JPS6285010A - 中空多芯芯鞘型複合繊維 - Google Patents

中空多芯芯鞘型複合繊維

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JPS6285010A
JPS6285010A JP22159585A JP22159585A JPS6285010A JP S6285010 A JPS6285010 A JP S6285010A JP 22159585 A JP22159585 A JP 22159585A JP 22159585 A JP22159585 A JP 22159585A JP S6285010 A JPS6285010 A JP S6285010A
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Makoto Sasaki
誠 佐々木
Jun Yoshida
純 吉田
Yoshishige Shimizu
喜茂 清水
Takeshi Shibahata
芝端 武
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は敷布団、掛布団、枕、クッション及び縫ぐるみ
等の給綿並びに毛布のパイル系、カーペットのループ系
或いはカットパイル系に混綿することにより、これらの
製品に耐久性のある芳香を付与することが可能な寝装並
びにインテリア分野に好適な繊維に関する。
〔従来の技術〕
繊維に芳香を付与する方法として従来から繊維最終製品
に後加工によって香料を吸着或いは付着させる方法が用
いられているが、水洗い又は洗濯により香料が脱落しや
すく、又揮散による香料の減少速度が速いため芳香が持
続しない等の問題点を有するものであった。
そして、この問題点は、特に香料として天然の森林材か
ら採取される天然精油及び天然精油から単離される成分
を用いた場合、天然精油成分のほとんどが沸点150〜
190℃のモノテルペン或いはジテルペン化合物である
ため、空気中への揮散が早くその傾向が顕著であった。
そこで、本発明者等は、特願昭60−38416号で開
示した如く、芯部に天然精油を練り込んだ、第5図に示
した様な断面形状の中空芯鞘型複合繊維を提案したがな
お、芳香の持続性に於いてより向上させることが必要で
あった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は従来の芯鞘型複合繊維よりも芳香の持続
性に優れた中空多芯芯鞘型複合繊維を提供するものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、繊維断面の中心に中空部分を有する中空芯鞘
型複合繊維であって、香料を含有した芯部が複数個存在
し、かつ各々の芯部が中空部分に露出させることにより
、芯部からの急激な香料の揮散を抑え、芳香の持続性を
向上せしめるものである。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明の中空多芯芯鞘型複合繊維において、芯部に練り
込み等により含有された香料は中空部分を介して外気に
発散されるが、その発散の速度は中空部分に露出してい
る面積に比例して大きくなる。つまり露出部の面積を小
さくすることが芳香の持続性を向上させる上で重要であ
る。
本発明に於いては芯部を互いに接触させることなく複数
個とし、芯部の中空部分への露出面積を小さくしたもの
である。
芯部の数は複数個であればその数については特i71:
 a定されるものではないが、工程通過性、芯部の露出
面積に依存する香料の揮散速度から第1ノー)に示した
様な4個の場合が最も好ましい0 その理由は、芯部数が2個以下の場合繊維の断面が第1
図イ)に示した形状となり、L部の長さが短くなるため
紡糸時に糸割れが生じ工程安定性が悪くなり、また芯部
数が6個以上の場合は第1図←1に示したように芯部が
互いに接し、中空部分に露出した芯部の面積が大きくな
り好ましい芳香の持続性が得られないためである。
fFR1!断面に於ける中空部分の面積比、即ち中空率
は5%以上が必要である。5%未満の場合香料の外気へ
の揮散が小さく、放香効果が不充分となる。また20%
を超える場合は香料の外気への揮散が大きく芳香の持続
性が不充分となる。
芯部を構成する重合体は、湿式、乾式、或いは溶融紡糸
可能な重合体であれば特に限定さnないが、工業的な製
造の容易さからは溶融紡糸可能な熱可塑性重合体である
のが好ましい。
香料、特に天然精油成分のほとんどは、沸点150〜1
90℃のモノテルペン或いはジテルペン化合物で、耐熱
性に劣り、熱によって容易に蒸発或いは分解するため、
熱可塑性重合体のなかでも特に融点(軟化点)の低い重
合体を用い℃香料を分散混合し、低い温度で抱合溶融紡
糸するのが好ましい。
また、この芯部な構成する重合体は水分によって加水分
解しない重合体であるのが好ましい。
香料を乾燥し、かつ乾燥状態を保ったまま重合体に分散
混合させるのは工業的に極めて複雑な操作が必要であり
、経済的でないからである。
このような芯部を構成する重合体として最も好ましいの
は、ポリエチレン重合体、或いはポリエチレン共重合体
である(以下総称してポリエチレン系重合体と略す)。
ポリエチレン系重合体は低密度、中密度、高密度ポリエ
チレンのいずれであっても差支えない。低密度直鎖状の
所謂リニアポリエチレン(多くの場合、若干の04又は
C0共重合成分を含む)でも勿論使用可能である。
又、ポリエチレン共重合体としてはエチレンと酢酸ビニ
ルを95=5〜70:30の範囲で共重合したポリエチ
レンビニルアセテート或いはエチレンとエチルアクリレ
ートを95:5〜70:30の範囲で共重合したポリエ
チレンアクリレート等が使用可能である。
本発明の中空多芯芯鞘型繊維の鞘部な構成する重合体と
しては、芯部に熱可塑性重合体を配する場合、同じく熱
可塑性重合体であるのが好ましく、通常合成繊維に賞月
されているポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル
等の重合体のなかから選べば良い。優れた繊維性能、特
に詰綿にした場合の嵩高性、腰の強さ、へたりにくさか
らは、ポリエステルが推賞されるが、この場合優れた繊
維性能を充分に引出すために95モル%以上カエチ1/
ンテレフタレートの繰り返し単位から構成されるポリエ
ステル重合体が最も望ましい。
本発明の中空多芯芯鞘型繊維は次のよ5Kして得ること
ができる。
第1図(ロ)に示す繊維断面を有する繊維を例にとり説
明する。
即ち、第2図に示す複合紡糸装置から2種類の重合体(
4)(芯部を構成する)及び(7)(鞘部な構成する)
を中空多芯芯鞘型配置で紡出し、冷却用空気で冷却した
あと油剤を付与し缶に振り込む。次いで通常の詰綿等の
製法に従い、延伸、捲縮等を付与したのち任意の長さに
切断して短線維とする。
なお、第2図におい1(5)は前板、(6)は口金を示
す。
紡糸口金の吐出孔及び2種類の重合体の中空多芯芯鞘型
配置を第3図に例示する。
ここで、第1図(ロ)に示した形状の繊維断面、つまり
芯部が4個に分割され、かつ各芯部の一部が中空部分に
露出した形状の繊維断面を得るには、前板、口金の形状
が特に重要であり、第3図に示した様な形状の紡糸口金
の吐出孔を使用することにより、第1図(ロ)に示す形
状の断面の繊維が得られろ。
芯部を構成する重合体と鞘部を構成する重合体の溶融吐
出時の溶融粘度の差は、本発明の中空多芯芯鞘型複合繊
維を得る上で重要なポイントであり、特にポリエチレン
系重合体を芯部に配し、ポリエステル重合体を鞘部に配
する場合には、ポリエチレン系重合体のM。工、(メル
トフローインデックス:ASTM  D−1238に拠
る二単位はり7分)が0.5〜25の範囲にあり、かつ
ポリエステル重合体の相対粘度(メタクレゾール、25
℃)は1.55〜1.70の範囲にあることが必要であ
り、上記範囲にない重合体の組合せでは全く中空部分が
形成されないか、或いは中空部分は形成されるものの、
複数個に分散して存在する芯部の一部が中空部分に露出
するのみならず、第4図に示す様に直接繊維外表面にも
鋸出し、芳香の持続性が損なわれることになる。
本発明に於ける芯部及び鞘部を構成する重合体の比率は
容積比で、芯部:鞘部が20:80〜50 : 50の
範囲であることが必要である。
芯部の比率が50を越えると芯鞘構造をきれいに形成さ
せるのが難かしくなり、また芯部の比率が20未満の場
合、芯部重合体へ含有せしめる香料の配合量が減って放
香効果が不充分となる。
また芯部に配する重合体へ含有せしめる香料の量をむや
みに増大させることは溶融紡糸の安定性低下、発泡によ
る糸切れ増加を招来するため、芯部の重合体に分散混合
させる香料の量は0、1〜10. Owt%、好ましく
は0.5〜4. Owt%であることが必要である。
芯部の重合体に含有せしめる香料は、合成香料であって
も天然香料であっても或いは天然香料から単離される成
分であっても良い。勿論数種の香料をブレンドしたもの
であっても差支えない。
また香料の常圧に於ける沸点は150’C以上であるこ
とが必要である。これは150℃未満の場合、本発明の
中空多芯芯鞘型複合繊維の鞘部を構成する重合体の種類
が極めて狭い範囲に限定され繊維に賞月されているポリ
プロピレン、ポリアミド、ポリエステル等が使用できな
くなる。
本発明で用いる香料のにおいの種類は特に限定されない
が、例えば敷布団、掛布団及び枕用の詰綿に混ぜて使う
場合は気持が慎静するにおいとして針葉樹から採取した
精油が森林浴類似の効果が期待できるので推賞され、ま
たぬいぐるみ用の詰綿に混ぜて使う場合は子供が好むス
トロベIJ +、パイナツプル等果物のにおいが推賞さ
れるが、これ以外の例えば花のにおい、柑橘類のにおい
でありても勿論差支えない。
ところで、香料に精神的又は生理的な作用があることは
従来からよく知られており、特に植物精油が何らかの生
理活性とそれに伴う心身への影響があることが近時間ら
かになりつつある。
こうした香料の効果を見直して、芳香植物、生薬等の精
油又は抽出物の嗅覚刺激によって特定の精神的な病気を
治すという新しい治療法が「アロマテラピー」として確
立されており、−’fJとして薫香な嗅ぐことによる精
神的効用に着目した心身症治療への導入を挙げることが
できる。この植物精油の香料を寝装、インテリア或いは
住居の内装材、屋内装置品に適用して居ながらにして、
「アロマテラピー」と同様の健康のためになる効果を得
ようとする試みが種々行われてきたが、アロマテラピー
に利用される植物精油成分物質は極めて多くの種類の化
合物から構成されており、アロマテラピー効果を真に得
ようとするならば、特定の天然精油及び天然精油から単
離される成分を組合わせて使用するのが好ましい。
〔実施例〕
次に本発明を実施例にて説明する。
実施例 ポリエチレン(日本ユニカー社製低密度ポリエチレン、
M、I、 = 6.3 )に70マテラ PH−954
0(高砂香料工業社製混合天然精油)を3wt%ブレン
ドした後、ポリエチレンを芯部にまたポリエチレンテレ
フタレートを鞘部となるように複合紡糸機に供給し、第
2図に示した前板及び口金を使用して紡速250 m1
分で紡糸し、2000a/160rの繊維を得た。
この繊維を130℃で約3.4倍に延伸し、機械捲縮を
加えた後、64flに切断した。
こうして得られた短繊維の一部を外気中へ一定期間放置
し、芳香の強さを紡糸直後に密閉容器に保存したものと
を調香師による官能テストにより比較を行った。
更に比較例として、特願昭60−38416号において
提案した第5図に示す様な断面形状の繊維を同様の工程
で作成し、外気中に放置したものの芳香の強さをも評価
した。その結果を第1表に示す。
第  1  表 但し製糸直後の芳香の強さを5点とした。
第1表から明らかなように、本発明の中空多芯芯鞘型複
合繊維は天然精油の揮散が遅く、製糸直後の芳香はそれ
ほど強くないが、持続性に優れていることがわかる。
〔発明の効果〕
本発明の中空多芯芯鞘型複合繊維により芳香の強さを長
期間持続させることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の中空多芯芯鞘型複合繊維の断面図、(
イ)は芯部の分割数が2の場合、(ロ)は4の場合、(
ハ)は6の場合である。 第2図は本発明の中空多芯芯鞘型複合繊維の製造に使用
する複合紡糸装置の縦断面図、第3図は紡糸口金の吐出
孔及び2種類の重合体の中空多芯芯鞘型の配置図、第4
図は本発明外の中空多芯芯鞘型複合繊維の断面図、第5
図は比較とした中空芯鞘型複合繊維の断面図である。 1・・・鞘部、2・・・芯部、3・・・中空部分−+1
図 (イ)         (ロ)        (ハ
)+20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維断面の中心に中空部分を有する中空芯鞘型複
    合短繊維であって、香料を含有した芯部が複数個存在し
    、かつ各々の芯部が中空部分に露出していることを特徴
    とする中空多芯芯鞘型複合繊維。
  2. (2)常圧に於ける沸点が150℃以上である香料が0
    .1〜10.0wt%芯部に分散混合されている特許請
    求の範囲第1項記載の繊維。
  3. (3)70モル%以上がエチレンの繰り返し単位から構
    成されるポリエチレン系重合体が芯部に配されている特
    許請求の範囲第1項記載の繊維。
  4. (4)95モル%以上がエチレンテレフタレートの繰り
    返し単位から構成されるポリエステル重合体が鞘部に配
    されている特許請求の範囲第1項記載の繊維。
  5. (5)繊維横断面における中空部分の面積比が5〜20
    %である特許請求の範囲第1項記載の繊維。
  6. (6)芯部を構成する重合体と鞘部を構成する重合体の
    比率が容積比で芯部:鞘部=20:80〜50:50の
    範囲である特許請求の範囲第1項記載の繊維。
  7. (7)芯部を構成するポリエチレン系重合体のM.I.
    (メルトフローインデックス)が0.5〜25であり、
    かつ鞘部を構成するポリエステル重合体の相対粘度が1
    .55〜1.70である特許請求の範囲第3項又は第4
    、5項記載の繊維。
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JPH01280068A (ja) * 1988-04-26 1989-11-10 Kuraray Co Ltd 芳香性複合繊維及びその製造方法
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