JPS63159756A - クロマトグラフイ−用吸着担体 - Google Patents

クロマトグラフイ−用吸着担体

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JPS63159756A
JPS63159756A JP61306363A JP30636386A JPS63159756A JP S63159756 A JPS63159756 A JP S63159756A JP 61306363 A JP61306363 A JP 61306363A JP 30636386 A JP30636386 A JP 30636386A JP S63159756 A JPS63159756 A JP S63159756A
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JP
Japan
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group
copolymer
biotin
chromatography
glycidyl
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Application number
JP61306363A
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English (en)
Inventor
Soyao Moriguchi
森口 征矢生
Hiroshi Suzuki
広志 鈴木
Hiroko Watanabe
渡辺 浩子
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アフィニティークロマトグラフィーをはじめ
として各種クロマトグラフィーに利用することのできる
クロマトグラフィー用吸着担体に関する。
従来の技術 クロマトグラフィー技術の1つとして、アフィニティー
クロマトグラフィーは互いに特異的に相互作用を及ぼし
合う物質対の親和性を利用して分離・精Mを行なうもの
であシ、例えば生体物質をその生物学的特性即ち分子上
のある特定の化学構造を識別して精製する場合に有用で
ある。
アフィニティークロマトグラフィー用吸着担体(アフィ
ニティーグル)は、例えば不溶性の担体(マトリックス
)に結合基(スペーサー)を結合させて得られる活性支
持体の前記スペーサーにすjンドを結合させたものであ
シ、このリガンドと互いに相互作用を及ぼし合う物質の
組合せを選択して吸着操作を行なう。
リガンドの1つとして、ビオチンは肝臓、酵母などに広
く分布するビタミンであるが炭酸固定反応などに関与す
る酵素の補酵素となる。卵白中の蛋白質アビジンと特異
的に結合し、この特徴を利用した免疫学関連の応用がソ
フトグルを用いて行なわれており、その対象が経時的に
不安定な生理活性物質などであることから、高速化する
メリットが大きいと考えられる。
例えばビオチンをリガンドとし、蛋白質を吸着目的物質
とする様なアフィニティークロマトグラフィーによる分
離・精製や分析において、前記アフィニティークロマト
グラフィー用吸着担体の主構成分である活性支持体に望
まれる性質としては、非特異的吸着が少ないこと、高い
多孔性を有すること、リカンドの結合が容易であシ固定
化可能容量が大きいこと、化学的に安定でβ域、塩濃度
、温度の広範な条件下で十分安定であシ体積変化がない
こと、十分な機械的強度と安定性を有し流動特性が良い
こと、生物学的汚染に耐えること、などが挙げられる。
従来よシアフィニティークロマトグラフィー用吸着担体
の基材として用゛いられて込るセルロース、デキストラ
ン、ポリアクリルアミド、アガロース等は、必ずしもこ
れら望まれる性質を具有していない。とシわけ、硬さが
不足した所謂ソフトグルであるため流動特性が悪く、分
離特性が良くな込という重大な欠点を有し、ま几寿命も
短h0更に、近年周込られているシリカビーズは、硬さ
の点では満足できるものの、アルカリ性条件下では使用
できないため1分離条件や溶出・洗浄の条件の選択に大
きな制約が加わるという問題点を有していた。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、前記従来のクロマトグラフィー用吸着
担体の欠点を克服して、アフィニティークロマトグラフ
ィー用吸着担体に望まれる前述し几諸性質を十全く具有
するクロマトグラフィー用吸着担体を提供することにあ
る。
本発明によりて上記目的を達成し得るクロマトグラフィ
ー用吸着担体が提供される。
即チ、本発明は、(A)グリシジルモノビニルエステル
又はグリシジルモノビニルエーテル及ヒω〕アルキレン
グリコールジビニルエステルを主成分トし前記(A)成
分かの)成分で架橋されたゲル状共重合体(以下1本発
明に係るグル状共重合体とbう)の前記に)成分に基づ
くエポキシ基に結合基を介して共有結合により結合した
ビオチンを含有する多孔性の共重合体から成ることを特
徴とするクロマトグラフィー用吸着担体に関する。
以下、本発明のクロマトグラフィー用吸着担体について
説明する。
本発明に係るグル状共重合体は、特開昭60−1042
56号公報等に記載されている様に、例えば、(A)グ
リシジルモノビニルエステル又はグリシジルモノビニル
ニーテルトの)アルキレングリコールジビニルエステル
とを水不溶性の有機希釈剤の存在下で水性懸濁重合せし
めて多孔性のグルを得ることにより調製することができ
る。
前記(ト)成分及び03)成分は水に難溶性であるため
水性懸濁重合方式によって共重合させることができ、水
性懸濁重合は簡単な水中油型懸濁方式で行なうことがで
きる。共重合は有機希釈剤の存在下に行なわれ、この有
機希釈剤の存在に起因して、Φ)のアルキレングリコー
ルジビニルエステル成分が主な架橋成分として作用し、
(A)のグリシジルモノビニルエステル又はグリシツル
モノビニルエーテル成分中Oエポキシ基の大部分は開環
することなくそのまま生成共重合体中に残留せしめると
共に、生成する多孔性グルの孔径調整にも役立つ。
前記体)成分としては、炭素数3〜12のモノビニルカ
ルボン酸のグリシジルエステルまたは炭素数3〜12の
モノビニルアルコールのグリシジルエーテルが用いられ
る。これらのうち炭素数の少ないものが特に好ましく用
いられ、その例の中にはメタクリル酸グリシジルエステ
ル、アクリル酸f IJシジルエステル、アリルグリシ
ジルエーテル等が含まれる。
一方架橋成分として働く(B)成分としては炭素数2又
は3のアルキレングリコールまたはそのポリアルキレン
グリコールとアクリル酸もしくはメタクリル酸とのエス
テルが好ましく用いられる。例としてエチレングリコー
ルノアクリレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ゾロピレングリコールジアクリレート、プロピレン
グリコールジメタクリレートの如きアルキレングリコー
ルジビニルエステル及ヒポリエチレンクリコールノメタ
クリレート、ポリグロビレングリコールシメタクリレー
トの如きポリナルキレングリコールジビニルエステルが
挙げられる。
(A)成分対(B)成分の割合は、前者10〜90モル
チに対し後者90〜10モル係とする。好ましくは(ト
)成分40〜80モル係、ω)成分60〜20モルチで
ある。(ト)成分の半量以下をコモノマー即ちメチルメ
タクリレート、メチルアクリレート、酢酸ビニルの如き
低級のビニルエステルで置きかえることができる。(イ
)成分の割合が大きい程もちろん共重合体中のエポキシ
基の含有量は増大する。
(B)成分の割合が大きい程共重合体の架橋度は大とな
シ、従って網目構造が密で膨潤度が小さく硬くなる。上
記両成分の割合の範囲外では所期の特徴と特性を充分に
みたすグル状共重合体が得られない。
用いられる有機希釈剤は、重合反応に不活性で、水に不
溶乃至難溶性であるが原料モノマーを溶解するものであ
ればよい。使用量はモノマー成分と有機希釈剤との合量
に基づき少くとも30容量チとし、好ましくは40〜8
0容量チである。使用量が多い程重合過程におけるエポ
キシ基の開環が抑制される。一般的に云って、使用囚成
分の仕込量中の含有エポキシ基の60〜95%程度を容
易に生成重合体中に残留せしめることができる。残余は
重合過程で加水分解されま几一部は架橋に費されるもの
と思われる。
以上の如く生成グル中のエポキシ基の含量は、(A)成
分の使用量即ち(B)成分に対する割合又はコモノマー
による部分的代替によって、そしてまた有機希釈剤の用
量によって、調節することができるが、生成重合体中に
エポキシ酸素量として表わして1重量%以上存在せしめ
るようにすることが好ましく、最高約10重量%である
前述した様に、水性懸濁重合時における有機希釈剤の使
用はまた、生成多孔性グルの孔径調節にも役立つ。生成
グルに対し膨潤性の小さい有機希釈剤を使用すると、重
合過程で懸濁粒子内に相分離が起シ、その結果孔径の大
きいグル所謂巨大有孔構造を有するグルを得ることがで
きる。これに対し、膨潤性の大きい希釈剤を使用すると
、重合過程で生成物が膨潤状態で重合が進行するから、
相分離は起シ難く膨潤によって形成された比較的小さい
孔径の重合体が得られる。膨潤性の大小は、有機希釈剤
の溶解・ぐラメ−ターに基づいて知ることができる。本
発明において好適に用いうる有機希釈剤の例として、生
成ダルに対する膨潤性の大きいものの順に挙げれば、シ
クロヘキサノン、クロロベンゼン、ベンゼン、トルエン
、n−プロピルアセテート、n−ブチルアセテート、n
−オクタン等である。
水性懸濁重合は、遊離基発生触媒の存在下にそれ自体は
公知の常法に従って行なうことができる。
水相の量は有機相の址に基づきほぼ同容量またはそれ以
上とし、特に制約はな−が約10倍容量までの量で用い
られる。
本発明に係るケ0ル状共重合体への前記結合基の導入は
1本発明に係るグル状共重合体の前記囚成分に基〈エポ
キシ基の反応性を利用して行なうことができるが、この
場合、結合基がビオチン又はアミノアルキルビオチンと
共有結合可能な官能基を有してAることが必要であるが
、結合基の構造につAて前記官能基を有すること以外に
特に制限はない。前記ピオチン又はアミノアルキルビオ
チンと共有結合可能な官能基としては、例えばエポキシ
基、アミン基、ヒドラジノ基、カルボキシル基、ホルミ
ル基、チオール基等が例示される。この場合、結合基の
導入は公知の方法を用いて容易に行なうことができ、又
、必ずしも一段階の反応工程で導入する必要はなく、2
段階以上の反応工程に別けて導入することもできる。以
下に、結合基の導入の具体例について説明する。
(i)  官能基としてエポキシ基を有する結合基の導
入 例えば、本発明に係るダル状共重合体の前記囚成分に基
づくエポキシ基を水等の水酸基含有化合物により開環変
性して生成するヒドロキシル基にグリシジル基を有する
化合物を結合させて、グリシジル基に基づくエポキシ基
を有する結合基を導入する。(以下、この様にしてグリ
シジル基が導入されfc重合体を、本発明に係る変性グ
ル状共重合体という。) 開環変性は、酸又はアルカリの存在下で行なわれるが、
例えば酸の存在下で行なわれる場合には、硫酸または塩
酸を触媒として水中でこれらの共重合体を70℃〜10
0℃に約2時間加熱することにより行われる。酸の濃度
は0.1規定〜0.5規定が好ましA0開環変性はほぼ
定量的に行われる。
かくして開環変性により生成するヒPロキシル基に結合
される、グリシジル基を有する化合物としては、エビク
ロロヒドリン、エビブロモヒドリン、ナトのエビハロヒ
ドリン類、エチレングリコールジグリシジルエーテル、
1,4−ブタンジオールソゲリシジルエーテル、ポリエ
チレングリコールジグリシジルエーテルなどのジグリシ
ジルエーテル類、1,3−ブタジエンジエポキサイド、
1,7−オクタジニンジエポキサイドなどのアルキルソ
エンジエポキサイド類などが挙げられる。
グリシジル基を有する化合物を作用させるには。
例えば開環変性されたrル状共重合体に水酸化ナトリウ
ムまたは炭酸カリウム等の無機塩基の水溶液中でエビク
ロロヒドリンを反応させるか、または親水性共重合体に
水素化ホウ素ナトリウムを含む水酸化ナトリウムまたは
炭酸カリウム等の無機塩基の水溶液中で、エチレングリ
コールまたは1.4−ブタンジオールソゲリシジルエー
テル、またはポリエチレングリコールジグリシジルエー
テルと反応させるなどして行われる。m−られるポリエ
チレングリコールジグリシジルエーテルの繰返し単位−
C2H40−の繰返し数が1〜10のものを用いるのが
好ましい。
(10官能基としてアミノ基、ヒドラジノ基、カルボキ
シル基等を有する結合基の導入 例えば、アミン基、ヒドラジノ基、カルボキシル基等を
有する結合基の導入方法として、本発明に係るrル状共
重合体の(至)成分に基づくエポキシ基又は本発明に係
る変性rル状共重合体のグリシジル基に基づくエポキシ
基に、一般式(1)(式中、R′は水素原子、アミノ基
、ω−アミノアルキル基又はω−カル?キシアルキル基
を表わす。)で表わされるアミン化合物を作用させ、又
は該アミン化合物として前記R′がω−カルボキシアル
キル基以外のアミン化合物を作用させた場合に更にアル
キレyカルゴン酸無水物を作用させて、前記エポキシ基
又はグリシジル基に、一般式01)NHR (式中、Rは水素原子、アミノ基、ω−アミノアルキル
基、ω−カルがキシアルキル基、ω−カルボキシアルカ
ノイル基、ω−カルゴキシアルカノイルアミノ基又はω
−カルボキシアルカノイルアミノアルキル基を表わす。
) で表わされる結合基を導入する方法がある。
この場合、反応は、下記反応式に従って、行なうことが
できる。
本発明に係るrル状共重合体又は本発明に係るり ら共重合体中の1つのエポキシ基又はグリシジル基を表
わすものとする。式中、mはl又は2、n。
p=q及びrはそれぞれ1以上(よシ好ましくは1〜1
2)の整数である。
本発明に係るダル状共重合体のエポキシ基又は本発明に
係る変性ダル状共重合体のグリシジル基に、前記反応式
中式(D)、一般式(D’)又は一般式(F)の化合物
を作用させるのは、溶媒の存在下で行なうことができる
が、これらの化合物が反応条件下で液体の場合は特に溶
媒を用いないでもよい。溶媒としては、水が通常用いら
れるが、その他n−ヘキサン、ベンゼン、キシレンナト
の炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの
エーテル類、クロロホルム、クロロペンゼンナトノ塩素
化炭化水素類、エタノールやメチルセロンルブなどのア
ルコール類、アセトンやメチルインブチルケトンなどの
ケトン類などの他、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキサイドなども用いられ、又これらは単一でも混合
溶媒系でも良い。
又、特に触媒は用いないでもよいが、水酸化ナトリウム
や炭酸カリウムなどのアルカリ又はアルカリ土類金属の
水酸化物又は炭酸塩などを用いることもできる。
一般式(D′)の化合物としては、エチレンジアミン、
■、3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、
1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミツヘキサン
、1,7−ジアミノへブタン、1,8−ジアミノオクタ
ン、1,9−ジアミノノナン、 1.10−ジアミノデ
カン、1,12−ジアミノドデカンなどのジアミノアル
カン類が挙げられる。
一般式(F)の化合物としては、グリシン、β−酔 アラニン、4−アミノシ酸、6−アミノカプロン酸、8
−アミツカゾリル酸などのアミノカプロン酸類を例示す
ることができる。
反応条件については必ずしも制限はないが、一般に次の
様な条件を選択して反応を行なうのが好。
ましい。
本発明に係るダル状共重合体又は本発明に係る変性ダル
状共重合体の重量(、)と式(D)、一般式(D′)又
は一般式(F)の化合物の重量(b)の比:a  : 
 b  =  1  :  0.3〜10より好ましく
は、 a : b = 1 : 0.3〜3 反応温度:0〜150℃、より好ましくは室温〜100
 ℃、 反応時間=1〜60時間、より好ましくは1〜30時間
、 反応圧カニ常圧〜10 atm、よシ好ましくは常圧。
反応後の後処理についても特別な要件はなく、F別、洗
浄等、通常行なわれている方法にて適宜実施される。
以上で得られた本発明に係るクロマトグラフィー用担体
は、式(D)又は一般式(Dつの化合物を用いた場合に
つき、次いで必要があれば、既に一般式で示した如く活
性支持基の末端のアミノ基を一般式(E)の酸無水物を
作用させることによりカルボキシル基を有する活性支持
基に変換することができる。反応の溶媒としては水が通
常用いられるが、その他テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンなどノエーテル類、酢酸などのカルボン酸類、ピIJ
 シンなども用いられる。又、特に触媒は用いないでも
よいが、塩酸、硫酸などの酸や、水酸化ナトリウムや炭
酸カリウムなどのアルカリの添加により、反応液の−を
調整することもできる。
反応式中一般式(E)又は一般式(E′)のアルキレン
カルボン酸無水物としては、ニー・り酸無水物、ゲルタ
ール酸無水物アジピン酸無水物、ピメリン? 酸無水物、スペリン酸無水物、アゼライン酸無水物、セ
パチン酸無水物などを例示することができる。
反応条件については必ずしも制限はないが、一般に次の
様な条件を選択して反応を行なうのが好ましい。
本発明に係るグル状共重合体又は本発明に係る変性グル
状共重合体のアミン化物の重量(a′)と一般式(E)
又は一般式(E′)の化合物の重量(b′)の比: a′:b′;1:0.3〜10 より好ましくは、 a’: b’= 1 : 0.3〜3 反応温度:0〜150℃、より好ましくは室温〜100
℃、 反応時間=1〜60時間、よシ好ましくは1〜30時間
、 反応圧カニ常圧〜10 atm、よシ好ましくは常圧。
反応後の後処理についても特別な要件はなく、戸別、洗
浄等、通常行なわれている方法にて適宜実施される。
また、官能基としてカルボキシル基を有する結合基を導
入する別の方法として、水酸基を有するアミノカルボン
酸を本発明に係るグル状共重合体の(A)成分に基づく
エポキシ基又は本発明に係る変性グル状共重合体のグリ
シジル基に作用させて結合させる方法がある。
水酸基を有するアミノカルボン酸としては、セリン、ホ
モセリン、スレオニン、4−ヒドロキシ綾 プロリン、4−アミノ−3−ヒドロキシ薄酸、N−トリ
ス(ヒドロキシメチル)、メチルグリシン等のアミノ酸
誘導体や、グルコサミン酸等のアミノ糖誘導体などを例
示することができる。
結合の状態は、本発明に係るグル状共重合体のエポキシ
基又は本発明に係る変性グル状共重合体のグリシジル基
が水酸基を有するアミノカルボン酸のアミノ基と結合し
た結果、該ニーキシ基又はグリシジル基は開環し、水酸
基と水酸基を有するカルボキシル基が生成することKな
る。
水酸基を有するアミノカルボン酸を作用させるのは、溶
媒の存在下で行なうことができる。
溶媒としては、水が通常用いられるが、その他n−へキ
サン、ベンゼン、キシレンナトの炭化水素類、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、クロロホル
ム、クロロペンゼンナトノ塩素化炭化水素類、エタノー
ルやメチルセロンルブなどのアルコール類、アセトンや
メチルインブチルケトンなどのケトン類などの他、ジメ
チルホルムアミド、ジメチル艮ルホキサイドなども用い
られ、又これらは単一でも混合溶媒系でも良い。
又、特に触媒は用いないでもよいが、水酸化ナトリウム
や炭酸カリウムなどのアルカリ又はアルカリ土類金属の
水酸化物又は炭酸塩などを用いることもできる。
反応条件については特に制限はなく、例えば前記一般式
(1)の化合物を作用させる場合と同じ様な条件にする
ことができる。
この様な水酸基を有するアミノカルボン酸を用いて結合
基を導入すると、前記基材以外、即ち結合基の部分に基
づく疎水性に由来する非特異的吸着をも排除することが
できる。
< r1+ >官能基としてホルミル基を有する結合基
の導入 例えば、前記(i)により得られた官能基としてエポキ
シ基を有する結合基は該官能基を容易に加水分解して1
,2−グリコールに変性することができ、この1,2−
グリコールは過ヨウ素酸を作用させることによりホルミ
ル基に変えることができる。
反応条件については特に制限はなく、常法に従って例え
ば溶媒として水、エタノール又は酢酸、もしくはこれら
の混合物などを用い、室温乃至は50℃で過ヨウ素酸又
はその無機塩を作用させて行なうことができる。
(1■)官能基としてチオール基を有する結合基の導入
例えば、前記(1)により得られた官能基とじてエポキ
シ基を有する結合基は、該官能基にチオ硫酸ナトリウム
を作用させた後、塩酸を作用させるなどによりチオール
基を導入することができる。
反応条件については特に制限はなく、常法に従って例え
ば水溶媒下で室温で容易に行なうことができる。
結合基にビオチン又はアミノアルキルビオチンを共有結
合させるに際しては、結合基が有する官能基に応じて必
要であれば、適宜触媒や反応試薬などを用いて適当な溶
媒下で行なうことが出来る。
例えば触媒としては、塩酸や炭酸ナトリウム又は炭酸水
素ナトリウムなどの酸、アルカリが主として官能基がエ
ポキシ基の場合に用いられ、又、例えば反応試薬として
は付−ヒドロキシコー・り酸イミドとジシクロへキシル
カルボジイミドが官能基がカルボキシル基の場合に、又
、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カ
ルデジイミドのような縮合剤が官能基がカルボキシル基
、アミン基又はヒドラジノ基の場合に、又水素化シアノ
ホウ素ナトリウムのような還元剤が官能基がホルミル基
の場合に用いられる等々を例示することが出来る。又溶
媒としては通常水が用いられるが必要に応じてリン酸や
酢酸緩衝液として用いることも出来、又塩化ナトリウム
などの無機塩類を添加して用いることも可能である。
ビオチン又はアミノアルキルピオチンとの反応条件につ
いては必ずしも制限は無いが一般に次のような範囲で行
なうことが適当である。
結合基を結合させた本発明に係るrル状共重合体又は変
性rル状共重合体とビオチン又はアミノアルキルピオチ
ンの重量比: 1:0.01〜0.3、好ましくは1:0.05〜0.
2;反応温度:0℃〜室温、好ましくは4℃〜室温;反
応時間=1〜72時間、好ましくは2〜12時間。
反応後の後処理についても特別な要件は無く、戸別、洗
浄等通常行なわれている方法にて適宜実施される。
発明の効果 本発明により提供されるクロマトグラフィー用吸着担体
は、前述の7フイニテイ一クロマトグラフイー用吸着担
体として望まれる性質を総て具備する基剤を用い、これ
に適当な結合基を介してビオチンを共通結合させたもの
である為、本発明の吸着担体を用いることにより、従来
のソフトグルを用いた吸着担体と同じようなアフィニテ
ィークロマトグラフィー用充填剤として使用できるばか
りでなく、特に耐圧カラムに充填し、加圧下でも充分使
用することができるということは、作業時間を大巾に短
縮させる為、従って分離精製の能率を大きく向上させ得
るという最大の利点が得られるものであり、この利点が
例えば高速液体クロマトグラフィーへの応用や工業用の
分離精製設備への応用を計るには不可欠であることは言
を俟だない。
特に、前記の如く多くの利点を有するケ゛ル状共重合体
に対し、やはり前記の如く結合基を介して共有結合によ
りビオチンを結合させた吸着担体は、例えば、一般に用
いられている臭化シアンを介したアフィニティークロマ
トグラフィー用吸着担体などに比して、使用時のリガン
ドの脱落が無く、又結合基の長さを任意に調整すること
が可能である為、リガンドの目的物質に対する吸着能が
優れておシ、更に非特異的吸着も少ないこと等も併せて
本発明により提供されるクロマトグラフィー用吸着担体
の効果は大きい。
実施例 以下に、公知物質よりの本発明のクロマトグラフィー用
吸着担体の製造法について代表的な例を示し、更に具体
的に説明する。但し、これらは説明の為の単なる例示で
あって、本発明はこれらに何ら制限されないのは言うま
でもない。
実施例1 グリシジルメタクリレートとエチレングリコールジメタ
クリレートから得られた共重合体を水により開環変性し
、更に1.4−ブタンジオールジグリシジルエーテルで
グリシジル基を導入し、更にアンモニア水でエポキシ基
をアミノ基に変換したrル(アミノ基:乾燥rル1g当
υ0.2ミリモル)1.09にビオチン243m9のジ
メチルスルホオキシド1i3rnl及びジシクロへ手シ
ルカルゴジイミド206即を加え室温で2時間反応させ
た。ダルを戸数しメタノール及び水で洗浄することによ
り元素分析のイオウ含量から乾燥ダルIJ当シビオチン
を10m9担持させている吸着担体が得られた。
実施例2 グリシジルメタクリレートとエチレングリコールジメタ
クリレートから得られた共重合体を1.3−プロパンツ
アミンによジェポキシ基をアミン基に変換したダル(ア
ミノ基:乾燥ダル1!i当シ1、4 ミリモル)1.0
9を用い、実施例1におけるジシクロへキシルカルボジ
イミドの代わシに1−。
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド300m9を用い溶媒をジメチルスルホキシド溶
液の代わシに0.1モルリン酸ナトリウム緩衝液pH6
,0を用い他は実施例1と同様の操作を行ない、乾燥ダ
ル11当りビオチンを301n9担持させている吸着担
体が得られた。
実施例3 ビオチン243m9とN−ヒドロキシコハク酸イミド1
15ヤを5mlのDMF中でジシクロヘキシルカルボジ
イミド206〜を周込10℃で2時間攪拌反応させる。
反応終了後、実施例1で用いたダル1gを反応液に加え
、更に室温で2時間振盪反応させる。ダルを戸数し、メ
タノール及び水で洗浄する°ことにより乾燥rル1g当
たシビオチンを12η担持させている吸着担体が得られ
た。
実施例4 ビオチン2.439と1,3−プロパンツアミン4Iを
2(1/のジメチルホルムアミド中でジシクロへキシル
カルボジイミド2.06.Fを用1.−>10℃で2時
間攪拌反応させる。反応終了後反応液にジエチルエーテ
ル2Qmlを加え生成したジシクロへキシルウレアを7
去した後、F液を減圧留去し、残渣ヲエタノールで再結
晶“し、対応するアミノプロピルビオチン2.19が得
られた。
実施例5 グリシジルメタクリレートとエチレングリコールジメタ
クリレートから得られた共重合体を水により開項変性し
、更にエピクロルヒドリンでグリシジル基を導入したダ
ル(エポキシ基:乾燥グル1g当、90.25ミリモル
)1gと実施例4で合成したアミノプロピルビオチン2
00mgを、2モル炭酸ナトリウム溶液3d中で50℃
6時間振盪させた。反応終了後、ダルを水及びメタノー
ルで洗浄することにより、乾燥デル1g当たりビオチン
を8m9担持させている吸着担体が得られた。
実施例6 たアミノプロピルビオチンを用い他は実施例1と同様の
操作を行ない、乾燥グル1g当だシビオチンを10〜担
持させている吸着担体が得られた。
試験例1 実施例1で得られた吸着体を、4.6φ×75瓢のステ
ンレス製カラムに充填して高速液体クロマトグラフ装置
を用いてアビジンを分析したところ、図1のようなりロ
マトグラが得られた。
分離条件 溶離液:0.01モルリン酸緩衝液(pH7,0)(溶
離液■)、0.01モル リン酸緩衝液0.1モルNa
(:z(pH7,0) (溶離液■)、溶離液■→■3
゜分リニアグラジェント、流速: Q、 5 ml/m
in、カラム温度=28℃、検出器:紫外分光光度計2
30m 0 試験例2 試験例1と同様にして卵白を分析したところ、図2のよ
うなりロマトダラムが得られた。
【図面の簡単な説明】
図12図2はいずれも本発明によるビオチン吸着担体を
用いた高速液体クロマトグラフ用カラムによるアビジン
又は卵白の分離吸着、溶出のパターンを示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (A)グリシジルモノビニルエステル又はグリシジルモ
    ノビニルエーテル及び(B)アルキレングリコールジビ
    ニルエステルを主成分とし前記(A)成分が(B)成分
    で架橋されたゲル状共重合体の前記(A)成分に基づく
    エポキシ基に結合基を介して共有結合により結合したビ
    オチンを含有する多孔性の共重合体から成ることを特徴
    とするクロマトグラフィー用吸着担体。
JP61306363A 1986-12-24 1986-12-24 クロマトグラフイ−用吸着担体 Pending JPS63159756A (ja)

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