JPS6316174Y2

JPS6316174Y2 -

Info

Publication number: JPS6316174Y2
Application number: JP13374182U
Authority: JP
Priority date: 1982-09-02
Filing date: 1982-09-02
Publication date: 1988-05-09
Also published as: JPS5939544U

Description

【考案の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本考案は、テレビジヨン受像機やビデオテープ
レコーダ等のビデオ装置に使用されるチユーナを
装置本体に着脱自在に装着するためのチユーナホ
ルダに関するものである。

〈背景技術とその問題点〉ビデオ装置にチユーナを取り付け固定すると
き、従来より第１図Ａ，Ｂ，Ｃに示すような構造
が一般に用いられている。

第１図Ａに示す構造は、チユーナブロツク１
を、プリント基板２の抵抗、コインデンサ等の電
子部品が半田付けされていない場所２Ａに直接半
田付けし、上記半田付けにより上記チユーナブロ
ツク１を取り付け固定したものである。この場合
には、チユーナの故障時における修理、交換等に
際し、上記チユーナブロツク１を取り外すには、
上記チユーナブロツク１を取り付け固定している
半田付けを全て除去しなければならない。

次に、第１図Ｂに示す構造は、チユーナブロツ
ク１の両側面１Ａ，１Ａに断面コ字状を成すチユ
ーナ取付部材３，３が嵌着され、止めビス４，４
により締め付け固定したものである。

なお、上記取付部材３の基端側には、図示を省
略するチユーナ取付部に、上記取付部材３を立設
するたゆの片５が縦断面Ｌ字状を成すように連設
されており、上記片５，５は、止めビス６，６に
より上記取付部に締め付け固定されている。この
場合も、チユーナの故障時における修理、交換時
等に際し、上記チユーナブロツク１を取り外すに
は、上記チユーナブロツク１を取り付け固定して
いる止めビス４，４をはずさなければならない。

さらに、第１図Ｃに示す構造は、上記チユーナ
ブロツク１をチユーナ取付部７へ横方向に取り付
けたものである。つまり、上記チユーナブロツク
１の側面１Ｂに断面コ字状を成すチユーナ取付部
材３が嵌着され、この取付部材３の両側には、上
記取付部７に上記取付部材３を固定するための片
８，８断面Ｌ字状を成すように、それぞれ外方向
に連設されている。そして、上記片８，８は、上
記取付部７に止めビス９，９，９，９により締め
付け固定されている。また、上記取付部材３に
は、上記チユーナブロツク１の離脱を防止するた
めに、係止爪１０，１０が設けられている。しか
し、この場合にも、上記チユーナブロツク１を取
り外すには、上記チユーナブロツク１を取り付け
固定している止めビス９，９，９，９をはずさな
ければならない。

上述の説明から明らかなように、上記各従来例
においては、チユーナの故障時における修理、交
換等に際し、上記チユーナブロツク１の取り外し
が非常に困難であり、また、上記チユーナブロツ
ク１を取り付ける時の取付作業が煩雑であるとい
う欠点があつた。

〈考案の目的〉本考案は、上述の点に鑑み、着脱自在でかつ容
易に取着でき、さらに取着後は離脱しにくいチユ
ーナホルダを提供するものである。

〈考案の概要〉すなわち、本考案に係るチユーナホルダは、チ
ユーナブロツクの収納部を有するホルダ本体と、
該ホルダ本体に設けられ上記収納部に収納される
チユーナブロツクを着脱自在に係止する係止爪を
有する弾性係止片と、上記ホルダ本体の外表面に
突設されチユーナ取付部に着脱自在に相対係合す
る係合部を有する弾性係合片とから成り、そのた
め、チユーナブロツクの着脱を容易に行ない得る
ことができる。

〈実施例〉以下、本考案の好ましい実施例につき、図面を
参照しながら説明する。

第２図は、本考案による実施例を全体的に示す
分解斜視図である。この図において、チユーナホ
ルダ１１は、側断面コ字状（第３図参照）のホル
ダ本体１２を有し、上記ホルダ本体１２には、上
記チユーナブロツク１を収納する収納部１２ａが
形成されている。また、上記ホルダ本体１２の上
面１２Ａには、上記ホルダ本体１２の開口面１２
Ｅ側で、かつ上記ホルダ本体１２の幅方向に対し
てほぼ中央に弾性係止片１３が設けられている。
そして上記弾性係止片１３には、上記チユーナブ
ロツク１の収納後の離脱を防止するための係止爪
１３ａが、上記ホルダ本体の内側へ突出するよう
に設けられている。なお、上記弾性係止片１３
は、その形状より、上記チユーナブロツク１の収
納方向（第２図中Ａ方向）に対し上下方向の弾性
を有している。

ここで、上記チユーナブロツク１を、第２図中
Ａ方向より、上記チユーナブロツク１の先端面１
Ｃが上記収納部１２ａに適合するように上記ホル
ダ本体１２に収納するとその収納時において、上
記係止爪１３ａは上記弾性係止片１３が撓むため
に、上記ブロツク１の上面１Ｂにより僅かに押し
上げられる。しかし、上記ブロツク１の収納完了
後は、第３図の断面図に示すように、上記係止爪
１３ａは上記弾性係止爪１３が有する弾性のため
元の状態に戻り、上記ブロツク１の側面１Ｄに当
接し、上記ブロツク１の離脱を防止する。一方、
上記ブロツク１を上記ホルダ本体１２から取り外
す際は、上記弾性係止片１３を第３図中上方へ撓
ませればよく、上記撓ませることにより、上記係
止爪１３ａが上記ブロツク１の側面１Ｄに当接し
なくなる。したがつて上記ブロツク１を上記ホル
ダ本体１２から容易に取り外すことができる。

また、上記弾性係止片１３より図中上方へ突出
したピン１４は、後述するチユーナホルダ１１の
取付部に、その先端を当接させ、上記弾性係止片
１３の撓みを防止するためのものである。上記ピ
ン１４により、さらに確実に、上記ホルダ１の離
脱を防止することができる。

次に、上記チユーナホルダ１１は、上記ホルダ
本体１２の上面１２Ａに、第２図中Ａ方向に対し
て互いに平行となるように突設された板状の弾性
係合片１５ａ，１５ｂを有している。さらに、上
記弾性係合片１５ａ，１５ｂの両端部付近には、
後述するチユーナ取付部に着脱自在に相対係合す
る爪状の係合部１６ａ，１６ｂ，１６ｃ，１６ｄ
が、上記各片１５ａ，１５ｂの非対向面に配設さ
れている。

ところで、上記弾性係合片１５ａ，１５ｂの両
端部付近は、その形状より、第２図中Ａ方向に対
して左右方向の弾性を有しているが、上記弾性係
合片１５ｂは、弾性防止片１５ｃ，１５ｃにより
撓むことが禁止されている。これは、上記片１５
ｂを基準にし、上記片１５ａを撓ませて上記係合
部１６ａ，１６ｂ，１６ｃ，１６ｄをチユーナ取
付部に係合させるためであり、上記各片１５ａ，
１５ｂの両方が弾性を有してもよいことは明らか
なことである。

一方、この実施例においては、チユーナ取付部
として、基板２０に取り付けられたプリセツトカ
バー１７の上記基板２０の裏側に突出した足１８
ａ１８ｂ，１８ｃ，１８ｄが利用されている。こ
こで、上記プリセツトカバー１７は、画面の同調
等を行なう操作盤を保護したり、内蔵された電子
部品等の露呈を防止するためのカバーである。上
記プリセツトカバー１７の足１８ａ，１８ｂ，１
８ｃ，１８ｄを利用することにより、新たに取付
部を設けることがなくなり、さらに、従来より空
間となつていたプリセツトカバーの裏面を活用す
ることができる。なお、上記足１８ａ，１８ｂ，
１８ｃ，１８ｄは、その形状より、上記プリセツ
トカバー１７の幅方向の弾性を有しており、上記
足１８ａ，１８ｂ，１８ｃ，１８ｄには、それぞ
れ上記係合部１６ａ，１６ｂ，１６ｃ，１６ｄを
係合するための四角状の窓部１９ａ，１９ｂ，１
９ｃ，１９ｄが開設されている。また、上記チユ
ーナホルダ１１の弾性係合片１５ａ，１５ｂ間の
距離は、上記プリセツトカバー１７の対向する足
１８ａ，１８ｄ間および１８ｂ，１８ｃ間の距離
と一致しており、上記係合部１６ａ，１６ｂ間お
よび１６ｃ，１６ｄ間の距離は、上記窓部１９
ａ，１９ｂ間および１９ｃ，１９ｄ間の距離とそ
れぞれ一致している。

そこで、第２図中Ｂ方向より、上記チユーナホ
ルダ１１を上記プリセツトカバー１７へ、上記係
合部１６ａ，１６ｂ，１６ｃ，１６ｄがそれぞれ
上記窓部１９ａ，１９ｂ，１９ｃ，１９ｄに係合
するように挿入すると、この挿入時において、上
記足１８ａ，１８ｂ，１８ｃ，１８ｄは、弾性を
有しているために、外側へ撓み、また上記弾性係
合片１５ａは、やはり弾性を有しているために、
その両端が内側へ撓む、しかし、上記係合部１６
ａ，１６ｂ，１６ｃ，１６ｄと上記窓部１９ａ，
１９ｂ，１９ｃ，１９ｄがそれぞれ係合した後
は、上記足１８ａ，１８ｂ，１８ｃ，１８ｄおよ
び上記弾性係合片１５ａは元の状態に戻る。この
状態を第４図の側面図に示す。すなわち、上記チ
ユーナホルダ１１は上記プリセツトカバー１７に
容易に取り付けることができる。さらに、前記ピ
ン１４の先端が、基板２０に当接しているため
に、前記弾性係止片１３の撓みが防止され、上記
チユーナブロツク１が上記チユーナホルダ１１よ
り離脱することが確実に防止される。従つて、チ
ユーナブロツク１を確実に取付けることができ、
製品の品質の向上を図ることができる。

また、上記チユーナホルダ１１を取り外すとき
は、上記足１８ａ，１８ｂ，１８ｃ，１８ｄをそ
れぞれ外側に撓ませればよく、容易に上記チユー
ナホルダ１１を取付部から取り外すことができ
る。

なお、上記実施例では、上記弾性係合片１５
ａ，１５ｂを上記ホルダ本体１２の上面１２Ａに
設けたが、上記上面１２Ａに限定されるものでは
なく、側面１２Ｂ，１２Ｃおよび１２Ｄに設けて
もよいことは自明のことである。また、この場合
でも、他の部分は、上記実施例と同様に構成すれ
ばよく、図示せず説明を省略する。

〈考案の効果〉以上の説明から明らかなように、本考案に係る
チユーナの取付装置によれば、チユーナの故障時
における修理、交換等に際し、上記チユーナブロ
ツク１の取り外しが容易であり、また、上記チユ
ーナブロツク１を取り付ける時の取付作業を改善
することができ、さらに、上記チユーナブロツク
１は取着後の離脱が確実に防止できるので、ビデ
オ装置の品質の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ，Ｂ，Ｃはそれぞれ従来例を示す斜視
図、第２図は本考案による実施例を示す斜視図、
第３図はチユーナホルダにチユーナブロツクを収
納したときの断面図、第４図はチユーナホルダを
取付部に取り付けたときの側面図である。１……チユーナブロツク、１１……チユーナホ
ルダ、１２……チユーナ本体、１３……弾性係止
片、１３ａ……係止爪、１５ａ，１５ｂ……弾性
係合片、１６ａ，１６ｂ，１６ｃ，１６ｄ……係
合部、１７……プリセツトカバー、１８ａ，１８
ｂ，１８ｃ，１８ｄ……足、１９ａ，１９ｂ，１
９ｃ，１９ｄ……窓部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

チユーナブロツクの収納部を有するホルダ本体
と、該ホルダ本体に設けられ上記収納部に収納さ
れるチユーナブロツクを着脱自在に係止する係止
爪を有する弾性係止片と、上記ホルダ本体の外表
面に突設されチユーナ取付部に着脱自在に相対係
合する係合部を有する弾性係合片とから成るチユ
ーナホルダ。