JPS63161382A - 粉体の乾燥方法およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、粉体の乾燥方法および乾燥装置に関する。す
なわち、湿気を帯びた粉体に対し、高温乾燥空気を吹き
付けることにより、これを加熱乾燥する方法およびその
装置に関するものでおる。

「従来の技術」および「発明が解決しようとする問題点
」 従来粉体の乾燥は、容器の中に乾燥対象たる湿気を帯び
た粉体を収納し、この容器を加熱しつつ揺動、撮動等を
加えたり、係る粉体に高温乾燥空気を圧送して、局所的
・−煮染中的に直接吹き付け、粉体を吹き上げることに
より撹拌し、もってその加熱乾燥が行われていた。

しかしながら、係る従来の方法および装置にあっては、
次の点が指摘されていた。

まず第１に、高温乾燥空気を用いた場合、扮体を吹き上
げることにより撹拌するので、吹き上がった粉体は周囲
に飛散しやすくなる。そこで粉体を収納する容器は外部
と完全密閉型のものであることを要し、大型化するとと
もに、高温乾燥空気の圧送、吹き付け、吹き上げ等の環
流制御のために、容器の形状等には種種の制約があり、
もって容器等の装置がロス１〜高となる問題があった。

第２に、係る高温乾燥空気自体も、粉体の粒の大きざお
よびその圧送、吹き付（九吹き上げ等の環流制御のため
に、微妙な調整が要求されるとともに、粉体に対し直接
的かつ一点集中的に吹き付けられ、これを吹き上げて撹
拌するので、高温。

高圧、多量であることを要し、もって手間がかかるとと
もにこの面からもコスト高となる問題があった。

第３に、上述の第１および第２において述べたところと
同じ理由により、熱効率が悪く乾燥時間が長時間化する
とともに、適用できる装置、場所。

用途等が著しく制限され、例えば粉体の連続乾燥装置に
適用し、その一部に組み込んで、粉体を流下しつつ乾燥
させるようにすること等は困難とされていた。

従来例では、以上の点が指摘されていた。

本発明は、このような実情に鑑み、上記従来例の問題点
を解決すべくなされたものであって、通気性を有すると
ともに加熱により特に水分、湿気を帯びたものに対して
浸透、吸収性に優れるという特性を有する遠赤外線を多
量に放射するセラミックス部材を介して、高温乾燥空気
を粉体に吹き付けることにより、簡単な構成にて容易か
つ確実に乾燥を行うことができる、粉体の乾燥方法およ
びその装置を提案することを目的とする。

「問題点を解決するための手段」 この目的を達成する本発明の技術的手段は、次のとおり
でおる。

第１の発明たる粉体の乾燥方法は、次のごとくなってい
る。

すなわちまず、圧送された高温乾燥空気を、通気性を有
しかつ加熱により遠赤外線を多量に放射するセラミック
ス部材を介して、粉体に対し面状に吹き付ける。もって
粉体を高温乾燥空気により撹拌しつつ、粉体にセラミッ
クス部材により水分。

湿気を帯びた粉体に浸透、吸収性に優れた遠赤外線を多
量に放射せしめる。そしてこれにより、粉体の内部から
湿気を除去して乾燥するのである。

次に第２の発明たる粉体の乾燥装＠ｔよ、係る第１の発
明の実施に使用されるものであり、次のセラミックス部
材と粉体と高温乾燥空気とを有してなっている。

セラミックス部材は、区画材として用いられてなり、通
気性を有しかつ加熱により多量の水分。

湿気を帯びたものに対して浸透、吸収性に優れた遠赤外
線を各員に放射するものである。粉体は、セラミックス
部材により区画された一側に沿って配されてなる、乾燥
対象である。高温乾燥空気は、セラミックス部材により
区画された他側に形成された空間に圧送されるものであ
る。

「作　用」 本発明に係る粉体の乾燥方法およびその装置は、このよ
うな手段よりなるので、次のごとく作用する。

圧送された高温乾燥空気は、セラミックス部材により区
画された他側から、通気性を有し、かつ加熱により、特
に水分、湿気を帯びたものに対して浸透、吸収性に優れ
るという特性を有する遠赤外線を多量に放射するセラミ
ックス部材を介して、−側に配された湿気を帯びた粉体
に吹き付けられる。

ここにおいて粉体はセラミックス部材の一側に沿って配
され、又これに対し高温乾燥空気はセラミックス部材の
多数の通気孔を介し区送されるので、高温乾燥空気は粉
体の全体に面状かつ一様に吹き付けられることになる。

もって粉体は、容易かつ確実に全体が撹拌される。

又高温乾燥空気がセラミックス部材を通過することによ
り、セラミックス部材が加熱され、もって上述により撹
拌されつつある粉体に向って、浸。

透、吸収性に優れた特性を有する遠赤外線が多量に放射
される。

そこで上述の高温乾燥空気の撹拌による加熱乾燥作用に
加え、更にこの浸透、吸収性に優れた特性を有する遠赤
外線による浸透、吸収加熱乾燥作用が同時に相乗的に効
率よく働き、もって粉体から湿気が確実に除去され乾燥
が行われる。

又このように熱効率が良いので乾燥時間も短縮化され、
他方高温乾燥空気は上述のごとく面状に吹き付けられる
ので、その温度および圧力が比較的低くかつ少量でも、
十分な撹拌が可能となる。

このようにして、簡単な構成により容易かつ確実な乾燥
が実現される。しかも粉体の粒の大きさ、および適用範
囲等に制限は少なく、又セラミックス部材は使用による
経時変化がほとんど無く、もって安定的な使用が可能と
なる。

「実施例」 以下本発明を、図面に示すその実施例に基づいて、詳細
に説明する。

第１図は、その第１実施例の概略正断面図である。

１は不動部に固定された容器であり、この容器１は区画
材たるセラミックス部材例えばセラミックス板２により
、上室３と下室４の２室に区画されている。上室３内の
セラミックス板２の一側に沿って、すなわちセラミック
ス板２の上面には、収納された粉体Ｐが積載状態で配さ
れている。下室４は、セラミックス板２の他側に形成さ
れた空間であり、高温乾燥空気Ａが配管５により圧送さ
れる。６は下室４に設けられた圧力調整弁であり、この
圧力調整弁６により高温乾燥空気への圧送圧力が調整さ
れる。

セラミックス板２としては、一般的に加熱により、特に
水分、湿気を帯びたものに対して浸透。

吸収性に優れるという特性を′Ｆｉする遠赤外線の放射
率の高い遠赤外線セラミックスが用いられる。

又このセラミックス板２は通気四を有してなり、例えば
糸状に作られたセラミックスを微小な網目状に編み上げ
ることににり板体としたもの、微小の孔を多数備えた多
孔質のセラミックス製板体等が用いられる。このセラミ
ックス板２の通気孔たる網目・孔の大きさは、粉体Ｐの
粒径および通過する高温乾燥空気Ａの圧力および量に基
づいて、設定される。

粉体Ｐの乾燥装置は、例えばこのように構成されている
。

次に粉体Ｐの乾燥方法について、係る乾燥装置の作動等
に基づいて説明する。

配管５により圧送された高温乾燥空気Ａは、セラミック
ス板２により区画された他側の空間たる下室４から通気
性を有し、かつ加熱により、特に水分、湿気を帯びた粉
体に対して浸透、吸収性に優れるという特性を有する遠
赤外線を多量に放射するセラミックス板２を介して、−
側たる上室３内でセラミックス板２上に配された、湿気
を帯びた粉体Ｐに吹き付けられる。

ここにおいて、粉体Ｐはセラミックス板２上に沿って積
載状態で配され、又これに対し高温乾燥空気Ａは、セラ
ミックス板２の多数の通気孔を介し圧送されるので、高
温乾燥空気Ａは粉体Ｐの下面全体から、面状でかつ一様
・均一に吹き付けられることになる。もって粉体Ｐは、
容易かつ確実に全体が撹拌されることになる。

又高温乾燥空気Ａがセラミックス板２を通過することに
より、セラミックス板２が加熱され、もって上述により
１賃拌されつつある粉体Ｐに向って浸透、吸収性に優れ
た特性を有する遠赤外線が多量に放射される。

そこで上述の高温乾燥空気Ａの撹拌による加熱乾燥作用
に加え、更にこの浸透、吸収性に優れた特性を有する遠
赤外線による浸透、吸収、加熱。

乾燥作用が同時に相乗的に効率よく働き、もって粉体Ｐ
から湿気が確実に除去され乾燥が行われる。

又このように熱効率が良いので、乾燥時間は短縮化され
、他方高温乾燥空気Ａは上述のごとく面状に吹き付けら
れるので、その温度および圧力が比較的低くかつ少量で
も、十分な撹拌が可能となる。

このようにして、簡単な構成により確実な乾燥が実現さ
れるとともに、これらは特に微妙な調整が要求されるこ
ともなくかつ手間取ることもなく容易に実現される。し
かも粉体Ｐの粒の大きざへの対応も容易であり、又適用
できる装置、場所。

用途等における制限が少なく、広く各種の装置等に組み
込んで用いることも可能となる。

更にセラミックス板２は、高温下においても強度面に優
れ、化学的にも安定し、又粉体Ｐによる摩耗に対しても
耐久性を有し、もって使用による経時変化が少ない。従
って全体的にも長期間にわたり安定した使用が可能とな
る。

なおこの第１実施例および後）ホの第２実施例において
、その容器１，１′は完全密閉型のものである必要はな
く、もって乾燥装置の小形化が図れるとともに、この面
からも装置のコスト低減が図れる利点がある。すなわち
、高温乾燥空気Ａは粉体Ｐに対し直接的かつ局所的に吹
き付けられるものではなく、セラミックス板２を介し面
状に広範囲から吹き付けられ、しかも係る高温乾燥空気
Ａは比較的圧力が低いので、吹き付は時における粉体Ｐ
の吹き上げ１周囲の飛散はほとんど無くなり、もって容
器１，１′も完全密閉型のものでおる必要が無くなるか
らである。

「他の実施例」 第２図は、本発明の第２実施例の概略正断面図である。

図示の容器１′は、揺動機構７に枢点８を介し連結され
、支点９を中心に左右に揺動可能となっている。さて粉
体Ｐは高温乾燥空気Ａの吹き付けにより１党痒されるが
、この第２実施例にあっては、更に係る揺動機構７によ
り容器１′が揺動されるので、中の粉体Ｐは揺動に伴い
更に大きく撹拌されることになる。そこで粉体Ｐの乾燥
が一層促進されるという利点がおる。

なお図中、その他の各部材の構成１機能および作動等は
、前述の第１実施例のものに準じるので、同符号を付し
その説明は省略する。

第３図は、本発明の第３実施例の概略正断面図である。

この第３実施例は、粉体Ｐの連続乾燥装置に適用された
ものであって、粉体Ｐは流下されつつ乾燥される。すな
わち、１０は粉体Ｐの連続乾燥装置の一部を形成する傾
斜した管路で必る。そしてセラミックス板２は、この管
路１０中に同じ傾斜角度で配設されている。そこで粉体
Ｐは、前述したところと同様にセラミックス板２を介し
高温乾燥空気Ａにより撹拌されるが、これとともに傾斜
したセラミックス板２上をその傾斜に沿って自然流下さ
れ、次工程へと移送されて行く。すなわち、粉体Ｐは乾
燥されつつ移送されることになる。

例えばこのように、本発明の適用される装置。

場所、用途等は広範囲にわたる。

なお図中、その他の各部材の構成、＠能および作動等は
、前）本の第１実施例のものに準じるので、同符号を付
しその説明は省略する。

なお、上述の各実施例においては、区画材として平板状
のセラミックス板２を用いる構成について説明したが、
乾燥される粉体Ｐと圧送された高温乾燥空気Ａ間に介装
されるセラミックス部材の構成は実施例に限定されるも
のではなく、例えば、波形状のセラミックス板を用いて
もよい。係る構成によれば、セラミックス板を通過した
高ｆｉｒ　９２燥空気Ａにより渦流が生じ、より粉体Ｐ
が撹拌されるため、一層乾燥効率の促進を図ることがで
きる。

また、円筒状のセラミックス部材を用い、その外周から
高温乾燥空気Ａを一様に吹き付けるよう構成すれば、乾
燥される粉体Ｐの温度の均一化を図ることが可能となる
と共に、例えば、粉体Ｐの連続乾燥装置に適用した場合
等にあっては、より搬送効率を高めることができる。

「発明の効果」 本発明に係る粉体の乾燥方法およびその装置は、以上説
明したごとく、通気性を有するとともに遠赤外線を放射
するセラミックス部材を介して、高温乾燥空気を粉体に
吹き付けることにより、簡単な構成にて容易かつ確実な
乾燥が実現される。すなわち、熱効率が良く乾燥時間も
短縮化され、又高温乾燥空気はその温度、圧力が低く生
母で済み、しかも微妙な調整、完全密閉化等を要求され
ることもなく、コスト面に著しく優れるとともに、他の
装置への組み込みも容易でその適用範囲が広く、更に長
期的にも安定して使用可能でおり、従来例のこの種方法
および装置に存した問題点が一掃される等、その発揮す
る効果は、顕著にして大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図は、それぞれ本発明の第１実施
例、第２実施例、第３実施例を示す、概略正断面図であ
る。 １．１′・・・容器 ２　・・・セラミックス板（セラミックス部材）５　・
・・配管 ６　・・・圧力調整弁 ７　・・・揺動機構 ８・・・枢点 ９　・・・支点 １０　・・・管路 Ａ　・・・高温乾燥空気 Ｐ　・・・粉体

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）圧送された高温乾燥空気を、通気性を有しかつ加
   熱により遠赤外線を多量に放射するセラミックス部材を
   介して、粉体に対し面状に吹き付け、 もって該粉体を上記高温乾燥空気により撹拌しつつ、該
   粉体に上記セラミックス部材により遠赤外線を放射せし
   め、 これにより該粉体から湿気を除去して乾燥すること、 を特徴とする粉体の乾燥方法。
2. （２）区画材として用いられてなり、通気性を有しかつ
   加熱により遠赤外線を多量に放射するセラミックス部材
   と、 上記セラミックス部材により区画された一側に沿って配
   された、乾燥対象たる粉体と、 上記セラミックス部材により区画された他側に形成され
   た空間に圧送される高温乾燥空気とを有してなること、 を特徴とする粉体の乾燥装置。