JPS63189101A

JPS63189101A - 射出成形靴の製造方法

Info

Publication number: JPS63189101A
Application number: JP62021350A
Authority: JP
Inventors: 邦彦原田; 郁夫溝口
Original assignee: Achilles Corp
Current assignee: Achilles Corp
Priority date: 1987-01-31
Filing date: 1987-01-31
Publication date: 1988-08-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】に詳細すれば、靴ソールの非屈曲部（土踏まず部）に適
度な剛性を持たせた射出成形靴の製造方法に関する。

（発明の背景）現在、履物は数多くの種類、デザイン、構造を持ったも
のが市場に出ている。従来より、構造９ファッション靴
、特にハイヒールで代表される高いヒールを持った靴は
、その構造、形から土踏ま単独または組合せられ、土踏
まず部に剛性を持たせるために使用されている。これら
の靴の土踏まず部に適度な剛性がないと、靴の戯が崩れ
歩きにくいばかシでなく、足を痛めたシ、疲れやすくな
る。このようなことは、ハイヒールのみならず、一般の
ヒールを持ったファツジ騨ン靴、フォーマル靴、カジュ
アル靴、ビジネス靴などについても同様である。

一方、射出成形靴では高いヒールを持った靴は製造され
ていす、ヒールを持った靴であっても１創〜２副程度の
ローヒールである。これは、射出成形法の制限からくる
ものである。すなわち、射出成形法はソール素材・ソー
ル配合が弾性、グリップ性、耐摩耗性等のソール機能を
優先したもので、流動特性の優れた剛性の少ないものに
せざるを得ないことおよび射出によシ＝度の成型で一様
なソールを形成してしまう製法であることによる。

またローヒールを持った射出成形靴は上記の欠点を解消
すべく土踏まず部ソールの中央部にヒールから踏み付は
部にかけ、テーパー状の補強構造を採用し剛性を出して
いるケースが多いが、その効果は充分と言い難く、ソー
ルデザイン上からも制限を受けている。さらに、射出成
形靴は、製法上胛被を吊り込み時にかなシ引張ることか
ら、土踏まず部に剛性がないと成形後および実際に履か
れた際に、胛被の履き口部に変形が起きやすく、ヒール
を持った靴では特にそれが目立つ。またヒールを持たな
い７２ツトソールの射出成製靴でも特、ノ、　　　　に
薄いソールデザインの靴において弾性、グリップ性等を
優先したソールではやは）土踏まず部に剛性が不足し、
上述と同様に履き口等の変形が起きやすくなっている０
以上の如く、射出成形靴は従来よシ製法上の制限からソ
ール土踏まず部に適度な剛性を持たせにくく種々の欠点
、問題があった。

（発明の目的）本発明は、前述の射出成形法の欠点を解消し、ソール土
踏まず部に適度な剛性を付与し、ソールの形状構造の制
限をなくすことによシデザインの自由度を高めると共に
射出成形靴の品質機能性向上を図る射出成形靴の製造方
法を提供しようとするものである。

（発明の構成）本発明の射出成形靴の製造方法は、胛材と中底材を袋縫
いした胛被をラストに吊り込んだ後、中底材のソール面
側に合成ｍ脂製シャンク芯材を装着し、ラストモールド
、サイドモールド、ボトムモールドで形成されるモール
ドキャビティにソール材を射出成形し、中底材、シャン
ク芯材、ソールを一体化せしめることを特徴とする射出
成形靴の製造方法である。

本発明におけるソール材の素材としては、熱可塑性樹脂
と、ポリオールとポリイソシアネートからなる発泡性ウ
レタン樹脂等がある。

熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル、エチレン塩化
ビニルコポリマー、酢酸ビニル塩化ビニルコホリマー、
スチレン串フタジエン・スチレンブロックコポリマーお
よびその水添加コポリマー、スチレン−イソプレン・ス
チレンブロックコポリマーおよびその水添加コポリマー
、ポリエチレンおよびその誘導体、ポリプロピレン、ポ
リエステル系ウレタン、ポリエーテル系ウレタン、エチ
レン酢酸ビニルコホリマー、ポリエステル系エラストマ
ー、ポリエステルエーテル系エラストマー、ポリアミド
等が掲げられ、これらは単独またはブレンドして使用す
る。また必要に応じて、充填剤、無機補強剤、有機補強
剤、顔料、有機または無機発泡剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤、可履剤、プロセスオイル、などの
配合剤を配合できる。射出成形機は履物として使用でき
る射出成形機はすべて使用できる。ポリオールとポリイ
ソシアネートからなる発泡性ウレタン樹脂では、ポリオ
ールとしては、ポリエステルポリオール、ポリエーテル
ポリオール、ポリアクリルポリオール、ポリマーポリオ
ール、低分子量アルコール類、アミン類等を単独または
ブレンドして使用し、ポリインシアネートとしては、ジ
フェニルメタンジイソシアネート、トルエンジイソシア
ネート、キシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネートなどのイソシアネートの誘導体、変性体
を使用し、ポリオールとポリイソシアネートをミΦシン
グ、発泡硬化させる。射出成形機としては低圧ウレタン
発泡機で、履物用として使用されているものはすべて使
用できる。

本発明における胛材と中底材を袋縫した胛被は、合せ縫
いした縫い代がソール側にでるカルフォルニア方式と縫
い代が胛被内側に入る逆カル７オニア方式があるが、本
発明ではどちらの方式でも差しつかえない。

本発明における胛材は、天然繊維、合成繊維からなる織
布、編布、不織布、必要に応じてこれらを貼合せたもの
を使用し、さらにポリ塩化ビニルレザー、発泡ポリ塩化
とニルレザー、スウェードレザー、合成皮革、人工皮革
等も使用できる。

本発明における合成樹脂製シャンク芯材は適度な剛性、
曲げ弾性率を持つ合成樹脂で形成される。

好ましくはシャンク芯材として曲げ弾性率１×１０〜＊
ｘｘｏｂ／ａ＋！を有し、さらに好ましくはＩ　Ｘ　Ｉ
　Ｏ’〜３Ｘ１０４Ｋｆ／ｃａの曲げ弾性率を有した合
成樹脂が最も適切で必９、たとえばポリアミド、アクリ
ロニトリル・ブタジェン・スチレンコポリマー、ポリエ
ステル、ポリエステルエーテル等の熱可雇性樹脂を例示
できるが、上記の曲げ弾性率を有した合成樹脂はすべて
使用できる。また必要に応じて合成樹脂にガラス繊維、
無機繊維、合成繊維などで代表される繊維類を配合でき
る。またシャンク芯材の形状・厚味は目的とする靴によ
シ決定される。形状・厚味の決定要因としては、ソール
形状、厚味、デザイン、ソール意匠、ヒールの有無およ
び高さ、ソール材の素材および配合などがあるが、各種
の条件を勘案し、シャンク芯材の厚味・形状を決定する
。しかし、シャンク芯材の厚味・形状はソール材の素材
の流れを阻害しないことを前提とするために概ね決まっ
てくる。ソールの土踏まず部を断面積”’１、厚味Ｔ１
とし、シャンクを断面積Ｓ２）厚味Ｔ２とすると、Ｓ２≦３／４日Ｉ　　かつ　Ｔ２≦２／３Ｔ１が好まし
いが、これに制限されることはない。

シャンクの長さは、踵部から踏み付は部の手前迄の長さ
となシ、当然靴のサイズによシ異なるが、いくつかのサ
イズを１種類のシャンクで共通化することは可能である
。またシャンク全体の形状はラストモールドの形状に合
わせたものにすることは言うまでもない。

本発明において合成樹脂製シャンク芯材がソール材との
接着を曳好ならしめるため、少なくともソールとの接着
面側を接着剤処理してもよい。接着剤は、合成樹脂製シ
ャンク材と良く接着しかつ射出成形時の熱によりまたは
ポリオールとポリイソシアネートの反応時にソール材と
良く接着しなければならない。接着剤としてはポリエス
テル系ウレタン、ポリエステル、ポリアミド、エチレン
酢酸ビニルコポリマー、オレフィン変性体、塩化ビニル
系コポリマーおよび変性体、アクリルなどが例示できる
が、これに制限されることはない。

合成樹脂製シャンク芯材に上記の接着剤を付与する方法
としては、ディッピング法、スプレー法、ロールコータ
−法、刷毛塗り法等があげられる。

本発明において、合成樹脂製シャンク芯材が中底材にホ
ットメルト接着剤により装着されてもよい。ホットメル
ト接着剤としては、ポリアミド系、ポリエステル系、ポ
リウレタン系、Ｋ’ＶＡ系、１ｌｆｉ下ＫＡ系などがあげられるが、車記の特性を満足するもの
であればこれに制限されない。ホットメルト接着剤の要
求特性としては、接着力・凝集力の発現速度が早いこと
、シャンク芯材および中底材に接着の良いこと、耐熱性
がめることなどがあげられる。ここで言う耐熱性とは、
靴の射出成形法では胛被をラストになじませるため、ラ
スト温度を６０℃程度、必要に応じて８０℃程度まで上
げることから、この温度でホットメルト接着剤が凝集力
を失なわないという耐熱特性である。

ホットメルト接着剤のアプリケーターとしてはガンタイ
プ、コータータイプなど一般に使用されているアプリケ
ーターはすべて使用できる。

本発明において中底材のソール天側は、シャンク芯材を
装着するホットメルト接着剤と、かつ対重発明に使用す
る中底材は、一般に靴用として使用されている天然繊維
、合成繊維などからなる織布、編布、不織布からなシ、
必要に応じてこれらをゴム糊、接着剤等で貼合せたもの
を使用する。

上記の中底材のソール面側接着剤処理は、中底材、シャ
ンク芯材、ソールを完全一体化させる必要性から行なう
もので、処理する接着剤としては、ソール材の種類、シ
ャンク芯材用ホットメルト接着剤の種類に応じてＮＲ，
ＯＲ，ＮＢＲＳＳＢＲで代表されるゴム系溶剤糊、ラテ
ックスやポリウレタン、ポリエステル、アクリル、ＥＶ
ＡＳＫＩＩＣＡ等の溶剤糊、エマルジョンが使用できる
。

（実施例）以下、本発明を具体的な実施例で説明していくことにす
るが、本発明はこれによシ何ら制限されることはない。

実施例エヒールＪｌ味が２０ｍ、他のソール部分が６謹厚の合成
皮革を胛被とした発泡ポリ塩化ビニルソールを有する射
出成形靴の製造を試みた。合成皮革からなる胛材および
綿の平織基布をゴム糊で貼合せた中底材をカル７オルニ
ア方式で袋縫いした胛被を作成した。中底材のソール面
側はあらかじめポリウレタン接着剤を前処理した基布を
使用した。

シャンク芯材としては曲げ弾性率ｈ　ｂ　Ｘ　ｌ　ｏ’
Ｋｅ／ｃｄのポリアミドを用い、第１図に示すような厚
味３．０■、巾３０箇、長さ１１０■の形状のものを射
出成形によシ得た。このシャンク芯材にポリアミド、１
　　　用プライマーをディッピング処理し友後、さらに
ソールとの接着のためにポリウレタン系接着剤をディッ
ピング処理したものを準備した。またシャ′　　ンク芯
材を胛の中底材に装着するためのホットメルト接着剤は
ポリアミド系を使用し、接着剤の溶解槽を持ち溶解した
接着剤をガンに導くホットメルトシステムを採用した。

上記の胛をラストモールドに吊り込み、準備したシャン
ク芯材をホットメルト接着剤で中底材に装着した後、サ
イドモールド、ボトムモールドにセットし、下記のポリ
塩化ビニル配合を射出し、所望の発泡ポリ塩化ビニルの
ソールを有する射出成形靴を得た。この靴の評価につい
ては、第１表に示すとおシ良好であった。

ポリ塩化ビニルソール配合　　　重量部ポリ塩化ビニル
（う＝１３００）　　ｌ　００可履剤　　　　　　　　
　　　　　、５安定剤　　　　　　　　　　　　　２．
５充填剤　　　　　　　　　　　　１０顔料　　　　　　３発泡剤　　　　　　　　　　　　　Ｌ５実施例２ヒール厚味が３０ｍ、他のソール部分の厚味が６露で、
発泡塩化ビニルレザーを胛被とした発泡ウレタンソール
を有する射出成形靴の作成を試みた。発泡塩化ビニルレ
ザーからなる胛被および綿パイル基布と綿の平織基布を
ゴム糊で貼合せた中底材を袋縫したカルフォルニア方式
の胛を準備した。中底材のソール面側はあらかじめＮＢ
Ｒニアテックスで前！Ａ理した基布を使用した。シャン
ク芯材としては曲げ弾性率２．４　Ｘ　１０　Ｋｌ／−
のムＢＢ樹脂を用い、実施例１と同様な形状のものを射
出成形により得た。このシャンク芯材には、ソールとの
接着のためポリウレタン系接着剤をスプレー処理した。

実施例１と同様なホットメルトシステムで、ポリエステ
ル系ホットメルト接着剤を用い、上記の胛をラストモー
ルドに吊り込み準備したシャンク芯材を実施例１と同様
に装着した。その後、サイドモールド、ボトムモールド
にセットし、モールドキャビティ内にポリニステリ系ポ
リオールとインシアネートプレポリマーを低圧ウレタン
発泡機によシ混合した原液を注入し、所望の発泡ウレタ
ンソールを有する射出成形靴を得た。この靴の評価につ
いては、第１表に示すとおυ良好であった。

比較例１実施例１と同一の胛被、ソール材を用いてシャンク芯材
を使用せずに従来からの製造法で発泡ポリ塩化ビニルソ
ールを有する射出成形靴を製造した。この靴の評価につ
いては第１表に示す。

比較例２実施例２と同一の胛被、ソール材を用いてシャンク芯材
を使用せずに従来からの製造法で発泡ウレタンンー〃を
有する射出成形靴を製造した。この靴の評価については
第１表に示す。

比較例３実施例１と同一の胛被、ソール材を用い、鉄製シャンク
芯材を中底材にポリエステル系ホットメルト接着剤を介
して中底材に貼着させ、実施例１と同様の製造方法で＠
泡ポリ塩化ビニルソールを有する射出成形靴を製造した
。この靴の評価については第１表に示す。

靴の評価実施例、比較例の靴を仕上シ外観、足入れ時の外観、歩
行感覚について評価した。

第１表 ○評価法 ■仕上シ外観；製靴後の外観をそのまま評価した。

■足入れ時の外観；靴に足入れをしたままの状態での外
観評価をした。（層剤直後と１ケ月着用後） ■歩行感覚：実施例、比較例の靴を各々、片々で履き、
１ケ月間連続着用した結果を評価した。

（発明の効果）本発明の製造方法によれば、ソールと中底材の間にシャ
ンク芯材を介在させ、ソールの土踏まず部、非屈曲部に
適度な剛性金持った射出成形靴が得られ、従来から射出
成形の欠点を克服し、ヒールを有した靴、特に高いヒー
ルを有した靴まで製造を可能とするのみならず、射出成
形のデザインの自由度を広範囲に広げ、靴自身の機能性
を高めることができる。さらに、弾性、グリップ性、衝
撃吸収性等の機能を追究した軟質タイプの射出成形ソー
ル配合を用いても、ソール形状、厚味等を特に考慮しな
くても射出成形靴が製造できるようになった。また、射
出成形靴では胛を成形時にかな９引張るために、成形後
の履き口の変形をきたしていたが、本発明により仕上シ
外観が極めて改良されたと共に、靴の洗濯による胛の収
縮変形も少なくすることができるようになったのである
。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）胛材と中底材を袋縫いした胛被をラストに吊り込
んだ後、中底材のソール面側に合成樹脂製シャンク芯材
を装着し、ラストモールド、サイドモールド、ボトムモ
ールドで形成されるモールドキャビティにソール材を射
出成形し、中底材、シャンク芯材、ソールを一体化せし
めることを特徴とする射出成形靴の製造方法。
（２）特許請求の範囲第１項記載のシャンク芯材が、曲
げ弾性率１×１０＾４〜４×１０＾４ｋｇ／ｃｍ＾２の
熱可塑性合成樹脂を射出成形してなることを特徴とする
射出成形靴の製造方法。