JPS63188050A - 印刷機ゴム胴の紙粉除去装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明はオフセット印刷機ゴム胴に付着した紙粉を自動
的に除去する装！に関するものである。

［従来の技術］ 従来のオフセット印刷機ゴム胴を洗浄する装置としては
、ブラシ、ローラ、あるいは布をゴム胴表面に押し付け
、ゴム胴表面に付着したインキ、紙粉等を取り除く装置
がある。

ブラシタイプの装置は、洗浄液を含ませたロール、ある
いはベルト状のブラシを回転しながら、印刷機ゴム胴に
こすりつける動作をするものである。また、ローラタイ
プの装置は、洗浄液を含ませた１つあるいは複数のゴム
ローラを印刷機ゴム胴にこすりつける動作をするもので
ある。

さらに、布タイプの装置は、洗浄液を含ませた洗浄布を
印刷機ゴム胴にこすりつける動作をするものである。

［発明が解決しようとする問題点コ しかしながら、それらの前記従来技術による洗浄装置は
、印刷機ゴム胴に付着したインキの洗浄を主たる目的と
していて、ゴム胴に付着した紙粉を除去することはでき
なかった。

そこで、作業者は、印刷機ゴム胴に堆積した紙粉を印刷
品目が変わる度に洗浄液、布、金属製ヘラを用いて、手
作業で取り除いていた。この作業の間、印刷は１０分以
上も阻害され、しかもこの作業は作業者に負担のかかる
重労働であった。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、前記問題点を解決するため研究しな結果、発
明したもので、印刷機ゴム胴へ直接、水などの洗浄液を
噴射し、同時に布、ブラシまたはローラ等の摺擦体を押
付は装置によりゴム胴へ押し付ける方法によって、前記
問題点を解決したのである。すなわち、本発明の印刷機
ゴム胴の紙粉除去装置は、オフセット印刷機のゴム胴表
面に直接洗浄液を微粒状に噴射する洗浄液噴射装置と、
ゴム胴表面に付着した紙粉等をこすりおとし、付着除去
するとともに、ゴム胴表面に噴射された前記洗浄液を拭
きとる布、ブラシまたはローラ等の摺擦体をゴム胴へ押
し付ける摺擦体押付は装置とからなることを特徴とする
ものである。

［作用］ 本発明は、水等の洗浄液を印刷機ゴム胴へ直接噴射し、
布、ブラシ、またはローラをゴム胴表面に押し付けるこ
とにより、印刷機ゴム胴に堆積した紙粉を自動的に取り
除くことを可能にし、また洗浄液を必要以上にゴム胴へ
噴射すると、印刷または印刷品質に障害を起こすため、
印刷ゴム胴洗浄液を噴射する際には、ゴム胴ギャップ部
分を避けて噴射するか、あるいはゴム胴上の紙粉位置を
紙サイズ入力により認識し、洗浄液の噴射位置を可変と
することにより、印刷機ゴム胴に堆積した紙粉を自動的
に取り除くことを可能にし、印刷阻害時間を大幅に削減
でき、同時に印刷作業者の労力を軽減することができる
。

［実施例］ 以下本発明を実施例に基づいて説明する。

第１図はオフセット枚葉印刷機を示すもので同図中１は
給紙部で印刷紙は給紙部１から印刷ユニット２ａ　、２
ｂ　、２ｃ　、２ｄを経て１枚ずつ送られ、排紙部３で
排紙される。各印刷ユニットは版胴４、ゴム胴５、圧胴
６、図示しないインキング装置、湿し水装置などにより
構成されている。

本発明は、印刷機ゴム胴５に関するもので、第２図に示
すように洗浄液噴射装置７及び布押付は装置８で構成さ
れていて、ゴム胴５に堆積した検紙を除去するための装
置である。洗浄液は洗浄液タンク１１より弁１０を介し
て噴射ノズル９に供給される。

本実施例では、洗浄液を水とした場合について以下説明
する。印刷機ゴム胴の洗浄は、噴射ノズル９から水をゴ
ム胴表面へ、直接噴射し、同時に布押付は装置８でゴム
胴に押し付けられた布１５ヘゴム胴表面に堆積しな紙粉
を付着させ、紙粉をゴム胴から除去し、水も拭き取るこ
とにより遂行される。

また、噴射する洗浄液を水だけでなく、インキ溶媒を同
時に使用することにより、紙粉、インキとも同時に除去
することも可能である。

さらに、本実施例ではゴム胴に押し付ける物すなわち摺
擦体を布にした場合について説明しているが、布のかわ
りにブラシまたはローラを用いてもかまわない。

本実施例によると、水噴射装置７は印刷機ゴム胴の幅方
向に水平に配列された複数のノズル及び、その配管より
構成される。また、布押付は装置８は、第３図に示すよ
うに、布１５と、布をエアシリンダ１３を用いて、布押
付はローラ１４等により印刷機ゴム胴へ押し付ける布押
付は機構と、布押付けローラ１４が、ゴム胴から離れた
瞬間、すなわちエアシリンダにより、押付はローラをゴ
ム胴から離し、再びゴム胴に押し付けるまでの間、ある
いは押付はローラがゴム胴ギャップ部分にある間に、一
定時間モータを作動させること等によって新布巻取りロ
ール１６から旧布巻取ロール１７へと布送りを行う布送
り機構により構成される。

本発明の他の実施例の一つは、前記実施例の水噴射装置
を印刷機ゴム胴に対して幅方向に移動可能な可動噴射ノ
ズル２５を備えた装置としたものである。

この実施例は第４図に示すように洗浄前に予め印刷用紙
寸法を入力部２２で入力しておけば制御部２１で演算を
行い可動範囲を決定し、洗浄時、可動噴射ノズル２５は
ゴム胴５の幅方向にモータ１８、送りねじ２０によりガ
イド棒１９に沿って適宜移動しながら弁ｌＯを制御して
決められた範囲内に水を噴射するものである。このよう
な噴射方法を行なうのは、紙粉の堆積がゴム胴の用紙紙
端部が当たる位置で起るということが経験的に知られい
るからである。そうすることにより、余分な箇所への水
噴射番極力抑えることができ、噴射ノズル数も１個か２
個で、ゴム胴全幅への水噴射が可能となる。

このようにして噴射水量を少なくすることにより、ゴム
胴に残留する水によって生じる印刷品質の低下、紙巻き
等を防止することができる。

さらに、第５図に示す他の実施例は、前記実施例の水噴
射装置を各々の噴射ノズル９に対して、個々の配管１２
を行い、紙粉が堆積している部分にのみ水噴射可能な装
置としたものである。

この実施例によれば、洗浄前に予め印刷用紙寸法を入力
部２２で入力しておくことにより、制御部２１が作動す
べきノズルを選定し、洗浄時、水噴射を行うべき範囲内
の噴射ノズルのみ作用させることが可能である。さらに
また、エンコーダ２３等により印刷機回転軸からの信号
を制御部２１へ取り入れることによって弁１０の開閉を
制御し、ゴム胴５のギャップ部分への水噴射を避けたり
、ゴム胴表面の用紙紙端部が当たる部分に堆積した紙粉
に対して、その箇所とその周辺にだけ水噴射することも
可能である。

例えば、第６図に示すような紙粉２４の堆積状況であれ
ば、ノズル９ａ　、９ｆは水噴射をせず、ノズル９ｂ、
９ｅは用紙の咬から咬尻に相当する部分へ水噴射を行い
、ノズル９ｃ　、９ｄは用紙の咬尻に相当する部分にの
み水噴射を行う、このような噴射方法を行うのは、前述
のように、紙粉が堆積する箇所が主に用紙紙端部がゴム
胴に当たる部分に限られているということが、経験的に
知られているためである。

この実施例によれば、洗浄が効率良く行われ噴射される
水量が必要最小限にとどめられ、印刷に支障をきたす要
素を著しく減少させることができる。また第７図に示す
別の実施例は、洗浄液を含ませた布、ブラシまたはロー
ラを押し付けて印刷機ゴム胴を洗浄する方式の従来のゴ
ム胴洗浄装置に、前記実施例で述べたような水噴射装置
を取り付けたものである。

この実施例では、従来のゴム胴洗浄装置で、ゴム胴に付
着したインキの洗浄中に、噴射ノズルから紙粉を取り除
くための洗浄液、例えば水を噴射し、従来のゴム胴洗浄
装置によってゴム胴に押し付けた布でインキとともに、
紙粉を完全に除去することを可能とするものである。

この方法は、従来のゴム胴洗浄装置２６に水噴射ノズル
９を備えた水噴射装置７を取り付けるだけでインキと紙
粉をともに除去できるため、スペース的にもコスト的に
も有利な手段である。

以上４つの実施例について説明したが、ゴム胴の外周に
対して設ける洗浄液噴射ノズル及び布押付装置または従
来のゴム胴洗浄装置の位置はゴム胴上どこてもかまわな
い。本実施例の各図面では噴射ノズルと布押付装置を離
しているが、一体型にしてもよい、その場合、経験上、
ゴム胴回転の上流側に噴射ノズル、下流側に布押付装置
を配し、ゴム胴周面の紙粉に対し水を噴射した後、布を
こすりつけるようにしたほうがよい。

［発明の効果コ 本発明は以上のように構成されているので、本発明を用
いると、印刷機ゴム胴に堆積した紙粉を自動的に除去す
ることができることにより、従来、１０分以上かかって
いた作業者の手作業を全くなくし、印刷阻害時間を減ら
し、生産性を向上でき、作業者の労力を軽減化できる。

また、洗浄中に噴射ノズルを移動させるか、あるいは複
数の噴射ノズルの配管を個別とし、印刷機回転軸から信
号を利用して各配管の弁の開閉を制御したりすれば、印
刷機ゴム胴に噴射する水量を極力抑えることができ、洗
浄を効率よく行ない、水たれなどの印刷品質の低下、紙
巻き等の印刷障害を防ぐことができる。

さらに、従来の布、ブラシまたはローラをゴム胴に押付
ける方式のゴム胴洗浄装置に水噴射装置を取付ける場合
には、水噴射装置を取付けるだけで、紙粉とインキがと
もに除去可能となり、スペース的にもコスト的にも極め
て有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図はオフセット枚葉印刷機を示す説明側面図、第２
図は本発明の基本的な実施例を示す斜視図、第３図は布
をゴム胴へ押し付ける手段の一例を示す斜視図、第４図
はゴム胴の幅方向に移動可能な噴射ノズルを備えた実施
例を示す説明斜視図、第５図はゴム胴の幅方向に個々の
配管を施した複数の噴射ノズルを備えた実施例を示す説
明斜視図、第６図は複数の噴射ノズルの作動状況の説明
図、第７図は在来のゴム胴洗浄装置に水噴射装置を取り
付けた実施例を示す斜視図、である。 １・・・・給紙部、２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ・・・・印
刷ユニット、３・・・・排紙部、４・・・・版胴、５・
・・・ゴム胴、６・・・・圧胴、　　　　７・・・・洗
浄液噴射装置、８・・・・布押付は装置、９．９ａ〜９
ｆ・・・・噴射ノズル、ｌＯ・・・・弁、１１・・・・
洗浄液タンク、１２・・・・配管、１３・・・・エアシ
リンダ、１４・・・・布押付はローラ、１５・・・・布
、　　　　　１６・・・・新作巻取ロール、１７・・・
・重布巻取ロール、　１８・・・・モータ、１９・・・
・ガイド棒、　　　　　２０・・・・送りネジ、２１・
・・・制御部、　　　　　　２２・・・・入力部、２３
・・・・エンコーダ、　　　２４・・・・紙粉、２５・
・・・可動噴射ノズル、　２６・・・・ゴム胴洗浄装置
。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）オフセット印刷機のゴム胴表面に直接洗浄液を微
   粒状に噴射する洗浄液噴射装置と、ゴム胴表面に付着し
   た紙粉等を擦り落し、付着除去するとともに、ゴム胴表
   面に噴射された前記洗浄液を拭きとる布、ブラシまたは
   ローラ等の摺擦体をゴム胴へ押し付ける摺擦体押付装置
   とからなることを特徴とする印刷機ゴム胴の紙粉除去装
   置。
2. （２）洗浄液噴射装置が、除去しようとする紙粉位置に
   応じて洗浄液噴射位置を可変にできるように、ゴム胴の
   幅方向に移動可能な噴射ノズルを有することを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の印刷機のゴム胴の紙粉除
   去装置。
3. （３）洗浄液噴射装置が、ゴム胴全幅に対して洗浄液の
   噴射を達成できるよう固定された複数の噴射ノズルを備
   え、除去しようとする紙粉位置にのみ洗浄液を噴射でき
   るよう各噴射ノズルへの配管に制御可能な弁を備えたこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の印刷機ゴム
   胴の紙粉除去装置。
4. （４）摺擦体押付装置が洗浄液を含ませた布、ブラシま
   たはローラを印刷機ゴム胴へ押し付ける方式のゴム胴洗
   浄装置であることを特徴とする特許請求の範囲の第１項
   記載の印刷機ゴム胴の紙粉除去装置。
5. （５）洗浄液が水であることを特徴とする特許請求の範
   囲第１〜４項のいずれかに記載の印刷機ゴム胴の紙粉除
   去装置。