JPS626611Y2 - - Google Patents

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JPS626611Y2
JPS626611Y2 JP6706078U JP6706078U JPS626611Y2 JP S626611 Y2 JPS626611 Y2 JP S626611Y2 JP 6706078 U JP6706078 U JP 6706078U JP 6706078 U JP6706078 U JP 6706078U JP S626611 Y2 JPS626611 Y2 JP S626611Y2
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【考案の詳細な説明】 近年、各種の情報信号の高密度記録及びその再
生を情報記録媒体円盤(以下、デイスクと略称さ
れることがある)によつて行なうようにすること
についての開発研究が実用化研究げ盛んに行なわ
れるようになり、これまでにも多くの形式のデイ
スクによる情報信号の記録再生方式が発表されて
来ており、本出願人会社でも、各種の利点が得ら
れる無溝形態のデイスクを用いた情報信号の高密
度記録再生方式に関する開発研究ならびに実用化
研究を推進して、情報信号の読出し(検出)手段
として静電容量値の変化の検出形式を用いたもの
や、磁気ヘツドによる記録再生方式、光学的な再
生方式などについての多くの提案を行なつて来て
いるのである。
ところで、無溝形態のデイスクからの情報信
号、の再生に当つては、情報信号再生素子(再生
素子)が常にデイスクの記録跡に正確に辿つてい
る状態とするためのトラツキング制御手段が必要
とされることはいうまでもなく、再生素子はトラ
ツキング制御系の駆動装置によつて記録跡の巾方
向に駆動変位されるようになされている。また、
デイスクは情報信号の再生に当つて所定の回転数
で正確に回転駆動されるようになされているもの
であるが、デイスクはその製造時、その他各種の
原因によつてどうしても機械的な変形(歪)を有
するものとなされているから、それが再生時に一
定の回転数で回転されていても、デイスクに存在
している前記した機械的な変形によつて記録跡と
再生素子との間の相対速度に変化が生じ、それに
より再生信号中にはいわゆる時間軸誤差(ジツ
タ)が含まれてしまう。
このため、従来からデイスクの再生信号中にお
ける基準信号と標準の信号とを比較して得た時間
軸誤差の補正信号を、再生素子の時間軸誤差補正
制御回路の駆動装置に与え、それにより再生素子
を記録跡の延長方向に駆動変位させて、再生信号
中に時間軸誤差が発生しないようになされてい
る。
したがつて、無溝形態のデイスクからの情報信
号の再生に当つては、時間軸誤差の補正制御とト
ラツキング制御との2つの制御によつて、再生素
子を記録跡の延長方向と、記録跡の巾方向との両
方向へ2次元的に駆動変位させることが必要とさ
れるのであり、本出願人会社でも無溝デイスクか
らの情報信号の再生時に、再生素子を2次元的に
駆動変位させることのできる情報信号再生素子の
駆動装置について、従来から種々研究を続けて来
ており、既に多くの成果を挙げ得ている(例え
ば、特願昭52−35501号(特開昭53−12610号)、
特願昭52−35502号(特開昭53−121611号)、特願
昭52−41151号(特開昭53−125817号)、特願昭52
−119999号(特開昭54−54015号)、特願昭52−
12230号(特開昭54−55401号)、実願昭52−90270
号(実開昭54−18222号)、などを参照されるとよ
い)。
デイスクに摺接した状態でデイスクの情報信号
を読取るようになされる形態の再生素子は、高速
回転を行なつているデイスクとの摺接によつて摩
耗が避けられないから、この形態の再生素子、例
えば再生針、磁気ヘツドなどは、時々交換される
ことが必要とされるのであり、そのために、前記
のように交換することが必要とされる再生素子を
用いている情報信号のピツクアツプ装置において
は、駆動装置の部分に対して再生素子の部分が着
脱容易なものとされていることが望まれる。
この点に鑑み、本出願人会社では先に特願昭52
−12230号(特開昭54−55401号)により、駆動装
置と再生素子とが容易に着脱できるようになされ
た情報信号のピツクアツプ装置を提案しているの
であり、この既提案の情報信号のピツクアツプ装
置の実施により、所期の成果を挙げ得ているので
あるが、その後の研究において既提案装置には多
少の改善すべき点のあることが判明した。
本考案は、上記した既提案の情報信号のピツク
アツプ装置における問題点を解消して、製作容易
で、かつ特性の優れた情報信号のピツクアツプ装
置を提供することを目的としてなされたものであ
つて、以下、添付図面を参照しながら、その具体
的な内容を明らかにする。
まず、既提案の情報信号のピツクアツプ装置に
おける問題点の所在について、既提案の情報信号
のピツクアツプ装置の概要を説明するための斜視
図第1,2図を主として参照して説明する。
第1図には、再生素子15が先端部に取付けら
れたピツクアツプアーム16の基端先端部(ピボ
ツト)16a1,16b1が駆動装置における可動部
Aの支持板3に固着されている2個のピボツト受
9a,9bに圧接状態となされている場合が示さ
れており、また、第2図には駆動装置より離脱さ
れた状態における再生素子側の状態が示されてい
る。
第1図において、駆動装置の可動部Aは、複数
個のコイル1,2…が支持板3に固着されると共
に、前記の支持板3が支持部材10に連結固着さ
れていることによつて、コイルに対する駆動電流
の供給時に直流磁界の発生装置Bによる磁界との
間で生じる駆動力により、Y方向への直動運動
と、Z軸を回動中心とする回動運動とを行なう
(この駆動装置の構成作用などは特願昭52−12230
号(特開昭54−55401号)明細書中に詳記されて
いる)。
支持部材10の両端は支持体11a,11bに
よつて支持されており、支持板3上に取付けられ
た2個のピボツト受9a,9bは、支持部材10
に穿設されている透孔10a,10bを貫通して
外方に突出している。
直流電界の発生装置Bは、外磁路5とポールピ
ース6と永久磁石7,8などからなり、ポールピ
ース6はその先端部が6a,6bの2部分に分か
れており、前記した可動部Aのコイル1は、永久
磁石7とポールピース6aとの間に形成された磁
気空隙中にその一側面が存在しているようにポー
ルピース6aへ遊嵌され、また、前記した可動部
Aのコイル2は、永久磁石8とポールピース6b
との間に形成された磁気空隙中にその一側面に存
在しているようにポールピース6bへ遊嵌されて
いる。
永久磁石7,8はそれぞれのものと対向するポ
ールピース6a,6bとの間の磁気空隙中には磁
界を生じさせ、また、ポールピース6a,6b間
には磁界を生じさせないような状態の直流磁界を
発生装置を構成しうるように着磁されている。
駆動装置において、その可動部Aのコイル1,
2が共に同一方向の同一向きに同一の駆動力で駆
動されるようにそれぞれのコイル1,2に対して
電流が供給された場合には、可動部Aはピツクア
ツプアーム16に取付けられた再生素子をデイス
クにおける記録跡の延長方向(Y方向)、すなわ
ち、時間軸誤差の補正方向へ変位させ、また、前
記のコイル1,2が同一方向で逆向きに同一の駆
動力で駆動されるようにそれぞれのコイル1,2
に対して電流が供給された場合には、可動部Aは
Z軸を回動軸として回動し、ピツクアツプアーム
16に取付けられた再生素子15をデイスクにお
ける記録跡の巾方向(X方向)へと変位させるか
ら、可動部Aのコイル1,2に供給される電流と
して、その大きさと方向とがそれぞれ適当であれ
ば、駆動装置によつて再生素子を2次元的に駆動
することができるのである。
カートリツジ基体21は、ピツクアツプアーム
16を備えたカートリツジ部を駆動装置と着脱す
る際に、第1図中には図示されていない移送体に
設けられたガイド溝中に、その両側辺21a,2
1bを案内させながら、第1図中の矢印27方向
に移動させる。
カートリツジ基体21には、その下面に例えば
ネジ34などの固着手段によつてブラケツト33
が固着されており、このブラケツト33には、ピ
ツクアツプアーム16における各脚の基端部側を
橋絡している取付体35に固着された第1の永久
磁石36と対応して第2の永久磁石37に設けら
れており、また、前記した第2の永久磁石37の
周囲には、第2の永久磁石の厚さよりも厚い非磁
性材料製のガイド板38が設けられている。
そしてガイド板38は、それと永久磁石37と
の間に僅かな間隙が形成されるような関係寸法の
ものとなされている。
前記した永久磁石36,37は同形同大となさ
れ、両者間における磁気的吸引力によつて駆動装
置とピツクアツプアームとの係合、離脱動作や、
再生素子をデイスク面上に所定の接触圧で接触さ
せる動作などを行なう。また、ガイド板38は第
1、第2の永久磁石の磁気的な吸着時における吸
着姿態の規制や、両者の吸着動作の際の案内作用
などを行なう。
ピツクアツプアーム16とカートリツジ基体2
1、及びブラケツト33、ならびに第1、第2の
永久磁石などで構成されたカートリツジ部が駆動
装置から分離された状態においては、ピツクアツ
プアーム16における取付体35に固着されてい
る第1の永久磁石36と、ブラケツト33に取付
けられている第2の永久磁石37とは磁気的に吸
着されて、ピツクアツプアーム16とカートリツ
ジ基体21に取付けられているブラケツト33と
は機械的に1体化されているのである。この状態
において、ピツクアツプアーム16の先端部に取
付けられている再生素子15は、カートリツジの
基体21側に近接した保守姿態となされて、カー
トリツジ部が駆動装置から切離された状態におけ
る再生素子15の保護が良好に行なわれるように
する。
第2図示のような構成のカートリツジ部は、そ
れが駆動装置と結合されることにより第1図示の
ような情報信号のピツクアツプとなされるのであ
るが、駆動装置に対してカートリツジ部が結合さ
れる場合の両者間の結合経過の態様は次のような
ものである。
カートリツジ部におけるカートリツジ基体21
の両側縁21a,21b部分を、情報信号のピツ
クアツプの移送体に設けられているガイド溝に案
内させながら、カートリツジ基体21の矢印27
の方向における27aの向きに押し込んで行く
と、ピツクアツプアーム16の姿態が第1、第2
の永久磁石36,37の磁気的吸着による結合の
状態がガイド板38によつて規制されているため
に、ピツクアツプアーム16における両脚16
a,16bの基端部先端のピボツト16a1,16
b1は、必らず駆動装置の可動部Aに固着されてい
るピボツト受9a,9bの谷受けの部分に対して
当接する。
引続いてカートリツジ部に押し込まれて行くの
につれてピツクアツプアーム16の先端のピボツ
ト16a1,16b1がピボツト受9a,9bを押圧
し、それにより、ピボツト受9a,9bが取付け
られている可動部Aは支持部材10を屈曲させな
がら後方に後退して行く。カートリツジ基体21
をなおも押し込んで行くと、カートリツジ基体2
1に取付けられているブラケツト33に固着され
ている第2の永久磁石37と、ピツクアツプアー
ム16に設けられている取付体35へ固着されて
いる第1の永久磁石36との磁気的吸着による結
合が解除され、それによりピツクアツプアーム1
6はブラケツト33に取付けられている第2の永
久磁石37と、ピツクアツプアーム16側に設け
られている第1の永久磁石36との間の空隙を介
しての磁気的吸引力によつてブラケツト33側に
引きつけられながらも、駆動装置に取付けられて
いるピボツト受9a,9bにピボツト16a1,1
6b1が圧接された状態のままで、駆動装置の可動
部Aが支持部材10の復元に伴ない静止の位置へ
復旧するのにつれてブラケツト33より離れる方
向に移動する。
前記した駆動装置の可動部Aの静止位置への復
旧動作は、第1、第2の永久磁石36,37間に
空隙が生じた瞬間に起こるのであり、したがつ
て、カートリツジ部のカートリツジ基体21が押
し込まれて行き、第1、第2の永久磁石36,3
7間の磁気的な吸着による機械的な結合状態が破
られた瞬間に生じる駆動装置の可動部Aの静止位
置への復旧動作に伴なつて、第1、第2の永久磁
石36,37はそれら相互間の距離が増大してし
まうので、両者がすぐに再び磁気的に吸着して機
械的に一体化された状態となるようなことは起こ
らない。
カートリツジ基体21がなおも押し込まれる
と、ブラケツト33が駆動装置の柱体31に設け
られているストツパ32につき当つて停止する。
このように、カートリツジ基体21が、停止す
るまで押し込まれた場合には、ブラケツト33に
固着された第2の永久磁石37と、ピツクアツプ
アーム16側に設けられている第1の永久磁石3
6とは、互いに所定の空隙を隔てて対向し、その
両者は磁気的吸引力によつて引き合つた状態とな
され、それにより、ピツクアツプアーム16はそ
の基端部の先端のピボツト16a1,16b1が所要
の圧接力を以つてピボツト受9a,9bに圧接さ
れると共に、ピツクアツプアーム16の先端部に
取付けられている再生素子15が、所要の接触圧
でデイスクの盤面に押圧されるようになされるよ
うにする。
次に、第1図示のように駆動装置とカートリツ
ジ部とが結合された状態のものから、カートリツ
ジ部を分離して取出す場合の経過態様について説
明する。
第1図示の状態の情報信号のピツクアツプにお
けるカートリツジ基体21を、図中の矢印方向2
7の27bで示す向きに引張ると、カートリツジ
基体21に取付けられているブラケツト33もカ
ートリツジ基体21と1体となつて移動し、それ
につれてブラケツト33に固着されている第2の
永久磁石37がピツクアツプアーム16側に設け
られている第1の永久磁石36に接近して行く。
第1、第2の永久磁石36,37の間隙が小と
なつて行くと、両者間の磁気的吸引力が急激に増
大し、第1、第2の永久磁石36,37は急速に
磁気的に吸着して、ピツクアツプアーム16側と
駆動装置とは分離される。これらの両永久磁石3
6,37の吸着動作に当り、第2の永久磁石37
の周囲に設けられているガイド板38は、第1、
第2の永久磁石36,37が予め定められた結合
姿態を以つて吸着結合されるのに有効に役立つ。
引続きカートリツジ部を引き出すと、ピツクアツ
プアーム16の部分とカートリツジ基体21と
が、第1、第2の永久磁石36,37によつて機
械的に1体的に結合された第2図示の状態のカー
トリツジ部として、駆動装置とは分離して取り出
されるのである。
さて、上記したカートリツジ部と駆動装置とが
第1、第2の永久磁石36,37による磁気的結
合手段によつて接離自在に構成された情報信号の
ピツクアツプにおいては、ピツクアツプアーム1
6に取付けられている再生素子15をデイスク盤
面に対して所定の接触圧で接触させるための接触
圧の付与機能と、ピツクアツプアーム16の基端
部先端のピボツト16a1,16b1を、駆動装置に
おける可動部Aに取付けられているピボツト受9
a,9bに対して圧接させるための機能との双方
の機能が、カートリツジ部に設けた第1、第2の
永久磁石36,37間の磁気空隙を介しての前記
両者の相互間における磁気的吸引力によつて与え
られるものである。
また、前記した両機能を与えるための構成部分
がカートリツジ部側にまとめられているので、
個々のカートリツジ部をそれぞれ所要の性能のも
のとして作ることができ、さらにカートリツジ部
が駆動装置から分離された状態において、ピツク
アツプアーム16側に設けられた第1の永久磁石
36は、カートリツジ基体21のブラケツト33
に取付けられた第2の永久磁石37の周囲に存在
するガイド板38の開口部によつて第2の永久磁
石37との吸着姿態が規制されて第2の永久磁石
37と磁気的に吸着して固着されるので、ピツク
アツプアーム16はそれが駆動装置側から分離さ
れた状態においても、ふらつくようなこともな
く、カートリツジ基体21に対して常に所定の位
置関係と正しい姿態を保たせることができ、した
がつて、カートリツジ部を駆動装置と結合させる
には、ピツクアツプアーム16における基端部先
端のピボツトを駆動装置側に設けられたピボツト
受9a,9bに対して圧接させることができるの
である。
さらにまた、カートリツジ部と駆動装置とが分
離された状態における第1、第2の永久磁石3
6,37の磁気的な吸着による両者の機械的な結
合時には、ピツクアツプアーム16の先端部に取
付けられた再生素子15が、カートリツジ基体2
1側へ引き寄せられた姿態となるようにピツクア
ツプアーム16を保持し、また、カートリツジ部
と駆動装置とが結合された状態においては第1、
第2の永久磁石36,37が、それらの間に磁気
空隙を介在させた状態で磁気的吸引力により互い
に引き合つて結合しているようになされるが、こ
の時にはピツクアツプアーム16の先端部に取付
けられた再生素子15は、カートリツジ部におけ
るブラケツト33に固着された第2の永久磁石3
7と駆動装置側のピボツト受9a,9bとの取付
位置の差によつて、カートリツジ基体21から離
隔されるような姿態となつて、再生素子15をデ
イスクの盤面上へ所定の接触圧で接触させること
ができるから、カートリツジ部が駆動装置側から
分離された状態においては再生素子15やリード
線29などの保護が完全に行なわれ、またカート
リツジ部と駆動装置とを結合させた場合にはデイ
スクに面振れや振動があつても再生素子15がデ
イスク面から離れることもなく記録跡上を正確に
辿ることができる。
ところが、第1図示の既提案装置においては、
カートリツジ部と駆動装置との結合時における両
者の相対的関係の規制は、前述のように駆動装置
側に設けられたネジ32の前面とブラケツト33
の面を当接状態とさせることによつて行なわれて
いるが、前記したブラケツト33が取付けられて
いるカートリツジ基体21が駆動装置と結合され
た状態においてカートリツジ基体21は、第1図
中には図示されていない移送体に対して第4図に
示されているようなバネ12と切欠部13との嵌
合手段によつて互いに結合されるようになされて
いたから、前記のバネ12と切欠部13との間に
少しでもガタが存在すると、それが直ちにブラケ
ツト33とネジ32との間の当接状態にガタとし
て現われてしまい、その結果、ブラケツト33に
固着されている第2の永久磁石37と、ピツクア
ツプアーム16側に固着されている第1の永久磁
石36との磁気空隙の寸法に変化を与えて、再生
素子15とデイスクとの間の接触圧の大きさや、
ピボツト16a1,16b1とピボツト受9a,9b
との間の押圧力の大きさに変化を与えてしまうこ
とが問題となつた。
すなわち、カートリツジ基体21と移送体との
結合の態様が、第4図示のようなカートリツジ基
体21に設けられた切欠部13に対するバネ12
の嵌合によつて行なわれているよなものであつた
場合には、切欠部13とバネ12との間には必ら
ず多少の遊びが存在しており、また、カートリツ
ジ基体21の両側縁21a,21bが挿入される
移送体側の案内溝(移送体24に設けられたガイ
ドベース32に構成された案内溝25として第9
図中に示されているようなもの)とカートリツジ
基体21との係合関係にも遊びの存在が前提とな
されているから、カートリツジ部と駆動装置とが
結合された場合におけるカートリツジ基体21の
案内溝内での姿態は、前記した遊びの範囲内で変
化したものとなつており、それにつれて、カート
リツジ基体21に取付けられているブラケツト3
3とネジ32との当接の状態も変化したものとな
る。
そして、第2の永久磁石37はブラケツト33
に固着されているものであるから、ピツクアツプ
16側に取付けられている第1の永久磁石36と
第2の永久磁石37との相対的な位置関係も、移
送体へのカートリツジ基体21の装着態様に応じ
て変化し、上述したような問題点が生じるのであ
る。なお、第3図はカートリツジ部と駆動装置の
結合状態を示す一部横断平面図である。
本考案は、既提案の情報信号のピツクアツプ装
置における上記のような問題点のない情報信号の
ピツクアツプ装置を提供することを目的としてな
されたものであり、以下、第5図以降の添付図面
に示されている実施態様のものを例にとつて、そ
の具体的内容を明らかにする。
第5図は本考案の情報信号のピツクアツプ装置
の一実施態様のものの斜視図であつて、この第5
図にはカートリツジ部と駆動装置とが結合された
状態が示されており、また、第6図はカートリツ
ジ部と駆動装置とを分離した状態での斜視図、第
7図は駆動装置の一部分解斜視図、第8図乃至第
10図は情報信号のピツクアツプ装置の使用態様
を説明する斜視図(第8図)と縦断側面図(第9
図、第10図)である。なお、第5図及び第6図
においては、駆動装置の一部を破砕して内部の構
造が示されるようにしてある。また、第5図乃至
第10図の各図において、既述した第1図示の既
提案装置における各構成部分に対応する各構成部
分には、第1図中で使用した図面符号と同一の図
面符号が使用されている。
第5図示の本考案の情報信号のピツクアツプ装
置において、その駆動装置部分は第7図示の分解
斜視図に示されているようなものが使用されてい
る。すなわち、第7図において、可動部Aの支持
板3と支持部材10とは剛性の連結体14によつ
て結合されており、可動部Aの直動運動時におい
ては支持部材10が弓形状に変形し、また、可動
部Aの回転運動時においては支持部材10げS字
状に変形して、支持板3に固着されている2つの
ピボツト受9a,9bに、その基端部先端のピボ
ツト16a1,16b1が圧接されているピツクアツ
プアームにおける先端に固着された再生素子15
の所定の方向に変位駆動する。
支持板3に固着されている2つのピボツト受9
a,9b内で、一方のもの9aは谷受けのピボツ
ト受であり、また、他方のもの9bは円錐状の凹
みを有する構成のピボツト受となされている。こ
れにより、駆動装置に対するカートリツジ部の装
着動作時におけるピツクアツプアーム16の基端
部先端のピボツト16a1,16b1とピボツト受9
a,9bとの圧接の態様が迅速に正確に相互関係
となされうるのである。
17はカバー、18は前面板であつて、この前
面板18にはピツクアツプアーム16の基端部先
端のピボツト16a1,16b1が通過できるような
透孔18a,18bが穿設されている。前面板1
8はそれを非磁性材料で作つてもよいが、それを
強磁性材料製のものとすると、磁気シールド効果
も加わつて、強力な直流磁界が存在する駆動装置
内に、外部から鉄粉等が入り込むことを有効に阻
止できる。また、前面板18に穿設された透孔1
8a,18bは、カートリツジ部と駆動装置との
装着動作が急速に行なわれた際にピツクアツプア
ーム16に大きな振れが生じても、その孔の縁に
ピボツト16a1,16b1の外周部分が衝き当るこ
とによつて前記の振れが良好に制限されるように
することに有効に役立つ。
前面板18には永久磁石19が固着されてお
り、この永久磁石19は駆動装置に対してカート
リツジ部が装着された際に、カートリツジ部のカ
ートリツジ基体21に取付けられたブラケツト3
3における駆動装置に面する側(もしくは前記の
ブラケツト33における駆動装置に面する側の面
上に新らたに固着された結合用の永久磁石)と磁
気的吸着作用によつて結合しうるようになされて
いる。
したがつて、カートリツジ部のカートリツジ基
体21の両側縁を移送体24におけるガイドベー
ス23に設けられた案内溝25に沿つて挿入し
て、(第9図、第10図参照)カートリツジ部を
駆動装置へ装着させた時に、カートリツジ部のカ
ートリツジ基体21におけるブラケツト33と、
駆動装置における前面板18に取付けられている
永久磁石19とが磁気的に吸着することにより、
カートリツジ部と駆動装置とが強固に結合され
る。したがつて、ガイドベース23における案内
溝25とカートリツジ基体21との間に存在して
いる遊びによつて、カートリツジ基体21をガイ
ドベース23へ挿入した時に、カートリツジ基体
21が正しくない挿入姿態となされていても、カ
ートリツジ基体21におけるブラケツト33と駆
動装置における前面板18の永久磁石19とが磁
気的に吸着されることによつて、カートリツジ部
と駆動装置とは常に正しい結合姿態で結合される
のである。
すなわち、第6図示のようにブラケツト33に
固着されている第2の永久磁石37とピツクアツ
プアーム側の取付体35に固着されている第1の
永久磁石36とが吸着された状態とされているカ
ートリツジ部を駆動装置に装着するべく、カート
リツジ部のカートリツジ基体21をガイドベース
23の案内溝25に沿わせて挿入して行くと、ピ
ツクアツプアーム16における各脚16a,16
bのピボツト16a1,16b1が、駆動装置の前面
板18の透孔18a,18bを通過して、支持板
3に固着されているピボツト受9a,9bの傾斜
面上に当接する。
この状態からカートリツジ基体21をさらに挿
入して行くと、ピツクアツプアーム16のピボツ
ト16a1,16b1が、ピボツト受9a,9bの中
心部へと移動しなからピボツト受9a,9bを介
して可動部Aを押すために、支持部材10が弓形
に変形して可動部Aを後退させる。カートリツジ
基体21がさらに挿入されるとカートリツジ基体
21に取付けられているブラケツト33に固着さ
れている第2の永久磁石37とピツクアツプアー
ム16側の取付体35に固着されている第1の永
久磁石36との磁気的な結合が解除され、それに
よりピツクアツプアーム16は、ブラケツト33
に取付けられている第2の永久磁石37とピツク
アツプ側に設けられている第1の永久磁石36と
の間の空隙を介しての磁気的吸引力によつてブラ
ケツト33側に引きつけられながらも駆動装置に
取付けられているピボツト受9a,9bにピボツ
ト16a1,16b1が圧接された状態のままで、駆
動装置の可動部Aが支持部材10の復元に伴なつ
て静止の位置へ復旧するのにつれてブラケツト3
3より離れる方向に移動する。
それと同時に、カートリツジ基体21に取付け
られているブラケツト33が、駆動装置の前面板
18に固着されている結合用の永久磁石19によ
つて磁気的に吸引されるために、急激に駆動装置
側へと移動して、ブラケツト33は永久磁石19
に磁気的に吸着される。このブラケツト33と永
久磁石19との磁気的な結合動作は、前記した第
1、第2の永久磁石36,37が分離した直後の
短かい時間内に衝撃的に行なわれるために、第
1、第2の永久磁石36,37の間隔が急激に正
規の間隔へとなされると共に、ブラケツト33と
永久磁石19との衝撃的な結合動作は、それまで
の経過中に、ピボツト16a1,16b1がピボツト
受9a,9bの傾斜面上に引掛つている状態にあ
つたとしても、そのピボツトを急激にピボツト受
9a,9bの中心部へと強制的に移動させるのに
役立つのであり、したがつて、ピボツト受9a,
9bとしてその傾斜面に鏡面研磨が施こされてい
ないものを使用しても、ピボツト16a1,16b1
は前述の衝撃的な結合動作によつて、必らずピボ
ツト受9a,9bの中心の部分へと確実に導かれ
るという利点が得られる。ピボツト受9a,9b
として、例えばジユラルミンやY合金、または陽
極酸化処理の施こされたアルミニウムなどを用い
て、壁面のなす角度が90度のものとし、また、ピ
ボツト16a1,16b1としてステンレスまたは熱
処理された鉄を用いた場合には、ピボツト受9
a,9bの壁面に特に鏡面仕上げを施こさなくて
も、ピボツト16a1,16b1はピボツト受9a,
9bの底部に確実に案内されることが確められて
いる。
なお、第8図乃至第10図において、22は矢
印R方向に所定の回転数で回転駆動されているデ
イスクを示している。
以上、詳細に説明したところから明らかなよう
に、カートリツジ部と駆動装置とが装着される際
におけるカートリツジ部と駆動装置との結合が、
カートリツジ基体21に取付けたブラケツト33
(またはブラケツト33に固着した結合用の永久
磁石)との磁気的な吸着によつて行なわれるよう
になされた本考案の情報信号のピツクアツプ装置
では、既提案の情報信号のピツクアツプ装置にお
いて問題とされた欠点が良好に解消できる他、ピ
ツクアツプアームのピボツト16a1,16b1とピ
ボツト受9a,9bとの正確な当接状態を良好に
実現することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は既提案の情報信号のピツクアツプ装置
の斜視図、第2図は同上カートリツジ部の斜視
図、第3図は同上一部の横断平面図、第4図は同
上一部の縦断平面図、第5図は本考案の情報信号
の一実施態様のものの斜視図、第6図は同上分解
斜視図、第7図は駆動装置の分解斜視図、第8図
乃至第10図は使用状態における斜視図(第8
図)、一部縦断側面図(第9図、第10図)であ
る。 A……可動部、B……直流磁界の発生装置、
1,2……コイル、3……支持板、9a,9b…
…ピボツト受、10……支持部材、11a,11
b……支持体、12……バネ、13……切欠部、
14……連結体、16……ピツクアツプアーム、
16a1,16b1……ピボツト、18……前面板、
19……永久磁石、21……カートリツジ基体、
23……ガイドベース、24……移送体、25…
…案内溝、33……ブラケツト、36……第1の
永久磁石、37……第2の永久磁石。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 情報記録媒体円盤面に対して所定の接触圧で摺
    接しながら、情報記録媒体円盤における渦巻状あ
    るいは同心円状の記録跡を追跡して、記録跡中の
    情報信号を読取るようになされている再生素子が
    一端部に固着されていると共に、他端部に駆動装
    置との結合用の2つのピボツトを有するピツクア
    ツプアームを備えたカートリツジ部と、前記した
    再生素子をピツクアツプアームを介して情報記録
    媒体円盤上で所定方向に駆動変位させるべく設け
    られた駆動装置とを備えた情報信号のピツクアツ
    プ装置において、ピツクアツプアームの他端部に
    設けられた2つのピボツトが駆動装置の可動部に
    固着されている2つのピボツト受に圧接された時
    に、カートリツジ部と駆動装置とを一体的に結合
    させるための磁気的結合手段を、カートリツジ部
    におけるピツクアツプアームの支持用ブラケツト
    と駆動装置における前面部とに構成させてなる情
    報信号のピツクアツプ装置。
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