JPS6265406A - アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はアルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液（
以下電解液という）に関するものである。

従来の技術 化成したエツチドアルミニウム箔と陰極箔をセパレータ
紙を介して巻回したコンデンサ素子に電解液を含浸し、
この素子をゴムバッキングを用いてアルミニウムケース
に収納した構造をもつアルミニウム電解コンデンサの駆
動用電解液としては、従来エチレングリコールと水から
なる混合溶媒にカルボン酸のアンモニウム塩などを溶質
としたものが知られている。

発明が解決しようとする問題点 エチレングリコールと水からなる混合溶媒にカルボン酸
のアンモニウム塩などを溶質とした電解液は、低温にお
いて粘度が上昇してコンデンサの低温特性を悪化させる
。また高温雰囲気中の負荷試験において、コンデンサの
陽極酸化皮膜および陰極箔などが水と反応して水素ガス
を発生し、コンデンサ内の圧力が増加して破壊に至る場
合があった。

問題点を解決するための手段 本発明は上述の問題点を解消するため、Ｔ−ブチロラク
トン５０〜９７ｗｔ％とエチレングリコール５０−ｗｔ
％とからなる混合溶媒に対し５〜２０ｗｔ％のマレイン
酸を添加し、トリエチルアミンによってｐＨを３〜７．
５の範囲内に調整したことを特徴とするアルミニウム電
解コンデンサの駆動用電解液である。

作用 アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液として、Ｔ
−ブチロラクトンとエチレングリコールからなる混合溶
媒に溶質としてマレイン酸を添加し、トリエチルアミン
によってｐＨを３〜７．５に調整することによって、低
温においても比抵抗の上昇によるコンデンサの特性低下
を抑え、また電解コンデンサの高温における信頼性試験
においても安定した特性を示す。

実施例 以下、本発明の具体的実施例について説明する。

第１表に実施例として本発明の電解液（試料記号Ａ、Ｂ
ＳＣ）と比較のための従来の電解液（試料記号Ｄ）のそ
れぞれ電解液の組成比、同電解液の３０℃における比抵
抗および同電解液の一５５℃における比抵抗を示す。

第２表に上記電解液（試料記号Ａ、ＢＳＣ，Ｄ）を各々
用いたアルミニウム電解コンデンサの低温特性結果を示
す、コンデンサ試料は何れも定格３５Ｖ、２２０μＦの
アルミニウム電解コンデンサである。

第２表 第３表に上記電解液（試料記号Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄ）を用い
たコンデンサの１０５℃雰囲気中での高温負荷状、験結
果を示す。

第３表 上述の実施例から明らかなように本発明のＴ−ブチロラ
クトンとエチレングリコールからなる混合溶媒に溶質と
してマレイン酸を添加し、トリエチルアミンによってｐ
Ｈを３〜７．５に調整した電解液（試料記号Ａ、Ｂ、Ｃ
）を用いたアルミニウム電解コンデンサ（試料群番号１
．２．３および５．６．７）では、低温特性さらに高温
負荷試験の特性を著しく改善することが実証された。

なお、種々の実験の結果より、本発明の電解液の溶媒に
おいてエチレングリコールが５０ｗｔ％を越える量では
低温特性に低下が生じ、３ｗｔ％未満では高温負荷試験
における容量変化率が大となる。

また混合溶媒に対しマレイン酸が５ｗｔ％未満では比抵
抗が高く損失角の正接が増大し、２０ｗｔ％を越える量
では、火花発生電圧の低下が生じる。

さらに本発明の電解液のｐＨは３未満あるいは７．５を
越えた場合には漏れ電流が増大し、高温負荷寿命特性の
低下をもたらす。

また上述の実施例の他、Ｔ−ブチロラクトン、エチレン
グリコール、マレイン酸およびトリエチルアミンの混合
比を限定した範囲内で種々調合比を変えて繰り返し実験
したが同様な結果が得られた。

発明の効果 以上のように本発明に係るアルミニウム電解コンデンＦ
、動用電解液は従来のものに比へ、低温から高温に至る
まで極めて安定した特性を維持し、信鯨性の高い電解コ
ンデンサを提供することが可能となり、工業的ならびに
実用的価値の大なるものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　γ−ブチロラクトン５０〜９７ｗｔ％とエチレングリ
   コール５０〜３ｗｔ％とからなる混合溶媒に、溶質とし
   て該混合溶媒に対し５〜２０ｗｔ％のマレイン酸を添加
   し、トリエチルアミンによってｐＨを３〜７．５の範囲
   内に調整してなるアルミニウム電解コンデンサの駆動用
   電解液。