JPS63106197A - タグラインの係止および離脱方法とその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はタグボートと本船を結ぶタグラインの係止お
よび離脱の方法とその装置に関する。

〔従来技術〕

大型船舶の港湾への入出港に際しては、タグボートが大
型船舶をタグラインを介して曳航することにより、大型
船舶の離着岸時や航路上での衝突事故等に対する安全を
図っている。従来タグラインは、第２図に示す方法で係
止するとともに、離脱していた。すなわち、タグライン
を係止する場合には、大型船舶（以下本船という）から
タグボートにメツセンジャーロープを降ろし、タグボー
トに植載しているタグラインの一端（他端はタグホード
に固定しである）とこのメツセンジャロープとを結ぶ、
そして本船側のムアリングウインチまたはキャプスタン
でメツセンジャーロープを巻取りながら、タグラインを
本船側へ引き揚げる。

タグラインは本船舷側にあるフェアリーダーを通り、タ
グラインのアイスプライスを係止するためのボラードの
位置まで引き寄せられる。ここでダグラインのアイスプ
ライスを、１〜２名の作業員で抱え上げ、ボラードに嵌
め込む、なおこの作業は、タグラインをある程度ゆるめ
てやらないとタグラインが持ち上がらないので、タグラ
インと結ばれているメツセンジャーロープをゆるめてや
る必要があるが、メツセンジャーロープをゆるめると、
タグラインが自重で船外に引きずりこまれることになる
ので、前記作業者以外にタグラインをフェアリーダーの
脇で保持する作業員が２〜３名必要となり、ムアリング
ウインチまたはキャプスタンの運転者と合せて４〜６名
の作業員が必要である。またフェアリーダーとボラード
間、ボラードとムアリングウインチまたはキャプスタン
間は、上記の作業が容易にできるよう、充分なスペース
が必要である。タグラインを離脱する場合には。

次の手順で行う、まず作業員がフェアリーダーの脇でタ
グラインを引き上げたるみを持たせることによって、タ
グラインがボラードから外れやすい状態にしてやる。こ
の状態を保ちつつ、他の作業員がタグラインのアイスプ
ライスをボラードから外す、同時にタグラインに結ばれ
たメツセンジャーロープをボラードに巻き付け、それを
徐々にゆるめる。メツセンジャーロープを徐々にゆるめ
ることにより、タグラインは自重で徐々に船外に落ちて
いく、タグラインの端部が舷側まできた時、メツセンジ
ャーロープを大きくゆるめてやり、タグラインを一気に
海上に落下させる。この作業も４〜５名の作業員を必要
とする。

なお、このようなタグラインの係止離脱作業の省人化、
省力化のための装置が、第３図のタグラインマスターと
か、第４図のタグラインフックの商品名で市販されてい
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述のように、タグラインの係止および離脱に関する従
来技術では１重筋作業を強いられる上に４〜６名の作業
員を必要とするとともに、広い作業スペースが必要であ
った。

また市販されているタグラインマスターとか、タグライ
ンフックには、次のような問題点があった。

（１）ウィンチ、フェアリーダーが別置きのため、広い
スペースが必要である。

（２）タグラインのアイスプライスの向きが、常に一定
とならないので、タグラインを係止するとき、アイスプ
ライスを作業者が手にもって、ビットやフックに引っ掛
けなければならない。

（３）舷側より離して設置されるため、タグライン離脱
時にタグラインが踊り上って危険である。

（４）フェアリーダーとウィンチを結ぶ線上に設置する
必要があるので、設置位置が限定される。

〔問題を解決するための手段〕

本発明は以上のような問題点を解決するためになされた
ものであり、タグラインを係止および離脱するに際し、
タグラインを伸縮自在なシリンダーで係止および離脱す
る方法、およびフェアリーダーとタグラインウィンチと
、伸縮自在なシリンダーとからなるタグラインの係止お
よび離脱装置を提供するものである。

〔作用〕

この発明では、タグラインの係止および離脱を、伸縮自
在なシリンダーで行うので、係止にあたつはタグライン
をメツセンジャーロープでシリンダーの位とまで引き寄
せ、タグラインを持ち上げることなく、シリンダーをタ
グラインのアイスプライスの中を通るように伸張させる
ことにより、タグラインが係止できる。また、タグライ
ンを離脱する時は、シリンダーを縮小させれば、タグラ
インを拘束するものが無くなり、タグラインは自重で自
然に海上に落下するので、タグラインを持ち上げる必要
がない、さらに、タグラインを持ち上げるためのスペー
スを必要とせず、タグラインの係止および離脱装置がコ
ンパクトにできる。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図により説明する０本船舷側に
設けたタグラインの係止および離脱装置（１）は、フェ
アリーダー　（２）と、タグラインウィンチ（３）と、
シリンダー　（０とにより構成されている。

このタグラインの係止および離脱装置（１）に係止する
方法および該装置から離脱する方法は次のとおりである
。タグライン（５）を係止する場合、本船からタグボー
トに投下され、タグボート上でタグライン　（５）のア
イスプライス（６）の部分に結びつけられたメツセンジ
ャーロープ（７）ヲ、タグラインウィンチ（３）で巻き
取り、タグライン（５）をタグラインの係止および離脱
装置（１）まで引き寄せる。この後タグライン（５）は
フェアリーダー（２）にアイスプライス（６）が水平に
なるようにガイドされながら、タグラインの係止および
離脱装２ｉ　（１）に引き込まれ、アイスプライス　（
６）がシリンダー　（４）の位置にきた時、シリンダー
　（０をアイスプライス　（６）の中を貫くように上昇
させることにより、係止作業が完了する。

タグライン　（５）をタグライン係止および離脱装置（
１）から離脱させる場合は、シリンダーを下降させるだ
けでよく、拘束するものの無くなったタグライン　（５
）は、自重で海上に自然に落下していく、なおタグライ
ンを係止させる場合、タグラインからメツセンジャーロ
ープを外す必要があるが、この作業は作業員が行っても
よいが、自動離脱フックをメツセンジャーロープとタグ
ラインの間に介在させることにより、タグラインがシリ
ンダーにより係止された後、自動的に外すという方法を
採用してもよい、またシリンダーの上昇も、シリンダー
近傍にリミットスイッチを設けることにより、タグライ
ンのアイスプライスを貫くように自動的に作動させるこ
とができる。

〔発明の効果〕

本発明により、タグラインの係止および離脱のための作
業において、 〔１〕重筋作業を必要としない。

〔２〕多数の作業員を必要としない。

〔３〕作業のための広いスペースが不要であり、タグラ
インの係止および離脱装置をコンパクトにできる。

〔４〕自動化の可能性が非常に高くなった。

等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のタグライン自動係止・離脱
装置の斜視図、第２図は従来のタグラインの係止・離脱
方法を示す斜視図、第３図はタグラインマスターの側面
図、第４図はタグラインマスターの側面図を示し、第３
図、４図における　（ａ）はタグラインの引き込みの状
態を、　（ｂ）はその係止状態を、　（ｃ）はその離脱
状態を示す。 １・・・タグライン目動係止・離脱装置、２・・・フェ
アリーダー、３・・・タグライウィンチ、４・・・シリ
ンダー、５・・・タグライン、６・・・タグラインのア
イスプライス、７・・・メツセンジャーロープ、８・・
・本船、９・・・タグボート、１０・・・ボラード、１
１・・・フック。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）タグラインを係止および離脱するに際し、タグラ
   インを伸縮自在なシリンダーで係止および離脱する方法
   。
2. （２）フェアリーダーと、タグラインウインチと、伸縮
   自在なシリンダーとからなることを特徴とする、タグラ
   インの係止および離脱装置。