JPS626737A - 鋼の連続鋳造用鋳型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は鋼の連続鋳造用鋳型、特にパウダキャスティ
ング用鋳型に関する。

（従来の技術） 一般に、鋼の連続鋳造では水冷銅鋳型を用い。

鋳型と鋳片との間の潤滑作用を助けるために、パウダの
添加と鋳型のヒ下振動を行う。溶鋼表面を覆ったパウダ
は、溶鋼の顕熱により一部が溶融し、粉末層と溶融層に
分かれる。

鋳型の内壁面の一部に断熱層を設けた先行技術として、
欧州特許第８３７５７号がある。第４図はこの先行技術
の実施例を示すもので、水冷鋳型１１の内壁１２の内側
に、メニスカス８に対応する位置に断熱層１３を設けて
いる。この鋳型＋１では、凝固殻７の発達速度を抑えて
、鋳片の高温割れと偏析を軽減することができる。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、Ｌ記先行技術の鋳型では、パウダ添加によって
次のような問題が生じる。

すなわち、鋳型内壁は冷却され、また熱伝導度が高いの
で、内壁表面に接触するパウダは温度が下がり、塊状の
固体層（スラグベア）となる。そして、このスラグベア
が鋳型の振動により凝固殻に押し込まれて、鋳片の表面
に周期的な凹凸（オシレーションマーク）を生じる。こ
のオシレーションマークはしばしば圧延コイルのヘゲ、
表面割れなど表面欠陥の原因となる。このため、鋳片表
面の手入れを必要とし、また不良品発生により製品歩留
りが低下する。

（問題点を解決するための手段） この発明の鋼の連続鋳造用鋳型は、鋳型の内壁表面の少
なくともパウダ層に接する部分に断熱層を設けている。

実際には、若ｆ余裕をみてパウダ層のやや上からメニス
カスのやや下に至る範囲にわたって断熱層を設けている
。

断熱層を形成する断熱材は、鋳片のオシレーションマー
クおよび表面欠陥を防ぐために次のような性質を必要と
する。

イ）パウダ層表面から断熱層へ流れる熱流束が５０ｃａ
ｌ　／ｃ＋ａ２　ｓ以下となる熱伝導度であること。こ
のためには次の条件を満たす必要がある。

ｋ／ｄ≦０，０５ ただし、ｋ（ｃａｌ／ｃｍ”ｃ　５ｅｅ）は断熱材の熱
伝導度、ｄ　（ｃ＋ｓ）は断熱層の厚さである。

口）熱衝撃による断熱層の割れを防ぐため、耐熱衝撃性
に優れていること。

ハ）断熱材が溶融したパウダと反応して劣化しないこと
。

このような性質を持った材料として、マグネシア−グラ
ファイト、マグネシア−クロマイト、アルミナ、窒化ケ
イ素、窒化ポロンなどがある。

断ｆｊ＋層の厚さは　１ｍｍ以上が好ましい。また、通
常の操業ではパウダ層の直］二からメニスカスの直下に
至る上下幅は３０ｆｆｌｆｆｉ程度であり、　この範囲
に断熱層を設ける。

ＰＩ５内壁に断熱材を埋め込むか、または鋳型内壁の表
面に断熱材を溶射して断熱層を形成する。

（作用） 断熱層はパウダ層から鋳型内壁への熱の散逸を防ぎ、パ
ウダ層の温度低下を抑える。この結果。

スラグベアの発生が防ＩＦされ、スラグベアが鋳型の振
動により凝固殻に押し込まれるようなことはない。

（実施例１） 第１図はこの発明の鋳型の示しており、水冷銅鋳型１の
内壁２表面にマグネシア−グラファイトを埋め込み、断
熱層３を形成している。断熱層３の厚さは２■である。

また、断熱層３はパウダ粉末層９上面のからパウダ溶融
層１０の下端すなわちメニスカス８の位置までを覆って
おり、その９Ｅ下幅は５０ｒａｍである。

上記鋳型を用いて、冷延薄板用のＡｌ−９ｉ　ギルド鋼
を鋳造した。鋳型１にはタンディシュ４より浸漬ノズル
５を介して溶鋼６を供給するとともに、パウダを供給装
置（図示しない）より投入する。

鋳造時にスラグベアは生じなかった。ついで、このよう
にして得られた鋳片を薄板に圧延してコイルとした。

第２図は上記コイルの表面傷発生率を従来のものと比較
して示している。第２図から明らかなように、圧延コイ
ルの表面傷発生率は従来のものに比べて約１／３である
。

（実施例２） 水冷銅鋳型の内壁表面にプラズマアークにより窒化ケイ
素を溶射して、断熱層を形成した。断熱層の寸法は第１
の実施例と同じである。

上記鋳型を用いて、冷延薄板用のＡｌ−９ｉキルド鋼を
鋳造した。鋳造時にスラグベアは生じなかった。ついで
、このようにして得られた鋳片を薄板に圧延してコイル
とした。

！−９１イ１１／の夷面柩塁ル末か庁キΦものと田旬し
て第２図に示している。第１実施例と同様に、圧延コイ
ルの表面傷発生率は従来のものに比べて約　１／３であ
る。

この発明は上記実施例に限られるものではない。たとえ
ば、第３図に示すようにメニスカス８付近の断熱層３の
厚さを下方に向かって徐々に薄くしてもよい。これより
、断熱層３の下方部の温度が下り、前記スラグベアの押
込みを生じることなく、メニスカス８付近の溶鋼６の凝
固が促進される。

（発明の効果） この発明の鋳型を用いることにより、オシレーションマ
ークが軽減するので、圧延コイルのヘゲ、表面割れ等の
欠陥が減少する。また、凝固殻の冷却速度が低下するの
で、固相中の拡散が促進され、凝固偏析が減少する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示すもので、鋳片鋳込み中
の鋳型の縦断面図、第２図はこの発明および従来の鋳型
をそれぞれ用いて鋳造した鋳片を圧延して得たコイルの
表面傷発生率を示す線図。 第３図は断熱層の他の実施例をしめず断面図、ならびに
第４図は鋳片鋳込み中の従来のｎ型の縦断面図である。 工、１１・・・鋳型、２．１２・・・鋳型内壁、３・・
・断熱層、６・・・溶鋼、７・・・凝固殻、８・・・メ
ニスカス、９・・・パウダ粉末層、１０・・・パウダ溶
融層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋳型の内壁表面の少なくともパウダ層に接する部分に断
   熱層を設けたことを特徴とする鋼の連続鋳造用鋳型。