JPS6293222A - 発泡浴剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は発泡浴剤、さらに詳しくは、発泡成分の保存安
定性を向上させた顆粒状の発泡浴剤に関する。

発明の背景 従来から、浴槽の湯に添加する浴剤の１つに、発泡性を
付与した発泡浴剤が知られている。この上うな浴剤ｊこ
は、発泡成分として、主に、有機酸成分と炭酸塩成分が
配合されており、浴槽の湯に添加したときに、水の存在
下で両成分か反応して炭酸ガスが生じ、それにより発泡
が起こる乙のである。ところが、この反応は、保存中の
浴剤の吸湿等によるわずかな水の存在下でも容易に進行
するため、発泡浴剤においては、発泡成分の保存安定性
を向上させることが非常に重要な問題となっている。

かくして、従来、発泡浴剤には粉末（特開昭−５９−７
０６１０号）や顆粒（特開昭４８−５２９１９号）のも
のも提案されているが、これらは表面積が大きく、その
ため、吸湿性が高くなり、発泡成分の保存安定性が悪く
なる傾向にあり、主として、比較的吸湿性の低い、発泡
成分の保存安定性のより良好な錠剤形のものが発泡浴剤
として実用に供されている。

このような事情にかんがみ、本発明晋らは、使用上便利
な顆粒状であって、かつ、発泡成分の保存安定性にすぐ
れた発泡浴剤を得るべく鋭意検討を重ねた。その結果、
浴剤成分で有機酸成分と炭酸塩成分を隔離した多層構成
の顆粒とすることにより、その目的が達成できることを
知り、本発明を完成するにいたった。

発明の概要 本発明は、顆粒核と、その表面を被覆している２層以上
の表面層からなる多層構造を有する顆粒状であって、有
機酸成分と炭酸塩成分が１層以上の浴剤成分層を介して
個別に配置されてなる発泡浴剤を提供するものである。

本発明の発泡浴剤においては、有機酸成分と炭酸塩成分
とが他の浴剤成分で隔離されているため、吸湿による両
成分の反応が充分に抑制され、顆粒状であっても発泡成
分の保存安定性を著しく向上させることができる。

及胛盆Ｗ区 本発明の発明浴剤は、顆粒核と、その表面を被覆してい
る２層以上の表面層からなる多層構造の顆粒である。表
面層の数は２層以上であれば特に限定するものではない
が、安定性上、製造工程上、コスト上、保型性等の観点
から３〜４層が好ましい。有機酸成分および炭酸塩成分
は、顆粒核、表面層のいずれに配置してもよく、各々を
複数の層に分けてもよいが、両成分は、少なくとも１層
の浴剤成分層で隔離されていることが必要である。

かかる配置の例としては、有機酸成分を顆粒核とし、こ
れに、順次、浴剤成分層、炭酸塩成分層および浴剤成分
層を被覆したもの、炭酸塩成分を顆粒核とし、これに、
順次、浴剤成分層、有機酸成分層および浴剤成分層を被
覆したらの、浴剤成分を中心核とし、これに、順次、有
機酸成分層、浴剤成分層、炭酸塩成分層および浴剤成分
層を被覆したものが挙げられる。顆粒の大きさとしては
、例えば、平均粒径０．０５＋＋＋ｍ〜２０．００曲が
挙げられ、視覚上、安定性上、溶解性上から、　０．５
〜ｌ０１０龍が好ましい。

用いる有機酸成分としては、乾燥クエン酸、酒石酸、リ
ンゴ酸、マロン酸、ピリドンカルボン酸、コハク酸、フ
マル酸、クエン酸−ナトリウム、コハク酸−ナトリウム
、フマル酸ナトリウムなどが挙げられ、これらは単独で
も、２種以上併用してもよい。通常、有機酸成分は浴剤
全量に基づいて、５〜７５重量％の範囲で配合される。

炭酸塩成分としては、乾燥炭酸水素ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
水素カリウム、炭酸アンモニウムなどが挙げられ、これ
らも単独でも、２種以上併用してもよい。通常、炭酸塩
成分は用いる有機酸成分の重量に基づいて、１０〜２５
０重量％の範囲で配合される。

本明細書における「浴剤成分」なる語は前記の発泡成分
以外の、浴剤に用いられる各種の成分を意味する。かか
る浴剤成分の例としてはっぎのような成分が挙げられる
。

温泉成分、その他無機成分：塩化ナトリウム、湯の華、
ホウ砂、ホウ酸、硫酸ナトリウム、硫化カリウム、硫化
ナトリウム、硫黄、酸化カルシウム、硝酸カリウム、硝
酸ナトリウム、硝酸カルシウム、亜硫化鉄、硫酸アルミ
ニウム、メタケイ酸、中性白土、チオ硫酸ナトリウム、
ポリリン酸ナトリウム、カリ石鹸、リン酸水素カルシウ
ム、臭化カリウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、
硫酸鉄、消石灰、過マンガン酸カリウム、リン酸ナトリ
ウム、次亜硫酸ナトリウム、チオ硝酸カルシウム、水酸
化ナトリウム、雲母末など。

有機賦形剤、香料成分等：ステアリルアルコール、流動
パラフィン、白色ワセリン、カゼイン、脱脂粉乳、ｄ１
２−メントール、ｅ−メントール、ハツカ油、グリセリ
ン、エタノール、ｄ−カンフル、ｄ１２−カンフル、テ
レピン油、ヒノキ油、橙皮油、サルチル酸メチル、ケイ
ヒ油、ベルガモツト油、曹蒲油、パイン油、ラベンダー
油、ヌカ油、オリーブ油、大豆油、電脳、プロピレング
リコール、水溶性高分子（例えば、カルボキシメヂルセ
ルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、
プルラン等）、糖類（例えば、デキストリン、乳糖等）
、各種着色料など。

生薬抽出物ニアオキ、アオギリ、アオッヅラフジ、アカ
ネ、アカメガシワ、アケビ、アセビ、イタドリ、イチジ
ク、イノコヅチ、ウド、ウラジロガシ、エビスグサ、オ
ウバク、オトギリソウ、オナモミ、カラスウリ、カラタ
イ、キランソウ、クララ、クリ、ゲッケイジュ、ゴシュ
ユ、サクシ、サラシナショウマ、シキミ、シ゛バショウ
ガ、ショウキョウ、ショウブ、スイカズラ、スギ、セキ
シジウ、ソクズ、チョウセンニンジン、トウキ、トウヒ
、ナギナタコウジュ、ナンテン、ニワトコ、ネナシカズ
ラ、バショウ、ハマゴウ、ハマボウフウ、ビワ、マタタ
ビ、ミャマシキミ、メハジキ、ヤツデ、ヤマモモ、ヨク
イニン、ヨモギ、ワレモコウ、ミカン、ハトムギ、ホオ
ノキ、エゾウコギ、センキュウ、カミツレ、ケイガイ、
フジバカマ、ユズ、ヨロイグサ、カキドウシ、ハツカコ
ラ、モモツバ、ブクリヨウ、ローズマリー、ホップなど
の抽出エキス。

本発明においては、浴剤成分は特に限定するものではな
く、前記のごとき、各種の浴剤成分を単独で、あるいは
２種以上組合わせて用いることができ、各成分の配合量
も、所望の成分に応じ、発泡成分の保存安定性を損なわ
ない範囲で適宜選択することができる。もちろん、有機
酸成分、炭酸塩成分の各々に適宜能の浴剤成分を混合し
てもよい。

本発明の発泡浴剤は、顆粒核の周囲に常法に従って所望
の成分の層を順次形成させていくことにより製造できる
。顆粒核は、適当な粒径を有する固形の有機酸成分また
は炭酸塩成分の顆粒であってもよく、また、適宜の成分
を用いて常法、例えば、湿式造粒により調製した顆粒で
もよい。各層は、例えば、所望の成分の適当な分散液を
顆粒上に噴霧し、乾燥して被覆させることができ、要す
れば、水溶性高分子や糖類などの結合剤を用いることも
できる。特に、遠心流動コーティング造粒装置（例えば
、フロイント産業（株）製）を用いると、層構造の明瞭
な、球状の顆粒が得られるので好ましい。

本発明の発泡浴剤は、缶、ビン、合成樹脂、紙容器等、
各種の容器に入れて保存、流通させることができ、顆粒
状であるにもかかわらず、発泡成分の保存安定性が著し
く向上しており、保存、流通過程における発泡成分の反
応による炭酸ガスの発生で包装容器が膨張したり、破裂
したり、あるいは、使用時における炭酸ガス発生量の低
下などを防止することができる。

つぎに実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが
、これらに限定されるものではない。

実施例１ 成　分　　　　　　　　　　　　　　重量％クエン酸　
　　　　　　　　　　　　　　　１５．０無水硫酸ナト
リウム　　　　　　　　　　５９．４炭酸水素ナトリウ
ム　　　　　　　　　　　７．５炭酸ナトリウム　　　
　　　　　　　　　　７．５トウヒエキス　　　　　　
　　　　　　　　０．５着色料　　　　　　　　　　　
　　　　　　０．１カルボキンメチルセルロースナトリ
ウム０．０５％水溶液　　　　　　　　　　　ＩＯ・０
香料　　　　　　　　　　　　　　　　　適量クエン酸
を顆粒核とし、カルボキシメヂルセルロースナトリウム
水溶液を結合剤とし、第１の表面層として、無水硫酸ナ
トリウム、第２の表面層としてトウヒエキス、炭酸水素
ナトリウムおよび炭酸ナトリウムを混合した炭酸塩成分
層および第３の表面層として、着色料および香料の混合
物層を順次噴霧し、乾燥し、顆粒核も含めて、４層の多
層構造を有する、平均粒径１．５ｍｍの顆粒状の所望の
発泡浴剤を得た。

実施例２ 成　分　　　　　　　　　　　　　　　重量％顆粒状セ
スキ炭酸ナトリウム　　　　　２０．０無水硫酸ナトリ
ウム　　　　　　　　　４０．０コハク酸　　　　　　
　　　　　　　　　　２８．９０−ズマリーエキス　　
　　　　　　　　　０．５液状ラノリン　　　　　　　
　　　　　　０．５着色料　　　　　　　　　　　　　
　　　０．１プルラン３０％水溶液　　　　　　　　１
０．０セスキ炭酸ナトリウムを顆粒核とし、プルラン水
溶液を結合剤とし、第１の表面層として、液状ラノリン
と無水硫酸ナトリウムの１／１０量の混合物を噴霧し、
被覆した。ついで、コハク酸の有機酸成分層を第２の表
面層として被覆し、さらに、第３の表面層として、残り
の無水硫酸ナトリウム、ローズマリーエキスおよび着色
料の混合物を被覆し、乾燥して、所望の多層構造を有す
る、平均粒径１．Ｏｍｍの顆粒状発泡浴剤を得た。

実施例１および実施例２で得られた発泡浴剤と、同一成
分を用いた粉末ならびに従来の顆粒化技術による顆粒（
標準品ｌおよび２）の安定性を試験した。結果を第１表
に示す。試料はいずれもアルミニウムをラミネートした
フィルムで密封包装し、温度４０℃、湿度７５％の条件
下で保存し、容器の膨張の有無により安定性を試験した
。

第１表 ○：全く変化なし △：包装容器やや膨張 ×：包装容器著しく膨張 なお、５０日間放置後も変化が見られなかった。

実施例１および実施例２の試料を浴場中に投じたところ
、良好な発泡性が得られ、皮膚にマツサージ効果をもた
らした。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）顆粒核と、その表面を被覆している２層以上の表
   面層からなる多層構造を有する顆粒状であって、有機酸
   成分と炭酸塩成分が１層以上の浴剤成分層を介して個別
   に配置されていることを特徴とする発泡浴剤。
2. （２）有機酸成分を顆粒核に配置し、その表面に、浴剤
   成分層を介して炭酸塩成分層を設けた前記第（１）項の
   発泡浴剤。
3. （３）炭酸塩成分を顆粒核に配置し、その表面に、浴剤
   成分層を介して有機酸成分層を設けた前記第（１）項の
   発泡浴剤。