JPS63157346A - キヤプスタンモ−タのブレ−キ機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ビデオテープレコーダ（ＶＴＲ）、オーディ
オテープレコーダ等の信号記録再生装置に於いて、磁気
テープを搬送する為のキャプスタンモータに僅かな制動
力を作用させ、確実なスロー再生モードを行なわしめる
ブレーキ機構に関するものである。

（従来の技術） 一般に、家庭用ＶＴＲに於いては、第１０図に示す如く
シャーシく１）にＶＴＲシリンダー（１１）を挟んで開
設した一対の案内溝（１５）　（１６）に、供給リール
（１２）及び巻取りリール（１３）から磁気テープ（１
４）を引き出す為の先導ガイドブロック（２１）（２２
）が夫々摺動可能に嵌められ、両ガイドブロック（２１
）（２２）は、ローディングモータ（８１）が連繋した
後記テープローディング機構（図示省略）によって往復
駆動されるものである。先導ガイドブロック（２１）　
（２２）の前進により、ＶＴＲシリンダー（１１）に巻
装された磁気テープ（１４）は、キャプスタンモータ（
８）の出力軸に固定されたキャプスタン（１０）の駆動
によって搬送される。

キャプスタンモータ（８）はベルトを介して首振りアイ
ドラー１１１ｆＮ（１８）に連繋し、首振りアイドラー
を何れか一方のリール台に選択的に係合せしめ、該リー
ル台をテープ巻取り方向に駆動している。

又、キャプスタンモータ（８）の近傍には、ソレノイド
（９）によって往復駆動されるブレーキレバー（５）が
配備されている。

通常の信号再生モードよりも遅い速度で信号再生が行な
われる特殊再生モード（スロー再生モード）に於いては
、キャプスタンモータ（８）は間欠回転に切り暫わり、
前記ブレーキレバー（５）がキャプスタンモータ（８）
に所定の制動力を及ぼす。この結果、キャプスタンモー
タ（８）は、ロータの慣性力が前記制動力によって打ち
消され、確実な間欠回転を行なうのである。

（解決しようとする問題点） ところが、従来のＶＴＲに於いては、ブレーキレバー（
５）の駆動の為にソレノイド（９）が装備されていたか
ら、ソレノイド（９）を動作させる制御回路、テープ走
行モードの切替わりを検出するスイッチ等の装備が必要
となり、装置が複雑化するばかりでなく、比較的単価の
高いソレノイド（９）の装備により、製品が高価となる
問題があった。

（問題点を解決する為の手段） 本発明の目的は、ソレノイドを用いることなく、ブレー
キレバー（５）を確実に動作させることの出来る簡易な
構成のブレーキ機構を提供することである。

本発明に係るキャプスタンモータのブレーキ機構に於い
て、ブレーキレバー（５）は、バネ（５２）によってキ
ャプスタンモータ（８）に対する制動方向に付勢し、テ
ープローディング機構（２）には、該機構に連動して回
転するカム（７）を介してブレーキレバー（５）を連繋
した。

前記カム（７）は、通常再生モードにてブレーキレバー
（５）をバネ（５２）に抗してキャプスタンモータ（８
）から離脱せしめ、且つ特殊再生モードにてブレーキレ
バー（５）をキャプスタンモータ（８）に摺接せしめる
様に移動するカム面（７０）＠具えている。

（作用） テープ走行モードに応じてテープローディングＪ［（２
＞が動作し、これに伴ってカム（７）が回転する。

通常再生モードに於いて、ブレーキレバー（５）は、カ
ム（７）のカム面（７０）の駆動により、バネ（５２）
に抗してキャプスタンモータ（８）から離脱し、キャプ
スタンモータ（８）に対する制動を解除している。

通常再生モードから特殊再生モードへの移行に伴って、
テープローディング機構（２）に連動してカム（７）が
回転し、この結果、カム面（７０）は、ブレーキレバー
（５）をバネ（５２）による付勢方向に移動せしめ、ブ
レーキレバー（５）は該付勢力によってキャプスタンモ
ータ（８）に所定の制動力を作用せしめる。

この結果、キャプスタンモータ（８）は確実な間欠回転
を行なう。

（発明の効果） 本発明に係るブレーキ機構によれば、テープローディン
グ機構（２）の動力とカム（７）を介してブレーキレバ
ー（５）へ導くことにより、テープ走行モードの切替わ
りに応じて、ブレーキレバー（５）が正確に往復駆動さ
れるから、ソレノイドの装備は不要であり、これによっ
て装置構成が簡略化される。

（実施例） 第１図乃至第３図は、本発明に係るブレーキ機構を第１
０図に示すローディング方式のＶＴＲに実施した第１の
例を示し、テープローディング機構、リール台ブレーキ
機構及びピンチローラ圧着機構を駆動する為に従来より
装備されているカムギア（４）に対し、ブレーキレバー
（５）を駆動するカム（７）を設けたものである。

シャーシ（１）には、歯車機構を介して前記ローディン
グモータ（８１）に連繋するカムギア（４）が枢支（４
０）されると共に、リール台ブレーキ機構及びピンチロ
ーラ圧着機構に連繋するスライド板（１９）が往復動可
能に配備されている。該スライド板（１９）の駆動は、
カムギア（４）の背面に形成した渦巻き状のカム溝（図
示省略）に、スライド板（１９）に突設したカムフォロ
ワを係合せしめることにより行なわれる。

又、カムギア（４）の表面には、第８図に示す如く、後
記扇形ギアレバー（３）を揺動駆動する為のカム溝（４
１）が渦巻き状に凹設されている。該カム溝（４１）は
、第９図に示すカム曲線に従って、カムく７）の回転中
心からの高さ位置を変化し、停止モードに於ける作用部
Ａ、テープローディングモードに於ける作用部Ｂ、及び
記録再生モードに於ける作用部Ｃから構成される。尚、
第１図乃至第３図にはカム溝（４１）の図示を省略した
。

更に、カムギア（４）には円盤状のカム（７）が一体に
形成され、該カム（７）の外周面には、後記スライドレ
バー（６）を往復駆動する為のカム面（７０）が形成さ
れている。該カム面（７０）は、キャプスタンモータ（
８）に対する制動を解除するときに作用すべき円筒面（
７０ａ）と、キャプスタンモータ（８）に制動を掛ける
際に作用すべき凹部（７０ｂ）とから構成される。

カムギア（４）の上方には、基端部がシャーシ（１）に
枢支（３０）され先端部に扇形ギア部（３１）を具えた
扇形ギアレバー（３）が配設され、レバー中央部に突設
したカムフォロワ（３２）を前記カムギア（４）のカム
溝（４１）に係合している（第８図参照）９扇形ギアレ
バー（３）のギア部（３１）に、小歯車部及び大歯車部
からなる中間ギア（２９）の小歯車部が噛合し、大歯車
部には、互いに噛合する一対の先導ガイドギア（２７）
　（２８）の内、右側の先導ガイドギア（２８）が噛合
している。

先導ガイドギア（２７）　（２８）には、夫々レバー（
２５）（２６）が突設されると共に、各レバー（２５）
　（２６）の先端部に、リンク（２３）　（２４）を介
して先導ガイドブロック（２１）（２２）が回動可能に
連結されている。

而して、カムギア（４）、扇形ギアレバー（３）等の歯
車機構、及び該歯車機構から先導ガイドブロック（２１
）（２２）へ至るリンク機構はテープローディング機構
（２）を構成する。

キャプスタンモータ（８）の近傍には、ブレーキレバー
（５）が回動可能に枢支（５０）され、ブレーキレバー
（５）の一方の自由端にはキヤでスタンモータ（８）の
ロータに摺接すべきフェルト（５１）が固定されている
。又、ブレーキレバー（５）とシャーシく１）との間に
バネ（５２）を張設し、ブレーキレバー（５）をキャプ
スタンモータく８）に対する制動方向に回転付勢してい
る。

又シャーシ（１）上には、ブレーキレバー（５）とカム
ギアく４）との中間位置にスライドレバー（６）が往復
動可能に支持され、左方端部をブレーキレバー（５）の
フェルト（５１）とは反対側の自由端に、右方端部をカ
ム（７）のカム面（７０）に対向せしめている。

以下、上記ブレーキ機構の動作を説明する。

第１図乃至第う図は、夫々停止モード、通常再生モード
、特殊再生モードに於けるブレーキ機構の動作状態を示
している。

カムギア（４）は、停止モードから通常再生モードを経
て特殊再生モードへ移行する過程で時計方向に回転し、
スライド板（１９）を駆動すると共に、前記カム溝（４
１）によってカムフォロワ（３２）を駆動し、扇形ギア
レバー（３）を半時針方向に回動せしめる。

この結果、テープローディング機構く２）は第２図に示
す状態、即ちレバー（２５）　（２６）及びリンク（２
３）　（２４）が開き、先導ガイドブロック（２１）（
２２）が前進端に位置決めされる。

この過程で、カム（７）は略１回半だけ回転するが、通
常再生モードに移行した状態では、第２図に示す如くカ
ム面（７０）の円筒面（７０ａ）がスライドレバー（６
）に当接しており、スライドレバー（６）を左方へ移動
せしめ、これによってブレーキレバー（５）をバネ（５
２）に抗して時計方向に回動させ、キャプスタンモータ
（８）に対する制動を解除している。

特殊再生モードへの移行時は、カムギア（４）が更に時
計方向に回転し、第３図に示す如くカム（７）の凹部（
７０ｂ）がスライドレバー（６）に対向した状態となる
。この過程で、カムギア（４）のカム溝（４１）は、第
９図に示す如くカム曲線の高さが変わらないから、扇形
ギアレバー（３）は停止したままである。

カム面（７０）の移動に伴って、スライドレバー（６）
が右方へ移動し、ブレーキレバー（５〉はバネ（５２）
の付勢により半時針方向に回転する。フェルト（５１）
がキャプスタンモータ（８）のロータに摺接した状態で
、カム面（７０）の四部（７０ｂ）は、スライドレバー
（６）の端部から離間する。これによって、キャプスタ
ンモータ（８）には、バネ（５２）の付勢力に応じた適
度な制動力が作用するのである。

第４図乃至第７図は、本発明に係るブレーキ機構の第２
の実施例を示し、テープローディング機構（２）を構成
する先導ガイドギア（２７）にカム（７）を設けたもの
である。

テープローディング機構（２）の基本的な構成は前記第
１実施例と同じであるが、カムギア（４）の時計方向の
回転に伴って、テープ走行モードは、停止モード→テー
プローディングモード→特殊再生モード→通常再生モー
ドの順序で変化する。これに応じて、カムギア（４）の
カム溝（４１）には、第８図及び第９図に破線で示す如
く、特殊再生モードから通常再生モードへの移行時に扇
形ギアレバーを更に半時針方向へ駆動する為の作用部り
が形成されている。

又、左右の先導ガイドギア（２７）　（２８）とレバー
（２５）　（２６）とは、第７図に示す如く互いに一定
の角度範囲内で相対回転可能に係合すると共に、回転軸
の周囲にバネ（２０）を円弧状に配設し、該バネ（２０
）の両端は、先導ガイドギア（２７）及びレバー（２５
）に夫々設けた掛かり部（２７ａ）　（２５ｍ）に固定
して、先導ガイドギア（２７）に対してレバー（２５）
を時計方向に回転付勢している。

先導ガイドギア（２７）にはカム（７）が一体に形成さ
れ、該カム（７）は、キャプスタンモータに対する制動
を解除する際に作用すべき第１及び第２の凸部（７１）
　（７３）と、キャプスタンモータに制動を掛ける際に
作用すべき凹部（７２）とからなるカム面（７０）を具
えている。

ブレーキレバー（５）は、バネ（５２）によって時計方
向に付勢されると共に、フェルト（５１）とは反対側の
端部に、前記カム（７）に対するカムフォロワ（５３〉
を具えている。

停止モードに於いては、第４図に示す如くブレーキレバ
ー（５）のカムフォロワ（５３）はカム（７）の第１凸
部（７１）に接触しており、ブレーキレバー（５）はキ
ャプスタンモータ（８）に対する制動を解除している。

第５図に示す特殊再生モードに移行すると、先導ガイド
ブロック（２１）（２２）が前進端に位置決めされると
共に、ブレーキレバー（５）のカムフォロワ（５３）は
カム（７）の凹部（７２）に対向し、ブレーキレバー（
５）はバネ（５２）の付勢によりキャプスタンモータ（
８）に制動を掛けるのである。尚、この状態で先導ガイ
ドギア（２７）　（２８）とレバー（２５）（２６）と
の間に張設されたバネ（第７図（２０））は僅かに引き
伸ばされ、これによって先導ガイドブロック（２１）（
２２）は前進端へ向かつて付勢される。

カムギア（４）の駆動により扇形ギアレバー（３）が更
に半時針方向に回動し、先導ガイドギアく２フ）が時計
方向に回転すると、ブレーキレバー（５）はカム（７）
の第２凸部（７３）によって半時針方向に駆動され、キ
ャプスタンモータ（８）に対する制動を解除する。この
際、先導ガイドブロック（２１）（２２）は前進端に位
置決めされているから、先導ガイドギア（２７）　（２
８）の回転は、レバー（２５）　（２６）との間に張設
されたバネ（第７図（２０））の伸びによって吸収され
、レバー（２５）　（２６）、リンク（２３）　（２４
）の姿勢に変化はない。

本発明に係るブレーキ機構によれば、ブレーキレバー（
５）を駆動する為にソレノイドの装備は不要であり、ブ
レーキレバー（５〉とテープローディング機構（２）と
の間に、カム（７）及び、必要に応じて装備されるスラ
イドレバー（６）からなる連動機構を介装するだけで可
く、又、ブレーキレバー（５）を駆動する為の動力は、
テープローディング機構、リール台ブレーキ機構、及び
ピンチローラ圧着機構の駆動源であるカムギアからとる
ことが出来るから、装置構成は極めて簡易であり、動作
も確実である。

尚、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求
の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である
ことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明に係るブレーキ機構の第１実
施例を示し、第１図は停止モード、第２図は通常再生モ
ード、第３図は特殊再生モードに於ける動作状態をシャ
ーシの背面から見た平面図、第４図乃至第７図は第２実
施例を示し、第４図は停止モード、第５図は特殊再生モ
ード、第６図は通常再生モードに於ける動作状態をシャ
ーシの背面から見た平面図、第７図はレバーが突設され
た先導ガイドギア及びカムを示す拡大平面図、第８図は
カムギアの拡大平面図、第９図はカム曲線を表わす図、
第１０図は従来装置をシャーシの上面から見た平面図で
ある。 （１）・・・シャーシ　　　　　（１０）・・・キャプ
スタン（２）・・・テープローディング機構 （４）・・・カムギア　　　　　（５）・・・ブレーキ
レバー（６）・・・スライドレバー　（７）・・・カム
（８）・・・キャプスタンモータ 出　願　人　三洋電機株式会社 ′ｊＳ７図 窮８図 第９図 第１０図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ［１］テープ走行モードに応じて動作するテープローデ
   ィング機構（２）を具え、キャプスタンモータ（８）の
   近傍には、通常の信号再生モードよりも再生速度の遅い
   特殊再生モードにて、キャプスタンモータ（８）に僅か
   な制動力を及ぼすブレーキレバー（５）を装備した信号
   記録再生装置に於いて、ブレーキレバー（５）はバネ（
   ５２）によってキャプスタンモータ（８）に対する制動
   方向に付勢され、テープローディング機構（２）には、
   該機構に連動して回転するカム（７）を介して、前記ブ
   レーキレバー（５）を連繋し、該カム（７）は、通常再
   生モードにてブレーキレバー（５）をバネ（５２）に抗
   してキャプスタンモータ（８）から離脱せしめ且つ特殊
   再生モードにてブレーキレバー（５）をキャプスタンモ
   ータ（８）に摺接せしめるカム面（７０）を具えている
   ことを特徴とするキャプスタンモータのブレーキ機構。 ［２］カム（７）は、テープローディング機構（２）に
   装備されテープ走行モードの変化に応じて回転するカム
   ギア（４）に一体に固定されている特許請求の範囲第１
   項に記載のブレーキ機構。 ［３］カム（７）は、テープローディング機構（２）に
   装備されテープローディング動作に応じて回転する先導
   ガイドギア（２７）に一体に固定されている特許請求の
   範囲第１項に記載のブレーキ機構。