JPS625915B2 - - Google Patents

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JPS625915B2
JPS625915B2 JP52080960A JP8096077A JPS625915B2 JP S625915 B2 JPS625915 B2 JP S625915B2 JP 52080960 A JP52080960 A JP 52080960A JP 8096077 A JP8096077 A JP 8096077A JP S625915 B2 JPS625915 B2 JP S625915B2
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JP
Japan
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group
compound
acid
lower alkyl
substituent
Prior art date
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Expired
Application number
JP52080960A
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English (en)
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JPS5416497A (en
Inventor
Giichi Genda
Nobuo Tomita
Masaru Ito
Saburo Kano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Publication date
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なアミノオキソピロロピラジン化
合物及びその製造方法に関する。 本発明に係る新規アミノオキソピロロピラジン
化合物は式() (式中Ar1及びAr2はそれぞれフエニル基、ニトロ
置換フエニル基、シアノ置換フエニル基、低級ア
ルキル置換フエニル基、ハロゲン置換フエニル
基、水素原子、低級アルキル基、又は5員ヘテロ
芳香族基を表わし、Ar1とAr2は同じであつて
も、異なつていてもよい)で示されるものであ
る。 式()で示される化合物(以下「化合物」
と略記する)は次の一般式() (式中Ar1及びAr2は前と同じ意味を表わす。以下
「化合物」と略記する)を低級脂肪族飽和アル
コールとアルカリ金属アルコキシド例えばナトリ
ウムメチルアルコキシド、ナトリウムエチルアル
コキシドの存在下に、該アルコールと常温又は加
熱還流下で反応させ、そののち、塩化水素ガス、
酢酸などの水を含まぬ酸で中和することにより得
られるものである。 従来、化合物に類似する化合物として3−イ
ミノ−1−ケト−イソインドリン及びその誘導体
が知られているが、本発明に係る7−アミノ−
2・3−置換−5−オキソピロロ〔3・4b〕ピ
ラジン化合物は、文献未記載の化合物であり、主
として顔料、染料の合成中間体とて極めて有用で
ある。本発明に係る化合物は、有機溶媒への溶解
性は低いが、例えば7−アミノ−5−オキソ−
6H−ピロロ〔3・4b〕ピラジンは、p−フエニ
レンジアミン2塩酸塩とハロゲン系溶媒、例え
ば、O−ジクロルベンゼン中で加熱反応させる
と、極めてスムーズに脱塩化アンモニウム反応を
起す特異的性質を有している。 化合物におけるAr1及びAr2としては、置換
基を有し、若しくは有せざる芳香族基、水素原
子、低級アルキル基、5員ヘテロ芳香族基、6員
ヘテロ環基、ナフチル基などがあり、芳香族基の
置換基としては、シアノ基、ニトロ基、低級アル
キル基、ハロゲン、低級アルコキシ基、アセトア
ミド基、N・N′−ジ低級アルキルアミノ基、ア
ミノ基、カルボキシル基、カルボキシル基、アル
デヒド基、ヒドロキシル基などが挙げられる。こ
れらのAr1及びAr2の置換基は同じであつても、
異なつていても良い。 化合物の性質を、 を例にして説明すると次の通りである。すなわち
この化合物は、下記のように (但し、{はシアノ基とカルボキシアミド基の入れ
換つた異性体の存在を示す。以下も同様に置換基
の位置の入れ換つた異性体を示す。) 2−メチルピラジン−5・6ジニトリルのシア
ノ基の1つを選択的に酸化して得られるカルボキ
シアミド体を脂肪族低級アルコールと反応させて (但し、Rは低級アルキル基を示す) で表されるイミノエステル体を得、これを酸処理
して得られるものである。 このものの構造式は、下記のように で示される互変異性体の構造式で表わすこともあ
る。また
【式】
【式】及び
【式】は多量の含水酸(H+)で 処理すれば、何れも で示されるイミド体となる。 本発明に係る化合物を合成するには、近年工
業的に入手しうるようになつたジアミノマレオニ
トリル(DAMN)と、α−ジケトン化合物又は
α−(ヒドロキシイミノ)ケトンとの縮合反応に
よつて得られる2・3−置換−5・5−ジシアノ
ピラジンを過酸化水素で酸化すること、又は水若
しくは水を含む極性溶媒中、遷移金属酸化物のア
ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩若しくはアン
モニウム塩、例えば、モリブデン酸ナトリウム、
タングステン酸アンモニウムなどの存在下に過酸
化水素の如き酸化剤で処理することによつて得ら
れる2・3ジアリール−6−シアノピラジン−5
−カルボキシアミドを、低級脂肪族飽和アルコー
ルとアルカリ金属アルコキシドの存在下に反応さ
せ、次いで実質的に無水の酸で中和すればよい。
化合物の製造方法を、例えばDAMNを出発原
料とし、Ar1=Ar2=フエニルの例で示せば次の
如き合成経路となる。 又は 従来隣接する炭素原子上にあるシアノ基と、カ
ルボキシアミド基よりアミノオキソピロロ構造に
閉環する方法としては、類似例としてO−シアノ
ベンズアミドの熱異性化による方法がある
(Braun and Tcherniac、Chmi Berichte、
1907、40、2709)。然しながらこの方法は、熱異
性化を行う必要上、200℃以上の高温を要するた
め重合が進行し得られる製品の純度が低い欠点が
ある。 本発明者等は、隣接する炭素原子上にシアノ基
とカルボキシアミド基とを有する一連のピラジン
化合物について検討し、一般式()で示される
化合物を低級脂肪族飽和アルコールとアルカリ
金属アルコキシドの存在下に反応させ、次いで酸
で中和して好収率で化合物を得ることを見出し
た。 本発明に係る製造方法の実施に使用するアルコ
キシドとしては、炭素数1〜5の低級脂肪族飽和
アルコールのナトリウム、カリウム、リチウム、
などのアルカリ金属アルコキシドであり、例え
ば、ナトリウムメチルアルコキシドは、メチルア
ルコールに金属ナトリウムを溶解させることによ
り容易に調製される。また、中和するに必要な酸
は、水分を含有しない鉱酸又は有機酸が最も好ま
しい。これ等の酸としては、例えば、乾燥塩化水
素ガス、蟻酸、酢酸等が挙げられる。若干の水分
を含む酸、例えば98%硫酸等を使用してもほとん
ど影響がないが、しかし、極端に水分が多い濃塩
酸等を用いて、中和した場合には前に説明した如
く、ピラジンのイミド体の副生又は全量生成がお
こり化合物の純度が低下するので好ましくな
い。アルコキシドは、これ自体触媒として働くも
のでその使用量は少量でよく、化合物に対して
0.1〜10重量%であり、アルコールの使用量は化
合物に対して2〜100重量倍である。反応は、
通常、常温で進行するが必要に応じて、常温〜80
℃までの温度範囲で実施すれば反応速度が早ま
り、好結果を与える。反応時間は化合物がアル
コキシドを含むアルコール中に完全に溶解する時
間で、反応温度及びアルコキシド含有量に左右さ
れるが、通常10分〜2時間が適当である。酸での
中和はPH7.0になる点で中止すべきで、過剰の酸
添加は生成した化合物の副反応をもたらす危険
があるので好ましくない。 以上の、これ等の諸条件を適宜組合せることに
より化合物が好収率で得られるが、更に高品位
品を必要とする場合は、適当な溶媒、例えば、メ
チルアルコール、エチルアルコール、アセトン、
テトラヒドロフラン、酢酸エチル等で良く洗浄す
るか、ジメチルスルホキシド(DMSO)などによ
り再結晶を行うことによりその目的が達せられ
る。 以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。 参考例 1 2・3−ジメチル−5・6−ジシアノピラジン
5.0gをエチルアルコール1に溶解し、水150ml
にモリブデン酸ナトリウム(Na2M0O4)0.5gに
溶解した溶液を加え、良く撹拌した。この反応液
中へ常温で30%過酸化水素100mlを約15分間を要
して加え、40〜45℃で、2日間保持した。この反
応液を常温まで冷却し、析出した白色結晶を捕集
し、30mlのエチルアルコールで洗浄後、乾燥し
て、4.46gの2・3−ジメチルピラジン−5−シ
アノ−6−カルボキシアミドを得た。融点209〜
211℃。元素分析、IR、NMR、Massにより本化
合物であることを確認した。 実施例 1 2.0gをメチルアルコール50mlと金属ナトリウ
ム0.5gより調製したアルコラート溶液中へ投入
し、完全に溶解するまで常温で撹拌した。次い
で、酢酸を用いて徐々に中和し、PH7.0とした。
析出した結晶を濾過し、エチルアルコール20ml、
アセトン20ml、水20mlで良く洗浄ののち、乾燥し
て1.8gの製品を得た。融点は230〜231.5であつ
た。このものの物性は次の通りであつた。 IR(KBr):3100、3010、1740、1670、1540、
1458、1435、1302、1165、1115、1060、1050
(cm-1)など。 Mass(質量分析):224(m/e) 元素分析値:実測値
C;64.48、H;3.45、N;25.8(%)、 C12H8N4Oとしての計算値
C;64.29 H;3.28、N;25.00(%) 以上の結果より生成物は次の構造であると認め
られた。収率90.0%。 実施例 2 2.0gをメチルアルコール60ml、金属ナトリウ
ム0.7gより調製したアルコラート溶液中へ投入
し、30〜40℃の温度で、20分間反応する以外は、
実施例1と同様に反応及び処理を行ない、白色結
晶1.92gを得た。熱水で良く洗浄したものの融点
は160〜162℃(変色)であつた。このものの物性
は、次の通りであつた。 IR(KBr):3220、2960、2750、1740、1685、
1535、1470、1438、1380、1330、1275、1150、
1120、1064、930(cm-1)など Mass(質量分析):162(m/e) 元素分析値:実測値、
C;51.41、H;3.63、N;34.35(%) C7H6N4Oとしての計算値、
C;51.85、H;3.70、N;34.57(%) 以上の結果より生成物は次の構造であると認め
られた。収率96% 実施例 3〜9 の反応において、化合物2.0gを条件を変えて
反応させて、化合物を次表の通り得た。
【表】
【表】 試験例 1 100mlのナス型フラスコに7−アミノ−5−オ
キソ−6H−ピロロ〔3・4b〕ピラジン
【式】1.0g、P−フエニレンジアミ ン2塩酸塩0.67g、O−ジクロルベンゼン60mlを
入れ、145〜150℃で15時間撹拌保持した。次い
で、この反応液を100〜110℃の温度で濾過して得
た橙黄色結晶をアセトン60ml、メチルアルコール
60ml、アセトン50ml、水50mlで良く洗浄して、60
℃で真空乾燥して鮮明な橙黄色粉末1.7gを得
た。このものはIR、Mass元素分析の結果より次
の構造をもつ4・4′−ビス(5−オキソ−6H−
ピロロ〔3・4b〕ピラジン−7−イミドイル)
ベンゼンであると確認した。 この化合物を顔料試験法(JIS K−5101)の方
法に従つて顔料としての適性試験を行い次の結果
を得た。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 で表わされる、7−アミノ−2・3−置換−5−
    オキソピロロ〔3・4b〕ピラジン化合物。(但し
    式中、Ar1及びAr2は、それぞれ置換基を有し、
    若しくは有せざる芳香族基、水素原子、低級アル
    キル基、5員ヘテロ芳香族基を表わし、Ar1
    Ar2は同じでも、異なつていてもよい。) 2 芳香族基の置換基がジアノ基、ニトロ基、低
    級アルキル基又はハロゲンである特許請求の範囲
    第1項記載の化合物。 3 一般式 で表わされる2・3−置換−5−シアノピラジン
    −6−カルボキシアミド化合物(但し、式中、
    Ar1及びAr2は、それぞれ置換基を有し、若しく
    は有せざる芳香族基、水素原子、低級アルキル
    基、5員ヘテロ芳香族基を表わし、Ar1とAr2
    同じであつても異なつていてもよい。)を低級脂
    肪族飽和アルコールとアルカリ金属アルコキシド
    の存在下に反応させ、次いで、実質的に無水の酸
    で中和することを特徴とする一般式 (但し式中Ar1及びAr2は前と同じ意味を表わ
    す。) で示される7−アミノ−2・3−置換−5−オキ
    ソピロロ〔3・4b〕ピラジン化合物の製造方
    法。 4 芳香族基の置換基がシアノ基、ニトロ基、低
    級アルキル基又はハロゲンである特許請求の範囲
    第3項記載の製造方法。 5 アルカリ金属アルコキシドが炭素数1〜5の
    低級脂肪族飽和アルコールとアルカリ金属から調
    製された、アルコキシドである特許請求の範囲第
    3項記載の製造方法。 6 酸が実質的に水を含有しない鉱酸又は有機酸
    である特許請求の範囲第3項記載の製造方法。
JP8096077A 1977-07-08 1977-07-08 Aminooxopyrrolopyrazine compounds and their preparation Granted JPS5416497A (en)

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