JPS626617Y2 - - Google Patents

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JPS626617Y2
JPS626617Y2 JP15797881U JP15797881U JPS626617Y2 JP S626617 Y2 JPS626617 Y2 JP S626617Y2 JP 15797881 U JP15797881 U JP 15797881U JP 15797881 U JP15797881 U JP 15797881U JP S626617 Y2 JPS626617 Y2 JP S626617Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば標準タイプより小型のテープ
カセツトを標準タイプのビデオテープレコーダ等
に直接装着するには小型で、従つて標準タイプの
記録再生機で記録再生するには、例えば、アダプ
タを必要とし、このアダプタに装着時にテープを
引出してアダプタの所定位置にテープパスを形成
することが必要な小型テープカセツトに係り、特
に前面のテープ側を覆うテープ保護用開閉蓋が開
蓋した状態において、開閉蓋が、テープカセツト
がアダプタに装着された場合にアダプタの上面と
同一平面となるように構成することにより、アダ
プタの標準タイプの記録再生機への装着に支障が
起こらないようにした小型テープカセツトを提供
することを目的とする。
ビデオテープレコーダ等の記録再生機に用いら
れる小型のテープカセツトを、この小型のテープ
カセツトより大きな、例えば標準タイプのテープ
カセツトを装着する記録再生機において用いよう
とするには、この小型のテープカセツトを標準タ
イプのテープカセツトに変換するアダプタが必要
になる。このアダプタは、小型のテープカセツト
のテープ走行経路が標準タイプのテープカセツト
のテープ走行経路と同じように構成されている場
合には、単にハウジングの役割を果たすようなも
のであればよく、例えば小型のテープカセツトの
後部と両側部とに嵌合する凹状のケース体であれ
ばよい。しかし、テープの走行経路が標準タイプ
のものと同じであるようなテープカセツトは、標
準タイプより小型のものであるといつても、テー
プ走行経路が同じである為、それ程小型のものに
はできない。
そこで、小型のテープカセツトを実質的に小型
のものとするには、そのテープ走行経路が標準タ
イプのテープカセツトの場合と異なるようにしな
ければ、例えばテープカセツト内の供給側リール
と巻取側リールとの距離を小さくしなければでき
ない。そうすると、このように構成された小型の
テープカセツトを標準タイプの記録再生機に用い
る場合のアダプタは、単にテープカセツトに対す
るハウジングの役割を果たすにすぎないような凹
状のケース体では不充分である。すなわち、小型
のテープカセツトを配設した際に、アダプタによ
つて小型のテープカセツトのテープパスが標準タ
イプの記録再生機に適応できるように変更できる
ものでなければならない。
また、小型のテープカセツトがアダプタに装着
されてアダプタの表面に露出する場合には、テー
プカセツトはアダプタに装着された状態で露出す
る部分はアダプタの平面と同一平面となること
が、アダプタを記録再生機に装着する上で必要で
ある。
本考案は上記目的に沿つてなされたものであ
り、以下本考案に係る小型テープカセツトの一実
施例について説明する。
第1図a,b,c,dは、例えば標準タイプの
ビデオテープレコーダ等の記録再生装置に装着し
て用いる標準タイプのカセツトより小型、例えば
ポータブルタイプの記録再生装置に装着して用い
る、例えばテープ量の少ない小型カセツトの平面
図、側面図、背面図及び底面図であり、第2図は
この小型カセツトの上ハーフを取り除いた平面
図、第3図は概略断面図、第4図及び第5図は小
型カセツト部品図及び部分拡大説明図である。
図において、Aは小型カセツト全体であり、こ
の小型カセツトAの枠体は、上ハーフ1、下ハー
フ2及びテープ保護用の開閉蓋3とからなり、こ
の開閉蓋3は、第1図bに示されるように、上ハ
ーフ1の前方側面上部に支軸4により回動可能に
取付けられている。
上ハーフ1の側面に穿設された切溝5a内に挿
入された略U字状スプリング6により押圧されて
切溝5b内を摺動可能に保持されている摺動片7
の1端部が、開閉蓋3の第1衝合部3aと衝合
し、この開閉蓋3は、第1図bに示される閉蓋位
置にある。
このとき、開閉蓋3の下端部は下ハーフ2の前
方端部と衝合している。
かかる閉蓋状態よりカセツト式VTRで周知の
手段により、開閉蓋を第1図b中反時計方向に回
動させることにより、摺動片7はスプリング6に
抗して摺動する。
デツドポイントを越えると、第2衝合部3bと
摺動片7の1端部とが衝合し、スプリング6の力
も加わり、開閉蓋3は、更に回動し、90度回動し
て第2衝合部3bと摺動片7の1端部とが完全に
衝合することにより、又、スプリング6の弾撥力
により、開閉蓋3は開蓋状態を保持する。
この開蓋状態においては、第14図に示される
如く、開閉蓋3は、上ハーフ1の上端面より、更
に高位置に位置している。開閉蓋3の厚さはカセ
ツトアダプタB,Cの上板の厚さと略等しくして
あり、且つ開閉蓋3の開蓋状態での上ハーフ1の
上端面よりの突出寸法はカセツトアダプタB,C
の上板の厚さと略等しい寸法としてある。
スプリング6の取付、保持は、カセツト上方よ
り切溝5a内に挿入することにより容易に上ハー
フ1に挿入し得、更に、切溝5aの外延部に突出
部5cを設けることにより、一度挿入したスプリ
ング6の離脱を容易に防ぐことが出来る。
又、切溝5bを深さ方向に拡がる切溝とし、摺
動片7の断面を切溝と対応する台形とすることに
より、容易に離脱を防止することが出来る。
この小型カセツトA内には、供給側リール8と
巻取側リール9とが配設されており、この供給側
リール8と巻取側リール9との距離は、この小型
カセツトAのみでは装着できない標準タイプの記
録再生装置の供給側リールデイスクと巻取側リー
ルデイスクとの間の距離より短いようになつてい
る。
そして、供給側リール8と巻取側リール9との
間の所定のテープ走行経路を磁気テープ10が走
行するように磁気テープ10は配されている。
すなわち、磁気テープ10は、供給側リール8
よりガイドポール11a,12a,11b,12
bを経て巻取側リール9に巻き取られるようにな
る。供給側リール8の下フランジ13の下面には
凹凸溝14が形成されており、又、この下フラン
ジ13の凹凸溝14に対応する下ハーフ2の所定
位置にも凹凸溝14と噛み合うことのできる凹凸
溝15が形成されており、上ハーフ1に取り付け
られた板バネ16の作用により、通常は供給側リ
ール8が下ハーフ2側に付勢されていて、凹凸溝
14と15とが互いに噛み合い、供給側リール8
は固定され、供給側リール8に巻かれている磁気
テープの弛みを防いでいる。
第4図a,bは板バネ16の平面図及び説明図
であり、板バネ16の中央部の孔16aに上ハー
フ1の突起を嵌合させ、溶着させることにより、
板バネ16を上ハーフに固定する。
ここで、板バネ16の折曲量を、巻取側16b
の折曲量tよりも、供給側16cの折曲量sの方
が大になるよう構成してある。このため、巻取側
リール9に対するより、供給側リール8に対する
弾撥力が大となり、記録再生時の供給側リールの
位置規制(更には、ポーダブル装置での使用時に
も供給側テープ走行の安定化を計り得る)、不使
用時の供給側リールの制動を確実になし得る等の
効果を持つものである。
尚、小型カセツトを記録再生装置に装着する
と、この供給側リール8は記録再生装置の供給側
リールデイスク80によつて規定量上ハーフ1側
に板バネ16の反撥力に抗して持ち上げられ、凹
凸溝14と15との掛止状態は解除されるように
なる。
すなわち、供給側リール8に対応する位置の下
ハーフ2には、記録再生装置の供給側リールデイ
スク80挿入用の孔17が形成されており、この
供給側リールデイスク80が供給側リール8に挿
入されるようになる。巻取側リール9は、下ハー
フ2に固着された軸18に挿入配設されており、
軸18を中心に回転可能に設けられている。
軸18は、第1図d、第10図に示される如
く、下ハーフ2の底面の凹部2aの中心を貫通す
るネジ19により、下ハーフ2に植設されてい
る。
ネジ19の下端面は、下ハーフ2の下端面より
突出せず、且つ、凹部2a面より突出している。
このため、後述する如く、小型カセツトAをカセ
ツトアダプタBに挿入した時の位置規制の基準と
して、ネジ19の下端部を使用し得るものであ
る。
尚、第3図の概略断面図においては、簡略化の
為に下ハーフ2の凹部2aを省略してあり、詳細
は、第9図に図示した如く、巻取側リール9の下
フランジ22の外周部には、歯23が形成されて
おり、この歯23に例えば歯車を噛み合わすこと
ができるように、下ハーフ2の所定個所に切欠部
24を形成している。
更に、下フランジ周縁部のギアの歯23の下端
は、駆動ギアの歯との噛合を容易にする為、第9
図に示されるように、歯下端にテーパが形成され
ている。後述の如く、カセツトアダプタBの駆動
用ギアの歯部には、上端に同様テーパーが形成さ
れ、双方の歯の噛合を容易にしている。
そして、歯23に噛み合う歯車等の所定の駆動
力伝達機構によつて、巻取側リール9は回転し、
磁気テープは供給側リール8から所定の走行経路
をへて巻取側リール9に巻き取られるようにな
る。
この巻取側リール9には、小型カセツトAが記
録再生装置に装着されない状態においては、巻取
側リール9が回転しないように、且つ、後述する
如く、小型カセツトAより繰り出す必要のある場
合には、磁気テープを破損することなく容易に操
作性良く繰り出し得るようにブレーキ機構が配設
されている。
このブレーキ機構は、例えば、第2図及び第5
図(第5図は、上ハーフを取付けた状態での第2
図−線よりの断面図である)に明示される如
く、巻取側リール9の下フランジ22の周縁部上
面を押圧するブレーキ25からなり、このブレー
キ25は下ハーフ2に一体に形成された軸26に
挿入配設され、そしてスプリング27の作用によ
つて押圧付勢された状態においては、ブレーキ2
5のシユー部25aが下フランジ22の周縁部上
面と接触押圧し、巻取側リール9は回転せず磁気
テープは弛まないようになついる。
そして、この制動状態を解除し、巻取側リール
9が回転できるようにするには、下ハーフ2に形
成した孔32からピンを挿入し、このピンによつ
てブレーキ25の他端部25bをスプリング27
の反撥力に抗して持ち上げ、ブレーキ25のシユ
ー部25aを巻取側リール9の下フランジ22の
周縁部上面から離間することにより、巻取側リー
ル9はフリーな状態となり、回転し得るようにな
る。
かかる構成により、不使用時においては、供給
側リール、巻取側リールともにブレーキがかか
り、運搬等によつても、小型カセツト内で磁気テ
ープが弛緩することもなく、又、記録再生装置で
使用する時には、双方のブレーキが解除される。
更に後述する如く、カセツトアダプタで使用する
場合には、小型カセツトの開閉蓋を開蓋し、磁気
テープを引出す操作によつて、巻取側リール9の
下フランジ22a周縁部上面とブレーキ25のシ
ユー部25aとがスライドすることにより、磁気
テープを破損することなく、又、ブレーキ機構を
解除することもないので、容易に操作性良く、小
型カセツトより磁気テープを引出し得る。
又、巻取側ブレーキ機構の組立ては、下ハーフ
2に巻取側リール9を取付けた後(又は、巻取側
リール9を取付ける工程で下側フランジの挿入直
後)に、下ハーフに一体成形された軸26にブレ
ーキ25を挿入し、コイルスプリング27を軸2
6を囲繞し挿入した後、上ハーフを取付けること
によりスプリング27を保持し、完了するもので
あり、容易に組立し得るものである。
尚、小型カセツトの上ハーフと下ハーフには、
上ハーフと下ハーフとの接合端に掛止用凹部と凸
部を形成しておき、この凸部と凹部との嵌合によ
つて上ハーフと下ハーフとを仮留めし、ネジによ
つて両者を強く結合する。
又、第1図b,c,dに明示される如く、小型
カセツトAの底面には、前面及び後面よりの長さ
l1,l2が異なり、l1>l2の切欠部2l1,2l2が設け
られている。
開閉蓋3の下端も切欠部2l1と同一高さ位置に
設けられ、小型カセツトの上面は、前面には切欠
部は形成されず、後面に円弧状切欠部1l3が形成
されるも、l1>l3となつている。
このため、小型カセツトを記録再生装置に装着
すると、小型カセツトが正しい挿入状態の時の
み、カセツトハウジングに設けた突起が切欠部2
l1に挿入され、誤挿入の時は、装置側の突起がカ
セツトハーフの切欠部2l2,1l3に当接し、小型
カセツトの完全な装着を不可能にしている。
第6図乃至第13図は、前述の小型カセツトA
を標準タイプの記録再生装置に装着する場合に用
いるアダプタの説明図である。
同図中、Bは、小型カセツトAを内部に収納で
き、且つ標準タイプの記録再生装置に装着できる
寸法及び形状をしたアダプタである。
このアダプタBの枠体は、下ハーフ51と上ハ
ーフ52とからなり、下ハーフ51には小型カセ
ツトAを収納する収納部53が形成されている。
この収納部53は、その端に小型カセツトAの位
置規制用突部54,55が形成されており、他方
小型カセツトAの下ハーフ2にはこの突部54,
55の位置に対応して凹部28,29が形成され
ており、更に、小型カセツトAの底面凹部2aに
突出しているネジ19が、第10図に示されるよ
うに環状保持体56のテーパー付中心孔56aに
挿入され、環状保持体56の突出部56bが凹部
2aと衝合する。これらの凸部と凹部とによつて
小型カセツトAの、特に上下方向における位置決
めを図つている。
又、突部54,55にはピン58,59が植設
されており、このピン58,59が小型カセツト
Aの下ハーフ2に形成した孔32,33に挿入さ
れる。アダプタB内に於ける小型カセツトAの水
平方向の位置決めは、小型カセツトAのネジ19
が環状保持体56のテーパー付中心孔56aに進
入し、突部54のピン59が小型カセツトAの長
孔33に進入することにより行なわれる。ピン5
8は小型カセツトAの巻取側リール9のブレーキ
解除の役を行なう。すなわち、ピン58と孔32
の位置は、第5図に明示される如く、ピン58が
孔32に挿入された際に、小型カセツトAの巻取
側リール9のブレーキ機構であるブレーキ25を
ピン58が持ち上げるような位置である。
101,102は、アダプタBの上ハーフ52
と下ハーフ51とを開閉自在に取付けるヒンジで
あり、103は、支軸104を中心にスプリング
105により常時閉蓋方向の力が付勢されて、上
ハーフ52に取付けられている、カセツトアダプ
タBの開閉蓋である。106は、支軸104に固
着されており、傾斜カム面106a,106bを
もつレバーで、上ハーフ52の開閉動作により、
下ハーフ51に固定された突起107と傾斜カム
面106b,106a等で接触することにより、
誤動作で開閉蓋103を少量だけ開閉動作を行な
わせる。
上ハーフ52の開閉動作が行われると、第7図
(第6図中−線よりの断面図)に示される如
く、上ハーフ52と一体に成形された側面先端の
爪部108が、下ハーフ51の側面に設けられた
切欠部109に係合されることにより、アダプタ
Bの上下ハーフの開閉状態での鎖錠を行つてい
る。
この鎖錠を解除するには、上ハーフ52の側面
の突出部110を内側に押圧することにより容易
に行ない得る。111は、上ハーフ52と一体成
形の突出部110、爪部108に弾性を持たせる
為の、上ハーフ52の側面に穿設された切溝であ
り、112,113は、各々上ハーフ52、下ハ
ーフ51の側面衝合部に設けられた案内突起であ
る。
小型カセツトAを挿入配設したアダプタBを標
準タイプの記録再生機に装着すると、記録再生機
の2個のリールデイスクのうち供給側リールデイ
スクは小型カセツトAの供給リール8に挿入配設
されるが、巻取側リールデイスクは巻取側リール
9には挿入配設できないので、この巻取側リール
デイスクの位置に対応する位置のアダプタBの下
ハーフ51に、巻取側リールデイスクが挿入され
て駆動されるギア60が取り付けられている。
又、小型カセツトAのアダプタBへの収納時に
おいて、小型カセツトAの巻取側リール9の下フ
ランジ22の歯23に噛み合うギア61が、ギア
60に噛み合うように下ハーフ51に取り付けら
れている。
ギア61は、環状保持体56の中心孔56aを
中心とし、環状保持体56と、下ハーフ51の底
面との間で、回動可能に保持されているプレート
114の先に植立された軸115に、回動可能に
設けられ、更に、軸115は、ギア60と一体の
巻取側リールデイスク挿入部60aが嵌合される
環状ホルダー116の突出部116aの孔を貫通
し、摺動レバー117の先端部に固定されてい
る。摺動レバー117は、下ハーフ51に植立さ
れた、支軸118を中心として回動するレバー1
19に所定範囲に亘り摺動可能に、且つ、ギア6
1を下ハーフ51の底面に平行となるよう保持し
ている。
かかる構成の為、使用される記録再生装置間で
巻取側リールデイスクの位置を変更しても、ギア
60の位置は装置に追従して変り、更に、プレー
ト114、環状ホルダー116により巻取側リー
ル9、巻取側リールデイスクに至る距離は変更さ
れぬ為、ギア61と下フランジ22の歯23及び
ギア60との噛合状態が外れることはない。
又、ギア61はスプリングによりギア60、歯
23方向に押圧されることがないため比較的弱い
トルクで磁気テープを巻取ることができる。(こ
の結果、巻取側リール用伝達機構の追加、磁気テ
ープ走行路の複雑化にも拘わらず、標準カセツト
を使用する従来装置によりアダプタを使用して小
型カセツトに記録再生し得ることを本出願人は確
認した。) 小型カセツトAのアダプタBへの挿入に伴な
い、小型カセツトA内の下側リールフランジ22
の歯23とギア61との噛合を容易に確実にする
為第9図に明示される如く、ギア61の歯部は上
端付近で円錐状に、且つ、歯の上端面が両テーパ
ー61a,61bにより構成されている。
このため下側フランジ22の歯23に形成され
たテーパーと協働し、下側リールフランジ23,
ギア61がどの位置にあつても確実に下側リール
フランジ22の歯23とギア61とを噛合させ得
るものである。
ブレーキ25と下フランジ周縁部との衝合状態
はピン58によつて解除されているので、記録再
生機の駆動力が小型カセツトAの供給側リール8
と巻取側リール9に伝達され、磁気テープは走行
するようになる。
すなわち、小型カセツトAを標準タイプの記録
再生機に装着しようとしても、小型カセツトAの
供給側リールと巻取側リールとの相対位置は、記
録再生機の供給側リールデイスクと巻取側リール
デイスクとの相対位置と同じでないので、例えば
供給側リールデイスクを供給側リールに配すれ
ば、巻取側リールデイスクの位置に巻取側リール
と同じようなギアを設け、このギアと小型カセツ
トの巻取側リールとの間に駆動力伝達手段を配し
ておくことによつて、標準タイプの記録再生機の
駆動力が小型カセツトAに伝えられるようになる
のである。
又、一般にVTR等においては、巻取側リール
の回転むらに比べ、供給側リールの回転むらが記
録再生性能に悪影響をおよぼす為、本実施例にお
いては、供給側リールの駆動系は、従来の標準装
置と同様に構成し、影響の少ない巻取側リール駆
動系を変更している。
120はアダプタBの底面に植立された支軸1
20cを中心に、コイルスプリング120dによ
り常時時計方向の回動力が付勢されている誤消去
防止レバーであり、一端部120aが下ハーフ5
1の背面に当接し、第6図図示の状態で係止され
ている。120bは誤消去防止レバー120に設
けられた検出用突起であり、小型カセツト収納部
内に突出し、小型カセツトAが挿入されると、誤
消去防止爪2dの有無を検出し、爪2dがあると
きは、爪2dにより誤消去防止レバー120は第
6図の状態より反時計方向に回動し、このため端
部120aが下ハーフ51の背面と概略同一面を
構成する。記録不可能な小型カセツトAがアダプ
タBに挿入された時は、誤消去防止レバー120
は第6図示の状態となる。
アダプタBの下ハーフ51に穿設された切欠1
21,122,123,124及び開孔125,
126,127,128等は標準型カセツトと同
一であり、各々ローデイングポール、キヤプスタ
ン、開蓋レバーの挿入用切欠であり、テープ端検
出用発光源、ブレーキ解除ピン、位置決めピンの
挿入用開孔である。
129は、基部で上ハーフ52に固定されてい
るギア60押圧用スプリング、130は上ハーフ
52に溶着されている透明プレート、131は小
型カセツトAの開蓋時に開閉蓋が挿入される切欠
開孔部である。
上記で述べた小型カセツトAを、いまこの小型
カセツト専用記録再生装置、例えばポータブルタ
イプの記録再生装置に装着して使用する場合に
は、標準タイプのカセツトを標準タイプの記録再
生装置に装着して使用する場合と同様に、小型カ
セツト第14図、第15図に示されるように記録
再生装置のポツプアツプ機構のカセツトハウジン
グ132に挿入する。
小型カセツトAが第15図に示される正常状態
で挿入されると、カセツトハウジング底面の突起
133が、小型カセツトAの底面切欠部2l1に挿
入し、完全に装着された状態でカセツト底面に当
接し、位置規制される。小型カセツトAが誤挿入
されると、突起133がカセツトに当接し、より
以上のカセツトの挿入を不可能にする。
小型カセツトAがカセツトハウジング132に
挿入されると、小型カセツト上面が、スプリング
136により第14図中支軸137を中心に反時
計方向に回動力を付勢されている回動レバー13
8の押圧部138aに押圧され、小型カセツトA
は、カセツトハウジング132の下面に押圧され
る。
ポツプアツプ機構を作動位置に移動させると、
小型カセツトAの前蓋は開き、小型カセツトAの
前面部及び底面部に形成されている切欠部36,
37,38において記録再生装置のローデイング
ポール134及びキヤプスタン135等が磁気テ
ープの内側に挿入され(第2図図示の如く)、又
記録再生装置の供給側リールデイスクが小型カセ
ツトの供給側リールに嵌合し、又記録再生装置の
アダプタBにおけるギアと同様な巻取側リールへ
の駆動力伝達機構がポツプアツプ機構の非作動位
置より作動位置への移動に関連して、小型カセツ
ト内に進入し、巻取側リールの下フランジの歯が
噛み合い、巻取側リールにも記録再生装置の駆動
力が伝達されるようになる。さらに、小型カセツ
トの下ハーフ2に形成された凹部28,29に記
録再生装置の凸部が合致し、かつ下ハーフの孔3
2,33に記録再生装置のピンが挿入され、記録
再生装置内において小型カセツトアダプタの位置
規制が行なわれると共に、小型カセツトAの巻取
側リールに対するブレーキによるロツク状態が解
除され、磁気テープは走行可能状態に維持され
る。
そして、ローデイングポールによつて磁気テー
プが小型カセツトより繰り出され、回転磁気ヘツ
ドに添接され、巻取側リールに駆動力が伝えられ
て磁気テープは所定の走行経路を走行し、記録再
生が行なわれる。
小型カセツトAを専用記録再生装置より取出す
場合には、ストツプ操作、エジエクト操作により
カセツトハウジング132が非作動位置に上昇
し、その後図示しないスプリングにより、小型カ
セツトAが第14図中右方向に押出される。
この小型カセツトAの右方向への移動により、
開蓋されている開閉蓋の第2衝合部3b(開蓋時
にはカセツト上面より突出している)が回動レバ
ー138の押圧部138aに当接し、回動レバー
138は反時計方向の回動力を受けるも回動が制
限される為、開閉蓋3をスプリング6の弾撥力に
抗して閉蓋されることとなり、閉蓋状態で小型カ
セツトAを取出し得る。
又、この小型カセツトAを標準タイプの記録再
生装置で使用する場合には、小型カセツトAをア
ダプタBに装着し、このアダプタBを、標準タイ
プのカセツトの場合と同様に記録再生装置に装着
して記録再生を行なう。
すなわち、まず小型カセツトAの開閉蓋3を開
蓋した状態において磁気テープ10を所定量引出
す。この開閉蓋3は専用記録再生装置に装着した
場合と同様に水平とされて開蓋される。このとき
巻取側リール9にブレーキ25が接触している
が、下側リールフランジ22とブレーキ25のス
リツプにより容易に、且つ、破損することなく磁
気テープを引出すことができる。小型カセツトA
の側面凹部にアダプタの収納部53の突起を挿入
させることにより誤挿入を防止し、正常位置で小
型カセツトAをアダプタBの収納部に収納し得
る。
引出された磁気テープをアダプタBに設けてい
るガイドポール64,65に添接し、標準タイプ
のカセツト前面における磁気テープパスと同じよ
うに磁気テープをアダプタBの前面に配し、そし
てアダプタBの上ハーフを下ハーフに合わせるよ
う閉蓋する。
前述の如く、小型カセツトAがアダプタBの収
納部53に収納されると、小型カセツトAの底面
のネジ19が環状保持体56の中心孔56aに、
又、ピン59が長孔33に挿入されることによ
り、小型カセツトAが位置ぎめされる。
アダプタBの上ハーフ52の閉蓋動作により、
上ハーフ52に回動可能に設けられている開閉蓋
103は、傾斜カム面106a,106bに突起
107が当接し、一度開蓋されて後、閉蓋され
る。
このため、ガイドポール64,65に添接され
ている磁気テープ10を、アダプタBの開閉蓋に
より破損、折曲げ等の不都合を生じることなくア
ダプタBの上ハーフ52を下ハーフ51に閉じる
ことができる。このとき、上ハーフ52の爪部1
08が下ハーフ51の切欠部109に係止され、
閉成状態で、ロツクされることとなる。
小型カセツトAの開閉蓋3は透明合成樹脂材に
より構成されている為、小型カセツト3より引出
された磁気テープをアダプタBのガイドポール6
4,65に添接する場合容易に磁気テープの位置
を見ることができ、誤操作を防止し得る。
またアダプタBを上記のように閉蓋することに
より、上ハーフ52の切欠開孔部131は水平位
置で開蓋している開閉蓋3と嵌合し、開閉蓋3
は、アダプタBの上ハーフ52の上面より凹んで
もいずしかも突き出してもいず、この上ハーフ5
2の上面と同一平面上に位置しており、アダプタ
Bの上面の一部を構成する。
なお、切欠開孔部131の形状寸法は、開閉蓋
3の外形寸法とほぼ等しくなつており、開閉蓋3
と嵌合した際、開閉蓋3の周囲に大きな隙間が形
成されないようになつている。
このようにして、アダプタBに収納された小型
カセツトAは、標準タイプのカセツトと同じよう
になつているので、これを標準タイプの記録再生
機に装着すれば記録再生できる。
すなわち、小型カセツトをアダプタに装着する
と、アダプタのギア61が巻取側リール9の下フ
ランジ22の歯に、第9図に示す状態から、確実
に噛合すると共に、アダプタのピン58がブレー
キ25をスプリングの反撥力に抗して持ち上げ、
巻取側リール9のロツク状態を解除し、巻取側リ
ール9に巻取側リールデイスクの駆動力がギア6
0,61を介して伝えられる。逆に、小型カセツ
トをアダプタから取り出すと、巻取側リール9と
ギア61との係合状態は外れると共に、小型カセ
ツトからピン58は抜けるので、スプリング27
の反撥力によつてブレーキ25は復元し、巻取側
リール9はロツク状態となる。
尚、小型カセツト内の磁気テープをアダプタの
ガイドポールに添接するには、ロツク状態のまま
又はロツク状態を解除した状態の磁気テープを適
当な引き出し機構によつて添接することも当然可
能である。
又、ギア61の位置設定に少しの自由度がある
ように構成し、例えば小型カセツトをアダプタに
装着したり又は取り出す際にギア61を移動し、
装着中においてはギア61がギア60と巻取側リ
ールの下フランジの歯に噛合できるようにしてお
く構成とすることもでき、この場合には、小型カ
セツトのアダプタに対する装着及び取り出し作業
が便利なものとなる。
なお、小型カセツトAを収納したアダプタBの
標準タイプの記録再生機への装着についてみる
と、アダプタBの上面の切欠開孔部131内には
小型カセツトAの開閉蓋3が嵌入してこれを塞ぎ
且つ開閉蓋3の上面がアダプタBの上ハーフ52
の面と同一面とされた状態にあり、アダプタBの
上面は凹部及び凸部がないため、アダプタBは標
準タイプの記録再生装置に円滑に且つ確実に装着
される。なお、開閉蓋3が切欠開孔部131を突
き貫けてアダプタBの上面より突き出している場
合には、開閉蓋3が装置側に衝突してアダプタB
の装着が途中で制限される。逆に開閉蓋3が切欠
開孔部131に一部嵌入した状態にあるときに
は、この部分に凹部が形成され、特にアダプタB
を装置の前面側の開口を通して一部挿入するだけ
でその後はアダプタBを自動的に装着する自動装
着機構を組込んでなる記録再生装置に装着する場
合に、上記の凹部の存在により、アダプタのロー
ラを使つての引き込み動作及びアダプタの上面を
利用してのマイクロスイツチによるアダプタ挿入
検出動作が不確実となり、アダプタBの記録再生
装置への装着動作が出来なくなる場合も起こりう
る。
また開閉蓋3が切欠開孔部131内に凹んでい
たり逆にこれより突き出していたりすると、この
部分に段差が出来、アダプタ取扱い中にこの段差
部に操作者の指等が引つ掛かつたりする不都合が
起こりうる。
なお、アダプタBの上ハーフ52が切欠開孔部
131が設けられてなくこれが塞がれた状態にあ
る場合には、アダプタBの上面は平面となるが、
小型カセツトAの開閉蓋3は上ハーフ52の下面
側に位置する必要がある。一方、この開閉蓋3は
アダプタBが標準タイプの記録再生装置に装着さ
れるときにローデイングポール等が相対的に嵌入
する切欠121等の天井部を構成する。このた
め、天井部としての開閉蓋3は低い高さ位置にあ
り、このまゝではアダプタ装着時にローデイング
ポールが開閉蓋に衝突してしまうため、開閉蓋3
には好ましくはないけれども上記の衝突を避ける
ために逃げ用開口を設ける必要がある。本実施例
の場合には、開閉蓋に特別の逃げ用開口を形成し
なくても、ローデイングポールが開閉蓋3に衝突
することはない。
第11図、第12図、第13図は、小型カセツ
トAよりの磁気テープ引出し動作、及び小型カセ
ツトAへの磁気テープ収納動作を自動的に行な
い、操作性と言う点よりアダプタBを改良したカ
セツトアダプタCの上ハーフの上板部を取り外し
た状態でのテープ引出し機構を示す平面図、及び
操作用蓋の開閉によりカセツトアダプタ前面の開
閉蓋の開閉動作を示す平面図と側面図である。前
述のアダプタBと概略同一である部分について
は、説明を省略する。
小型カセツトAより磁気テープ10を引出すこ
となく、アダプタCに挿入すると小型カセツトA
の切欠部36,38内に、且つ、磁気テープ10
の内側にガイドローラ140,141が挿入され
る。
アダプタCの上ハーフを閉蓋し、背面に支軸1
42により開閉可能に設けられた操作用蓋143
を開成すると、公知の方法により摺動可能に設け
られた摺動レバー144が第12図中左方向に図
示の位置まで移動し、支軸145を中心に設けら
れたL字状のレバー146の一端部を押圧し、時
計方向に回動させ、他端に接続されているコネク
ター146′を第12図中上方に移動させる。コ
ネクター146′の先端には、開閉蓋103の支
軸104に設けられた突起147が接続されてい
る為、上記操作により、開閉蓋103が開成され
る。
更に、操作レバー149を第11図中二点鎖線
で示される位置より実線で示される位置に時計方
向に回動すると、コネクター150が実線の位置
へ第11図中下方向に移動し、回動レバー151
を支軸152を中心に時計方向に回動させる。こ
の回動レバー151の回動により第1ローデイン
グレバー153が支軸154を中心に二点鎖線の
位置より実線の位置に移動し、磁気テープを小型
カセツトより引出す。
又、操作レバー149の上記回動により、コネ
クター155を介して、L字状レバー156を支
軸157を中心として時計方向に回動させ、レバ
ー158を第11図中右方向に移動させる。
レバー158の右方向移動により、ギア159
と一体に設けられたレバー160を介して、ギア
159を時計方向に回転させ、タイミングベルト
161を介して、第2ローデイングレバー162
と一体に設けられたギア163を、時計方向に回
転させる。この為、第2ローデイングレバー16
2が、第11図中、二点鎖線の位置より実線の位
置に移動し、磁気テープ10を小型カセツトAよ
り引出すことになる。このときのガイドローラー
140,141の位置は当然に標準型カセツトの
ガイド位置と同一になる。
又、上記第2ローデイングレバー162の移動
により、第11図中ではガイドポール141が開
閉蓋103と接触し、移動を制限されることにな
るが、前述の如く、操作用蓋143の開蓋によ
り、開閉蓋103が開成される為、上記動作の妨
げとなることはない。
更に、第11図により明瞭なように、操作用蓋
の143の開成により、操作レバー149の操作
が可能となる為、開閉蓋103が閉成されている
状態で、第1、第2ローデイングレバー153,
162が移動されることはない。
操作レバー149を、実線の位置へ、時計方向
に操作した後に、操作用蓋143を閉成すること
により、開閉蓋103の閉蓋用スプリング(図示
せず)により、突起147、コネクター14
6′、L字状レバー146が前述とは反対方向に
移動され、開閉蓋103が閉成されると共に、操
作レバー149の操作が不可能となり、更に、操
作レバー149の反時計方向の移動がロツクされ
ることになる。当然のことながら、操作用蓋14
3は操作レバー149の反時計方向の力によつて
は開成されぬよう公知のクリツク等により閉成状
態に留められる。
又、上記操作により、コネクター150が、第
11図中下方向に移動するに伴い、支軸164を
中心に回転可能に設けられている回動レバー16
5を、時計方向に実線の位置へ回動させる。
回動レバー165の先端部が小型カセツトAの
収納部53内に突出し、収納されている小型カセ
ツトAの上面に穿設されている円弧状切欠部1l3
に進入する。この為、ガイドローラー140,1
41により、小型カセツトAから磁気テープ1が
引出されている時には、アダプタCから小型カセ
ツトAを取出せない。
一方上記操作により、ガイドローラー140,
141が第11図実線の位置にあるアダプタC
に、小型カセツトAを挿入しようとする場合に
は、回動レバー165により小型カセツトAの挿
入ができず、未然に誤挿入による記録再生ができ
ぬ、磁気テープを破損する等の事故を防止し得る
ものである。
上記状態の小型カセツトを収納したアダプタC
を標準型記録再生装置に装着し、記録再生がアダ
プタBの場合と同様に行なわれる。
次にカセツトアダプタCより小型カセツトAを
取出す動作につき説明する。小型カセツトAの収
納時と同様に、操作用蓋143を開蓋すると、ア
ダプタC前面の開閉蓋103が開成し、操作レバ
ー149の操作が可能となる。操作レバー149
を、第11図中実線の位置より二点鎖線の位置
へ、反時計方向に回動操作することにより、第
1、第2ローデイングレバー153,162等が
二点鎖線の位置へと、前述したとは逆の動作が行
なわれる。
操作レバー149の反時計方向の移動により、
操作レバー149と同軸一体に設けたギア166
を介して歯車機構によりギア166の回転をギア
60に伝え、巻取側リールを回転することによ
り、小型カセツトAより引出されている磁気テー
プを小型カセツトA内に巻取る。
歯車機構内には、公知の一方向性クラツチ等に
より操作レバー149が時計方向に回動操作され
たとき、アダプタCが装置に装着されたとき等に
おいては、ギア166とギア60の回転伝達力を
切断する機構が含まれている。
上記の如く、例えば小型のテープカセツトに対
するアダプタを構成することによつて、このよう
なアダプタを用いれば小型のテープカセツトを所
定タイプの記録再生機に装着できるようになり、
しかも小型のテープカセツトは、例えば供給側リ
ールと巻取側リールとの間隔を小さくできるので
小型のものとすることが可能となる。
そして、このように小型にしたテープカセツト
よりテープを引き出し、例えば標準タイプの記録
再生機におけるテープパスとなるようにすること
ができ、さらには小型のテープカセツトの供給側
リールと巻取側リールとの間隔が、記録再生機の
供給側リールデイスクと巻取側リールデイスクと
の間隔と異なつていても、例えば巻取側リールデ
イスクを移動セツトできるようにしておく必要も
なく、記録再生機の駆動力をテープカセツトのリ
ールに良好に伝達でき、磁気テープを良好に走行
させることができるようになる。
又、例えば巻取側リールデイスクを移動可能な
ように構成しなくてもよいので、リールデイスク
の部分の機構が極めて簡単になり、しかもリール
デイスクが故障しにくく、リール駆動機構は耐久
性に富むものとなる。
上述の如く、本考案に係る小型テープカセツト
は、専用の記録再生機には直接装着され、所定タ
イプの記録再生機にはアダプタに収納して装着さ
れる開蓋及び閉蓋の2方向に付勢されたテープ保
護用の開閉蓋を有する小型テープカセツトであつ
て、該テープ保護用の開閉蓋を、開蓋状態におけ
る上面がカセツト上面より該アダプタの上板の厚
さと同程度突出するように開閉可能に支持してな
り、専用の記録再生機に装着されたテープカセツ
トを取出す際には、突出した開閉蓋の一部を閉蓋
部材に衝合させてこの開閉蓋を付勢力に抗して閉
蓋せしめ、一方、カセツトアダプタ内に開蓋して
収納された状態では、この開閉蓋の上面がアダプ
タの上面と略同一平面となるように構成してある
ため、アダプタに装着した状態での記録再生機へ
の装着を安定に且つ確実に行なうことが出来、更
にはこのテープカセツトを専用の記録再生機より
取り出す動作時にテープ保護用開閉蓋の突出部を
利用して開閉蓋を自動的に閉蓋させることが出来
るという等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図a,b,c,d乃至第5図は、本考案に
係る小型テープカセツトの説明図、第6図乃至第
13図は、この小型テープカセツトが収納される
アダプタの実施例の説明図、第14図及び第15
図は小型カセツトの専用記録再生機への装着状態
を説明する図である。 A……小型カセツト全体、B,C……カセツト
アダプタ、1,52……上ハーフ、1l3……円弧
状切欠部、2,51……下ハーフ、2a,28,
29……凹部、2d……誤消去防止爪、2l1,2
l2……切欠部、3……開閉蓋、3a……第1衝合
部、3b……第2衝合部、4,104,118,
120c,137,142,145,152,1
54,157,164……支軸、5a,5b,1
11……切溝、5c,56b,110,116a
……突出部、6……略U字状スプリング、7……
摺動片、8……供給側リール、9……巻取側リー
ル、10……磁気テープ、11a,11b,12
a,12b,64,65……ガイドポール、13
……下フランジ、14,15……凹凸溝、16…
…板バネ、17……供給側リールデイスク挿入用
の孔、18……下ハーフに固着された軸、19…
…ネジ、22……下フランジ、23……歯、2
4,36,37,38,109……切欠部、25
……ブレーキ、25a……シユー部、25b……
ブレーキの他端部、26……下ハーフに一体に形
成された軸、27……スプリング、32,33…
…下ハーフに形成した孔、53……収納部、5
4,55……位置規制用突部、56……環状保持
体、56a……テーパー付中心孔、58,59…
…ピン、60,61,159,163……ギア、
60a……巻取側リールデイスク挿入部、61
a,61b……テーパー、80……供給側リール
デイスク、101,102……ヒンジ、103…
…カセツトアダプタBの開閉蓋、105……スプ
リング、106,119,146,158,16
0……レバー、106a,106b……傾斜カム
面、107……突起、108……爪部、112,
113……案内突起、115……軸、116……
環状ホルダー、117……摺動レバー、120…
…誤消去防止レバー、120a……一端部、12
0b……検出用突起、120d……コイルスプリ
ング、121,122,123,124……切
欠、125,126,127,128……開孔、
129……押圧用スプリング、130……透明プ
レート、131……切欠開孔部、132……カセ
ツトハウジング、133……カセツトハウジング
の底面の突起、134……ローデイングポール、
135……キヤプスタン、136……スプリン
グ、138,151,165……回動レバー、1
38a……押圧部、140,141……ガイドロ
ーラー、143……操作用蓋、144……摺動レ
バー、146,156……L字状のレバー、14
6′,150,155……コネクター、147…
…突起、149……操作レバー、153……第1
ローデイングレバー、161……タイミングベル
ト、162……第2ローデイングレバー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 専用の記録再生機には直接装着され、所定タイ
    プの記録再生機にはアダプタに収納して装着され
    る開蓋及び閉蓋の2方向に付勢されたテープ保護
    用の開閉蓋を有する小型テープカセツトであつ
    て、該テープ保護用の開閉蓋を、その開蓋状態に
    おける上面がカセツト上面より該アダプタの上板
    の厚さと同程度突出するように開閉可能に支持し
    てなり、専用の記録再生機に装着されたテープカ
    セツトを取出す際には、突出した開閉蓋の一部を
    閉蓋部材に衝合させてこの開閉蓋を付勢力に抗し
    て閉蓋せしめ、一方、カセツトアダプタ内に開蓋
    して収納された状態では、この開閉蓋の上面がア
    ダプタの上面と略同一平面となるよう構成した小
    型テープカセツト。
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