JPS63149170A - 多値サ−マルプリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 濃度階調形多値記録方式を用いる中間調カラーサーマル
プリンタであって、記録色ごとのドツトの位置ずれ変動
による記録画像中のノイズを除去するため、１記録ライ
ンの記録タイミングを各色ごとに、又は記録ラインの周
期は一定とし各記録画素の記録タイミングを各記録画素
ごとに各色別に微小に変化させるように構成することに
より、スクリーン角度設定に似た効果で記録画像中のノ
イズを除去することが可能となる。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、濃度階調形多値記録方式を用いる中間調カラ
ーサーマルプリンタに関する。

例えば、昇華性熱転写インクシート等の中間調記録材料
を用いて、濃度階調記録を行うためのサーマルヘッドの
駆動方式が実用化されている。

この方式においては、記録色ごとのドツトの位置ずれ変
動により、記録画像中にノイズが発生することがあり、
かかる記録画像中のノイズを簡易な方法で確実に除去す
る方式が待たれている。

Ｃ従来の技術〕 第５図は従来例を説明するブロック図、第６図はサーマ
ルプリンタの構成概要を説明する図、第７図は面積階調
記録におけるスクリーン角度設定を説明する図をそれぞ
れ示す。

第５図は第６図に示すサーマルヘッド３１の駆動部分を
示すブロック図であり、その構成は、図示してない回路
から送られて来るラインスタート信号■により転送され
て来る階調データ■をラッチするデータラッチ回路１１
ａと、データランチ回路１１ａにランチした階調データ
■に対応する駆動パルス幅が予め書込まれている駆動パ
ルス幅メモリ（ＲＯＭ）　ｌｌｂとを備える階調データ
変換部１１と、予め規定された記録タイミングによりサ
ーマルヘッド３１の発熱体１２ｃを駆動するための所定
幅のパルスを発生するパルスジェネレータ１２ａと、サ
ーマルヘッド３１の発熱体１２ｃを直接駆動するトラン
ジスタ１２ｂ及びサーマルヘッド３１の発熱体１２Ｃか
らなる画像記録部１２とを具備して構成されている。

熱を利用して文字等の情報を記録するサーマルプリンタ
としては、感熱記録方式と熱転写記録方式とがある。

感熱記録方式は熱によって変色する記録用紙３３に直接
サーマルヘッド３１を接触させつつサーマルヘッド３１
の発熱体１２ｃを加熱して記録用紙３３を変色すること
により記録する方式である。

一方、熱転写記録方式はサーマルヘッド３１によりイン
ク（第６図に示すインクシート３２等）を加熱して溶融
あるいは昇華し、それを記録用紙３３に転写して記録す
る方式である。

又、サーマルヘッド３１の発熱体１２ｃの記録方式から
は、ライン記録方式とシリアル記録方式が用いられ、低
速記録にはシリアル記録方式が用いられる。

第６図はライン記録方式で熱転写記録方式を採用してい
るサーマルプリンタの構成概要を示す。

このサーマルヘッド３１はインクシート３２．記録用紙
３３を介してプラテン３４と対向している。

インクシート３２は昇華性であり、サーマルヘッド３１
により、このインクシート３２を加熱することによりイ
ンクシート３２のインクが昇華し、記録用紙３３に転写
される。

ディジタルカラープリンタでは、一般にカラー画像の再
現にイエロー（Ｙ）８マセンダ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、
ブランク（Ｋ）の各色のインクの重ね合わせで画像形成
がなされる。

上記方法で各色のインクの重ね合わせを行った場合の、
ドツトの重なり具合をミクロに制御することは困難で、
そのため記録画素のわずかな変動（例えば、紙の斜行、
伸縮等）によるモアレ縞。

階調むら及び色相むら等が生じる。

そのため、カラー印刷等に使用されている各色に異なっ
たスクリーン角を設け、ドツトをランダムに重ねるよう
にして平均的な一様性を得る手法が検討されている。

面積階調記録方式を用いるディジタルカラープリンタで
は、第７図に示すａＸａ画素のマトリックス位置をデー
タ上でずらして、上記のスクリーン角度設定に僚た効果
を得ている。

即ち、第７図はａＸａ画素のマトリックスを単位とする
基本セルを適当にずらした配列を取ることでスクリーン
角を持った網点ドツトを構成する例を示す。

このように面積階調記録では、マトリックス位置をデー
タ上でずらすことによりイエロー（Ｙ）。

マセンダ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、ブラック（Ｋ）の各色
、それぞれ異なったスクリーン角度にして目につきゃす
いモアレ縞の発生を抑えている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、上述した面積階調形記録ではスクリーン角を構
成するためには、網点を構成するドツト数が少ないため
、得られるスクリーン角度が制限される。

特に、例えば１０ドツト／ｍｍ以下の低ドツト密度のプ
リンタでは、そのドツト数が少ないための影響が顕著で
極端に画像が不自然となり、モアレ縞の発生を充分に抑
えることが出来ない。

一方、濃度階調形記録では記録ドツトがそのまま単位画
素となるため、面積階調形記録のようにマトリックス位
置をデータ上でずらすことは不可能に近い。

即ち、これをハードウェアで実現することは原理的には
可能であるが、その構成が複雑となり実質的に使用に耐
え得る構成の実現が出来ないため、その実用実施例が知
られてない。

〔問題点を解決するための手段〕

第１図は本発明の詳細な説明するブロック図を示す。

第１図に示す本発明の原理ブロック図は、濃度階調形記
録を行う多値サーマルプリンタの一部の構成概要を示し
、その構成は第５図で説明した階調データ変換部１１１
画像記録部１２と、濃度階調記録を行う時、記録タイミ
ングを各原色ごとに所定量変化させると共に、任意の記
録画素について所定個数連続する記録画素の変化量の総
和が所定値未満になるようにする記録タイミング変換手
段（記録タイミング変換部）１３とを具備して構成され
ている。

〔作用〕

画像記録部１２で実施するカラー記録において、１記録
ラインの記録タイミングを各色ごとに、又は記録ライン
の周期は一定とし各記録画素の記録タイミングを各記録
画素ごとに各色別に微小に変化させると共に、任意の記
録画素について所定個数連続する記録画素の変化量の総
和が所定値未満になるようにする記録タイミング変換手
段（記録タイミング変換部）１３を設けて構成すること
により、スクリーン角度設定に似た効果で記録画像中の
ノイズを除去し、モアレ縞や色相むら等の発生を確実に
抑えることが可能となる。

〔実施例〕

以下本発明の要旨を第２図〜第４図に示す実施例により
具体的に説明する。

第２図は本発明の詳細な説明するブロック図、第３図は
本発明の他の実施例を説明するブロック図、第４図は本
発明の実施例における記録画素の処理状況を説明する図
をそれぞれ示す。尚、企図を通じて同一符号は同一対象
物を示す。

第２図に示す本実施例は濃度階調記録のサーマルヘッド
の駆動部分を示すブロック図であり、本実施例の記録タ
イミング変換部１３は、乱数データを出力する乱数発生
部１３ａと、乱数発生部１３ａからの乱数出力を１ライ
ン記録期間保存する１ライン乱数出力レジスタ１３ｂと
、乱数発生部１３ａから発生する乱数に従ってラインス
タート信号■を所定量変化させるための可変遅延部１３
ｃとを具備している。

階調データ変換部１１内データランチ部１１ａは図示し
てない回路から送出されるラインスタート信号■（所定
タイミングにて発生する）により、各画素の階調データ
■を読込み、ラッチする。

駆動パルス幅メモリ（ＲＯＭ）ｌｌｂはラッチした階調
データ■をアドレスとして、これに対応する駆動パルス
幅が予め書込まれており、入力する階調データ■に対応
する駆動パルスに変換して送出する。尚、駆動パルス幅
メモリ（ＲＯＭ）ｌｌｂは不揮発性メモリ（ＲＯＭ）か
らなっている。

一方、ラインスタート信号■は可変遅延部１３ｃにも送
出され、これにより乱数発生部１３ａから発生する任意
のタイミングに応じて、各記録画素についてヘッド駆動
の記録タイミングストローブ信号■に変換される。

尚、乱数発生部１３ａは１ライン１７２８個の乱数を発
生し、複数の発熱体１２ｃに対応するデータを１ライン
乱数出力レジスタ１３ｂに格納する。

又、画像記録部１２内パルスジエネレータ１２ａは一１
〇− 駆動パルス幅メモリ（ＲＯＭ）　ｌｌｂからの出力と、
可変遅延部１３ｃとから出力する任意の記録タイミング
により、第６図に示すサーマルヘッド３１を構成する発
熱体１２ｃを駆動するために最適な幅のパルスを発生す
る。

このパルスジェネレータ１２ａから出力されるパルスに
てトランジスタ１２ｂがオン／オフされ、任意のパルス
区間オンとなり、発熱体１２ｃに対して駆動電流を印加
する。尚、通常、複数個の発熱体１２ｃは１個の集積回
路に収納され、サーマルヘッド３１上に実装される。

上述の方法により、単位画素（第４図（Ａ）に示す１区
画を単位画素とする）毎に各原色について各画素記録タ
イミングを階調データに対応して任意に所定量（微小量
）ずらせて記録する。その状況は第４図（Ａ）の例に示
すようになる。

即ち、第４図（Ａ）の記録例ではイエロ（Ｙ）。

マセンダ（Ｍ）を単位画素毎に微小時間ずらすことによ
り、記録中心値に対して記録ドツトが図中の上下に微小
量ずれて記録される。

尚、画素記録タイミングを可変遅延部１３ｃ等を用いず
に直接発生する場合には、乱数発生部１３ａと図示して
ない累積器及び比較器等を用いて、所定個数の連続する
記録画素の記録位置の変化量の総和を所定値未満にする
操作が必要となる。

しかし、本実施例の場合は、ラインスタート信号■を可
変遅延部１３ｃで直接制御することにより、記録画素の
変化量の累積が生じないため、上記のための特別な構成
を取る必要はない。

次に、第３図の実施例はライン記録時に１ライン分の各
記録画素について、第４図（Ｂ）に示すように記録タイ
ミングをランダムに所定微小量ずらせ記録する場合であ
る。

本実施例の可変遅延部１３ｂは乱数発生部１３ａから発
生される乱数により、各色の記録タイミングを任意に変
化させた記録タイミングストローブ■をパルスジェネレ
ータ１２ａに送出する。尚、乱数発生部１３ａは１ライ
ン記録に対して１個の乱数を発生するものとする。

パルスジェネレータ１２ａは可変遅延部１３ｂから発生
される記録タイミングストローブ信号■と、駆動パルス
幅メモリ（ＲＯＭ）　ｌｌｂからの駆動信号により、任
意のタイミングで各階調データのに見合ったパルスを発
生する。

そのパルスによりトランジスタ１２ｂ　ｆＪ＜制御され
、発熱体１２ｃへの駆動がなされる。これにより、任意
のタイミングの記録が第４図（Ｂ）に示すような状態で
得られる。

これをイエロ（Ｙ）、マセンダ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、
ブラック（Ｋ）の各色毎に変化させることにより、スク
リーン角度設定と同様、各色のドツト位置ずれにより発
生するモアレ縞等の影響を除去することが可能となる。

第２図、第３図に示す本実施例はライン記録方式の中間
調カラーサーマルプリンタによる例を示したが、全く同
様な方法を用いることにより、シリアル記録方式の中間
調カラーサーマルプリンタにも応用可能である。

尚、ライン記録方式の場合は紙送り方向（副走査方向）
のタイミングが変化するのに対して、シリアル記録方式
のでは、紙送りと垂直方向（主走査方向）のタイミング
が変化することになる。

〔発明の効果〕

以上のような本発明によれば、記録画像中のノイズを除
去し、モアレ縞や色相むら等の発生を確実に抑えること
が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の詳細な説明するブロック図、第２図は
本発明の詳細な説明するブロック図、第３図は本発明の
他の実施例を説明するブロック図、 第４図は本発明の実施例における記録画素の処理状況を
説明する図、 第５図は従来例を説明するブロック図、第６図はサーマ
ルプリンタの構成概要を説明する図、 第７図は面積階調記録におけるスクリーン角度設定を説
明する図、 をそれぞれ示す。 図において、 １１は階調データ変換部、ｌｌａはデータランチ部、１
１ｂは駆動パルス幅メモリ（ＲＯＭ）、１２は画像記録
部、 １２ａはパルスジェネレータ、 １２ｂはトランジスタ、　１２ｃは発熱体、１３は記録
タイミング変換部、 １３ａは乱数発生部、 １３ｂは１ライン乱数出力レジスタ、 １３ｃは可変遅延部、　　３１はサーマルヘッド、３２
はインクシート、　　３３は記録用紙、３４はプラテン
、 をそれぞれ示す。 第　１　圀 ｅ αコ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）中間調記録材料を用いて、濃度階調記録を行う中間
   調カラーサーマルプリンタにおいて、該濃度階調記録を
   行う時、記録タイミングを各原色ごとに所定量変化させ
   ると共に、任意の記録画素について所定個数連続する記
   録画素の変化量の総和が所定値未満になるようにする記
   録タイミング変換手段（１３）を設けたことを特徴とす
   る多値サーマルプリンタ。 ２）前記各原色ごとの所定変化量を１記録ライン単位と
   し、前記中間調カラーサーマルプリンタのサーマルヘッ
   ドの１記録ラインの記録タイミングを前記記録タイミン
   グ変換手段（１３）にて各原色ごとに所定量変化させる
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の多値サー
   マルプリンタ。 ３）前記各原色ごとの所定変化量を各記録画素単位とし
   、１記録ラインの記録周期を一定に保ちながら各記録画
   素の記録タイミングを前記記録タイミング変換手段（１
   ３）にて各記録画素ごとに、各原色別に所定量変化させ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の多値サ
   ーマルプリンタ。