JPS63161146A - Cr−Ni系磁気目盛用鋼棒 - Google Patents
Cr−Ni系磁気目盛用鋼棒Info
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- JPS63161146A JPS63161146A JP61314507A JP31450786A JPS63161146A JP S63161146 A JPS63161146 A JP S63161146A JP 61314507 A JP61314507 A JP 61314507A JP 31450786 A JP31450786 A JP 31450786A JP S63161146 A JPS63161146 A JP S63161146A
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Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、メカトロニクス分野で用いられる磁気目盛用
網棒の改良に関するものである。
網棒の改良に関するものである。
(従来の技術及びその問題点)
近年メカトロニクスの発展に伴い第6図(イ)に示す様
な位置検出機構として磁気目盛が使用される様になった
。この磁気目盛用材料として要求される特性は、工業的
に容易に第6図(イ)に示す如き強磁性、非磁性の組合
せが実現できることである。なお、第6図(イ)中1は
母材部、2は溶体化(非磁性)部、3は位置検出センサ
ーを示す。
な位置検出機構として磁気目盛が使用される様になった
。この磁気目盛用材料として要求される特性は、工業的
に容易に第6図(イ)に示す如き強磁性、非磁性の組合
せが実現できることである。なお、第6図(イ)中1は
母材部、2は溶体化(非磁性)部、3は位置検出センサ
ーを示す。
この具体的方法として、例えば、特開昭58−7517
号公報に示される様に金属材の表面に金属化合物を化学
メンキした後、レーザー等の粒子線により加熱して磁気
的変質部を所定間隔で形成する様にしたものが知られて
いる。また、特開昭57−16309号公報には、金属
材料表面に高エネルギービームを照射して局部的に熱処
理し磁気的に変質させて目盛を付ける方法が示されてい
る。
号公報に示される様に金属材の表面に金属化合物を化学
メンキした後、レーザー等の粒子線により加熱して磁気
的変質部を所定間隔で形成する様にしたものが知られて
いる。また、特開昭57−16309号公報には、金属
材料表面に高エネルギービームを照射して局部的に熱処
理し磁気的に変質させて目盛を付ける方法が示されてい
る。
しかし、これらは目盛部と基体部の磁気特性の差が小さ
くて高価な検出装置が必要となったり、あるいは検出の
信顛性が低いといった欠点があった。
くて高価な検出装置が必要となったり、あるいは検出の
信顛性が低いといった欠点があった。
そこで、この対策としてFe25重景%、Ni75重量
%合金等の非常に高価な磁性材料を適用する例も示され
ているが、これは高価なだけであって強度や耐摩耗性は
あまり望めず、用途上の制約が多い上、磁気特性も完全
とは言い難い。
%合金等の非常に高価な磁性材料を適用する例も示され
ているが、これは高価なだけであって強度や耐摩耗性は
あまり望めず、用途上の制約が多い上、磁気特性も完全
とは言い難い。
一方、ある種のオーステナイト系ステンレス鋼は溶体化
状態では非磁性でかつ冷間加工により加工誘起変態が起
こり、強磁性化することが知られており、この特性を利
用すれば比較的簡単に磁気目盛が実現できる可能性があ
る。
状態では非磁性でかつ冷間加工により加工誘起変態が起
こり、強磁性化することが知られており、この特性を利
用すれば比較的簡単に磁気目盛が実現できる可能性があ
る。
本発明の目的は、この現象に着想を得て磁気目盛用材料
としての性能を高めるために成分を改良し、それによっ
て安価で強度が高く、かつ磁気目盛性能に優れた磁気目
盛用鋼棒を提供することにある。
としての性能を高めるために成分を改良し、それによっ
て安価で強度が高く、かつ磁気目盛性能に優れた磁気目
盛用鋼棒を提供することにある。
(問題点を解決するための手段)
本発明は、Cr、Niを含み、あるいはさらにMoを含
む準安定オーステナイト鋼において、Mo□4L3 4
62 X (C+N) 9.2S t 8.IM
n−13,7Cr −9,5N i −18,5M o
なる式で表されるMl、値が15℃以上で、さらに2N
i+100X (C+N) −Cr≧2.0の条件を満
足する成分からなり、飽和磁束密度が5KG以上、12
KG以下になる様冷間伸線し、局部を加熱溶体化するこ
とで当該箇所を飽和磁束密度0.1KG以下の非磁性と
したことを要旨とするものである。
む準安定オーステナイト鋼において、Mo□4L3 4
62 X (C+N) 9.2S t 8.IM
n−13,7Cr −9,5N i −18,5M o
なる式で表されるMl、値が15℃以上で、さらに2N
i+100X (C+N) −Cr≧2.0の条件を満
足する成分からなり、飽和磁束密度が5KG以上、12
KG以下になる様冷間伸線し、局部を加熱溶体化するこ
とで当該箇所を飽和磁束密度0.1KG以下の非磁性と
したことを要旨とするものである。
磁気目盛用鋼としては溶体化で完全な非磁性を得る一方
で、冷間加工で強磁性化をできるだけ発達させなければ
優れた特性は得られない。そこで、本発明者等はこれを
実現するための材料成分を詳細に研究した結果、この非
磁性化と強磁性化は矛盾するもので、これを実現するに
は微量元素に至たるまで適切に制御しなければならない
ことを見出した。具体的に磁気目盛材料として必要な特
性を述べると、その骨子とするところは以下の通りであ
る。
で、冷間加工で強磁性化をできるだけ発達させなければ
優れた特性は得られない。そこで、本発明者等はこれを
実現するための材料成分を詳細に研究した結果、この非
磁性化と強磁性化は矛盾するもので、これを実現するに
は微量元素に至たるまで適切に制御しなければならない
ことを見出した。具体的に磁気目盛材料として必要な特
性を述べると、その骨子とするところは以下の通りであ
る。
■母材部は強磁性体で5KG以上の飽和磁束密度を有す
ること。
ること。
■溶体化部は非磁性体であり、飽和磁束密度0.1KG
以下であること。
以下であること。
本発明ではこれらの特性を得るために、前述したように
各諸元の限定を行った。以下に、その限定理由について
詳細に述べる。
各諸元の限定を行った。以下に、その限定理由について
詳細に述べる。
前述の如く、磁気目盛は強磁性部と非磁性部の磁気特性
の差を位置検出に利用するものである。
の差を位置検出に利用するものである。
そこで前記の所要特性を得るためには、この強磁性と非
磁性を夫々ある一定レベルに保つ必要が生れる。第1図
に母材の飽和磁束密度と磁気センサーの往復誤差の関係
を示す。ここで磁気センサーの往復(出力)誤差とは第
6図(ロ)に示す如くセンサーまたは磁気目盛材を往復
させたときの「出力波形におけるピーク電圧」の変化量
(ピーク出力差、△V)を計測し、そのときのピーク電
圧幅(ピーク出力値、■)の〃で除してパーセントで表
示したものである。すなわち、往復(出力)誤差=〔△
v/ (v/2))xloO%と表されるものである。
磁性を夫々ある一定レベルに保つ必要が生れる。第1図
に母材の飽和磁束密度と磁気センサーの往復誤差の関係
を示す。ここで磁気センサーの往復(出力)誤差とは第
6図(ロ)に示す如くセンサーまたは磁気目盛材を往復
させたときの「出力波形におけるピーク電圧」の変化量
(ピーク出力差、△V)を計測し、そのときのピーク電
圧幅(ピーク出力値、■)の〃で除してパーセントで表
示したものである。すなわち、往復(出力)誤差=〔△
v/ (v/2))xloO%と表されるものである。
そして、この数値は位置精度に極めて大きな影響がある
ので、磁気目盛にとって重要な特性である。
ので、磁気目盛にとって重要な特性である。
しかして、往復誤差は4.0%以下が実用許容範囲であ
るが、これを維持するには第1図より飽和磁束密度が5
KG以上必要なことが判る。もちろん前述の通り磁気目
盛の特性は、母材の強磁性だけでなく、溶体化部の非磁
性の程度にも影響され両者の差が大きい程、特性は良く
なる(誤差が小さくなる)。
るが、これを維持するには第1図より飽和磁束密度が5
KG以上必要なことが判る。もちろん前述の通り磁気目
盛の特性は、母材の強磁性だけでなく、溶体化部の非磁
性の程度にも影響され両者の差が大きい程、特性は良く
なる(誤差が小さくなる)。
第1図は、溶体化部の飽和磁束密度が50〜70Gで、
はぼ完全に非磁性化されている例である。この様に、溶
体化部の非磁性が完全な場合、母材部の飽和磁束密度が
変化するとセンサー出力は一定であるが、往復誤差は増
加につれて減少する。すなわち、磁気センサーの往復誤
差を実用許容範囲の4%以下に押えるためには、母材部
の飽和磁束密度を5KG以上にする必要があり、本発明
ではかかる値に限定した。
はぼ完全に非磁性化されている例である。この様に、溶
体化部の非磁性が完全な場合、母材部の飽和磁束密度が
変化するとセンサー出力は一定であるが、往復誤差は増
加につれて減少する。すなわち、磁気センサーの往復誤
差を実用許容範囲の4%以下に押えるためには、母材部
の飽和磁束密度を5KG以上にする必要があり、本発明
ではかかる値に限定した。
一方、第2図に往復誤差に及ぼす溶体化部の飽和磁束密
度の影響を示す。同図から明らかな様に、溶体化部の飽
和磁束密度が増加して非磁性が保れなくなると、センサ
ー出力が低下し、その結果、往復誤差が大きくなる。往
復誤差を実用許容範囲である4、0%以下にするには、
溶体化部の飽和磁束密度を100 G (0,1KG)
以下にすることが必要であり、本発明ではかかる値に限
定した。
度の影響を示す。同図から明らかな様に、溶体化部の飽
和磁束密度が増加して非磁性が保れなくなると、センサ
ー出力が低下し、その結果、往復誤差が大きくなる。往
復誤差を実用許容範囲である4、0%以下にするには、
溶体化部の飽和磁束密度を100 G (0,1KG)
以下にすることが必要であり、本発明ではかかる値に限
定した。
次に、本発明ではこの様な磁気特性を実現し得る鋼種成
分を限定した。
分を限定した。
本発明者等はCr−Ni系準安定オーステナイトの加工
に対する安定性の評価指標として使われるM0値を使っ
て、溶体化、伸線加工によって得られる磁気特性につい
て整理した。その結果を第3図及び第4図に示す。
に対する安定性の評価指標として使われるM0値を使っ
て、溶体化、伸線加工によって得られる磁気特性につい
て整理した。その結果を第3図及び第4図に示す。
Mo値は413−462 X (C+N) −9,25
i −8,1M n −13,7Cr −9,5Ni
−18,5M oなる式で表されるが、第3図に伸線
後の飽和磁束密度がMD値によって変化する様子を、ま
た第4図に伸線加工によって飽和磁束密度が増加する様
子を夫々示す。
i −8,1M n −13,7Cr −9,5Ni
−18,5M oなる式で表されるが、第3図に伸線
後の飽和磁束密度がMD値によって変化する様子を、ま
た第4図に伸線加工によって飽和磁束密度が増加する様
子を夫々示す。
第3図よりMo値が15℃以下の場合には加工度を上げ
ても必要な5KGを確保できないことが判る(同様のこ
とは第4図からも判る)、また、第4図よりM、値が1
2℃の場合には伸線加工による飽和磁束密度の上昇が4
.5KG程度で頭打ちになっており、必要な5KGを確
保できないことが判る。この様な理由から本発明ではM
D値を15℃以上に限定した。
ても必要な5KGを確保できないことが判る(同様のこ
とは第4図からも判る)、また、第4図よりM、値が1
2℃の場合には伸線加工による飽和磁束密度の上昇が4
.5KG程度で頭打ちになっており、必要な5KGを確
保できないことが判る。この様な理由から本発明ではM
D値を15℃以上に限定した。
また、第4図に示す様に冷間伸線により飽和磁束密度が
増加して12KGを超えると加工割れが発生する。これ
は加工誘起マルテンサイトの量が許容限界を超えて発生
し、割れの原因になったためでありこのような理由から
本発明では飽和磁束密度の上限を12KGに限定した。
増加して12KGを超えると加工割れが発生する。これ
は加工誘起マルテンサイトの量が許容限界を超えて発生
し、割れの原因になったためでありこのような理由から
本発明では飽和磁束密度の上限を12KGに限定した。
第5図に溶体化状態での飽和磁束密度がNi。
Cr、C,Nによって変化する様子を示す。溶体化状態
での飽和磁束密度の増加は主にδフェライトの発生に起
因する。Ni、C,Nは減少するとδフェライトの発生
を促進するし、一方Crは減少するとδフェライトの発
生は逆に減少する。この溶体化状態でのδフエライト発
生による飽和磁束密度の変化を整理する指標として 2N i + 100 X (C+N) −Crを用い
た。その結果が第5図である。同図から明らかな様に、
必要とする非磁性確保レベルである1 00G (0,
1KG)以下を確保するには、2Ni +100 X
(C+N)−Crの値が2.0以上であることを要する
。
での飽和磁束密度の増加は主にδフェライトの発生に起
因する。Ni、C,Nは減少するとδフェライトの発生
を促進するし、一方Crは減少するとδフェライトの発
生は逆に減少する。この溶体化状態でのδフエライト発
生による飽和磁束密度の変化を整理する指標として 2N i + 100 X (C+N) −Crを用い
た。その結果が第5図である。同図から明らかな様に、
必要とする非磁性確保レベルである1 00G (0,
1KG)以下を確保するには、2Ni +100 X
(C+N)−Crの値が2.0以上であることを要する
。
この様な理由から、本発明では2Ni+100X (C
+N)−Crの値を2.0以上に限定した。
+N)−Crの値を2.0以上に限定した。
(実施例)
本発明の効果を実施例により説明する。本実施例では下
記表に掲げる1Iil11.5.8.11.14.16
.19及び21〜27の鋼を150 kg真空溶解炉で
溶製して32φの棒材に熱間鍛造した後、25φに外削
し試験に供した。
記表に掲げる1Iil11.5.8.11.14.16
.19及び21〜27の鋼を150 kg真空溶解炉で
溶製して32φの棒材に熱間鍛造した後、25φに外削
し試験に供した。
実施例?&L1〜4では、M、値が12.3と本発明範
囲を下回っている。このため、溶体化状態の飽和磁束密
度は20G以下と十分に低い値を保っているが、伸線後
では、加工度を57%まで上げても4420Gにしかな
らず、これ以上加工しても増加する傾向が認められない
。したがって、各加工度に伸線後、レーザーで溶体化目
盛処理後、第6図に示す検出装置により精度を測定した
結果、いずれも5KGに不足しているため、往復誤差は
5.4%〜14.5%と実用許容範囲の4.0%を超え
ている。
囲を下回っている。このため、溶体化状態の飽和磁束密
度は20G以下と十分に低い値を保っているが、伸線後
では、加工度を57%まで上げても4420Gにしかな
らず、これ以上加工しても増加する傾向が認められない
。したがって、各加工度に伸線後、レーザーで溶体化目
盛処理後、第6図に示す検出装置により精度を測定した
結果、いずれも5KGに不足しているため、往復誤差は
5.4%〜14.5%と実用許容範囲の4.0%を超え
ている。
実施例1’h5〜15ではM、値が18.0〜64.5
といずれも本発明範囲の中にある。しかし、実施例光5
.8においては冷間伸線による飽和磁束密度の上昇が夫
々3050Gと4500GLかなく、本発明範囲の50
00Gに達していない。このため往復誤差は夫々12.
1%、5.4%と実用許容範囲の4.0%を超えている
。
といずれも本発明範囲の中にある。しかし、実施例光5
.8においては冷間伸線による飽和磁束密度の上昇が夫
々3050Gと4500GLかなく、本発明範囲の50
00Gに達していない。このため往復誤差は夫々12.
1%、5.4%と実用許容範囲の4.0%を超えている
。
一方、実施例阻13.15では冷間伸線後の飽和磁束密
度が夫々13500G、13100Gと本発明範囲の1
2000Gを超えたため、加工割れが発生している。こ
れ以外の実施側石6.7.9.10.11.12.14
ではMD値、2Ni+100X (C+N)−Cr、及
び伸線後の飽和磁束密度のいずれもが本発明範囲にあり
往復誤差も実用許容範囲の4.0%以下に収まっている
。
度が夫々13500G、13100Gと本発明範囲の1
2000Gを超えたため、加工割れが発生している。こ
れ以外の実施側石6.7.9.10.11.12.14
ではMD値、2Ni+100X (C+N)−Cr、及
び伸線後の飽和磁束密度のいずれもが本発明範囲にあり
往復誤差も実用許容範囲の4.0%以下に収まっている
。
実施例11&l16〜20では、2Ni +100X
(C+N)−Crの値が1.5〜1.7と本発明範囲を
外れて下回っており、このため溶体化時の飽和磁束密度
が310〜400Gと100Gを超えている。
(C+N)−Crの値が1.5〜1.7と本発明範囲を
外れて下回っており、このため溶体化時の飽和磁束密度
が310〜400Gと100Gを超えている。
したがって、往復誤差は10.1%〜12.1%と実用
許容範囲の4.0%を大きく超えている。また、実施例
N118.20では伸線後の飽和磁束密度が夫々122
00Gと13000Gと、本発明範囲の12000Gを
超えたため加工割れが発生している。
許容範囲の4.0%を大きく超えている。また、実施例
N118.20では伸線後の飽和磁束密度が夫々122
00Gと13000Gと、本発明範囲の12000Gを
超えたため加工割れが発生している。
実施例光21〜25ではNi量を調整し2Ni+1OO
X (C+N)−CrO値を変化させた。
X (C+N)−CrO値を変化させた。
すなわち、実施例阻21〜23では2Ni+10 Qx
(C+N)−Crの値が3.2〜3.6と本発明範囲
内にあり、溶体化時の飽和磁束密度が、40〜50Gと
100G以下に収っている。したがって往復誤差も2.
9%〜3.1%と実用許容範囲4%に収っている。一方
、実施例阻24〜25では2Ni+100X (C+N
)−Crの値は0.5〜1.9と本発明範囲を下回って
おり溶体化時の飽和磁束密度も130〜950Gと10
0Gを超えている。このため往復誤差も5.2%〜17
.1%と4%を超えてしまっている。
(C+N)−Crの値が3.2〜3.6と本発明範囲
内にあり、溶体化時の飽和磁束密度が、40〜50Gと
100G以下に収っている。したがって往復誤差も2.
9%〜3.1%と実用許容範囲4%に収っている。一方
、実施例阻24〜25では2Ni+100X (C+N
)−Crの値は0.5〜1.9と本発明範囲を下回って
おり溶体化時の飽和磁束密度も130〜950Gと10
0Gを超えている。このため往復誤差も5.2%〜17
.1%と4%を超えてしまっている。
実施例光26〜27ではMoを添加した例を示す。いず
れも2Ni+1 oox (C+N)−G及びM、値共
本発明範囲を満たしており、往復誤差は3.0%〜3.
2%と許容範囲に収っている。
れも2Ni+1 oox (C+N)−G及びM、値共
本発明範囲を満たしており、往復誤差は3.0%〜3.
2%と許容範囲に収っている。
以上の様に、本発明の請求範囲に従えば、所要の優れた
特性を有する磁気目盛用鋼棒を得ることが出来る。
特性を有する磁気目盛用鋼棒を得ることが出来る。
(発明の効果)
以上説明したように本発明は、Cr、Niを含み、ある
いはさらにMoを含む準安定オーステナイト鋼において
、MD=413 462 X (C+N) 9.23
i−8,1M n −13,7Cr −9,5Ni
−18,5M oなる式で表されるM、値が15℃以上
で、さらに2 Ni + 100 X(C+N)−Cr
≧2.0の条件を満足する成分からなり、飽和磁束密度
が5KG以上、12KG以下になる様冷間伸線し、局部
を加熱溶体化することで、当該箇所を飽和磁束密度0.
1KG以下の非磁性とした為、安価で強度が高く、しか
も磁気目盛性能に優れている。
いはさらにMoを含む準安定オーステナイト鋼において
、MD=413 462 X (C+N) 9.23
i−8,1M n −13,7Cr −9,5Ni
−18,5M oなる式で表されるM、値が15℃以上
で、さらに2 Ni + 100 X(C+N)−Cr
≧2.0の条件を満足する成分からなり、飽和磁束密度
が5KG以上、12KG以下になる様冷間伸線し、局部
を加熱溶体化することで、当該箇所を飽和磁束密度0.
1KG以下の非磁性とした為、安価で強度が高く、しか
も磁気目盛性能に優れている。
第1図は母材の磁気特性とセンサー往復誤差の関係図、
第2図は溶体化部の磁気特性とセンサー往復誤差の関係
図、第3図は伸線後の飽和磁束密度とMo30点の関係
図、第4図は伸線加工による飽和磁束密度の増加に及ぼ
すM。30点の影響を示す図面、第5図は成分による溶
体化状態の飽和磁束密度の変化図、第6図(イ)は磁気
目盛による位置検出機構の一例を示す図面、(ロ)はそ
の往復誤差説明図である。 第31?、 丁4図 MD うop−cc)
Rt (va)第5図 ど0)
第2図は溶体化部の磁気特性とセンサー往復誤差の関係
図、第3図は伸線後の飽和磁束密度とMo30点の関係
図、第4図は伸線加工による飽和磁束密度の増加に及ぼ
すM。30点の影響を示す図面、第5図は成分による溶
体化状態の飽和磁束密度の変化図、第6図(イ)は磁気
目盛による位置検出機構の一例を示す図面、(ロ)はそ
の往復誤差説明図である。 第31?、 丁4図 MD うop−cc)
Rt (va)第5図 ど0)
Claims (1)
- (1)Cr、Niを含み、あるいはさらにMoを含む準
安定オーステナイト鋼において、M_D=413−46
2×(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7C
r−9.5Ni−18.5Moなる式で表されるMn値
が15℃以上で、さらに2Ni+100×(C+N)−
Cr≧2.0の条件を満足する成分からなり、飽和磁束
密度が5KG以上、12KG以下になる様冷間伸線し、
局部を加熱溶体化することで、当該箇所を飽和磁束密度
0.1KG以下の非磁性としたことを特徴とする磁気目
盛用鋼棒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61314507A JPS63161146A (ja) | 1986-12-24 | 1986-12-24 | Cr−Ni系磁気目盛用鋼棒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61314507A JPS63161146A (ja) | 1986-12-24 | 1986-12-24 | Cr−Ni系磁気目盛用鋼棒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63161146A true JPS63161146A (ja) | 1988-07-04 |
JPH0475307B2 JPH0475307B2 (ja) | 1992-11-30 |
Family
ID=18054119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61314507A Granted JPS63161146A (ja) | 1986-12-24 | 1986-12-24 | Cr−Ni系磁気目盛用鋼棒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63161146A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0629711A1 (en) * | 1993-06-18 | 1994-12-21 | Nippondenso Co., Ltd. | Composite magnetic member, process for producing the member and electromagnetic valve using the member |
EP0803582A2 (en) * | 1996-04-26 | 1997-10-29 | Denso Corporation | Method of stress inducing transformation of austenite stainless steel and method of producing composite magnetic members |
EP2681341A1 (en) * | 2011-03-03 | 2014-01-08 | RLS Merilna Tehnika D.O.O. | Method of manufacturing a magnetic substrate for an encoder |
-
1986
- 1986-12-24 JP JP61314507A patent/JPS63161146A/ja active Granted
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6187459B1 (en) | 1993-06-18 | 2001-02-13 | Nippondenso Co., Ltd. | Composite magnetic member, process for producing the member and electromagnetic valve using the member |
US6390443B1 (en) | 1993-06-18 | 2002-05-21 | Nippondenso Co. Ltd. | Composite magnetic member, process for producing the member and electromagnetic valve using the member |
EP0629711A1 (en) * | 1993-06-18 | 1994-12-21 | Nippondenso Co., Ltd. | Composite magnetic member, process for producing the member and electromagnetic valve using the member |
US5865907A (en) * | 1993-06-18 | 1999-02-02 | Nippondenso Co., Ltd | Composite magnetic member, process for producing the member and electromagnetic valve using the member |
EP1061140A1 (en) * | 1993-06-18 | 2000-12-20 | Denso Co., Ltd. | Composite magnetic member, process for producing the member and electromagnetic valve using the member |
US6143094A (en) * | 1996-04-26 | 2000-11-07 | Denso Corporation | Method of stress inducing transformation of austenite stainless steel and method of producing composite magnetic members |
EP0803582A2 (en) * | 1996-04-26 | 1997-10-29 | Denso Corporation | Method of stress inducing transformation of austenite stainless steel and method of producing composite magnetic members |
EP0803582A3 (en) * | 1996-04-26 | 1997-11-12 | Denso Corporation | Method of stress inducing transformation of austenite stainless steel and method of producing composite magnetic members |
US6949148B2 (en) | 1996-04-26 | 2005-09-27 | Denso Corporation | Method of stress inducing transformation of austenite stainless steel and method of producing composite magnetic members |
US6521055B1 (en) | 1996-04-26 | 2003-02-18 | Denso Corporation | Method of stress inducing transformation of austenite stainless steel and method of producing composite magnetic members |
EP1178123A1 (en) * | 1996-04-26 | 2002-02-06 | Denso Corporation | Method of stress inducing transformation of austenite stainless steel and method of producing composite magnetic members |
EP2681341A1 (en) * | 2011-03-03 | 2014-01-08 | RLS Merilna Tehnika D.O.O. | Method of manufacturing a magnetic substrate for an encoder |
US10072943B2 (en) | 2011-03-03 | 2018-09-11 | Rls Merilna Tehnika D.O.O. | Method of scale substrate manufacture |
EP2681341B1 (en) * | 2011-03-03 | 2021-08-11 | RLS Merilna Tehnika D.O.O. | Method of manufacturing a magnetic substrate for an encoder scale |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0475307B2 (ja) | 1992-11-30 |
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