JPS63111156A - プレス成形性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼板およびその製造方法 - Google Patents

プレス成形性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼板およびその製造方法

Info

Publication number
JPS63111156A
JPS63111156A JP25899686A JP25899686A JPS63111156A JP S63111156 A JPS63111156 A JP S63111156A JP 25899686 A JP25899686 A JP 25899686A JP 25899686 A JP25899686 A JP 25899686A JP S63111156 A JPS63111156 A JP S63111156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
steel sheet
cold
rolled steel
painting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25899686A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0457744B2 (ja
Inventor
Kazunori Osawa
一典 大澤
Saiji Matsuoka
才二 松岡
Takashi Obara
隆史 小原
Kozo Sumiyama
角山 浩三
Kusuo Furukawa
九州男 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP25899686A priority Critical patent/JPS63111156A/ja
Publication of JPS63111156A publication Critical patent/JPS63111156A/ja
Publication of JPH0457744B2 publication Critical patent/JPH0457744B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)
  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はプレス成形性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼板
およびその製造方法に関し、特に鋼板表面粗度およびロ
ール表面粗度等を制御することにより優れた鮮映性を確
保しつつ、厳しい加工を受ける部位においても破断・割
れの起きにくい冷延鋼板およびその製造方法に関する。
〈従来技術およびその問題点〉 自動車のパネル、電気器具、厨房器具などに使用される
絞り用冷延鋼板には、その特性として優れた深絞り性が
要求される。深絞り性向上のためには、鋼板の機械的特
性として高い延性(EjZ)と高いランクフォード値(
下値)が必要である。
さらに実際の絞り成形(とくに自動車のパネル)におい
ては、張出し成形との複合成形であることが多いため、
加工硬化指数(n値)も重要になってくる。
また自動車用鋼板においては、プレス部品をスポット溶
接する必要があるため、鋼板のスポット溶接性も重要に
なってくる。
また自動車用外板においては、塗装後の仕上りの良否は
自動車のユーザーにとって、その車の全体の品質の良否
に直結する重要品質項目の一つである。
ところで、深絞り成形に関する研究は素材である鋼板側
と、成形技術の両面から行われてきてい −る。しかし
ながら、製品の高精度化と複雑化に伴い、鋼板に対する
要求特性がより高級化、多様化しつつある。とりわけ自
動車用の冷延鋼板においてはこの傾向が強い。
たとえば、自動用車体の組立てには多数のプレス部品を
点溶接しているのが現状であるが、これらを大型化、一
体化することにより点溶接数を派らしたいという要求が
強い。一方、多様化するニーズに応するために車のデザ
インはより複雑化し、そのため従来の鋼板では成形が困
難な部品か増加している。これらの要求に応するために
は、従来よりも優れたプレス成形性を有する冷延鋼板が
必要である。
また近年、自動車メーカーにおいて塗装仕上り品質の向
上が強く求められており、これらは塗装表面において光
の反射性を定義する“光沢性”や写し出された像の歪み
の少なさを定義する“写像性”、塗装表面での光の反射
のされ方によって視感覚的に把えられるペイント層の質
量感を定義する“肉もち感”、“豊麗感”、“深み感”
として評価されている。これらの諸特性の中で光沢性と
写像性を合わせた特性である鮮映性は、塗装の方法や塗
料の特性によって大きな影響を受けるが、下地の鋼板の
表面粗度によっても影響を受ける。
ところで、実際のプレス成形においては、その  。
評価基準は、従来用いられてきた鋼板の機械的特性(下
値、El、n値)だけでは不十分である。
たとえば、鋼板表面粗度あるいは潤滑油等もブレス成形
性に大きな影響をおよぼす。
プレス成形性等におよぼす鋼板表面粗度の影響を示した
公知技術はいくつか開示されている。
タトエハ「塑性と加工JVO1,3、No、14(19
62−3)では、高粘度憫滑油の場合、数戸程度の鋼板
表面粗度で最も絞り性が向上することを示している。一
方、特公昭59−3441号公報ではロール表面粗度(
Ra)とピーク数(PPI)とがそれぞれRa=2.8
  (−) 、 PPI = 226なるダルロールで
調質圧延することにより、塗装後外観性およびプレス加
工性に優れる冷延鋼板の調質圧延法を示している。
これらの公知技術は、プレス成形性を向上させるという
点では優わたものであるが、鮮映性の良好な冷延鋼板の
製造方法については何ら記載されていない。
一般に鋼板には、形状矯正、表面粗度調整の目的から、
焼鈍後、圧下率0.5〜1.0%の調質圧延が施される
。調質圧延を施すと、プレス成形性に有利な材質特性が
低下することが知られている。
すなわち、焼鈍後の材質で降伏点伸びを生じるような鋼
板に、圧下率0.8〜1.0%の調質圧延を施すと、降
伏点が下がり、降伏点伸びが発生しなくなる。
箱焼鈍法による低炭素1キルド鋼やTi、Nb。
B、Zr、V等の炭窒化物形成元素を添加した非時効性
の素材等では、調質圧延を施さなくとも、降伏点は低く
、かつ、降伏点伸びが発生しないが、このような完全非
時効性の鋼板に調質圧延を施すと、逆に降伏点が上昇し
、プレス荷重が増大するが、伸びが低下し、そのため厳
しい加工を受ける部位ではネッキングを起こし、破断を
生じるという弊害が現われる。
圧下率を高くすると、ロール表面粗度の鋼板への転写率
が高くなり、塗装後鮮映性が低下するおそれがある。よ
って圧下率を高くするのは極力避けるのが好ましい。
その反面、あまりの軽圧下圧延では、前述の目的である
形状矯正、表面粗度調整が達せられないばかりか、プレ
ス加工時に加工条件が厳しく、かつ、プレス油の欠如し
た部位では、鋼板とプレス金型との摩擦が大きくなり、
破断を生じやすくなる。
そこで、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、調質圧
延による形状矯正、鋼板表面粗度調整に何ら支障をきた
すことなく、かつ調質圧延を施しても材質劣化、塗装後
鮮映性低下の少ないプレス成形性に優れた冷延鋼板の製
造方法を見出した。
すなわち、冷延最終スタンド前あるいは最終調質圧延面
の鋼板表面粗度を粗くした後、表面粗度の小さいロール
で冷延圧延あるいは調質圧延を終了することにより製造
されるプレス成形性と塗装後鮮映性の良好な冷延鋼板お
よびその製造方法を発明するに至った。
〈発明の構成〉 本発明の第1の態様によれば、下記式に示す鋼板表面の
凸部平坦度Pが0≦P≦0.20を満足し、かつ中心面
平均谷高さRv≧1.0μmであることを特徴とするプ
レス成形性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼板が提供され
る。
ここで、Pi:中心面からのピーク山高さ本発明の第2
の態様によれば、常法で熱延後の鋼板を冷延あるいは調
質圧延して、下記式に示す鋼板表面の凸部平坦度Pがo
<p≦0.20を満足し、かつ中心面平均谷高さRv≧
1.0−である冷延鋼板を製造するに際し、まず第一圧
延にて鋼板表面粗度Ra≧1.0μmとし、次に第二圧
延にて、ロール表面粗度Ra51.2戸のタルロールに
て圧下=i(Re)か0.2〜1.0%で、かつロール
表面粗度Ra≦2(1,2−Re)にて圧延することを
特徴とするプレス成形性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼
板の製造方法が提供される。
ここで、Pi:中心面からのピーク山高さ本発明の第3
の態様によれば、常法で熱延後の鋼板を冷延あるいは調
質圧延して、下記式に示す鋼板表面の凸部平坦度PがP
=0を満足し、かつ中心面平均谷高さRv≧1.0 戸
である冷延鋼板を製造するに際し、まず第一圧延にて鋼
板表面粗度Ra≧1.0μmとし、次に第二圧延にて、
ブライトロールにて圧下率(Re)が0.2〜1.0%
で圧延することによって鋼板表面凸部を平坦とすること
を特徴とするプレス成形性と塗装後鮮映性に優れた冷延
銅板の製造方法が提供される。
ここで、Pi:中心面からのピーク山高さここて、本発
明の′fJ2,3の態様において、第一圧延、第二圧延
とも冷延段階で行なうのが好ましい。
また、本発明の第2,3の態様において、第一圧延を冷
延段階で、第二圧延を調質圧延段階で行なうのが好まし
い。
また、本発明の第2,3の態様において、第一圧延、第
二圧延とも調質圧延段階で行なうのが好ましい。
以下、本発明の詳細な説明する。
まず、本発明の基となった実験について説明する。
(実験1) 重量比にしてC: 0.0021%、Si : 0.0
08%、Mn:0.24 %、P : 0.006 %
、S : 0.005 %、5ofl 、Aj2.  
:  Q、026  %、  N  :  (1,00
25%、 Ti:0.031%、Nb : 0.008
%、B : 0.0001%、Zr : 0.0010
%を含み、その他残部がFeおよび不可避的不純物とか
ら成る板厚3.2 mmの熱延銅板を実験室的に製造し
、酸洗後、冷間圧延時の最終パスのワークロール表面粗
度を変え、鋼板表面粗度(Ra)が0.2〜2.0−1
板厚0.8+nmになるように冷間圧延(第一圧延)を
施した。
次いで加熱速度20℃/Sで850℃に加熱後、20秒
間均熱保持し、冷却速度10℃/Sで室温まで冷却した
引続き、ロール表面粗度(Ra)が2.01m以下のワ
ークロールを用い、圧下率0.5%の調質圧延(第二圧
延)を行ない、その時の鋼板表面摩擦抵抗と塗装後の鮮
映性について調べたところ、第1図に示すような結果を
得た。
ここで、摩擦抵抗の測定方法は、第3図に示すように、
圧縮力(P)50kgで鋼板を押えつけ、そのまま鋼板
を引抜き、その時の引抜き力(2F)を求めた。
なお、摩擦係数 (μ)は、μ−F/Pで表わされる。
摩擦抵抗が50 kgf以下だと、プレス加工時に破断
を生じるおそれがなく、プレス成形性に優れる。
塗装後鮮映性に関しては、まず、塗装条件として、下地
処理にりん酸塩皮膜処理を施し、その上にカチオン型電
着塗装、中塗り、上塗りの塗装工程を施した。
そして鮮映性の評価法としては、DOI(Distin
ctness of Reflected Image
)を採用した。001値は第4図に示すように、入射角
30゜で入射した光が30°の反射角で反射した時の反
射光の強度をRsとし、かつ反射角が30°±0.3°
で反射した反射光の強度をR63とする時、 DOI = 100 (Rs  Ro、 3)/RSで
示される。
DOI値が85以上だと塗装後鮮映性に優れる。
次に材質、および摩擦抵抗に及ぼす調質圧延圧下率につ
いて調べた。
(実験2) 実験1と同一の熱延鋼板を酸洗後、冷間圧延(第一圧延
)を施し、冷延後の鋼板表面粗度(Ra)を1,5−1
板厚を(L8mmとした。
次いて加熱速度20℃/Sで830℃に加熱後30秒間
均熱保持し、冷却速度15℃/Sで室温まで冷却した。
引続き、ワークロール表面粗度(Ra)1.8 pm以
下のワークロールにより圧下率0.2〜1.3%の調質
圧延(第二圧延)を施し、延性(E2)と完全脱脂時の
摩擦抵抗と塗装後の鮮映性についても調べた。結果を第
2図に示す。
これら実験1、実験2から、以下のことが明らかとなっ
た。
まず、第1図から明らかなように、冷延(第一圧延)後
の鋼板表面粗度(Ra)≧1.0 戸でかつ第二圧延で
調質圧延ロール表面粗度(Ra)≦1.24の条件下で
の鋼の鋼板表面摩擦抵抗が、上記範囲外の鋼の摩擦抵抗
に比べ、著しく低いことが判明した。
また、第2図からは、調質圧延圧下率(Re)が0.2
〜1.0%、調質圧延ロール表面粗度(Ra)≦2(1
,2−Re)を満足し、なおかつ調質圧延ロール表面粗
度(Ra)≦1.2−の条件下での鋼が摩擦抵抗が小さ
く、塗装後鮮映性もまた良好であることが知見された。
また、ブライトロールによる第二圧延では、ロール表面
粗度が著しく小さくなることが予想された。
(実験3) (実験2)で製造した鋼板について、その鮮映性および
型かじり性に及ぼす鋼板表面粗度、特に凸部の平坦度P
、中心面平均谷高さRvについて調査した。その結果を
第5図に示した。
なお、凸部の平坦度Pは、以下に示した式により定義さ
れる。
Pi:中心面からのピーク山高さ 第5図から、凸部平坦度Pが0.20以下で鮮映性が良
好であり、また中心面平均谷高さRvが、1.0−以上
を有する鋼板は、鋼板表面摩擦抵抗が小さく、鮮映性と
摩擦抵抗の双方を満足するにはRvとPを適正範囲に規
定することが好ましいことが判明した。
次に、本発明の製造条件の限定理由について以下に説明
する。
第一圧延、すなわち冷延最終スタンド前あるいは、ri
X終調質圧延前の鋼板表面粗度(Ra)を1.0−以上
とした理由は、1.0−未満では、プレス成形時に′4
v1滑油の切れた部位で摩擦抵抗が大きくなり、型かじ
りを起こしやすくなるからである。
第二圧延時におけるダルロールのロール表面粗度;Ra
)を1.2−以下としたのは、1.2 $1を超えると
鋼板表面粗度が粗くなり、塗装後鮮映性の低下を招くか
らであり、調質圧延圧下率(Re)を0.2〜1.0%
で、かつロール表面粗度(Ra)≦2(1,2−Re)
とした理由は、Reがt、o%超もしくは0.2%未満
、またはRa> 2 (1,2−Re)の範囲ては、圧
下率か高すぎ、延性が低下すると同時に鋼板表面の摩擦
抵抗が大きくなり、プレス成形性が劣化することからで
ある。
ここで、鋼板表面粗度(Ra)を51.〇−以上に圧延
する工程(第一圧延工程)と、その後上述の限定条件下
で再圧延して凸部平坦度Pが0.20以下、中心面平均
谷高さくRv)が1.0−以上になるように圧延する工
程(第二圧延工程)を行なう時期としては、以下の三悪
様が好ましい。
まず、第一に、第一圧延工程、第二圧延工程とも冷延段
階で行なう態様で、具体的には冷延最終スタンド前にて
第一圧延工程を、同最終スタンド目にて第二圧延工程を
行なうもので、このようにすることにより、鋼板表面粗
度における凸部を平坦化し、鮮映性が改善できかつ、大
圧下圧延が可能なので四部の深い粗度を付与することが
できるという効果がある。
次に、第一圧延工程を冷延最終スタンド目で、第二圧延
工程を調質圧延段階で行なう態様で、このようにするこ
とにより、冷延−焼鈍工程で生じた表面傷や形状不良を
改善できるという効果がある。
最後に、第一圧延工程を調質圧延最終スタンド前で、第
二圧延工程を同最終スタンド目で行なうもので、このよ
うにすることにより、鮮映性、プレス性を備えた鋼板を
一工程内ででき、工程短縮化ができるという効果がある
さらに、本発明の鋼板の表面粗度について述べる。
鋼板表面粗度における凸部を平坦あるいは下記式に示し
たような凸部平坦度Pが0.20以下を満足し、かつ中
心面平均谷高さくRv)が1.0−以上を必要とする理
由は、 Pi:中心面からのピーク山高さ Pが0.20超では、鋼板表面が粗すぎ、光の正反射率
が低下し、鮮映性が劣化するからである。また、中心面
平均谷高さくRv)が0,5〇−未満では、プレス加工
時、凹部への鋼板摩耗粉の流れ込み量を消費しきれず、
焼付き型かじりの原因になりやすいことからである。
なお、本発明において冷間圧延、調質圧延で用いるロー
ルは、ショツトブラスト法、放電ダル加工法、レーザー
ダル加工法のいずれの方法によって製造されたものであ
っても、本発明では適用可能である。
また、添付の第6a図は、本発明による鋼板表面の三次
元プロフィルを示す図、第6b図は従来の鋼板の表面の
三次元プロフィルを示す図である。図から明らかなよう
に、本発明による鋼板表面は、従来のものに比べ、平坦
部が多く鮮映性は良好であった。
〈実施例〉 次に、本発明を実施例に基き、さらに詳細に説明する。
L実施例コ 表1に示した常法の熱延条件によって製造された板厚3
.2o+mのw4A−Gの熱延鋼板を酸洗し、表2に示
すように5スタンドの冷間圧延機の4〜5スタンド目あ
るいは調質圧延機のロール表面粗度(Ra)、圧下率を
変え、板厚0.8mmの冷延板とした。
その間、調質圧延前に鋼A−Fは、連続焼鈍法により8
50℃X20秒の焼鈍を行ない、鋼Gは、箱焼鈍法によ
り、700℃×3時間の焼鈍を行なった。
その後、摺動試験を行ない、鋼板表面の摩擦抵抗と型か
じり性、塗装後の鮮映性について調べた。結果を表2に
示す。
ここで、型かじり試験は、第3図に示す装置を用い、鋼
板に潤滑油を塗油せずに100mm引抜いた時に、引抜
きによる慴動部分の擦り傷の状態を調べ、以下の評価を
行なっ゛た。
(型かじり試験評価) O:標り傷がない状態 △:軽く傷がついた状態 ×:慴動部分がむしり取られるような傷がついた状態 なお、各鋼板の機械的特性を表1に鋼成分とともに示す
。引張特性は圧下率0.8%調質圧延時にJIS 5号
試験片により求めた。r値は15%引張子歪を与え、3
点法により測定し、L(圧延)方向、C(圧延方向に対
して90°)方向、D(圧延方向に対して45°)方向
の平均値 r =(r L+ r (+ 2 rD ) / 4で
求めた。
限界絞り比(L、D、R,)は、ポンチ直径=33mm
の金型を用いて深絞りしうる最大素板径Domaxを求
め、ポンチ直径ctpとの比から求めた。すなわち 絞り条件は、絞り速度を1 mm/sとし、潤滑油は用
いず、全て同一条件にて行った。
表2から明らかなようにw4A−Gにおいて、第1圧延
工程後の鋼板表面粗度(Ra)を1.0 戸以上とし、
なおかつ、第2圧延工程圧下率(Re)0.2〜1.0
%、第2圧延工程ロール表面粗度(Ra)を1,2−以
下とすることで鋼板凸部平坦度Pを0くP≦0620も
しくは平坦面とし、かつ、中心面下均谷高さくRv)を
1,02以上とすることで型かじり性、鮮映性の良好な
冷延鋼板を製造することができた。
それに対し、第1圧延工程後の鋼板表面粗度(Ra)が
1.0−未満、あるいは第2圧延工程ロール表面粗度(
Ra)が小さく、かつ第2圧延工程圧下率が0.2%未
満もしくは1.0%超の条件下の鋼板は、塗装後鮮映性
は良好であったが、型かじりが発生しやすかフだ。
また、調質圧延ロール表面粗度(Ra)が1.2戸超の
ロールで圧延した鋼板の塗装後鮮映性は、圧下率との関
係があるものの、相対的に悪かフた。
〈発明の効果〉 以上詳述したように本発明によれば、冷延最終スタンド
前あるいは最終調質圧延前の鋼板表面粗度を粗くした後
、表面粗度の小さいロールで冷間圧延あるいは調質圧延
を終了して鋼板を製造することにより、調質圧延後の材
質劣化を抑えつつなおかつ、従来相反する関係にあると
されていたプレス時の型かじり性と、塗装後の鮮映性を
両立させることが可能となった。
また、絞り用鋼板の他、一般冷延鋼板として何ら鮮映性
について劣化はなく、高鮮映性鋼板として使用可能であ
る。   ゛
【図面の簡単な説明】
第1図は鋼板の摩擦抵抗とDOI値に及ぼす冷延後の鋼
板表面粗度と調質圧延ロール表面粗度との関係を示す図
である。 第2図は鋼板の摩擦抵抗とDOT値に及ぼす調質圧延ロ
ール表面粗度と調質圧延圧下率との関係を示す図である
。 第3図は鋼板の慴動試験の説明図である。 第4図は鮮映性を表わすDOI値の測定方法を示すため
の説明図である。 第5図は鮮映性(DOI値)と鋼板表面摩擦抵抗におよ
ぼす中心面平均谷高さくRv)と凸部平坦度(P)の関
係を示す図面である。 第6a図は本発明の鋼板表面の三次元プロフィルを示す
図、第6b図は従来例の鋼板表面の三次元プロフィルを
示す図である。 FIG、1 珍延鏝の4岡j反凹部表面相度Ra()1m)i局貰三
荘下車05′/。 FIG、2 謹質圧瑳圧下+Re (’/−) F I G、 3 引抜漕力2F ↑ F I G、 4 F I G、 5 凸 部 乎 キュ 7度 P

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記式に示す鋼板表面の凸部平坦度Pが0≦P≦
    0.20を満足し、かつ中心面平均谷高さRv≧1.0
    μmであることを特徴とするプレス成形性と塗装後鮮映
    性に優れた冷延鋼板。 @P@=(1/n)Σ^n_i_=_1PiP=(1/
    n)Σ^n_i_=_1〔(|P−Pi|)/(@P@
    )〕ここで、Pi:中心面からのピーク山高さ
  2. (2)常法で熱延後の鋼板を冷延あるいは調質圧延して
    、下記式に示す鋼板表面の凸部平坦度Pが0<P≦0.
    20を満足し、かつ中心面平均谷高さRv≧1.0μm
    である冷延鋼板を製造するに際し、まず第一圧延にて鋼
    板表面粗度Ra≧1.0μmとし、次に第二圧延にて、
    ロール表面粗度Ra≦1.2μmのダルロールにて圧下
    率(Re)が0.2〜1.0%で、かつロール表面粗度
    Ra≦2(1.2−Re)にて圧延することを特徴とす
    るプレス成形性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼板の製造
    方法。 @P@=(1/n)Σ^n_i_=_1PiP=(1/
    n)Σ^n_i_=_1〔(|P−Pi|)/(@P@
    )〕ここで、Pi:中心面からのピーク山高さ
  3. (3)前記第一圧延、第二圧延とも冷延段階で行なう特
    許請求の範囲第2項に記載のプレス成形性と塗装後鮮映
    性に優れた冷延鋼板の製造方法。
  4. (4)前記第一圧延を冷延段階で、第二圧延を調質圧延
    段階で行なう特許請求の範囲第2項に記載のプレス成形
    性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼板の製造方法。
  5. (5)前記第一圧延、第二圧延とも調質圧延段階で行な
    う特許請求の範囲第2項に記載のプレス成形性と塗装後
    鮮映性に優れた冷延鋼板の製造方法。
  6. (6)常法で熱延後の鋼板を冷延あるいは調質圧延して
    、下記式に示す鋼板表面の凸部平坦度PがP=0を満足
    し、かつ中心面平均谷高さRv≧1.0μmである冷延
    鋼板を製造するに際し、まず第一圧延にて鋼板表面粗度
    Ra≧1.0μmとし、次に第二圧延にて、ブライトロ
    ールにて圧下率(Re)が0.2〜1.0%で圧延する
    ことによって鋼板表面凸部を平坦とすることを特徴とす
    るプレス成形性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼板の製造
    方法。 @P@=(1/n)Σ^n_i_=_1PiP=(1/
    n)Σ^n_i_=_1〔(|P−Pi|)/(@P@
    )〕ここで、Pi:中心面からのピーク山高さ
  7. (7)前記第一圧延、第二圧延とも冷延段階で行なう特
    許請求の範囲第6項に記載のプレス成形性と塗装後鮮映
    性に優れた冷延鋼板の製造方法。
  8. (8)前記第一圧延を冷延段階で、第二圧延を調質圧延
    段階で行なう特許請求の範囲第6項に記載のプレス成形
    性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼板の製造方法。
  9. (9)前記第一圧延、第二圧延とも調質圧延段階で行な
    う特許請求の範囲第6項に記載のプレス成形性と塗装後
    鮮映性に優れた冷延鋼板の製造方法。
JP25899686A 1986-10-30 1986-10-30 プレス成形性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼板およびその製造方法 Granted JPS63111156A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25899686A JPS63111156A (ja) 1986-10-30 1986-10-30 プレス成形性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼板およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25899686A JPS63111156A (ja) 1986-10-30 1986-10-30 プレス成形性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼板およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63111156A true JPS63111156A (ja) 1988-05-16
JPH0457744B2 JPH0457744B2 (ja) 1992-09-14

Family

ID=17327904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25899686A Granted JPS63111156A (ja) 1986-10-30 1986-10-30 プレス成形性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼板およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63111156A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63121636A (ja) * 1986-11-11 1988-05-25 Kawasaki Steel Corp 肌荒れしにくいプレス加工用冷延鋼板
JP2008110387A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Nippon Steel Corp 延性及び耐常温時効性に優れた焼付硬化性冷延鋼鈑の製造方法
JP2008110386A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Nippon Steel Corp 延性及び耐常温時効性に優れた冷延鋼鈑の製造方法
WO2008108044A1 (ja) 2007-03-01 2008-09-12 Jfe Steel Corporation 高張力冷延鋼板およびその製造方法
JP2017171979A (ja) * 2016-03-23 2017-09-28 新日鐵住金株式会社 深絞り性に優れた高ヤング率極薄鋼鈑及びその製造方法
JP2019534949A (ja) * 2016-10-17 2019-12-05 タタ、スティール、アイモイデン、ベスローテン、フェンノートシャップTata Steel Ijmuiden Bv 塗装部品用鋼基材

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63121636A (ja) * 1986-11-11 1988-05-25 Kawasaki Steel Corp 肌荒れしにくいプレス加工用冷延鋼板
JPH0457745B2 (ja) * 1986-11-11 1992-09-14 Kawasaki Steel Co
JP2008110387A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Nippon Steel Corp 延性及び耐常温時効性に優れた焼付硬化性冷延鋼鈑の製造方法
JP2008110386A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Nippon Steel Corp 延性及び耐常温時効性に優れた冷延鋼鈑の製造方法
WO2008108044A1 (ja) 2007-03-01 2008-09-12 Jfe Steel Corporation 高張力冷延鋼板およびその製造方法
JP2017171979A (ja) * 2016-03-23 2017-09-28 新日鐵住金株式会社 深絞り性に優れた高ヤング率極薄鋼鈑及びその製造方法
JP2019534949A (ja) * 2016-10-17 2019-12-05 タタ、スティール、アイモイデン、ベスローテン、フェンノートシャップTata Steel Ijmuiden Bv 塗装部品用鋼基材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0457744B2 (ja) 1992-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109844158B (zh) 用于涂漆零件的钢基底
EP0731182B1 (en) Method for making a steel sheet suitable as a material for can making
JP4725366B2 (ja) 冷延鋼板および溶融亜鉛めっき鋼板ならびにそれらの製造方法
KR100545622B1 (ko) 프레스 성형성과 작업성이 우수한 페라이트계 스테인레스강판 및 그 제조 방법
KR20020021646A (ko) 변형 시효 경화 특성이 우수한 열연 강판, 냉연 강판 및용융 아연 도금 강판, 그리고 이들의 제조 방법
CN109844159B (zh) 用于涂漆零件的钢
JPS63111156A (ja) プレス成形性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼板およびその製造方法
JPH034607B2 (ja)
US3487674A (en) Method of producing cold rolled steel sheets suitable for press forming
EP0484960B2 (en) Cold-rolled steel strip having excellent combined press formability and method of producing same
KR102426248B1 (ko) 선영성이 우수한 고강도 아연계 도금강판 및 그 제조방법
JPS5910413B2 (ja) Alキルド系冷延高張力鋼板の製造法
JPH02185959A (ja) 鮮映性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP3190477B2 (ja) 高表面品位缶用めっき原板製造方法
JP3023385B2 (ja) 缶用鋼板の製造法
JPH11222647A (ja) 耐時効性に優れかつ耳発生率の小さい表面処理鋼板用原板およびその製造方法
JP3201117B2 (ja) プレス成形性、耐パウダリング性および塗装後鮮映性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP3591475B2 (ja) 表面性状の良好な薄鋼板の製造方法およびdr圧延機
JPH06344004A (ja) 自動車用合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法
JPH09189540A (ja) 薄鋼板における筋状欠陥の評価方法
WO2024023697A1 (en) Automotive vehicle with press hardened visible steel parts
JPS63309303A (ja) 塗装鮮映性に優れる冷延鋼板の製造方法
CN115369314A (zh) 一种抗时效低波纹度的烘烤硬化热镀锌钢板及其制造方法
JPH02236262A (ja) 深絞り性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH0334404B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees