JPS6260799B2 - - Google Patents

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JPS6260799B2
JPS6260799B2 JP58175352A JP17535283A JPS6260799B2 JP S6260799 B2 JPS6260799 B2 JP S6260799B2 JP 58175352 A JP58175352 A JP 58175352A JP 17535283 A JP17535283 A JP 17535283A JP S6260799 B2 JPS6260799 B2 JP S6260799B2
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JP
Japan
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thin film
dielectric
film
film layer
voltage
Prior art date
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Expired
Application number
JP58175352A
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English (en)
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JPS6068589A (ja
Inventor
Yosuke Fujita
Takao Toda
Tomizo Matsuoka
Atsushi Abe
Koji Nitsuta
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電場発光をする薄膜発光素子に関す
る。
従来例の構成とその問題点 交流電界の印加により発光する薄膜EL(エレ
クトロルミネセンス)素子は螢光体薄膜層の片面
ないし両面に誘電体薄膜層を設け、これを二つの
電極層ではさむ構造で高輝度が得られている。誘
電体薄膜層が1層の素子は、構造が簡単で、駆動
電圧が低いという特徴をもつている。誘電体薄膜
層が二層の素子は、絶縁破壊を起こしにくく、輝
度が特に高いという特徴をもつている。螢光体材
料としては、活物質を添加したZnS、ZnSe、およ
びZnF2等が知られており、特にZnSを母体とし
Mnを発光中心として添加した素子では、最高
3500〜5000cd/m2の輝度が達成されている。誘
電体材料はY2O3、SiO、Si3N4、Al2O3、および
Ta2O5等が代表的なものである。ZnSは厚さ500〜
700nm、比誘電率が約9で、誘電体薄膜は厚さ
400〜800nm、比誘電率が4〜25である。交流駆
動する場合、素子に印加された電圧はZnS層と誘
電体薄膜層に分圧され、前者には4〜6割程度し
かかからない。発光に必要な電圧は見掛け上高く
なつている。ZnS層の両面に誘電体薄膜層を設け
た素子においては、数KHzのパルス駆動で200V
以上の電圧がかけられているのが現状である。こ
の高電圧は駆動回路に多大な負担をおわせてお
り、特別な高耐圧集積回路(IC)が必要とな
り、コストアツプにもつながるものである。
一方駆動電圧を下げるために、高誘電率をもつ
PbTiO3やPb(Ti1-xZrx)O3等を主成分とした薄
膜を誘電体薄膜層に用いることが提案されてい
る。これらの薄膜は比誘電率(以下εrと記す)
が100以上ある反面、絶縁破壊電界強度(以下Eb
と記す)が0.5MV/cmと小さいので、従来用いら
れて来た誘電体材料に比べて膜厚を大幅に厚くす
る必要がある。高輝度の素子の場合、ZnS層の厚
さが0.6μm程度は必要で、素子の信頼性の面か
ら上記誘電体薄膜層の厚さは1.5μm以上必要と
なる。膜厚を厚くすると、基板温度が高いため
に、膜中の粒子が成長する。このため膜が白濁し
て光の透過率が下る。このような白濁膜を用いた
EL素子は、X−Yマトリツクス等にした場合、
非発光のセグメントまでも、他セグメントの発光
を散乱することによりクロストークを生じるとい
う難点がある。
発明の目的 本発明は輝度がこれまでのEL素子と同等以上
であつて駆動電圧の低い薄膜EL素子を提供する
ことを目的とする。
発明の構成 本発明は誘電体層にεrとEbが大きな一般式
AB2O6で表わされる複合酸化物を主成分とする誘
電体層を用いることにより、上記目的を達成でき
たものである。ここでAはPb、Ca、Sr、Ba、Cd
のうち少なくとも1種を、またBはTa、Nbのう
ちの少なくとも1種を表わす。
交流駆動薄膜EL素子において、誘電体層にか
かる電圧は、誘電体薄膜層における膜厚tiと、
電界強度Eiとの積ti・Eiである。ti・Eiが小
さいほど螢光体薄膜層に有効に電圧が印加されて
いる。素子が絶縁破壊を起こさずに安定に動作す
るには、tiは誘電体薄膜層のEbに反比例すると
考えてよい。Eiは螢光体薄膜層における電界強
度Ezと比誘電率εzと誘電体薄膜層のεrより、
i=Ez・εz/εrという関係にある。Ezおよび
εzは一定とすれば、Eiはεrに反比例する。した
がつて、ti・EiはおおまかにEbとεrの積Eb
εrに反比例すると言える。Eb・εrが大きない
ほど誘電体薄膜層として優れているわけである。
本発明において用いられる一般式AB2O6で表わ
される複合酸化物薄膜はEb・εiが従来の材料よ
り大きくEL用誘電体薄膜として優れたものであ
る。ここで、AはPb、Cd、Ba、Sr、Caの2価金
属元素のうちの少なくとも1種、BはTa、Nbの
いずれか一方または両方である。これらの複合酸
化物のバルクのεrは大きく、たとえばPbNb2O6
は300、PbTa2O6も300、(Pb0.55Sr0.45)Nb2O6
1600の値が報告されている。薄膜にした場合に
は、バルクと同じεrを得ることは困難である
が、40以上のεrはスパツタリングにより容易に
得られる。また、薄膜のEbは2×106V/cm以上
と高い。これらの薄膜のEb・εrは80×106V/cm
以上の値となる。従来用いられてきた材料のE
b・εrは、たとえばY2O3では約50×106V/cm、
Al2O3では30×106V/cm、Si3N4では70×106V/
cmであるのに比較して、本発明において用いられ
るAB2O6で表わされる複合酸化物薄膜が優れてい
ることがわかる。
この優れた性質は2価金属元素酸化物や5価金
属酸化物では得られない性質である。たとえば
PbOやCdOは電気抵抗が低く絶縁体とは言えない
材料であり、当然耐圧は非常に低い。CaO、
SrO、BaOは化学的に安定な薄膜を作ることが不
可能で、耐圧が低く実用的でない。一方、Nb2O5
薄膜も電気抵抗力が低く、耐圧も非常に低い。
Ta2O5薄膜は以上の材料に比べるとかなりよい特
性をもつものであるが、εrが25程度であり、耐
圧も1.5×106V/cm以上の値は陽極酸化膜の化成
時の極性方向でしか得にくいものである。
本発明は、2価金属元素酸化物と5価金属元素
酸化物の複合させたAB2O6の組成を有する複合酸
化物が優れた性質を有することを見い出したこと
にもとづいている。なかでもAB2O6のA元素が
PbであるところのPbTa2O6とPbNb2O6はEb・εr
が150×106V/cm、120×106V/cmあり非常に優
れたEL用薄膜材料である。これらの薄膜は、セ
ラミツクスをターゲツトとし、RFスパツタリン
グにより形成する。基板温度が高ければ高いほ
ど、εrの高い薄膜が得られる。Ebは基板温度が
約400℃以下ではほぼ一定の値であり、それ以上
に加熱する少しずつ減少して行く。Eb・εrの値
がもつとも大きくなるのは、基板温度が400℃前
後である。この温度域であるならば、螢光体薄膜
層に悪影響も及ぼさないし、ガラス基板も熱的な
変形等の問題もなしに使用できる。また、上記一
般式AB2O6で表わされる薄膜層も粒成長による白
濁化はまつたく起らない。
実施例の説明 次に本発明の実施例を図面を用いて説明する。
なお、ここでは比較のために、従来例もあわせ
て説明する。
従来例を第1図に、また本発明の一実施例を第
2図にそれぞれ示すように、ITO(インジウム錫
酸化物)よりなる透明電極2,12の付与された
ガラス基板1,11上に、厚さ40nmのY2O3
3,13を電子ビーム蒸着した。この上にZnSと
Mnを同時蒸着しZnS:Mnの螢光体層4,14を
形成した。膜厚は600nmである。熱処理は真空
中580℃で1時間行なつた。この素子を5分割
し、そのうちの素子1は、比較用の従来例とし
て、第1図に示すように、400nmの厚さのY2O3
膜5を形成した。一方、本発明の一実施例として
素子2には、第2図に示すように、ZnS:Mnの
保護用に厚さ30nmのTa2O5膜15を電子ビーム
蒸着し、その上にPbNb2O6のセラミツクスをター
ゲツトに用いてマグネトロンRFスパツタリング
によりPbNb2O6膜16を形成した。スパツタリン
グ雰囲気は、O2:Ar=1:4で圧力は0.6Paであ
る。基板温度は420℃、膜厚は700nmである。ま
た本発明の他の実施例として素子3には、ターゲ
ツトとしてPbNb2O6のかわりにPbTa2O6を用い、
他は素子2の場合と同一の条件にし、PbTa2O6
を形成した。膜厚は700nmである。
本発明のもう一つの実施例としては、素子4に
はターゲツトとしてPbNb2O6のかわりにBaTa2O6
を用い、他は素子2の場合と同一の条件にして、
BaTa2O6膜を形成した。膜厚は500nmである。
さらに本発明の実施例として、素子5にはター
ゲツトとしてPbNb2O6のかわりにSrTa2O6を用
い、他は素子2の場合と同一の条件にして、
SrTa2O6膜を形成した。膜厚は450nmである。
以上の条件で作製したPbNb2O6膜とPbTa2O6
膜、BaTa2O6膜、SrTa2O6膜の特性は、Ebがそ
れぞれ2.2×106V/cm、2.6×106V/cm、4.2×
106V/cm、4.5×106V/cmεrがそれぞれ70、48、
25、22である。そして、一方膜の白濁は認められ
なかつた。
なお第1図、第2図に示すように、光反射Al
電極6,17としてAlの薄膜を蒸着した。
以上のようにして作製されたEL素子は、5KHz
の正弦波駆動をしたところ、素子1では約150V
で輝度がほぼ飽和し、素子2では100Vで、素子
3では110Vで、素子4では125Vで、素子5では
125Vで輝度がほぼ飽和し安定に発光した。飽和
輝度は3素子ともに約3000cd/cm2であつた。
発明の効果 本発明の薄膜発光素子は、従来素子に比べて駆
動電圧が低く、安定に動作するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の薄膜発光素子の断面図、第2図
は本発明の一実施例である薄膜発光素子の断面図
である。 1,11……ガラス基板、2,12……透明電
極、3,13……Y2O3膜、4,14……ZnS:
Mn膜、5……Y2O3膜、15……Ta2O5膜、16
……PbNb2O6膜、17……Al電極。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 螢光体薄膜層の少なくとも一方の面上に誘電
    体薄膜層が設けられるとともに、少なくとも一方
    が光透過性を有する、二つの電極層により、上記
    薄膜層に電圧が印加されるよう構成され、上記誘
    電体薄膜層が、一般式AB2O6で表わされ、上記一
    般式中のAがPb、Ca、Sr、BaおよびCdよりなる
    グループのなかから選ばれた少なくとも一種であ
    り、BがTaおよびNbのうちの少なくとも一種で
    ある複合酸化物を主成分とする誘電体からなるこ
    とを特徴とする薄膜発光素子。
JP58175352A 1983-09-22 1983-09-22 薄膜発光素子 Granted JPS6068589A (ja)

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JP58175352A JPS6068589A (ja) 1983-09-22 1983-09-22 薄膜発光素子

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JPS6068589A JPS6068589A (ja) 1985-04-19
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JPS63994A (ja) * 1986-06-18 1988-01-05 松下電器産業株式会社 薄膜電場発光素子の製造法

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