JPS6296996A

JPS6296996A - 電子打楽器

Info

Publication number: JPS6296996A
Application number: JP60238378A
Authority: JP
Inventors: 嘉行村田
Original assignee: Casio Computer Co Ltd
Current assignee: Casio Computer Co Ltd
Priority date: 1985-10-24
Filing date: 1985-10-24
Publication date: 1987-05-06
Anticipated expiration: 2011-02-14
Also published as: JPH0814757B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、打撃体を打撃して音響を発生する電子打楽
器に関する。

〔従来の技術〕

従来の、この棟の電子打楽器としては、例えば、実公昭
５９−５９１２号に示すようなものが知られている。こ
の電子楽器は、ドラムスティックく取付けられたピック
アップにて、そのドラムスティックによる打撃に伴う振
動をアナログ信号に変換し、このアナログ信号に基づい
て、前記ドラムスティックの打撃力の大きさに対応した
音量で、所望の楽音を音響装置から発生させるようにし
ている。

〔従来の技術の問題点〕

しかしながら、このようなアナログ信号に基づいて所望
の楽音を発生させる方式を採る従来の電子打楽器による
と、多種多様な演奏音を、簡単な構成で実祝し難いとい
う問題点があった。

また、自然打楽器は、シンバル・スネアドラム等の各種
の打楽器音を発生するものであるが、前述した従来の電
子打楽器では、自然打楽器と同様な各株の打楽器音を、
簡単な選択操作で、確実に得られないという問題点があ
った。

〔発明の目的〕

この発明は、このような従来の問題点を解消するために
なされたものであり、打撃体の打撃に基づいて、多種多
様な演奏音を、簡単な構成で実現することができる電子
打楽器を得ることを目的とする。

また、この発明は、演奏直前または演奏中に、簡単な選
択操作で、少なくとも２種類の異なった音色の楽音を得
ることができる電子打楽器を得ることを目的とする。

〔発明の要点〕

この発明は、このような目的を達成するために、打撃体
の打撃に伴って生ずるエンベロープ信号をデジタル信号
に変換し、このデジタル信号に基づいて所望の楽音の発
生を制御することを要点とする。

また、この発明は、打撃体に設けた音色選択手段の選択
操作により選択された所定の音色の楽音を、前記打撃体
の打撃に伴って生ずるデジタル信号に基づいて発生する
よづに制御することを要点とする。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図面に従って説明する。

第１Ａ図はこの発明に係る電子打楽器の一実施例を示す
回路構成図、第１Ｂ図はこの発明の電子打楽器の全体を
示す平面図である。

第１Ａ図に示すように、演奏時に打撃される２つの打撃
体１０．１０は、従来ドラムスティックと略同じ大きさ
に作られており、この打撃体１０゜１０には、第１Ｂ図
に示すような鍵盤部３付きの楽器本体１に設げた複数個
のパッド部２・・・を打撃したとき、その打撃に伴う振
動を検出するピックアップ１１が取付けられている。こ
のピックアップ１１は圧電素子、またはマイクロホンな
どから形成されており、前記打撃体１０．１０打撃され
たとき、この振動がピックアップ１１から、例えば第２
図（１）に示すようなアナログ信号として出力され、エ
ンベロープ抽出回路１３に入力されるようになって、い
る。このエンベロープ抽出回路１３は、前記ピックアッ
プ１１から出力されたアナログ信号に対応した所定の波
形形状をもつエンベロープ信号（第２図（２）参照）を
、アナログ／デジタル変換器（以下ｒＡ／Ｄ変換器」と
いう。）１４に対し出力するためのもので、この実施例
では、ピックアップ１１から出方されたアナログ信号を
、コンデンサエ５を介して増幅するオペレーショナル・
アンプ１６と、このオペレーショナル・アンプ１６の出
力側に接続されたダイオード１７と、このダイオード１
７に接続されたコンデンサ１８および抵抗１９とから構
成されている。そして、前記コンデンサ１８、抵抗１９
の他端は接地されており、またダイオード１７の出力は
オペレーショナル・アンプ１６の負入力端に帰還してい
る。

また、前記オペレーショナル・アンプ１６の正入力端は
、抵抗２３を介して接地されている。なお、各エンベロ
ープ抽出回路１３・・・から出力されるエンベロープ信
号の自己放電時定数は、前記コンザンサ１８の容量と抵
抗１９の抵抗値の大きさにより決定されるようになって
いる。

一方、前記Ａ／Ｄ変換器１４は、エンベロープ抽出回路
１３から出力されるエンベロープ信号をデジタル信号に
変換するためのものである。また、マイクロコンピュー
タ２０は、この電子楽器のすべての動作を制御するとと
もに、Ａ／Ｄ変換器１４からのデジタル信号に基づいて
、所望の楽音を発生または消音するように制御するため
のものである。すなわち、このマイクロコンピュータ２
０は、Ａ／Ｄ変換器１４から出力されたデジタル信号の
レベル値が一定値（本実施例ではレベル値「５」）以上
になったか否かを検出するとともに、その一定値以上に
なった時点（第２図（４）中■の時点）から複数回（本
実施例では、第２図（４）に示すように、■および■の
２回）に亘ってそのデジタル信号のレベル値を検出し、
それらのレベル値のうちの最大レベル値を検出して、こ
の最大レベル値のデジタル信号に基づいて楽音を発生す
るように制御する一方、Ａ／Ｄ変換器１４からのデジタ
ル信号のレベル値がその後一定値（本実施例では、レベ
ル値「２」）または一定値よりも僅かに小さい値となっ
たとき、その時点（第２図（４）中の■の時点）から所
定期間（１＋経過後に、内部に設けられているタイマ２
１からのキーオフ指令信号に基づいて、発生中の楽音を
消音するように制御するためのものである。このマイク
ロコンピュータ２ｏには、Ａ／Ｄ変換器１４からのデジ
タル信号の各レベル値を記憶するためのランダムアクセ
スメモＩＪ　（ＲＡＭ）２２が設けられており、このラ
ンダムアクセスメモリ２２内へのデジタル信号の各レベ
ル値、例えば「１３」、「２５」、「４ｏ」の書込みは
、第２図（４）中の各タイミング■、■、■で順次行わ
れろようになっている。また、このランダムアクセスメ
モリ２２にそれぞれ記憶された各レベル値「１３」、「
２５」、「４ｏ」のうち、最大レベル値ｒ４０Ｊがマイ
クロコンピュータ２ｏの働きにより検出され、そのレベ
ル値「４ｏ」が打撃体１０．１０が打撃された際の強さ
とみなされるようになっており、この強さに対応した音
量および音色で楽音が楽音発生装置２７から発生される
ようになっている。また、このマイクロコンピュータ２
０の内部には、各種演算処理を実行するとともに、前記
各エンベロープ抽出回路１３・・・の出力段にそれぞれ
設けられた各ゲート２４・・・を、順次時分割的に開閉
制御するゲート制御信号Ｇ１、Ｇ２を送出するための演
算処理回路（ＡＬＵ）２５や装置全体を制−するプログ
ラム等を固定記憶しているリードオンリーメモＩＪ（Ｒ
ＯＭ）２６などが設けられている。

そして、前記マイクロコンピュータ２０からは、前記Ａ
／Ｄ変換器工４に対するスタート指令信号（Ａ／Ｄ、５
ＴＡＲＴ）を送出して、Ａ／Ｄ変換を実行開始せしめ、
逆にＡ／Ｄ変換器１４からは、当該アナログ信号をデジ
タル信号に変換する処理を完了したことを指示するエン
ド指令信号（ＥＡＤ）が出力して、マイクロコンピュー
タ２０に与えられる。

また、楽音発生装置２７は、前記マイクロコンピュータ
２０からの楽音発生指令に基づいて所望の音量および音
色の楽音を発生するためのもので、この楽音発生指令２
７には、増幅器２８およびスピーカ２９等が接続されて
いる。

次に、この発明の作用について説明する。

いま、２つの打撃体１０．１０がパッド部２・・・を所
定の強さで打撃したとすると、その打撃に伴う振動は各
打撃体１０．１０に取付けられたピックアップ１１・・
・により感知され、例えば第２図（１）Ｋ示すような波
形のアナログ信号としてピックアップ・１１・・・から
出力される。このアナログ信号は、各エンベロープ抽出
回路１３・・・に入力され、このエンベロープ抽出回路
１３・・・から、第２図（２）に示すような波形のエン
ベロープ信号が抽出される。

抽出された各エンベロープ信号は、マイクロコンピュー
タ２０からのゲート制御信号Ｇｌ、Ｇ２により開閉制御
される各ゲート２４・・・にょって時分割的にＡ／Ｄ変
換器１４に対しｊ＠次送出される。Ａ／Ｄ変換器１４に
入力されたエンベロープ信号は、このＡ／Ｄ変換器１４
内で、マイクロコンピュータ２０内に設けられているタ
イマ２１から周期的に出力されるＡ／Ｄスタート指令信
号（第２図（３）参照）の出力タイミングごとにデジタ
ル信号〈変換される。なお、このＡ／Ｄスタート指令信
号の出力タイミングの直後に、前記Ａ／Ｄ変換器１４か
らマイクロコンピュータ２ｏに対しアナログ／デジタル
の変換動作の終了を知らせるＥＡＤ信号が送出される（
第２図（４）参照）。Ａ／Ｄ変換器１４から出力された
デジタル信号は、マイクロコンピュータ２０内で第３Ａ
図および第３Ｂ図に示すようなフローチャートに従って
処理される。すなわち、ステップＳ−１から、マイクロ
コンピュータ２０が処理を開始し、ステップＳ−２に至
ると、このステップＳ−２では、サブルーチンＭヘジャ
ンプし、第３Ｂ図に示すように、そのマイクロコンピュ
ータ２０内のタイマ２１が所定時間を計時した時点でス
テップＭ−１においてＡ／Ｄスタート指令信号をＡ／Ｄ
変換器１４に送出する。次のステップＭ−２において、
前記Ａ／Ｄスタート指令信号に基づいてＡ／Ｄ変換器１
４が実行するデジタル信号への変換処理の完了を、エン
ド指令信号（ＥＡＤ　）の入力で検出し、そのような指
令信号が入力すると、ＹＥＳの判断をして、次にステッ
プＭ−３に移ってそのデジタル信号のデータをマイクロ
コンピュータ２ｏ内に取り込む。前記ステップＭ−３に
おいて、デジタル信号データのマイクロコンピュータ２
０へのデータ取込み動作が完了すると、第３Ａ図に示す
フローへリターン（ジャンプバック）し、今の場合、次
のステップＳ−３において、マイクロコンピュータ２ｏ
に取込まれたデジタル信号のレベル値が「５」以上か否
かを判断し、ＹＥＳの場合は、ステップＳ−４において
、そのデータ（レベル値ｒ５Ｊ　）をランダムアクセス
メモリ（ＲＡＭ）２２に記憶する。

なお、ＮＯの場合は、再度ステップＳ−２へもどり、し
かる後ステップＳ−３を実行して、次のＡ／Ｄスタート
指令信号のタイミングでのデジタル信号のレベル値が「
５」以上か否かを判別し、以下同様にその処理を繰り返
す。この実施例の場合、第２図（４）中■のタイミング
においてデジタル信号のレベル値は「１３」であり、し
たがって、「５」以上であるから、そのレベル値「１３
」はランダムアクセスメモリ２２に記憶される。このレ
ベル値「１３」の前記メモリ２２への記憶動作により、
その時点において打撃体１（１１０の一つが打撃された
ものと判断する。次に、ステップＳ−５に移り、このス
テップＳ−５において、前述したサブルーチンＭの過程
（Ｍ−１〜Ｍ−３）を経て、次のＡ／Ｄスタート指令信
号のタイミング（第２図（４）中の■のタイミング）で
のエンベロープ信号を、同様にデジタル信号に変換して
、ステップＳ−６において、２ングムアクセスメモリ２
２に記憶し、さらにステップＳ−７において、前記サブ
ルーチンＭの過程（Ｍ−１〜Ｍ−３）を経て、次のＡ／
Ｄスタート指令信号のタイミング（第２図（４）中の■
のタイミング）で、エンベロープ信号をデジタル信号に
変換し、次のステップＳ−８において、そのタイミング
■でのレベル値をランダムアクセスメモリ２２に記憶す
る。次に、ステップＳ−９において、以上の各タイミン
グ■、■、■でのデジタル信号のレベル値（この例の場
合はそれぞれレベル値「１３」、「２５」、ｒ４０Ｊ）
から、その、うちの最大レベル値（この実施例ではｒ４
０Ｊ）を得る。この最大レベル値「４０」を打撃体１０
が打撃された際の強さとみなす。この最大レベル値は、
マイクロコンピュータ２０の働きによりランダムアクセ
スメモリ２２から読み出された後、ステップ５−１０に
おいて、第２図（５）に示すようにマイクロコンピュー
タ２０から楽音発生装置２７に対し、キーオン指令とと
もに送出され、このキーオン指令に基づいて、前記デジ
タル信号の最大レベル値「４０」に対応した音量および
音色の楽音が楽音発生装置２７から出力される。楽音は
Ａ／Ｄ変換器１４から出力されるデジタル信号のレベル
値が「２」となるまで出力される。即ち、ステップ５−
１１ではサブルーチンＭを実行し、次のステップ５−１
２によって、エンベロープが「２」以下であるかジャッ
ジし、Ｎ。

であれば、再びステップ５−１１へもどる。そして、第
２図（５）中の■のタイミングの時点で、デジタル信号
のレベル値が「２」以下となったとすると、ステップ５
−１２でＹＥＳの判断をして、次にステップ５−１３に
おいて、マイクロコンピュータ２０内のタイマ２１が駆
動開始し、ステップ５−１４において、前記タイミング
■から所定時間（ｔｌ経過後、ステップ５−１５におい
て、前記タイマ２１から楽音発生装置２７に対しキーオ
フ指令を送出し、発音中の楽音を急速に減衰消音開始さ
せる。

このように、この実施例では、各打撃体１０゜１０に取
付けたピックアップ１１・・・からのアナログ信号を、
一旦、Ａ　／　Ｄ　Ｋ　侠器１４にてデジタル信号に変
換したのち、楽音発生装置２７から楽音として出力させ
るようにしているので、楽音をすべてアナログ的処理に
より行っている従来の場合と異なり、簡単な構成で、多
種多様な演奏音を得ることができる。

また、この実施例では、Ａ／Ｄ変換器１４から出力され
るデジタル信号の各レベル値のうちの最大レベル値に基
づいて、楽音を発生させるようにしているので、打撃体
１０．１０を打撃した場合の最大打撃力に基づいて楽音
の発生を行うことができ、したがって、常時確実に楽音
の発生な行うことができる。

さらに、この実施例では、Ａ／Ｄ変換器１４から出力さ
れているデジタル信号のレベル値が「２」以下となった
時点からタイマ２１によって所定の時間（１）をカウン
トし、その経過後に発生するマイクロコンピュータ２０
からのキーオフ指令に基づいて、発生中の楽音の消音を
開始させるようにしているので、デジタル信号のレベル
値が「２」以下となった時点直後に再度打撃体１０が打
撃された場合（二度打ちなどの誤操作による場合が多い
。）でも、その打撃に基づいて楽音が立て続けに発生す
るのを未然に回避することができ、したがって、発生中
の楽音を急速に減衰させながら消音させることができる
。

なお、前記実施例では、デジタル信号の最大レベル値の
大きさに対応した一ｈｉまたは音色の楽音を発生するよ
うにしているが、あるＡ／Ｄスタート指令信号の送出タ
イミングにおいてデジタル信号のレベル値が一定値以上
になった場合、その一定値以上のレベル値の大きさに対
応した背量または音色の楽音を発生するようにしてもよ
い。

次に、この発明の他の実施例を、第４図〜第６図に基づ
いて説明する。なお、前記実施例の場合と同一構成部分
には同一の指示符号を付する。

この実施例にあっては、打撃体１０に、前述した実施例
の場合と同様なピックアップ１１を設けているほかに、
マイクロコンピュータ２０に対し、２棹類の異なる音色
の楽音（この例では、オープンバイバット音とクローズ
ドバイバット音）のうちのいずれを発生すべきかを選択
指示するための音色選択スイッチ２４が設けられている
。この音色選択スイッチ２４がオン操作されている状態
で、打撃体１０が打撃されると、マイクロコンピュータ
２０の２７ダムアクセスメモリ２２内に記憶されている
第１楽音指定用データとキーオン指定信号とが送出され
、他方、オフ操作されている状態で、打撃体１０が打撃
されると、同様にランダムアクセスメモリ２２内に記憶
されている第２楽音指定用データとキーオン指定信号と
が送出されるようになつ−ている。第６図に示すように
、前記第１楽音指定データは、クローズトノ・イノ・ッ
ト音を指定するチャンネルＮｏ、１（チャンネルコード
はｒｏｌＪ）と所定の音高を指定する音高Ｎｏ、１５と
からなり、第２楽音指定データは、オープン／・イハッ
ト音を指定するチャンネルＮｏ、２（チャンネルコード
ｒ０２ｊ）と所定の音高を指定する音高Ｎｏ、２０とか
らなる。これら第１及び第２のの楽音指定用データが音
色選択スイッチ２４からのキーオン・オフ信号に基づい
て指定されると、ミディアウト（ＭＩＤＩ　　０ＵＴ）
ラインＭ。を介して、２組の楽音発生装置ｆｔ２７ａ、
２７ｂに対し、各第１及び第２の楽音指定用データが送
出されるようになっている。

前記各楽音発生装ｆ１２７ａ、２７ｂは、第１及び第２
の楽音指定用データに基づいて各別にクローズドバイバ
ット音またはオープンバイバット音を所定の音高で発生
させるためのものであり、この第１及び第２の楽音指定
用データ等に従って楽−旨イコ号をデジタル処理により
得る音源回路や、この音源回路が発生するデジタル信号
をアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換器等から構成され
ている。

これらの楽音発生装ｆｆ２７　ａ、２７ｂの出力段には
増幅回路２８およびスピーカ２９が設けられている。

次に、この発明の作用について説明する。

いま、打撃体１０が所定の強さで打撃されたとすると、
その打撃に伴う振動は、その打撃体１０に取付けられた
ピックアップ１１により感知され、所定の波形のアナロ
グ信号としてピックアップ１１から出力されろ。このア
ナログ信号が、エンベロープ抽出回路１３を経て、Ａ／
Ｄ変換器１４に入力され、このＡ／Ｄ変換器１４内で、
マイクロコンピュータ２０内に設けられているタイマ２
１かも周期的に出力されるＡ／Ｄスタート指令信号（８
ｇ２図（３）参照）の出力タイミングごとにデジタル信
号に変換されるのは、前記実施例の場合と同じである。

Ａ／Ｄ変換器１４から出力されたデジタル信号は、マイ
クロコンピュータ２０内で第５Ａ図ないし第５Ｃ図に示
すようなフローチャートに従って処理されるが、ステッ
プＳ−１から、ステップＳ−９までの過程は、前記実施
例の場合と同じであるから、その説明は省略する。

筐ス、ステップＳ−１からステップＳ−９にまでの過程
を経て、ステップＳ−９に２いて、所定の各タイミング
■、■、■（第２図（４）参照）でのデジタル信号のレ
ベル値（この例の場合は、それぞれレベル値「１３」、
「２５」、［ｏＪ　）から、そのうちの最大レベル値（
この実施例では［ｏｊ　）を得たのち、次のステップ５
−１０において、現任、打撃体１０に設けた音色選択ス
イッチ２４がオン操作されている状態であるか否かが判
別され、ＹＥＳと判断された場合は、ランダムアクセス
メモリ２２内の第１楽音指定用データが指定され、久の
ステップ５−１１に？いて、この第１の楽音指定用デー
タ（チャンネルコード「０１」、音高Ｎｏ、ｒ１５Ｊ）
及び前記最大レベル値に対応する音量指定データがキー
オン指令コードｒ４０Ｊ）とともに一方の楽音発生装置
２７ａに対し送出され、このキーオン指令に基づいて、
一方の楽音発生装ｆｆｌ　２７　ａからクローズドノ−
イノーット音が上記各データに基づいて放音される。前
記ステップ５−１０において、Ｎｏと判断された場合は
、ランダムアクセスメモリ２２内の第２楽音指定用デー
タが指定され、次のステップ５−１２において、この第
２楽音指定用データ（チャンネルコード「０２」、音高
Ｎｏ、ｒ２０Ｊ　）及び前記最大レベル値に対応する音
量指定データがキーオン指令（コードｒ４０Ｊ）ととも
に他方の楽音発生装ｆ２７ｂに対し送出される。したが
って、このキーオン指令に基づいて、他方の楽音発生装
置２７ｂからオーブンバイバット音が上記各データに基
づいて放音される。

前記ステップ５−１１または５−１２において放音開始
されたクローズドバイバット音またはオープンバイバッ
ト音はＡ／Ｄ変換器１４から出力されるデジタル信号の
レベル値が「２」となるまで徐々に減衰しながら発音さ
れる。すなわち、ステップ５−１３ではサブルーチンＭ
を実行し、次のステップ、５−１４によってレベル値が
「２」以下であるかをジャッジし、Ｎｏであれば、再び
ステップ５−１３へもどる。そして、第２図（５）中の
Ｄのタイミング時点で、デジタル信号のレベル値が「２
」以下となったとすると、ステップ５−１４でＹＥＳの
判断をして、次罠ステップ５−１５において、マイクロ
コンピュータ２０内のタイマ２１が駆動を開始し、次の
ステップ５−１６において、前記タイミングＤから所定
時間（ｔｌ経過しているかを判断し、ＹＥＳと判断した
場合には、次のステップ５−１７に移り、ＮＯと判断し
た場合には、再びステップ５−１５にもどる。ＹＥＳと
判断した場合には、次のステップ５−１７において、現
在放音中の楽音は音色選択スイッチ２４のオン操作状態
に基づいて発生しているのか、あるいは音色選択スイッ
チ２４のオフ操作状態に基づいて発生しているのかを判
別し、ＹＥＳと判断した場合は、次のステップ５−１８
で、音色選択スイッチ２４のオン操作状態に基づいて発
生しているクローズドバイバット音を消音するためのキ
ーオフ信号（コードｒ００Ｊ）を一方の楽音発生装置２
７ａに対し送出し、そのクローズドバイバット音を急速
に減衰消音開始させ、他方、Ｎｏと判断した場合には、
ステップ５−１９で、音色選択スイッチ２４のオフ操作
に基づいて発生しているオープンバイバット音を消音す
るだめのキーオフ信号（コード「００」）を他方の楽音
発生装置２７ｂに対し送出し、そのオープンハイノ・ッ
ト音を急速に減衰消音開始させる。

このように、この実施例では、演奏の直前または演奏中
において、音色選択スイッチ２４のオンまたはオフの各
操作により、マイクロコンピュータ２０に対しキーオン
・オフ信号を送出して、マイクロコンピュータ２０内の
ランダムアクセスメモリ２２の第１楽音指定用データま
たは第２楽音指定用データのいずれか一方を選択するよ
うにしているので、選択された一方の楽音指定用データ
に基づいて、打撃体１０が打撃されたときに対応するク
ローズドバイバット音またはオープンノ・イハット音の
いずれか一方を、それぞれ対応する楽音発生装置２７ａ
、２７ｂから放音することができ、したがって、簡単な
選択操作で、２種類の異なる音色の楽音を選択的に放音
することができる。

さらに、前記実施例では、音色選択スイッチ２４のオン
またはオフの各操作により２種類の音色の楽音を選択的
に放音させるようにしているが、音色選択スイッチ２４
を３段階以上に切換え選択できるように構成し、そのス
イッチ２４の切換え操作により３種類以上の音色を選択
的に放音させるようにしてもよい。

なお、前記実施例では、ドラムスティック状に形成した
打撃体１０に、ピックアップ１１及び音色選択スイッチ
２４を設けているが、この例に限定されず、例えば、第
７図に示すように、カスタケラト状に形成した打撃体１
０Ａに、ピックアップ１１及び音色選択スイッチ２４を
設けるようにしても、また、マレット状に形成した打撃
体１０Ｂに、ピックアップ１１及び音色選択スイッチ２
４を設けるようにしても、さらに、図示は省略するが、
靴形状に形成した打撃体の底部に、ピックアップを設け
、その上部に音色選択スイッチを設けるようにしてもよ
い。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、この発明は、打撃体の
打撃に伴って生するエンペロー１信号を、一旦、デジタ
ル信号に変換し、このデジタル信号に基づいて所望の楽
音の発生を制御するように構成しているので、簡単な構
成で、多種多様な演奏音を確実に発生させることができ
る。

また、この発明は、打撃体に設けた音色選択手段の選択
的な指定操作により選択された所定の音色の楽音を、そ
の打撃体の打撃に伴って生するデジタル信号に基づいて
放音することができるので、演奏の直前または演奏中に
おける簡単な音色選択操作にて、バリエーションに富ん
だ音色の楽音を確実に放音することができる。

【図面の簡単な説明】

第１Ａ図はこの発明に係る電子打楽器の一実施例を示す
回路構成図、第１Ｂ図はこの発明の電子打楽器の全体を
示す平面図、第２図（１）及び（２）はピックアップ−
からのアナログ信号の波形、及びその波形に対応すたエ
ンベロープ信号の波形をそれぞれ示す波形図、第２図（
３）はマイクロコンピュータからＡ／Ｄ変換器へのＡ／
Ｄスタート指令信号のタイミングを示すタイミングチャ
ート、第２図（４）はＡ／Ｄ変換器からマイクロコンピ
ュータへの終了指令信号のタイミングを示すタイミング
チャート、第２図（５）は、キーオン指令およびキーオ
フ指令のタイミングを示すタイミングチャート、第３Ａ
図および第３Ｂ図はＡ／Ｄ変換器からのデジタル信号に
基づいて系音発生装置から楽音が発生すルマテのマイク
ロコンピュータの処理を示すフロ第４図はこの発明の他
の実施例を示す回路構成図、第５Ａ図および第５Ｂ図はＡ／Ｄ変換
器からのデジタル信号に基づいて楽音発生装置から楽音
が発生するまでのマイクロコンピュータの処理を示すフ
ローチャート、第５Ｃ図は第５Ａ図および第５Ｂ図にお
けるＡ／Ｄ変換スタートからＡ／Ｄ変換データの取込み
を実行するサブルーチンの内容を示すフローチャート、
第６図はマイクロコンピュータ内のランダムアクセスメ
モリの記憶内容を示す説明図、第７図及び第８図は打撃
体の形状をカスタネット及びマレット形状圧した実施例
を示す斜視図及び一部破断正面図である。１０．１ＯＡ、１０Ｂ・・・打撃体、１１・・・ピック
アップ、１３・・・エンベロープ抽出回路、１４・・・
Ａ／Ｄ変換器、２０・・・マイクロコンピュータ、２２
・・・ランダムアクセスメモ！Ｊ（ＲＡＭ）、２４・・
・音色選択スイッチ、２７．２７ａ、２７ｂ・・・楽音
発生装置。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）打撃した際に生ずる振動を検出して電気信号に変
換するための機械／電気変換手段を有する打撃体と、前
記機械電気変換手段からの出力信号に基づいてエンベロ
ープ信号を抽出するエンベロープ抽出手段と、このエン
ベロープ抽出手段からのエンベロープ信号をデジタル信
号に変換するためのアナログ／デジタル変換手段と、こ
のアナログ／デジタル変換手段からのデジタル信号に基
づいて所望の楽音を発生するように制御する楽音制御手
段とを備えたことを特徴とする電子打楽器。
（２）前記楽音制御手段は、アナログ／デジタル変換手
段からのデジタル信号のレベル値が一定値以上となつた
ことを検出して、この一定値以上のデジタル信号に基づ
いて楽音が発生するように制御することを特徴とする前
記特許請求の範囲第１項記載の電子打楽器。
（３）前記楽音制御手段は、前記アナログ／デジタル変
換手段からのデジタル信号のレベル値が一定値以上にな
つた時点から複数回に亘つてそのデジタル信号のレベル
値を検出し、それらのレベル値のうちの最大レベル値を
検出して、この最大レベル値のデジタル信号に基づいて
楽音を発生するように制御することを特徴とする前記特
許請求の範囲第１項記載の電子打楽器。
（４）前記楽音制御手段は、前記アナログ／デジタル変
換手段からのデジタル信号のレベル値が一定値以上とな
つた時点から複数回に亘つて検出された各レベル値を記
憶する記憶手段を有し、この記憶手段から出力される各
レベル値のデジタル信号のうちの最大レベル値のデジタ
ル信号に基づいて楽音を発生するように制御することを
特徴とする前記特許請求の範囲第１項記載の電子打楽器
。
（５）前記楽音制御手段は、前記最大レベル値の大きさ
に対応した音量または音色の楽音を発生するように制御
することを特徴とする前記特許請求の範囲第３項または
第４項記載の電子打楽器。
（６）前記楽音制御手段は、前記アナログ／デジタル変
換手段からのデジタル信号のレベル値が一定値以上とな
つたとき、その一定値以上のレベル値の大きさに対応し
た音量または音色の楽音を発生するように制御すること
を特徴とする前記特許請求の範囲第２項記載の電子打楽
器。
（７）前記楽音制御手段は、前記アナログ／デジタル変
換手段からのデジタル信号のレベル値が一定値または一
定値よりも僅かに小さい値となつたとき、発生している
楽音を消音するように制御することを特徴とする前記特
許請求の範囲第１項記載の電子打楽器。
（８）前記楽音制御手段は、前記アナログ／デジタル変
換手段からのデジタル信号のレベル値が一定値または一
定値よりも僅かに小さい値となつた時点から所定の時間
を経て、発生している楽音を消音するように制御する遅
延手段を有する前記特許請求の範囲第７項記載の電子打
楽器。
（９）前記打撃体は、スティック状に形成されている前
記特許請求の範囲第１項記載の電子打楽器。
（１０）前記打撃体は、マレット状に形成されている前
記特許請求の範囲第１項記載の電子打楽器。
（１１）前記打撃体は、カスタネット状に形成されてい
る前記特許請求の範囲第１項記載の電子打楽器。
（１２）前記打撃体は、靴形状に形成されている前記特
許請求の範囲第１項記載の電子打楽器。
（１３）打撃した際に生ずる振動を電気信号に変換する
ための機械／電気変換手段、及び少なくとも２種類の異
なる音色の楽音のうちのいずれの音色の楽音を発生すべ
きかを選択するための楽音選択手段をそれぞれ有する打
撃体と、前記機械／電気変換手段からの出力に基づいて
エンベロープ信号を抽出するエンベロープ抽出手段と、
このエンベロープ抽出手段からのエンベロープ信号をデ
ジタル信号に変換するアナログ／デジタル変換手段と、
このアナログ／デジタル変換手段からのデジタル信号に
基づいて、前記楽音選択手段により選択された所定の音
色の楽音を発生するように制御する楽音制御手段とを備
えたことを特徴とする電子打楽器。