JPS6275196A - 蒸気設備におけるドレンの排除方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はハス設備におけるドレンの排除方法に関するも
のである。

従来、７５気を熱源として用いる加熱器或は該加熱器用
の蒸気配管等の蒸気設備からドレンを排除するに際して
は、所望位置に公知のスチームトラップを設け、排除管
を介して排水溝等へ自動的に排除する方法が採られてい
る。

前記スチームトラップの作動原理は、蒸気とドレンの比
重差を活用してドレン排出口の開閉を行うタイプ、蒸気
とドレンの温度差を活用してドレン排出口の開閉を行う
タイプ、ハスとドレンの熱力学的特性差を活用してドレ
ン排出口の開閉を行うタイプの３種類に大別できるが、
いずれも比較的小型で而も安価であるから、極めて汎用
性に優れ、また基本原理的には蒸気漏れが殆ど生じない
構造であるから、特に短期的には所望通りの効果を奏す
る。

しかしながら、既存のスチームトラップは、その作動原
理からルて、いずれもドレン排出口の閉塞力が極めて微
弱であるから、不良作動によっテア５気漏れが生じる確
率が高く、而も前記不良作動は時間の経過につれて増大
する傾向があるので、長期的には極めて莫大な蒸気損失
を招来する欠点があることが、本発明の開発過程で判明
した。

即ち、蒸気設備の新設時に於ては、蒸気設備内にシール
材等のゴミが残存するので、スチームトラップにバイパ
スを並設して、蒸気吹出しを行ない、前記ゴミを蒸気設
備内から強制排除することが一般的に行われているもの
の、完全に排除することは極めて困難であるから、残存
するゴミがスチームトラップのドレン排出口に引掛るこ
とがあるが、既存のスチームトラップの開閉手段に採用
されているフロートの自重、或はパケットの浮力、更に
はバイメタルの弾性力等は極めて微弱であるから、前記
残存するゴミを強制排除或は押潰してまでドレン排出口
を閉塞するには至らず、不良作動となって蒸気漏れが生
じるのである。

無論、ドレン排除等の切掛けによって、前記ゴミが自動
的に除去され、蒸気漏れが止まるチャンスが全くないわ
けではなく、また残存するゴミが比較的大きく、常時大
量の蒸気が漏れている場合には、発見が容易であるから
、不良スチームトラップの修理、或は交換等の対応処置
を採ることが可能であるが、実際上は、ゴミが自動的に
除去される確率は低く、また公知の通り、加圧下に於け
るドレンがドレン排出口に連なる排除管へ排除され、大
気下に晒されると、再蒸気化し、所謂フラッシュ蒸気と
なって、排除管に滞留゛するので、残存するゴミが比較
的小さく、蒸気漏れが少量である場合には、前記フラッ
シュ蒸気と混合して、その識別が困難となるので、蒸気
漏れが看過され易く、而も時間の経過に伴って、蒸気設
備内にはサビ・垢等、少量の蒸気漏れを惹起する要因と
なるゴミが、新たに発生し、徐々に増殖する傾向にある
ので、結局、既存のスチームトラップを用いたドレンの
排除は、長期的には極めて莫大な蒸気損失を招来する欠
点があった。

未発明は、前述した既存のスチームトラップによる排除
方法の欠点を私信すべく開発したもので、従来識別が困
難であった、微細なゴミによる少にの蒸気漏れを予防し
、長期に亙って安定的にドレンの排除を行うことが可能
な排除方法を提供して、蒸気設備における省エネルギー
化を図らんとするものである。

即ち１本発明に係るドレンの排除方法は、各種蒸気設備
からドレンを排除するに際し、所望位置に適宜容量のド
レン溜を設けると共に、該ドレン溜の下部に、′電動機
・流体シリンダー等から成る開閉装置により強制開閉可
能な、玉形弁・ボール弁等の気密性の高い止め弁を備え
。

更に前記ドレン溜のドレンが、所定北限位置まで溜った
ことと、前記止め弁から若干上位の下限位置まで排除さ
れたこととを検知して作動値シ）を発する検知装置を備
え、該検知装置からの作動信号に基づき、前記開閉装置
を介してＩＥめ弁を強制的に開閉せしめるよう制御し、
常に前記止め弁の上部にドレンが残存する状態を保ちつ
つ、間歇的にドレンを排除するようにしたものである。

前記の如く、本発明に係るドレンの排除方法は、玉形弁
・ボール弁に代表される気密性の高い止め弁を介して、
所望位置に設けたドレン溜に滞留するドレンの量をコン
トロールして、具体的には、常に前記止め弁の上部にド
レンが残存する状態を保ちつつ、換言すれば、止め弁の
上部に少なくとも一部のドレンが常時残存する状態を保
ちつつ１間歇的にドレンを排除するものであるから、従
来看過されがちであった、微細なゴミによる少量の蒸気
漏れを予防することができ、長期に亙って安定的にドレ
ンの排除を行うことが可能あり、蒸気設備における省エ
ネルギー化が図れるものである。

以下、本発明を図面に例示した実施の一例と共に更に詳
述する。

：ｆＳ１図は本発明に係るドレンの排除方法の実施に用
いる機構を説明・する為の一部破断説明図である。

図中１は１例えばホットプレス・ドライヤー等の如く、
蒸気を熱源として用いる加熱器Ｈからドレンを取出す取
出し管３の末端に設けたドレン環であって、適宜容量の
ドレンＤを貯留する。

２は、前記ドレン環ｌの下部に設けた玉形弁・ボール弁
等から成る止め弁であって、後述する開閉装置９の作動
に伴って間歇的に強制開閉せしめられ、ドレン環ｌに貯
留されたドレンＤを適量づつ、排除管４を介して排水溝
１０へ排除する。

５は、前記ドレン環ｌのドレンＤが、所定上限位置まで
溜ったことを検知する上限レベルスイッチ６、前記止め
弁２から若干上位の下限位置までドレンＤが排除された
こととを検知する下限レベルスイッチ７、及び制御器８
等から成る検知装置であって、前記両レベルスイッチ６
・７からの検知信号を基に、制御器８を介して後述する
開閉装置９へ作動信号を発する。

９は、′市動機＋１流体シリングー等の厚部、及びウォ
ーｔ・・レバー・カム等の従節から成る開閉装置であっ
て、前記検知装置５からの作動信号によって間歇的に作
動し、止め弁２を強制的に開閉せしめる。

本発明は例えば前記の如く構成した機構を用いて実施す
るものであり、加熱器Ｈに於てドレンＤが発生すると、
取出し管３を介して順次ドレン環ｌに貯留されるが、検
知装置５に設けられた上限レベルスイッチ６の位置まで
溜ると、該上限レベルスイッチ６からの検知信号に基づ
き、制御器８を介して開閉装置９に作動信号が発せられ
、該開閉装置９によって止め弁２が強制的に開放せしめ
られるので、ドレン環ｌに貯留されたドレンＤは、排除
′ｉ′？４を介して徐々に排水溝１０へ排除される。や
がてＩトめ弁２から若干上位の下限位置までドレンＤが
排除され、検知装置５に設けられた下限レベルスイッチ
７からの検知信号に基づき、制御器８を介して開閉装置
？！９に作動信号が発せられると、該開閉装置９によっ
て止め弁２が強制的に閉塞せしめられるので、ドレンＤ
の排除は停止される。

以下、順次同様の動作の繰り返しによって、ドレン環に
溜るドレンを適量づつ排除することになるが、常に止め
弁の上部にドレンが残存する状態を保ちつつ、間歇的に
ドレンを排除するものであるから、止め弁の開閉につれ
て蒸気漏れが生じる虞がないのは勿論のこと、たとえサ
ビ・垢等の微細なゴミが弁口付近に滞ることがあったと
しても、公知の通り、玉形弁・ボール弁に代表される気
密性の高い１１二め弁は、開閉装置によって適度の外力
を封手することにより１、微細なゴミを強制排除或は押
潰して、弁口を密閉する能力を有するので、止め弁の１
一部に残存するドレンが漏洩する虞もなく、また万一、
極く僅かづつ漏洩したとしても、止め弁の北部に残存す
るドレンが完全に無くなる以前に、新たなドレンが貯留
される程度の漏洩であれば、実用上差支えなく、既存の
スチームトラップによって惹起されていた。微細なゴミ
による少場の蒸気漏れが予防でき、長期に亙って安定的
にドレンの排除を行うことが可能となり、蒸気設備にお
ける省エネルギー化が図り得る。

第２図に例示した実施例は、蒸気配管の途中に於てドレ
ン排除を行う例であって、加熱器用の蒸気輸送管２０・
２０の途中に、ドレン環１１及び止め弁１２を接続する
と共に、磁石を内臓した浮子１３．磁力によって微動す
る複数のウェハ１４、所定上限位置にあるウェハ１４の
微動を検出する上限センサー１６、止め弁１２より若Ｆ
Ｉ−：、位の下限位置にあるウェハ１４の微動を検出す
る下限センサー１７．及び制御器１８象から成る検知装
置１５と、電動機・流体シリンダー等の厚部、及びウオ
ーム・レバー・カム等の従節から成る開閉装２１１９と
を備え、ドレン環ｌｌに溜るドレンＤの破に比例して、
浮力により該ドレン溜ｉｔ内をＬ下する浮子１３の動き
を、該浮子１３に内臓された磁石の磁力で微動する複数
のウェハ１４によって表示するとノ（に、ト限位置にあ
るウェハ１４の微動及び下限位置にあるウェハ１４の微
動を、上限センサー１６及び下限センサー１７によって
各々検出して、制御器１８を介して検知装置１５から開
閉装置１９に作動信号を発し、該開閉装置１９により止
め弁１２を強制的に開閉して、ドレン溜１１に溜るドレ
ンＤを適φづつ排除管４を介して排水溝ｌＯへ排除する
ようにしたものであり、前記実施例と同様に、微細なゴ
ミによる少縫の蒸気漏れが予防でき、長期に亙って安定
的にドレンの排除を行うことがｉｑ能となり、蒸気設備
における省エネルギー化が図り得る。

以上明らかな如く、本発明に係るドレンの排除方法によ
れば、従来看過され易かった、微細なゴミによる少丑の
蒸気漏れを予防し、長期に４って安定的にドレンの排除
を行うことが可能となり、蒸気設備における省エネルギ
ー化が図り得るもので、当初の設備費が幾分高価となる
難点はあるものの、長期的には該難点を十分に補い得る
効果が奏されるものであり、熱論、排除したドレンを回
収して、直接又は間接的に再利用する場合（図示省略）
にも有効である。

尚、本発明方法の実施に適用する止め弁としては、玉形
弁（ニードル弁を含む）或はポール弁が適当であるが、
それに限定するものではなく、それと同等程度の気密性
の高い止め弁は、他にも市場に用意されているので、蒸
気圧力等に応じて選択的に用いることが可能であり、要
は開閉装置によって適度の外力を付与することにより、
微細なゴミを強制排除或は押潰して、ｆｒ口を密閉する
能力を有するものであれば差支えないが、いずれにせよ
、新設時などに於けるシール材・切屑等の比較的大きな
ゴミまでは、強制排除或は押潰す能力はないので、常法
通りバイパスを並設するか、或は開閉装置を別途に作動
せしめて止め弁を開放する手段により、運転初期に蒸気
吹出しを行ない、前記ゴミを蒸気設備内から強制排除す
るのが望ましい。

また検知装置も、前記両実施例のものに限定するもので
はなく、要はドレン溜に溜るドレンの賃を測定し、所定
上限位置及び下限位置に達する都度、開閉装置に作動信
号を発するよう構成したものであれば、如何様な部材を
用いたものであっても差支えなく、熱論、ド、７溜。形
状、或は開閉装置の機構等も、必要に応じた任、性の構
成で設計できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明を説明する為のものであって。 第１図は本発明に係るドレンの排除方法の実施に用いる
機構を説明する為の一部破断説明図、第２図は他の実施
例を説明する為の一部破断説明図である。 Ｄ・・赤ドレン、Ｈ−・・加熱器、１．１１・・・ドレ
ン溜、２，１２・・命止め弁、５゜１５・一番検知装置
、６・・・」二限レベルスイッチ、７・・番下限レベル
スイッチ、８．１８・赤・制御器、９．１９・・ψ開閉
装置、１３・・佛１１−子、１４・魯・ウェハ、１６・
・＠に限センサー、１７・・・下限センサー 特許出願人　　株式会社名南製作所 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 蒸気を熱源として用いる加熱器或は該加熱器用の蒸気配
   管等の蒸気設備からドレンを排除するに際し、所望位置
   に適宜容量のドレン溜を設けると共に、該ドレン溜の下
   部に、電動機・流体シリンダー等から成る開閉装置によ
   り強制開閉可能な、玉形弁・ボール弁等の気密性の高い
   止め弁を備え、更に前記ドレン溜のドレンが、所定上限
   位置まで溜ったことと、前記止め弁から若干上位の下限
   位置まで排除されたこととを検知して作動信号を発する
   検知装置を備え、該検知装置からの作動信号に基づき、
   前記開閉装置を介して止め弁を強制的に開閉せしめるよ
   う制御し、常に前記止め弁の上部にドレンが残存する状
   態を保ちつつ、間歇的にドレンを排除することを特徴と
   する蒸気設備におけるドレンの排除方法。