JPS6260061B2 - - Google Patents

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JPS6260061B2
JPS6260061B2 JP59195932A JP19593284A JPS6260061B2 JP S6260061 B2 JPS6260061 B2 JP S6260061B2 JP 59195932 A JP59195932 A JP 59195932A JP 19593284 A JP19593284 A JP 19593284A JP S6260061 B2 JPS6260061 B2 JP S6260061B2
Authority
JP
Japan
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tray
section
signal
cell
pipette
Prior art date
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Expired
Application number
JP59195932A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6174570A (ja
Inventor
Hiroyasu Funakubo
Shinichi Myake
Yoshikazu Nishiwaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP19593284A priority Critical patent/JPS6174570A/ja
Priority to PCT/JP1985/000519 priority patent/WO1986001824A1/ja
Priority to DE8585904852T priority patent/DE3586892T2/de
Priority to EP85904852A priority patent/EP0195088B1/en
Publication of JPS6174570A publication Critical patent/JPS6174570A/ja
Publication of JPS6260061B2 publication Critical patent/JPS6260061B2/ja
Priority to US07/437,287 priority patent/US5106584A/en
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  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、数種の細胞または微生物を含む細胞
群または微生物群の中から目的とする細胞を効率
的に選別することができる細胞選別装置に関する
ものである。
〔従来の技術〕
単クローン抗体は、抗体化学、抗原化学におけ
る分子構造、遺伝子或はこれらの機能の研究に、
薬理学におけるホルモン、神経伝達物質の受容体
の研究に、その他ウイルス学、寄生虫学、細菌学
に利用されるものである。また、診断において、
免疫不全症の分子生化学的解析或は抗原(悪性腫
瘍等)の検出などにも使用され、更に治療におい
ては、臓器移植(組織適合性)への応用、受動免
疫(抗体の注射)、悪性腫瘍に対する治療などに
おいて使用される。
上述の様に単クローン抗体は応用分野が広範に
わたつている。
単クローン抗体などの分泌物は、その産生細胞
から得られるものであるが、従来、単クローン抗
体産生細胞を選別し、生産する方法として、例え
ば以下の方法がある。
脾細胞(2.5×108個)、腫瘍細胞(2.5×107個)
などをポリエチレングリコールを融合促進剤とし
て細胞融合し、遠心後融合液を捨ててHAT培養
液(Hypoxanthine Aminopferin及びThymidine
を含む培養液)を加えて細胞を分散させる。然る
後、分散して得られた細胞液をトレイに複数設け
られたウエルに例えば0.2mlずつ分注し、次い
で、CO2インキユベータ(培養器)内で2週間培
養する。この培養によつて、融合していない細胞
は死滅し、融合細胞は増殖される。
融合細胞が増殖しているかどうかは、コロニー
の有無によつて観察され、融合細胞が増殖してい
ると認められたウエルについて、エライザ
(ELISA:Enzyme Iinked immuno sorbent
assay)検出用トレイに、培養上清液を分取、分
注する。その後、分取した培養上清液中に、目的
の抗体が含まれているかどうかをELISAによつ
て検出する。このとき、前記細胞液が分注された
ウエルが例えば480個であつたものが、目的の抗
体を産生しているのは、通常、5ウエル程度にな
る。
目的の抗体を産生しているウエルの細胞液に、
顕微鏡によつて個数がカウントできる程度に希釈
液を加え、細胞を一様に分散させる。(初期希
釈)。次に、初期希釈を行つた細胞液の一部を血
算板上により、顕微鏡観察によつて個数をカウン
トし、細胞液中に含まれる全細胞数を算出する。
算出された細胞個数より、0.2mlずつウエルに
分注したときに、3ウエルに1個が分注されるよ
うに希釈する(細胞液希釈)。この細胞液希釈
は、単クローンとするために、1ウエルに2個以
上の細胞が分注されないよう、確率を高めるため
のものである。
その後、細胞が増殖するためには、ある程度ま
とまつた数であることが必要であることから、抗
体産生力のない胸腺細胞が加えられる。
以上の操作(HAT培養液を加え細胞を分散さ
せ、その細胞液をウエルへ分注してから胸腺細胞
の添加までの操作、この一連の操作をリミツテイ
ング・デイルージヨンと称せられる)を2回繰り
返して、単クローンである確率を高め、得られた
単クローン抗体産生細胞を大量培養し、単クロー
ン抗体を大量に生産する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来、上述の様に、細胞融合を行つた細胞群の
うちから、人手によつて単クローン抗体産生細胞
の選別が行われているが、目的の単クローン抗体
産生細胞が得られる確率が低いこと、得られた細
胞の安定性が低いこと(即ち死滅しやすい)、及
び選別作業中に雑菌が混入する危険性があるなど
の問題点があり、高い活性をもつ単クローン抗体
を大量に産生する細胞を選別しようとすると、漠
大な数の融合細胞から選別していく必要がある。
更にまた、この選別作業には高度の技術が必要
であり、この技術を取得するためには通常1〜2
年の教育期間が必要なため、単クローン抗体産生
細胞の選別ができる技術者は極めて少数である。
このため、一連の実験によつて扱える細胞の数は
限られてしまい、目的の単クローン抗体産生細胞
が得られる確率は低く、また得られても抗体産生
能が低いという結果しか得られず、単クローン抗
体応用における阻害要因となつている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上述の問題点を解決するために為さ
れたもので、その要旨は分取分注部、トレイ搬送
部、培養部、アツセイ部、細胞個数計測部、単離
分注部、及びコントロールから成る細胞選別装置
であつて、前記分取分注部はピペツトと該ピペツ
トを把持するマニピユレータと前記ピペツトによ
り液体を一定量吸引吐出するためのポンプからな
り、前記トレイ搬送部は前記トレイを乗せるトレ
イ台と該トレイ台を前記分取分注部、培養部、ア
ツセイ部及び単離分注部における所定位置に搬送
するための駆動手段からなり、前記培養部は前記
トレイを複数収納するトレイストツクを具備し、
前記細胞個数計測部は顕微鏡と該顕微鏡下の位置
までプレパラートを移動する駆動モータと観察し
た細胞個数を計 する制御回路からなり、前記単
離分注部は希釈容器からなる希釈部と該希釈部に
おける細胞溶液を通過させる細管と該細管内を通
過する細胞を検出する検出部からなり、コントロ
ーラはピペツトの先端を細胞溶液容器中及び搬送
部トレイ台上にあるトレイに設けられたウエル上
に移動させる信号をマニピユレータに発信する手
段と、ピペツトに溶液を注入及び吐出させる信号
を前記ポンプに発信する手段と、トレイを乗せた
前記搬送部トレイ台を前記培養部トレイ台前に移
動させる信号をトレイ搬送部の駆動手段に発信す
る手段と、トレイを培養部トレイ台とトレイスト
ツク間で移動する信号を培養部トレイ台に発信す
る手段と、ピペツトの先端を培養後のトレイにお
けるウエルの上清液中及び検出用トレイにおける
ウエル上に移動する信号をマニピユレータに発信
する手段と、ピペツトに培養後のトレイにおける
ウエルの上清液を注入し、検出用トレイにおける
ウエルに吐出する信号を前記ポンプに発信する手
段と、検出用トレイをアツセイ部に搬入する信号
をトレイ搬送部に発信する手段と、ピペツトの先
端をトレイに設けたウエル中及びプレパラート上
に移動させる信号をピペツトマニピユレータに発
信する手段と、ピペツトに培養後のトレイにおけ
るウエルの細胞溶液を注入及びプレパラート上
に、吐出させる信号を前記ポンプに発信する手段
と、プレパラートを前記細胞個数計数部における
顕微鏡下の観察位置まで移動させる信号をプレパ
ラート搬送部の駆動モータに発信する手段と、前
記制御回路によつて計数された細胞個数が一定値
以上のときにピペツトの先端を顕微鏡により観察
された細胞溶液と同じ溶液の入たウエル中及び希
釈容器上に移動する信号をマニピユレータに発信
する手段と、計数された細胞個数により必要希釈
量を演算し、演算した量の希釈液を希釈容器に加
える信号を希釈部に発信する手段と、希釈容器中
の溶液を細管内に導入する信号を細胞単離部に発
信する手段と、細管を通過する細胞の検出信号を
同期してトレイ台をウエル間隔で移動させる信号
をトレイ搬送部の駆動手段に発信する手段からな
る装置であつて、入力された前記各部の作動条件
に従い前記各部を制御する装置であることを特徴
とする細胞単離装置に存する。
〔発明の作用〕
本発明装置の作用を以下に説明する。
融合した細胞群を含む溶液を分取分注部により
培養用トレイ上のウエル(溶液溜)に一定量ずつ
分注し、この培養用トレイをトレイ搬送部により
複数のトレイが収納可能なトレイストツクを備え
たCO2培養部に搬送する。一定期間CO2培養部に
おいて目的の細胞が増殖可能な条件で保存された
培養用トレイは、トレイ搬送部に戻され、特にコ
ロニー観察により増殖の検出が必要な場合はコロ
ニー観察部を設け、これによつて各ウエルでコロ
ニーが増殖しているかどうかを検出する。コロニ
ー増殖が検出されたウエルの上清液は自動分取分
注部によつて検出用トレイに一定量分注される。
上清液が満たされた検出用トレイはトレイ搬送機
構によりアツセイ部に搬入され、上清液中に抗体
が含まれているかどうかを検出する。この結果、
抗体が上清液中に含まれていることが確認せられ
た培養用トレイのウエルは例えば溶液中の細胞濃
度が未知であるか、一定しない場合には、さらに
その一部を自動分取分注部によつて細胞個数計測
部に移し、溶液中の細胞濃度を計測する。細胞濃
度が細胞を一個一個に分けて分注することが可能
な濃度より濃い場合には、希釈機構により目的の
濃度にまで希釈し、その希釈した液を単離分注部
によつて新たな培養用トレイの各ウエルに一個一
個細胞が含まれるよう分注する。この各ウエルに
一個一個細胞が分注された培養用トレイは、もし
増殖上必要があれば他の細胞を加えるなどして、
CO2培養部に収納し、そこから一個一個の細胞を
分注するところまで、前述した機構が順次もう一
度繰り返し動作することによつて、単クローン抗
体産生細胞を得る。これらの動作は、コントロー
ラにより外部から又入力された条件に従つて自動
的に制御される。尚、以上の動作機構のうち、細
胞の増殖度を測定する必要がない場合、或いは、
増殖した細胞の数が単離分注機構の正常動作に適
した数である場合などにおいては、コロニー観察
部及び希釈機構、特に設けなくてもよい。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面に従い、その機能ととも
に説明する。第1図は本発明の細胞選別装置を示
す斜視図である。
融合細胞及び培養液が入つた例えば試験管など
の容器1を容器ハンドラ2で掴み、容器1をピペ
ツトマニピユレータ4の場所に移動させる。容器
ハンドラ2の先端には、エアー駆動またはモータ
駆動などで動作するチヤツクが取り付けられ、こ
れらの容器1を把持する。ピペツト3を容器1内
に挿入し、ポンプ5で細胞溶液を吸入する。ピペ
ツトマニピユレータ4を培養用トレイ18のウエ
ルの位置まで移動させ、ポンプ5で一定量の細胞
溶液をウエル内に吐出する。トレイ搬送部16の
移動またはピペツトマニピユレータ4の移動によ
りピペツト3を別のウエル上に移動し、同様にし
て一定量の細胞溶液をウエル内に吐出する。これ
らの操作を繰り返し、培養用トレイ18上の各ウ
エルに細胞溶液を分注する。ピペツトマニピユレ
ータ4には、水平多関節型アームや直交型アーム
等を用いることができ、トレイ搬送部16の動作
は、例えば第2図に示すようなモータ駆動や第3
図に図すようなエア駆動などの駆動手段を用いる
ことができる。尚、第2図において39は送りね
じ(ボールねじ)、40はパルスモータであり、
第3図において41はエアシリンダ、42は電磁
ブレーキ、43はポテンシヨメータ、44は電磁
バルブである。その他ワイヤー駆動を用いること
ができる。溶液が分注された培養用トレイ18は
トレイ台19を介して、CO2インキユベータ24
内のトレイストツク20に収納され、一定期間細
胞培養環境にて保持される。トレイストツク20
に培養用トレイ18を収納するためには、先ずト
レイ搬送部16により、培養用トレイ18をトレ
イ台19に接する位置まで移動させ、トレイ台1
9上のトレイチヤツク17′の移動によつて培養
用トレイ18はトレイ台19上を通じてトレイス
トツク20に収納される。トレイチヤツク17及
び17′は例えば第4図に示すようなモータ駆動
によりθ方向の開閉動作、x,z方向の移動が可
能である。尚、第4図において45はモータ、4
6はボールねじ、47はピーオンラツクである。
またはエアー駆動によつてもこれらの動作は可能
である。CO2インキユベータ24内の細胞培養環
境に一定期間保持された培養用トレイ18は、ト
レイストツク20に挿入した時と逆の操作により
トレイ搬送部16に移動し、コロニー観察部26
の位置に培養用トレイ18上の各ウエルを移動さ
せ、コロニーが増殖しているかどうかを検出す
る。このコロニー観察部26は、顕微鏡付TVカ
メラから成る両像入力部とコンピユータである画
像処理部から構成され、入力部で撮像された拡大
像に対してデイジタル処理にて画像処理を行な
い、コロニーの検出を行なう。画像処理の方法と
しては、生細胞の部分の輝度が大きいことを利用
して2値化法により生細胞を検出し全画面の中に
占る生細胞の割合から、コロニーの検出が可能で
ある。或いは光の透過量を検出するなどによつて
コロニーの検出を行うことができる。「トレイ1
8のすべてのウエルに対してコロニーが検出され
なかつた場合には、ピペツトマニピユレータ4に
よつて移動せられたピペツト3によつて、細胞溶
液の上清液すなわち古くなつた培養液を吸引し、
さらにピペツトマニピユレータ4を移動し、吸引
した培養液を排液槽53に廃棄する。次に同様
に、ピペツトマニピユレータを移動し、新しい培
養液を培養液槽54から吸引し、古い培養液が吸
引されたウエルに吐出することにより培養液の交
換を行なう。以上の動作を培養中のすべてのウエ
ルに対して行ない、再び記述の動作によりトレイ
18をCO2インキユベータ24内のトレイストツ
ク20に搬入し一定期間、培養を持続する。
一方、コロニーが検出された場合は、コロニー
が増殖していることが検出された培養用トレイ1
8上の各ウエルから、ピペツトマニピユレータ4
によつて移動せられたピペツト3によつて、細胞
溶液の上清液を吸入し、検出用トレイ9の各ウエ
ルに一定量分注する。これを、すべてのウエルに
対して行なう。さらにピペツトマニピユレータ4
を使用して細胞溶液上清液が入つた検出用トレイ
9上のウエルにアツセイ試薬7を一定量ずつ加
え、トレイ搬送部16と同様にモータ駆動或いは
エアー駆動などによりアツセイ部8内に移動し、
目的の物質が検知用トレイ9の各ウエルに入れら
れた細胞溶液上清液に含まれているかどうかを検
出する。アツセイ部としては、液体クロマトグラ
フやエライザー(ELISA=Enzyme Iinked
immno sorbent assay)アナライザーなどを用
いることができる。目的の物質が細胞溶液上清液
に含まれていることが検出されたことは、即ち、
もとの培養用トレイ18のウエル中の細胞が目的
物質を生産していることを意味する。目的物質を
生産している培養用トレイ18のウエルの中で最
大量の目的物質を生産する細胞溶液に対して、そ
の一部をピペツトマニピユレータ30゜でプレパラ
ート搬送部31のプレパラート上に分注し、これ
を細胞個数計測部25によりプレパラート上の細
胞溶液に含まれた細胞個数を計測する。ピペツト
マニピユレータ30は、ピペツトマニピユレータ
4と同じ物であり、先端にピペツト31および、
これにつながるペリスタポンプ28が取り付けら
れている。プレパラート搬送部32は、駆動モー
タと送りねじで構成される直線移動機構であり、
あらかじめ、移動ステージ上にプレパラート55
が載置されている。細胞個数計数部は、顕微鏡付
TVカメラから成る画像入力部25とコンピユー
タである画像処理部27から構成され、コロニー
観察部26と同様にデイジタル処理にて生細胞の
個数を計測する。細胞個数計測部25によつて計
測された細胞個数よりもとの培養用トレイ18上
のウエルの細胞溶液の細胞濃度を算出し単離分注
ができる目的の濃度にまで希釈するための希釈率
を決定する。次いでピペツトマニピユレータ30
によつてウエルの細胞溶液を一定量希釈容器33
に分注し、目的濃度となるよう希釈部34によつ
て所定量の希釈液を加え、希釈する。細胞濃度
は、次の方法で算出する。つまり、ウエル内の細
胞溶液量およびプレパレート55上のサンプリン
グ量を一定にしており、プレパラート上の細胞個
数から容積比で逆算して算出する。希釈部34
は、希釈液槽とポンプから構成され、ポンプの時
間制御により、希釈液の吐出量制御を行なう。
希釈された細胞溶液は、単離分注部35により
吸入される。単離分注部では細管内を電解液であ
る希釈液が流れており、電極間を流れる電解液の
抵抗値が細胞がある場合がある場合とない場合で
は異なる事を利用し、電流値の変化で細胞を検出
する。単離分注部の機構は例えば第5図のような
ものである。細胞の検出には、電極に代り、細管
を挾むように発光部と受光部を受け、細胞の通過
による発光部からの光の遮断を受光部で感知する
ことにより行なうことができる。
単離分注部35は、吸引ポンプ56と、上記の
細胞検出部48,49から構成され、細胞が検出
されない場合は、希釈溶液を廃棄し、細胞が検出
された場合は、この細胞検出信号に同調して培養
用トレイ51をトレイ搬送部16によつて移動さ
せ、培養用トレイ51の中で培養に使用しなかつ
た各ウエルに一個一個の細胞を分注する。
これは、細胞検出部からウエルまでの送液管5
8の容量を、ウエルの容積より小さい値に設定
し、細胞検出信号が得られた時点で、単離分注部
35の吸引ポンプを一旦停止する。そして、トレ
イ搬送部16を駆動し、次に細胞を分注する予定
のウエルを送液管の直下に移動した後、吸引ポン
プを再起動し、細胞をウエルに分注する。この場
合、細胞検出部からウエルまでの送液管内に2個
以上の細胞が存在すると、1つのウエルに1つの
細胞を分注できないので、その様な情況が発生し
ない様に、希釈容器33で、必要十分な値まで希
釈する。この値は、あらかじめ、実験的に決めて
おく。一個一個の細胞を分注した培養用トレイは
再度CO2インキユベータ24内のトレイストツク
20に収納して細胞を培養する。
さらに前述したのと同様にして、コロニー検
出、目的物質の検出を行い、以上のプロセスによ
つて目的の細胞を選別する。
コントローラ36は、例えば入力装置37と制
御部38からなる装置であつて入力装置によつて
入力された上記各部及び各部間の作動条件に従い
各部を制御するものである。
本発明における信号系を示すブロツク図および
作動フロー図は、それぞれ第6図および第7図に
示す。
第6図および第7図において、コントローラよ
り発信される制御信号S1は容器ハンドラ2におけ
るチヤツクの開閉、容器ハンドラ2の回転及び上
げ下げを制御する信号であり、制御信号S2はマニ
ピユレータ4における駆動モータを制御する信号
である。また、制御信号S3はポンプ5を作動する
信号である。
信号S1,S2およびS3により容器ハンドラ2とマ
ニピユレータ4が作動し、容器1からピペツト3
によつて細胞溶液が分取される。
次に、信号S2によりマニピユレータ4が作動
し、ピペツト3をトレイ18上に設けた複数のウ
エルのうちの一つの上方の位置まで移動する。
制御信号S3によりポンプ5が作動され、ピペツ
ト3に入つている細胞溶液をウエルに注ぐ。
次いで、制御信号S5によりトレイ搬送部16に
おけるステツピングモータ10を作動させて、ト
レイ18をトレイ上の一ウエル分の距離移動させ
た後、マニピユレータ4の上記作動を繰り返す。
トレイ18上の全ウエルに細胞溶液の分注を終
了すると、トレイ搬送部16におけるトレイチヤ
ツク17の作動(第4図におけるθ方向の開閉、
xおよびy方向の移動)を制御する信号S4、前述
の制御信号S5、培養部におけるトレイチヤツク1
7′の作動を制御する信号S6、およびインキユベ
ータ24における駆動モータ21の作動を制御す
る信号S7がコントローラ36から各部に発信され
てトレイ18はCO2インキユベータ24へ移動さ
れ、トレイストツク20内に収納される。
培養部において、培養条件は、CO2インキユベ
ータ24の扉の開閉、培養温度、培養時間、CO2
量(CO2供給管に設けられたバルブの開閉)、及
び湿度(インキユベータ内に設けた水トレイへの
水の補給、水蒸気バルブの開閉など)を内容とす
る制御信号S8によつて、予め設定され、保持され
る。
培養終了後、制御信号S4,S5,S6、及びS7によ
る逆操作によつてトレイ18はコロニー観察部へ
移動される。
コロニー観察部において、顕微鏡付TVカメラ
26により観察されたコロニーの撮像が測定信号
T1としてコントローラ36に送られ、コントロ
ーラ36において、測定信号T1を画像処理し、
コロニーの全画面中に占める生細胞の割合を算出
する。
次に、信号S2によりマニピユレータ4が作動
し、ピペツト3を細胞の増殖度が決定されたトレ
イ18上に設けた複数のウエルのうちの一つの上
方の位置まで移動する。
トレイ18のすべてのウエルに対してコロニー
が検出されなかつた場合は、制御信号S3によりポ
ンプ5が作動され、ピペツト3によつて各ウエル
の培養上清液を一定量分取され、再び制御信号S2
により、抗体検出用トレイ9における対応する各
ウエルに移動し、制御信号S2によりピペツト3中
の培養上清液を抗体検出用トレイ9の各ウエルに
分注する。
制御信号S2及びS3により、細胞培養上清液液と
抗体検出用トレイの各ウエルに分注する毎にピペ
ツトを交換する。
培養用トレイ上のすべてのウエル中の培養液が
交換されると、前述の制御信号S4〜S8により、培
養が持続される。
一方、コロニーが検出された場合、制御信号S2
によりアツセイ試薬の位置にピペツト3を移動、
挿入し、制御信号S3によりピペツト3内にアツセ
イ試薬を吸入する。次いで、検出用トレイ9の各
ウエルにアツセイ試薬を吐出する。
次いで、制御信号S9に従い、トレイ台上部に抗
体検出用トレイ9が駆動手段の作動によりアツセ
イ部内に入る。測定信号T2はアツセイ部におい
て測定された細胞溶液上清液に含まれる抗体量を
内容とし、コントローラにおいて細胞の抗体産生
能(=抗体量測定値/増殖度測定値)を算出す
る。
制御信号S5により、トレイ搬送部で培養用トレ
イ18をピペツトマニピユレータ30の位置へ移
動し、然る後、制御信号S11によりマニピユレー
タ30を作動してピペツト4をプレパラート55
上の位置に移動させ、制御信号S12により、ポン
プ55を作動し、ピペツト31中の細胞溶液をプ
レパラート55の上に滴下する。
制御信号S10によりプレパラート55を顕微鏡
25の下方に移動させ、細胞個数計数部におい
て、細胞溶液中の細胞個数を計数する。測定信号
T3は、細胞個数を内容にして、その値はコント
ローラにおいて、細胞溶液中の細胞濃度を算出す
る。細胞濃度が一定値以上の場合は制御信号S11
によりその細胞濃度の細胞溶液の入つたウエルに
マニピユレータ30のピペツトを移動させ、制御
信号S12によつて、ポンプを作動させピペツトに
その細胞溶液を分取する。次に、細胞溶液を分取
したピペツトを制御信号S11により希釈容器に移
動せしめ、制御信号S12によつて、細胞溶液を希
釈容器内に注いで制御信号S13により、希釈液を
希釈容器に加えて一定濃度以下に希釈させる。
希釈された細胞溶液は、細胞単離分離部35に
吸入され、細胞48が細管57を通過するとき、
測定信号T4を発信する。
この細胞検出の測定信号と同期して、制御信号
S3及びS4によりトレイ搬送部を作動し送液管58
の出口59においてトレイ上のウエル間の距離だ
け移動させる。
本発明の細胞選別装置による以上のプロセスを
経て、細胞群の中から、1個1個の細胞を単離す
ることができる。
〔発明の効果〕
本発明の細胞選別装置は上述の如き構成をなす
ものであるから、以下の効果を有するものであ
る。
(イ) 単クローン抗体産生細胞の選別は、各機構に
おける条件を設定して装置の操作を開始させる
だけで、特別の高度な技術を有しなくとも容易
に行うことができ、労働力を大幅に減少させる
ことができる。
(ロ) 雑菌混入の危険性はなく、処理量も大きくで
きるので常に安定して単クローン抗体産生細胞
が得られ効率をアツプさせることができる。
(ハ) 従来は一つの単クローン抗体産生細胞を得る
のに2〜3か月要していたが、本装置により単
クローン抗体産性細胞の増殖まで含んで約1ケ
月で得ることができ、この間数種の単クローン
を連続的に同時に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の細胞選別装置の斜視図、第2
図はトレイ搬送部の一例であるモータ駆動による
ものの概略を示す側面図、第3図はトレイ搬送機
構の他の例であるエア駆動によるものの概略を示
す側面図、第4図はトレイ搬送部におけるトレイ
台とトレイチヤツク及びトレイチヤツクの駆動の
一例であるモータ駆動を示す図で、イはその平面
図、ロはその側面図、第5図は単離分注部の概略
図である。第6図は本発明のブロツク図、第7図
イ,ロ,ハ,ニ,ホは本発明の動作フロー図であ
る。 1……容器、2……容器ハンドラ、3……ピペ
ツト、4……ピペツトマニピユレータ、5……ポ
ンプ、6……ピペツト交換部、7……アツセイ試
薬、8……アツセイ部、9……検出用トレイ、1
0……駆動モータ、11……駆動モーター、12
……送りねじ、13……送りねじ、14……ガイ
ド、15……ガイド、16……トレイ搬送部、1
7……トレイチヤツク、18……培養用トレイ、
19……トレイ台、20……トレイストツク、2
1……駆動モータ、22……送りねじ、23……
ガイド、24……CO2インキユベータ、25……
細胞個数計測部、26……コロニー観察部、27
……制御部、28……ポンプ、29……駆動モー
タ、30……ピペツトマニピユレータ、31……
ピペツト、32……プレパラート搬送部、33…
…希釈容器、34……希釈部、35……単離分注
部、36……コントローラ、37……入力装置、
38……制御部、39……送りねじ、40……パ
ルスモータ、41……エアシリンダ、42……電
磁ブレーキ、43……ポテンシヨメータ、44…
…電磁バルブ、45……モータ、46……ボール
ねじ、47……ピーオンラツク、48……細胞、
49……電極、50……電流計、51……ウエ
ル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 分取分注部、トレイ搬送部、培養部、アツセ
    イ部、細胞個数計測部、単離分注部及びコントロ
    ーラから成る細胞選別装置であつて、前記分取分
    注部はピペツトと該ピペツトを把持するマニピユ
    レータと前記ピペツトにより液体を一定量吸引吐
    出するためのポンプからなり、前記トレイ搬送部
    は前記トレイを乗せるトレイ台と該トレイ台を前
    記分取分注部、培養部、アツセイ部及び単離分注
    部における所定位置に搬送するための駆動手段か
    らなり、前記培養部は前記トレイを複数収納する
    トレイストツクを具備し、前記細胞個数計数部は
    顕微鏡と該顕微鏡下の位置までプレパラートを移
    動する駆動モータと観察した細胞個数を計数する
    制御回路からなり、前記単離分注部は希釈容器か
    らなる希釈部と該希釈部における細胞容液を通過
    させる細管と該細管内を通過する細胞を検出する
    検出部からなり、コントローラはピペツトの先端
    を細胞溶液容器中及び搬送部トレイ台上にあるト
    レイに設けられたウエル上に移動させる信号をマ
    ニピユレータに発信する手段と、ピペツトに溶液
    を注入及び吐出させる信号を前記ポンプに発信す
    る手段と、トレイを乗せた前記搬送部トレイ台を
    前記培養部トレイ台前に移動させる信号をトレイ
    搬送部の駆動手段に発信する手段と、トレイを培
    養部トレイ台と、トレイストツク間で移動する信
    号を培養部トレイ台に発信する手段と、ピペツト
    の先端を培養後のトレイにおけるウエルの上清液
    中及び検出用トレイにおけるウエル上に移動する
    信号をマニピユレータに発信する手段と、ピペツ
    トに培養後のトレイにおけるウエルの上清液を注
    入し、検出用トレイにおけるウエルに吐出する信
    号を前記ポンプに発信する手段と、検出用トレイ
    をアツセイ部に搬入する信号をトレイ搬送部に発
    信する手段と、ピペツトの先端をトレイに設けた
    ウエル中及びプレパラート上に移動させる信号を
    ピペツトマニピユレータに発信する手段と、ピペ
    ツトに培養後のトレイにおけるウエルの細胞溶液
    を注入及びプレパラート上に吐出させる信号を前
    記ポンプに発信する手段と、プレパラートを前記
    細胞個数計数部における顕微鏡下の観察位置まで
    移動させる信号をプレパラート搬送部の駆動モー
    タに発信する手段と、前記制御回路によつて計数
    された細胞個数が一定値以上のときにピペツトの
    先端を顕微鏡により観察された細胞溶液と同じ溶
    液の入つたウエル中及び希釈容器上に移動する信
    号をマニピユレータに発信する手段と、計数され
    た細胞個数により必要希釈量を演算し、演算した
    量の希釈液を希釈容器に加える信号を希釈部に発
    信する手段と、希釈容器中の溶液を細管内に導入
    する信号を細胞単離部に発信する手段と、細管を
    通過する細胞の検出信号と同期してトレイ台をウ
    エル間隔で移動させる信号をトレイ搬送部の駆動
    手段に発信する手段からなる装置であつて、入力
    された前記各部の作動条件に従い前記各部を制御
    する装置であることを特徴とする細胞単離装置。
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JPS5754838A (en) * 1980-09-18 1982-04-01 Omron Tateisi Electronics Co Automatic specimen feeder
JPS5799189A (en) * 1980-12-10 1982-06-19 Becton Dickinson Co Analysing and estimating apparatus for testing organic substance

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