JPS6298534A

JPS6298534A - プラズマデイスプレイパネル

Info

Publication number: JPS6298534A
Application number: JP24189986A
Authority: JP
Inventors: ミシェル　ゲ; ジャン　クロード　ベルト; ジャック　デシャン
Original assignee: Thomson CSF SA
Current assignee: Thales SA
Priority date: 1985-10-11
Filing date: 1986-10-11
Publication date: 1987-05-08
Also published as: EP0223651A1; FR2588693B1; FR2588693A1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、プラズマディスプレイパネルに関するもので
、さらに詳しく言えば、プラズマディスプレイパネルの
構造、特にプラズマディスプレイパネルの内表面を被覆
する誘電体層に関するものである。

従来の技術プラズマディスプレイパネルは、文字、数字もしくはグ
ラフィックのデータを表示する装置である。従って、デ
ータの表示は２次元でなされる。

データは、表面上の領域すなわちドツトを、適当な制御
手段を用いて組合せて発光させることにより表示させる
。

プラズマディスプレイパネルは、交差する行と列に沿っ
て配置された単位セルのネットワークで構成されるマト
リックス状のスクリーンである。

このスクリーンは、２つの交差する電極網によって制御
される。各単位セルは、イオン化したガスで満たされて
おり、選択的にアドレスすることができる。ある単位セ
ルの両端子に十分な電圧を印加すると、ガスが発光し、
上述の輝点すなわち発光ドツトの１つとなる。

交流型プラズマディスプレイパネルは、最も単純な構造
を有する。

態様のひとつによれば、プラズマディスプレイパネルは
絶縁材料製の２枚の板または薄板から構成されている。

その内の少なくとも１枚の板は透明であり、輝点すなわ
ちドツトが見えるようになっている。これらの板は互い
に平行な平面内に置かれ、それぞれの内表面上に電極網
を備えている。

これら２つの電極網は、向かい合っており、しかも互い
に直交している。これらの板は、所定の位置に設定され
て密閉され、所定の圧力のガス混合物を閉じこめている
。電極網は金属製であり、誘電体層によってガスから絶
縁されている。誘電体層は、誘電体を主体とする厚さ１
５乃至３０ミクロンの膜を厚さ約１ミクロン以下の酸化
マグネシウムの蒸着薄膜で被覆した構成をもつことが多
い。このようにして形成された誘電体層は透明である。

プラズマディスプレイパネルは、オレンジ色がかった赤
色光を発する。しかしその光度は、今のところ比較的低
いままである。輝度は、中程度であり、ｌ　ｍ’当たり
最高数１０カンデラである。

このような状態では、周囲の照度が数１００ルクスを超
えた場合、点弧した領域と消弧した領域との間のコント
ラストが小さいことがあるため、ディスプレイパネルの
表示が見にくくなる。

このコントラストを大きくするために様々な方法が提案
されている。

最も単純な方法は、プラズマディスプレイパネルの背面
（この背面はパネルを眺めている者には見えない）に黒
色の塗料もしくは黒色の椿（脂の層を堆積させることで
ある。このようにして、放射された有効な光の量を減少
させることなく、ディスプレイパネル裏側で反射する余
分な光を排除することができる。

また、ディスプレイパネルの前面に反射防止フィルター
を取り付けることもできる。この反射防止フィルターを
用いると、有効な光を過度に減少させることなく、ディ
スプレイパネルによ、って反射される光をかなり減少さ
せることができる。

また、金属電極を使用して反射を減少させることも考え
られる。この点に関しては、例えばアルミニウムもしく
はクロムの電極は、金の電極よりも反射が少ない。これ
は基礎的な技術の選択の問題であり、その結果は単なる
コントラストの改善以上の効果がある。

また別の解決法は色のコントラストの概念に基いて考案
されたもので、光度とは関係がない。赤は緑と著しいコ
ントラストをなすため、プラズマディスプレイパネルの
背面に、緑の背景、さらには緑色のエレクトロルミネセ
ンス光の背景を設置することが理論的に好ましいことが
よく知られている。

発明が解決しようとする問題点上述の解決法によって、１０００ルクスを超える照度の
もとでさえ表示を読み取ることのできるプラズマディス
プレイパネルを得ることができる。しかし、これらの解
決法にいては、塗装、樹脂のコーティング、フィルター
もしくはエレクトロルミネセンス光用の板の設置等の余
分な作業が加わるので、ディスプレイパネルの製造工程
が複雑化するという欠点がある。

本発明の目的は、従来のように簡単な製造法を用いて、
プラズマディスプレイパネルのコントラストを大きくす
ることである。

問題点を解決するための手段本発明は、互いに平行な平面内に配置される、絶縁材料
からなる第１及び第２の板を備え、第１および第２の板
の間にはイオン化したガス層を密閉するプラズマディス
プレイパネルに関するものである。第１の仮は、イオン
化したガスと接触する表面上に少なくとも１個の第１の
電極を備える。

第２の板は、イオン化したガスと接触する表面上に、第
１の電極と向かい合わせに配置された少なくとも１個の
第２の電極を備える。２つの電極は、各々、誘電性材料
からなる層によって被覆されている。第２の板及び少な
くともこの第２の電極を被覆する誘電性材料からなる層
は透明である。また、少なくとも第１の電極を被覆する
透電性材料は、有色の誘電体である。

本発明の様々な利点目的および特徴は、添付図面を参照
して行われる以下の説明によって明らかとなろう。但し
、この説明は、本発明を何ら限定するものではない。

実施例まず最初に、第１図及び第２図を参照して、従来から知
られているプラズマディスプレイパネルを説明する。

このプラズマディスプレイパネルは、互いに平行な平面
内に配置された２攻のガラス板１及び２によって構成さ
れている。ガラス板１は、その内表面１０上に垂直方向
を向いている互いに平行な電極ｖ１、■２、■３等から
なる電極網を備える。

ガラス板２は、その内表面２０上に電極■１、Ｖ２、■
３等に直交する水平方向の電極Ｈ１、Ｈ２、Ｈ３等から
なる電極網を備える。金もしくはアルミニウム製の電極
は、シルクスクリーン印判もしくは写真製版法によって
形成される。これらの電壜は、各ガラス板１．２の内表
面１０及び２０上に配置されている。これら電極間の間
隔は数１００ミクロンである。′通常、１つの電極網に
は数１００個の電極が含まれる。

ガラス＋Ｆｉ１及び２は、接合部材３を用いて位置を決
定し、該接合部材３を間にはさんで密閉する。

この２枚のガラス板１及び２と接合部材３とで、所定の
圧力の混合ガスが満たされる空間を画成する。

電極網は、誘電体層４及び５によって混合ガス６から隔
離されている。この誘電体層４及び５の厚さ：ま、誘電
体の性質によって異なるが、例えば２０乃至２５ミクロ
ンである。

その誘電体、Ｓｉ４及び５は、酸化マグネシウム等の薄
膜によって被覆されている。この物質は、（放電を保持
するための）２次電子の放射体として優れた特性を有す
る。

第１のガラス板１の垂直方向の電極、例えば■１士第２
のガラス板２の水平方向の電極、例えばＨ３とに十分な
電圧を印加すると、この２つの電極１とＨ３の交点であ
るセルと呼ばれる点でガスがイオン化する。従って、第
１図に示すように矢印Ｆの方向からガラス板２を見る者
は、ガラス板２と誘電体層５を通してガスのイオン化に
よる輝点を見る。

前述のように、ガラス板１とこのガラス板の垂直方向の
電極■１等から余計な反射に対して十分な注意をする必
要がある。

本発明では、この目的で、第３図に示すようにガラス板
１及び垂直方向の電極■１、■２、■３等が有色の誘電
体層４で被覆されている。但し、ガラス板２の内表面２
０及び電極Ｈ３等の電極を被覆する誘電体層５は透明で
ある。

これは、例えば、通常の誘電体に、焼成すると該誘電体
が所望の色に色づく色素を加えることによって可能とな
る。

そのような誘電体は、市販品として人手可能である。そ
の適用法（堆積及び焼成の条件）、物理化学的特性及び
電気的特性は、従来の透明なエナメルやほうろうと類似
している。

従って、本発明を用いれば、ガラス板１の電曝■１のよ
うな垂直方向の電極が覆い隠される結果、それらの電極
が反射したであろう周囲光の光量が減少するため、コン
トラストを大きくすることが可能となる。

例えば、黒色の誘電体を使用すれば、余分な光の反射を
５０乃至６０％減少させることができる。

黒色誘電体を使用した場合に得られる測定結果を以下の
表に示す。

この表のコントラスト係数は、以下の式によって決定さ
れる。

但し、Ｌ　Ｏ＋１は点弧した点の輝度であり、ＬＯＦＦ
　は消弧した点の輝度である。

輝度測定はここては１０００ルクスの照度の下で行った
。

この表中のコントラスト係数は、周囲の照度が１０００
ルクスで、且つディスプレイパネルへの給電が標準的に
行われているという条件で測定されたことを注意してお
く。

点弧したセルのコントラストは、このように著しく大き
くなる。

さらに、本発明のプラズマディスプレイパネルを用いる
と、ガラス板１の内表面１０を例えばペイントによって
色をつけるという必要がなくなるので余分な作業段階な
しにプラズマディスプレイパネルを簡単に製造すること
が可能である。

本発明の別の利点は、有色の誘電体を用いることによっ
て色のコントラストを利用して読みやすさを改善できる
点である。このとき、色素の選択は重要である。緑色の
色素を用いると、多くの場合より読みやすくすることが
できる。有色誘電体を用いる場合に色素をうまく選択す
ると、人間工学的にすくれかつ美しいという利点をもつ
プラズマディスプレイパネルが得られる。

また、本発明によれば、誘電体層４に乳白色の誘電体を
１吏用して、垂直方向の電極■１、■２、Ｖ３による光
の反射を減少させることができる。

この場合光が散乱することか可能である。そのような乳
白色の誘電体は、視差が生じなし）という利点があるの
で、地図等の画像を投写するスクＩＪ−ンを構成するこ
とができる。投写は、直接プラズマチイスプレイパネル
上に行う。ただし、ディスプレイパネルの前面には反射
で、ディスプレイパネルの後面には透過で投写するとい
う違いがある。

また、実施例によっては、誘電体層４に数個の領域を備
えて各領域を異縁る色の誘電体で被覆することも可能で
ある。こうすることによって、１つのディスプレイ装置
に、特定の情報を視覚化する複数の表示領域を形成する
ことができる。

プラズマディスプレイパネルの一実施例によると、誘電
体層４及び５は、表面が滑らかになるように堆積させる
。このようにして、第４図の分解部品配列斜視図及び第
５図の断面図に示すようなプラズマディスプレイパネル
が得られる。第４図及び第５図には、有色の誘電体層４
及び透明な誘電体層５が示されている。

さらに、上記とは別の本発明の実施例によれば、ガラス
板２の内表面２０上と水平方向の電極Ｈ１、Ｈ２、Ｈ３
等の上とに堆積した誘電体層５を着色することが可能で
ある。

特に、実施例によっては、矢印Ｆの方向に沿ってディス
プレイパネルのガラス板２を見る者に対して、ディスプ
レイパネルの一部分をマスクすることが適当な場合があ
る。特に、ディスプレイパネル内でいわゆる「調整」放
電を起こしてイオン化させると、セル（垂直方向及び水
平方向の電峰間の交点）の点弧が容易になることが知ら
れている。調整放電は、ディスプレイパネル上のいかな
む有効な情報も表示されない領域で常時続けられている
。これらの領域は、プラズマディスプレイパネルの周辺
部に設けられることが好ましい。いかしながら、これら
の調整領域のセルを常時点弧させておくと、ディスプレ
イパネルに表示された情報が読み取りにくくなる。従っ
て、通常、見る者とディスプレイパネルの間でディスプ
レイパネルの外表面にマスクもしくはフレームを設ける
。

しかしながら、ガラス板２の厚さに起因する視差が存在
することがあるため、調整領域から発する光でディスプ
レイパネルの読み取りが妨げられる可能性がある。

本発明によると、第６図に示すように、誘電体層５を用
いて調整領域に対応する領域７を着色することが可能で
ある。このように誘電体層５の領域７は、誘電体が調整
放電領域と直接接触しているためいかなる視差効果もな
いという利点を有するマスクとなる。誘電体層５に混入
する色素は、誘電体を黒に着色するものであることが好
ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のプラズマディスプレイパネルの一実施
例の分解部品配列斜視図であり、第２図は、第１図のプ
ラズマディスプレイパネルの断面図であり、第３図は、本発明によるプラズマディスプレイパネルの
一実施例の断面図であり、第４図は、本発明によるプラズマディスプレイパネルの
一実施例の分解部品配列斜視図であり、第５図は、第４
図のプラズマディスプレイパネルの断面図であり、第６図は、本発明によるプラズマディスプレイパネルの
別の実施例の断面図である。（主な参照番号）１．２・・ガラス板、　　　３・・接合手段、４．５・
・誘電体層、１０、２０・・内表面、

Claims

【特許請求の範囲】

（１）互いに平行な平面内に配置される、絶縁材料から
なる第１及び第２の板を備え、該第１および第２の板の
間にはイオン化したガス層を密閉し、該第１の板は、該
イオン化したガスと接触する表面上に少なくとも１個の
第１の電極を備え、該第２の板は、また、上記イオン化
したガスと接触する表面上に該第１の電極と向かい合わ
せに配置された少なくとも１個の第２の電極を備え、該
２つの電極は、各々、誘電性材料からなる層で被覆され
ている、プラズマディスプレイパネルであって、上記第
２の板および少なくとも該第２の電極を被覆する誘電性
材料からなる層は透明であり、少なくとも上記第１の電
極を被覆する誘電性材料は有色の誘電体であることを特
徴とするプラズマディスプレイパネル。
（２）上記有色の誘電体は、第１の電極及び第１の板の
該電極を備える表面を被覆することを特徴とする特許請
求の範囲第１項に記載のプラズマディスプレイパネル。
（３）上記有色の誘電体は、可視光線に対して不透明で
あることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載のプ
ラズマディスプレイパネル。
（４）上記有色の誘電体は、黒色であることを特徴とす
る特許請求の範囲第１項に記載のプラズマディスプレイ
パネル。
（５）上記有色の誘電体は、緑色であることを特徴とす
る特許請求の範囲第１項に記載のプラズマディスプレイ
パネル。
（６）上記誘電体は、乳白色であることを特徴とする特
許請求の範囲第１項に記載のプラズマディスプレイパネ
ル。
（７）上記第１の板のイオン化したガスと接触する表面
は、各々、異なる所定の色の誘電体で被覆されている複
数個の領域を備えることを特徴とする特許請求の範囲第
１項に記載のプラズマディスプレイパネル。
（８）上記第２の板のイオン化したガスと接触する表面
は、各々、異なる所定の色の誘電体で被覆されている複
数個の領域を備えることを特徴とする特許請求の範囲第
１項に記載のプラズマディスプレイパネル。
（９）上記複数個の領域は、上記イオン化したガスが放
射した光に対して不透明な誘電体で被覆されていること
を特徴とする特許請求の範囲第８項に記載のプラズマデ
ィスプレイパネル。
（１０）上記プラズマディスプレイパネルは少なくとも
１つの調整領域を備え、上記第２の板のイオン化したガ
スと接触する表面は、上記調整領域に対応する位置に、
上記イオン化したガスが放射した光に対して不透明な誘
電体層を備えることを特徴とする特許請求の範囲第８項
に記載のプラズマディスプレイパネル。