JPH0521278Y2 - - Google Patents

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JPH0521278Y2
JPH0521278Y2 JP1984142352U JP14235284U JPH0521278Y2 JP H0521278 Y2 JPH0521278 Y2 JP H0521278Y2 JP 1984142352 U JP1984142352 U JP 1984142352U JP 14235284 U JP14235284 U JP 14235284U JP H0521278 Y2 JPH0521278 Y2 JP H0521278Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は歩留りが高く色ずれのないカラー薄膜
EL素子に関する。
(ロ) 従来技術 最近薄膜EL素子が表示装置に用いられる傾向
にあり、特に赤、緑、青の各色を発光する薄膜
EL素子を重ねて任意の色を表示するフルカラー
薄膜EL素子が開発されている。この種のカラー
薄膜EL素子で任意の色を発光する方式には、赤
色発光体、緑色発光体、青色発光体を縦方向に重
ねて形成し、各色発光体を適当な比率で発光させ
一点で混合させる方式と、赤、緑、青の発光体を
同一平面に並べて発光させ視覚により空間的に混
合させる方式とがあり、市販のカラーCRTのほ
とんどはこの後者の方式を採用している。
従来知られているこの後者の方式を用いたカラ
ー薄膜EL素子の一例が特開昭57−157487号に示
されている。第3図はその素子の断面構造を示し
ており、2は樹脂フイルム等よりなる裏面電極用
ベースフイルム、3はこのフイルム2上に印刷法
や蒸着法またはメツキ法等によりストライプ状に
形成された裏面分割電極、4はこの裏面分割電極
3上にスクリーン印刷で積層された発光体層であ
つて、ZnS・Cu系蛍光体等の粉末をシアノエチ
ルロース等の高誘電体高分子に分散して形成した
蛍光体層とチタン酸バリウム等の高誘電体粒子を
高誘電体高分子に分散して形成した絶縁層とから
構成されている。また5はこの発光体層4上に被
着形成された透明導電膜、6はポリエステルフイ
ルムから成る表面電極用ベースフイルム、7はこ
のベースフイルム6上に形成され、発光体層4か
らの発光を青色光、緑色光、赤色光に変換する光
変換層である。
このような構成において、透明導電膜5と裏面
分割電極3との間に所定の電圧を印加すると電圧
が印加された部分の発光体層4中の蛍光体が励起
されてEL光を放出する。放出されたEL光は、光
変換層7によつて光変換され光変換されたEL光
を合成することにより、1つのEL装置で多種類
の発光色が得られるが、非導電性の膜である表面
電極用ベースフイルム6の上に酸化インジウムを
ストライプ状に被着させて透明導電膜5を形成し
た後で透明導電膜5と発光体層4とが接するよう
に表面電極用ベースフイルム6を貼り合せて形成
する製造方法であるために、表面電極用ベースフ
イルム6には所定の強度が要求され、表面電極用
ベースフイルム6は所定値以上の膜厚が必要にな
る。
ところが、この構造の各層の厚さを実寸で考え
てみると、表面電極用ベースフイルム6は一般に
500μm〜1000μmの膜厚が必要であるのに対して
発光体層の膜厚が約1μm程度、透明導電膜の膜厚
も約1μm程度である。つまり表面電極用ベースフ
イルム6の膜厚は発光体層4の膜厚の数100倍に
も及び、透明電極である透明導電膜5と光変換層
7との間が離れてしまうために発光体層4を真上
から見れば光変換層7を通した色に見えるが、斜
めの方向から見ると光変換層7を通さずに見える
ため発光体層4の発光色がそのまま見えてしま
い、見る位置によつて見える色が異なつてしまう
という問題があつた。
(ハ) 発明の目的および構成 本発明は上記の点にかんがみてなされたもの
で、どの方向から見た場合でも一定の発光色を見
ることができるカラー薄膜EL素子を提供するこ
とを目的とし、この目的を達成するために、発光
層14の3つの層が特許請求の範囲に記載の発光
体層を形成している。そして、絶縁層13,15
および発光層14の各膜厚は3000Å〜8000Åの範
囲に形成される。この絶縁層13,15として
は、たとえばY2O3やSi3N4等の誘電体材料が用い
られる。
また、発光層14としては、発光スペクトル
R,G,Bの成分を含むたとえばZnS(硫化亜鉛)
に微量のPrF3(フツ化プラセジウム)をドープし
たZnS:PrF3膜と、ZnSに微量のTbF3(フツ化テ
ルビウム)をドープしたZnS:TbF3膜を2段重
ねした複合膜が用いられる。この発光層14の発
光スペクトルを第4図に示す。このほかにZnS:
PrF3+ZnS:Mn膜やZnS:SmF3+ZnS:TbF3
+ZnS:TmF3膜なども用いられる。
(ニ) 実施例 以下本考案を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案によるカラー薄膜EL素子の一
実施例の断面構造を示しており、ガラス基板11
の所定の位置にAlなどを材料としたストライプ
状の背面電極12を真空蒸着およびホトリソグラ
フイ技術を用いて形成する。この上に絶縁層1
3、発光層14、絶縁層15を真空蒸着やスパツ
タリングなどで順次積層する。絶縁層13,15
およびガラス基板と、該ガラス基板上に形成した
第1の電極と、該第1の電極上に形成した発光層
と、該発光層上に形成した透明な第2の電極とを
有するカラー薄膜EL素子において、特定波長の
光のみを透過させ特定波長以外の波長の光を吸収
する吸収フイルタを前記第2の電極上に直接接触
するように形成した。つづいて真空蒸着とホトリ
ソグラフイ技術を用いて絶縁層15の上にIn2O3
(酸化インジウム)などの透明電極16を形成す
る。
最後に背面電極12と透明電極16とが交叉す
る所定の領域に赤色色素、緑色色素、青色色素が
交互に配置されるように、スクリーン印刷の技術
を用いてR,G,Bのフイルタ17R,17G,
17Bが透明電極16と直接接触するように形成
する。
こうして形成したカラー薄膜素子のガラス基板
11側の背面電極12とこれと対向する透明電極
16との間に1KHz、200V程度の交流電圧を印
加すると発光層14でR,G,Bの波長成分を持
つ光が発生し透明電極16から薄膜EL素子の外
部に放出されるが、吸収フイルタがあるため、フ
イルタ17Rの下の薄膜EL素子からはこのうち
R成分だけが、また、フイルタ17Gの下の薄膜
EL素子からはG成分だけが、フイルタ17Bの
下の薄膜EL素子からはB成分だけが放出される。
薄膜EL素子の発光強度を制御することによつて、
R,G,Bの輝度および輝度比を自由に設定でき
るので、テレビと同様の走査を行えば、任意の画
像を任意の色調、任意の明るさで表示できる。
このように、吸収フイルタを薄膜EL素子の上
に外設する構成を取つているため従来のカラー薄
膜EL素子のようにフイルタが膜剥離の原因にな
ることがなくパネルの歩留りを格段に向上させる
ことができる。
また、フイルタとして視角特性のない吸収フイ
ルタを採用しているため、どの方角から見ても同
じ色調に見え、従来のように視角による制限が全
くない。
フイルタを形成するのにスクリーン印刷技術を
用いているので、極めて小さな(最小100μm×
100μm)フイルタを大きなパネル全面にわたつて
形成することも可能で、従来製作が困難であつた
大型パネルやドツトの細いパネルも実現できる。
第2図は本考案によるカラー薄膜EL素子の他
の実施例を示す。
この実施例は、R,G,Bの各吸収フイルタを
予め形成した透明な樹脂フイルムを薄膜EL素子
に形成した基板に貼り合わせるかまたは極めて接
近させて平行配置させたものである。
まずガラス基板11上に前記実施例と同じよう
に背面電極12、絶縁層13、発光層14、絶縁
層15、透明電極16を形成して薄膜EL素子を
構成する。一方、透明な樹脂フイルム20を用意
し、この上にR,G,Bの各成分を透過するフイ
ルタ21R,21G,21Bを所定の位置にスク
リーン印刷する。ガラス基板11と樹脂フイルム
20を薄膜EL素子とフイルタとが向き合うよう
に貼り合わせてカラーELパネルが完成する。
本実施例ではフイルタを形成する基体として樹
脂フイルムを用いたが、そのほかの透明基体たと
えばガラス板を用いてもよい。フイルタの形成に
あたつては、スクリーン印刷のほかにカラー写真
技術、その他の手法を用いてもよいことは言うま
でもない。なお、この実施例の発光作用について
は第1図の実施例1と同じなので説明は省略す
る。
なお、本考案でフイルタに用いる色素フイルタ
は実施例で用いた透明な有色顔料のようなものの
ほかに、カラーセロフアンのようなシート状のも
のでもよい。
(ホ) 考案の効果 以上説明したように、本考案においては、基板
上に形成した背面電極と透明な第2の電極との間
に発光体層を配置し、透明な第2の電極の前記発
光体層と反対側の所定位置に所定の発光色のみを
透過する色素フイルタ(特定波長は透過させる
が、特定波長以外の波長は吸収する吸収フイル
タ)を設けたので、薄膜EL素子を構成する膜層
数が少なくなるため膜剥離がなくなり歩留りが向
上するとともに、どの方向から見た場合でも一定
の発光色を見ることができ、色ずれを生ずること
がない。さらに、吸収フイルタの形成にスクリー
ン技術やカラー写真技術を用いれば極めて細かな
パターンが形成できるので大型パネルや絵素の細
かい高精度の表示パネルが実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるカラー薄膜EL素子の一
実施例の断面図、第2図は本考案によるカラー薄
膜EL素子の他の実施例の断面図、第3図は従来
のカラー薄膜EL素子の断面図、第4図は本考案
に係る薄膜EL素子の発光スペクトルである。 11……ガラス基板、12……背面電極、13
……絶縁層、14……発光層、15……絶縁層、
16……透明電極、17R,17G,17B……
フイルタ、20……樹脂フイルム、21R,21
G,21B……フイルタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ガラス基板と、該ガラス基板上に形成した第1
    の電極と、該第1の電極上に形成した発光層と、
    該発光層上に形成した透明な第2の電極とを有す
    るカラー薄膜EL素子において、特定波長の光の
    みを透過させ特定波長以外の波長の光を吸収する
    吸収フイルタを前記第2の電極上に直接接触する
    ように形成したことを特徴とするカラー薄膜EL
    素子。
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JP2823725B2 (ja) * 1992-01-18 1998-11-11 シャープ株式会社 カラー薄膜elパネル
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JPS57119494A (en) * 1981-01-16 1982-07-24 Omron Tateisi Electronics Co Field light emitting device

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