JP4401208B2 - 重量射出成形靴の製造法 - Google Patents

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Description

本発明は、歩行又は走行時に足に負荷を与えて下半身を鍛えることができる重量射出成形靴の製造法に関するものであり、さらに詳しくは重りを靴底に埋設した重量射出成形靴の製造法に関する。
従来、歩行しながら下半身を鍛えるための靴として、靴底に重量を入れたものが知られている。例えば、靴底の上面に予め形成した凹部に重りを埋設した靴底が特開2002−125708号公報に開示されている。この靴底を備えた靴は、別工程で製造した重りを靴底の凹部に嵌め込み接着して靴底を形成し、その靴底を胛被の下部にセメント方式により接着し、さらに胛被を靴底の上部にアリアンス縫いして縫合し、その後靴底上面に中敷、カップインソールを装着して完成される。
この靴底に埋設される重りは、中空の収納体に弾性材料と多数の金属粒との混合した混合物が充填された構造の成形物とし、収納体は前記靴底の凹部の窪み形状と同じ形状に成形されたものであり、上面が開放された容器に蓋を被せて、中空状にした構造である。そして、その重りの製造法は弾性材料を用いて、上面が開放された容器を成形し、その容器に流動状態の弾性材料と金属粒とを混合した混合物をこの容器の上面近くまで達するまで流し込み後、容器に蓋を嵌め込んで、加圧、加温して、容器と蓋を一体的に密着させて重りが成形される。
しかしながら、この靴は上記の通り重りが靴底の凹部に合わせた1種類の形状ものしか装着できないため、目的別、体力別などに合わせて重りの重量調節が困難であった。また重りの製造においては、弾性材料と多数の金属粒との混合した混合物を中空体への充填工程が必要となり、コスト高の要因となっていた。そして、その重りを靴底に固定するためには、靴底の上部を凹部に合致した形状に成形することが必要で、しかも、その靴底の凹部への装着作業や固定するための接着剤塗布作業が必要となり、重量靴の製造工程が複雑であった。
さらに、前記の重りを備えた靴は、歩行動作による靴の屈曲により、重りが崩壊し金属粒が中空体内で移動して、履き心地が悪くなったり、また重りが靴底から剥離したりして耐久性に欠ける傾向にあった。そして、靴底は足にかかる衝撃を吸収するクッション性について余り考慮されていなかった。
特開2002−125708号公報
本発明は、これらの欠点を除去し簡単な方法によって、目的別、体力別に対応して重さの重量設定を可能とし、かつ、歩行又は走行時において踏付け部が柔軟に屈曲すると共にクッション性を確保でき、さらには重りを靴底に強固に接合して耐久性を向上させ、しかも廉価で製造できる重量射出成形靴の製造法を提供することである。
本発明は、金属粉3を混入した未加硫ゴムシート4の上下面に不織布5、5が位置するように成形モールド6内に装填し、加熱加圧して一体成形した後、靴底外周より小さくした足形形状に裁断して重り2を形成し、該重り2をラストモールド10に装着したカルフォルニアタイプの袋状胛被9底面に仮接着し、ボトムモールド11とサイドモールド12、12との靴底成形空隙13に発泡射出成形材を射出して該不織布5、5に射出成形材を投錨させるとともに、重り2を靴底14内に埋設して成形することを特徴する射出成形重量靴の製造法を要旨とする。
また、前記重り2は、爪先部から踵部にかけて漸次厚く形成し、踏付け部に長手方向に対して交差する複数の凹溝21、21を形成したことを特徴とする請求項1記載の射出成形重量靴の製造法を要旨とする。
本発明は、重りの上下面に接合された不織布に発泡射出成形材料が投錨して靴底に強固に接着されるので、靴底から重りが剥離することがなく、重量靴の耐久性が向上する。また本発明は重りをカルフォルニアタイプの袋状胛被底面に仮接着するのみで靴底に埋設ができ、従来の重量靴と比べて重りと同じ凹部の形状に成形するための靴底成形モールドの必要がなく、また重りを靴底の凹部への装着工程や接着剤塗布工程が不要で、製造法が容易である。しかも本発明は製造過程において裁断し外形形状を変えた重りでも靴底に埋設可能で、しかも靴の重量を自由に設定できる。
また、請求項2では、重りは踏付け部に凹溝が形成されているので、該凹溝にも発泡射出成形材料が充填され、靴底との接着力が増すと共に屈曲するので、歩行または走行動作を阻害することがなくなるという効果を有する。さらに、この重りを靴底に埋設することによって、靴の重心を足首近くに設定でき、これによって足への負担が軽減されるので足の故障を防止できる。
本発明の実施の形態について、添付した図面に基づき説明する。ここで図1は靴底に埋設される重りの斜視図、図2は重りの成型状態を示した成形モールドの長手方向断面図である。図3は本発明の重量射出成形靴の製造法を示す説明図である。図中の1は重量射出成形靴、2は重り、3は金属粉、4は未加硫ゴムシート、5は不織布、9はカルフォルニアタイプの袋状胛被、14は靴底である。この重量射出成形靴は、上下面に不織布5、5を一体成形した重り2を埋設した靴底14とカルフォルニアタイプの袋状胛被9とから構成される。
本発明の重り2に用いられる未加硫ゴムシート4は、スチレンブタンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、アクリルブタジエンゴム(NRB)、1.2ポリブタジエンゴム(RB)、天然ゴムなどの任意の素材が適用でき、このような合成ゴムや天然ゴムに金属粉と、通常用いられる薬品の加硫剤や加硫促進剤を加えてゴム配合される。
金属粉3は鉄、銅、鉛などを使用できるが、入手が容易な鉄粉を使用する。そして、鉄粉の粉径は80から500メッシュのものが用いられる。鉄粉は、前記未加硫ゴム4に均一に分散される。
また不織材5としては、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリアクリル繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリウレタン繊維などの合成繊維のみではなく、これらの混紡繊維、ビスコース繊維、アセテート繊維などの再生繊維、綿、麻などの天然繊維或いはこれらの混合繊維を使用し、湿式または乾式法によって製造されたものが使用される。
本発明の発泡射出成形材料としては、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体などの合成樹脂が用いられる。
本発明の重り2は、天然ゴムと1.2ポリブタジエンゴムとをからなる未加硫ゴム4に、金属粉3と、通常配合に用いられる加硫剤、加硫促進剤とを加えた配合ゴムの上下面に不織布5、5を位置させるように成形モールド6内に装填した後、加熱、加圧して一体成形される。具体的には、左右両足面積より広い成形モールド6を作成し、その成形面の底面に不織布を置き、次に前記配合ゴムを導入した後、その上から不織布を載せて上蓋を閉じ、加熱加圧し加硫させて一体成形する。その後、それを靴底外形より小さめの足形形状に裁断して、所定の重量設定した重りが成形される。重りは、未加硫ゴムと金属粉との混合率は100:750とし、また重り2の足形形状を大小に変更することによって、重量を自由に調整可能となる。
成形モ−ルド6は、下型7の成形面の爪先部の深さを浅くし、踵に従って深く形成され、また上蓋8の靴底踏付け部付近には長手方向と交差する突起8a、8aが複数形成されている。重り2は前記成形モ−ルドにより、爪先部から踵部にかけて漸次厚い形状に成形され、踏付け部には凹溝2a、2aが形成される。
次に、成形された重り2の凹溝2a、2aを、ラストモールド10に被せたカルフォルニアタイプの袋状胛被9の底面の踏み付け部に合わせ、両面接着テープ又は接着剤で仮接着して重り2をセットし、サイドモールド12、12とボトムモールド11を型組みして、靴底成形空隙13に液状ポリウレタン樹脂を射出して発泡硬化させる。この時、液状ポリウレタン樹脂は重り2の凹溝2a、2aに充填されるとともに、上下面に一体成形された不織布5、5に投錨されるので、重り2は靴底14と強固に接合される。そして、靴底14が発泡硬化した後、サイドモールド12、12及びボトムモールド11を開放し、胛被9をラストモールド10より脱型することによって重量射出成形靴1は完成する。さらに、完成した重量射出成形靴には、必要に応じて、重量の微調整のために鉄粉入りゴム中敷を靴の中に挿着してもよい。
本発明の重量射出成形靴の製造法は、従来行われていた重りの靴底凹部への装着工程や接着塗布工程が不要であるので、製造コストを廉価にできると共に、重りの上下面に一体成形された不織布に液状ポリウレタン樹脂が入り込み投錨して靴底と強固に接合されるので耐久性が向上する。しかも、本発明の製造法は、目的別、体力別に対応して重りの足形形状を大小変更することで靴の重量調整が容易で、その重りは製造途中でも靴底内に埋設して成型することが可能である。また本発明の製造法で完成した重量射出成形靴は重りの凹溝が踏付け部に面して配設されるため屈曲可能となり、歩行又は走行動作を阻害することがなく、かつ足の筋肉に負荷を与えて下半身の筋肉を鍛えることができる。さらに、本発明の重量射出成形靴は靴底が発泡体で成形されるので、重りを埋設してもクッション性を確保でき、足を痛めないという効果を奏する。
本発明の重りの斜視図である。 本発明の重りの成型状態を示した成形モールドの長手方向断面図である。 本発明の重量射出成形靴の製造法を示す説明図である。
符号の説明
1 重量射出成形靴
2 重り
2a 凹溝
3 金属粉
4 未加硫ゴムシート
5 不織布
6 成形モールド
7 下型
8 上型
8a 凸部
9 カルフォルニアタイプの袋状胛被
10 ラストモールド
11 ボトムモールド
12 サイドモールド
13 靴底成形空隙
14 靴底

Claims (2)

  1. 金属粉(3)を混入した未加硫ゴムシート(4)の上下面に不織布(5、5)が位置するように成形モールド(6)内に装填し、加圧、加熱して一体成形した後、靴底外周より小さくした足形形状に裁断して重り(2)を形成し、次に該重り(2)をラストモールド(10)に装着したカルフォルニアタイプの袋状胛被(9)の底面に仮接着した後、ボトムモールド(11)とサイドモールド(12、12)との靴底成形空隙(13)に発泡射出成形材を射出して該不織布(5、5)に射出成形材を投錨させるとともに、重り(2)を靴底(14)内に埋設して成形することを特徴する重量射出成形靴の製造法。
  2. 前記重り(2)は、爪先部から踵部にかけて漸次厚く形成し、その上面側の踏付け部に長手方向に対して交差する複数の凹溝(2a、2a)を形成したことを特徴とする請求項1記載の重量射出成形靴の製造法。
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