JPS63116673A - 冷凍魚肉すり身添加用品質改良剤及びその製造法 - Google Patents

冷凍魚肉すり身添加用品質改良剤及びその製造法

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JPS63116673A
JPS63116673A JP61262698A JP26269886A JPS63116673A JP S63116673 A JPS63116673 A JP S63116673A JP 61262698 A JP61262698 A JP 61262698A JP 26269886 A JP26269886 A JP 26269886A JP S63116673 A JPS63116673 A JP S63116673A
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秀樹 松原
Koshiro Shimazu
島津 幸四郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は冷凍魚肉すり身の冷凍貯蔵中における品質劣
化を防止し、かつ白炭を向−F、させる品質改良剤及び
それの製造法に係わるものである。 (従来の技術及びその問題、α) 魚肉すり身の品質は、通常、その白さやそれを加工して
得られるかまぼこ等の練製品の白炭や弾力によって評価
されている。良好なアシ(弾力)や白炭を有する練製品
を得るには鮮度の良い原料魚を、鮮度を落とさずにすり
身加工する必要がある。 現在、一般に行われている魚肉すり身の製造方法では、
水晒し後の脱水魚肉にしょ糖、ソルビトール、重合燐酸
塩が添加されている。 しかしながら、近年国際的な領海問題や資源の枯渇化に
基づき、前場は遠隔地化し、洋上買い付けとか、冷凍魚
の輸入が行われるJ:うになり、原料魚の捕獲から冷凍
すり身加工までの1]数も長期化し、これらの理由によ
り鮮度の低下した原料魚を使用せざるを得ない状況にな
ってきている。このため、冷凍すり身の品質改良技術の
開発が強く望まれている。 すり身の品質改良については従来から、主に白炭の向り
を目的として幾つかの提案がなされている。 例えば、特公昭54−284.64号公報には不飽和脂
肪酸を一定喰以]〕含んでいる脂肪酸のグリセリンエス
テル及び/又はレシチンをエチルアルコール、プロピレ
ングリコール、グリセリン、D−ソルビトール、D−マ
ンニトール等を溶角イした水溶液と紹み今わせ、必要に
応じでしょ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル
の1種又は2種以上を加えて得られる、常温で液状の練
製品改良剤が開示されている。そしてこの品質改良剤は
冷水に対して溶解性、分散性が良く、常温で液状を呈し
、練製品の色を白くし、かつ弾力を向上させるものであ
ると説明されている。 また、特公昭60−8107号公報には、分散媒として
の糖アルコール及び/又は糖、界面活性剤としてのしょ
糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及び/又
はレシチン並びに油脂の特定割合からなる組成を有し、
粒径が20メツシュ以下の粉、粒体である冷凍すり身用
の品質改良剤が開示されており、このものも練製品の弾
力の向上と白炭の向上をはかる目的をもっている。 更に、特公昭59−3911.4号公報には特定割合の
分散媒としての糖アルコールと油脂とからなり、モして
粒径16メツシュ以下の結晶安定化された粉末状、顆粒
状又は顆粒状の固体膠質であるすり身並びに練製品添加
用品質改良剤が開示されており、このものも弾力形成能
を向上させ、白炭を向上させることを目的としている。 上記のように、従来、様々な白炭向」二及び弾力向上の
ための品質改良剤が提案されているが、必ずしも満足し
得るものといえない。 例えば上記特公昭54−28464号公報に記載されて
いる品質改良剤は液状であることから、■ 物性が不安
定である、■ 取り扱いが不便である、■ 包装、貯蔵
及び空容器処理の経費が高くつく、■ 白炭向−L効果
が不充分である等の問題点がある。即ち、冬季における
−20”C′u−25℃のような低温から、夏期におけ
る30℃〜35℃のような高温にわたる変化に耐え切れ
ず、氷結や、糖アルコールの析出が起るなどの物性−1
−の不安定さを有し、また、多くのすり身は狭い船上で
製造されており、水揚げした魚を迅速に加工して冷凍す
り身とすることが必要であるので、添加する物質をあら
かじめ計量、分包することが多いが、液状品の計量、分
包は手数がかがり、船−ヒでの使用には適していない。 また、」二足特公昭60−8107号公報、特公昭59
−39114号公報記載の品質改良剤はすり身に添加す
る物のいくつかが混合された粉末製剤であるが、このも
のにも次のような問題点がある。 例えば■製剤の製法が同化に時間のがかる効率のよくな
い方法である、■ 包装材に油脂や界面活性剤が滲み、
製剤の組成が変化したり、周囲に保存しである資Hに臭
いがつく、■ 品質改良剤を製造するために11■示さ
れている方法は融点以上に加熱溶融したソルビトールに
界面活性剤、油及び重合燐酸塩を分散し、固めてから粉
砕するものであるが、その中の重合燐酸塩の1)IIは
比較的高いアルカリ性であり、ソルビトール中にわずか
に残留しているブドウ糖が分解反応を起して製剤に黄色
ないしかっ色がつき、ひいてはすり身も着色する。 また、上記公報に開示されている品質改良剤の別の製法
は界面活性剤を配合したソルビトール粉末に重合燐酸塩
の粉末を混合するものであるが、この方法で製造した製
剤は、■ 輸送中に重合燐l!I2塩が偏析し、製剤中
の重合燐酸塩が偏ってしまう、■ 冷水に対する溶解速
度が遅く、すり身に添加した場合に、均一に分散しにく
い、■ らいかい磯に製剤を投入する際に品質改良剤の
粉末が舞い、周囲がべとついL−9、滑りやすくなった
りし、更に不衛生である、■ 白炭向−ヒ効果が不充分
であり、ゼリー強度が低下する、■ 品質改良剤を保存
した後に、がホぽこを造った場合、ゼリー強度の低下が
者しいこと、ホた成形した場合にかまぼこが縮むという
ような問題点がある。 (問題点を解決するための手段) 本発明は前記のような従来の問題点をM消した冷凍魚肉
すり身添加用品質改良剤を提供することを第1の目的と
し、かかる品質改良剤を工業的に有利に製造する方法を
提供することを第2の目的とする5而して、−1,配糖
1の目的は多孔質のソルビトール及び/又はマルチ)・
−ル60 ”−95重量%、トI L 85以下のポリ
グリセリン脂肪酸エステル0.5〜6重量%、ソルビタ
ン脂肪酸エステル0.5〜6重量%、食用油脂0 、5
 ′u 9重量%及び重合燐酸塩1〜20重量%の組成
を有し、粉末状又は空粒状である品質改良剤により達成
される。 上記第2の目的は、2〜15重量%の水分を含んで結晶
状に固化されたソルビトール及び/又はマルチトールを
乾燥して得られた多孔質のソルビトール及び/又はマル
チトールの粉、粒体に重合燐酸塩の水溶液又は分散液を
、温度50へ、 9 (1’Cの雰囲気下で滴加又は噴
霧し、乾燥した後、HL B5以下の親油性ポリグリセ
リン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及び食
用油脂を含浸させる方法がらなり、得られる粉、粒体が
一11記第1の発明の組成からなるものとする品質改良
剤の製造法によ1)達成される6 以下本発明の詳細な説明する。 本発明の冷凍魚肉すり身添加用品質改良剤(以下、単に
品質改良剤という)において用いられるソルビトール又
はマルチトールは魚肉蛋白質の冷凍変性防止、即ち魚肉
の保水力を保持し、かまばこ等の練製品としたときのゼ
リー強度を保持し、更に、他の添加剤の分散媒として機
能するものであるが、本発明の品質改良剤においては、
このソルビトール又はマルチトールを多孔質のものとす
る。この多孔質とすることにより、次のような作用がな
される。即ち本発明の品質改良剤における他の添加剤で
あるポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル、食用油脂などの油性物質(以下、これらを総
称して単に油性物質ということがある)を吸収し、本発
明の品質改良剤を保存するとき、これら油性物質を包装
料に滲み出させることなく、これによって、包装材の汚
染を防止し、同時に、長期保存中に、本発明品質改良剤
の組成物の重量割合に変動を起させないようにする。更
に本発明の品質改良剤を魚肉すり身に添加、混合する場
合、低温においでも速やかに溶解し、すり身に対し他の
添加剤と共に均一に分散するようにする。 その多孔質の度合いは吸油率(吸油率の測定方法は後述
する)5〜45重皿%の範囲にあるのが好ましい。また
この多孔質のソルビトール又はマル千Y−ルは気孔率が
0.625へ−0,760、見掛は比重が0.4O−u
o、65に分布する。 多孔質のソルビトール又はマルチ)・−ルは5−一74
5重量%の吸油率を有するものが好ましいが、この下限
値未満のものでは多孔質としてI−記の意図する作用を
発揮させることが充分でなく、また45重量%を越える
ものでは、上記の意図する作用のそれ以」二の向−hが
みられず、単に嵩高になるので好ましくない。 本発明の品質改良剤では、多孔質のソルビ)−ルあるい
は多孔質のマルチトールをそれぞれ弔独で用いてもよく
、又は両者を混合して用いてもよ〜1゜ そして本発明の品質改良剤において、多孔質のソルビト
ール及び/又はマルチトールは60〜95重量%の範囲
になるように配合される。配合量が60重量%未満のと
きは、他の配合剤である油性物質が多孔質のソルビトー
ルやマルチトールに吸収しきれず、その表面に滲出する
ことがあるので好ましくない。また多孔質のソルビトー
ル、マルチトールの配合量の上限を95重量%とじたの
は、他の配合剤の添加量割合を最低限確保する必要があ
るためである。 本発明の品質改良剤ではHLB5以下の親油性ポリグリ
セリン脂肪酸エステルが用いられる。このものは本発明
の品質改良剤における組成物であるソルビタン脂肪酸エ
ステル及び食用油脂と紹み合わせて使用することにより
、それらをそれぞれ単独で用いる場合に比べて、すり身
や練製品に対し顕著な白炭向−I―効果を奏させるもの
であり、更に品質改良剤の組成物として食用油脂を添加
しているにもかかわらず、長期保存後も、かまばこ等の
練製品のゼリー強度低下を抑制する効果を併せて奏させ
るものである。ポリグリセリンは、グリセリンを分子間
重合させて得られるものであり、重合したグリセリンの
水酸基価から算出した重合度の平均値によって、例えば
、ジグリセリン、トリグリセリン等と呼ばれる。本発明
の品質改良剤で用いられるものは強い親油性を値する、
)i L B値が5以下のポリグリセリン脂肪酸エステ
ルである。HL B値が5を越えるポリグリセリン脂肪
酸改良剤で用いられるH L B値5以下のポリグリセ
リン脂肪酸エステルとしては、例えばヘキサグリセリン
ペンタオレエート、テトラグリセリンペンタオレエート
等が有利に使用できる。このエステルを構成する脂肪酸
成分としては、天然油脂を構成する脂肪酸、特にオレイ
ン酸のような不飽和脂肪酸を主とする脂肪酸であって、
そのポリグリセリン脂肪酸エステルが、30℃以下で液
状であるのが好ましい。即ちこのようなエステルは、多
孔質のソルビトール及び/又はマルチトールに含浸させ
ることが容易である。 本発明の品質改良剤において、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステルの配合量は0.5〜6重景重量割合であることが
肝要である。このものの割合が0.5重量%未満のとき
は、すり身中に本発明の品質改良剤が分散しにくくなる
。即ちすり身にこの品質改良剤を混合したとき油滴が生
じ易く、すり身や練製品に対する白皮向上効果が減少す
る。 一方ポリグリセリン、脂肪酸エステルが6重量%を越え
て含有される場合は、白皮向上効果においてあまり大き
な差が見られない。特にこのものは高=12− にも好ましくない。 本発明の品質改良剤で用いられるソルビタン脂肪酸エス
テルはポリグリセリン脂肪酸エステル及び食用油脂をす
り身中に速やかに分散させるために有効な成分である。 そしてこのものを構成する脂肪酸成分としては、オレイ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸等、天
然油脂を構成する、炭素数10〜22個の脂肪酸を主な
構rIX、脂肪酸とし、これらとソルビタンとのモノ、
ン、トリエステルが有利に使用される。中でもモノエス
テルが白皮向上の相乗効果が大きくて好ましい。 更に本発明の品質改良剤を製造するに当たって、ソルビ
タン脂肪酸エステルは多孔質のソルビトール等に含浸さ
せられるが、ソルビタン脂肪酸エステルが温度30℃以
下において液状であるときは上記の含浸が容易に行われ
るので好ましい。 ソルビタン脂肪酸エステルは本発明の品質改良剤におい
て0.5〜6重量%の割合で配合される。 この配合量が0.5重量%未満のときは、食用油脂及び
ポリグリセリン脂肪酸エステルをすり身中に分散する速
度が遅く、珪つかまばこ等の練製品としたときのゼリー
強度が低下するので好ましくない。一方配合量が6重量
%を越えて含有されるときも、含有量の増加につれて練
製品のゼリー強度が低下する。 油の他に魚油などの動物油も挙げられるが、異臭の少な
いこと、保存性の高いことがら植物性、特lこ多孔質の
ソルビ)・−ル、マルチトールに含浸され易い、30℃
以下で液状の植物油が好ましい。 そして、食用油脂は、ポリグリセリン脂肪酸エステル及
びソルビタン脂肪酸エステルと相乗的に作用し、すり身
及びこのものから作られた練製品の白皮を向トするもの
である。 食用油脂は品質改良剤において、0 、5−u 9重量
%の範囲で配合される。この配合量が0.5重量%未満
であると、すり身及び練製品の白皮が低下する。また配
合量が9重量%を越える場合には、すり身中に品質改良
剤が分散しにくくなる。っよす、すり身に本発明の品質
改良剤を混合したときに油滴が生じ易く、すり身や練製
品に対する白皮向−L効果が減少するので好ましくない
。 本発明の品質改良剤における重合燐酸塩とはピロ燐酸ナ
トリウム、トリポリ燐酸ナトリウム等をいうものであっ
て、それぞれの単品であっても又は2種の混合製剤であ
ってもよい。このものはす冷凍変性を防止する機能を有
し、本発明の品質改良剤において1・ゆ20重量%の配
合割合で使用される。このものが1重量%未満のときは
、すり身中のl) Hを一定範囲に保持する、−とがで
きず、魚肉蛋白質の変性がおこり、練製品にしたときゼ
リー強度の低下をもたらす。また配合量が20重量%を
越えるとぎは増量してもその添加効果に差がない。まr
、、燐酸塩は人間が過度に摂取すると外はカルシウム分
を浪費し、健康−1−好ましくないので、必要以上に重
合燐酸塩を配合するのは好ましくなり)。 次に本発明の品質改良剤の製造法を説明する。 まず多孔質のソルビトール又はマルチトール(以下、両
方の糖アルコールを指す場合、ソルビトール等という)
を製造する方法を説明すると、ンルビト−ル等の水溶液
を濃縮し、ある一定の水分残存量範囲になった時点で濃
縮を止め、徐々に冷却して全体を固化する。この冷却・
固化に当りソルビトール等からなる結晶核を加えるとき
は同化が迅速に行われて好ましい。しがして上記の冷却
、同化を行う時点で、被冷却物質中の水分の含有量を2
〜15重景%重量る。即ち固化を促進させるた時点(ソ
ルビトール等の濃度からみれば85〜98重量%)で停
止する。結晶核を添加する場合は、添加する結晶核の重
量から換算し、添加後の水分残存量が2〜15重量%に
なるような濃度までソルビトール水溶液を濃縮すればよ
い。 以上のようにして固化されたソルビトール等を乾燥し、
水分を除去すれば、均一に分散された微細孔を有する、
ソルビトール等が得られる。乾燥は特別の方法をとる必
要はないが、乾燥を容易にするため、まず固化物をIn
砕して加熱乾燥するのがよい。変質を防止するため、吸
引して減圧下で、比較的低温、例えば60−、−80℃
で乾燥するのがよい。しかる後、所望の粒径となるよう
、即ち、その後の処理によって各種添加剤が含浸され、
製品となったとき、その大きさが10〜145メツシュ
の粉末か又は粒状になるように粉砕する。このようにし
て均一に分散された微細孔を有し、油性物質等の吸着能
力の高い多孔質体が得られるが、これは上記冷却・固化
時のソルビトール等の残存水分量を2・ν15重量%の
範囲とすることによって達成される。水分残存量は15
重量%を越えるないとき、更に濃度が低くなるにつれて
ソルビトール等の同化が困難になり、例えばソルビトー
ル等の濃度が70重量%にもなるときは、もはや、のと
きは(ソルビトール等の濃度が98重量%を越えるとき
)生成する多孔質ソルビトール等の吸油率が低くなりす
ぎて好ましくない。即ち、水分残存量の範囲は、得られ
る多孔質ソルビトール等の所望の吸油率を得るための要
件ともいえる。しかしてソルビトール等の固化時の水分
残存量の特に好ましい範囲は5%10重量%(ソルビト
−ル等の濃度90〜95重量%)である。 以−1−のようにして得られたソルビトール等に、次い
で重合燐酸塩を担持させる。 この担持方法の好ましい手段を例示すると、ソルビトー
ル等の粉、粒体を浮遊流動装置において、装置内の下部
に設けた整流板を経て上昇する気体によって流動層を形
成させ、この流動層中に予め調製した重合燐酸塩の濃厚
水溶液又は重合燐酸塩を水中にスラリー状に分散した液
を噴霧又は満月たものでもよい。しかして浮遊流動装置
内は温度を50〜90℃のような比較的低温に保持して
、造粒、乾燥するのがよい。 上記の造粒、乾燥の際に、流動させる粉、粒体の大きさ
と噴霧又は満月する液滴の大きさを調節することによっ
て、所望の詩径の粉末又は顆粒状とすることができる。 重合燐酸塩を担持させる方法としては回転円筒型混合機
を用い、この中にソルビトール等の粉、粒体を入れ、円
筒の回転に伴って円筒の内周面に沿って流動している粉
、粒体に重合燐酸塩を吸収、担持させてもよい。以上の
ようにして重合燐酸塩を含浸、担持させたソルビトール
等の粉、粒体に、油性物質、即ちポリグリセリン脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及び食用油脂の混
合物を含浸させる。 この含浸方法としては、任意の混和方法によって行うこ
とができる。例えば多孔質のソルビト−ル等の粉、粒体
を撹拌しながら油性物質を満月させて含浸させてもよい
。また、lx記の重合燐酸塩を含浸させたのと同様に、
流動層を形成させ、こ粒体にまず重合燐酸塩を含浸し、
次いで油性物質を含浸させる方法を示したが、含浸の順
序を変え、即ち、多孔質のソルビトール等の粉、粒体に
油性物質を含浸させ、次いで重合燐酸塩を含浸させても
よい。以」二のようにして本発明の品質改良剤が得られ
るが、このようにして得られた粉、粒体の見掛は比重は
0.45〜0.74程度である。そしてこの品質改良剤
は通常、冷凍魚肉すり身に対し、2〜12重景%重量で
添加、使用される。 なお、本発明の品質改良剤としては、上記本発明の必須
成分以外に、従来品質改良剤に添加使用されたもの、例
元ば砂糖、ブドウ糖、果糖等を適宜併用してもよい。 (実施例) 次に実施例及び比較例を説明するが、本発明はこれらの
実施例に制限されるものではない。また、以下の実施例
及び比較例においで%は重量%を表す。また、これらの
例における気孔率及び吸油率は次のようにして測定され
たものである。 (ロ)吸油率: コーン油とへキザグリセリンベンタオレエートの重量比
4 : 1の液を、粉粒体試115gに加えて混合し、
5分後、炉布を敷いた遠沈管(底に孔のあるもの)に移
し、1300Gで10分間遠心分離し、炉布上に残った
ケーキの重量を測定し次式により計算する。 実施例−1 ■ ソルビトールの70%水溶液[乗和化成工業(株)
製ツルヒツトW−70]26kgを水分3.0%まで加
熱濃縮し、種結晶として粉末のソルビト−ル[乗和化成
工業(株)製ソルビットwバウグー12kgを添加、混
合し90℃から常温まで約20時間を要して冷却、同化
させた。このものの水分含有量は9.1%であった。 この固化物を粗粉砕し、減圧下、約70℃で乾燥し、こ
れを中心粒度50〜70メツシュに再粉砕して多孔質の
ソルビトール粉末約20kgを得た。 た。 この多孔質のソルビトールは吸油率15.8%、気孔率
0.645、見掛は比i0.58の物性値をイエしてい
た。 ■ 」二足■で得られたソルビトール粉末を浮遊流動方
式の流動乾燥機中に入れて流動層を形成させ、熱風温度
65〜70“C1噴霧速度200g/分にて、重合燐酸
塩製剤[大洋化学(株)gJマスコリンF−26、トリ
ポリ燐酸ソーダ50%及びピロ燐酸ソーダ50%の紅酸
物]1.,5に、を水2kgに分散したスラリーを噴霧
し、乾燥して重合燐酸塩を固着させた多孔質ソルビトー
ル粉末的21.5に、を得た。 ■ −上記■で得られた重合燐酸塩を固着させた多孔質
のソルビトール粉末を撹拌混合しながら、その上に油性
物質の混合物(コーン油:ヘキサグリセリンベンタオレ
エート:ソルビタンモノオレエートの重量比が2:1:
1の混合物)1.5kgを満願して含浸させ、本発明の
品質改良剤23kgを得た。得られたもののメツシュサ
イズは40%145であった。また得られたものの組成
は次の通りであった。 ソルビトール           87.0%重合燐
酸塩            6.5%へキサグリセリ
ンペンタオレエート 1.6%ソルビタンモアオレエー
ト      1.6%コーン油          
   3.3%実施例−2 ■ ソルビトールの70%水溶液[束和化成工業(株)
製ソルビットW−70]26kgを水分4%まで濃縮し
、種結晶として粉末ソルビトールし乗和化成工業(株)
製ツルピッI−Wパウダー]2kFKを添加混合し、9
0℃から常温まで約17時間かけて冷却固化させた。イ
υられた固形物の水分は3.6%であった。この固形物
を粗粉砕し、減圧下70℃で乾燥し、中心粒度20〜4
0メツシュに再粉砕して多孔質のソルビトール粉末的2
0kgを得た。 このものは吸油率10.2%、気孔率0.631、見掛
は比重0.60の物性値を有していた。 ■ 上記■で得られソルビトール粉末を浮遊流動層式の
流動乾燥機に入れ流動層を形成させ、熱風温度70〜8
5℃、噴霧速度400 g/分で、重合燐酸塩製剤(マ
スコリンF−26)4kgを水4、kgに分散したスラ
リーを」二足流動層に噴霧し、乾燥し、重合燐酸塩を固
着させた多孔質のソルビトール粉末的24kgを得た。 ■ 上記ので得られた多孔質のソルビト・−ル粉末を撹
拌混合しながら、これに油性物質の混合物(コーン油:
テトラグリセリンベンタオレエート:ソルビクンモ7ラ
ウレー)=1:1:1の重量比の混合物)4kgを満願
して含浸させ、本発明の品質改良剤28に、を得た。こ
のもののメツシュサイズは20〜100であった。 また、このものの組成は次の通りであった。 ソルビトール           71.5%重合燐
酸塩           14.3%テトラグリセリ
ンペンタオレエート 4.7%ソルビタンモノラウレー
ト     4.7%コーン油           
  4.8%実施例−3 ■ 実施例−1の■におけるソルビト−ルをマルチト−
ル[東和化成]−業(株)製マルチト−ル−90]に代
えた以外は実施例−1の■と同様にして多孔質のマルチ
トール粉末的20kgを得た。 この多孔質のマルチトールは吸油率16%、見掛は比重
0.54、気孔率0.66の物性値を有していた。なお
、」二足のマルチトール−90とはマルチトールな約9
0%、ソルビトールを主とし、その他マルチトール以外
の糖アルコールを合計して約10%含有するものである
。 ■ 」二足■で得られた多孔質のマルチトール粉末に対
し、実施例−1の■におけると同様にして0.75kH
の重合燐酸塩(マスコリンF−26)を含浸させ、重合
燐酸塩を固着した多孔質のマルチトール粉末的20.7
5kHを得た。 ■ 上記■でイ1)られたマルチトール粉末に対し、実
施例−1の■におけると同様にして、同様1成の油性物
質混合物0.75kHを含浸させ、本発明の品質改良剤
約21..5k((を得た。このもののメツシュサイズ
は40〜145であった。 また、このものの組成は次の通りであった。 マルチトール          84゜1%ソルビト
ールを主体とする 糖アルコール         9.4%重今燐酸塩 
           3.2%へキサグリセリンベン
タオレニー1− 0.8%ソルビタンモアオレエート 
    0.8%コーン油             
1.7%実施例−4 実施例−1の■で得られた多孔質のソルビト−ル粉末5
k[?と実施例−3の(Dで得られた多孔質マルチトー
ル粉末5kHとの混合物に対l−で、重合燐酸塩製剤(
マスコリンF−26)0.7kgを水0 、3 kgに
分散したスラリーを用い、実施例−1の■におけると同
様にして重合燐酸塩を固着さゼたソルビトールとマルチ
)−ルの混合粉末を得、このものを撹拌混合しながら、
実施例−1の■におけると同様にして、同−組成の油性
物質混合物0 、7 kgを満月、含浸させて本発明の
品質改良剤(メツシュサイズ30”−11,5)を11
. 、4 k、=得た。 このものの摩■成は次の通りであった。 ・?ルチトール          39.5%ソルビ
l−ルを主体とし、その他極く 少量の糖アルコール含有物   48.3%重合燐酸塩
            6.1%へキリグリセリンペ
アタオレニー)  1.5%ソルビタン壬ノオレエー1
.       i、s%コ・−ン油        
     3.1%実施例−5 実施例−1の■riaられた多孔質のソルビト−ル粉末
81クハ及び実施例−:3の0)C・得られブこ多孔質
のマル千i−ル21CgのハI1合物を出発原*:1と
して用い≧゛、、以外施例・−4と同様に(−て本発明
の品質改良剤(メツシュサイズ40・\−145)11
.4kgを得六−1このものの組成は次の通りであった
。 マルチトール          15.8%ソルビト
ールを主体とし、極く少−はのその他の糖アルコール含
有物  72.0%重合燐酸塩           
 6.1%ヘキサゲリセリンペンタオレエー )  1
.5%ソルビタンモノオレエート     1.5%コ
ーン油             3.1%比較例−1 ソルビ)・−ル粉末[乗和化成工業(株)製ソルビット
Wバウグー11kgを90℃に加熱して溶融し、予め混
合、加熱溶融したプロピレングリコールステアリン酸エ
ステル758、しょ糖ステアリン酸エステル(HLB1
5)15g及び綿実油60gを加え、ホモミキサーで撹
拌して乳化液とした。次に、このものに種結晶として゛
ソルビトール粉末く上記ツルピッ)Wパウダー)1kg
を加えて混合した後に室温まで冷却し、2日間放置l−
で結晶化させる。得られた固体膠質体を粉砕機にて粉砕
し、20メツシュの篩を通し、すり身部加用品質改良剤
を得た。 このものの組成は次の通りであった。 ソルビトール           93.0%プロピ
レングリコールステアリン酸 エステル            3.5%しょ糖ステ
アリン酸エステル    0.7%綿実油      
        2.8%比較例−2 ソルビトール粉末[乗和化成工業(株)製、ソルビット
Wバウグー13,6kgを100℃で加熱溶融し、これ
に綿実油300gを加え、ホモミキサーで10分間撹拌
し、均一・に分散混和する。 得られた分散液をジャケット付小型ニーグー・に入れ、
撹4’l’[、なから種結晶と12でソルビト・−ル粉
末400g、ピロ燐酸すトリウム1008及びトリポリ
燐酸ナトリウム100.の混合物を加え、充分撹拌した
後、同化結晶化させる。 得られた固化物を粉砕し、f@i分[2て20〜145
メツシ□の粒体を得た。 このもののIl、Jjltは次の通りであった。 ソルビトール            89%綿実油 
              7%ピロ燐酸すトリウム
          2%トリポリ燐酸ナトリウム  
      2%比較試験−1 −上記の実施例−1〜5及び比較例1.2で得られた品
質改良剤に−)いて、紙袋中に保管しJことき起こる油
性物質の摩みの程度を知るために次の試験を行った。 即ち、シャーレに5cm角のクラ7)・袋用紙を敷き、
各試料3.を乗ぜて蓋をか3ζせ、室温にて1箇月保存
した後、油性物質の滲み’I:: l”]視によって比
較した。 その結果を下記に示す。判定の基準は次のjmりである
。 O: 油の滲みの全く無いもの △: 油の滲みは有るが少ないものく滲み部分が粉と紙
との接触していた面積の半分以下)×: 油の滲みの多
いものく滲み部分が粉と紙との接触していた面積の半分
以上) 比較試験−2 品質改良剤を魚肉す))身
【こ添加し、保存したときの
ハンター白皮の変化、ハンター−白度のバラツキ及び品
質改良剤を添加し火ユすり身から製造したかまぼこのハ
ンター白皮及びゼリー強度を測定したにの試験では実施
例−1・′\・5及び比較例−1,2の品質改良剤を試
料どし、それぞれを下記第1表1.:示す実験区分のも
のとして使用する。そして第1表に示すように更に砂糖
及び重合燐酸塩を加え、すり身に対する添加物と4る。 なお、実験区分の8は対照試料とl75、ソルビト−ル
80g、砂糖80.及び重合燐酸塩6Ii・をすり身に
添加した場合である。 試験は次のようにして行った。 (イ)温度約5 ’Cに調節した部屋で、新鮮なスケソ
ウダラよ1)常法に従って得た脱水肉2kgに対し、第
1表に示した処方で添加物を加え、らいかい磯で3分間
混合した。 (ロ)JZ記(イ)でイ()られたすり身を直ちに一2
0℃で凍結し、保存した。 (ハ)上記(イ)で得られたすり向(即ち凍結しないも
の)及び上記(ロ)で得られたすり身の一部を取り出し
、解凍の必要なものは解凍後、直ちにハンター白皮を測
定した。その結果を第2表に示す。またハンター白皮の
バラツキを第3表に示す。 (ニ)−1−記(ロ)で得られたすり身の一部を所定期
間後に取り出し7.5℃において24時間にて解凍し、
これに、対すり身1%の食塩を加えて10分間ザイレン
トカッターで撹拌、混合した後、樹脂ケースに充填し7
て沸騰水中で30分間加熱し、かまぼこを製造し、た。 かまぼこのハンター白皮及びゼリー強度を測定した結果
を第4表に示す。 なお、ハンター白皮及びゼリー強度の測定は社団法人全
国魚肉協会の昭和55年版し冷凍すり身品質検査基準1
の方法に従って行った。またハンター白皮の測定には日
本重色工業(株)製ND−V6Bを、ゼリー強度の測定
には不動工業(株)製のレオメータ−を使用した。 第1表 実験区分と添加物の種類及び量第2表 すり身
のハンター白度測定結果第3表 すり身のハンター白皮
のバラツキ(保存期間Oカ月の品を使用) 第4表 かまぼこのハンター白皮とゼリー強度上記第2
〜4表から、本発明の品質改良剤が優れた白変向上及び
ゼリー強度向上の性能を有することが明らかである。 (発明の効果) (イ)本発明の品質改良剤においては、その成分として
従来用いられた親水性の界面活性剤とは異なり、HL 
85以下の親油性のポリグリセリン脂肪酸エステルを用
い、これをソルビタン脂肪酸エステル及び食用油脂と併
用することにより、冷凍魚肉のすり身及びこのすl)身
から製造されるがまばこ等の練製品に対し、優れた白変
向上効果を奏させることができる。かつ、油脂を併存さ
せでいるにもかかわらず、長期保存後も、練製品のゼリ
ー強度低下を抑制することがでトる。 (ロ)本発明の品質改良剤の主要成分として多孔質のソ
ルビトール及び/又はマルチトールを使用することによ
り、冷水に対しても溶解が極めて速やかになる。かつ、
この多孔質のため、油性物質に対する吸収、吸着力が大
きく、本発明の品質改良剤を長期保存しても、これを包
装している包装材に油性物質が滲み出ることはない。 (ハ)本発明の品質改良剤においては、多孔質のソルビ
トール及び/又はマルチトールに対して重合燐酸塩を水
溶液又は水性分散媒体分散液の形で固着させる際、この
繰作を比較的低温において行うので、製品の品質改良剤
に着色(黄色ないし褐色)を生起させず、従ってこの品
質改良剤を添加したすり身、更にほこのすり身から作っ
た練製品にも着色を起こさせない。 (ニ)重合燐酸塩や、油性物質は多孔質のソルビトール
及び/又はマルチトールに含浸、固着されているので、
本発明の品質改良剤が、組成分相互の開で偏析を起こす
ことがなく、このものをすり身に添加するとき、均一か
つ迅速に分散し、すり身や、又はこのすり身から作られ
た練製品においで、白炭、ゼリー強度等の品質について
のバラツキが小さい。 (ホ)本発明の品質改良剤は溶解速度が速いため、本発
明品質改良剤として好ましい範囲として記載したメツシ
ュサイズの内、大きな粒径の方に片寄らせても、すり身
中に速やかに溶解分散する。 そしてこのような比較的大きな粒径の品質改良剤を用い
るときは、取り扱い中に粉塵状でjI−1−がりにくく
、作業環境が良好に保たれる。 手続主甫正書(自発) 昭和63年1月1λ日 特許庁長官 小 川 邦 夫 殿 ■、事件の表示 特願昭61−262698号 2、発明の名称 冷凍魚肉すり身部加用品質改良剤及び その製造法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 名 称  東和化成工業株式会社 4、代理人 居 所 東京都港区赤坂4丁目13番5号5、補正の対
象 (1)明細書第8頁4行目の[剤を保存した後に、」を
[剤を添加し、すり身を長期保存した後に、」と訂正す
る。 (2)同第8頁5〜6行目の「こと、また成形した場合
にかまぼこが縮む」を削除する。 (3)同第9頁下から7行目の「即ち」を「例えば」と
訂正する。 (4)同第16真下から6行目〜下から5行目の「増量
してもその添加効果に差がない。」を次の通りに訂正す
る。 「増量するにつれ、イオン濃度が高くなり過ぎて、すり
身の変性が促進されるなどの害がある。」 (5)同第33頁8行目の「1%」を「3%」と訂正す
る。 (6)同第33頁9〜10行目の[混合した後、樹脂ケ
ースに充填して沸騰水中で30分間加熱し、」とあるを
、[混合した後、その150gを樹脂ケース(折径48
胴の筒状のポリ塩化ビニリデンフィルム)に充填し、両
端を紐でしばす、約90℃の熱水中で30分間加熱し、
」と訂正する。 (7)同第34頁第1表中の実験区分7の行における「
参考例」を「比較例」と訂正する。 (8)  同第36頁の3行目と4行目との間に次文を
挿入する。 [比較試験−3 λ屹 実腿例及び比較例により得られたものにつき。 次の試験法に従い、(1)ゆるみ見掛り比重、(2)安
息角及び溶解残存量を測定した。 (1)ゆるみ見掛は比重 JIS K 6721 の規格のかざ比重測定法に近似
した■細組鉄工所販売のパウダーテスター(PT−D型
)を用いた方法により、サンプルを入れた篩を振動させ
、篩を通ったサンプルを、シュートを通して落下させて
規定の受器に注入し、測定する。 (2)安息角 ■細組鉄工所販売のパウダーテスター(PT −D型)
を用いサンプルを入れた篩を振動させ、へ篩を通過した
サンプルを、ロートを通じて落下させ、規定の容器に受
けて安息角を測定した。 (3)溶解残存量 100mff1のメスシリンダーに25℃の脱イオン水
50m1を入れ、その中にサンプル10gを一気に入れ
、サンプルの沈降中に熔解を行なわせ、溶解することな
くメスシリンダー底部に残存するサンプルの容量を測定
した。 上記の測定を行った結果を下記第5表に示す。 第  5  表 −F記のように、ゆるみ見掛は比重は、実施例の品が比
較例の品にくらべて値が大きいが、これは実施例の品が
飛散しにくいことを表わし、安息角は実施例の品が比較
例の品にくらべて値が小さいが、これは本発明の品が流
動性に富むこと、例えば空気輸送などの取扱いが良好に
行なわれることを表わし、また溶解残存量は、本発明の
品が溶解性の良好なことを示している。 比較例−3 ■ 実施例1の■により得られた多孔質のソルビトール
粉末30kg及び実施例3の■により得られた多孔質の
マルチトール粉末24kgを均一・になるまで混合した
。得られた混合物の組成はソルビトール59.1%、マ
ルチトール40.9%であり、吸油率は15.9%、ゆ
るみ見掛は比重は0.56゜気孔率は0.652であっ
た。 ■ 上記■で得られた混合粉末36kgに対して、実施
例1の■におけると同様にして、重合燐酸塩製剤1.2
kgを水2kgに分散したスラリーを噴霧し、これを乾
燥して重合燐酸塩を固着させた多孔質粉末37.2kg
を得た。このものの組成ば次の通りであった。 マルチl−−ル    39.6% ソルビトール    57.2% 重合燐酸塩     3.2% 実施例−6 比較例3で得られた重合燐酸塩を固着させた多孔質粉末
18 、6 kgに、実施例1の■と同様に油性物質の
混合物(ポリグリセリン脂肪酸エステル及びソルビタン
脂肪酸エステルの種類は下記のものを用い、これらとコ
ーン油との割合ば実施例1の■におけると同し) 0.
5 kgを滴下、含浸させて本発明の品質改良剤(メッ
シュザ・イズ30〜145N9.2kgを得た。 このものの組成は次の通りであ、った。 マルチトール            38..1’4
;ソルビトール            55.4χ重
合燐酸塩             3.17コーン油
            −−−」比較例−4 比較例3で得られた重合燐酸塩を固着させた多孔’Jt
粉末18.6kgに、コーン油:ソルビタンモノオレエ
ート:ヘキサグリセリンモノラウレート=4 : 1 
: 1の重量比からなる油性物質混合物0.6kgを滴
下、含浸させてすり身添加剤19.2kgを得た。この
ものの組成は次の通りであった。 なお、ヘキザグリセリンモノオレエー1−は板本薬品社
製MC)−500を使用した。このもののHL Bは1
1である。 マルチトール            38.4χソル
ビトール            55.4%重合燐酸
塩             3.】z比較例−5 70%ソルビトール溶液(乗和化成工業■製、ツルピッ
I−W−70) 8.6 kgを95℃に加熱し、これ
にグリセリンモノ脂肪酸エステルの蒸留精製品〔太陽化
学■製、サンソフl−No、 750 〕とソルビタン
モノラウレートの3=2の混合物1185gを加え、ホ
モミキサーで10分間撹拌し、均一に分散混和する。得
られた分散液を、80メツシュの篩を通過したソルビト
ール粉末〔乗和化成工業■製、ソルビットWパウダー〕
14kg、ピロ燐酸ナトリウム593g及びトリポリ燐
酸ナトリウム593gと均一に混合し、55℃の温風で
乾燥した後、得られた固化物を粉砕し、篩分けして20
〜145メツシュの粒体を得た。 このものの組成は次の通りであった。 ソルビトール     89.4% 界面活性剤      5.3% 重合燐酸塩      5.3% 比較試験−4 この試験では、上記実施例6.比較例3,4及び5のす
り身添加剤、並びに対照試験品としてソルビトールを主
成分とする添加剤を、(実験区分3及び5では下記第6
表に示すように更に砂糖9重合燐酸塩を加える。)魚肉
、すり月に加え、保存したときのハンター白変の変化並
びに、これら添加剤を加えたすり身から製造したかまば
ごのハンター白変及びゼリー強度を測定し7た。 第  6  表 試験は次のようにして行なった。 (イ)温度5 ’Cに調節した部屋で、新鮮なスケトウ
ダラから常法に従って得た脱水肉4kgに対し、第6表
に示した里の添加物を加え、らいかい機で3分間混合し
た。 (11)上記(イ)で得られたすり月を直ちに一40℃
で凍結し、保存した。 (ハ)」1記(イ)で得られたすり身(即し凍結しない
もの)(下記第7表では保存期間0))月のものに当た
る)、及び上記(n)で得られたすり月を部分的に分け
て所定期間後に取り出しく下記第7表にお6jる保存期
間1力月、3カ月及び6力月のものとする)、解凍の必
要なものは解凍後、直ちにハンター白変を測定した。そ
の結果を第7表に示す。 (ニ)上記(11)で得られたすり身を部分的に分けて
、所定期間後に取り出しく即ぢ第8表に示すように1力
月、3カ月、6カ月後に取り出す)、5℃において24
時間を要して解凍し、これに、対スリ身3%の食塩を加
えて10分間ザイレンI・カッターで撹拌、混合した後
、その150gを樹脂ケース(折径48mmの筒状ポリ
塩化ビニリデンフィルム)に充填し、両端を紐で結び、
90℃の熱水中で30分間加熱し、かまぼこを製造した
。得られたかまぼこのハンター白変及びゼリー強度を測
定し、その結果を第8表に示す。 なお、ハンター白変及びゼリー強度の測定は社団法人全
国魚肉協会の昭和55年版「冷凍すり身品質検査基準」
の方法に従った。またハンター白変の測定には日本重色
工業e−1製NIL−V6Bを、ゼリー強度の測定には
不動工業■製のレオメータ−を使用した。 第  7  表 第  8  表 」1記の表からみて、比較例のものに比べ本発明実施例
のものが、総合的に優れていることが明らかである。」

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多孔質のソルビトール及び/又はマルチトール6
    0〜95重量%、HLB5以下のポリグリセリン脂肪酸
    エステル0.5〜6重量%、ソルビタン脂肪酸エステル
    0.5〜6重量%、食用油脂0.5〜9重量%及び重合
    燐酸塩1〜20重量%の組成を有し、粉末状又は粒状で
    あることを特徴とする冷凍魚肉すり身添加用品質改良剤
  2. (2)粒径が10〜145メッシュの粉末状又は顆粒状
    である特許請求の範囲第(1)項記載の冷凍魚肉すり身
    添加用品質改良剤。
  3. (3)多孔質のソルビトール又はマルチトールは、その
    吸油率が5〜45重量%である特許請求の範囲第(1)
    項記載の冷凍魚肉すり身添加用品質改良剤。
  4. (4)多孔質のソルビトール及び/又はマルチトールは
    2〜15%の水分を含んで結晶状に固化されたソルビト
    ール及び/又はマルチトールを乾燥して得られるもので
    ある特許請求の範囲第(1)項記載の冷凍魚肉すり身添
    加用品質改良剤。
  5. (5)ポリグリセリン脂肪酸エステルがヘキサグリセリ
    ンペンタオレエート又はテトラグリセリンペンタオレエ
    ートである特許請求の範囲第(1)項記載の冷凍魚肉す
    り身添加用品質改良剤。
  6. (6)2〜15%の水分を含んで結晶状に固化されたソ
    ルビトール及び/又はマルチトールを乾燥して得られた
    多孔質のソルビトール及び/又はマルチトールの粉、粒
    体に重合燐酸塩の水溶液又ほ分散液を温度50〜90℃
    の雰囲気下で滴加又は噴霧し、乾燥した後、HLB5以
    下の親油性ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン
    脂肪酸エステル及び食用油脂を含浸させる方法からなり
    、得られる粉、粒体は多孔質のソルビトール及び/又は
    マルチトール60〜95重量%、HLB5以下のポリグ
    リセリン脂肪酸エステル0.5〜6重量%、ソルビタン
    脂肪酸エステル0.5〜6重量%、食用油脂0.5〜9
    重量%及び重合燐酸塩1〜20重量%の組成を有するも
    のであることを特徴とする冷凍魚肉すり身添加用品質改
    良剤の製造法。
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