図、第５図は第３図の方法においてプラグの寸法を変
化させたときのテーバの状態を示す図、第６図は従来の
浸炭流入方法を示す断面図、第７図は第６図の方法によ
り得られた歯車の内径形状を示す図である。 １　ａ、　　１　ｂ、　　１　ｃ・・・歯車　２ａ、２
ｂ−・プラグ３・・・内径形状（テーバ）　　４・・・
スペーサー特許出願人　トヨタ自動車株式会社 ２１図 牙２図 Ｉａｊｂ、Ｉｃ　−ｔｈ車　　　　　　　２ａ、２ｂ−
アフ７′。 ３　　四イ蚤形扶（〒−バ）　　　　　　４・・スτ−
サー牙３図 牙４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. リング状部材の内側にプラグを挿入して浸炭流入を行な
   うことを特徴とする浸炭同時プラグ流入方法。