JPS6283146A - 耐摩耗性化粧板 - Google Patents

耐摩耗性化粧板

Info

Publication number
JPS6283146A
JPS6283146A JP60225903A JP22590385A JPS6283146A JP S6283146 A JPS6283146 A JP S6283146A JP 60225903 A JP60225903 A JP 60225903A JP 22590385 A JP22590385 A JP 22590385A JP S6283146 A JPS6283146 A JP S6283146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
resistant
fine powder
wear
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP60225903A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0464308B2 (ja
Inventor
和田 基一郎
昭 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Fancy Plywood Co Ltd
Original Assignee
Asahi Fancy Plywood Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Fancy Plywood Co Ltd filed Critical Asahi Fancy Plywood Co Ltd
Priority to JP60225903A priority Critical patent/JPS6283146A/ja
Publication of JPS6283146A publication Critical patent/JPS6283146A/ja
Publication of JPH0464308B2 publication Critical patent/JPH0464308B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は耐摩耗性化粧板、特に、土足床を形成しうる
ような高耐摩耗性表面層を有する木質化粧板に関する。
従来の技術 従来、床材として使用されるような耐摩耗性木質化粧板
として、例えば特公昭49−19849号公報、同49
−48497号公報等に見られる如く、ベニヤ合板、ハ
ードボード、バーティク・ルボード等の木質基板に木目
模様等の印刷を施し、あるいは化粧単板、パターン紙等
の化粧材を貼着して化粧層を形成したのち、該木質基板
表面に、α−アルミナ、炭化硅素等の無機結晶質の硬質
微粉末で、粒度10〜70μのものを、樹脂固形分に対
し5〜40重量%含有せしめた透明または半透明の合成
樹脂塗料を塗着して耐摩耗性表層塗膜を形成せしめたも
のが知られている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来既知の上記のような化粧板は、表面
の耐摩耗性、従って耐久性の点て未だ充分な満足が得ら
れるものではなかった。このため一般的にはせいぜい住
居の上履き用床材としての用途において実用化されてい
るにずぎないものであった。ちなみに、従来の上記床材
は、フローリングの日本農林規格に定める摩耗A試験に
おいて塗膜下の下地層が消滅しはじめるまでの回転数が
500〜1000回を少々上まわる程度の耐摩耗性が得
られるものであるにすぎず、一段と苛酷な使用条件下、
例えば近時益々要請の強い土足床用木質化粧床材として
の使用条件下にあっては、耐摩耗性の点で未だ充分な適
合性を具有し得ないものであった。
従来技術の範囲において、上記耐摩耗性をあげるために
、第1には塗料中の硬質微粉末含有量を増大すること、
第2には使用する硬質微粉末として可及的大きな粒径の
粗いものを用いること、更に第3には逆に粒径の小さい
極微細粉末を用いること等が考慮される。しかしながら
、硬質微粉末の含有量の増大は、塗膜形成要素としての
樹脂成分による粉末粒子保持力との相対関係で限界があ
り、これを徒らに増大しても耐摩耗性の実質的な改善効
果を得ることはできない。また、硬質微粉末に粒度の粗
いものを用いると、耐摩耗性はある程度改善しうるちの
\、所期するほどの改善効果を上げることはできないの
みならず、表面の著しいザラツキによる異種欠陥を生じ
る。これを第2図に示す模式図に基づいて考究すると、
粒径の大きな硬質微粉末を用いる場合、塗料の流動性の
低下により均一塗布が難しいばかりでなく、微粉末の分
散性が悪いため、塗布の段階で第2図(イ)に示すよう
に塗層(a)の中で微粉末粒子(b)に上下の重なりを
生じ易く、しかもこれが塗層(a)の乾燥過程でも沈降
移動せず、乾燥後の収縮した塗膜(a′)の表面に多く
の粗大粉末粒子がそのま\突出状態になって残存する結
果、表面に有害なザラツキを生じさせるのみならず、塗
膜(a′)からとび出した粒子が表面の摩擦によってと
れ易いため、耐摩耗性の向上に寄与しなしためと考えら
れる。また反面、粒径の小さい硬質微粉末を用いる場合
、塗膜の表面平滑性は向上するもの\、摩擦時の受圧に
対する抗力に乏しいために、耐摩耗性にむしろ低下をき
たすばかりでなく、塗膜の透明性が低下して木目模、様
等の化粧層の顕示性が損われる等の欠点を生ずる。
以上のような従来技術のもつ問題点の解明を基礎として
、この発明は、土足床用床材としての実用にも耐え得る
ような従来品より更に一段と優れた耐摩耗性を有し、し
かも表面に有害なザラツキを有しない高耐摩耗性化粧板
の提供を意図して、種々実験と研究の結果下記の手段に
よりこれを完成し得たものである。
問題点を解決するための手段 而して、この発明は、表面の耐摩耗性塗膜中に自存せし
めるべき硬質微粉末として、相対的に大粒径の粗粒子粉
末と、小粒径の細粒子粉末との2種以上の異径粒子粉末
を混用することにより、表面性状、特に表面平滑性及び
塗膜の透明性を良好に保持しつ\、耐摩耗性の著しい向
上効果を実現し得たものである。
即ち、この発明は、化粧層を有する基板の表面に、α−
アルミナ、炭化硅素等の無機結晶質の硬質微粉末を含有
した透明または半透明の耐摩耗性樹脂塗膜が形成された
ものにおいて、前記耐摩耗性樹脂塗膜に含有する硬質微
粉末が、平均粒径10〜150μの範囲で、かつ相互間
の平均粒子径を10μ以上異にした粗粒子粉末と′細粒
子粉末との2種以上の異径粒子粉末の混合物からなると
共に、該硬質微粉末の樹脂塗膜中の含有量が重量比で樹
脂固形分(不揮発成分)に対し10〜95%に設定され
てなることを特徴とする耐摩耗性化粧板を要旨とするも
のである。
基板としては、最も一般的にはベニヤ合板が用いられる
が、その他パーティクルボード、ハードボード等の主と
して木質板が用いられる。
基板の表面の化粧層は、横材、桜、棒材等の美麗な木目
模様を有する天然木化粧単板の貼着によって形成するの
が一般的であるが、木目模様印刷紙の貼着、木目模様等
の直接印刷層の形成等1.既知のいかなる手法によって
形成したものであっても良い。
耐摩耗性塗膜層は、上記化粧層を有する基板上に、要す
れば下地着色層、及び吸込み防止用下塗り層を介して形
成されるものであり、透明または半透明の樹脂塗料に無
機結晶質の硬質微粉末を添加含有せしめた耐摩耗性樹脂
塗料により形成されるものである。
ここに用いられる硬質微粉末は、α−アルミナ、炭化硅
素を代表的なものとして、その他例えば炭素、ホウ素等
の化合物微粉末等が用いられる。もちろんこれらに限定
されるものではなく、工業的に研磨材として使用される
ような種類の硬度の高い各種鉱物質微粉末を好適に用い
うるが、その粒度は、平均粒径10〜150μの範囲の
もののうちから、相互に平均粒径を10μ以上異にする
2種以上のものを、任意の組合せにおいて混合使用する
ことが必要である。
硬質微粉末の粒径が10〜150μの範囲に限定される
のは、下限値未満では耐摩耗性の向上効果を充分に実現
し得ないためであり、上限値を超える粗大なものでは、
塗層表面に突出して表面にザラツキを生じさせ化粧板と
しての良好な表面状態を得ることができないからである
好適には、上記の性能面とコスト面から平均粒径20〜
80μ、特に好ましくは一般的な市販品として入手の容
易な30〜70μのものを適宜の組合わせにおいて用い
るものとするのが良い。
平均粒径を異にする粗粒子粉末と細粒子粉末との間の平
均粒径の差が10μ以上必要とされるのは、それ以下の
場合にあっては結果的に良好な耐摩耗性の向上効果を実
現することができないことに基づく。10μ以上の粒度
差を有する2種以上の硬質微粉末を混合して使用するこ
とにより好結果が得られるのは、骨材として粗い砂利と
細かい砂とを混合することによって強度に優れたコンク
リートを得ることができるのに似て、細粒子粉末が塗料
の流動性を高めつ\、これも耐摩耗性に寄与する一方、
粗粒子粉末の分散性を向上して、その分布状態の均一性
を良好なものにするためと考えられる。これを添附の第
1図に示す模式図について説明すると、粗・細雨粒子(
3a)  (3b)の混合された硬質微粉末(3)を含
有する樹脂塗料を基板(1)表面に塗布した場合、その
塗布の段階で第1図(イ)に示すように粗粒子(3a)
の一部に上下の重なりを生ずるようなことがあっても、
塗料自体の流動性が良いことによって、未硬化の塗層(
2)内で同図に矢印で示すような粗粒子(3a)の移動
が生じ、第1図(ロ)に示すように基板(1)上に平均
化した分散状態になる。
そして、この状態で塗料の硬化が進行するため、結果的
に第1図(ハ)に示すように、塗層(2)の乾燥収縮後
においても、粗粒子(3a)が塗膜(2−)の表面に大
きく突出することがなく、表面の平滑性を良好に保ちつ
\、塗膜(2゛)内に粗・細雨粒子(3a)  (3b
)が平均的にかつ高密度に分布して、それらのいずれも
が耐摩耗性の向上に゛有効に寄与するためであると推測
される。本発明者らの実験結果によれば、粗粒子粉末と
細粒子粉末との間の特に好ましい粒度差(平均粒径の差
)は、20μを中心として±5μ程度である。すなわち
15〜25μ程度の範囲に設定する場合に最も好ましい
結果が得られる。
また、互いに混合して使用する上記粗粒子粉末と微゛粒
子粉末のそれぞれの粒度は、粗粒子粉末50〜80μ、
細粒子粉末20〜50μ程度の範囲のものとし、相互間
の粒度差が前記の範囲になるような適宜の組合わせにお
いて、混合して使用するのが好適である。粗粒子粉末の
粒度は、微細なものを使用するに従って塗膜の耐摩耗性
の低下を来たし、粗大なものを使用するに従って、塗膜
表面にザラツキを生じ易い傾向を示す。また、細粒子粉
末の粒度も、上記と同様の傾向を示す。
粗粒子粉末と細粒子粉末との混合比は、1:1(重量比
)の等量配合を基準として、適宜の可変設定が可能であ
り、この混合比率の違いによって塗膜の性能に格別顕著
な差異を生じるものではない。従ってこの発明において
はこの混合比を特に限定するものではないが、好適には
両者の混合比は1:0.5〜3.0の範囲に設定すべき
である。塗料中への含有量とも関係するが、粗粒子粉末
の混合比率が上記範囲をこえて多すぎる場合には、塗膜
表面にザラツキを生じ易い。逆に少なすぎる場合には塗
膜に良好な耐摩耗性を付与することが困難になり、この
発明による利益を充分に享受することができない。
上記硬質粉末を添加して塗膜形成に使用される樹脂塗料
は、化粧基板上の化粧層の木目模様その他の模様を塗膜
下に透視可能なものとするべく、透明または少なくとも
半透明のものであることを要するが、そのビヒクルとし
ての樹脂成分の種類は特に限定されるものではなく、求
める塗膜性能、塗装作業性、乾燥性、価格等を考慮して
公知の樹脂塗料の中から任意に選択使用される。一般的
には微粉末粒子の保持力に可及的優れ、かつそれ自体の
耐摩耗性にも優れた樹脂からなる塗料を選択使用すべき
であり、その具体的な例示としては、一液性ポリウレタ
ン樹脂塗料、および二液性ポリウレタン樹脂塗料のうち
の1種または2種からなるものを最も好適なものとして
挙示することかできる。その他エポキシ系樹脂塗料、ポ
リエステル系樹脂塗料の使用も可能であるし、更にはそ
れらの樹脂の複合樹脂塗料はもちろん、紫外線硬化ある
いは電子線硬化樹脂塗料を用いても良い。
また、塗料中への硬質微粉末の含有量は、良好な耐摩耗
性を上げるために樹脂固形分に対して10〜95%とす
ることが必要である。下限値未満では塗膜に良好な耐摩
耗性を得ることができず、逆に上限値をこえると塗膜に
ザラツキを生じる。最も好ましい上記含有量は概ね30
〜80%程度である。
硬質微粉末を含有せしめた上記樹脂塗料の基板上への塗
装手段は、一般的にはロールコータ−を用いて良好に行
いうるが、フローコーターその他の塗装手段を用いて行
うことも許容されえる。該塗料の化粧基板上への塗布量
は、樹脂固形分50%の塗料を用いる場合において通常
少なくとも100g/rn’以上とするのが一般的であ
る。もっとも土足床用木質化粧床材としての用途に用い
られるような化粧板である場合には、150 g/rr
?以上、特に好ましくは180〜200g/nf程度に
塗布することが推奨される。更に、化粧板の用途によっ
ては、この発明による耐摩耗性樹脂塗膜を形成した後、
該塗膜面上に硬質微粉末を含まない透明樹脂塗料により
、更に上塗り塗装を施したものとするのが普通である。
而して、この場合、この上塗り塗料による塗膜部分を含
めた全塗膜中における前記硬質微粉末の含有量を評価す
る場合、その含有量は総樹脂固形分に対し重量比で10
〜60%の範囲である。
発明の効果 この発明に係る化粧板は、上述のように化粧層を有する
基板上に形成される耐摩耗性樹脂塗膜中に、平均粒径が
10μ〜150μの範囲で、かつ相互間の平均粒子径を
10μ以上異にした粗粒子粉末と細粒子粉末との混合物
からなる硬質微粉末が、樹脂固形分に対して10〜60
%(重量比)含有されたものとなされていることにより
、耐摩耗性において顕著に優れた性能を存し、しかも表
面性状において良好な平滑性を有し、かつ塗膜下の化粧
層の充分な透過顕示性を保有・したものとなしうる。と
くに耐摩耗性の点で、前述した従来技術によるものに比
べ、同程度の塗膜層のものとの対比において2倍あるい
はそれ以上の耐摩耗性を有する化粧材をも提供し得られ
、従来不適視されていた木質化粧板にして土足床の形成
用床材としても好適に使用しうるような化粧板を提供す
ることが可能となる。
[以下余白] 実施例 実施例1〜5および比較例1〜5 合板に公知接着剤を使って天然木化粧単板を貼着し、下
地着色塗装を施した化粧基板の表面に、下記組成の耐摩
耗性下塗り塗料を塗布量110tr/rdの割合で塗装
し、次いで乾燥後、下記組成の上塗り塗料を塗布f14
5g/rr?の割合で塗布し、平均粒度の異なるα−ア
ルミナ微粉末の組合せ及びその添加量の異なる化粧板を
それぞれ作成した。又、α−アルミナを添加しない塗料
を用いた化粧板をブランクとした。
[塗料組成] 下 (耐摩耗性樹脂塗料 −輿塗り塗料−)湿気硬化型ポリ
ウレタン樹脂 100重量部(樹脂分50%) α−アルミナ混合物  15又は35重量部シンナー 
          10重量部(上塗り塗料) 湿気硬化型ポリウレタン樹脂 100重量部(樹脂分5
0%) シンナー           10重量部そしてこれ
らの各化粧板につき、フローリングの日本農林規格に定
める摩耗A試験の条件で摩耗試験を行い下地着色塗装が
消滅し始めるまでの摩耗回転数(これを耐摩耗性とする
)を測定すると共に、表面の平滑性を手ざわり調べたと
ころ、下記第1表に示す結果を得た。なお、表面状態の
評価は、 ◎・・・・・・平滑 O・・・・・・はぼ平滑 Δ・・・・・・僅かにザラツキあり ×・・・・・・ザラツキあり XX・・・・・・激しいザラツキあり で示した。
[以下余白] 上表の結果から分かるように、硬質微粉末として単一粒
度のものを単独で使用する場合に較べ、相互に10μ以
上の粒度差を有する異径粒子粉末の2種以上を混合して
使用することにより、耐摩耗性を一段と優れたものとす
ることができ、しかも表面にザラツキを有しない良好な
表面状態の化粧板を得ることができる。
実施例6〜10および比較例6〜7 α−アルミナ微粉末として、粒度を異にする2種の・異
径粒子粉末の相互間の平均粒径差を各種に設定し、かつ
、いずれも粗粒子粉末と細粒子粉末の混合比を1:1(
重量比)に設定した各種の硬質微粉末混合物をつくり、
該混合物を前記実施例1〜5と同様に15部と35部添
加した塗料を調整し、化粧単板貼りの基板上に110r
/rr?の割合で塗布して耐摩耗性塗膜を形成した後、
更に前記実施例と同じく上塗り塗料を45g/ゴ塗布し
た。
そして、上記塗膜の表面状態及び耐摩耗性を前記同様の
方法で調べたところ、結果は下記第2表のとおりであっ
た。
[以下余白] 上表の結果により、硬質微粉末として混合して使用する
粗粒子粉末と細粒子粉末との相互間には、平均粒径にお
いて10μ以上の粒度差があることが好ましいことがわ
かる。しかもこの粒度差は実施例7に示すところにより
、20μを中心としてその前後±5μ程度、即ち15〜
30μ程度とするのが好適である。かつ、互いに組合わ
せて用いるべき粗粒子粉末と細粒子粉末のそれぞれの粒
径は、前者70μと後者50、μ(実施例7)、前者5
0μと後者30μ(実施例10)の組合わせの場合に、
塗料中への含有量が総樹脂分に対し20%及び45%の
いずれのときにも比較的好結果が得られており、このよ
うな組合わせが好適であるといえる。また、このことも
含めて、多くの実験結果に鑑み粗粒子粉末は平均粒径5
0〜80μ、細粒子粉末は平均粒径20〜50μの範囲
のものを、相互間の粒度差が20μ程度となる組合わせ
において混合して使用するのが最も良好である。
実施例11〜14および比較例8〜9 次に、塗料中への硬質微粉末の添加量と効果との関係を
調べるため、当該微粉末を、粒度70μの粗粒子粉末1
重量部二粒度50μの細粒子粉末1重量部の混合物に特
定した上で、混合物の下塗り塗料中への添加量を各種に
変え、その他は前記実施例1〜5の場合と同様にして化
粧基板上に塗装し、更に上塗り塗装を施して塗膜形成を
行った。そしてこれによって形成された塗膜の耐摩耗性
、表面仕上り状態を調べたところ、゛下記第3表に示す
結果を得た。尚、゛上記実施例12及び13は、前掲実
施例1及び2と同様のものである。
[以下余白コ 上表により、硬質微粉末の塗料中の添加量は、所要の耐
摩耗性を得るためには総樹脂固形分に対して10%以上
とすることが必要であるが、60%を超えて多量に含有
すると、かえって耐摩耗性が徐々に低下する傾向を示し
、かつ表面にザラツキを生じると共に、透明性も低下し
て良好な化粧板を得ることができないものであることを
知り得た。
実施例15〜20および対照例1〜2 次に、硬質微粉末における粗粉末と細粉末の混合比につ
いてその好適範囲を調べるため、塗料中へのα−アルミ
ナ微粉末の添加量を一定(15%/総樹脂固形分)とし
、粒度70μ、50μ、30μの3種のα−アルミナ微
粉末のうちからそれらの2種あるいは3種の相互の混合
比を各種に変えた混合物をつくり、それらを添加した塗
料を調製し、その他は前記実施例1〜6の場合と同様に
して耐摩耗性塗膜を有する各種の化粧板を得た。そして
、それらの耐摩耗性及び表面仕上り状態を前記同様にし
て調べた。
結果を第4表に示す。
[以下余白コ 上表に示されるように、硬質微粉末として、相互に粒度
の異なるもの2種あるいは3種を混合する場合のそれら
の混合比率は、使用する微粉末の粒度とも関係して一概
に特定できるものではないが、2種を混合する場合にあ
って、粗粒子粉末と細粒子粉末の混合比は、対照例1〜
2との対比からも、概ね粗粒子粉末1;細粒子粉末0.
5〜3.0(重量比)の範囲に設定するのが良好であり
、かつこの範囲の中でも、秤量、配合などの作業性の点
から、2種あるいは3種を混合する場合において1:1
、あるいは1:1:1の単純な混合比を採択するのが有
利であった。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施による耐摩耗性樹脂塗膜の形成
過程における塗層内での硬質微粉末の分布状態を模式的
に示すもので、同図(イ)は塗装置後の状態、同図(ロ
)は塗装後乾燥前の状態、同図(ハ)は乾燥後の塗膜の
状態の各模式断面図である。第2図は、粒度の大きい硬
質微粉末のみを含有した塗料をもって塗膜形成を行う場
合の塗層内での硬質微粉末の分布状態を模式的に示すも
ので、同図(イ)は塗層の乾燥前、(ロ)は同しくその
乾燥後の状態を示す模式断面図である。 (1)・・・基板、(2)・・・乾燥前の樹脂塗層、(
2′)・・・乾燥後の耐摩耗性樹脂塗膜、(3)・・・
硬質微粉末、(3a)・・・粗粒子、(3b)・・・細
粒子。 以  上 第1図 尼i實イ蚊棄行来 ] a  3b 手続補正書。 昭和60年11月15  日 昭和60年 特許願第225903号 2、発明の名称 耐摩耗性化粧板 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所    大阪市東区横堀5丁目7番地名 称  
  朝日特殊合板 株式会社代表者 海 堀 寅 − 4、代理人 住 所    大阪市南区鰻谷中之町72−45、補正
命令の日付   (自発補正)〜 6、補正により増加する発明の数    7.・・8、
補正の内容 (1) 明細書第13頁第9行の「エポキシを「エポキ
シ」と訂正する。 (2) 同書第15頁第6行の「60%」を「95%」
と訂正する。 (3) 同書第17頁第5行冒頭の「わり」次に「で」
を加入する。 (4) 同書第18頁の第1表を別紙のとお補正する。 以上

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)化粧層を有する基板の表面に、α−アルミナ、炭
    化硅素等の無機結晶質の硬質微粉末を含有した透明また
    は半透明の耐摩耗性樹脂塗膜が形成されたものにおいて
    、 前記耐摩耗性樹脂塗膜に含有する硬質微粉末が、平均粒
    径10〜150μの範囲で、かつ相互間の平均粒子径を
    10μ以上異にした粗粒子粉末と細粒子粉末との2種以
    上の異径粒子粉末の混合物からなると共に、該硬質微粉
    末の樹脂塗膜中の含有量が重量比で樹脂固形分(不揮発
    成分)に対し10〜95%に設定されてなることを特徴
    とする耐摩耗性化粧板。
  2. (2)耐磨耗性樹脂塗膜上に更に硬質微粉末を含まない
    塗料による上塗り塗膜が形成され、該上塗り塗膜を含む
    全塗膜中の前記硬質微粉末の含有量が、重量比で総樹脂
    固形分に対し10〜60%に設定されてなる特許請求の
    範囲第1項記載の耐摩耗性化粧板
  3. (3)硬質微粉末における2種の粗粒子粉末と細粒子粉
    末の混合比が重量比で1:0.5〜3.0の範囲に設定
    されてなる特許請求の範囲第1項または第2項記載の耐
    摩耗性化粧板。
  4. (4)粗粉末として平均粒径50〜80μの硬質微粉末
    が、また細粉末として平均粒径20〜50μの硬質微粉
    末がそれぞれ用いられている特許請求の範囲第1項ない
    し第3項のいずれか1に記載の耐摩耗性化粧板。
  5. (5)粗粒子粉末と微粒子粉末の平均粒子径の差が15
    〜30μに設定されている特許請求の範囲第4項記載の
    耐摩耗性化粧板。
  6. (6)耐摩耗性樹脂塗膜を形成する塗料の樹脂成分が、
    一液性ポリウレタン樹脂および二液性ポリウレタン樹脂
    のうちの1種または2種からなる特許請求の範囲第1項
    ないし第5項のいずれか1に記載の耐摩耗性化粧板。
JP60225903A 1985-10-08 1985-10-08 耐摩耗性化粧板 Granted JPS6283146A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60225903A JPS6283146A (ja) 1985-10-08 1985-10-08 耐摩耗性化粧板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60225903A JPS6283146A (ja) 1985-10-08 1985-10-08 耐摩耗性化粧板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6283146A true JPS6283146A (ja) 1987-04-16
JPH0464308B2 JPH0464308B2 (ja) 1992-10-14

Family

ID=16836691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60225903A Granted JPS6283146A (ja) 1985-10-08 1985-10-08 耐摩耗性化粧板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6283146A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0250337U (ja) * 1988-10-03 1990-04-09
JPH11207919A (ja) * 1998-01-29 1999-08-03 Dainippon Printing Co Ltd 化粧板の製造方法
JPH11302599A (ja) * 1998-04-27 1999-11-02 Toyo Ink Mfg Co Ltd 塗装方法及び塗装品
JP2001030434A (ja) * 1999-07-16 2001-02-06 Dainippon Printing Co Ltd 耐摩耗性化粧材
JP2008030493A (ja) * 2007-09-26 2008-02-14 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート
CN105647264A (zh) * 2016-01-22 2016-06-08 卓达新材料科技集团有限公司 一种新型花纹装饰板及其制作方法
JP2017515705A (ja) * 2014-05-12 2017-06-15 ベーリンゲ、イノベイション、アクチボラグVaelinge Innovation Ab 単板エレメントの製造方法及び単板エレメント

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5723575B2 (ja) * 2010-11-16 2015-05-27 信越ポリマー株式会社 サイディング材

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4919848A (ja) * 1972-06-13 1974-02-21
JPS5034052A (ja) * 1973-07-27 1975-04-02
JPS5470621A (en) * 1977-11-17 1979-06-06 Jinichirou Negishi Improved pavement and method of constructing same
JPS5524813A (en) * 1978-08-03 1980-02-22 Showa Denko Kk Alumina grinding grain
JPS571419A (en) * 1980-06-04 1982-01-06 Mayekawa Mfg Co Ltd Dehumifying method for wet gas such as air
JPS57205070A (en) * 1981-06-06 1982-12-16 Masukou Sangyo Kk Manufacture of grinder

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4919848A (ja) * 1972-06-13 1974-02-21
JPS5034052A (ja) * 1973-07-27 1975-04-02
JPS5470621A (en) * 1977-11-17 1979-06-06 Jinichirou Negishi Improved pavement and method of constructing same
JPS5524813A (en) * 1978-08-03 1980-02-22 Showa Denko Kk Alumina grinding grain
JPS571419A (en) * 1980-06-04 1982-01-06 Mayekawa Mfg Co Ltd Dehumifying method for wet gas such as air
JPS57205070A (en) * 1981-06-06 1982-12-16 Masukou Sangyo Kk Manufacture of grinder

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0250337U (ja) * 1988-10-03 1990-04-09
JPH11207919A (ja) * 1998-01-29 1999-08-03 Dainippon Printing Co Ltd 化粧板の製造方法
JPH11302599A (ja) * 1998-04-27 1999-11-02 Toyo Ink Mfg Co Ltd 塗装方法及び塗装品
JP2001030434A (ja) * 1999-07-16 2001-02-06 Dainippon Printing Co Ltd 耐摩耗性化粧材
JP2008030493A (ja) * 2007-09-26 2008-02-14 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート
JP4578512B2 (ja) * 2007-09-26 2010-11-10 大日本印刷株式会社 化粧シート
JP2017515705A (ja) * 2014-05-12 2017-06-15 ベーリンゲ、イノベイション、アクチボラグVaelinge Innovation Ab 単板エレメントの製造方法及び単板エレメント
CN105647264A (zh) * 2016-01-22 2016-06-08 卓达新材料科技集团有限公司 一种新型花纹装饰板及其制作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0464308B2 (ja) 1992-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3693297B2 (ja) 耐摩耗性化粧表層を有する積層体
JPH06509035A (ja) 美粧性表面層組成物
DE19725829C1 (de) Oberflächenbeschichtungsmaterial und dessen Verwendung
JPS6283146A (ja) 耐摩耗性化粧板
JP4176470B2 (ja) 合成樹脂をベースとした耐摩耗性保護層、およびその製造法並びに使用
CN1849225A (zh) 装饰层压材料及其制备方法
JP2005186410A (ja) 光輝性化粧板
DE102007062407B4 (de) Mehrschichtige Verbundplatte
JPS5851078A (ja) 研摩布紙
RU2100210C1 (ru) Лист с орнаментом для применения при производстве декоративного слоистого материала, декоративный слоистый материал и способы их изготовления
JP3498344B2 (ja) 化粧木質板
JPH0248702B2 (ja) Ritsutaikannitomutosoyukazaioyobi*sonoseizohoho
JPS6321634B2 (ja)
US7812071B2 (en) Decorative floor and deck finish and method for creating and applying such a finish
JPS6283068A (ja) 耐摩耗性化粧板の製造方法
JPS6315029B2 (ja)
JPS5831752A (ja) 艶消し模様と艶有り模様部分を混在した化粧材およびその製造方法
JPH0252075A (ja) 床表面の化粧と保護被覆方法
JPS584719Y2 (ja) ホワイトボ−ド
JP2001047411A (ja) 耐摩耗性を有する床材
JPS6366982B2 (ja)
JPH0318946B2 (ja)
JPH01105736A (ja) 木質床材
JPH072918B2 (ja) メタリック模様塗膜の形成方法及びメタリック模様塗膜の形成された化粧用シート
CN1109259A (zh) 光修饰组合物

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term